社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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クオリスキッズ鴨居駅前保育園

2023年12月11日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 クオリスキッズ鴨居駅前保育園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60 名
所在地 224-0053
横浜市都筑区池辺町4578-1
TEL 045-932-5505 ホームページ https://quolis-kids.com/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2012年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社クオリス
職員数
常勤職員:17 名
非常勤職員:13 名
専門職員
施設長:1 名
保育士:22 名
栄養士:3 名
看護師:1 名
保育補助:3 名
施設・設備の概要
保育室:1室
遊戯室:1室
更衣室:1室
事務室:1室
調乳室:1室
子どもトイレ:2室
大人トイレ:2室
園庭:有

③ 理念・基本方針
豊かな人間性をもった子どもを育成すること
・子どもが健康、安全で情緒の安定した生活ができる行き届いた環境を提供する
・人とのかかわりを大切にし、人に対する愛情と信頼感を育てる
・自然や社会への興味や関心を育て、喜んで話したり聞いたりする

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・4、5歳児は異年齢保育の実施
・幼児クラスのサークルタイムの実施

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/04/24(契約日) ~2023/11/08(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2 回(2018年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ●独自プログラムを取り入れています
クオリスキッズでは、通常保育に加え、外部講師による3つのカリキュラム(リトミック・体操・英語)を保育に取り入れています。リトミックでは、音楽を全身で感じ、表現します。体操の時間には、跳び箱、鉄棒などの遊具を使用した運動をおこなっています。また、地域の保育園対抗のドッジボール大会に向けた練習も行っています。英語の時間には、ネイティブ講師が歌やダンスを通じて自然に英会話に触れられるよう工夫しています。「遊びの中で伸び伸びと楽しく学べる」をコンセプトにし、園児に負担をかけずに、楽しく学習できるよう心掛けています。

●「主体性を大切にする保育」実現の為、全職員が協力して取り組んでいます。
2023年度より「子どもの主体性を大切にする保育」の実現に取り組んでいます。数年前から、園長始め保育者たちは「主体性」について検討を重ね、模索してきました。その結果、一斉活動は出来るだけ行わず、好きな遊びに好きなだけ没頭できるように環境を整え、時間を確保するという保育を行うようになりました。各クラスでは、子どもが好きな遊び・保育者が取り入れたい遊び・子どもの様子・振り返りについて、付箋に書き検討材料にするなど、保育者たちも前向きに取り組んでいます。「主体性」という、結果がすぐには表れにくく確認しにくい課題について、園長のリーダーシップのもと、全職員が意識して進もうというチームワークが出来ている点はとても良い点です。子どもについて、保育について、保育者同士で話し合う時間を多く持っていることも、一人の子どもを色々な角度や視点から観る上でとても重要であり、保育の質の向上に欠かせない取り組みです。

●子ども主体の保育方針への変更について、保護者への更なる周知が期待されます。
園は、子どもの「自主性」を重視した、子ども主体の保育方針に変更しました。日々の保育の中で、保育者から活動を発信するのではなく、子どもが色々なことに興味や関心をもち、様々なことに積極的に挑戦することができる、子どもの「やりたい気持ち」を重視した保育方針に変更しています。保護者には前年度末の保護者会で冊子を配布して丁寧に説明をして取り組み始めましたが、利用者アンケートでは、「興味のあることに継続して深く取り組むようになった」という満足している声に反して、興味がないことに触れなくなったことを心配する声がありました。毎日の活動の様子はドキュメンテーションでお知らせしていますが、主体的保育の目的や保育者の関り方などについて、保護者に伝え続けることが期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
クオリスキッズ鴨居駅前保育園は開園から今年で12年目を迎えることができました。開園当初から子どもが自分らしく成長できる保育園、保護者の皆様が安心してお子様を預けられる保育園を作ることを目標に、職員みんなで力を合わせて頑張ってきました。今回 3回目の第三者評価を受ける事で、保育の課題に気が付くことができ、子どもの健やかな成長にとって何が大切なのかを、職員全体で見直し、共有する良い機会となりました。
保護者の皆様には、お忙しい中アンケートにご協力頂きありがとうございました。そして、いつも保育園の活動にご理解やご協力を頂き、温かく見守って頂いている事に心から感謝しています。これからも子ども達が安心して笑顔で過ごせる保育園を維持し、さらに子ども達にとって最善の保育ができるよう歩んでいきます。また、今回課題としていただいたご意見は真摯に受け止め、できるところから改善していきたいと考えております。最後に私たちの保育を丁寧に評価し、たくさんの気づきと助言をくださいました、評価機関の皆様に心 から感謝申し上げます。 これからもクオリスキッズ鴨居駅前保育園が子ども達の幸せと成長を一番に考え、笑顔が溢れる保育園であるよう、毎日の保育に取り組んでいきたいと思います。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

