アスク日吉東保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
---|
名称 | アスク日吉東保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 80(79) 名 |
所在地 | 〒223-0061 横浜市港北区日吉7-20-44 |
||
TEL | 045-566-2226 | ホームページ | https://www.nihonhoiku.co.jp/blog/hiyoshihigashi/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2006年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社 日本保育サービス | ||
職員数 |
常勤職員:24 名
非常勤職員:5 名
|
||
専門職員 |
保育士:16 名
看護師:5 名
栄養士:1 名
調理員:4 名
子育て支援員:1 名
|
||
施設・設備の概要 |
乳児室:3
幼児室:3
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:4
事務室:1
職員休憩室:2
鉄筋コンクリート造り3階建 :延床面積 570.4㎡
園庭:184.8㎡
|
【保育理念】 「未来(あす)を生きる力を培う」 自分らしく、生きる道を歩み、どんな時代にも対応できる資質と能力を培います。 【保育方針】 一人ひとりに心をかけ、愛情を注ぎ、成長に合わせたきめ細やかな保育を行うことで、変化の激しいこれからの社会を生き抜くための、“生涯にわたる生きる力の基礎”を育みます。 ・自ら伸びようとする力を支えます ・五感を養って感性を豊かにします ・後伸びする力を育みます 【園目標】 元気に楽しくのびのびと過ごす中で、 ・明るく自信を持って、自己を表現できる子 ・意欲的に挑戦し、やりとげようとする子 ・仲間も自分も大切にできる、思いやりのある子 を育む |
【立地および施設の概要】 アスク日吉東保育園は、東急東横線日吉駅より徒歩15分の住宅街にあります。0歳児から5歳児までの79名(定員80名)が在籍しています。道路を挟んだ向かい側には東海道新幹線が走り、屋上園庭から間近に見えるので園児たちが歓声を上げています。近くに新たな小学校やマンション群があり、子育て世帯の多い住宅街の中にあります。2006年4月に開園し、園舎は鉄筋コンクリート造りの3階建てで、185㎡の園庭があり、3階の5歳児保育室から直接出られる屋上庭園を備えています。1階の園庭での砂遊びや公園や土手への散歩等、戸外活動を積極的に行い、晴れた日には屋上園庭で給食を楽しむこともあります。比較的近くに法人の系列園が2園あり、公園で一緒に遊んで交流をし、また、3園共同で土曜保育を行っています。 【園の特徴】 法人の理念「未来(あす)を生きる力を培う」の下で、園目標「元気に楽しくのびのびと過ごす」保育を実践しています。また、医療的ケア児の受け入れを積極的に行い、子どもたちが様々な人と出会い、認め、多様な環境の中で共存することを念頭に、インクルーシブ保育を実践しています。1歳児より専門講師によるリトミック、体操、英語教室があり、年長児にはバイオリン教室があります。園児たちは、職員の見守る中で、主体的に自分の興味・関心のある遊びや活動に取り組んでいます。 |
評価実施期間 | 2022/08/01(契約日) ~2023/03/24(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 12 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長や今後期待される点 1.子どもが興味をもち主体的に活動することを大切にする保育 夏祭り等の行事の内容を決める際に、子どもたち自らの発想や興味を大事にしています。夏祭りのお店屋さんごっこでは、年長児の発想で時代背景を表す「宅配ごっこ」に決め、年下の子どもたちが宅配を注文してやり取りを楽しみました。生活発表会の劇「ももたろう」では、子どもの発想で金太郎、銀太郎、銅太郎が登場しました。玩具の取り合い等でけんかが起きたときは、職員は互いの気持ちに寄り添うように言葉がけし、子どもたち同士で解決するように促しています。 2.保護者への日常的な保育場面を視覚化した情報の提供 コロナ対応で保護者が保育室内に入れず、子どもたちの日常の姿や行事に関する情報を多くして欲しいとの意見があります。この対応として、連絡用アプリで、週の主な計画や園生活の状況、行事準備段階からの子どもたちの取組風景を配信し、また、園だより、クラスだよりを充実して保護者に情報提供をしています。これらの取組は、中長期計画、単年度事業計画のテーマとして取り上げ、保護者が参加する運営委員会でも取組状況を説明し、保護者と一緒に保育活動を作り上げています。 3.全職員が意欲的に参加できる園内研修 昨年度は「保育のあたり前を見直しながら園の環境について考える」をテーマに、グループワークで園内研修を行いました。園内研修では、コロナ禍を考慮して、職員が1箇所に集まらなくてよいように、園内のWebを利用して、職種を問わず全職員が無理なく参加できるようにしています。これらの取組が、職員にとって、お互いの学びと自らの保育の質向上に結び付き、モチベーションの向上につながっています。 4.ボランティアの受け入れに関する園の基本姿勢の明文化 地域の学校教育や体験教室(小学生の職場見学、中学生の職場体験、高校生のインターンシップ等)への協力に関する園の基本姿勢を明文化することが期待されます。 5.プライバシー保護マニュアルの作成の検討 園では、おむつ替えや着替え時には子どものプライバシーに配慮していますが、プライバシー保護に関するマニュアルを作成することが期待されます。 |
---|
