オハナ鶴見保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | オハナ鶴見保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 96(87) 名 |
所在地 | 230-0024 横浜市鶴見区市場下町8-3 |
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TEL | 045-718-6092 | ホームページ | http://kiyukai.or.jp/ohana_tsurumi/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2018年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 葵友会 | ||
職員数 |
常勤職員:18 名
非常勤職員:10 名
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専門職員 |
保育士:園長 :1 名
保育士:18 名
看護師:1 名
栄養士:3 名
調理員:2 名
子育て支援員:1 名
保育補助:2 名
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施設・設備の概要 |
0、1歳児室:1
2~4歳児室:1
5歳児室:1
沐浴室 :3
トイレ:5
調理室:1
事務室:1
職員休憩室(更衣室):1
地域子育て支援室:1
建物の構造:木造 2階建て:建物床面積:954.7㎡
園庭:264.4㎡
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【保育理念】 オハナは家族 笑顔あふれる 居心地の良い場所に 【保育方針】 『温かなまなざしで丁寧に見守り誉める保育』 いつでも見ているよ いつでも感じているよ 子どもの笑顔に出会えたこと 子どもとともに過ごせる時間 私たちはこの時を大切に子どもの成長を見守っています |
【立地および施設の概要】 オハナ鶴見保育園は、社会福祉法人葵友会が運営する、平成30年4月1日に設立の保育園です。京急本線鶴見市場駅から徒歩7分、JR鶴見駅から徒歩15分の閑静住宅地の中にあり、近隣には複数の公園や図書館、地域子育て支援センターがあります。 1階には広いホール、子ども専用のアトリエ(教材庫)、絵本コーナーが、2階には階段状のアトリエ(子どもの作品を飾る)、ルーフテラスがあるなど、園長が設計段階から関わって建てられた園です。園内には、多数の観葉植物の鉢植えが置かれています。 【園の特徴】 0、1歳児、2~4歳児で異年齢保育を実施し、5歳児は単学年で過ごしています。 園の基本保育として「見守り誉める保育」「学ぶ楽しさを感じる保育」「粘り強く考える思考力が培われる保育」「人と関わることの大切さを実感できる保育」「子どもの主体性が尊重される保育」「保育者チームにより見守る保育」を軸として、日々の子どもの育ちを見守っています。 「できた」「できない」などの結果ではなく、子どもの心情・意欲・態度に寄り添い、温かなまなざしをもって見守り誉める保育を行っています。 日々の保育は一斉活動は極力行わずに、子どもの興味の行き先を見通して一人ひとりの子どもが自発的に取り組める保育を行っています。 |
評価実施期間 | 2021/05/11(契約日) ~2022/02/25(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 1 回(年度) |
特に評価の高い点 | ◇特に評価の高い点 1.子どもの表現する力を育てる環境構成の工夫 職員は子ども一人ひとりの成長や発達を見守り、乳児会議や幼児会議で子どもの様子を共有し、興味や発達に応じた遊具の入れ替えをしています。 全体的な計画に、年齢ごとの心身や手指の発達過程が明記されています。乳児期から子どもの「なんだろう?」「やってみたい」思いを膨らませ、指先を使う遊びや感触遊び、絵具遊び、泥んこ遊び等を取り入れています。園庭では、子どもたちが職員の温かい眼差しのもとで「おもしろい!」「もっと 遊びたい!」という思いを膨らませ、砂遊びに興じる姿がありました。 1階には、子ども専用のアトリエ(教材庫)があり、多くの種類の教材が用意されています。5歳児は自由に行って、廃材やスパンコール、糸、布等の素材を選び、自分で考えて制作したものを使ってお店屋さんごっこ遊びに発展するなど、仲間で楽しんでいます。 2.保護者に子どもの成長を伝える工夫 園では、毎日のドキュメンテーションや、毎月の園だよりやクラスだより、ポートフォリオで子どもの成長を伝え、保護者と保育者とで共有できるよう工夫をしています。クラスだよりには、活動の様子や異年齢の子どもとの関わり、子どもの成長の様子が具体的に記載されています。 0、1歳児は毎月、2歳児は3か月に一度、子どもの姿を写真と文字で表したポートフォリオを作成して、発達の記録として残し、保護者とも子どもの成長を共有しています。年度末には、それを綴じて保護者に配付するほか、全クラスの「1年間の成長」としてまとめた文書を作成しています。 園内の壁面や2階アトリエには子どもの作品を飾るほか、制作の過程や他の子どもの創作意欲にもつながるといった保育者のコメントも掲示しています。 3.「見守り誉める保育」を実践するための園長を中心とした取組 園の基本保育として、「誉める保育」「保育者チームによる見守る保育」を軸として、日々の子どもの育ちを見守っています。 令和3年度は、「環境・うんどう・おたより・安全衛生・誉める笑顔・子ども・幼児チームキャプテン・リーダー」の各係を編成し、それぞれの職員の役割と責任を明確にして、毎月、各係会議を行っています。毎月の乳児会議、幼児会議で各係が報告をし、環境づくりや保育士の声、所作、子どもの様子を共有し、次月の保育に生かしています。 また、職員は年2回、ドキュメンテーションや日々の保育の様子をもとに、自らの保育を振り返り、年度末には「保育の振り返りと学び」の小冊子にまとめ、保護者にも配付しています。 |
