社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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キッズガーデン横浜鶴ヶ峰

2024年12月23日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社評価基準研究所

② 施設・事業所情報
名称 キッズガーデン横浜鶴ヶ峰様 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60 名
所在地 241-0022
神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰2-48-7
TEL 045-744-7580 ホームページ https://www.kidsgarden.co.jp/nursery/facility/yokohamatsurugamine
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2017年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社 Kids Smile Project
職員数
常勤職員:12 名
非常勤職員:7 名
専門職員
保育士:12 名
非常勤保育士:5 名
事務員:1 名
保育補助:1 名
: 名
施設・設備の概要
居室:1階、2階フロアで使用
設備等:事務室、厨房、 トイレ(児童用、大人用)

③ 理念・基本方針
~笑顔が輝く社会のために~

④ 施設・事業所の特徴的な取組
地域への子育て支援活動、小学校や近隣の保育園との交流

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2024/04/01(契約日) ~2024/12/18(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2019年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇特長や今後期待される点

・特に評価の高い点

1)保育士の気持ちが込められた手作り玩具を制作し、「子どもたちが遊びを選べる」環境を整備している。

環境の中に職員が作った玩具が多く見られ、職員の得意を活かした環境づくりの中から保育者の子どもたちへの想いを感じ取ることができた。
行事で使った玩具が日常の保育環境の中にあり、連続的な遊びに繋がっている。
また、本物に近い形で手作りの玩具が作られているため、子どもの興味関心が高く、子どもの満足感にも繋がっている。
例えば、パーテーションなども既存の物ではなく、牛乳パックを使って手作りで作られており、手作りの中にも温かみのある安全に配慮された物的環境がある。
主張をしすぎない玩具が、子どもたちの日常の中の好奇心に繋がり、また安心感も感じ取れる空間的環境となっており、保育園の特長として掲げられている「子供たちが伸び伸び過ごせる安心・安全な保育環境」が創られている。

2)子ども一人ひとりをきめ細かく把握して主体性を引き出す保育を実践している。

保育者が多くの声掛けをしない中で、子どもたちが安心して笑顔で活動に参加している姿が見られた。
本園では子どもたちに関わりすぎない保育を意識しており、じっと見守る様子があった。園が目指している「教えない教育」「非認知能力」の育成を取り組んでおり、保育の目的と道筋が明確化されている。
また、職員間それぞれの役割を職員が相互に理解し合う中で動いており、園全体でチーム保育に心掛けていた。
園内に飾られている制作物は、子どものやりたい気持ちを第一に活動の日程に余裕を持って取り組んだ成果である。
はじめは自信のない子や興味がない子も、周囲の様子や保育者の関わりから「やってみたい」と子どもたちの心の動きに変化が生まれ、最後まで制作できたことに満足している様子が伺えた。
保育者には、子ども一人ひとりの「やってみたい」と思う気持ちのタイミングを尊重できるような配慮が感じ取れた。


・改善を求められる点

1)今年度の事業報告書の結果を踏まえて、次年度の重点課題とその達成のための取り組みを明記した事業計画書の作成が期待される。

事業報告書は、運営管理の総括、各種計画の実施状況、そして地域子育て支援などの取組みが社会状況を踏まえて具体的に記載され、3年間の活動結果が経営層だけでなく一般職員にも伝わり、共通認識を図る目的で作成されるものである。
事業計画書は前年度の反省を踏まえた園長の決意表明に続き、新年度の重点目標・検討課題の他、①職員育成(例えば課題のある職員の育成等) ②保育内容 ③利用者満足 ④定員確保 ⑤地域貢献等について具体的に目指す目標、達成度合いを測る指標等を明示して、各施策の目標達成に向けてより具体的に取り組んでいくことが期待される。

2)各方面から入手する意向は貴重な「情報」であることを再認識する。

職員・保護者等から意見が届く仕組みはあるものの、意見の分析や実行計画・実施は現時点では園長が一手に担っているように見受けられた。
このような業務は必ずしも園長だけで行うのではなく、園全体として取り組んでいくという職員間での共通認識が重要ではないだろうか。
また適切な処理がなされているかといえば、課題がまだ残されている。
このような出された意見の処理については、まず届いた意見をネガティブな部分だけに注目せず、ポジティブな部分にも着実に取り組んでみてはどうだろうか。
今後、園や職員が目指す「理想」を共有し、できることからひとつずつ実現することにより成功体験を積み重ねていくことが期待される。

3)地域の拠点としての園づくりを目指し、園内の各職種が連携して子どもの意思を反映させた保育実現を目指し豊かな保育を展開していくことに期待したい。

子どもたちは安心して、表情も柔らかい中で生活をしている姿が見られたが、子どものやりたいことを選べる活動を中心に、子どもの柔軟な動きに対応できる環境を設定していくことを大切にし、目の前にある活動以外に選択肢がもつことができると、更に子どもの発達促進に繋がる。
また、昼礼で子どものその日の育ちに関する情報は共有できているので、日々の保育における職員の個として、チームとしての振り返りの時間を充実させると更に良い。
また、食事に関しては残飯量からのメニュー改善や子どものリクエストへの対応などから、子どもの食への興味関心を深めていくことに期待したい。
地域とのつながり面については、園庭開放や絵本の貸出しなどを見直しながら、地域の子育て支援者、行政機関と連携し、子育てニーズを把握しながら保育園の専門的機能を生かした取り組みを地域に提供していけるようになることに期待したい。


⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
事業所名:キッズガーデン横浜鶴ヶ峰

・第三者評価結果を踏まえ、保育園として求められるもの、園として達成したいことを職員と共有しながら取り組んでいきたい。
・職員の良さや日頃の取り組みがより活かされ、子どもの主体性を大切にした、日々の保育を実践、伴う環境設定を行えるようにしていく。
・主体性保育への理解や学びの場設定をしっかりと行い、家庭との連携の上、保護者様との協力のもと、家庭と共に子育てをする保育園運営を実現する。



詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:b】

【経営層は、職員や保護者に保育の方向性やねらいを明確化するために、園の保育の言語化を進めて欲しい】
本園では教えない教育を理念に開発した教育プログラム「KID’S PREP. PROGRAM」の考え方が目標である。「見る・聞く・話す・考える・行う」力を日常保育に取り入れ非認知能力を育んでいこうとしている。この目標を実現するためには手段、方法などのさらなる具体的な検討が今後は本社としてより必要であろう。玩具類の質、量、子どもがそれを使って遊び込める場所の配置、ねらい、保育者の関わり方などを職員間で検討し、言語化していくことにより、方向性も統一化される。本園が目指す非認知能力を育む保育の実現に期待したい。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:b】

【周辺の福祉ニーズや保護者のニーズを把握し、必要に応じて対応している】
社会福祉事業の動向については県の保育協会からのメールや国や県の最新情報を資料や通知によって把握をしている。また、保護者の利用者アンケートの評価や要望などにより園に対して何を求められているのかなどを把握し、園内で話し合い改善できるところは保護者に説明を行ったうえで解決に努めていることは評価できる。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

【把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、園として対応すべき経営課題を抽出して課題解決に努めている】
保護者会や運営委員会、クラス懇談会、個人面談などのさまざまな機会を捉えて対応すべき課題を抽出している。新入園児の面接では聞き取りをおこない、その内容(食や睡眠、排泄、言語や遊びなど)にまとめて面談記録に記録して、園内での保育に生かしている。対応した結果については園日誌や面談記録にて記録し、職員間で情報共有に努めていることにより、子ども一人ひとりに寄り添った保育が実現できている。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:c】

【園の理念・目標達成に向けた中期計画作成~単年度計画作成が期待される】
中期計画については、現在未作成となっているが、法人では、3つの保育目標を設定している。中長期計画では、テーマ(例えば①財務②保護者③業務プロセス④保育者育成⑤地域貢献等)に沿って具体的な活動計画が、また年度の計画がそれぞれ理念・目標実現に向けて作成されることが必要となる。保育目標中期計画の対象期間を例えば3年と定め、さらに、1年目、2年目、3年目と年度ごとに目標・取り組み内容を定め、単年度計画には、この中期計画の1年ごとの実行計画を踏まえた作成を期待したい。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

【中長期計画を踏まえた事業計画の作成、また目標の達成度合いを測る指標の設定と定期的な振り返りが求められる】
園としての中長期計画が策定されていない点が課題と言える。中長期的な視点で取り組まなければならない案件については中長期計画に定め、年度毎に何をどこまで実施するのかを段階的に示すことが重要である。単年度の事業計画は中長期計画に段階的に定めた内容を踏まえて作成することが大切である。また、事業計画については、明確な目標とその目標の達成度合いを測る指標を設定し、毎月や四半期毎、半年毎でも良いので、進捗状況を定期的に振り返り、取り組みを推進していくことが期待される。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

【事業計画は年度末に職員による振り返りが行われ、そこでの反省が次年度の計画に反映されている】
園の事業計画は年度毎に作成し、結果を事業報告書で評価している。事業計画書には運営方針や入所児童数、職員配置とともに事業項目を記入している。事業項目は行事予定や職員の研修計画、給食に対する取組計画などの各項目について計画されている。しかしながら、各年度の事業計画書はほぼ同じ内容となっており、年度毎に園が特に重要とする改善施策について、事業報告書にて振り返りがされていない。年度の重要課題に関する重点施策を明記し職員全体に施策を周知することで、園が一体となって取り組み確実な改善を図っていくことを期待する。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

【事業計画書は園入口に置かれ、保護者にいつでも閲覧できるようにして理解を促している】
3月末には行事予定表を全世帯に配布している。また連絡帳アプリにて行事予定表にも掲載している。途中入園の方にも入園説明時に配布をして内容を説明している。園の取り組みに関しては、保護者に連絡帳アプリでお知らせをし、そのねらいや目標を伝えている。実施後、子ども達の様子や取り組みの様子をコメント入りで情報発信している。年間行事予定表は、行事前に保護者の勤務調整ができるように早目に案内している。クラスの配信を確認できていないと思われるご家庭や配慮が必要な方には、特に個別に口頭で伝えるようにしている。この日々の積み重ねが、園として目指す保育を保護者に理解してもらうことにつながっている。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:b】

【園全体で保育を振り返るだけでなく、個人の目標への取り組みを振り返ることにも力を入れている】
園長は、職員全員と1対1のミーティングを行い各自の振り返りをし、次の保育に繋げている。乳児会議・幼児会議を行いクラスの様子や保育を確認した結果は、職員会議で全体に情報共有をしている。職員自身の自己評価は、アンケートシステムを活用し園長が最終評価を行っている。今後は、保護者からの声(アンケート、運営会議)、職員からの声、地域からの声を元に業務改善を図っていく仕組み作りを期待する。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

