【第三者評価結果：a】

理念、基本方針が法人のホームページにわかりやすく書かれており、園の玄関にも掲示されています。また、園としての理念、基本方針も具体的な内容となっており、重要事項説明書等に記載されています。これら理念、基本方針は会議の場で定期的に職員が唱和することで確認されます。保護者に対しては、毎月発行する「きらきら☆だより」4月号で簡単にわかりやすく説明されています。入園時や保護者会ではわかりやすい説明を心がけてています。

【第三者評価結果：a】

法人として社会福祉事業全体の動向把握と分析を行い、法人内の施設長会議の場で周知され、また、法人が園の経営状況に関わるデータを毎月把握して施設長宛に送付し、それとは別に年度ごとに収支予算表を作成、送付しています。地域の情報は高津区園長連絡会や市及び区からメールで情報が届くほか、施設長がインターネット上の公開情報を収集して分析をしています。内容の分析結果は年に2回、施設長会議で発表します。

【第三者評価結果：a】

経営状況を分析し重点課題を明確にする仕組が法人として確立されており、近年では定員割れの問題が解決方法を検討すべき課題として挙げられています。これらは法人の役員と各施設長に共有されており、職員に対しては毎年春のカリキュラム会議で周知されています。利用充足率改善のために園庭開放・読み聞かせと園見学のスケジュールをインターネットで公開して予約を促進するほか、園見学人数の向上のためにオンラインでの園見学を準備しています。

【第三者評価結果：b】

法人が収支計画を含めた長期事業計画を策定しており、これをふまえて法人とも相談をしながら施設長は園独自の5年計画及び3年計画を策定しています。具体的な内容で成果の有無がわかりやすく記載されています。また、毎年度終りに施設長が実施状況を評価し、この際は必要に応じて職員にヒアリングも行っています。5年計画、3年計画ともに具体的ですが、この２つが内部の状況を知らないとつながっていないように見える表現になっています。今後は、長期計画内容を中期計画でどこまで実現するのかを具体的にすることが望まれます。

【第三者評価結果：b】

園の年度事業計画を策定しており、作成にあたっては昨年度の実施状況をふまえた内容になっています。具体的に記述されており、その年度に何を重点とするかがわかります。保育の行事計画とは別であり、職員の研修に関する計画なども具体的に記載されていて、職場環境改善会議で実施状況の確認と改善のための検討がされています。年度事業計画は職員にも身近なものになるよう、今後に向けては、各計画項目をいつ、どこまで実施するべきかを明確にして、職員が今何をするべきかが事業計画で確認できるようにわかりやすくすることが期待されます。

【第三者評価結果：b】

事業計画は施設長だけではなく園の主任と副主任も加わって毎年度末に実績の評価をした上で新たに策定しており、実績評価の結果は反省とともに報告書に記載されます。また、施設長は通常業務の中で職員からヒアリングをしています。完成した事業計画は春に更衣室に掲示され、会議でも周知されています。今後、事業計画の策定に職員全員が「自分も関わっている」と認識することで、職員の園に対する参画意識が高まることが期待できます。定期的に結果評価と計画を策定する際に職員全員が意見を表明する機会を設定することが期待されます。

【第三者評価結果：b】

園では事業報告書と事業計画書を一定期間園の玄関に掲示しています。また、運営委員会と保護者会で内容説明をしており、この際にはわかりやすく説明することを心がけています。多忙な保護者でも内容を確認しやすいように保育園向けアプリでの配信をしてます。設定によって閲覧者がわかるようにしているので、見ていない保護者には声掛けをするなど、どの保護者にも理解してもらえているかを個別に確認しています。目につきやすい玄関での事業報告書、事業計画書の掲示を長く行うなどの工夫が期待されます。

【第三者評価結果：b】

園としての自己評価を職員全員が参加して毎年実施しています。また、法人の担当職員が月2回園を訪問して毎月評価を文書にし、それに対して施設長が改善点を書いて更新しています。日常的に職員は自分の担当業務に関して振り返り、保育の質向上に向けたチェックシートを職員各自で行う体制が構築されています。職員それぞれは自身の目標を決めてその結果を評価していますが、事業計画に沿って保育の質向上も実施して結果を評価する形です。明確に質の向上に関してPDCAを意識して継続的に改善していくことが望まれます。

【第三者評価結果：b】

自己評価と、ISO9001の審査による保育の質に関する評価にもとづく課題が文書として保管されており、内容については5月の会議で職員に周知されます。これに加えて毎月の職場環境改善会議でも課題を共有し、改善のための策が検討されていますが、会議の議事録からは課題から改善策、そしてその実施結果と評価までを一目では確認にしくいです。今後は、組織的に課題とその改善計画、実施結果を明示して新規に園に入った職員が状況を理解することができるわかりやすい記録を残すことが期待されます。

【第三者評価結果：b】

施設長は園の方針と取組について事業計画書に明記することでこれを明確にしています。また、職務については法人が作成した「職員区分」で明確にされており、施設長はこれを園で周知しています。施設長が不在の際の権限委任は「施設長不在時対応」に記述されていますが電話対応と受診事故発生時の対応に関する内容です。通常であれば職員も迷うことはないですが、緊急時などでも職員が迷う事がないように施設長不在時全般に関する権限委任等が明記された文書を職員が見ることのできる場所に掲示した上で周知を徹底することが望まれます。

【第三者評価結果：b】

法人がコンプライアンスを重視しており、研修なども開催し、法人内の職員に対して毎年コンプライアンス研修を参加必須としています。施設長は法人内の施設長会議の場や区の園長連絡会で情報を入手しています。法人作成の就業規則には別紙として「ハラスメント相談窓口の設置」という文書があり、外部窓口が設置されている旨も明記されています。法人ではペットボトルキャップを集めるというキャンペーンを実施したこともあります。広い意味で守るべき規則とその守り方をわかりやすく職員に周知することが望まれます。

