グローバルキッズ戸塚園
第三者評価機関名 | 株式会社フィールズ |
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名称 | グローバルキッズ戸塚園 | 評価対象サービス | 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60名(利用人数66名) 名 |
所在地 | 244-0003 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町6003-3 レックヒルズ2・3F |
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TEL | 045-862-1001 | ホームページ | http://www.gkids.co.jp |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2012年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社グローバルキッズ | ||
職員数 |
常勤職員:19 名
非常勤職員:6 名
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専門職員 |
園長:1 名
保育士:19 名
栄養士:1 名
看護師:1 名
調理師:3 名
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施設・設備の概要 |
居室数:乳児室・ほふく室、保育室・遊戯室、調理室、医務室/事務室
設備等:トイレ10個、簡易園庭
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企業理念 「子どもの未来のために」 保育理念 「豊かに生きる力を育てる」 保育方針 ・笑顔で肯定的な言葉がけをし、やりたい気持ちを引き出す保育 ・愛情を持って接し、子ども一人ひとりの気持ちを大切にする保育 ・共感、感謝を忘れない保育 ・子どもの手本となる保育 |
・乳児クラスの担当制保育 ・幼児クラスの課業・毎日体操 ・わらべうた ・リトミック(3・4・5歳児) ・ダンス(4・5歳児) |
評価実施期間 | 2019/05/23(契約日) ~2020/01/06(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2016年度) |
特に評価の高い点 | 1)働きやすい職場環境づくりにより保育方針の実現に取り組んでいます 法人の保育理念「豊かに『生きる力』を育てる」を実現するために、職員に求める人財像として「輝いた大人」を掲げています。法人は、「輝いた大人」の人材育成を目指し、職員の働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。この法人の方針を受けて、施設長は職員との個別面談や日常のコミュニケーションを通して、職員の意向を把握しています。 職員の育児支援のため育児休業の取得や時短勤務に積極的に取り組み、代替のパート職員の確保にも努めています。必要に応じて看護・介護休暇も取得しやすい環境づくりをしています。住居サポートとして家賃補助の制度を設けるなど福利厚生面の配慮もされています。職員は、安心して働ける職場環境で、施設長の指導のもと、子どもや保護者等と安定した信頼関係を築いています。子どもたちは、こうした保育環境の中で、「愛情を持って接し、子ども一人ひとりの気持ちを大切にする保育」等の「保育方針」のもと、穏やかに、健やかに育っています。 2)丁寧な保育を実践して一人ひとりの子どもに向き合っています 保育方針のひとつに「愛情を持って接し、子ども一人ひとりの気持ちを大切にする保育」を掲げ、一人ひとりに丁寧に接しています。3歳未満児は担当制保育を行い、子どもの発達段階に応じたきめ細やかな援助を行っています。食事は一対一の援助をすることから始め、子どもの状況を見て人数を増やしていきます。食事の準備は共通の手順を決め子どもが戸惑わない様にしています。子どもたちは自然に順番を理解し、安心して担当の職員を待つことができるようになっています。 排泄の時は、担当の職員に手を差し出して一緒にトイレに向かう姿が見られます。園長と看護師は毎朝各クラスを巡回し一人ひとりの子どもの状態を確認しています。職員は、子どもの視線や表情に注意を払い、一人ひとりに寄り添った丁寧な保育を実践しています。 |
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改善を求められる点 | 1)地域、学校等のボランティア受け入れ 実習生の受け入れは定期的に行われ、保育士養成校とは良好な関係が築かれています。また、地域の清掃活動への参加や近隣老人ホームへの訪問などの地域社会との交流に取り組んでいます。しかし、地域、学校等のボランティア受け入れの実績が確認できませんでした。ボランティア活動は、地域社会と保育所をつなぐ柱の一つとして位置づけられています。ボランティア受け入れについて検討されることが期待されます。 2)苦情解決の仕組みの周知 「重要事項説明書」に苦情受付担当者、苦情解決担当部署、第三者委員の連絡先が明記され、「苦情解決規程」により苦情解決の仕組みが整備されています。これまで保護者や地域の方からの要望や意見に速やかに対応しており、苦情受付の記録はありません。この仕組みの周知が必ずしも十分とは言えませんので、改善のための取り組みが望まれます。 |
