【第三者評価結果：a】

●理念、保育方針の根幹に「子どもの幸福になる権利を守り、子ども主体の生活を保障する」に置き、子どもを中心とした理念、保育方針を策定しています。理念、保育方針は玄関に掲示すると共に、パンフレット、ホームページにも記載しています。キッズフォレ長津田では、株式会社キッズフォレ（以下、キッズフォレ）の理念・保育方針、キッズフォレ憲章、日常の心がけを毎日の昼礼や職員会議で唱和し、日常的に共通認識を図っています。キッズフォレの理念等は、職員の指針となっており、子どもたちと関わる上での軸として大切にしています。キッズフォレが大切に考えている4つの柱（国際力、知力、体力、想像力）はさらに、８つのジャンル（知育、文化、自然、社会活動、芸術、スポーツ、遊び、英語）に分けて取り組み、認可園での多少の制約を考慮しながらも推進を図り、保護者からも支持されています。

【第三者評価結果：a】

●事業の動向について、大きく１つは、法人本部で厚生労働省や全国組織の保育連合会等から得る全体的な傾向と、もう１つは地域の情報から把握しています。人口動態や保育関連官庁の情報については、法人本部として入手し、分析を行っています。地域の情報についても法人本部が横浜市、緑区等の情報を関連先から入手して分析すると共に、区の園長会議等からの情報収集にも力を入れています。法人本部の分析では、横浜市の待機児童も概ね解消傾向にあり漸減傾向を踏まえ、対策として中・長期計画に組み込むよう検討を視野に入れています。また、法人本部では、東京都の認可保育園２園の展開と共に事業の拡大を図っています。

【第三者評価結果：b】

●経営課題の検討については、月２回、運営会議を開催し、系列各園長・主任から園の課題収集を行い、課題等を上部会議となる役員会で検討を図り、課題を明確にして改善策等を決定しています。決定内容は運営連絡会議を通じて周知し、各園の職員会議で周知・実施するよう体制を整えています。園における指示・徹底内容については、園長・主任・副主任で検討を行い、全職員へ周知しています。法人本部で入手した事業経営を取り巻く環境や経営状況については、分析内容を役員会に報告し、情報共有を図り、経営判断した上で対応策等を決定し、指示の下、園で徹底を図っています。人材育成、職員体制等の改善事項については、方針が決定されたら職員会議等で全職員に伝え、取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●中・長期的な計画については許認可事業である為、ビジョンは明確性を図り、収支計画等の裏付けがあります。ビジョンに沿った中・長期的な計画の具体的な策定については今後に期待されますが、事業における体質改善、職員の育成計画は中・長期的な計画を作成し、人材育成、新規採用等につなげています。中・長期計画は役員会で決定を図り、法人本部主導で計画を展開し、各園は計画に沿って自園の計画を策定及び実施をしています。計画はできる限り数値目標や具体的な成果を明示し、実現が見えるよう工夫していますが、売り上げ等具体的な数値が示し難い職種でもある為、達成期間を定め、目標の具体化に努めています。キャリアパス等については、各職位の保有専門能力を明示し、目標として取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●単年度の計画は中・長期計画に沿って示される計画であり、法人本部で単年度計画を作成し、それに沿って園で単年度計画を策定し、法人本部に提出をして承認を得て実施につなげています。予算面に関しては法人本部で調整の上、通知を受け、予算の範囲内で取り組みを進めています。指導計画については、理念に沿って作成していますが、全体的な計画については骨子を運営連絡会議にて系列全園で統一を図り、園の地域性、取り巻く状況を加味して作成しています。保育園における「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」については、理念、保育方針の根幹に「預かる保育ではなく育てる保育」を掲げて実施されており、年長児の9月から7か月間、アプローチカリキュラムによりまとめを行う体制で取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●全体的な計画の策定では、系列全園での骨子を基に園長、主任会議等で素案を作成し、職員会議で検討して確認しています。行事計画については、前年度の反省に基づいて評価、見直しを実施し、次年度の行事計画に反映させるようにしています。各年齢の年間指導計画では、全体的な計画を基に各クラスの担任が策定し、職員会議で決定するようにしています。キッズフォレ長津田では、今後の取り組みたい課題として、子どもを取り巻く社会の事件等を踏まえ、「安全で伸び伸び遊べること」、「子どもに社会性を身に付けること」等を挙げ、社会経験を取り入れて地域の活用を積極的に検討し、安全で設備の整備された伸び伸びと遊べる子どもの国の利用や、交通機関を利用して年長児の高尾山登山等も取り入れて行きたいと考えています。現在、専門教師によるエクササイズも職員が順次会得し、実施できるよう研鑽を進めています。

【第三者評価結果：b】

●事業計画については、わかりやすいよう年間行事予定に展開し、年度初めの保護者会、クラス懇談会で保護者に説明をしています。事業計画の内容は、文書や計画書での提示は控え、理解・興味が持てるよう文字媒体よりも映像媒体で視覚的に理解を促し、ホームページのブログで紹介するよう工夫しています。ブログには「Let’s English!」等、それぞれタイトルを付け、写真付きで事業の取り組み、子どもの様子を伝え、保護者が理解できるよう配慮しています。また、活動の状況を写真に撮り、解説付きのドキュメンテーションを園内に貼り出す等、活動の様子を保護者等へわかりやすく説明する機会を設けています。