職員一人ひとりが自己評価を行い、その後全職員で日々の保育の課題を話し合いました。その後は振り返りを行いながら、園全体の課題改善に取り組みました。全職員が同時期に「保育」を見直すことで運営方針や理念、今後園の目指していく方向性を再確認することが出来ました。このことで、職員の意識が高まり、保育の質の向上につながっていくと感じています。また今回の保護者アンケートで、高い評価をしていただいた部分は日々の努力を認めていただくことが出来たという喜びとともに、更なる努力をしていこうという、今後の励みにもなりました。アンケートを始めとした今回の評価の中において課題とされる部分については、これまでと違うアプローチも検討するなどし、課題解決に努めてまいります。これからも全職員で振り返りを行いながら、園業務・保育内容の充実を図っていくことが大切だと捉えています。 また、園での取り組み状況について、定期的に保護者の皆様に伝えていき、園と保護者の皆様が一体となりぬくもりある保育園づくりに向かえるよう、「また、明日も保育園で遊びたい」「アスク日吉東保育園で過ごすことができてよかった」と思っていただけるように、職員一同これからも研鑽を重ねてまいります。 最後に、今回の第三者評価受審にあたって、ご多忙にも関わらずご利用者調査にご協力いただいた在園児の保護者の皆様、ご尽力いただいた評価機関の皆様に心より感謝申し上げます。 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人の理念は「未来(あす)」を生きる力を培う」、保育方針は「自ら伸びようとする力を支えます。五感を養って感性を豊かにします。後伸びする力を育みます。」であり、これを踏まえて、園の理念は「子どもには情熱をもってその心をよく観察し、創意工夫をして優美に接しましょう」、園目標は「元気に楽しくのびのびと過ごす中で、①明るく自信をもって自己を表現できる子 ②意欲的に挑戦しやりとげようとする子 ③仲間も自分も大切にできる思いやりのある子 を育む」です。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人の担当部署(神奈川県域担当のブロック長、エリア長)と共に、横浜市や港北区の社会福祉事業の動向、地域の世帯数や児童数の推移、自治体の情報、保育利用の需要動向等を把握し、園運営についてコスト分析を含めて経営状況を把握し検討しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月行われる法人主催の園長会議・主任会議・栄養士会議およびエリアの園長会議を通じて、法人の経営状況やそれぞれの分野・組織に関する現状認識・課題・今後の方針について検討しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・中・長期事業計画は、「①子どもの主体的な活動 ②子育て支援 ③安定した園運営と保育の質の向上」であり、理念や保育方針の実現、経営課題の解決に向けた項目を設定しています。また、中長期の収支計画も策定しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・中・長期計画を踏まえて当年度事業計画を設定しています。①子どもの主体的な活動に関しては、室内外の環境整備、異年齢活動の定期実施と食育、②子育て支援に関しては、園行事への地域住民参加や子育て支援活動、③園運営と保育の質向上に関しては、働き方の健全化と園内研修を具体的項目としています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画(中・長期事業計画、単年度事業計画)は、職員の意見を参考にして園目標の実現に向けて策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度始めに、「運営委員会だより」に当年度事業計画の内容と進め方を記載し、保護者が参加する運営委員会で配付し、説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・当年度事業計画、保育指導計画(年、月、週)は、PDCAサイクルに基づいて運営されています。実行結果や評価反省は、主任、園長が内容を確認し、必要に応じて次期計画に反映しています。また、法人の保育委員会が作成した保育や環境に関する要素別のチェック表があり、保育の質向上に取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・当年度事業計画の実施結果、園の自己評価結果、第三者評価結果から得られた課題を次期事業計画に反映し、保育の質向上、園運営の改善に取り組んでいます。その全ての過程に職員が参画し、得られた課題と改善策を共有しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は、理念、方針、園目標を重要事項説明書、全体的な計画等に明文化し、職員会議等で周知しています。保護者に対しては、入園時や保護者懇談会等で周知しています。園のホームページ、重要事項説明書、中・長期事業計画、園だよりで、園長としての立場を明確にして情報を発信しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、法人の就業規則、職員としてのあるべき姿を示すマニュアル、社会的な各種規範や倫理観を理解し、園運営に関する行政や契約業者等との連携や調整を円滑に推進しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、保育の質の向上に向け、「全体的な計画」を基本にした年間指導計画、月間指導計画、週案や日々の計画の実践状況を確認して課題を把握し、職員会議等で検討しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人共通の取組としてICT管理ツールを使用し、経営の改善や業務の効率化を図っています。また、保護者との連絡用にICTアプリを導入し、日々の保育の状況をリアルタイムで保護者に伝えています。これ等の結果、業務の効率化に関する全職員の意識が形成されています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・児童福祉施設基準に定められた園児対職員人数を基本として、園の運営規程で必要な保育士人数を明確にしてあり、これに適合するように人材確保に努めています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人の保育理念・基本方針に基づき「人材育成ビジョン」があり、また、保育園業務マニュアルの人事・労務管理関係に昇給・賞与査定関係、人事考課基準を明記しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長・主任が職員の労働時間、休暇取得状況、心身の状況を把握し、ワーク・ライフ・バランスに配慮して適切なシフト配置をしています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人作成の人材育成ビジョンがあり、7等級に分類し、責任範囲、業務内容、能力等を規定しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人主催の「階層別研修」「自由選択研修」があり、職員は等級に応じて必須である階層別研修を受けています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長、主任は、各職員の保育に関する知識・技能・資格を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育園業務マニュアル」に学生実習生・ボランティアの受け入れを、また、「実習生受入れガイドライン」に実習の意義、受け入れの基本的な考え方、受け入れ決定後の流れ、オリエンテーション、実習生の服務内容を明記しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人及び園のホームページに、保育理念・方針・目標、各種情報を公開しています。