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改善を求められる点 | 1.園の現状と課題を見出す取組を 園では、職員自身の保育実践の振り返りを行っていますが、保育所としての自己評価や、保護者全体に向けたアンケートは実施していません。 保護者アンケートも含め、全職員で保育所としての自己評価を行い、職員や保護者の、園の基本方針や取組に関する周知度を確認し、結果を全職員で分析・検討して、保育の実践に向けた課題を明確にすることが望まれます。 2.さらなる保育の質の向上のために保護者とのコミュニケーションを 今回の第三者評価での利用者家族アンケートで、保護者からは「意見、要望を言う機会を待っていた」との声が多くありました。 園は、チーム保育(各年齢別の担当制ではない)体制をとっており、保護者は話しやすい職員に相談することはできますが、要望や意見、苦情を出しやすい環境にはなっていません。保護者との日々のコミュニケーションを円滑にして、保護者の要望や意見を受け止め、さらなる保育の質の向上につなげることが期待されます。 3.事業計画を評価する仕組みの構築を 事業計画は、園長が作成しています。年2回の保育会議における保育内容の振り返りで、職員の意見や話し合いも参考にしています。計画書を毎年の年度当初に職員に配付して園の取組を周知し、職員の理解を求めています。しかし、各項目の進捗状況について、職員への説明等は十分とはいえません。実施手順、評価時期、評価方法等の基準についてより具体的に定め、進捗状況についても職員に周知し、理解を得ることが期待されます。 |
開園後、第三者評価を受けることになりさまざまな気づきにつながりました。開園2年目でコロナ禍になり、落ち着かない日々が約2年以上続いている中でも「温かなまなざしで丁寧に見守り誉める保育」の軸は少しずつではありますが、太くなりつつあります。令和4年度に向け今回の気づきを大いに活かし、保育に邁進していきたいと考えております。 今後も職員一丸となり、保護者と協働をして一人ひとりの子どもを丁寧に育てていく支援を行なっていきます。 オハナ鶴見保育園 園長 岩崎 雅江 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念は、「オハナは家族 笑顔あふれる 居心地の良い場所に」を掲げ、「温かなまなざしで丁寧に見守り誉める保育」と明文化しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、法人本部の保育事業部の会議(法人の全園長、法人の保育事業部担当者、保育事業に詳しい経営コンサルタントで構成)に出席し、社会福祉事業全体や保育事業について動向を把握しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、法人本部の保育事業部の会議に出席し、保育事業の課題や問題点を抽出しています。会議では職員就業規則の見直しや職員の家賃規定改正を検討し、処遇改善につなげるように努めています。加えて、職員の適正配置について保育の現状と照らし合わせ、求人の人数等を法人と精査しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・中期計画を策定し、「子ども一人ひとりの望ましい成長・発達の支援」「保護者の満足」「職員の充実」「地域社会への貢献」「財務の健全性」の項目について、保育方針の実現に向けて取り組む内容を明確にしています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画書を作成し、財務面の裏付けとして収支予算書も作成しています。中期計画の内容を反映し、事業計画書では「運営方針」や「重点項目」を記載しています。今年度実施すべき項目について具体的な推進方策を示し、行事計画よりも踏み込んだ内容となっています。施設修繕や購入の計画等も予算を立てています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年度始めには、職員間で「入園のしおり(重要事項説明書)」を読み合わせて理解を深める取組を行っています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画書を保護者に配付していませんが、園の方針や具体的な取み、内容等は保護者へのお便り「はなもぐだより」、「ほけんだより」、「キッチンだより」等を毎月発行し、連絡帳アプリによって保護者に配信しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・年2回の保育会議では、職員個人で保育の内容を振り返り、その内容を職員全体で共有しています。加えて、月1回の職員会議、乳児会議、幼児会議、「環境・子ども」などのミーティングの各委員会でも毎月振り返り、翌月の活動につなげています。さらに0、1歳児の「月案・週案」、2~5歳児の「秋季案など3か月ごとの案・週案」、0~2歳児の個人記録で反省や振り返りを行っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所としての自己評価はまだ行われていませんが、年2回の保育会議で、保育実践についての振り返りを行い、課題を明確にし、議事録に記録しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園長は事業計画を作成し、職員に対して毎月の職員会議、キッチン会議、各ミーティング等において、さらに日常の保育業務での職員とのやり取りの中で、園に関する経営・管理に関する方針と取組を明確化しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、コンプライアンスや人権を含む法令、法人や園の定める就業規則や経理規程、運営規程に従い、取引業者と適正な関係を築き、横浜市や鶴見区等の行政の関係機関とも連携を図っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、年2回の保育会議で保育の内容について振り返ることに主導的な役割を果たしており、その内容を事業報告書にまとめ、次年度の事業計画書に盛り込むようにしています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、法人本部の保育担当の他、税理士や経営コンサルタント等の意見をふまえて、経営の改善や業務の実効性について分析しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・法人のホームページに採用や人材育成の方針を示しています。