にじのそら溝の口保育園
第三者評価機関名 | 一般社団法人 日本保育者未来通信 |
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名称 | にじのそら溝の口保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 50(57) 名 |
所在地 | 213-0011 川崎市高津区久本3丁目9ー9 |
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TEL | 044-455-7620 | ホームページ | https://www.fukushi-nijinokai.net/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2018年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人虹の会 | ||
職員数 |
常勤職員:17 名
非常勤職員:6 名
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専門職員 |
園長:1 名
保育士:17 名
看護師:1 名
子育て支援員:1 名
栄養士:1 名
調理員:1 名
調理補助者:1 名
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施設・設備の概要 |
0歳児室(沐浴室含む):1室
1歳児室:1室
2歳児室(兼延長保育室):1室
3歳児室(兼延長保育室):1室
4歳児室:1室
5歳児室:1室
遊戯室(絵本ルーム含む):1室
調理室:1室
事務室(医務室含む):2室
屋外遊技場(1階園庭):47.54㎡
屋外遊技場(屋上園庭):146.86㎡
相談室:1室
子ども用トイレ:3
大人用トイレ:3
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【保育理念】 ・子ども一人ひとりの人権を尊重しながら子どもの健やかな成長発達を保障します ・保護者と協力関係を築き、子どもの最善の利益と福祉の向上を図ります ・地域子育て支援としての役割を果たします 【保育方針】 ・一人ひとりの子どもを大切にし、集団の中でそれぞれの個性を発揮できるよう、自発的、主体的に行動できる子どもに育てます ・保護者との信頼関係を深め、十分に連絡を取り合い家庭とともに健やかでこころ豊かな子どもに育つよう協力しあいます ・安心感がもてるよう保育者のきめ細かな援助やかかわりを大切にします ・さまざまな体験を通して豊かな感性を育て創造性の芽生えを養います ・育児をめぐるさまざまな問題への対応を専門機関と連携し、広く子育て支援の役割をもち、地域に開かれた保育園づくりをします 【保育目標】 ・生き生きとあそべるこども ・心の豊かなこども ・自分で考えて自発的に行動できるこども |
【3つのプロジェクトチームの活動を通して、保育の質の向上につなげています】 園では、「環境プロジェクト」「食育プロジェクト」「運動遊びプロジェクト」を立ち上げ、各プロジェクトが連携することで、保育の質の向上につなげています。プロジェクトメンバーは、主任が職員配置や経験年数等を考慮し編成しています。編成されたメンバーは、月に1回打ち合わせを行い、保育内容について意見交換を行っています。 食育プロジェクトの打ち合わせの中で「食事の際に姿勢の維持が難しい」というテーマがあがった際、姿勢維持のためには体幹を育むことが大事ではないかという意見が出された結果、運動遊びプロジェクトと連携することとなりました。そして、ホールに吊りロープを設定し、年齢に応じてロープの結び目を変えて登るなどの運動遊びの実施にもつなげています。 また、環境プロジェクトのメンバーが各保育室の環境設定で気付いた点を伝えることで、保育所内外の設備・用具の管理をはじめ、玩具棚の配置を変えるなど、専門的な視点での振り返りが実施され、子どもの発達や興味に応じた環境設定につながっています。 |
評価実施期間 | 2022/06/06(契約日) ~2022/11/24(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 0 回((今回が初)年度) |
特長や今後期待される点 | 【人財育成方針を策定し、職員一人ひとりに応じた、育成体制が整えられています】 法人では、「人材」を「人財」と捉え、人財育成方針を策定し、職員一人ひとりに応じた育成体制が整えられています。人財育成方針には、「法人の基本理念」「目指すべき職員像」「行動指針」が記載され、方針を常に念頭に置き、子どもの最善の利益につなげることを目的に方針が策定された経緯が明記されています。 「法人の基本理念」の実現のために、目指すべき職員像として、「思いやりと豊かな心を持つ人」「笑顔のコミュニケーションが取れるまろやかな人」「向上心を持ち前向きにチャレンジできる人」「感謝と誠意のある人」が示され、行動指針として、「子ども、保護者、先輩、同輩、後輩、地域の方々など関わる人全てに対して思いやりと豊かな心で接します」「相手の立場に立って物事を捉え、笑顔と柔軟なコミュニケーションを心がけます」「人として、専門職として、主体的、自発的に真摯に学び、何事にもチャレンジ精神を持って取り組みます」「何事にも感謝と謙虚な気持ちを忘れず、誠意をもって取り組みます」と記載されています。 また、人財育成方針と連動してキャリアラダーが作成されています。キャリアラダーでは、経験年数に応じて求められる専門性業務や社会人・組織人として備えるべき資質が職種別に示されるとともに、受講が必要な研修も記載され、職員がキャリアビジョンを描きながら日々の課題を明確にし、職務にあたれるよう体制が整えられています。