ゆうゆうきっず横浜
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | ゆうゆうきっず横浜 | 評価対象サービス | 2024~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 120(利用人数140) 名 |
所在地 | 〒221-0014 横浜市神奈川区入江1-31-28 |
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TEL | 045-430-3110 | ホームページ | https://www.keiju-w.or.jp/yokohama/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2012年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 恵寿福祉会 | ||
職員数 |
常勤職員:28 名
非常勤職員:1 名
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専門職員 |
保育士:27 名
看護師:1 名
事務員:1 名
調理員(委託):6 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室):3室
幼児室(3~5歳児室):3室
沐浴室:1室
調理室:1室
トイレ:8室
事務室:1室
職員休憩室:1室
更衣室:1室
地域子育て支援室:1室
鉄骨造3階建て :延床面積 911.03㎡
園庭:370.03㎡
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【保育理念】 『子どものしあわせと お父さん・お母さんの子育てを支援します』 乳幼児期は、人間形成にとって、とても大切な時期です。加えて、子どもが幸せで健やかに成長するためには、保護者が明るく幸せであることは欠かせません。子どもたちの成長発達を促す子育ちの環境を提供するとともに、お父さん・お母さんが安心して子育てをできる、安全で信頼ある環境づくりを目指します。 【保育方針】 『日常の生活や遊びを通して、ひとりひとりの子どもとしっかり向き合い、豊かな人間性を育成するため“知育・徳育・体育・食育”の4つの学びを実践し、教育と保育を行ないます。』 |
【立地および施設の概要】 ゆうゆうきっず横浜は、JR横浜線大口駅または京浜急行線新子安駅から徒歩約10分、商業施設と住宅地が混在する地域に位置しています。国道1号線に面した交通量の多いエリアですが、園舎は駐車場を挟んで敷地裏(→奥)に位置しているため、防音窓の効果もあり騒音の影響はありません。屋上には滑り台等を含む複合遊戯施設のある園庭があります。近くには、園児が散歩で訪れる自然に恵まれた入江町公園をはじめ、いくつかの公園が点在しています。青森市に本部を置いて社会福祉事業を展開する「社会福祉法人恵寿福祉会」が2012年に開園した保育園です。区内には系列園として2017年に開園した「ゆうゆうきっず新子安」があり、行事や職員の交流等を通じて連携をしています。 【園の特徴】 ◇基本方針の「4つの学び」(知育・徳育・体育・食育)の実践にあたっては、散歩等の園外活動だけでなく、様々な活動を偏りなく取り入れ、年齢に応じたカリキュラムを組み、就学へ向けて進めています。 ・知育・・・キッズ英会話、ことば遊び、習字、楽器等 ・徳育・・・絵本の読み聞かせ、清掃活動、季節の行事等 ・体育・・・体操教室、朝の体操、リトミック、散歩等 ・食育・・・完全給食、バイキング、プランターでの野菜栽培、クッキング等 ◇全クラスの職員が参画する「遊び委員会」「食育委員会」があり、「遊び委員会」は必要なおもちゃや絵本の管理等、「食育委員会」は食育計画に基づき、野菜栽培の企画や収穫、給食に提供等、保育の質の向上に向けた活動に取り組んでいます。 ◇最新システムを取り入れた安心・安全な環境となっています。 ・園内にはセキュリティシステムと防犯カメラを設置し、エントランスは自動ロック式ドアを採用 ・厨房を含む全館クリーンで安全なオール電化システム |
評価実施期間 | 2024/06/12(契約日) ~2025/03/26(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2019年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.安全に配慮した子どもが心地よく過ごせる環境の整備 子どもの発達や生活動線に配慮して、低い家具や棚を配置し、また、子どもが床で遊んでいる場合でも職員が全体を見渡せるよう、家具等は部屋の中央に置かず、壁に沿って配置しています。家具は温かみのある木製素材を使い、角はクッション材で保護しています。0歳児クラスは安全に配慮してマットを敷き、また、壁に全員の前日の睡眠時間、朝のミルク・食事時間を書き出して、家庭での生活がスムーズに引き継がれるようにしています。 マットや机を用いてコーナーを設け、子どもが自由に遊んだり、くつろいだり、落ち着ける空間を作っています。また、階段の踊り場の壁には子どもが一人座れるスペースがあり、ホールに設置されたアスレチック等とともに、子どもたちの落ち着ける場所となっています。手洗い場やトイレは子どもが使いやすい高さになっています。出入口のドアにガラスを用いて、トイレの中が外から確認できるようにしています。トイレのドア等にはキャラクターや車のシールを貼り、トイレが楽しい場所と子どもが感じられるようにしています。 2.食事が楽しいものとなる工夫 0~2歳児は、それぞれの保育室で、職員が一人ひとりに気を配りながら、声かけをし、食事が進むように支援しています。子どもたちは、落ち着いた環境で食事を摂り、その後午睡をとるというスムーズな流れの中で過ごしています。 3~5歳児は、ランチルームを使用し、バイキング形式で、食べられる量を自分で調節しています。