ぶどうの実登戸園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | ぶどうの実登戸園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 30 (33) 名 |
所在地 | 214-0013 川崎市多摩区登戸新町187スカイノート101 |
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TEL | 044-931-3550 | ホームページ | https://budou-ki.co.jp/noborito/index.html |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2010年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社 ぶどうの木 | ||
職員数 |
常勤職員:10 名
非常勤職員:9 名
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専門職員 |
園長:1 名
副主任:2 名
保育士:10 名
保育補助:2 名
栄養士:2 名
調理師:1 名
事務員(子育て支援員):1 名
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施設・設備の概要 |
乳児室:2
幼児室:1
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:1
事務室:1
職員休憩室(更衣室):1
鉄筋コンクリート3階建ての1階 :延べ床面積:154.86㎡
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【理念】 ひとが「シアワセ」であるとは、ひととひとのつながりや広がりがうまくいくことを基盤にします。一人ひとりが大切にされ、成長の根を育み、希望の種を宿すことが可能になるのです。こうした土壌のなかから、子どもたちは、やがて自ら希望を切り拓き、ひとと共生し、社会に貢献する”ひと”として、芽吹いていくのだと私たちは信じています。『シアワセな未来を創るひとを育てる』ことこそがぶどうの木のコアパーパス(社会的存在意義)だと考えています。 【基本方針】 ◯勇気づけの保育 ◯裁かない保育 ◯見守る保育 |
【立地および施設の概要】 ぶどうの実登戸園はJR南武線・小田急線登戸駅から徒歩10分のところに立地しています。静かな住宅地にあり、近くには公園が点在しています。多摩川も近くに流れ、畑や神社もあって、子どもたちがのびのびと活動できる環境に恵まれています。 ビルのオーナーが町内会や消防の活動をしているため、お祭りや防災訓練などの活動に積極的に参加して、地域との良好な関係を築いています。 現在1~5歳児の33名が在籍しています(定員30名)。限られたスペースを工夫し、子どもがワクワクして、安心できる空間づくりに努めています。園の中心には床暖房の入った広めの廊下があり、絵本の読み聞かせや異年齢の交流の場として活用しています。 【園の特徴】 「シアワセな未来を創るひとを育てる」ために「一人ひとりを大切にする子ども主体の保育」を実践しています。保護者との信頼関係を構築し、保育者に受け止められる心地よさの中で、子どもが自ら「自分づくり」をしていくことを大切にしています。 設置法人ぶどうの木は6つの保育園と学童保育を運営しています。系列6園の5歳児と学童が協同して「ぶどうつながり隊」を結成し、子どもを中心とした社会貢献や、地域とつながるイベントを積極的に開催しています。 |
評価実施期間 | 2021/05/11(契約日) ~2021/12/25(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2013年度) |
特に評価の高い点 | 1.保育理念の実現のための組織的な取組 年3回法人合同研修を行い、理念の理解や保育の向上のための学びを深めています。法人研修では理念を伝えるだけでなく、理念を日常の保育に実践していくための内容にしています。今年度は、担当するクラス(年齢)でグループ分けをして、保育中の写真を見ながら、どのような関わりができるのかについて意見を出し合い、子ども一人ひとりの育ちを大切にした保育について確認し合っています。 園では年2回、中間総括と期末総括で保育の振り返りを行っています。さらに、職員個人、クラスや専門部署ごとのチームでも、より良い関わりや環境について話し合っています。総括の結果はクラスごとにまとめて保護者にも配布し、「ぶどうの実の保育」を伝えています。 2.子どもが遊びを選択し、しっかりと遊びこめる環境づくり 1、2歳児のクラスでは、自由遊びの時間は低いついたてを使って部屋を仕切り、一人ひとりがくつろいだり、落ち着いて遊びこめる環境を作っています。 幼児クラスのロフトには机といすが置かれ、集中してパズル等を取り組める場所にしています。また、自由遊びの時間に、自分が取り組みたい遊びに自分のマグネットを置いて予約する「プランニングボード」で、自己選択や自己決定の機会を作っています。遊びには定員があるため、子どもたち同士で交渉し、話し合う力がついていきます。 職員はぶどうの実で育つ子ども一人ひとりが興味を持てる遊びを見つけ、遊び込めるように見守り、人的・物的環境を整えることに努めています。 3.伝統的な食文化を大切にした食育活動 園では給食を「ぶどうの愛情ご飯」と呼んでいます。食は健康で質の高い生活を送る基本だと捉えています。食品の安全と質にこだわり、「だし」を基本とした和食中心の献立です。 毎月全国の郷土料理をメニューに組み込んでいます。そぼろ納豆や五平餅などを食べながら、日本の食文化について学ぶ機会にしています。七夕・クリスマス・ひな祭りなどの行事には特別メニューで季節感を感じ、味わっています。 また、梅ジュース・お月見団子・うどん・夏野菜ピザ・恵方巻等を子どもと一緒に作っています。 |