また、キャリアラダーステップにもとづいた、職員一人ひとりに応じた自己評価票が整備されています。自己評価票には、目標と具体的な取り組み、反省・評価・今後の課題について記載します。併せて、自己評価チェックシートにて社会人・組織人として備えるべき資質をチェックするとともに、職種別経験年数別の専門性業務も合わせてチェックする仕組みを設けています。 これらの取り組みにより、人財育成方針にもとづいた、職種別、経験年数に応じて求められる職員像を明確にし、一人ひとりの職員が自己評価票で確認するとともに、年に3回の園長面談を実施し、進捗状況を確認することで、職員一人ひとりに応じた、育成体制が整えられています。 【子ども一人一人の生活リズムや興味、関心に応じて生活できる環境が整えられています】 保育所内外は、整理整頓が行き届き、子ども一人ひとりの生活リズムや興味、関心に応じて生活できる環境が整えられています。 生活の面においては、食事のスペースと午睡のスペースを分けることで、一人ひとりの生活リズムに応じてゆったりと生活ができるとともに、幼児クラスでは準備のできた子やグループから食べ始めることで、一人ひとりのペースに合わせて生活できるよう配慮されています。また、乳児クラスでは緩やかな担当制を取り入れ、個々の子どもの様子の適切な把握につなげています。職員が個々の様子を踏まえて、食事や排せつ、睡眠に関わることで子どもが安心して過ごせるよう配慮しています。また、マットの上で横になることができるスペースや、室内に2~3人程度の子どもが入って静かに過ごすことができる空間、ホールの一角に設置された図書コーナーなど、ゆったりと過ごし、休息ができるスペースが室内に常備されています。 遊びの面においては、構成遊び、ごっこ遊び、机上の遊びなど遊びの種類ごとにコーナーが設定され、一人ひとりの子どもが、自身の興味や関心にもとづいて遊ぶことができるよう環境が整えられています。また、作った物や遊び途中の物を置いておくことができるスペースを確保することで、継続した遊びができるよう配慮しています。身体を動かす遊びについては、保育室内にバランスを取って遊ぶ遊具や、跳びはねて遊ぶことができるタイヤなどが設定されるとともに、ホールにも吊り具のロープを設置しています。縄跳び、鉄棒、巧技台、飛び石、マット、トランポリン、じゃれつき遊びなどにも取り組んでいます。 1階の園庭には砂場やタイヤ、ごっこ遊び用の小屋やテーブル、いすなどが設置されています。またプランターでは、ピーマン、なす、きゅうり、ニンジン、オクラ、トウモロコシなどを育てています。さらに雑草を植えることで、子どもたちが自由に草を摘むなどの経験ができるよう配慮しています。屋上の園庭には、コンビカーや三輪車、竹馬やフラフープを用意するとともに、組み合わせを変えることで様々な身体活動が可能な大型遊具が設置されています。また、プランターではお米作りに取り組んだり、泥遊びができる環境も整えています。 【さらなる地域への貢献、地域との交流が期待されます】 園では、区の園長会や主任児童委員との意見交換等を通して地域の福祉ニーズを把握しています。把握されたニーズを踏まえ、園では、地域に向けた絵本の貸し出しの実施や育児相談、にじっ子ひろばと呼ばれる地域子育て支援事業を実施しています。にじっ子ひろばでは、親子で楽しむ手遊びと絵本の読み聞かせの実施や、保育士、看護師、栄養士の専門職による子育て相談や離乳食講座等を実施しています。これらの実施内容については、区が発行する情報誌への掲載や、園のホームページ、また園外の掲示板に貼り出し周知に努めています。 また、年長児が近隣の保育所と交流し、合同で消防署見学を行ったり、近隣の公園で一緒に遊んだりするなど、地域との交流にも取り組んでいます。 今後は、安定した職員体制と、経験年数が長く、保育経験が豊かな職員が多く在籍する当園の強みを生かし、コロナ禍においても実現可能な、地域に向けた保育体験や給食体験などの子育て支援や近隣の高齢者施設等との交流、また中学生・高校生等の職場体験の受け入れの実施など、さらなる地域への貢献と交流が期待されます。 |
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・第三者評価を受審する目的は保育の質の向上と保育や運営の課題を明らかにすることであり、職員間で共有して取り組むことが出来た。 ・一つひとつ丁寧に見直す機会となった。 ・利用者アンケートは毎年行っているが、今回のアンケートからの意見も今後に活かしていきたい。 ・第三者評価者に各クラスの保育を観察していただき、各クラスが大事にしていることを理解していただけたことが職員の励みとなった。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の理念や方針は、パンフレットやホームページに記載されるとともに、玄関及び各保育室に掲示されています。保育理念は「子ども一人ひとりの人権を尊重しながら子どもの健やかな成長発達を保障します」「保護者と協力関係を築き、子どもの最善の利益と福祉の向上を図ります」「地域子育て支援としての役割を果たします」です。保育方針は、理念との整合性が確保されています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、厚生労働省や市の担当課からの情報提供をもとに、法人と園が共有しながら具体的に把握し分析につなげています。例としてコロナの感染状況や対応、処遇改善、SIDS、事故等が挙げられます。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営課題については、法人の施設長会議や保育園長会議、統括施設長との面談等にて具体的な課題や問題点を明らかにしています。現在の園の課題として、次年度譲渡予定の保育園の職員確保及び保育内容の定着が挙げられます。