【第三者評価結果：a】

●保育の質の向上については、職員個々に年間目標を設定し、達成状況について自己評価を行い、期中・期末に園長面接を実施し、達成できなかった項目については次年度の目標に組み入れるよう計画的に取り組んでいます。法人独自に作成した保育士の自己評価により６領域（①保育の理念・保育感、②保育の内容、③保健活動・安全管理、④保護者・地域社会・関係機関との連係、⑤地域の子育て支援、⑥保育園の職務・役割分担）、196項目（保育の内容の項目が最も多く132項目）について毎年、チェックを実施して保育の質の向上に努めています。保育内容についてはさらに、園行事後の保護者アンケートから意見を集約し、保育の質の向上に生かしています。評価結果は、園長、主任、法人本部で分析し、検討を図り、職員の育成に活用しています。

【第三者評価結果：a】

●園として取り組むべき課題の抽出については、日頃の連絡ノート、保護者面談、行事後の保護者アンケート等、機会を捉えて情報を取集し、課題を抽出して明確化につなげています。特に、行事後のアンケートの集計結果から反省会を設け、課題の抽出に努めています。また、職員会議では職員間で日頃の気付いた点を述べ合い、「課題を見つけられる会議」を心がけています。課題抽出後は解決策と共に記録に残し、課題解決のために今後に役立つようファイリングしています。取り組むべき課題の計画的な改善については、職員会議で改善に向けた実施の伝達、改善による結果報告を行い、職員間で共有化を図っています。園の活動に対する評価結果から、明確になった課題については、クラスミーティング、リーダーミーティング、職員会議等で周知をし、改善に向けて共通理解を図り、取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●園長の権限と職務は、大枠で園の運営規定に示し、キッズフォレの「保育キャリアパス表」に詳細に明文化しています。園内の現場業務については、基本的に主任に権限を委譲し、園長は対外的な対応を含む業務全般の責任を担うようにしています。園長は常々、職員会議や園内研修等を通して経営、管理に関する方針と取り組みについて権限と責任を職員に明確に周知しています。対外的にも園長の役割、責任についてホームページや毎月の園だより等で説明し、保護者への理解につなげています。業務については、一般職員を含めた役割分担表を作成し、その範囲内の業務について権限委譲を行い、責任と自覚を促しています。園長不在時の指揮権限については主任に委ねることを明確化し、体制を整えています。

【第三者評価結果：b】

●キッズフォレ長津田では、遵守すべき法令等の前提とした「倫理」について、一般社団法人倫理研究所（社会教育団体）の会員となり、月刊誌の「職場の教養」より１日１話、その日の行動指針となる「今日の心がけ」を毎朝全職員で読み合わせを行い、1日の活力として互いに心を合わせ、仕事の成果につなげています。遵守すべき法令等の理解については、法令等を集積し、何時でも活用できる体制を整え、倫理と共に理解を深めています。園長は、守秘義務、個人情報取り扱いの注意喚起を行い、施設外での入力作業の禁止等を職員会議や昼礼の場で周知徹底を図っています。

【第三者評価結果：a】

●園長は、職員が意見を言いやすい環境作りに力を入れ、職員会議やミーティング等で日々の保育について職員間の振り返り、質の向上に向けた話し合いを行い、意見を言いやすい環境の中で進行できるよう配慮しています。また、園長は、保育書類に目を通し、園の理念や保育方針が実施されているかを常に確認し、必要に応じて指導・助言を行う等、保育の質の向上に意欲を持ち、リーダーシップを発揮しています。特に、書類作成については月案、週案等の記載について個別に時間をかけて指導を行っています。保育現場での指導については、子ども一人ひとりの関心と意欲はクラス担任が一番理解していることを踏まえ、現場指導は主任に任せて推進しています。園長は、正規職員・非常勤職員に係わらず、園内外での研修の機会を提供し、研修受講者は職員会議等で研修内容、得た情報の発表を行い、全職員で知識・技術を共有し、保育の質の向上に取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●園長は人事、労務、財務等の状況を把握し、法人本部と連携しながら最善の体制で取り組めるよう、改善を含めた業務の効率化に向けて取り組んでいます。特に、人事については保育の力量も考慮に入れてクラス運営が行える体制を目指し、職員の配置の検討・決定を行っています。キッズフォレでは外部講師の有効活用も人事の効率化の1つとしており、園長は、外部講師のプログラムに職員も子どもと一緒に学び、スキルを習得できれば職員個々の保育の幅も広がると考え、意欲を持って取り組むよう促しています。目標は、保育理念の実現に向けた「働きやすい環境作り」であり、全職員で経営改善や業務の実効性に向けて取り組む体制作りを進めています。

【第三者評価結果：b】

●行政の施策である副主任手当を含めたキャリアパス体制に呼応し、行政施策のキャリアパスと法人内のキャリアパスの融合性を図り、法人内でキャリアパスとスキル育成の体制を構築し、行政主催のキャリアパス研修に該当職員の参加を促し、必要な福祉人材の確保と、定着に関する具体的な計画の確立と取り組みを実施しています。福祉人材の育成については、研修計画に沿った育成、非常勤職員や事務等の勤務者で保育士資格取得を希望した場合には必要経費の補助等や休日等のローテーション等に配慮してバックアップ体制を整え、実習生の受け入れや学生アルバイトからの登用等、人材育成、確保等を組織全体で応援する体制を構築しています。これらの制度で保育士の資格を取得して正規職員として従事している保育士もいます。また、離職率を下げる要因の1つにもなっています。

【第三者評価結果：b】

●前述のように、キャリアパスを活用した処遇改善体制の構築を推進し、キャリアパスの中に階層別に期待される職員像も明示し、キッズフォレの保育を明確にしています。園長は、職員に対して年１回、自己評価と個人面談を実施し、園長・主任会議で評価を行い、法人本部と連携しながらクラス配置等の人事を決定しています。期待される職員像に沿い、将来の施設運営に対応できる職員として研鑽を奨励しています。また、毎年3月末に法人主催の「感謝祭」が開催され、その席上で系列全園から各園に貢献した保育士2名を表彰し、職員のモチベーションの喚起を図っています。