部屋には「三食食品群」「季節の食べ物・世界の料理」等のポスターを掲示し、子どもたちが食に関心を持てるよう工夫しています。子どもたちは、自由に好きな場所に席をとり、おしゃべりを楽しみ、異年齢の交流も自然に行なわれています。ランチルームでは音楽を流し、賑やかな中でも、落ち着いた環境・雰囲気の下で食事ができるよう工夫しています。 3.子どもの生活と遊びを豊かにする保育 園では、子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育に取り組んでいます。園外活動では、公園等への散歩は、目的やねらい(自然に触れる、身体を動かす、交通ルールを守るなど)を明確に持って、計画的に出かけています。園内の屋上園庭には、すべり台、ボルダリング等の複合遊戯施設やログハウス風屋外遊具があり、年齢や発達に合わせて、戸外で十分に体を動かすことができる環境となっています。また、園舎内には、階段状のアスレチックがあるホールがあり、子どもたちがマットや跳び箱、ドッジボール、大きなブロックやボール、フラフープ等を使い、雨でも体を動かせるような環境が整備されています。 ◇今後期待される点 1.保護者との相互理解を深めるため連絡帳の活用 家庭との「連絡帳」は、0歳児しか作成されていません。自分の言葉で伝えることが難しく、また、成長発達の著しい1、2歳児についても、家庭と園での子どもの様子を伝え合う、重要なコミュニケーションツールである「連絡帳」を作成し、保護者との相互理解を深めていくことが期待されます。 2.保護者意見の把握を通じた保護者満足の向上に向けた取組 意見箱の設置、行事ごとのアンケート、年度末には運営・保育内容・環境整備・保護者連携・子育て支援等を含めた保育園運営全般の振り返りのためのアンケートを実施し、保護者の意見を積極的に把握して、保護者満足の向上に向け取り組むことが期待されます。 3.中長期計画の目標設定の工夫 中長期計画の目標は、一部については具体的な成果を設定していますが、全体として実施状況の評価が行なえる内容になっていません。中長期計画は、数値目標や具体的な成果等を設定することなどにより、実施状況の評価を行なえる内容とすることが期待されます。 |
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今回、園開設から3回目となる第三者評価を受審しました。かねてから職員による自己評価を毎年実施し、自己分析と改善に努めてまいりましたが、5年ぶりの第三者評価に向け、前回ご指摘を受けた点や改善に向けた取り組みを再確認するとともに、これまでの自主改善の成果と反省点をまとめ、この度の受審に臨みました。 多岐にわたる評価内容を項目毎に調査を進めていく中で、保育園としてあるべき姿、行き届かなかった不備を再確認し、多くの気づきを得ることができました。また、活動の一部ではお褒めの言葉をいただくものも多くあり、地道な改善を続けてきた成果の表れと考えています。実際の保育現場にて保育者の声にも真剣に耳を傾けていただいたことは、日々の保育への自信に繋がったと思います。 今回の受審結果を受け、連絡帳の活用、保護者意見の把握、中長期計画における目標設定の工夫等についてご指摘をいただき、また、職員による自己評価でも点数の低かった、地域との連携・交流についても課題を明確にしていただきました。今後は保護者や地域の方々のニーズの把握に努め、皆さまに信頼され、また、貢献できる保育園になれるよう、引き続き改善活動を継続してまいります。 この度の受審にあたり、お忙しい中アンケート調査にご協力くださいました保護者の皆さま、そして調査をご担当いただきました評価調査員の皆さまに心よりお礼を申しあげます。 ゆうゆうきっず横浜 統括園長 藤本 順子 園長 井口 宜之 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・理念は、「子どものしあわせと お父さん・お母さんの子育てを支援します」で、保育園としての使命や目指す方向、考え方がわかるものになっています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・事業経営については、運営法人である社会福祉法人恵寿福祉会の理事長および統括園長が理事会等を通じ、社会福祉事業全体の動向や国・市の保育行政の動向について把握分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・組織、設備、職員体制、人材等の現状分析に基づく法人運営に影響のある重要な情報や課題は、理事会で話し合われ、役員の共通理解が図られています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・2023年度から2027年度までの5年間の中長期計画を策定し、園の理念・基本方針の実現に向けた中長期的なビジョン(目標)、課題を明確にしています。また、毎年度、事業活動収支、施設設備等による収支予算を明らかにしています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・中期長期計画を反映した2024年度の単年度計画と予算書を策定しています。単年度計画は中長期計画の目標を踏まえて、単年度の実行可能な具体的な計画(目標)を示しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の策定は組織的に行ない、課題によっては職員の意見も吸い上げ、職員会議で検討して、主任・副主任が中心となってまとめ、職員の自己評価等も勘案して、園長が最終的にまとめています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画書の主な内容は、入園前説明会や入園後説明会で保護者に園の保育方針等と共に概要を説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に基づき、年次計画、月次計画等を作成しています。