【年1回の利用者アンケートや行事ごとのアンケートから課題を見つけ、解決につなげるようにしている】
年1回の利用者アンケートの結果を保護者や職員に知らせている。分析の結果、どの項目において保護者の理解が得られていないのか、何を求められているのかなど、全職員にミーティングなどで周知して園としての今後の取り組みや方法について共通理解が出来るようにしている。改善策については、保護者の求められていることに対して「もっと子どもの様子が知りたい」「相談できる人がいない」などのご意見に対して、気になるご家庭に対しては送迎の際出来るだけ会話を持つようにし、その都度対応をするようにしている。また、すこやかプロジェクトでは実際に子どもの様子を映像で見せながら対話を行うことで、課題解決につなげようとしている。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:b】

【園長は自身の役割について、職員だけでなく保護者に対しても分かりやすく伝えている】
職員の役割と責任を記載した職務分担表を全職員に年度初めに配布をしている。施設長不在の際の代行は主任が行うことが職務分担表でも文書化されている。園方針等については、全職員にミーティングなどで伝え、対応に困った事例が発生した場合には連絡帳アプリで園内連絡し、ミーティングでも情報共有している。苦情解決制度についても、入園児の重要事項説明者にて保護者向けに説明している。今回の保護者アンケート結果から、第三者委員の周知については、園のイベント時に改めて紹介することによる案内が期待される。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

【社会や環境に対して貢献していくために、保育園の枠を超えて法令等の学びを続けている】
市や県、国からの通知を確認するともに防火管理者等の研修を受講している。園長会などの研修にも参加して情報取集している。また園長自らが研修プログラム、管理者として法令等を理解し、実際に園で活かせるように努めている。園内でも電力を無駄なく使う事、水を大切に使う、食物を無駄にしない、備品の管理や保育材料を大切に使う意味を伝えることにより、SDGs(エス・ディー・ジーズ)の概念を園内の浸透させる行動として評価できる。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

【法人内のペア園と交流を盛んにして気づきを増やす取り組みを進め、保育の質向上に取り組んでいる】
キャリアアップ研修として乳児保育研修、幼児教育研修、障がい児保育研修、食育研修、保健衛生研修、新人研修など質の向上に向けた取り組みを行っている。子ども達の様子は、登園時に情緒の安定面を含めて様子を確認している。また、登園後は各クラスをラウンドしながら、保育の様子、環境、子ども達の様子、友達との関わり、言葉がけ等を見るようにしている。その様子は、連絡帳アプリにて保護者に情報発信し共有することにより、個々の子どもに寄り添った最善の保育を目指している。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

【コンタクトタイムを取り入れるなどの改善を続けている】
昨年度から職員が変わったことにより、今までやってきたことを生かしながら変えて行くことの必要性や園長としての園の方針を打ち出した。当たり前のことが出来ていなかった部分もあったため再確認と周知を行った。今年度は主任が居ないこともあり職員からの意見を十分に聞きながら決めて行くこと、園長、副主任、該当職員で決めて周知することなどにより職員からの意見が会議でも活発に出るようになってきた。この状況を一部の同じ職員だけでなくさらに全職員が発言できるようにしていきたいと園長は考えている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:c】

【キャリアパスに連動した人材育成計画や個人別育成(研修)計画の策定が望まれる】
キャリアパスに連動した事業所の人材育成計画や個人別育成(研修)計画については、まだ未整備の状態である。キャリアパスや評価制度、事業所の人材育成計画については、あくまで会社として整備すべきものですので、会社との連携が期待される。個人別育成(研修)計画は園で作成することも可能なものであり、本人の意向やニーズも踏まえた個人別育成(研修)計画の策定が望まれる。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:b】

【園が目指す方向に沿って職員個々の成長が促されるような仕組みが作られている】
職員は、就業規則などを自由に閲覧することができる。職員評価については、自己評価シートを基に園長が評価を行っている。日頃の勤務状況が良く、今後も業務に意欲的に取り組んでいきたいとしている職員は、リーダーや専門リーダーとしての配置を行うことにより更なる保育の質の向上を園長は目指している。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:b】

【職員一人ひとりが生き生きと働ける職場になるよう常に心掛けている】
就業規則のファイルをキャビネットに入れており、いつでもだれもが閲覧することが出来るようにしている。職員は、不明点がある場合などには遠慮なく園長に質問をできるようになっている。従業員満足度アンケートを毎年実施し、その結果を分析して、より働きやすい環境を作る体制を整えている。園長は必ず朝の挨拶を行い、職員の様子を見て声掛けを行っている。また毎朝の出勤前に、体調が悪い時などは無理をさせず、早めに受診を促すように心掛けており、働きやすい職場環境づくりを積極的に意識している。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

【職員個人のスキルに応じた育成を計画的に実施することが望まれる】
法人が定めた研修は内容に合わせ、受講してほしい職員に学んでもらっている。研修後、研修記録を提出してもらい、内容によっては具体的にどのような研修だったかを職員会議で共有している。しかしながら、個別の育成計画を作成していないため、一人ひとりの育成の方向性や課題が明確にはなっていない。現在は職場環境の改善に取り組み、職員の定着率も向上しているため、職員が長期的に勤務することを想定して、今後、一人ひとりが将来を見通せる個別の育成計画を作成し、職員のモチベーションの維持・向上、職員の定着率向上に繋げることを期待する。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:c】