【第三者評価結果：b】

●職員の就業状況について職員面談を定期的に実施し、各職員の就業状況等に対する意向を把握し、家庭の事情、子育ての状況、産休・育休、短時間勤務の考慮等、ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みを推進し、園長、主任、副主任、リーダーで調整しています。また、職員間でお互いさまの精神を育み、いずれは自分が恩恵を受けることも理解し合い、良好な職場環境作りに取り組み、チーム内で指導やアドバイスが受けられるようにしています。福利厚生では、年1回の健康診断、インフルエンザ予防接種等の補助があり、共済会加入や法人グループ全体の部活、バス旅行や感謝祭等を開催し、職員同士が親睦を深める取り組みを実施しています。部活では、バスケットボール、フットサル、フラダンス等の他、ダイエット部や食べる会等、職員主体のユニークな部も設け、全園で懇親を深めています。

【第三者評価結果：a】

●職員一人ひとりの育成については、理事長の想いを根幹に、具現化に向けた保育の姿とキャリアパスに沿う期待像が混合されたキッズフォレの「期待する職員像」の明確を図り、職員個々が持つ得意分野を生かせる機会、場面を設け、職員一人ひとりの質の向上を図っています。キッズフォレでは「得意とする分野」を伸ばすことで職員一人ひとりの開眼・育成を図っています。園長は、日頃より職員の業務を観察し、各職員に必要な目標・課題を見極め、行事の担当配分や研修に参加する機会を推進し、一人ひとりの成長を目指しています。また、職員面談では自己評価について話し合い、目標設定及び目標を共有し、年度末に進捗状況を確認して助言を行う等、育成・資質向上に努めています。

【第三者評価結果：b】

●研修については、新任職員、中堅職員等の各経験値や習熟度に応じた効果が図れる研修計画を策定しています。職員に対する研修の案内は、法人で統一されたフォーマットを活用し、内外の研修ポイントを記載して職員に配付し、正規職員、非常勤職員共に研修に参加できるようにしています。研修参加後は、必ず研修報告を作成し、報告書はファイリングをして全職員で共有化を図り、職員会議等でも伝達研修を実施して実践につなげています。キッズフォレ長津田では、短時間勤務のパート職員の比率が高く、経験豊富なパート職員には正規職員同様の業務も依頼し、信頼関係の基、重要な戦力として保育に当たっています。

【第三者評価結果：b】

●園内研修は年間研修計画を作成し、非常勤職員を含む全職員が参加できるよう周知し、法人本部からのキャリアパス研修も提示しています。外部研修については情報を伝え、自発的に参加希望者を募り、研修受講後は研修報告を提出すると共に、職員会議にて発表・報告を実施して情報を共有しています。職員は、法人の部活や研修等で相互に交流する機会があり、系列園への異動でも違和感なくスムーズに業務に入れる風土ができています。

【第三者評価結果：b】

●実習生の受け入れについては、法人全体で力を入れており、担当職員を配置して実習生が園を理解して取り組めるようオリエンテーションで基本方針、保育活動を十分に伝えるようにしています。受け入れの際は、保護者へ園内掲示やおたよりで実習生受け入れの情報を伝える仕組みを整えています。キッズフォレ長津田では開設から現在まで専門学校等の実習生の受け入れはありませんが、法人での新規採用の職員（保育士）の研修を受け入れています。また、非常勤職員、パート職員、学生アルバイト等で保育士資格に挑戦する人に対してフォローを行い、人材育成に努めています。

【第三者評価結果：b】

●法人は株式会社の法人格であり、運営の透明性に努め、理念・基本方針、保育の内容、事業計画等はできる限り公開するよう努めていますが、特に予算、決算関係については公開していません。運営の透明性の確保についてはホームページ等で具体的な活動を周知する他、緑区主催の保育イベント「みどりっこまつり」に参加し、情報提供する機会を持ち、緑区役所にパンフレットを設置し、園見学等でもパンフレットを配布しています。また、苦情等に関する第三者委員を設置し、必要に応じて苦情解決の改善策を玄関に掲示する等、運営の透明性につなげています。

【第三者評価結果：b】

●キッズフォレ長津田は、法人本部及び系列他園の園長による内部監査を定期的に受け、園の事務、経理、取引等について運営の透明性に努めています。労務、経理については、法人で社会福祉士、会計務所に委託し、適正な経営に努めています。園の情報や内部監査等の指摘を踏まえ、実情に即した経営改善への取り組みを行うようにしています。

【第三者評価結果：b】

●全体的な計画において理念の展開の1つとして、「地域社会の中で愛される保育園を目指す」を取り上げ、「地域行事への参加」を見据え、地域との交流を広げるよう取り組んでいます。園で入手した子育てに関する情報は園内に掲示し、保護者がいつでも閲覧できるようにしています。毎年、地域の保育イベントの「みどりっこまつり」に参加し、他保育園との年長児交流会（2～3か月に1回程度）の実施や、ハロウィンの行事等を通して近隣住民との交流を大切にしていく等、活動の取り組みは順調に進んでいます。また、外部講師として横浜を拠点とするバスケットチーム「ビー・コルセアーズ」の幼児部スクール講師に児童がバスケットの指導を受け、地域のスイミングスクールと提携して習い事を提供する等、子どもが保育者以外の大人と楽しく関わるよう取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●ボランティアとして、中学生の体験学習を受け入れています。中学生のボランティアの受け入れ時には、基本的に中学校側から約束事項が提示されますが、園でもレジメに沿って基本方針、活動内容を伝え、禁止事項、注意点等を伝えた上で保育活動に支障のない範囲で受け入れています。ボランティア受け入れについて、学校教育への協力の基本姿勢等は法人グループ全体で統一しています。