理念・基本方針は法人のホームページやパンフレット・入園のしおりに明記しています。職員は、法人本部が作成したクレドカード(理念・基本方針・行動指針が明記されたカード)により職員会議や法人内研修で確認を重ね、共通意識のうえ保育に努めています。保護者には、園見学時や入園時・保護者懇談会などで説明しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は、横浜市市立保育園・こども園園長会に出席し、横浜市の保育政策など地域福祉ニーズを入手しています。また、入手した情報は職員会議などで報告し資料は回覧しています。月次報告書を作成しており、法人本部と連携し経営状況の把握・分析をしています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

園と法人本部が連携しており、経営環境や園内の状況を把握・分析し、改善すべき問題点を明らかにしています。職員には、職員会議で情報共有し、改善に向けた具体的な取り組みを周知しています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

法人本部は園と連携しており、保育に関わる政策の方向性を見通し、保護者のニーズや職員からの意見などを踏まえて中期経営計画を策定しています。計画書では、市場動向に基づいた3か年計画を立てており、重点戦略と現状の課題など具体的な内容となっています。年度末には、検証・評価・見直しをする体制を整えています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

単年度計画は、中期経営計画を踏まえており、園の意見を反映した実行可能な具体的内容となっています。園の特色や保育の方向性を職員会議で周知しています。園内の修繕計画などは、園の環境状況を法人本部と情報共有し修繕計画に反映させています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

職員は、職員会議やカリキュラム会議において、情報共有し意見をまとめています。園長・主任・リーダー保育士・栄養士は、まとめられた意見の評価・反省・振り返りを定期的にしています。得られた情報から課題や意見を抽出し、次年度に向けた計画の策定に活かしています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

事業計画の主な内容や目的は、入園のしおり(重要事項説明書)に明記しており、保護者への周知や理解に向けて懇談会や園だよりで伝えています。計画に変更が生じた際は、速やかに園だより・掲示・お知らせを配布して知らせています。計画についての質問などに関しては、丁寧な対応を心掛けています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

保育の質の向上に向け、職員の自己評価や第三者評価の受審など組織的に取り組んでいます。毎月のカリキュラム会議では、保育指導計画の評価・振り返りをおこない、翌月の計画に反映させています。職員は年1回自己評価を実施しており、保育の振り返りをし、自己評価結果を踏まえて園長と面談をしています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

自己評価結果に基づき、園の課題を明確にして改善策を反映した次年度計画を策定しています。職員には職員会議などで周知し、取り組むべき課題を明確にしています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園長は、年度当初の職員会議において事業計画と経営・管理に対する具体的な取り組みを職員に周知しており、園の組織図や職務分担表を文書化しています。園長が不在の際は、主任保育士が代行することを職務分担表で明確にしています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は遵守すべき法令について、自ら率先して学び、幅広く正しく把握・理解するように努めています。法人本部の規定で、園での取引には法人本部の稟議をおこなうなどの体制を構築しています。職員が遵守すべき法令などの理解に向けての取り組みは、規定類や保育マニュアルをもとに、職員会議で定期的に確認しています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は、日々の保育現場や各種の職員会議に参加しており現状を把握しています。また、指導計画など確認し、適切な保育ができているか確認しています。園長は職員と年1回面談し、一人ひとりから意見を聞いて意向や必要と認められるスキルの確認をおこない、キャリアアップ研修や階層別研修への受講を勧めています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