これらの課題については、評議委員会・理事会をそれぞれ年に2回実施し、共有されています。また、園長が全体職員会議等を通じて、職員に周知しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画は園長が作成し、主任、法人事務局が確認しています。計画には理念や方針が明記され、実現に向けての運営方針、保育環境、保育事務、子育て支援や研修計画が記載されるとともに、保育に携わる者としての心構え等が記載されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画の重点テーマとして「職員の定着」と「保育の質の向上」を挙げ、単年度計画の「人財育成と職員の定着」「各種会議・研修」などに反映させています。今後は、中・長期計画の重点テーマをより反映させた単年度計画の策定が期待されます。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は、主任と職員の意見を取り入れながら園長が作成しています。具体的には、年間行事や地域子育て支援などについて、昨年度の内容を振り返り、次年度の事業計画に反映し策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画に関連する、全体的な計画やそれに伴う乳児保育、幼児保育、健康管理や給食への取り組みなどについては、保育内容説明会でパワーポイントや日ごろの活動写真を踏まえて保護者に説明しています。また、行事への取り組みなどについても説明しています。今後は、中・長期計画の重点テーマとして挙げられている「保育の質の向上」に関連する内容や、単年度計画で挙げられている「人財育成」等について、保育内容説明会等を通して、さらなる周知が期待されます。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育の質の向上に向けて、各種会議にて組織的にPDCAサイクルにもとづく取り組みを実施しています。全体職員会議をはじめ、乳・幼児会議、クラス打ち合わせ、リーダー会議、フリー会議などが実施されています。また、食育プロジェクト、運動遊びプロジェクト、環境プロジェクトの3つのプロジェクトを立ち上げ、より専門的な視点での振り返りが実施されています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・評価結果については、各種指導計画に反映され文書化されています。一例として、かみつきがあった際に「じっくり遊びたかったのではないか」という子ども理解のもと「安心して遊べる環境づくり」に取り組み、その後のヒヤリハットの分析等から、かみつきが減ったという改善の実施状況の評価を行いました。また、食育プロジェクトで課題として取り上げられた「姿勢維持」について職員間の共有化を図ったところ、運動プロジェクトにもつながり、姿勢維持に必要な感覚を育てる遊具を導入したことも事例として挙げられます。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は4月の全体職員会議にて、園の方針を伝えるとともに、「コロナ禍でも園を開園し続ける対策」や「コロナ禍での行事を実施する工夫」などを書面にし、職員に伝えています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は市の監査基準に関する説明会等に参加し、児童福祉法にもとづいた職員配置や設備基準、監査基準等の理解を深めています。把握された内容については、職員に周知しています。また、労働基準法における労働時間や残業時間、有給休暇等について理解しています。これらの関連法令については、ファイルにまとめられいつでも閲覧できる体制となっています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は各種会議に参加することで、保育の質の現状について定期的、継続的に評価・分析を行っています。また、各種指導計画を確認し、「文章から子どもの姿を読み取れるか」を一つの基準として確認し、必要に応じて指導することで、改善のための具体的な取り組みにつなげています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、毎月法人の事務担当と予算の執行状況を確認するとともに、各時間帯における職員配置等についても共有し、必要に応じて採用につなげるなど、適切な職員体制を整えています。また、職務分担表については、保育経験年数や法人内での経験年数を考慮し、園長が作成しています。シフトに関しては主任が作成し、遅番勤務の翌日に早番勤務にしないことや、事務作業の時間が確保できるよう、フリー保育士等を体制に組むなど、職員の働きやすい環境整備などに取り組んでいます。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人全体で「人財育成方針」が策定され、「法人の基本理念」「目指すべき職員像」「行動指針」が記載され、 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「目指すべき職員像」は、人財育成方針に示されています。目指すべき職員像として、「思いやりと豊かな心を持つ人」「笑顔のコミュニケーションが取れるまろやかな人」「向上心を持ち前向きにチャレンジできる人」「感謝と誠意のある人」が示されています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・労働時間の管理は園長が実施しています。また、タイムカードの最終確認は園長と主任が実施し、職員の就業状況を把握しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「期待する職員像」については、キャリアラダーにて初任者、中堅職員、リーダー・副主任、主任、施設長の階層別に求められる能力が記載されています。