3回目の第三者評価を受けさせていただきました。 自分たちで決めた保育方針について、振り返る良い機会となりました。 子どもたちはもちろん、保護者の皆様にも安心していただけるよう、穏やかで家庭的な温かい保育を心掛けて、日々保育してきました。 その中で職員が同じ方向を向いてはいるものの、それぞれの捉え方や発達段階の認識等に多少の誤差があることにも気づき、今後全職員で話し合い、共通理解をより深めていこうと思います。 グローバルキッズの保育の確立に向け、職員一人ひとりの意識を高め、保育の質の向上に向け更に努力してまいります。 施設の規模や設備等の制約はあるものの、その中で戸塚園ができる地域との交流についても努力してまいります。 これからも、子どもの人生の大切な時期を共に過ごしているんだという自覚を持ち、一人ひとりを大切に、丁寧な保育を心掛けて、保護者の皆様や地域の皆様に信頼・安心して頂ける保育園になれるように努めて参ります。 第三者評価受診に際し、ご多忙の中、アンケートにお答えいただき、多くのメッセージを書いてくださった保護者の皆様に心より感謝申し上げます。 グローバルキッズ戸塚園 施設長 鈴木俊江 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:b】 理念、基本方針は、パンフレット、ホームページ、「全体的な計画」に記載されています。保育方針は、職員が話し合って作成したものであり、保育所の状況に応じた具体的な内容になっています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 毎月、本社で開催される全社会議で、社会福祉事業全体の動向について情報共有しているほか、社内のネットワークで確認できる仕組みが出来ています。地域の動向については、戸塚区主催の研修に参加したり、定期的に開催される戸塚区の園長会で情報を得ています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 週に1回、本社で開催されている経営会議で組織体制、人材育成、財務状況等の経営課題について検討しており、その内容を全社会議で報告したり、社内ネットワークで共有されています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 法人全体の中・長期計画が策定されており、理念や保育方針の実現のため、経営課題を整理し、保育士の充足、保育の質の向上に向けた目標を明らかにしています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 単年度の事業計画には、中・長期計画を踏まえて、「保育内容」「健康・栄養管理」「安全」「環境」「研修」など、テーマごとに具体的な計画が策定されていますので、実施状況の評価が行える内容となっています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 事業計画は、職員会議での意見交換を踏まえ策定され、実施状況についても職員会議で話し合われています。そのため、計画には現場の状況に合わせて、実行可能な具体的な内容が盛り込まれています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 事業計画は、年度始めの保護者会で説明し、保護者が閲覧できるようにファイリングして玄関に置いています。年間の行事計画は、印刷物を保護者に渡して周知しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 保育の質の向上に向けて、月2回開催される職員会議やテーマごとのチームディスカッションで意見交換しています。園としての自己評価を年1回実施しており、結果を玄関に掲示しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 職員会議で意見交換をして実施している自己評価の結果を踏まえ、課題に対する改善策も同様に職員会議で意見交換をして文書化しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 施設長は、自らの思いや方針を職員に理解されるように、職員会議等で説明しています。施設長不在時には、業務ごとに特定の職員に明確に権限委任をしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 施設長は、「就業規則」及び「コンプライアンス管理規程」「行動規範」「内部通報制度」等を理解し、利害関係者と適切な関係を保持しています。定期的に開催される全社会議や施設長研修に参加し法令遵守について取り組みを進めています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 施設長は、職員の自己チェックシートを活用して定期的に職員ヒアリングを実施しているほか、必要に応じて職員の意見を聞いています。職員ヒアリングでは、保育の質の向上、安心で安全な保育、保護者支援、倫理観、専門性などについて話し合っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 施設長は、法人の定期開催の「全社会議」に出席し、法人の人事、労務、財務等の状況を把握し、園の運営に取り組んでいます。正職員やパート職員の採用計画を本社と調整し職員の適正配置に取り組んでいます。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 保育所が目標とする保育の質を確保するため、必要な福祉人材や人員体制に関する具体的な計画が確立して、取組が実施されています。法人のビジョン「2030トリプルトラスト」には、「職員に選ばれる」「保護者様とお子様に選ばれる」「社会に選ばれる」の3つのトラスト(信頼)を2030までに実現するため、目指す人材を「輝いた大人」としています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 総合的な人事管理を実施しています。法人の目指す人財は「輝いた大人」としています。