人事・労務・財務などの現状把握・分析は法人本部からの助言をもとに、園で課題の見直しをしており法人本部と連携が図れています。法人本部は園ごとに担当者を決めており、数値的な状況把握・改善検討の他に、現場を丁寧に見回ることで園長と情報共有しており、相談事に応じるなど信頼関係が築けています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:b】

採用活動は法人本部が主導で実施しており、求めている職員像は明確になっています。計画的に養成校に訪問したり、WEBエントリーなど、時代に即した求人活動に取り組んでいます。採用面接は法人本部と園が対応しています。朝や夕方時の職員を増員したいと人材の確保計画に取り組んでいます。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

職員にはクレドカードを配布し、入社前の案内や法人内研修で周知しており、職員が取り組むべき方向性を示しています。職員は年1回自己評価に取り組み、自身の保育について振り返りをしています。職員は園長と法人本部とそれぞれ面談があり、保育に関する意向を伝える機会が設けられています。法人全体で総合的な人事管理をおこなっています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

主任が、職員の希望を聞きながら勤務表を作っています。有給休暇の取得促進や勤務時間内に事務や保育準備がとれるよう人員を配置し、時間外労働の削減に積極的に取り組んでいます。休憩時間の確保では、お昼に1時間休憩がとれるようルールを作り、職員が働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員一人ひとりの目標管理のための仕組みが構築されています。園長は、意向調査のタイミングで職員と面談し、現在の状況や意向を確認しています。職員アンケートでも、保育の相談や課題に対する質問や、技術面の指導をしてもらえるとの声があり、日頃からコミュニケーションが良好でサポートをおこなう体制が整備されています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

法人本部は、クレドカードを全職員に配布し、理念や基本方針などを入社時の研修で伝えています。年間の研修計画を立て、職員全員が資質向上に取り組む機会を設けています。法人内研修のほか、外部の集合研修・オンライン研修など利用し、職員が研修を受講できるよう調整しています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員は、新任研修時に保育マニュアルで保育姿勢を理解しています。園長は、職員一人ひとりの現在の状況に応じて、必要な専門性を判断したうえで、希望する研修だけではなく、園としてスキルアップして欲しい専門性を考えて研修計画を立てています。受講後は報告書を提出し、今後の研修計画へとつなげています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

実習生受け入れマニュアルを整備し、積極的な受け入れをしています。園では、保育に関わっていく実習生に、保育士として一番大切な「子どもの心に寄り添う必要性」など伝えています。実習生には事前にオリエンテーションを行い、守秘義務などを明示した誓約書の提出を求めています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

ホームページや入園のしおりに保育園の基本方針や理念などを掲載しています。苦情相談窓口に関しては、入園のしおりに記載しており、入園説明会で保護者に説明しています。玄関には苦情相談窓口の連絡先を掲示しており、意見箱を設置しています。定期的に第三者評価を受審しており、評価結果は公表するなど情報公開に取り組んでいます。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のために定期的に法人による内部監査をおこなっています。横浜市による指導監査を受けており、指摘事項があった場合は、改善に向け速やかに取り組んでいます。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

子どもと地域との交流を広げるため、園玄関の掲示板に地域の情報を掲示するなどの周知をしています。自治会長が園に訪問してくれるなど交流があります。子どもたちは、地域の教会で催される人形劇を鑑賞したり、餅つきに参加するなど地域の行事に積極的に参加しています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