【職員の研修計画は、職員一人ひとりの目標に合わせて作成していくことが期待される】
職員が外部研修に参加できるように努めている。研修計画とは研修を進める上での目安であり、計画通りに進めることが目的と園長は考えていない。園の実情や課題を園長が把握して、具体的な研修として立案し直すことが重要であると考えている。研修を行った際は、日時・テーマ・内容・対象者などを明記し、記録として残している。今後、一人ひとりが将来を見通せる個別の育成計画を作成し、職員のモチベーションの維持・向上、職員の定着率向上に繋げていくことを期待する。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:b】

【園が実施できる範囲で、職員の育成を計画的に実施できる体制を作り、個別のスキルに応じた研修や育成を実施することが望まれる】
保育者に必要とされる専門性を高められるようにキャリアップ研修への参加を促し、受講出来るようにしている。しかしながら、個別の育成計画を作成していないため、一人ひとりの育成の方向性や課題が明確にはなっていない。現在は職場環境の改善に取り組み職員の定着率も向上しているため、職員が長期的に勤務することを想定して、一人ひとりが将来を見通せる個別の育成計画作成し、職員のモチベーションの維持・向上に繋げることを期待する。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:b】

【保育を志す人の専門性や保育の楽しさを伝えるための育成をきめ細かに行っている】
実習生の受け入れは例年、実習の申し込みがあった場合は状況を見て受け入れを承諾している。実習の打ち合わせ等の窓口を園長が行い、園の「実習・ボランティア、保育経験のルールブック~より良い経験の為に~と言うプリントを配布し、確認して行ってる。実習を受け入れるクラスのリーダーはその日の活動のねらいや目標を朝から実習生に伝えている。期間中に養成校の先生が来られた場合は実習生の様子を伝えたり、実習生が感じた事などを聞き、実習の意義を確認している。実習での学びが今後に活かされるように、実習の最後には、クラスのリーダーから心温まるメッセージを実習生に贈って感謝の気持ちを伝えている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

【掲示板での発信を積極的に行うなど、地域に開く姿勢を明確に示している】
当園ではホームページを使って財務諸表等を公開するだけでなく、理念、教育・保育の方針と目標、教育・保育の方法を分かりやすく明記してあり、園の情報に対して外部からのアクセスを容易にすることで、運営の透明性を高めて外部からの信頼を得ることにつなげている。また苦情解決のための相談の手順を明確にして掲示したり、保護者アンケートの結果や改善方法も明示しているなど、積極的な情報公開によって信頼関係の維持に努めている。区の園長会に参加して情報交換や意見交換を積極的に行いながら、園運営の参考としている。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

【公認会計士による監査を実施して適正な運営に努め、情報公開も積極的に行っている】
当園の運営・経営管理に関しては、法人で定められた規定に基づいて行われている。様々な取引も経理規定に基づいて行われており、その決済には法人も関わるルールができている。公認会計士と契約し毎月月次監査を実施して細かく指導を受け、より厳格な経理処理が行われるように注意を払うことができている。当然監査を行った決算書類に関してはルールに基づいてホーページでの情報開示を行うなど、情報公開も適正に行っている。こうした業務の役割に関しては職務分担表に明記し個々の役割を職員に対しても明確にするなど、当園の運営の透明性は非常に高い。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

【社会の中で子どもを育てていく方針のもと、積極的に地域との交流を行っている】
事業計画の中に「地域における子育て支援及び交流」として子育て支援、地域交流イベント、小学校との交流などを文書化して計画している。地域に対しては、専門性を生かした社会資源として、発達相談、ファミリーサポートの案内に関する情報発信をすすめ、会社の保育理念である「地域社会、地域住民の関わりを大切にした園運営を行うことで、園を起点に地域全体が輝く笑顔に満ち溢れる事ができるよう貢献していく」の実現を目指している。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

【子どもの多様な関わりを促し地域に対して園を開いていく姿勢でボランティアや実習生を受け入れていこうと考えている】
ボランティアや実習生を受け入れるにあたり、当園ではマニュアルを整備している。ボランティアは地域の人に保育園のことを知ってもらう大切な機会、多様な人と子どもが交流できる貴重な機会と捉えており、地域に対して開いた状態を積極的に作り出していきたいと考えている。実習生の受け入れは、保育の役割を知ってもらい、やりがいのある仕事だと感じてもらうことが保育園の役割だと捉え、受け入れのプログラムを整備している。地域や関係機関との連携は子どもの育ちに大きく影響してくるため、園としても大切な活動にしていきたいと考えている。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:b】

【地域との関係づくりを大切にしており、関係機関との連携も丁寧に行われている】
幼保小連携の取り組みとして、情報交換会に参加している。新一年生の現状と年長の園児で気になる子の情報交換を行ったり、小中に於ける特別支援学級での指導の実態「カリキュラム」について情報を共有している。また小学校とも連絡を密にして、年長児と小学1年生との仲良し交流を行ったり、実際に小学校の先生に見学に来ていただいて、子ども達がどのようにして園で生活をし、活動しているのかを伝えて情報交換を行っている。小学校への接続といった縦の連携も視野に入れた、非常に有用な取り組みであり、子どもたちがどこの場所に行っても安心して過ごすことができるよう、地域全体で見守る姿勢を常に持っていうのは優れている。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

【子育て家庭だけでなく地域にも貢献していく保育園として、福祉ニーズの把握に力を入れている】
第2水曜日の午前中に地域の子育て中の方に交流の場として園庭開放を行なっている。新1年生の現状と年長の園児で気になる子どもの情報交換を行ったり、小中に於ける特別支援学級での指導の実態「カリキュラム」について情報を共有しています。また、「子育て相談」「保育園に遊びに来ませんか」という企画を通して、園庭開放や行事絵本貸し出し、育児相談、園見学に来た際に声かけをしながら園がもつ専門性、機能を生かしながら地域に最大限に還元できるように心がけていることは評価できる。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