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改善を求められる点 | 1.有事における責任体制の明確化を 園長は、保護者や職員に向けて自身の保育所に関する運営方針等を明確に発信しています。職務分掌は作成していますが、さらに有事における園長の責任や、園長不在時の権限についても明文化することが望まれます。 2.事業計画を評価する仕組みの構築を 事業計画は、職員の意見も参考に作成されていますが、実施手順、評価時期、評価方法等の基準についてより具体的に定め、進捗状況についても職員に周知し、理解を得ることが期待されます。 |
第三者評価を受審して ぶどうの実登戸園は平成22年に開園し、今年で11年目になります。平成25年に第三者評価を受審してから2度目となります。 私自身、園を立ち上げてから2年後には他園に異動し、10年ぶりに登戸園に戻ってきたので、園を再構築するつもりで受審させていただきました。着任してまず取り掛かったのは、スタッフ体制の安定化と環境の整備です。質の高い保育を実践するためには、まずスタッフ自身が安心して保育に向き合えるという事が大切だと考えたからです。スタッフは園がより良い方向に変化していくのを実感しながら、園運営の中身の改革に対して主体的に取り組むようになってきました。自分たちで課題を見つけ具体的な改善策に取り組みながら少しずつ改善が進むようになってくると、保育の質も比例して向上してきます。 コロナ禍において様々な障壁もありましたが、子どもの心身の成長を真ん中にして、出来ることは何かをみんなで考えながら保護者とも連携して取り組むことで、休園することもなく今のところ無事に保育を継続することが出来ました。 どんなにうまく運営できていると思っていても、必ず課題になっていることは盲点としてあると思います。この第三者評価をきっかけにして、自己評価を行い、チームで何度も話し合いを重ね、課題を抽出してきました。以下の点です。 ◯安全管理・リスクマネージメント 事故防止やアクシデント、ヒヤリハットなど書式の上では整備しているが、チームで振り返る機会が少ない。 嘔吐処理・救急救命法など実技研修については定期的に実施した方が良い。 ◯マニュアルの周知と活用 マニュアルは整備されているものの、マニュアルに基づいて手順の確認をしたり、見直しをすることがない。定期的にマニュアルの見直しを行う。 ◯情報共有のしくみと徹底 発信はするが受信の確認をしていない。ひとり一人が主体的に受け止めることが大切。 ◯環境 プライベートの保障については、パーティションを活用するなどしてスペースを確保する。 自分たちで出した課題の他に、第三者評価の調査員の方から客観的な視点で課題を見つけていただき、具体的にひとつずつ改善していきながらより良い保育の実践を目指していきたいと思います。第三者評価を形式的なものとするのではなく、保育所が子ども・保護者・スタッフにとって共に育ちあうことのできる場として必要とされる社会的な資源となるように、常に謙虚に研鑽し日々進化し続ける保育園でありたいです。 学びと気づきの機会をありがとうございました。 2022年1月11日 ぶどうの実登戸園 園長 堀 初恵 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念は「シアワセな未来を創るひとを育てる」です。保育方針は①勇気づけの保育②裁かない保育③見守る保育の3つです。保育方針は責任感のある保育者としての行動規範になっています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は川崎市多摩区園長連絡会等に出席、地域の子育て支援の現状やニーズを把握しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・毎月顧問の税理士から報告を受け、園を取り巻く環境等を把握し課題を抽出し、法人の「ぶどうの会」で検討しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・理念や基本方針の実現に向けて中期事業プランを策定し組織体制、人材確保、人材育成、保育、財務、子育て支援計画、環境整備等の項目について、各年度の目標を明確にしています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・令和3年度の事業計画は、中期事業プランを実現するため今年度実施すべき事項について、具体的な推進方策を示しています。組織体制、人材確保、人材育成、保育、財務、子育て支援計画、環境整備等の項目について、目標を明確にして具体的に取り上げています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・毎年期末に職員全員参加の下、事業計画を振り返り総括しています。園長はそれをもとに次年度の事業計画案を提案し、事業計画としています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の内容について、「年間スケジュール表」として年度始めの保護者会で保護者に発信しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年2回、中間総括と年度末総括の会議での他、職員個人、クラスや専門部署ごとののチームで振り返り、分析・検討しています。また、月1回の月ミーティング、週1回の週ミーティング、月1回の各クラスミーティング、各クラスの月次指導計画での評価・反省欄への記入、給食会議等で保育内容や質の向上について振り返っています。週ミーティングでもプロジェクト保育(忍者)や「アートで遊ぼう」などについても話し合っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・中間・期末総括で各職員、チーム、園全体で評価結果と課題を記録し、遊びや行事の進め方等改善策を話し合っています。