【第三者評価結果：a】

●関係機関等とは常に連携を図り、情報交換も行っています。家庭での虐待等が疑われる場合には、区役所や専門機関と連携して子どもへの対応を適切に取るよう留意しています。虐待の早期発見については、着替え時やおむつ交換時等、意識して観察するようにし、気づいた点があった場合は、職員間で情報を共有し、園長に報告する体制を整えています。障害を持った子どもについては、認定された子どものみでなく特に配慮を必要とする子どもについても横浜市北部地域療育センターに巡回を依頼して連携を図り、定期的に指導・助言を受けています。

【第三者評価結果：b】

●地域の福祉ニーズの把握では、保育園には公益的な面も要求されていることを踏まえ、地域のニーズには応えて行く必要があると認識して把握するよう努めています。情報の収集については、緑区私立園長会、緑区家庭支援課が主催する定期的な会議等への出席で情報を把握し、地域との交流活動を通して地域の福祉ニーズや生活課題の把握に努めています。

【第三者評価結果：b】

●地域の福祉ニーズに基づく公益的な事業・活動については、緑区の保育のイベントである「みどりっこまつり」に参加し、公立センター園を中心として役割分担を行い、イベントの協力、園の紹介コーナー、子育て相談等を実施し、参加者の中から保育園の一時保育等の活用につながったりしています。園では、事業計画に沿って一時預り、子育て支援を実施し、定期利用者は２名程度で乳児が多くみられ、受け入れています。また、子育て相談では「すくすく相談」の看板を掲示して地域の子育て相談を実施しています。

【第三者評価結果：a】

●法人グループ全体の理念である「子どもの幸福が私たちの願いです」を掲げ、『子どもがすべて』と考えた保育を推進し、根底には「子どもの尊重」、「基本的人権」を遵守して取り組んでいます。子どもの尊重・基本的人権についてはマニュアルを作成し、研修や勉強会を定期的に実施して確認しています。職員は、子どものありのままの姿を受け入れ、否定語や禁止語を使用すること無く肯定的な言葉を遣うよう努めています。保護者の懸念を鑑み、男性保育士のおむつ交換については環境設定が大切と考え、幼児担当に配置して男性保育士の強みの面を生かすよう配慮しています。外国籍に係わる子どもについては、現在は在園していませんが、習慣・文化の違いを他の子どもたちに教え、宗教的食材の除去についても対応するつもりでいます。

【第三者評価結果：b】

●子どものプライバシー保護に関しては、プライバシー保護や権利擁護に関する規定・マニュアルを整備し、職員会議で周知しています。保育中の着替えやおむつ交換時にはパーテーションを設置する等、配慮しています。園では、定期的にプライバシー保護について研修を行い、全国保育士会監修の「人権擁護のためのセルフチェックリスト」～子どもを尊重売る保育のために～を全職員で実施し、チェック項目を集計・分析を行い、レーダーチャートにして振り返る活動を実施しています。

【第三者評価結果：b】

●理念・基本方針や保育の内容、園の特性等を記載した文書としてパンフレット、ご利用案内、ホームページ等を活用して説明しています。パンフレットは積層構造で印刷された質の高い冊子になっており、キッズフォレの良さを語る拘りが詰められています。園行事のお祭りの参加者や園見学者に配付する際はパンフレットをカラー印刷し、併せて行事案内、料金表を渡しています。秋には200名以上の見学者の来園を見越し、園見学の日程を設定し、柔軟に利用希望者に合わせて施設内を案内し、保育サービスについて説明を行っています。

【第三者評価結果：a】

●保育開始に当たり、入園説明会で「ご利用案内」（入園案内）に基づいて保護者に説明し、同意を得ています。保育内容変更時等には、保護者が理解しやすいよう資料を作成し、説明を実施しています。また、メール配信を活用する工夫も行っています。さらに、理解不足が見られる保護者に対しては説明を繰り返す等、利用者に応じて配慮しています。キッズフォレグループの特徴として、園バスを活用し、安全に遠方へ戸外活動に出かける機会が設けられる等、他保育園にはないサービスを提供しています。また、系列各園がバスを利用できるのも１つの特徴です。戸外活動では、キッズフォレ東山田の近くの契約農園での芋ほり体験や、4歳児はお泊り保育、5歳児では横浜系列3園合同で北軽井沢へ2泊3日のキャンプも実施しています。

【第三者評価結果：b】

●保育の連続性、継続性の問題は守秘義務の兼ね合いもあり、全ての情報提供・伝達すれば良いと言うものではなく、就学先へは制度で保育要録を提出することになっていますが、転園、親の転勤に依る保育園の変更については該当保護者の了解を得る守秘の必要があると思います。卒園児のケアについては、基本的に主体は就学先であり保育園に責務を求められることは無いと思いますが、園では利用終了後も園長・主任が相談窓口となり、保育の継続性に配慮した対応を行っています。法人では、以前横浜保育室キッズフォレ都筑（センター北）を運営していた場所にキッズフォレのカフェを開設し、卒園児を含む子どもたちに食事を提供し、地域の方へも開放し、食事をしながら卒園後も継続してコミュニケーションが図れる空間として好評を得ています。

【第三者評価結果：b】

●職員は、日々一人ひとりの子どもの姿（表情や言葉・取り組む姿勢等）をしっかりと捉え、子どもの満足の様子を把握するように努めています。保護者に対しては、送迎時の会話やアンケート、個人面談等から、保護者の意向を把握し、分析して改善を行う取り組みを行っています。様々な価値観を持つ保護者の方々とコミュニケーションを図り、特に、日頃口数が少ない保護者の意見を吸い上げることを大切にし、声かけをする等、話し易い雰囲気作りに努めています。行事ごとの保護者アンケート調査では、満足度を得る高い評価を受けています。