ボランティア受け入れのマニュアルを整備し、基本姿勢を明確にしています。また、近隣の中学生の保育体験への協力体制を示しています。ボランティアの受け入れの際には、事前にオリエンテーションをおこない、個人情報や守秘義務の取扱いなどを伝えています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の関係機関・団体の連絡先一覧を事務所に掲示しており、緊急時には速やかに対応できるようにしています。消防署との防災訓練や療育センターからの巡回訪問など、関係機関とは定期的な連携が図れています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

運営委員会を実施しており、保護者の代表者や第三者委員により意見交換をしています。都筑区の民生委員・児童委員の連絡協議会に参加しており、情報共有や地域の福祉ニーズの把握に努めています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

地区センターで実施している地域の未就学児に向けた交流会において、職員が大型絵本を読んだり、育児相談など園外活動に積極的に参加しています。園庭開放などを通じて地域の子育て親子との交流の再開を、コロナ禍の情勢を見極めつつ検討をする予定です。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育方針に、「豊かな人間性をもった子どもを育成すること」と掲げており、保育園のしおりに明示し保護者に周知しています。職員は、保育マニュアルの読み合わせや、関係法令など職員会議で共通理解のうえ、子どもを尊重した保育に取り組んでいます。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

保育マニュアルで、プライバシー保護に関する取り組みを明示しており、職員会議などで共通理解のもと保育に努めています。おむつ換えや着脱時には人目に触れぬようカーテンを引いたり、奥のスペースを利用するなど配慮した保育に努めています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のホームページやパンフレットなどは、写真を活用して保育内容や設備を視覚的にわかりやすく掲載しています。園見学は予約制にして少人数でおこなっており、感染症防止に十分配慮して園内を案内しています。見学者からの質問にも、一つひとつ丁寧な説明を心掛けています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

保護者には、入園説明会で入園のしおりを用いて、保育内容や園の特徴について丁寧に説明しています。入園面接時には重要事項説明書に沿って園の概要や保育における基本的なルールの説明をおこない、重要事項に関する同意、個人情報の取扱いなどについて意向確認・同意を書面で確認しています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育所の変更が生じた場合は、子どもが安心して過ごせるよう保育の継続性に配慮しています。転園先からの問い合わせには、保護者に確認のうえ、保育に関わる必要な情報提供をおこなう体制を整えています。保育所の利用が終了した後も、近隣小学校の公開授業に出席しており、卒園した子どもたちの育ちを見守っています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

毎月のカリキュラム会議で子どもの成長や発達を確認しながら、遊びに集中している姿などから子どもの満足感や気持ちを理解するよう努めています。保護者には、連絡帳、懇談会、アンケート調査、個人面談や日々の会話で満足度を把握するようにしています。保護者の意向や要望は情報共有し、改善策を検討しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

苦情解決のための規定を整備しています。保護者には、重要事項説明書に苦情相談窓口を明示し、玄関に掲示して周知しています。苦情を受けた際は対応と経過を詳細に記録し、職員会議で職員に周知を図り、園全体で対応して取り組む仕組みを構築しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

保護者からの相談や問い合わせには、いつでも対応しています。相談窓口が複数あることを周知しており、玄関には意見箱を設置しており意見・要望を言いやすい環境を整えています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

日頃から保護者とは送迎時にコミュニケーションを心掛けています。担任に限らず、食に関する相談には栄養士も一緒に相談を受けるなど、組織的に対応しています。相談の際にはカーテンで仕切られた図書室を使用し、相談者のプライバシーに配慮しています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

危機管理マニュアルがあり、職員は事故発生時の対応など保育マニュアルで共通理解しています。毎月のカリキュラム会議でヒヤリハットとインシデントは情報共有しており、速やかに改善策を検討しています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染防止対策マニュアルがあり、職員は定期的にマニュアルに基づき園内研修をおこなっています。保護者への情報提供は、毎月の「園だより」や「ほけんだより」でケース別の対応方法を知らせています。万が一感染症が発生した場合は、玄関に感染症名や感染者数を掲示して注意を呼びかけています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園は災害時における子どもの安全確保のため、避難訓練マニュアルを整備しています。職員はマニュアルの読み合わせをし、毎月避難訓練を実施しています。職員の緊急時の役割分担は事務所に張り出し周知しています。鶴見川が近いため避難確保計画を都筑区に提出しており、計画に基づき、地震・火災・水害など幅広く災害を想定した防災訓練を実施しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