保育所の重要事項説明書に、保育理念・保育方針・保育目標を明示しています。法令に基づき、事業報告、予算・決算情報を公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育園業務マニュアル」の経理関係の項に、「清算に関する基本ルール」があり、備品購入に関する規定があります。「経理規程」に予算・決算、資金会計に関する規定があります。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人の運営理念として「地域とつながり支え合う施設として社会に貢献します」と掲げており、園のパンフレットにも掲載しています |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティア受け入れに関するマニュアルがあり、ボランティアの意義、受け入れ手順、配慮すべきことを記載しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の医療機関、港北区役所(こども家庭支援課他)、横浜市北部児童相談所、横浜市総合リハビリテーションセンター等 関係先の連絡先をリスト化して事務所に掲示しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園見学に来た保護者へ、アンケートで、地域に向けてどのようなことをしてほしいか聞いています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・港北区の地域ケアプラザで開催する「にこにこ広場」や港北区の「わくわく広場」等のイベントに参加をしていました。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・「すべてはこどもたちの笑顔のために」という法人のコーポレートメッセージを掲げ、職員には入職時に基本姿勢を示し、研修等でチェックシートをもとに確認しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・おむつ替えをする場合は、大勢の人に見えない場所でするようにしています。また、子どもが一人になりたい時に、カーテンや棚で仕切ったり、静かに過ごせるスペースを用意しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のパンフレットを、地域子育て拠点や近隣の小児科等に置いています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前に子どもの状況調査票や児童票を保護者に記入してもらい、入園時面接でも保護者の意向を聞き取って記録しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の利用が終了した場合の手順や引き継ぎ用の文書は定められていません。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、子どもの様子、言葉、表情等から意向や気持ちが満たされているかどうかを汲み取り、丁寧に寄り添い、信頼関係を築くように努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育園業務マニュアル」に苦情対応に関する規定があります。苦情解決の体制については、受付:主任、解決責任者:園長、第三者委員を重要事項説明書に記載し、毎年度配付しています。「クレーム受理票」があり、発生日時、苦情内容、対処方法、結果、今後の対策を記載し、園長から法人本部に報告しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情申し入れ機関として、法人運営本部を重要事項説明書や園だよりに明記し、玄関に港北区福祉保健センターと法人本部の連絡先、横浜市福祉調整委員会からのお知らせを掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・日頃のコミュニケーションを密にし、担任保育士、看護師、栄養士、園長、主任等に気軽に声をかけられる雰囲気作りをしています。毎日の送迎時や乳児クラスの連絡帳の中で、保護者の要望に対してできることは応えながら、場合によっては園長・主任に相談し、全体への周知をしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育園業務マニュアル」に、事故防止・災害時・緊急時の対応を明記しています。マニュアルの「事故防止について」の項目に、取組、消防訓練、CPR訓練、AED等、「事故発生防止」の項目に緊急時(ケガ、病気、事故)の対応等を明記しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人作成の「感染症・食中毒マニュアル」があり、また、「入園のしおり」に感染症に関する項を設け、園児が感染症にかかった場合の手続きを、入園説明会で詳しく説明しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「震度5強以上の保育園地震・防災ガイドライン」があり、地震時の初動対応、救助方法、連絡体制、退避か避難かの判断基準の明確化等が記載してあります。水害の危険な区域に指定されており、横浜市の避難確保計画マニュアルに従って避難訓練をしています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育の標準的な実施方法については、「保育園業務マニュアル」に詳しく記載しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルの内容は、法人本部で部門ごとに定期的に見直しをしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画は、年間指導計画に基づいて、担任が各クラスの月案を作成し、主任が確認しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は、3か月に一度、職員会議で見直しを行っています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活の状況は、児童票、健康調査書等に記録し把握しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの個人情報については、「個人情報保護方針」(プライバシーポリシー)を基に管理し、書類や資料は鍵付きのキャビネットに保管しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、法人の園長会で作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室の環境については、室内に温湿度計や空気清浄機を設置し、適切な環境を整備しています。