【第三者評価結果：b】

●苦情解決の仕組みについては、「ご利用案内」の中に苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員等を明示し、苦情解決方法を示しています。また、苦情解決の仕組みがわかりやすいよう書面にして玄関に掲示しています。

【第三者評価結果：b】

●保護者が相談や意見を述べやすい環境設定では、ご意見箱の設置、行事ごとのアンケート、毎日の連絡ノート、送迎時の対応、保護者会、個人面談、電話での相談等の機会を設けています。特に、子どものお迎え時は保育室の入り口（廊下）で受け渡しを行い、保護者一人ひとりと直接話しができる環境設定を行っています。また、お迎えを待つ子どもの気持ちへの配慮も加味しています。職員は、日常的に保護者に対して積極的に言葉かけを行い、相談等がしやすい雰囲気作りを心がけています。

【第三者評価結果：b】

●登園時は保護者が仕事へ向かう時間等を考慮し、保育者は笑顔で挨拶を交わし、保護者・子どもの様子を見て保護者を送り出し、連絡ノートで情報を得、お迎え時の受け渡しの際に子どもの様子を伝えると共に保護者の話を聞いたり、悩み等が伺えそうな様子を汲みながら会話を引き出すよう心がけています。保護者から相談や意見を受けた場合は、園長、主任に報告し、迅速な対応に努めています。

【第三者評価結果：a】

●リスクマネジメントに関しては、法人本部が中心となり組織体制および責任者を明確にし、事故発生時の対応・手順を明確にしています。特に、利用の継続が法人の責務とすることを踏まえ、ＢＣＰ（Business Continuity Plan:事業継続計画）を持ち、不慮の事故があっても利用者の為に事業を継続できるようにしています。リスクマネジメントについては外部研修に参加し、リスクマネジメントに関する必要な情報を得て情報の共有化を図っています。また、「事故対応マニュアル」を基にヒヤリハット、事故統計表を作成し、分析、改善策を話し合い、未然の事故も含めて再発防止に努め、定期的に見直しを行っています。事故発生時の対応・手順について各クラスに掲示し、全職員が対応できるようにしています。保護者に対しては、事故、ケガが生じた際の適切な連絡、迅速に対処ができる体制を整えています。

【第三者評価結果：b】

●「感染症対策マニュアル」を作成し、職員会議内で看護師を中心として感染症に関する研修を行い、職員間で知識の習得に努めています。感染症の情報については区役所等からの情報を入手し、保護者へ周知および注意喚起を行っています。園内で感染症が発生した場合には速やかに該当児の保護者へ連絡し、医療機関での受診を勧めると共に、蔓延情報等をホワイトボードやメール配信にて保護者に周知しています。感染症の予防策では、定期的に玩具や備品等の消毒を徹底し、子どもに対しては手洗い・うがいを敢行して紙タオルを導入する等、蔓延防止に努めています。職員は、おむつ交換時、着替え時の視診に努め、変化を早期に発見するよう心がけています。

【第三者評価結果：b】

●災害時における子どもの安全確保の取り組みでは、「災害マニュアル」を作成し、防災責任者を定め、防災計画に沿って火災、地震、不審者対応の所内訓練を実施しています。また、防災責任者が中心となり、引き渡し訓練も実施しています。災害時の備蓄として食料・飲料等のリスト化を図り、管理しています。保護者へは入園時に「ご利用案内」に防災時の連絡の取り方・電話番号を掲載し、子どもの安否確認の方法等を説明しています。職員は、救急救命法の研修を受講し、AEDの使い方は納入業者から説明を受け、緊急時に備えています。

【第三者評価結果：b】

●保育の標準的な実施方法について確立させ、基本的には保育所保育指針に沿った全体的な計画、年間指導計画、月案、週案、デイリープログラムに沿って保育を実施し、養護と教育の一体化を目指して取り組んでいます。園では、画一的な一斉活動ではなく、英語、体育、リズム等の子どもの可能性を引き出す一斉活動と、保育室内にコーナーを設定して子どもの自発的、意欲的に遊ぶことを並行して実施しています。

【第三者評価結果：b】

●標準的な保育の実施方法（マニュアル等）の見直しについては、事故・災害への対応や食物アレルギー・投薬に関するマニュアル等についても年度末に全体会議で内容を確認し、見直しを行っています。見直しに当たっては、保育所保育指針の内容や職員や保護者からの意見等も含めて見直しを実施し、業務に反映できるよう努めています。保育マニュアルは、職員がいつでも確認できるよう書類庫に設置し、勉強会ではマニュアルの読み合わせを行う機会を設けて確認しています。

【第三者評価結果：b】

●全体的な計画の策定では先ず、園長・主任が中心となって全体的な計画の骨子を作成し、骨子に沿った素案を職員会議で確認すると共に、前年度の指導計画の振り返り・評価を基に話し合い、計画を決定しています。全体的な計画に基づく年齢別の年間指導計画、3歳未満児の個人別指導計画は、決定した全体的な計画に沿って異なる職種間の関係者でモニタリング記録等を持ち寄り、アセスメントを実施して計画を定めています。支援困難ケースの対応では、幼児についても個別指導計画を策定し、各専門機関や行政と連携を密に図り、適切な保育の提供に努めています。