園では、保育マニュアルが整備されており、職員は年度初めの職員会議でマニュアルを確認し共通理解しています。職員はマニュアルに沿いながら、個々の子どもに合わせた保育に努めています。保育マニュアルは園に備え付けられており、職員はいつでも確認することができます。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

各種マニュアルは定期的に見直しをしています。年度末に日々の保育や指導記録をもとにマニュアルの検証・見直しをおこない、必要に応じて改訂をしています。保護者からは、行事後のアンケートをおこない意見や要望などを検討する仕組みになっており、次年度計画に反映させています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

指導計画は、園長と主任が内容を確認しています。入園時に提出された児童票と面談で、子どもの成育歴や既往歴、発達課程などを把握し、一人ひとりの子どもに配慮して作成しています。職員は、計画に基づく保育実践の振り返りや評価をおこなっています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は、カリキュラム会議で評価と振り返りをおこなう組織的な体制を整えています。職員は、見直した指導計画をタブレットで確認しています。クラスの入口に週案を掲示しており、保護者に周知しています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

子どもの保育内容は、個別に発達状況や生活状況を記録しています。職員により記録の書き方に差異が無いよう、クラスリーダーが確認し、必要に応じて主任・園長が助言をしています。毎朝の会議では、園長・主任・各クラスリーダーが伝達や注意事項の確認をおこなっています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

個人情報管理規定を定めています。保護者には入園時に周知しており、写真や動画などの個人情報の取扱いに関しての同意書の提出をお願いしています。園では子どもの記録など個人情報に関するものは全て事務所の鍵の掛かる書庫に保管管理しています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成しています。前年度末に、園長・主任・リーダー保育士でその年の保育を振り返り、その結果を反映して園長が作成することで、職員の意見も取り入れています。「特色ある保育」としては、川沿いの自然に恵まれた環境に位置していることを最大限に生かした保育が行えるよう「自然の中での探索活動や身体を使った遊び」が記載されています。同様に、2023年度から取り入れている「主体性を大切にした保育」については「異年齢でのコーナー保育」と記載しています。保育内容に関する大きな変更点ですが、計画の中では具体的に触れておらず、2022年度の計画との違いはありません。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

川沿いの自然に恵まれた場所に位置し、園舎は平屋建てで広々とゆったりしています。全保育室が園庭に面しており、窓が多く天井が高いので、自然の光が明るく差し込んでいます。玄関や廊下には、歴代の卒園児のカラフルな卒園製作が飾られ、沢山の子どもたちがこの保育園で健やかに過ごしてきたことが想像されます。畳2畳ほどの広さの図書室では、子どもたちが自由に絵本を見たり遊んだりでき、落ち着けるスペースになっています。園舎の中央にはホールがあり、ホールの一角には秘密基地の様なスペースもあります。保育室内は温湿度が適切に保たれ、乳児クラスでは、パーテーションや棚でコーナーを作り、落ち着いて過ごせるよう工夫しています。幼児は食事のための空間を作り、用意のできた子どもから順番に食べられるよう環境を作っています。トイレや手洗い場は明るく清潔で、子どもが利用しやすい設備を整えています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員全員が一人ひとりの子どもの発達や家庭環境から生じる個人差を把握し、「子どもは皆、違っていて良い」という意識を持ち保育を行うよう努めています。子どもが安心して自分の気持ちを表現できるよう、子どもの心に寄り添い、共感し、表現する力が不十分な子どもには、気持ちを汲み取り代弁するなどの対応をしています。乳児クラスでは、活発で発散したい子どもには職員が付き、大きな動きができるよう場所を変えて対応したり、疲れて眠そうな子どもはゆったりしたスペースで休めるよう配慮しています。職員は、子ども理解を深め、様々な視点で子どもを観るため、日々子どもの姿について話し合う時間を持っています。また、職員会議や園内研修でも、子どもたちの様子や配慮事項、自身の対応や声掛けについて話し合う時間を持っています。子どものペースを大切にし、急がせる声掛けや制止の言葉は不必要に用いないよう心がけています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりの発達に合わせ、生活に必要な基本的生活習慣を身につけられるよう配慮しています。子どもが自分から「やってみよう」と思えるような声掛けや関りを心がけ、帽子をかぶる・靴下をはく・ボタンを留めるなどの活動を遊びの中に取り入れるなど楽しく身につけられるよう工夫しています。連絡帳や送迎の際の伝達で家庭での生活状況や生活リズムを把握し、活動と休息のバランスが保たれるようにしています。午睡は、一定の時間体を休めるために必要と考えていますが、早く目覚めた子どもや、午睡により就寝時間が遅くなる子どもは、無理に寝かせず別室で静かに遊んで過ごすなど、個別に対応しています。基本的生活習慣を身につけることの大切さについて子どもが理解できるよう働きかけると共に、保護者には、園だより・給食だより・保健だよりなどで周知しています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