換気は30分おきに5分開けるルールを定め、タイマーを利用して行っています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や家庭環境については、入園前の健康調査票、食事調査票等を通じて把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・基本的な生活習慣については、家庭での生活状況を考慮しながら、子どもがやろうとする気持ちを尊重し、段階的に進めています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの遊びについては、職員は見守ることを中心に、子どもたちの発達や興味に合った遊びに導けるよう接しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児の保育室は、マットを敷いたり、パーテーションで区切るなど、ゆったりと過ごせるようにしており、眠くなったら静かに眠れるような環境を整えています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1、2歳児クラスでは、自我が芽生える時期ということを理解し、子どもを注意深く観察して思いを汲み取ることを心がけています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は、子どもの発達における個人差が大きい時期であることを考慮し、一人ひとりの発達状態を尊重した保育を推進しています。集団遊びにこだわらず、子どもの発達に合わせて興味を持てるように、職員は介入し過ぎず、見守りながら保育を行っています。また、いろいろな絵本やおもちゃを用意し、子どもたちが自由に取り出して読める環境を整えています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・玄関はスロープになっており、トイレも段差がなく、車椅子でも利用できるようになっています。医療的ケア児の対応に特化したケアスペースも設置しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの在園時間や生活のリズムに配慮し、発達や興味に合わせた少人数のグループを編成し、子どもたちが楽しめるよう配慮しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・5歳児クラスの指導計画には、幼児期の終わりまでに身につけてほしいことや就学に関連する事項を記載し、就学に向けた保育を行っています。また、5歳児クラスでは、年度の後半から午睡をせず、椅子に座って静かに集中して取り組む時間を設けています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの健康状態は、法人の作成したマニュアルに沿って、健康調査票で把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断と歯科健診は年2回、身体測定は毎月実施し、個人別の「健康調査表」に結果を記録しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「食物アレルギー対応マニュアル」があります。アレルギー疾患を持つ子どもについては、「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」に主治医が記入し、その指示に従っています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年齢別の食育年間計画があります。0歳児用は、月齢0~6カ月未満、6カ月、7~8カ月、9~11カ月、12~18カ月に分けて、給食・栄養、保護者との関わり方について、子どもの姿に対応する配慮事項を記載しています。1歳児~5歳児は、各年齢別に4半期に分けて、給食、栄養、食農(栽培活動等)、クッキング、保護者や地域との関わり方について計画しています。いずれも実施結果を記録しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、子どもの体調不良等を把握し、盛り付け具合を配慮しています。各クラスで残食量を調査して記録し、給食会議で話し合い、子どもが苦手な食材、味付け、切り方、硬さ等を把握し、調理方法を工夫しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は、連絡ノートに、家庭での健康・検温・睡眠・排便・食事・子どもの様子、園での食事・排便・睡眠・子どもの様子を記載して情報共有し、連携しています。0歳児は、24時間の連続性の中で保育するためのフォーマットを用い、睡眠・ミルク/食事・排便、健康・沐浴・子どもの様子等を記録しています。3歳以上児については、玄関に一日の様子を掲示し、ICTアプリでも子どもの様子を配信しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の送迎時のコミュニケーションを大切にし、コロナ禍においても、玄関ではなく保育室前まで入室してもらっています。各階にお知らせボードがあり、連絡事項を記載しています。保護者からの希望により、随時面談をする体制があり、面談は個室で行っています。感染予防や就労事情を考慮して、Webによるオンライン面談も行っています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「虐待対応マニュアル」があり、虐待の定義、虐待防止に向けてのポイント、対応方針、諸機関との連携等について明記しています。入社時研修や園内会議、研修等で虐待について理解を深めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画、週案について、実施結果の振り返り(評価・反省)を行い、次期計画に反映しています。振り返りに当たっては、単に計画に対応する結果の記録だけではなく、その子どもの心の育ちや取り組む姿勢についても留意しています。評価結果はクラスや階単位で話し合って、学び合う機会にしています。 |