職員会議、法人の事業部、各園長出席のぶどうの会等でも検討しています |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園長は、職員には月ミーティング、週ミーティング、年3回の職員会議、さらに日常の保育業務の中での職員とのやり取りの中で、園に関する経営・管理に関する方針と取組を明確に示しています。保護者には年3回の保護者会、園だより等で園に関する方針と取組を明確に示しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は法人主催の研修、多摩区園長補佐連絡会での「人権チェックリスト」作成等に参加しコンプライアンスや人権についての理解を深めています。職員には、法人合同研修で遵守すべき法令や取組について指導しています。虐待に関するマニュアルや防止の取組、事例への対応、人権チェックリストの作成や事例の紹介を行っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、中間・期末総括で各職員、チーム、全体で総括し、集約した評価結果と課題の把握に主導的な役割を果たしています。課題改善のため、月ミーティングや週ミーティング、職員会議等で指導したり、職員に個人的に指導したり、研修受講を進めたりしています。法人の各園長が集まるぶどうの会に出席し、対策を話し合っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は、職員の採用・人事・評価、給与計算、財務等は法人の管理のもと、事務職、社会保険労務士、税理士の意見を踏まえ、経営の改善や業務の実効性について分析しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・必要な福祉人材や人員体制に関する基本的な考え方、福祉人材確保や育成については、事業計画に記載し、職員にも周知しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・理念・基本方針に基づく「期待される職員像等」は、事業計画、人事管理規定、就業規則等にその内容を盛り込んでいます。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、日ごろのコミュニケーションや個人面談等で職員の就業状況や意向の把握に努め、人事や労務管理を行っています。年3回、全職員について園長面談を実施し、職員の意向の把握に努めています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画等で期待する職員像についての内容を盛り込み、年度の前半・後半で重点目標を定め、事務室にも掲示しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念・基本方針に基づく「期待される職員像等」は事業計画、人事管理規定等に内容を盛り込んでいます。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員一人ひとりの知識、専門資格取得状況、経験等は園長が把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・実習生の研修・育成に関する基本姿勢を明文化し、マニュアルを作成して、法人を挙げて積極的に受け入れに取り組んでいます。コロナ禍では実習生の受け入れができませんでしたが、過去3年間では実績があり、実習をきっかけに入職に至った例もあります。実習の際には、学校側と連携し、実習の進め方などを協議し、効果的なものとなるように努めています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・保育所の理念、基本方針、保育内容、園の特色等は法人のホームページに写真も多数入れて掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事務、経理、取引についてのルール等は、運営規定に明記されています。職務分掌は作成されていますが、園長不在時の権限について明文化することが望まれます。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域とのかかわり方の活動については、法人の「子育て支援事業部」で行い、園からも職員が参加しています。基本的な考え方と具体的な活動計画については、中期計画や事業計画で示しています。子育て支援事業部では年間活動計画を作成し、計画的な活動につなげています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れ、地域の学校教育等への協力に関する基本姿勢を明文化し、ボランティア受け入れマニュアルを整備し、対応等に関しても明示し、受け入れの際にはオリエンテーションも実施しています。今年度はコロナ禍のため、受け入れはできていませんが、過去3年間の間には、読み聞かせボランティア等を受け入れた実績があります。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・多摩区の子育て支援会、園長会、年長児連絡会議、幼保小連携会議に出席し、地域の共通の課題について、解決に向けての取組を行っています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・多摩区子ども未来局多摩区園長主任会議での情報交換や多摩区子育て支援会への参加、運営委員会の開催等の交流を行い、地域の子育て世代のニーズの把握に努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域貢献に関わる事業として、貧困や虐待等の福祉ニーズを拾いあげ、多摩区ソーシャルデザインセンターと連携し子ども食堂の支援、NPO法人からのケース相談とその支援等に携わっています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・子どもを尊重した保育については、パンフレット、園だより、事業計画、ホームページに基本方針を明示しています。