さらに、階層別に求められる専門性業務、社会人・組織人として備えるべき資質についても記載されるなど、組織として「期待する職員像」が具体的に示されています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・目指すべき職員像として、「思いやりと豊かな心を持つ人」「笑顔のコミュニケーションが取れるまろやかな人」「向上心を持ち前向きにチャレンジできる人」「感謝と誠意のある人」が人財育成方針に示されています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況等は研修受講状況一覧表で把握するとともに、日々の保育実践や各種指導計画の内容を通して把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成に関する基本姿勢は、実習生・ボランティア受け入れマニュアルに明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・ホームページ及び社会福祉法人報告書閲覧サイト(WAM NET)等を通して、園の理念や基本方針、保育の内容、また決算情報等が適切に公開されています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所における事務、経理、取引等に関するルール、職務分掌と権限・責任については、経理規定に示されています。経理規定では、予算や出納、資産・負債の管理等の項目が設けられています。規定にもとづき、見積もりの際は複数の業者から見積もりを取るなどの取り組みが行われています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・地域とのかかわり方については、保育理念、保育方針に掲げられるとともに、ホームページや事業計画書にも記載されています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティアの受け入れに関する基本姿勢については、保育園運営マニュアルや実習生・ボランティア受け入れマニュアルに示されています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・近隣の病院一覧や区の担当課、児童相談所及び療育機関等の関係機関の連絡先を一覧にし、事務所内に掲示しています。一覧については、職員間で情報共有が図られています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズについては、区の園長会や主任児童委員との意見交換等を通して把握しています。また、園見学や地域を対象とした育児相談、地域子育て支援事業である「にじっ子ひろば」の参加者の声からも、地域福祉ニーズの把握に努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・把握された福祉ニーズにもとづき、園では、地域に向けて絵本の貸し出しの実施や育児相談、にじっ子ひろばと呼ばれる地域子育て支援事業を実施しています。にじっ子ひろばでは、親子で楽しむ手遊びと絵本の読み聞かせの実施や、保育士・看護師・栄養士の専門職による子育て相談や離乳食講座等を実施しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・子どもを尊重した保育の実施については、園の理念に「子ども一人ひとりの人権を尊重しながら子どもの健やかな成長発達を保障します」と明示し、具体的な取り組みについては各種会議にて検討されるとともに、日々の保育実践につなげています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシーの保護について、社会福祉事業に携わる者としての姿勢・責務等が、全職員に実施される自己評価チェックシートや重要事項説明書、市が監修する「保育の質ガイドブック」に記載されています。さらに職員は園内研修で取り上げられる、子どもの権利研修等を通して理解が図られています。また、市の子どもの権利担当者に講師を依頼し、法人全体研修としても取り組んでいます。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・区が発行する、「ホッとこそだて・たかつ」や「ひろばノート」などの情報誌に、園の理念や基本方針、保育の内容や保育所の特徴等を掲載するなど、多くの人が必要な情報を入手できるよう取り組んでいます。また園のホームページでは、活動写真を掲載するとともに、園内を案内した動画や子どもの活動を紹介した動画を自由に閲覧することができます。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の開始にあたり、保育内容説明会にて、説明会用の冊子や全体的な計画を配布し、パワーポイントを使用するとともに、園の活動写真なども取り入れるなど、わかりやすく説明し、保護者等に同意を得ています。また、保育内容の変更時には、書面等にて変更内容を説明し、再度、同意書を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所の変更にあたっては、市内で転園した際は、入園前健診記録や園医健診結果記録などの健康状態に関わる書類を引き継ぐことができる体制となっています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の中で、子どもの声や表情、態度や様子を観察し、「見る」ではなく、子どもの内面を意識して「観る」を大切にし、気持ちを理解するよう努めています。