職員の評価については、「自己チェックシート」を活用して職員のステージに応じた人事考課をしています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 定期的に職員の意向調査を実施するとともに、日常的に職員の意向を把握できるように心がけています。施設長は、職員からの相談にいつでも応じる体制をとっており、本社には専門の相談窓口を置いています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 職員一人ひとりの育成に向けた目標管理等が、適切に行われています。法人のビジョン「2030トリプルトラスト」実現ために、目指す人財像を「輝いた大人」としています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 法人のビジョン「2030トリプルトラスト」実現ために、「目指す人財像」を明示しています。本社主催の社内研修が計画的に実施されており、職員は必要な研修を受講しています。また、専門の研修機関の研修にも積極的に参加しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 職員一人ひとりについて、教育・研修の機会が確保され、適切に教育・研修が実施されています。施設長は、職員一人ひとりのステージ(6段階)に応じた知識、技術水準を把握しており、個別的に適切なOJTを実施しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、効果的なプログラムを用意する等、積極的な取組を実施しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 法人、保育所の理念、基本方針、保育の内容、決算情報はホームページで公開しており、事業計画、事業報告は保育所玄関に置いて、保護者等が閲覧できるようになっています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 定期的に開催される「全社会議」には、法人が経営する全保育所の施設長が参加し、適正な経営・運営のための取り組みについて話し合われています。施設長は、その内容について職員会議等で職員に伝えています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 全体的な計画の中に、地域との交流について記載があり、保育内容の中に位置づけています。地域の清掃活動をしている「浜ロードサポート」に参加したり、近隣の老人ホームを訪問するなど地域交流をしています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ボランティアの受け入れについては、全体的な計画に位置づけがあり、地域の学校教育等への協力も全体的な計画の中に明記されています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 関係機関等については「緊急連絡先一覧表」としてリスト化しており、職員会議等で説明し職員間で情報の共有が適切に図られています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 地域の具体的な福祉ニーズ・生活課題等を把握するための取組を行っています。年2回開催される「運営委員会」での意見交換で地域の福祉ニーズを把握するように努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 夏季に地域の商店、企業、行政等が開催している「とつか元気まつり」に参加して、ステージ上でキッズダンスを披露して地域コミュニティーの活性化に貢献しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 理念や基本方針に、子どもを尊重した保育の実施について明示し、「保育基本マニュアル」や「運営規程」等で具体的な取組みについて規定しています。職員会議等で、基本的人権への配慮について話し合い、日々の保育活動の振り返りを行って、職員全体の意識の向上と共通理解を図っています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 子どものプライバシー保護については、「保育基本マニュアル」等に明記しています。年間指導計画には、水遊びや着替え、トイレの時の各年齢の配慮事項を記載し、子どもに快適な環境を提供し、プライバシーを守れるように配慮しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 パンフレットやホームページに、園の基本方針や保育内容などの情報を掲載しています。利用希望者からの問い合わせは園長が対応しており、園見学の案内をしています。園見学はパンフレットを用いて詳しい説明を行い、保育の様子をゆっくりと見てもらっています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 入園時の説明は、個別の面談で行っています。「重要事項説明書」に沿って、園の基本方針や職員体制、保育内容などについての説明を丁寧に行ったうえで、書面で保護者の同意を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 保育所の変更にあたっては、他の福祉施設・事業所への情報提供が必要な場合には、保護者の同意を得て適切に行うことにしていますが、過去に事例がなく、手順や引継ぎ文書は定めていません。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 職員は、子どもたちに丁寧に関わり、表情や言動から、子どもたちが安心して意欲的に過ごしているかを判断しています。