【公益的な取り組みとして在宅親子が園の資源を活用できるような地域への開かれた園を目指している】
散歩の時など、ご近所の方にも明るく元気に挨拶を行っている。また、園の前を散歩される方から「子ども達から元気をもらいました」と良く声をかけていただいている。子ども達の存在こそが高齢者が多い地域での方々の活力に繋がっていると考えている。今後は地域での子ども食堂の開設や発達支援のこども達に必要な取り組みに向けての実施を検討し続けることで、法人理念にある「地域社会、地域住民の皆さんとの係りを大切にした園運営」を目指していきたいと園では考えている。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

【普段の子どもの様子を保護者に理解してもらえる機会を多岐に設けている】
令和6年度より日中の普段の子どもの様子を理解してもらえるよう保育参観だけでなく、公開保育を年に一回実施。行事ごとに保護者アンケートを実施するなど理解が得られているかの確認も行われている。毎月発行されるおたよりや個人面談、クラス懇談会も現状は年1~2回実施しているが少しずつでも懇談会開催回数を増加させる方針で取り組まれている。次年度以降の行事計画にも注目したい。園内のドキュメンテーションが不定期で作成されている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:b】

【基本的な人権に基づく配慮、個人情報保護に関係するリスクに配慮した実際的な現場管理を行っている】
幼児用トイレには個室扉がある。状況に応じて子どもの気持ちに配慮して、全体で話をするか、個別で話をしたり対応するかを各職員が判断できるように指導している。SNS等で園外に情報発信する際は会社全体で規定があり園でも順守している。幼児が着替える際は男女を分け男性職員が女子の着替えの世話をしなくて良いように配慮できている。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:c】

【施設内外の掲示設備や園解放、SNS等を活用しバラエティに富む情報提供を期待する】
全園合同入園前説明会がある。ホームページでは簡単な園の基本情報が載っているが園ごとの特徴ではなく会社としての「どんな保育園を作っているか」がほぼすべての園の紹介に掲載されている。もう少し独自性のある情報が様々な媒体で手に入る環境が整うとより地域に寄り添った保育園としての魅力発信につながるのではないか。公共施設や園舎のすぐ外にパンフレットを配置するなどして魅力を発信すると、選択しやすくなるかもしれない。今後に期待したい。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:b】

【全体への園の説明だけでなく、必要に応じて個別の説明を実施している】
基本的に園を説明する書類を保護者に提供し、重要事項を中心に園長が説明を実施している。延長保育のサービスの部分に関しては園長と事務が担当し説明を行っている。説明する際も図で説明できるように工夫している。保護者からも、入園判断につながる分かりやすい機会になっているとの評価を得ている。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

【「利用終了後も続く良好な関係性」を求めた取り組みが見られる】
行政からの連絡に従って文書を作成している。転園や卒園時には個別にお手紙を渡し、卒園後の相談方法や気軽に遊びに来てくれるように園児と保護者に伝えている。夏祭りのお知らせを暑中見舞いとして、卒園児にはお知らせしている。ランドセル会も開催している。2月には5歳児が小学生と交流できるように企画し実施しているが交流できている学校は一校のみのため、園児の就学準備としては物足りない。よくリサーチし他校との交流も実現できないだろうかを検討する必要もあろう。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

【子どもの育ちへの理解を促進する情報共有は短時間でも的確に相互理解につなげている】
お迎え時に子どもたちの様子が伝わるように保護者とお話しできるように努力している。すべての保護者に口頭で伝えることができていないのが現在の課題。ドキュメンテーションやアプリ配信での子どもたちの様子をさらに伝えられるようにするとさらに満足度が向上するかもしれない。給食の献立も海外の料理を取り入れたり見た目にもきれいな食事を提供している。園だよりには保険や防災の情報を掲載し新鮮な情報を心掛けている。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

【苦情解決の仕組みがあり、重要事項説書や掲示板で周知している】
苦情解決フローが確立しており重要事項説明書や、園内掲示板にも掲示している。また、行事ごとのアンケートや常設のご意見箱によって利用者の意見を収集している。園内ご意見箱には実際に意見が入っており、機能している様子が見られた。ただし、解決までの過程で連絡が遅延するなど事例が発生しているため改善が求められる。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:b】

【トーキングルーム(相談室)を活用し意見や相談をしやすい環境を整えているが、この存在の周知を今後期待したい】
保護者からの相談がある際はトーキングルーム(相談室)や空いている保育室を活用し意見や相談を話しやすい環境を整えている。トーキングルームがあることを保護者が知らない可能性があるため、周知に取り組まれると相談しやすくなるかもしれない。プライベートな話や意見を述べる際に活用できる場所があることは園の魅力の一つでもあるため今後の取り組みに期待したい。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:b】

【保護者からの相談事項について解決までの時間がかかる場合には、途中経過を伝える等の対応が期待される】
相談受付や意見受付時の対応フローの準備ができている。法人本部にも意見を連絡できることは保護者にも共有されている。ただ意見に対しての迅速な対応としては利用者の満足までには至っていないようにうかがえる。今後は、受付時や解決までの道のりにおいて相談者に進捗状況を連絡するとことにより、解決までに時間がかかっても保護者には安心感があり満足感にはつながることが期待される。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:b】