園長は、園の基本方針に沿って、「子ども主体の保育」を学んだ学生を採用するようにしています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人の理念、園の基本方針に基づく「期待される職員像」は人事管理規定、就業規則、年2回の振り返り時や月1回の職員会議等で示されています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人は、職員一人当たりの月平均残業時間を30時間以内とすること、年次有給休暇の取得を推進することを目標に掲げています。園でも法人の行動計画に沿って取り組んでいます。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、年2回の非常勤を含めた職員に対する面談で、一人ひとりに園での役割を伝え、その役割を自覚して遂行してもらうよう促しています。その上で、園で強化したい項目について検討・実行するために係を編成し、職員全員がいずれかの係に属するよう、園長と職員が相談して決定し、一年間の目標を設定しています。目標期限は年度末ですが、期中に進捗状況を確認することや職員に課題を意識させるような発言は敢えてしていません。一方、目標達成に関係する研修受講は勧めています。加えて、職員は、法人本部からの「個別自己評価シート」の10項目の評価項目について記載しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・階層別の研修要件については、法人本部で定めています。要件に基づき、非常勤職員を含む職員は園内研修や鶴見区主催の研修に参加しています。個別の研修は、職員面談等で職員と園長とで話し合い、受講する研修を選んでいます。個人の課題と園の課題を紐づけて検討し、職員と園長の双方が納得する形で進めています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員一人ひとりの知識、専門資格取得状況、経験等を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・実習生受け入れマニュアル「実習生要綱」を作成し、実習生の研修・育成に関する基本姿勢を明文化しています。令和2年度には近隣の大学から2名の実習生を受け入れました。実習の際には、学校と連携し、実習の進め方等を協議して、効果的なものとなるように努めました。令和2年度の場合は幼児クラスに入り、制作「クレヨンで模様」、竹とんぼ等の実習としました。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人や園の理念、基本方針、保育内容、園の特色等は、法人のホームページに写真も多数入れて掲載しています。法人単位事業活動計算書により、法人の財務状態も判断できるようになっています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事務、経理、取引についてのルール等は、運営規程、経理規程に明記されています。購入については、根拠資料を添付した起案書を提出することになっています。また、一定額以上の購入に関しては、法人本部での稟議が必要で、本部の担当者と検討・精査する仕組みがあります。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・令和3年度の事業計画では地域交流として「地域交流として連携施設の小規模保育所を定期的に迎え入れてともに遊ぶ機会を設ける」「地域子育て支援事業の取り組み」の2点を挙げています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:c】 ・園では、今後小学生や中学生の職業体験の受け入れを計画していますが、受け入れ実績等はありません。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市、鶴見区の関係部署、横浜市東部地域療育センター等の関係機関、警察署、消防署、嘱託医、警備会社等の緊急連絡先を記載したファイルは事務所に保管し、職員間で共有しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・鶴見区園長会主催で子育て支援イベントを毎月開催し、地域の福祉ニーズの把握に努めていました。コロナ禍のため現在は中止されています。小規模保育所との連携会議で、小規模保育所を卒園する子どもの対応について検討しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・開園が平成30年と歴史の浅い園のため、地域とのつながりはこれからの課題としてとらえています。これまでは、園でのお餅つきや秋祭りには地域の方を招待、自治会のお祭りに参加等の交流がありました。園庭の大きな桜の木は近隣のシンボルにもなっており、地域のお祭りである「さくらまつり」開催時(今年度は中止)には園庭を開放しています。来年度の「さくらまつり」ではホールの開放も考えています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人の基本理念に基づいた園の基本方針はホームページ、園だより等で明示しています。