各指導計画には評価反省欄を設けて、定期的に実施状況の確認と振り返りを行ない、次期の計画につなげるPDCAサイクルに基づいて、保育の質の向上に取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・当年度の目標に対する実施状況の評価、毎年度末に実施する保育士の自己評価等をもとにして、園としての自己評価を行ない、「保育所自己評価の結果について」として、職員の自己評価、取り組み状況(努力した点、課題・改善点)をまとめ、園のホームページで保護者に公表しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員会議等の各種会議や、日々のやり取りの中で、園の経営・管理や園内研修に関する方針と取組を、職員に対して明確に示しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、社会福祉関係法令はもとより、「保育所保育指針」「全国保育士会倫理綱領」、園の理念・基本方針や諸規程、社会的ルールをよく理解しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長・主任・副主任は、園の保育の質の現状を把握するために、日々積極的にクラスを巡回するよう心がけています。また、月次計画や週次計画、保育日誌、連絡帳等を通して、保育の現状の評価分析を行なっています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、統括園長の指示、指導のもと、効率的な事務や職員の時間外勤務を無くす方策等を常に考え、業務の実効性を高めるようにしています。また、業務の実効性向上に向けて、新たな保育記録システムの導入計画に参画し、推進しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員の働きやすい職場を目指し、法人の方針をもとに法人で必要な福祉人材を確保しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念・基本方針に基づいた「期待する職員像」を、法人の中長期計画の中で「子どもの最善の利益を守り、人権に配慮した保育を実践するために、一人ひとりの職員がゆうゆうきっず横浜の職員としての職務及び責任を理解し、倫理観や豊かな人間性の涵養を図る」として職員に明示しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・有給休暇については、主任は、取得状況を確認しながら、確実に消化ができるように声かけをしています。超過勤務時間は、データで管理しています。職員の就業状況や意向は毎日確認し、主任が一人ひとりの状況や意向に合わせシフトを調整しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「期待する職員像」を明確に示し、職員一人ひとりが自信をもって活躍できる場がもてるよう、職員との面談の中で職員の意向や要望、目指したい姿を話し合うなど、育成に向けた取組を行なっています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、保育士に必要なスキルや専門的な技能として、「保育マニュアル」の中に、5つの保育技術(発達援助・生活援助・環境構成・遊びの展開・関係構築)と8つの保育指導技術(支持・解説・助言・環境構成・承認・情報提供・行動見本の提示・体験の提供)を挙げ、職員に明示しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新任職員や経験の浅い職員に対しては、主任の助言を受けながら、クラスリーダーによるOJTを行なっています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の受け入れに関しては、次世代の人材育成の機会と捉え、積極的に実習生の受け入れを行なっています。「実習生受け入れマニュアル」を整備し、実習生の育成・研修に関する基本姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・ホームページ上で、法人、保育所の理念や基本方針、保育の内容等を適切に公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人において適正な運営、経理処理のため、運営規程、経理規程を整備しています。「職務分担表」において、職員の職務分掌と園長の権限・責任を明確にし、職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画や運営規程に、地域との関わり方について、基本的な考え方を文書化しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティア受け入れマニュアルがあり、ボランティアの目的や留意点、個人情報についてなどを明文化しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の関係機関や団体等のリストは「業務継続計画」の中に整備しています。また、区役所、病院、横浜市中央児童相談所、横浜市東部地域療育センター等の緊急連絡先を事務室に掲示し、職員が必要に応じて見ることができるようにしています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は神奈川区園長会、幼保小連絡会等に参加し、地域の具体的な福祉ニーズや生活課題を把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・神奈川区主催の町ぐるみ子育て応援事業や神奈川区保育所子育て支援連絡会主催事業に参加したり、赤ちゃんの駅、一時保育事業を行なうなどの地域貢献活動を行なっています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・「保育マニュアル」の中に、保育における子どもの人権について明記し、園内研修で読み合わせを行なっています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシー保護に関して、「プライバシー保護マニュアル」のほか、おむつ交換マニュアル、プール・水遊びアニュアル等があり、子どものプライバシー保護について記載しています。