また、家庭での子どもの様子を保護者と共有するとともに、朝ミーティングにて職員間で子どもの体調や様子について情報共有が行われています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決の体制については、受付担当を主任とし、解決責任者を園長としています。また、第三者委員を設置しています。これらの内容は、重要事項説明書に記載があるとともに、玄関に掲示しています。また、意見箱を設置し、保護者等が苦情を申し出しやすい工夫を行っています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・相談の受付担当については、主任、また必要に応じて園長や第三者委員など複数の相手を自由に選べることを、重要事項説明書や玄関の掲示で知らせています。また、直接の相談以外に、意見箱を通して意見を述べられることを知らせています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・連絡帳のやり取りや、送迎時に子どもの様子を伝える等のコミュニケーションにおいて、保護者が相談しやすく意見を述べやすいように配慮しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者の明確化については、緊急対応マニュアル、予測されるリスクマネジメントへの対応マニュアル等で責任者を明確にしています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策について、園長・主任・看護師を中心に管理体制が整えられています。新型コロナウイルス対策については、看護師が中心となり、園児の健康状態や各家庭の感染情報等を集約し、必要に応じて園長、看護師が役所に報告しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時の対応体制については、防災マニュアル、緊急対応マニュアルに記載されています。また、事務所内には、自衛消防(地震防災)隊の編成と任務が掲示され、隊長を園長とし、副隊長を主任とすることを明記し、併せて具体的な対応についてフローチャートで示しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・標準的な実施方法については、市が監修する「保育の質ガイドブック」を使用しています。また、全職員を対象とした法人による接遇研修を実施しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の標準的な実施方法である、市が監修する「保育の質ガイドブック」について、必要に応じてクラス会議、乳幼児会議で検証し、独自に保育内容を追加しています。一例として、乳児の時から、着替えの際は上を脱いだら上を着るなど順に着替えることなどについて、追加で記載しています。検証された内容については、必要に応じて各種指導計画に反映させています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画の策定は、各クラス担当者が行い、園長が確認し、園長を最終責任者としています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・週案、月間指導計画、年間指導計画などの各種指導計画は、定められた時期に見直しが行われています。全体的な計画は、年度末に振り返りを行っています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況等は、生活記録連絡票や観察個人記録等の園が定めた統一様式によって把握し記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する方針については、保育園関係文書保存年数や保育園運営マニュアル等に定められています。また、就業規則には、個人情報の管理義務が定められています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、保育所の社会的責任、人権を大切にした保育、職員の資質向上等の項目が設けられ、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内の温度、湿度、換気、採光、音などの環境は、常に適切な状態に保持することに努めています。温湿度計を設置するとともに、24時間換気を実施しています。湿度に関しては、常に50%以上を保つようにし、低い場合は加湿器等を使い調整しています。室内はどの部屋も採光が十分に入る構造となっています。また、音の環境については、保育者が子どものそばに行って話しかけることで、落ち着いた雰囲気で過ごせるよう配慮しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達と発達過程、家庭環境等から生じる一人ひとりの子どもの個人差を十分に把握するため、クラス担任だけでなく、各種会議等で全職員が子どもの様子について共有しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの発達に合わせて、生活に必要な基本的な生活習慣を身につけられるよう、連絡帳や個人面談、送迎時の情報共有をしながら援助を行えるよう配慮しています。一例として、トイレトレーニングや箸の使用など、家庭と園との共通認識のもと、同じ対応ができるよう取り組んでいます。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが自主的・自発的に生活と遊びができるよう、静の活動と動の活動の空間を分けています。また、構成遊び、ごっこ遊び、机上の遊びなど遊びの種類ごとにコーナーが設定され、コーナーごとに手作りの玩具を始め、必要な玩具が設定されています。