【第三者評価結果：b】

●指導計画の見直しについては、時期、保護者の意向、組織的な仕組みを定め、毎月各クラスの担当職員間で話し合い、見直しを実施しています。基本的に月案レベルで実践した保育内容の自己評価を行い、月末の進捗予想により未達の分部については次月の月案に加味して盛り込み、毎月の子どもの姿やねらいに関する活動が実践されたかどうか、ねらいの目的の達成度を判断して次月の計画に反映させています。決定した指導計画は、園長の承認を得て関係職員へ周知しています。年度末には各クラスの新旧担任で今年度の評価・反省を基に、継続を考慮して次年度の年間指導計画を策定するようにしています。

【第三者評価結果：b】

●子どもに関する保育の実施状況・生活状況の記録は、法人で定めた統一様式を活用し、職員間で記録・把握・共有を図っています。記録内容や記載の仕方に差異が生じないよう書き方指導の参考本（書き方のポイントをまとめたもの）や記録要領を備え、書き方に関する研修も実施して統一ある記載に努めています。記録以外についても、必要な情報が的確に全職員で共通認識ができるよう、職員会議、クラス会議、ミーティング等で情報の共有について徹底を図っています。

【第三者評価結果：b】

●個人情報の取り扱いについてのマニュアルを作成し、職員会議等で職員に周知徹底し、研修も実施しています。ボランティア等の受け入れの際にも守秘義務についてオリエンテーションで周知し、業務上ではUSBや写真データー、仕事の持ち出し禁止等の徹底に留意しています。園では、連絡ノート等、個人情報に関する受け渡しについては個々のウォールポケットを廃止し、個人別の「おたよりケース」を設け、蓋付きの箱に入れて保管をし、「おたよりケース」を手渡しで行う方式に改善しました。子どもに関する記録等は、必ず決められた鍵付きの書庫へ格納し、園長を責任者として保管・管理体制を確立しています。

【第三者評価結果：b】

●平成29年度3月に発令され平成30年度4月から施行された新保育所保育指針については園長を始めとする関係職員が外部の保育所保育指針研修に参加して学び、系列全園の園長会議でキッズフォレの理念、方針を基に全体的な計画の骨子を作成し、地域性、家庭、生活状況等を加味して全体的な計画を策定しています。全体的な計画に沿って年間指導計画、クラス別指導計画を策定して展開しています。年間指導計画は常に見直しを行い、必要に応じて月案レベルで改訂を実施し、全体の見直しは年度末に反省に基づいて次年度の全体的な計画に反映させています。保護者に対しても、年度始めの保護者会等で園の方針や目標について説明し、保護者にも活動についての理解・共有ができるようにしています。

【第三者評価結果：a】

●生活環境の整備については、ガイドラインを設定して保育室内の温度・湿度の管理を行い、夏季のエアコンの温度設定は27℃を目安とし、外気との温度差±５℃、湿度は50％を目標にし、冬場の湿度を保つよう加湿器や濡れタオルで乾燥を防ぐよう工夫を行い、子どもが快適に過ごせるよう配慮しています。また、天気の良い日は窓を開け、自然換気と外気の取り入れを心がけています。玩具や室内の消毒・清掃等については、安全点検チェック表を活用して安全点検を行って衛生を保っています。玩具は木製玩具を採用し、安全と手触りの良さを提供し、手づくりの玩具（人形やボール落とし等）を活用するよう工夫しています。食事中や午睡時にはクラッシック音楽のBGMを流し、心地良い環境作りに努めています。

【第三者評価結果：a】

●法人の方針として、保護者の育児方針を尊重して保育に当たり、子ども一人ひとりの発達過程、家庭環境等については０歳～2歳児では個別指導計画に記録し、３歳以上児は経過記録に記録しています。保護者のニーズは個人面談で把握し、記録して職員会議等で共有を図り、保育に生かしています。幼児での配慮を要する子どもについては個別指導計画を作成し、他の幼児についても年２回、個人の記録を行い、年度末に進級に際して一人ひとりの引継ぎを丁寧に行っています。園では、法人の保育方針の柱である「五感を育てる保育」、「子どもの自立心、創造心を育てる保育」を目指し、子どもの主体性を伸ばすようポジティブな言葉がけを心がけ、対応に努めています。

【第三者評価結果：a】

●0歳児については、一人ひとりの生活リズムを保障し、おむつや衣服が汚れたらこまめに取り換えるよう心がけ、子ども自身が気持ち良さ（清潔）を感じられるようにしています。１歳、２歳児は個別指導計画に基づき、保育士は子ども自身でしようとする気持ちを尊重して援助を行い、基本的な生活習慣を身に付けることができるよう環境を整えています。生活習慣については、子どもが理解できるよう年齢に応じた伝え方を工夫し、個々の発達状況に合わせた援助を心がけています。また、４歳児のお泊り保育、５歳児の2泊3日のサマーキャンプは幼児の生活習慣を身に付ける良い機会になっています。手洗い・うがい・歯みがき指導については看護師が中心となり、指導を行っています。職員は、未就学の障害を持つ子どもの療育、相談を行っている横浜市北部地域療育センターぴーす中川（児童発達支援事業所）に参加して支援の指導を受け、保育に生かしています。

【第三者評価結果：b】

●園では、自由遊びにリトミックや、ボディペインティング等、みんなで一緒に行う遊びを取り入れ、保育室にはコーナーを設け、年齢に応じた遊具を揃え、子どもが主体的に考え、遊びに集中できるよう設定を工夫しています。職員は、教材等の準備は前日に終えて環境を整え、子どもが遊んでいる時には自分の立ち位置、関わり方を考え、子どもの発想を引き出し、危険が無いよう援助しています。遊びを通して社会的ルールを学び、戸外遊びでは豊かな自然に触れ、行き交う地域の人たちと交流を図り、様々な表現活動を通して豊かな創造性を育み、子どもの気持ちを大切にして援助を行っています。