懇談会では直接説明しています。職員には職員会議やOJTで伝えています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・おむつ替え・着替えはトイレやロッカーのあるスペースで行い、外からは見えないようにしています。乳児トイレの窓はスリガラスになっています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の保育理念や方針を簡潔に記載した園のパンフレットは区役所に置いています。ホームページにも、園での取組の記事を掲載しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園時には、「入園のしおり」(重要事項説明書)を使い、紙ベースで保護者に確実に伝え、保護者から同意を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転園や卒園の際には、何かあればいつでも相談に応じる用意があることを子どもや保護者に伝えています。相談窓口は園長です。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・0、1歳児クラスでは、保育を振り返り、子どもが安心して過ごし、子どもの意欲を汲み取り、その姿を見逃さずに誉めることができたかなどを共有しています。幼児クラス(2~5歳児クラス)では、子どもたちの意欲的な気持ちを大事にして保育をしています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・相談・苦情受付担当者は法人内他園の園長、相談・苦情解決責任者は園長、第三者委員を2名設置し、令和3年8月に第三者委員の名前と連絡先を記載した文書を掲示しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園のしおり(重要事項説明書)に、苦情相談窓口として、相談・苦情受付担当者、相談・苦情解決責任者、第三者委員の名前を記載しています。園だより9月号に第三者委員の連絡先を記載し、令和3年8月に、第三者委員の氏名と連絡先を記載した文書を掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・0~2歳児は連絡帳アプリ等で相談や意見を受け入れられるようになっています。園長は、送迎時にはできる限り、保護者に声をかけるよう努めています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメンの責任者は園長で、安全衛生係や、キッチン会議等、リスクマネジメントに関する委員会を設置しています。年度末に事故発生時の対応や事故防止に関するマニュアルの読み合わせをしています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・看護師を中心として、感染症対策についての管理体制を整備しています。「感染症等における対応と予防」「嘔吐処理マニュアル」等を看護師が中心になって作成し、職員に周知し、毎年見直しをしています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「緊急時対応マニュアル」「緊急時避難マニュアル」があり、災害時の職員体制、避難場所、避難方法等の対応体制が決められています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園には、「見守り誉める保育マニュアル」「午睡マニュアル」「おむつ替えマニュアル」「散歩手順」「水遊び手順」などの保育業務の基本、保健・衛生、防災、感染症に対する対応と予防、事故発生時の対応、緊急時対応等の各種マニュアルが整備されています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「見守り誉める保育マニュアル」や、保育業務の手順書、各マニュアルは年度末に、各係が中心で検討し、必要な見直しをしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園時に、一人ひとりの子どもの身体状況や、子どもと保護者の生活状況を児童票・家庭状況調査票・児童健康台帳および入園前の面接により把握しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・0、1歳児の月間指導計画は毎月振り返り・自己評価をし、次月の指導計画に生かしています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの保育の状況は、発達経過記録、0~2歳児の個人記録(月の計画・個人日誌)、支援の必要な子どもの「支援シート」に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「個人情報保護規程」があり、子どもの記録の保管、廃棄の規程、個人情報の提供に関する規程を定めています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体計画書(全体的な計画)は、保育所保育指針、児童憲章、児童福祉法に示されている理念に基づき、作成されています。冒頭に保育理念(法人)、保育方針、基本の保育、子どもの姿を明記し、それに基づいて編成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 ・室内に、温湿度計、加湿空気清浄機、除湿空気清浄機を設置し、エアコンを使用しながら、適切な温湿度を保っています。看護師は、各保育室を見回りながら、子どもの様子や温湿度、換気等が適切かについて、確認しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園時に、児童票・家庭状況調査票に、入園までの子どもの発達、健康状況や家庭の状況を記載してもらい、一人ひとりの子どもの状況を把握しています。