毎年の保護者会で説明をしています。、職員には、職員会議や個人面談の場で基本方針を浸透させる取組を行っています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・プライバシー保護規定、個人情報保護規定を作成し、プライバシー保護について、園長が折に触れて職員会議やミーティングで話しています。水遊びの際にはパーソナルスペースの話をするなど、時機を得た話題で理解を深めるようにしています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のパンフレットは区役所の保育園コーナーに設置しています。パンフレットには園の保育理念や方針を簡潔に分かりやすく記載しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では、法人「ぶどうの木」の保育理念や方針、保育の様子についてまとめた動画を使って見てもらっています。さらに重要事項説明書を使って、保護者に確実に情報を伝え、同意を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園児の転園先には保護者の同意を得たうえで情報提供し、引継ぎを行います。担任を中心に引継ぎの書類を作成しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもたちの育つ力を引き出すために、職員は指示・命令・禁止をできるだけ避けています。観察・傾聴を大切にして、子どもたちを「見守る保育」を実践しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決の体制を整備し、その内容を「重要事項説明書に記載しています。苦情解決の仕組みは玄関にも掲示して、意見箱も設置しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・オンラインのICTサービス(キッズリー)を活用し、保護者とコミュニケーションをとっています。保育園の予定や乳児の連絡帳もオンラインでおこなっています。保育参加・懇談会・個人面談の際に保護者の意向を確認しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・全学年で連絡ツール(キッズリー)を使用しています。職員は毎日、クラスの様子を保護者に向けて発信しています。乳児クラスでは連絡帳の役割も果たしています。幼児クラスでも、連絡ツールを通していつでも職員に質問や相談をすることができます。保護者からの質問や相談があった際には、送迎の際にも職員がていねいに話を聞くようにしています。保護者の思いをしっかりと受け止められるように、職員間の情報共有も大切にしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長で、防災担当の職員も定めています。法人で防災や保健等の事業部会を作り、各園の担当者が集まり、定期的な会議を開いています。防災部会では子どもの事故防止に関する情報共有と現状把握を行っています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策の責任者は園長で、保健担当も定めています。法人の保健事業部会は各園の担当者と法人の看護師で構成しており、定期的に検討会を行っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「災害対応マニュアル」を作成しています。法人で災害部会を結成して、各園の災害担当が意見交換を行っています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画を解説した保育マニュアル「ぶどうの木が掲げる保育の考え方」を作成して、保育の指針にしています。また、保育の全体計画「シアワセな未来を作るひと」を基に年齢ごとに保育の手順を作成し、保育の標準的な実施方法としています。全体的な計画は一人ひとりを大切にする子ども主体の保育を目指しており、子どもの尊重・プライバシーの保護や権利擁護に関わる姿勢が示された内容になっています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の標準的な実施方法の検証・見直しは必要に応じて行っています。各種マニュアルについても年1回見直ししています。また、特に不審者対応と衛生に関しては、全職員が内容を理解できるように重点的に取り組んでいます。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画作成の責任者は園長と副主任です。入園時や入園後の個人面談や児童票などの書類を通 じて保護者や子どものニーズを把握し、指導計画に反映しています。定められた手法に沿って、アセスメントを実施しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は年4回、月案は月末、週案は週末の会議で見直しを行っています。乳児に関しては個人別の指導計画の見直しも行っています。会議にはクラスに関わる職員と副主任が参加しています。職員一人の見方ではなく、複数の視点で子どもの姿を語り合っています。計画の評価・反省を行い、次の計画に反映しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況は、乳児は連絡帳(データ)・日誌・個人カリキュラム等に記録しています。3歳児は年3回、4、5歳児は年2回個人記録を作成しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・個人情報保護とプライバシー保護に関わる規定があります。個人情報の保管場所・保管期間・破棄対象のもの・情報提供できるものなどについて定めています。