【第三者評価結果：b】

●０歳児が長時間過ごすことに適した環境作りの下、子どもが安心して職員等と愛着関係(情緒の安定)の構築に努め、子どもが興味と関心を持って生活と遊びができるよう心がけています。また、０歳児の段階では非認知能力の育成を心がけて保育に当たり、探索活動や遊びが豊かに展開されるようコーナーや空間作りに努め、家庭と連携を図りながら保育を進めています。園では、子どもとの愛着関係醸成の為に緩やかな担当制を取り、職員配置に考慮して子どもの情緒の安定を図るよう配慮しています。子どもの一人ひとりの記録については担当職員を決めています。職員は、保護者から相談があった場合は常に親身に対応し、子ども一人ひとりの生活リズムに合わせた活動と睡眠が十分に確保できる環境を整えています。

【第三者評価結果：a】

●3歳未満児（1歳、2歳児）の保育については、養護と教育の一体的な展開を開始する期間と位置付けられていますが、まだ養護の比重が大きい時期を考慮して保育に当たっています。例えば、果物を粘土で作るテーマでは、絵本だけではなく絵画集も置き、本物の果物を見せてから小麦粉粘土で創作するようにしています。延長保育、土曜保育では異年齢交流の機会を設け、様々な年齢で関わりを持てる保育内容を設定し、異年齢交流時には子ども同士の関わりを見守りながら適切な言葉がけや援助を行っています。また、着替えや排泄時等、自分でやろうとする意欲を育み、保育士間で関わり方を日々話し合っています。さらに、五感を育む保育を心がけ、バルコニーで茄子やキュウリを栽培し、葉や茎の観察から植物の成長過程を知る機会や、絵本の読み聞かせ等で想像力を育む等、色々なものに触れ・見て、知る機会を多く設けています。

【第三者評価結果：a】

●幼児クラスでは、養護と教育の一体化を意識して専科活動（スポーツ、音楽、英語等）を取り入れ、子どもが楽しみながら意欲的に取り組むことができるよう工夫しています。また、保護者の要望（習い事）を受け入れて家庭の費用負担にてスイミングやバレエ、ピアノのレッスンを保育時間内でできるよう「スクール」を設定して実施しています。キッズフォレでは、「幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿」について、保育所保育指針（改定）が発令される以前から養護と教育の一体化を進めており、新たに保育所保育指針を尊重して年長児の９月頃から「アプローチカリキュラム」を導入し、育むべき資質・能力として①「知識・技能の基礎」、②「思考力・判断力・表現力の基礎」、③「学びに向かう力・人間力」を培い、小学校の「なかよしタイム」、「わくわくタイム」、「ぐんぐんタイム」への連動を図っています。

【第三者評価結果：b】

●障害の認定を受けた子どもについては、保護者から情報を得、関係機関（横浜市北部療育センター）と連携を図り、子どもの状況に配慮した個別の指導計画を作成しています。保育では、統合保育を実施し、子ども個々の関わりを大切にしながら集団生活の中で互いの存在を尊重し、思いやりの心や、助け合う気持ちが育めるよう保育に当たっています。療育センターの取り組みの手法を参考にし、保育者が仲介して子ども同士で関わりが持てるよう環境設定に取り組み、意思の疎通が難しい場合には絵カード（指示カード）等を活用してコミュニケーションを行っています。保護者に対しては、必要に応じて保護者会を開催し、障害のある子どもの保育について適切な情報を伝え、理解を得るよう努めています。

【第三者評価結果：b】

●延長保育を含め、早朝から保育園を利用している子どもについては、特に、延長保育の時間帯は疲労や注意力に関して不慮の事故を想定し、環境設定に配慮してゆったりとリラックスした保育を心がけています。年間計画・月間計画の中に「長時間にわたる保育計画」について策定し、子どもの姿、環境設定を計画的に考えるように配慮しています。延長保育では異年齢で過ごし、保育に異年齢で過ごす月案も組み入れ、異年齢で仲良く過ごす体制はできています。遅番職員への引き継ぎについては、「伝言・伝達メモ」に引き継ぎ内容の記入及び確認し、子ども個々の健康状態や園生活の様子等を保護者に伝え漏れのないよう連携を図っています。保育時間の長い子どもには、家庭の要望により補食、夕食の提供を行っています。

【第三者評価結果：b】

●５歳児の年間指導計画に小学校との連携や就学に関する事項を挙げ、小学校との交流会・学校訪問等、就学への準備や期待感が高められるように努めています。職員と小学校教員との意見交換日を設定して情報交換を図り、保育所児童保育要領を作成して就学先の小学校へ送付しています。キッズフォレ長津田の卒園児の多くは長津田第２小学校に就学し、園の運動会では体育館を借りる等、良好な交流が図られています。５歳児の「アプローチカリキュラム」として、昨年度の卒園児は知的好奇心をテーマとして「図鑑」の製作に取り組み、園に保存されています。

【第三者評価結果：b】

●保健衛生マニュアルを整備し、マニュアルに沿って「年間保健計画」を作成し、適切に子どもの健康管理に努めています。保健計画については、毎年キッズフォレとしての基本ベースを策定しており、基本ベースに園の事情、特徴、取り組みを加えて計画を策定しています。SIDSに関しては、マニュアルを全職員に配付し、リーダーが中心となり職員会議や日々の保育を通して担当保育士に寝かせ方や午睡時チェック方法等について伝え、事故防止の周知徹底を図り、安全な睡眠環境を整えています。チェック方法は呼吸の確認、体に触って熱等の確認、必ず仰向けに寝かせる等、安全確認を細かく行い、チェック時間は０歳児５分ごと、1歳～2歳児は10分ごと、3歳以上児は30分ごとに行い、チェックする担当を明確にしてタイマーにてチェックを行っています。