クラス会議や職員会議で振り返りを行い、保育の質を高める取組みについて話し合っています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 「重要事項説明書」に保育内容に関する相談・苦情の受付について記載し、苦情受付担当者、苦情解決担当者、第三者委員の連絡先が明記されています。法人の「苦情解決規程」に、苦情の受付、報告、解決の流れが規定されています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 職員は、送迎時に保護者との会話を丁寧に行い、相談したり意見を述べやすい関係づくりに配慮しています。保護者の希望や相談の内容によって園長が対応し、事務室や空いている保育室など落ち着いて話せるスペースを用意しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 連絡帳や送迎時に把握した保護者の意見や相談の内容については、職員間で共有し保育の質の向上の取組みを行っています。法人に報告する相談や意見については「苦情解決規程」に沿って取り扱うことになっています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 リスクマネジメントに関する責任者は園長になっています。「危機管理マニュアル」を職員に周知し、安全確保についての研修を行っています。事故やケガが発生した場合は「事故報告書」を作成し、職員全員で原因の分析と再発防止策を検討・実施しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」や、法人の「保健衛生マニュアル」を職員に周知徹底しています。看護師は、園内研修で感染症予防の啓発を行い、感染症予防対策・早期発見・拡散防止の役割を担っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 年間計画に基づき、火災・地震等を想定した避難訓練や消火訓練を毎月実施しています。非常災害時には「一斉メール配信システム」や「災害時伝言ダイヤル」を利用して保護者に連絡をする体制になっており、メール配信テストや保護者の引取り訓練を行っています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 標準的な保育の実施方法を明記した「保育基本マニュアル」を職員に配布し、研修や個別指導で周知徹底を図っています。「保育基本マニュアル」は、子どもの尊重、プライバシー保護や権利擁護に関わる姿勢も明示されており、各種の業務マニュアルやガイドラインと共に職員が日常的に活用しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 クラス会議、職員会議、月案検討会等では、保育の状況の振り返りや評価、指導計画の内容を検討するとともに、標準的な実施方法についても検証し、定期的に見直しを行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。 |
【第三者評価結果:a】 全体的な計画にもとづき、子どもの発達や状況に応じて指導計画を作成しています。指導計画の作成にあたっては、日々の保育活動や保護者会・個人面談等で、子どもと保護者の状況を把握し、保育のニーズを明らかにしています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 クラス担任の合議で作成した指導計画案を、事前に職員全体に周知して月案検討会議を行っています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 「保育日誌」「夕保育日誌(延長保育の日誌)」「発達経過記録」で子どもの発達・生活状況を記録しています。3歳未満児は保育日誌の個人別記録欄で、障害のある子どもは個別日誌で、毎日の子どもの様子や職員の関わりについて記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 個人情報の取扱いについては「運営規程」で明記し、ホームページには法人のプライバシーポリシーを掲示しています。「保育園の個人情報の取扱いについて」を保護者に配布し、毎年説明を行っています。子どもの写真や名前を、園だよりなどに掲示することについては、年度当初に保護者の同意書をもらっています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 全体的な計画は、保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じ作成しています。「全体的な計画」は、保育所保育指針の趣旨を踏まえ、保育所の理念や基本方針にもとづいて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 各保育室は温度計、湿度計、エアコン、扇風機を配置し、温度管理や換気を行っています。0歳児と1歳児のフロアには空気清浄機を設置しています。家具や遊具の配置を工夫して、いろいろな遊びのコーナーを設定し、子どもが静かに過ごせるコーナーも作っています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 保育方針のひとつに「愛情を持って接し、子ども一人ひとりの気持ちを大切にする保育」を掲げ、指導計画には、一人ひとりの子どもを受容する援助内容が明記されています。職員は、子どもの欲求や気持ちに応え、子どもが安心して自分の気持ちを表現できるように配慮しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 一人ひとりの子どもの発達に応じた適切な時期に、基本的な生活習慣の習得ができるように配慮しています。看護師が中心になって「手洗い集会」や「歯みがき集会」などを行い、基本的な生活習慣の大切さについて、子どもが理解できるように働きかけています。