個人情報の持ち帰りの禁止や、写真や個人情報の取り扱いについても明示しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針等の趣旨をとらえ、法人のカリキュラムベースをもとに全体的な計画を作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室は明るく、季節に合わせて温度・湿度を適切な状態に保っています。感染症対策として、換気には特に気を配っています。チェック表を作り、手指の触れる場所の消毒を頻繁に行っています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前は児童票や面談で、入園後は子どもの経過記録や保護者との関わりの中で、一人ひとりの子どもの状態や家庭環境を把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は一人ひとりの発達に合わせて、排泄・着脱等の基本的な生活習慣が身に着けられるようにしています。職員は履きやすいようにズボンを置いたり、実際にやって見せるなど必要な援助をしています。職員は子どもの自分でやろうとする気持ちを尊重し、見守っています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員も子どもたちの中に入って遊ぶことで、友だち同士の関わりの仲立ちとなるようにしています。ケンカの場合は、職員が一方的に裁くのではなく、それぞれの子どもの気持ちをしっかりと受け止めて、言葉にしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 0歳児の受け入れを行っていません。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は「子どもが自ら育つ力を信じて待つ」という気持ちを大切にしています。職員は気持ちや時間にゆとりをもって子どもに関わっています。着替え・手洗い・靴の着脱等時間がかかっても急かしたりせず、そばでゆったりと見守っています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3~5歳児は縦割りの合同保育を行っていますが、活動に合わせて年齢別の活動も行っています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園舎内はバリアフリーで、多目的トイレを設置しています。視覚的な情報の方が伝わりやすい子どものために、一日の流れは写真等を使って掲示しています。コーナー・衝立・一人用の机といすなどを使って、子どもが一人で落ち着いて活動できる環境を作っています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが見通しをもって生活できるように、毎日同じ流れで進めるようにしています。子どもたちの様子を見ながら、予定を変更することもあります。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年長児の年間カリキュラム・月案は10の姿を反映させた内容になっており、計画に基づいた保育内容を組み立てています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市の健康管理マニュアルに沿って、子どもの健康管理を行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断と歯科健診の結果はファイルして、関係する職員で情報を共有しています。事前に保護者から気になることや質問を受け付けて、健診の際に医師に確認し、回答を保護者に伝えています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・食物アレルギー疾患のある子どもは2名在籍しています(卵とクルミ)。食物アレルギーのある子どもの保護者には、主治医に相談の上で、生活管理指導表を提出してもらっています。園は指導表に沿って適切に対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間食育計画を作成し、計画的に食育に取り組んでいます。法人の調理職員が連携して給食メニューや食育計画を作成しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年齢にとらわれず、一人ひとりをていねいに観察し、発達に合わせて献立・調理の工夫をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育園専用のICTサービス「キッズリー」を使い保育園と保護者をつないでいます。今年度はコロナ禍のため機会は少ないですが、送迎時の会話も大切にしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「親もまるごと支援する」方針で保護者が安心して子育てができるよう、保護者会や個人面談等で支援しています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・登園時の観察、着替え時や身体測定の際の全身の観察等から身体の状況を確認しています。子どもの言動、送迎時の保護者の様子、連絡帳等から子どもの様子の変化の把握に努めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年2回中間・期末総括で振り返る他、定期的にクラスごとにクラスと保育士個人の保育の状況についての振り返りを行っています。週案や月案に振り返りを行う欄を設け、ねらい、環境、活動の場での子どもの表情や気持ち、成長の様子等にも着目してクラスごとに話し合い、その総括を行っています。一方、保育士の自己評価は、週案や月案をもとに定期的に実施し、期間ごとに自身の保育の実践内容について振り返り、評価・反省を行っています。 |