【安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている】
災害対策として備蓄やマニュアルを作成している。各安全対策のマニュアル整備や更新も定期的に行われている。園内各所にふさわしい場所にフローチャートを掲出するなど活用が見られる。不審者対応においては実際の経験も生かしながら対応訓練を警察と連携しながら実施。BCPの作成も行っているが職員全体への周知やBCPをもとにした訓練は実施されていない。BCPの見直しを現場主体で行うとより現実的で有用な資料となるのではないか。ヒヤリハットなどの提出は定期的に頻度も多く提出されており、評価できる。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

【感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている】
特定の感染症が複数人発生した時点で保護者に周知し、体調の変化など両者で見守れるよう体制を整えている。突発的な発熱などの児童の体調がすぐれない時で感染症のリスクがある際には現状は保育室内で隔離している。職員室内に看護スペースがあり単独で保育実施できる設備があるため活用できると、更なるリスク回避につながるだろう。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:b】

【災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている】
避難訓練を毎月実施している。災害時対策として大型家具の転倒防止対策なども実施し、災害時の子どもの安全なスペース確保に努めている。立地条件から想定される災害リスクについても園で認識しており、それに合わせた避難訓練を実施している。自治体とも意思疎通し、災害時に自治体から発出される情報に精通し、予測できる災害に関しては事前に対策を行っている。災害時には本部からも情報提供があるため、この分野においては園だけではない広い視野で判断をすることができる。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:b】

【保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている】
年間計画、月案、週案といった基本的な文書を各担任が作成し、データ化して保管できている。手書きの文書もまだ多くあるが、計画や会議録など見直しする可能性のある文書がデータ保管できていることによって今後の改善に活用することができる。ただし、現時点では現場に落とし込んだ見直しについてはできていないため、改善等への活用は今後に期待したい。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:b】

【標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している】
月案に関しては主任・園長が確認し承認することになっている。行事ごとに振り返りと検証を数回実施し、見直しを行っている。記録もデータで保存しているため次年度の計画に反映できるようにしている。行事ごとに保護者アンケートで意見を募集し、ご意見は次年度の計画に反映するようにまとめている。アンケート結果を保護者に公表することもある。例えば月案など計画立案時に複数の担任が集まって月案会議をするなどすると現場レベルでもポジティブな見直しや実施ができるかもしれない。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:c】

【本社で用意された標準的な指導計画や年間計画のひな型を活用してアセスメントに基づいた作成が期待される】
個別指導計画に関してのみ、個人の現状に寄り添った計画が立てられており、アセスメントに基づく指導計画が適切に作成していると考えられる。但し、指導計画や年間計画については、本社で用意された標準的なひな型があり、それを活用している。園独自のものになっているとはいいがたいのが現状であり、園独自アセスメント(指導計画)の作成が今後は期待される。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:c】

【指導計画の評価・見直しの必要性を再検討し、指導計画を定期的に評価・見直しを実施していくことが期待される】
指導計画の評価・見直しは年に一回行いたい希望はあるものの、実際は定期的な指導計画の評価見直しは実行できていない。指導計画は、変化する園を取り巻く環境や職員体制、園児の状況に合わせることで、無理なく充実に向けた適切な保育を実行するために必要不可欠な計画である。定期的に見直しをする習慣を早急に園として身に着けるよう努力が求められる。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:b】

【保育中の記録は、アプリを利用して2部制の会議をとおして全職員間で共有されている】
日誌で適切に保育の実施記録が行われアプリで職員間共有が行われている。確実に共有しなければならない事案については職員会議などで改めて共有している。パート職員についても昼礼ノートを出勤時に見てもらうように指導し、共有漏れがないように努力している。アプリ配信も事務所のタブレットを利用している。職員会議も不定期ではあるが2部制を取り入れ、全職員が参加することにより認識のずれがないように心掛けている。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:b】

【個人情報保護規定や定期的なリスクマネジメント研修で情報の取扱いに対する確実な危機管理がなされている】
個人情報の保管や破棄については自治体の規定に基づいて適切に管理されている。管理責任者は園長とし、個人情報取り扱いに関する規定が定められている。職員は当規定を入職の時に共有され適切に管理できるように指導される。保護者への説明としては重要事項説明書の説明と同時に実施している。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:b】

【保育理念、保育目標、保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成した全体的な計画を職員・保護者間と共有することが期待される】
全体的な計画は、保育理念、保育目標、保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成している。しかし、年度末に見直すが前年度と更新がない。また職員や保護者に全体的な計画に関しての説明や共有が行われていない。理念や方針、保育所保育指針を基に作成された全体的な計画の見直し、振り返り作成をする必要がある。また、月案の作成時や日常の保育の中で立ち戻ることは少なく、課題と捉えている。職員や保護者に共有をし、計画への理解を深めていくことが期待される。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:b】

【子どもたちが安心をして興味ある活動に集中して遊べる環境が整えられている】
全体的に手作り玩具が多く、温かみのある環境になっている。子どもたちの「やりたい」が手に届き、職員の想い、職員の得意が活かされて環境作りがされている。衛生的にも玩具、床、窓、トイレの清掃が行き届いていて清潔感のある環境である。布素材のマットを使用していて子どもたちが安心して過ごせる環境が作られている。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:b】