職員は入社時に説明を受け、入社後は園内研修で読み合わせを行ない、職員の理解を図っています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園紹介のパンフレットは神奈川区こども家庭支援課に置き、ホームページには園の情報を掲載し、多くの人が見ることができるようにしています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園面談時に、重要事項説明書と入園のしおりをもとに、保育の内容や日常生活に関する事項、留意事項、持ち物等を統括園長が説明し、保護者から同意を得ています。入園後は、変更点を資料にまとめ、保護者に配付しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・途中で園を変更する場合は、手順等を記載した手順書や引継ぎ文書はありませんが、個人情報に配慮しながら必要に応じて転園先に必要な情報を伝えることもあります。園へ途中入園があった場合は、自治体から可能な限り子どもの情報を収集し、スムーズに登園できるように配慮しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は子どもの表情や発する言葉、動作や行動から気持ちを汲み取るようにしています。子どもに遊び足りないそぶりが見られたら、できる限り遊べるように配慮しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決責任者は園長で、苦情受付担当者は主任です。第三者委員2名の氏名、連絡先を重要事項説明書に明記し、入園説明会で保護者に説明しています。入園後は保護者に苦情申出窓口の設置について案内状を配付しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書に、要望・苦情等に係る園の窓口、第三者委員の氏名、連絡先を明記し、保護者に配付しています。また、階段横の通路に園の窓口のほか、横浜市福祉調整委員会の連絡先を掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は、送迎時や個人面談、保育参観の際に、保護者が相談や意見・要望を述べやすい雰囲気づくりに配慮しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長です。毎月安全管理委員会を開催し、体制を整えています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策の責任者は園長です。「感染症マニュアル」「嘔吐処理マニュアル」を作成し、職員に周知しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の業務継続計画(BCP)に、事前対策、BCP発動時の対策が定められています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・入園のしおりの中に「デイリープログラム」があり、保育の手順等は、各種マニュアルに文書化されています。コンプライアンス、倫理規程は就業規則と「保育マニュアル」に定めています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の実施方法の振り返りや見直しは、毎日のミーティングや月1回の乳児、幼児会議、カリキュラム会議で話し合っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は主任が作成し、指導計画は各担任が作成しています。主任がとりまとめ、カリキュラム会議で全職員に情報共有をしています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は四半期ごと、月次計画は月末、週次計画は随時見直すことになっています。個人面談や日頃のやりとりで得た保護者の意向を踏まえて、各担当が話し合って行なっています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況は、運営法人が定めた児童票、健康記録表、成長記録(0~2歳児は毎月、3~5歳児は2か月ごとに記載)、保育日誌に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録の保管・保存・情報共有については、運営規程に定めています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法に示されている理念等を踏まえ、保育所保育指針に基づき、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを中心に作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各保育室には、空気清浄機、加湿器、サーキュレーター、温湿度計を備え、夏場は28℃、冬場は22℃、湿度は50%としていますが、子どもの様子や体感で調節しています。換気扇は24時間稼働し、時々窓を開けるなど換気しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの発達過程や家庭環境から生じる個人差は、児童家庭調書、健康記録票等で把握しています。入園前の面談では、授乳・離乳食の状況、排泄、睡眠、アレルギー等について保護者から情報を収集し、記録しています。