さらに、自分の作った物や遊び途中の物を置いておくことができるスペースを確保することで、継続した遊びができるよう配慮しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内は、子どもたちの遊ぶ様子や状態に応じて、パーテーションを利用することができ、保育者と1対1でゆったりと過ごせるよう配慮しています。また、歩行の発達や遊びの変化に合わせて玩具棚やテーブルの位置を変えるなど環境設定に配慮しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの状況に応じ、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重しています。一例として、着替えの際は、子ども一人ではできないが自分でやろうとする気持ちを受け止め、時間が掛かっても子どもが納得するまで見守るよう配慮しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児の保育に関しては、集団の中で安定しながら、遊びを中心とした興味関心のある活動に取り組めるよう、子どもの興味や関心を見定め、環境を整えていくことに配慮しています。玩具や遊具を多く用意することで、一人ひとりが好きな遊びを見つけ、十分に遊び込めるよう保育者が関わっています。また、自分の思ったことを言葉に出して伝え、必要に応じて保育者が援助や代弁をするよう心がけています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・玄関にスロープを設置し、バリアフリーの構造にするなど、障害に応じた環境整備に配慮しています。また、荷物を置く場所が分かりやすいよう、使用するロッカーを入り口に一番近い場所にして、シールを貼るなどの取り組みも行われています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・長時間保育の記録は、延長日誌に記載し振り返りが実施されています。今後は、長時間保育について、全体的な計画や年間指導計画等に記載し、具体的な配慮点を明確にすることが期待されます。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画に小学校との連携の項目を設け、具体的な内容を記載しています。一例として、近隣小学校との連携・情報交換、1年生との交流等が記載されています。小学校の様子を紹介したDVDが贈呈され、園内で子どもと視聴するなど具体的な取り組みにつなげています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理に関するマニュアルとして、健康管理マニュアルが整備されています。毎朝看護師は、視診により子どもの健康状態を把握し、保健日誌に記録しています。保健日誌には朝の健康状態の外、その日にあったけがなども記録されています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0,1歳児は2か月に1回、2歳以上は年に2回の健康診断を行っています。歯科健診は全クラス年に1回実施しています。健診の際は、担任が付き添い、看護師が記録しています。結果については、必要に応じて各種会議で共有しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー児への給食提供について、給食室内で確認後、給食担当者と保育者で再確認し、さらに保育室内において担任間で確認するというトリプルチェックをしています。また、机、台拭き、トレーは専用の物を使用しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食に関する豊かな経験ができるよう、全体的な計画や食育年間計画を作成しています。食育年間計画には、乳児クラスは野菜の皮むき等の経験、幼児クラスは調理保育等の経験について記載されています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの発育状況や体調等を考慮した、個別の離乳食計画を作成しています。また、体調が優れない際は、医師の指示を受けた保護者から配慮食依頼シートの提出を受け、硬さや形状を変えるなど、献立・調理の工夫を行っています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・乳児は連絡帳、幼児はドキュメンテーションを通して、日々の保育の様子について保護者と共有しています。また、送迎時のコミュニケーションを通して、家庭との日常的な情報交換を行っています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々のコミュニケーションや、連絡帳のやり取り、ドキュメンテーションの掲示等を通して、保護者との信頼関係を築くよう取り組んでいます。その結果、利用者家族アンケートでは職員の対応について高い満足度が示されています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待等権利侵害の兆候を見逃さないように、送迎時の親子の関わりの様子を観察しています。また、着替えの時の視診や、子どもの会話の内容からも、子どもの心身の状態や家庭での養育の状況について、把握できるよう努めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・日々の保育については、担任間で週案や月間指導計画を通して振り返っています。振り返りの際は、主任が参加し、主体的に自らの保育実践の振り返りができるよう援助しています。振り返りの内容は、月に1回実施される、乳児会議及び幼児会議でも共有されています。 |