【第三者評価結果：b】

●園では年２回、歯科健診と内科健診を実施し、今年から３歳児から視力検査・聴力検査も行い、保健計画を策定して実施しています。内科健診結果については、保護者へ口頭及び紙面にて伝え、歯科健診結果は「保健記録」として保管し、通院が必要な場合は保護者へ知らせています。診断結果は保育に生かしています。　

【第三者評価結果：b】

●アレルギー疾患等のある子どもに関しては、年に1回～２回、医師の診断書と共に「生活管理指示票」を提出してもらい、厚生労働省の「アレルギー対応ガイドライン」を基に適切に対応し、職員は「アレルギー対応ガイドライン」に沿って園内研修を実施して知識を深めています。アレルギーのアナフィラキシー対応として、家庭からエピペンを預かり、対応しています。食事の提供方法については、アレルギー対応（配膳）の手順を作成し、手順を掲示して栄養士・保育士間で周知徹底を図り、誤配膳のないよう体制を整えています。配膳台や机や椅子、食器・トレイは別にして個人の名前を記載し、誤食防止に万全の体制で取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●食に対して豊かな経験ができるよう、各年齢に応じた「食育計画」を作成し、一人ひとりの咀嚼能力の発達や月齢に合わせた調理方法等について配慮し、楽しくおいしく食事ができるよう取り組んでいます。デザートも食事と共に提供し、食べる時期も子どもたちの自由意思に任せています。季節の行事やお誕生日メニューを取り入れ、子どもたちが楽しみながら食事が取れるよう工夫をしています。保護者に対しては、給食試食会（0歳児または0歳～1歳児）や保護者会での管理栄養士の講話等を通して、園での食事の様子や取り組み等をきちんと伝え、理解を促しています。試食会では、日頃の家庭の味付けと園の薄味と素材を生かした味つけ、出汁の具合等を比べてもらっています。

【第三者評価結果：b】

●栄養士は、食事中の子どもの様子を巡回し、各クラスの喫食状況を記録して残食チェックを行い、子どもがおいしく、安心して食事ができているかどうかを把握しています。また、「衛生管理マニュアル」に基づき、調理室の清掃、給食職員の健康状態、冷蔵庫の温度管理等の管理に努めています。献立については、旬の食材を多く取り入れた献立や行事食を提供し、メニューに旬の食材について解説を入れています。また、積極的に郷土料理等も献立に取り入れて日本の食文化を伝えています。キッズフォレ長津田では、食の話題の広がりを考え、職員のそれぞれの出身地の郷土料理を献立に取り入れる等、ユニークな取り組みをしています。食育では、キュウリ、ピーマン、茄子、オクラ、パプリカを栽培し、戸外活動での芋ほりで収穫した芋をスイートポテトに調理して食す等、楽しみながら興味・関心につなげるよう取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●家庭との連携では、送迎時に家庭での子どもの姿や園生活の様子を互いに伝え合い、情報交換を行っています。連絡ノートや月２回のドキュメンテーション・ブログを配信し、子どもの成長を共有できる取り組みを行っています。個人面談、新入園児、進級説明会、保護者会を開催し、保護者の理解を得る機会を設け、家庭の状況、保護者との情報交換の内容は必要に応じて記録し、職員間で情報共有をして保育に生かしています。保護者の普段からの様子に留意し、気づいた点があった場合は声かけを行い、面談につなげるよう配慮しています。

【第三者評価結果：b】

●職員は、保護者と送迎時等の日々のコミュニケーションの中で発する言葉や行動に関心を持ち、相談しやすい環境作りを心がけています。保護者からの相談等において、クラス担任で対応できない内容に関しては園長、主任に報告・相談し、対応できる体制を整えています。年２回、個人面談や就学前の相談等を実施し、相談内容は記録を行い、職員間で情報の共有を図っています。保護者からの相談、面談はいつでも受け付け、対応できる仕組みを整え、保護者会等でも受け付けていることを周知しています。保護者支援については、保護者支援に関する外部研修に参加し、園内研修も実施し、職員誰もが支援ができるよう研鑽を重ねています。

【第三者評価結果：a】

●家庭での虐待等、子どもへの権利侵害事件は近年多くなっている状況を踏まえ、園における早期発見・早期対応が必要と考え、虐待の予防に努めています。「虐待対応マニュアル」を作成し、家庭での養育の状況・保護者と子どもとの関わり、送迎時の視診、親子の表情・態度等を観察し、少しでも虐待等権利侵害が見られた場合は、関係機関と連携し、速やかに対応できるシステムを構築しています。また、虐待等権利侵害の兆候を見逃さないよう十分に注意を払い、登園時の保護者の様子や表情、保育時の着替え、おむつ替え時等、子どもの心身の状態の把握に努めています。虐待等権利侵害の可能性を感じた場合は、速やかに園内で情報を共有し、職員間で対応を協議することにしています。職員は、虐待予防に関する外部研修に参加し、知識を深めています。園では、6月に「ふれ合い会」を実施し、夫婦での参加も多く、家庭での養育を見る機会にもつなげています。

【第三者評価結果：b】

●長期的な計画・短期計画・日誌等において、日々の保育の振り返り（自己評価）を行い、保育内容の改善につなげています。職員は、各自の今年度の目標を表明し、自己評価チェックリストにより年1回自己評価を実施し、保育の改善や専門性の向上に努めています。職員には職員会議で特記事項を発表してもらい、それを基に職員間でディスカッションを行い、全職員で保育実践の改善、専門性の向上に努め、研鑽を図っています。