子どもの主体性を最も大切にしています。指示をされて動くのではなく、自分で考え工夫して行動できるよう、出来るだけ一斉活動をせず、好きな遊びに没頭できる時間と環境を確保しています。広い園庭では、走り回ったり栽培物を観察したり、泥だらけになって遊び込んでいます。また、年齢や季節に応じて様々な経験が出来るよう公園マップを作成しています。目の前が土手なので、草花に触れたり虫とりなども体験できます。乳児クラスでは、子どもが好きな玩具を自分で選んで遊べるよう環境を作り、ミニカーのコース、ままごと、机上遊びなど、子どもの興味や発達に合わせ設定しています。自由に遊ぶ中でも子ども同士のトラブルには、「~ちゃんは嫌なんだって」など、相手の気持ちに気づくような言葉をかけ、人間関係やルールを理解できるよう援助しています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児の保育室は、遊びと食事のスペースを分け、月齢や発達状況に応じて遊びや食事の時間を調整するなど、健康的で安全に過ごせるよう配慮しています。遊びのスペースは、子どもの探索意欲を満たし自由に遊べるよう広い空間を確保し、壁やベビーベッドには玩具を設置するなど、環境の工夫をしています。また、保育室から直接園庭に出られるので、手軽に外気に触れたり自然に親しむことが出来ます。0歳児が安心して保育者と愛着関係を持てるよう、出来るだけ特定の担任保育者が関わるように配慮しています。また、家庭との連携を図ることを大切にし、園での様子と家庭での様子を共有できるよう努めています。月齢や成長に合わせた玩具や活動を提供する為、子どもの姿をよく観て、担任同士で話し合い共有することを心掛けています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

行いたい遊びを自分で選択できるよう、棚やパーテーションでスペースを区切り、コーナーを設定しています。ままごとのコーナー、ミニカー、線路や電車のコーナーの他、休息できるスペースもあります。子どもの自我の育ちを受け止め、活動は無理強いせず子どもの心に寄り添い対応しています。子どもの様子を見ながら、保育者は一緒に遊んだり友だちと関りが持てるよう仲立ちをしています。保育者に甘えたい気持ちや悲しい気持ちになっている子どもは、抱っこや膝に座らせてスキンシップを図り、優しい言葉をかけることで落ち着けるよう配慮しています。家庭と連携した取り組みを行い、トイレトレーニングは主体は家庭と捉えつつ、子どもの様子や状況を保護者と共有しながらゆったりと対応しています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