【子ども一人ひとりに寄り添う気持ちをさらに保育に活かす工夫につなげたい】
子どもの発達過程と家庭環境の情報は入園時に提出する家庭調査票や面接から得ている。一人ひとりの声に耳を傾ける余白と余裕がないが、職員の気持ちの中には、目の前の子どもの言葉、仕草、表情、行動から子どもの気持ちを汲み取り保育に繋げたい、一人ひとりの想いに寄り添いたい、という気持ちはある。ただ、今は現実と理想のギャップがあり、一人ひとりの状態に十分には寄り添えていない状況がある。人員体制にも余裕を持ち、職員の気持ちに余白や余裕が必要である。具体的な子どもの姿をあげて、職員間で日々の保育の振り返りや子どもの状況を語り合える場を作り、一人ひとりの気持ちを受け止めた保育の更なる向上を期待する。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:b】

【子どもの発達に応じて子どものやりたいを支える環境がある】
担任の保育士が子どもの発達段階を把握して、子どもたちが自分でやりたいと思える環境の工夫をしている。2歳児クラスの保育室のトイレには動物や電車の写真が掲示されていて、子どもたちが今、興味がある物を生活習慣の中に取り入れていた。楽しいの中に生活習慣として身に付けるべきことが環境設定の中にあった。保育室では子どもの動線を考慮し、毎日の暮らしの中で生活の流れを繰り返す中で基本的な生活習慣を身に付けられるようになっている。排泄の自立は子どもの排泄のリズムを把握し、保護者に園での様子を伝えて共に連携をしながら進めている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:b】

【温かみのある手作り玩具が多く、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している】
行事の中で使われた玩具が日常の玩具として使われている。その中の多くは職員による手作りであり、温かみがある。年齢に応じた玩具の設定はされており、定期的に玩具の見直しをしている。環境の見直しは現状出来ていないが、今後環境の見直しや振り返りをすることにより、年齢に応じた玩具ではなく、一人ひとりの成長にみあった玩具設定をできると尚良い。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

【家庭と連携を取りながら、一人ひとりの成長を見守っている】
職員は子どもの表情や目線に合わせた対応をしており、実際に子どもが安心して過ごしている。着替えをする時に保育室の中央で行われていたので、乳児(0歳児)とはいえ、人権を意識して少し囲いがあるところなどで着替えを検討するべきである。月齢の差、一人ひとりの成長スピードに合わせて、遊びも睡眠も安心してとれるような工夫がある。寝転べるマットのとなりにベビージムを置いて、遊びに繋がるような工夫もしている。マットやソフト階段などを使い、運動遊びをしている。また指先を使った微細運動の発達を促す玩具も保育者の手作りで作られている。入園時の面談で発達状況をヒヤリングし、家庭と連携を取りながら、一人ひとりの成長を見守っている。その日の成長を連絡帳でも伝えるが、送迎時に口頭で伝えるようにしている。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

【子どもの今、興味ある物が手にとれる環境が整備されている】 
3歳児未満時の保育は子どもの状況に合わせた保育を行っており、子どもの発達状況を理解する中、自発性や主体性を大切に個々の興味に合わせた活動が行えるよう、人的環境、物的環境に配慮している。子どもの気持ちを尊重し、子どもが主体的な遊びができるよう職員間で連携をしている。子どもの主張や意欲を受け止め、援助しすぎることなく、見守りながらサポートをしている。子どもが自分たちの活動を振り返ることを目的に、子どもの様子が保育室に貼られていたが、子どもの目線には高く貼られていたので、ねらいを意識し、子どもの目線に合わせられるとなお良い。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

【子どもたちの声をすくいあげ、実践していく保育展開をさらに期待する】
3歳児、子ども、職員と共に集団遊びををする中で職員が子ども一人ひとりの気持ちを受け止め、みんなで遊ぶことの楽しさを感じられる保育実践があった。4歳、5歳は主には別々に過ごしているが、合同で過ごす姿もある。子どもたちが「やりたい」を職員に伝えられる環境がある。現在は職員からの活動提案が多いようなので、子どもの声を拾いあげて、保育実践に繋げると尚良い。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

【障害の有無に関係なく、子どもと子どもの関係性からなされるインクルーシブ保育を大切にしている】
基本的には他の児童と一緒に過ごしている。子どもと子どもの関係性の中からインクルーシブ教育に繋がるよう、関わりを大切にしている。配慮が必要なお子さんが安心して過ごせるよう、室内に落ち着いて過ごせるスペースを作り、寝転び、リラックスをする姿もある。人員配置により、思うような支援ができていない現状もあるようなので、昼礼など、職員間の情報共有をする場などをおおいに活かし、園全体でサポートしていくことが期待される。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

【在園時間により、工夫されている保育展開が見られる】
基本的に延長保育を利用しているご家庭は少ない。朝夕の保育は異年齢児保育をしており、0歳~5歳までの児童が一緒に過ごしている。きょうだい児もいることもあり、安心して過ごす様子がある。連絡帳アプリで延長保育の把握をし、該当児のその日の様子を昼礼で担任から全体に共有をしている。一人ひとりに寄り添う保育を心がけ、静と動の活動が出来るようにしている。延長保育には捕食が提供されている。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

【地域の輪を広げ、小学校接続への架け橋となるよう期待する】
近隣の保育園との年長児交流は出来ているが、小学校との交流は2月を予定している。就学に関する相談や面談は、就学時前面談なども落ち着いた2月ごろを予定している。年長児の保護者に向けて懇談会の開催はしたいと思っているが、実行に至っていない。就学を意識した、学習などの時間は設けていないが、保育室にひらがなマップや世界地図のマップが掲示されており、興味や関心を持った子が自然と遊びの中から知識を広げられる環境がある。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:b】