入園後は、連絡帳や送迎時の会話、年2回の個人面談を通して子どもの状況を把握し、毎月の個別指導計画に反映しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達に合わせて基本的生活習慣を身に付けることができるように、クラス会議で一人ひとりの子どもの発達状況を確認し、保護者と連絡帳や送迎時の話し合いで情報交換を行ない、一人ひとりの子どものペースに合わせて援助しています。衣服の着脱や排泄等の際には、子どもが自分でやろうとする気持ちを大切に見守り、一人ひとりに応じた援助をしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・玩具や絵本を子どもの手の届く高さに置き、子どもが自由に触れたり、手に取って遊べるようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児と1歳児は同じ保育室内で生活しています。睡眠、遊び、食事の場を分け、月齢等の発達状況に応じて、ハイハイやつかまり立ち、歩く等の探索活動や遊びが主体的に行なえるように家具の角をクッション材で保護するなど安全な環境に配慮しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・遊びや生活の中で子どもが自分でしようとするときは、満足するまでそばで見守り、必要に応じて声をかけながらさりげなく援助するようにしています。個々の成長を見極めながら、自分でできた時は大いに褒め、できなかったときは寄り添いながら、自信につながるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は、集団遊びを取り入れながら、興味関心のある活動に取り組めるような環境を整え、友だちと関わる中で自分の気持ちを伝えられるようにしたり、集団生活の楽しさを味わえるように配慮をしています。子どもがやりたいことを言葉で引き出せるように言葉かけを行ない、友だちと関わりながら遊びを展開できるように援助しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園は3階建てで園舎はバリアフリーです。多目的トイレ、エレベーター、手すり等を備え、障がいのある子どもが安心して生活できる環境を整備しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各クラスの月次計画は、ねらいとして「長時間にわたる保育」をあげ、一日の生活を見通して、その連続性に配慮した計画となっています。また、週次計画は子どもが安心して心地よく過ごすことができるよう、ゆったりとした計画になっています。内容は子どもの様子で必要に応じて変更できるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画や5歳児クラスの年次計画の中に、小学校との交流や就学に向けての取組が示されています。具体的な取組や内容については週次計画に組み込み、就学に向けた取組を実施しています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理に関するマニュアル(保育安全マニュアル・感染症マニュアル・嘔吐処理マニュアル等)があり、それに基づいて子どもの健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月の身体測定、年2回の内科健診・歯科健診、3歳児の視聴覚健診、3~5歳児の尿検査を実施しています。健康診断・歯科健診の結果は健康記録票に記録し、職員に周知しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に基づき、「アレルギー除去食提供マニュアル」「ミルクアレルギー児対応マニュアル」を作成し、子どもの状況に応じた対応を行なっています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は、保育室で落ち着いた環境で食事を摂り、午睡へとスムーズな流れを確保しています。4、5歳児は、ランチルームを使用し、バイキング形式で、食べられる量を自分で調節しています。ランチルームでは音楽を流し、落ち着いた環境・雰囲気の中で食事ができるよう工夫しています。3歳児は、インフルエンザの発生状況を鑑み、通常はランチルームを使用していますが、調査当日は密を避けて、3歳児だけで保育室でゆったりとおしゃべりを楽しみながら食事をとっていました。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食材の形状や柔らかさに気をつけて調理し、月齢でひとくくりにせず、一人ひとりに合わせた献立・調理の工夫をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・0歳児クラスは、連絡帳で詳細に子どもの様子を記載し、保護者に伝えています。1~5歳児クラスについては、口頭で子どもの様子を伝えています。送迎時には、必ず保護者と直接顔を合わせる機会を設けて、家庭での様子を尋ねたり、園でのその日の子どもの様子を伝えたりして情報を交換しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児の連絡帳や毎日の活動の記録の掲示で、日々の保育の情報を伝えています。送迎時には、挨拶をしてその日のエピソードを伝えてコミュニケーションを取り、保護者との信頼関係を築くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎時の保護者の様子や保育中も含めた子どもの顔色、言葉、態度等について目配りしています。午睡前の着替えやおむつ交換の際に、原因の分からないアザやケガ、やけど等がある場合には確認をして、状況に応じて写真を撮っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員は、ミーティング、クラス会議、職員会議等で子どもの様子を話し合い、日々の保育実践の振り返りをしています。月次計画には、自己評価(振り返り)欄があり、各担任が自らの保育実践について振り返りを行なっています。 |