子どもが自分の行いたい遊びを主体的に選び取り組めるよう、コーナー保育を行っています。その為に一斉活動を出来るだけ減らし時間と空間を確保しています。園庭では、泥だらけになって遊ぶ子・栽培物を観察している子、室内では、ミニカー・ブロック・絵本・人形遊びなど、自由に好きな遊びに取り組んでいます。朝か夕方に「サークルタイム」を設け、自分の気持ちをみんなに伝えたり、友だちの気持ちを聴いたりする機会としています。職員が主体になり進めるのではなく、子どもが主体になって遊びや活動を決めたり考えたりしています。子どもの主体性に任せることで、どうしても活動に偏りが生じる可能性がありますが、保育者は一人ひとりの様子を観ながら「やってみよう」と思えるような声掛けや促しの工夫をしています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

特別な配慮を必要とする子どもには個別指導計画を作成し、クラスの指導計画と関連づけています。計画に基づいて子どもの状況に応じた保育を行い、クラスの一員として、その子どもの負担にならない程度で友だちの輪の中にいられるように配慮しています。同じ空間を共有する時と個別に落ち着いて過ごしたい時を見極め、皆と同じように出来ることを目指すのではなく、発達や障がいに応じてその子らしく安心して過ごせるよう保育を行っています。必要に応じて療育センターとも連携を取り、保護者のサポートも行っています。職員は、障がいのある子どもの保育について研修などにより必要な知識や情報を得、理解を深めています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

1日の生活を見通し、子ども主体の計画性を持った取り組みを行っています。保育時間が長い子どもも、家庭的でゆったりと過ごせるよう配慮しています。また、不安にならないよう出来るだけ密に関わり、甘えを受け止めています。特に夕方は疲れも出やすいので、穏やかに過ごせる環境を設定しています。延長保育の場合は担任が不在なことも多く、直接保護者と話す機会が持ち辛いので、保護者への伝達が適切に行えるよう、申し送りノートを用意し引き継いでいます。希望される方には、補食・夕食の提供も行っています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

近隣の小学校や保育園、幼稚園との年長児交流に参加しています。小学校から招待され交流を持ったり、園の運動会で小学校の体育館をお借りすることで、子どもたちは小学校という環境について見通しを持てています。保育園では、小学校教員との意見交換を基に、立って着替える、傘の開閉、紙パック飲料のたたみ方など、具体的な指導を行っています。保護者には、就学に向けて市から依頼された印刷物を配布する他、懇談会やお便りなどでも就学に向けた見通しが持てるよう働きかけています。保育者は施設長の責任のもと、保育所児童保育要録を作成し、就学先の小学校に提出しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

子どもの健康管理に関するマニュアルに基づき、一人ひとりの子どもの心身の健康状態を把握しています。看護師が常駐しているので、朝と夕方に全員の視診を行う他、保育者も常に、視診・着替えの際の全身状態・食事の様子などから健康状態を把握しています。発熱などの際は保護者に連絡し迎えを依頼、予後の経過は導入しているアプリで把握しています。健康に関する情報は予防接種記録や健康問診票で収集、全職員で共有しています。乳幼児突然死症候群に関しては、マニュアルに基づき必要な取り組みを行い、保護者にも掲示などでお知らせしています。保健計画は看護師が作成しています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断・歯科健診は年に2回行っています。結果は児童表の「健康の記録」に記録し、ファイルを職員間で共有しています。また、看護師は結果を保健計画や指導に反映させる他、毎月発行している保健だよりでも、園全体の歯科健診の結果などを載せ、保護者に周知しています。保健だよりでは、その月ごとに健康上で留意すべき点や健診予定などについても分かりやすくお知らせしています。健診の際は保護者からの質問を受け付け、その結果については看護師が確認、記入し、回答書でお渡ししています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー疾患のある子どもに対しては「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基に、子どもの状況に応じた適切で安心な対応を行っています。アレルギー除去を行う際は、医師による「生活管理指導表」を提出していただき、半年に1度、保護者・園長・栄養士・担任で面談を行い、除去食・代替食を提供しています。また、食事の際は他児と場所を分け、職員が付き、誤食が無いように対応しています。日常的な配慮事項は全職員で共有し、事故が起こった際の役割分担も明確にしています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