【日常の保育の中で保育の基準となる健康管理の見直しをし、職員間で認識を合わせて取り組むことを期待する】
入園時に病気などの既往歴、予防接種の情報は保護者に記入してもらい記録を取っている。随時内容を更新するようにしている。朝の受け入れ時に昨晩の様子をヒヤリングし、視診をしている。ヒヤリング内容は受付ボードに記入し、昼礼にて共有をしている。SIDSに関しても園内研修をしている年度もあるようだが、うつぶせ寝に近い子が複数人見られた。子どもの健康管理に関してのマニュアル等でうつぶせ寝に対する対応基準が統一されていくことが期待される。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:b】

【子ども自身が自ら気が付ける健康理解をすすめている】
健康診断、歯科検診の記録は健康診断表、歯科検診表に記録をしている。定期的に健康に関して、絵本やペープサートなどを使い、子どもたちがわかりやすい方法で伝えている。手洗いに関しての手順の表示も行い、子どもが視覚的に理解できるようにし、自分たちで気が付けるような工夫をしている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

【 給食管理会社と連携し、安全なアレルギー対応を行っている】
マニュアルに沿って、アレルギー対応をしている。アレルギー児には代替食の献立表を渡し、保護者にも安心してお子さんの園での食事が提供できるようにしている。食物アレルギー児は基本的に別のテーブルで食事をし、保育者が1名ついている。現在はアレルギー児本人が、自分でアレルギーがあることを理解しており、また周囲の園児も理解している。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:b】

【バラエティ豊かな献立になっている】
委託業者が入っている為、園独自のお子さんにあった食事の提供は難しい。給食会議や残飯の量から給食の献立についても提案はするが、企業全体の統一メニューのため、反映はされにくい。食育は月に一度ほど行われており、「食」に興味関心が持てるような取り組みがされている。また海外の食事を取り入れるなど、子どもたちの好奇心を盛り立てている。玄関にその日の食事が提示されているので、降園時に親子の関わり、会話のきっかけになっている。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:b】

【子どもの声を聴き、子どもの今に寄り添った献立作成を期待する】
毎月の献立には旬の食材を使用し、季節、行事食、誕生会メニューなどの工夫があり、見た目も楽しく、美味しく安心して食べる事のできる食事を提供している。子どもの発達段階に応じて自発的に食べられるよう、食材の大きさや硬さ等の調節をしている。
残食や子どもたちの評判は次回の献立に反映されていない状況がある。委託業者ではあるが、子どもの今の育ち、興味や関心を積極的に共有していくと子どもたちがより楽しく食事の時間を過ごすことができる。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:b】

【保護者と職員の情報共有を丁寧に行い、家庭との連携を行っている】
登園時のヒヤリングや、乳児に関しては、連絡帳(連絡帳アプリ)のやりとりから日々の成長や様子の情報共有をしている。また保育活動を視覚的に伝えられるように、写真の掲示をしている。お迎え時には担任だけではなく、早番・遅番の職員とも漏れのないように引継ぎ、情報共有されている。おたよりは玄関に掲示するとともに、各保育室付近にも掲示している。
連絡帳アプリの機能にあるドキュメンテーションの配信などを取り入れ、保護者に毎日の保育活動を伝えられると、保護者と保育者、保護者とこども、保護者同士のコミュニケーションが広がり、より安心感につながる。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

【保護者とのコミュニケーションを丁寧に行われており、さらに職員全体が保護者支援に関われる工夫につなげたい】
日々、保護者とのコミュニケーションを図り、信頼関係を築けるような関わりを意識して行っている。保護者から相談を受けた際には、保護者の気持ちを受け止めて、まずは担任が対応し、内容により、園長が対応している。保護者の想いを丁寧に受け取り、時間をかけて寄り添う姿がある。より保護者に安心してお子さんを預けてもらえるよう、公開保育の設定や護者会の設定を計画している。
保護者の思いや意向、要望や不安や悩み等の相談に対してどの職員も同じように対応できる体制作りに期待する。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:b】

【家庭での虐待の予防に努めており、さらに知識を深め、早期予防の環境づくりにつなげたい】
虐待マニュアルを基に家庭での虐待等権利侵害の疑いがある子どもの早期発見・早期対応及び虐待防止に努めている。登園時の親子の会話や表情、保育中に身体のあざ等の確認(衣類の着脱時)を行い、不審な怪我やあざ等あれば関係機関(児童相談所)に連絡をしている。体罰のみならず、言葉の虐待、ネグレクトなどの早期発見に繋がるよう努めている。保護者には園長、職員より積極的に声掛けを行い、話しやすい環境を作っている。職員には園内研修等で周知をしているが、今年度はまだ取り組みは不十分かもしれない。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:b】

【保育者一人ひとりの可能性や力を信じ、必要に応じたマネジメントを期待する】
今年度に関しては、職員の入れ替わりや、現状の人数での運営により、思うように保育実践の振り返りが実施できていない。職員個々のスキルは高く、保育の現場では豊かな保育が行われている。保育士等が個別で振り返りを行うだけではなく、職員相互の話し合い等を通じて、一人では気が付けない園の保育の在り方や、課題の確認に繋げられると良い。職員一人ひとりがより学び、スキルアップの意識の向上につなげているが、全職員が互いにさらなるスキルアップを図り、専門性の向上に努めていかれることを期待する。またその保育実践の振り返りを保育所全体の自己評価につなげ、組織的、継続的に保育の質の向上にむけた取り組みをしていくことを期待する。