「手洗い集会」はブラックライトを使って、手を洗うことの大切さを伝えています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 各保育室は年齢や発達を考慮して、ごっこ遊び、机上遊びなどのコーナーを作り、一人で静かに過ごせるスペースも設定しています。子どもたちは自分で玩具を選び、好きな遊びに集中しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 0歳児クラスでは、担当保育士が応答的な触れ合いや言葉がけを行い、生理的な欲求の充足や情緒の安定を図っています。子どもの身体の動きや表情、発声、喃語等を保育士が優しく受け止め、子どもが、笑ったり声を出したりするやり取りを楽しめるようにしています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 1歳児、2歳児の保育については、基本的な生活習慣を身につけ心身の健康の基礎を培うこと、人との関わりの中で愛情と信頼感を大切にする心を育てることを考慮しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 3歳児以上の子どもの保育に関しては、いろいろな遊びや活動に興味や関心を持ち、友だちとともに楽しく取り組むことができる環境を整え、集団の中で一人ひとりの子どもの個性が活かされるように配慮しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 障害のある子どもの保育は、発達過程や障害の状況を考慮して保育環境を工夫し、安心して過ごせるように配慮しています。長期的な見通しを持って保育を行うために、個別の指導計画を作成し、クラスの保育計画と関連付けています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 各クラスの指導計画に長時間保育についての配慮が示してあります。子どもの一日の生活を見通し、保護者を待つ気持ちを受け止めて温かく関わり、疲れている子どもがゆっくりできる空間を用意するなどの配慮をしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 「全体的な計画」や5歳児の「年間指導計画」に、小学校との連携について記載しています。幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を掲げ、保育内容に反映させています。園での生活や遊びの中で積み重ねられてきた子どもの育ちが、小学校以降に繋がっていくように配慮しています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 「保健衛生マニュアル」に基いて子どもの健康管理を行っています。健康管理に関する内容と年間予定は「事業計画」に記載しています。連絡帳や「健康観察記録」で、毎日の子どもの健康状態を把握し、職員で情報を共有しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 嘱託医による健康診断を、0歳児は毎月、1歳児以上は年2回行っています。歯科健診は年2回行っています。健康診断と歯科健診の結果は、書面で保護者に通知し、必要に応じて嘱託医や保護者と連携を図っています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに、子どもの状況に応じた対応を行っています。食物アレルギーについては、「除去食依頼書」と医師が記載した「食物アレルギー生活管理表」に基づいて除去食を提供しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 「給食衛生マニュアル」に沿って食事を提供しています。各クラスの指導計画に食育の項目があり、子どもの年齢や発達に配慮した内容が記載されています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 法人の管理栄養士が作成した献立に沿って、園で調理しています。調理担当は、「給食衛生マニュアル」に基づいて、調理室の清掃や消毒、冷蔵庫の温度管理などを行っています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 連絡帳等で保護者に子どもの健康状況や保育の様子を伝えるなど情報交換をしています。送迎時に日常的に声掛けをすることによって、保護者が相談をし易い関係づくりをしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 園長、保育士は、毎日の送迎時に保護者等に声掛けをして、コミュニケーションを図ることによって、日頃から保護者との信頼関係構築に努めています。相談の際は、担当保育士に園長が同席し、必要に応じてパーテーションを設置するなど、プライバシーが守られるような環境を用意して、保護者に安心感を持てるように配慮しています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 入園時に、行政から情報を得たり、面接時に保護者等や子どもの様子を観察して状況を把握するようにしています。職員会議では、虐待への対応について職員全員で取り組めるように話し合いをしています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 保育士は、年度当初に目標を設定した「自己チェックノート」の様式に基づき、自己評価をしています。年度末には、「自己チェックノート」による自己評価を踏まえて、保育所で定めた公表用の自己評価の様式で一人ひとりの自己評価を行った上で、保育所としての自己評価をしています。 |