栄養士と幼児のクラス担任で話し合い食育計画を作成しています。子どもが食事に興味をもち楽しい雰囲気で食べられるように、また、発達に合わせた援助を行うように心掛けています。幼児クラスは当番の子どもが配膳の手伝いをしており、用意が出来次第、食べたい子どもから順番に席に着きます。嫌いな食材がある場合や食の細い子どもは自分で申告し、減らしてもらいます。保育者は「もっと食べられるようだったらまた言ってね」と優しく声をかけ無理強いせずに対応しています。野菜の栽培や収穫・クッキング・マナーの話・食材の買い物・乾物や魚の調理体験など、食に興味を持てるような活動を多く取り入れています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

子どもの喫食状況は、クラスごとに喫食状況表に記入し、毎月の給食会議でも話し合い次月の献立作成に反映しています。旬の食材を利用し、七夕やクリスマス、節分などの行事には、七夕ソーメン、サンタカレー、恵方巻、鬼ライスなどの行事食を用意し、子どもたちが行事を楽しみ、食の知識にも繋げられるよう取り組んでいます。栄養士は、給食の様子を観たり子どもと給食の話をすることで子どもの嗜好を把握し、献立作成や盛り付け等に繋げています。衛生管理はマニュアルに基づき適切に行っています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:b】

乳児クラスは連絡帳を使用し、園と家庭の情報交換を行っています。保護者には降園時に、出来る限りその日の子どもの様子を伝えるよう努めています。更に、毎日子どもの様子を写真に撮り、コメントを添えて「保育ドキュメンテーション」を作成、掲示しています。参観ウィークや年2回の個人面談などでも子どもの姿を伝え、育児相談や悩みなどにも気軽に応じています。2023年度からの保育方針の変更については、前年度の懇談会で園長から説明し冊子を配布していますが、全ての保護者の理解と賛同を得るところまでは至っていません。園は、今後も繰り返し保育内容について説明し、保護者の安心に繋げるよう努めていく予定です。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

保護者との信頼関係を築く為、日頃から保護者の気持ちに寄り添いコミュニケーションを図るよう努めています。保護者からの相談に応じる体制も整えており、内容によっては園長・栄養士・看護師などが専門性を活かして対応、更に専門機関の助言を要する内容の場合は、適宜適切に対応しています。また、直接伝えにくい内容などの場合は、玄関に設置してある意見箱も使用できます。保護者の就労状況や家庭環境などにも出来るだけ柔軟に対応するよう努めていますが、お迎え時間の遅れや変更に対する対応、行事日程の周知の遅れなどについて、改善を望む声があります。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育者は、着替えの際に子どもの身体に傷や痣などが無いか確認する他、表情や清潔の保持、食事の状況などについても、日々注意深く確認しています。虐待等権利侵害の可能性があると保育者が感じた場合は、マニュアルに基づき、速やかに園長に伝え、必要に応じて区役所や児童相談所と協議する体制が出来ています。反対に児童相談所から連絡があった場合は、情報を共有し連携を図る仕組みが出来ています。職員は、外部の虐待防止や人権擁護の研修に参加し、内容を職員会議で共有し、虐待を防止出来るよう努めています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育実践の振り返りは、クラス毎のカリキュラム会議で行っています。自己評価は年に1回行い、法人・園・園長の保育理念が保育者に周知出来るよう面談を行っています。振り返りを行う際は活動や結果だけでなく、園が目指している「主体性を大切にする保育」を実践する為、子どもの姿や心の育ちを反映するよう心がけています。保育者一人ひとりがキャリアアップや保育の質の向上を目指せるよう外部の研修に参加を促している他、園内研修でも子どもの姿について話し合う時間を多く持ち、保育の質の向上に取り組んでいます。