入園後は、朝は保育業務支援システムを活用して、全園児の健康状況等を全職員が把握し、毎日の連絡帳アプリ(0~2歳児)や、送迎時の保護者との会話によって、子どもの状況を把握するよう努めています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間計画(年間指導計画)に、「身辺自立の関わり」(0~2歳児)、「身辺丁寧な身支度」(3~5歳児)として、各年齢で経験してもらいたい事柄を具体的に記載しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 ・「園での生活と遊びは常に子どもが主体である。」という基本的な考えを基に、保育が展開されています。子どもは、保育室、園庭、テラスを自由に行き来し、自分の好きな遊びを選んで過ごしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・0歳児は、1歳児と一緒にワンフロアの保育室で過ごしています。朝の受け入れ時の健康観察や、連絡帳アプリの確認により、その日の子どもの様子を把握し、子どもが安心して自分の生活リズムで過ごせるよう配慮しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳児は0歳児と乳児室で過ごしています。職員は、子どもが自分でやろうとする気持ちを大切に、子どもが着替えや食事等を自分で頑張っている様子をやさしく見守り、拍手をして誉めています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・2~4歳児は異年齢で、幼児室で過ごし、年齢に関わらず、発達や興味に応じた友だちと共に活動をしています。5歳児は仲間意識が養える時期なので、1階保育室で単独で過ごしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園には、多目的トイレ、エレベーター、階段の手すり等があり、環境整備に配慮しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・朝の受け入れ時の保護者との会話や、連絡帳アプリにより、その日の子どもの状態を把握し、無理なく、安心して一日を過ごせるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体計画書(全体的な計画)に、小学校との連携(接続)を記載し、保育所保育指針の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(10項目)について、各年齢の発達段階に沿い、見通しをもった保育を行うよう努めています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・安全管理マニュアル、「保健計画」「感染症等における対応予防」をもとに、毎日の健康観察や健康診断、歯科健診、身体測定、体調不良時の対応、感染症予防等、子どもの健康管理を行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年2回の健康診断、歯科健診の結果は、児童健康台帳、歯科健診診査票に記録し、必要があれば、職員で共有しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー対応マニュアル、手順書があり、当日朝や配膳時の確認、食事の提供方法、下膳の方法等を決めています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育計画書があり、全体的な計画・指導計画の中に位置づけ、キッチン(栄養士・調理員)のこだわりとして、「安全な食事」「五感を使った楽しい食事」「必要な栄養を補給する食事」をモットーに、食事を楽しむ工夫をしています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・乳児担当栄養士、幼児担当調理師を決め、配膳に関わっているので、離乳食の進み具合や、子どもの嗜好や喫食状況を把握しやすく、キッチン会議(給食会議)や毎日の申し送りで情報交換をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育業務支援システムを導入し、アプリを使い保育園と保護者をつないでいます。連絡帳のアプリを使い、連絡事項や各種おたよりを送信しています。さらに、コロナ禍のため十分ではありませんが、送迎時の会話等も活用し保護者との連携を図っています |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・連絡帳でのやりとりや送迎時に保護者からの相談を受けています。送迎時には時間をかけて相談に応じることが難しいので、連絡帳で様子を共有するように努めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待予防チェックシート(フローシート)、虐待対応マニュアルを作成し、早期発見に努め、園で見守りを依頼された場合の留意点も定めています。毎朝の観察、着替え時の全身の観察等から身体の状態を確認しています。子どもの言動、送迎時の保護者の様子、連絡帳からうかがえる子どもの様子の変化に気づくことができるよう注意しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育士が自らの保育実践を保育会議で、中間と年度末の2回振り返る機会があります。ドキュメンテーションや日々の保育の様子から振り返り、子どもの心の育ち、意欲や取り組む過程に配慮しています。年度末には、「保育の振り返りと学び」の小冊子を毎年作成しています。保育士がそれぞれ振り返りの内容を記載し情報共有したうえで、冊子にまとめることで、意識の向上、保育の改善、専門性の向上に役立てています。冊子は保護者にも開示し配付して、保育士が「子どもへどのように支援し、思いを深めているか」を保護者に知ってもらうよう取り組んでいます。 |