【第三者評価結果：a】

施設長は、毎月実施するクラスミーティングで事前に職員が作成する文書には継続すること・チャレンジすること・現在問題と感じることを必ず記述するべき項目としており、その内容に対してフィードバックとしてフォローや提言を返すようにしています。また、毎月の職場環境改善会議では職員が発言するように促し、発言が目立たない職員については主任が少人数ので話して意見を確認しています。研修は重視しており、園内研修や外部研修について積極的に推進しています。

【第三者評価結果：a】

施設長は法人が毎月作成して送付する園の財務情報や職員の残業状況集計を分析しており、園の中の継続的な環境整備のために毎月職場環境改善会議で改善策を検討し、また、業務効率化のためにICTを積極活用しています。職員の働きやすさを考慮して、「事務作業や環境設定などのため、夕方抜けたい人は申し出てください」という貼り紙をオープンスペース形式のクラスの壁に貼りだして、終業までの間に事情があって抜けたい職員が言い出しやすくしているほか、施設長が毎日職員の配置表を書いて、職員が事務仕事に専念できる時間帯をわかるようにしています。　

【第三者評価結果：a】

法人が基本的な方針を立案し、実際の具体的な人員配置等の計画は施設長が立案して実施しています。人材確保に関しては法人全体でリファラル採用を推奨し、SNSも活用して人材獲得のための情報発信をしています。園でも積極的に動いており、市で高校生に対するオンラインでのリモート見学を提供する保育園の募集があったので応募をしました。育成の面では新規採用された職員は4,5月の間2週間に1回の面談を行い、不安を取り除きモチベーションが上がるように話をしています。また、園では職員のスキルに合わせて研修を計画しています。

【第三者評価結果：a】

職員には大きく2つの方向を示しており、1つは具体的な人事基準とそれによる評価、もう1つは総合的な目標の明確化です。人事考課は職務区分によって各段階で必要となる技術、資格や実施すべき業務内容を示し、人事考課の際には客観的に評価できるようにしています。目標設定は業務に関する目標を職員が自分で設定し達成目標を決める目標設定シートと、法人関連企業が提唱する方法にそって職員各自が公私にわたる目標とその実現方法を可視化する「セルフィングシート」を採用しており、これらを定期的な職員面談で活用しています。

【第三者評価結果：a】

法人が管理する有給休暇使用状況と残業時間状況を施設長は毎月確認しています。既に時間短縮勤務制度、育児休暇等は整備されており、有給休暇の半日取得制度も現在法人として検討しています。園では原則として残業がないように工夫しており、行事準備などのために持ち帰り仕事をしないように調整しています。記念日休日を設定し、職員同士の交流のために細かい制約をつけない「サークル金」を拠出する制度を作りました。

【第三者評価結果：a】

目標管理を重視していて、施設長は年2回の目標更新のタイミングでの定期面談の他に面談を毎月行っています。目標は目標設定シートに記入するようになっていて、目標は「自身のレベル向上のためにチャレンジ性のあるものを設定すること」そして「定数・定量」で表すようにとなっており、まず職員が自分で実現可能性を含めて考えるように作られています。定期面談での自己評価も単に達成率を記述するのではなく「達成の有無とその要因について詳細に分析して記入すること」となっており、その結果は法人でも把握する仕組になっています。

【第三者評価結果：b】

法人全体でも園としても教育研修を重視しています。研修内容について、園の中では施設長、主任、担任保育士が参加する会議で年度初めにキャリアアップ研修の方針を決めています。職員が受講できる研修には園内研修、法人内研修、外部研修があります。法人は研修内容の更新には常に気を使っていて、今年度は盗撮事件をふまえた研修を織り込みました。また、施設長は職員の研修受講が保育の質の向上にどうつながるかを図示しています。園内研修は随時見直しをしていますが、時期を定めて総合的に評価と見直しを実施することが期待されます。

【第三者評価結果：b】

OJTとしてはチューター制度があります。経験や習熟度が上がると、状況に合わせて職員同士で話し合う風土があります。研修は職員の技術水準に合わせて外部研修を含めて勧奨しており、園としては職員が外部研修に参加しやすようにシフトを調整して、半日保育、半日研修参加するなどができるようにしています。なお、法人研修はオンライン形式が多いです。職員それぞれの技術水準や資格は入社時に確認していますが管理は法人が行っています。職員単位での技術水準や資格が常に更新され、職員ごとに一覧できる仕組の構築が望まれます。

【第三者評価結果：b】

園では、実習生が何を学びたいかを直接ヒアリングをした上で詳細を決めています。学校にも実習中の園訪問を推奨し、必要に応じて実習生の指導方法などを話し合っています。実習生からの「部分実習にしてほしい」という希望にも応えています。法人作成のマニュアルが存在し、施設長や各職員が把握していることを含めると実運用では問題がありませんが、マニュアルは誰が参照しても同じ対応ができるができることが理想であり、具体的な手順とその内容を記載して、誰でも同じように実施できる精度にすることが期待されます。

【第三者評価結果：b】

ホームページで法人と園の方針や保育内容を明記していますが、法人の方針として現在は事業計画や予算、財務情報などは掲載していません。地域に向けては概要説明を配布物としています。園のホームページに第三者評価の受審結果が公表されています。苦情・相談についてはその内容や対応について公表することがマニュアルには明記されています。透明性という観点からは、苦情がない状況であっても、苦情受け付け体制、件数や内容等を事業報告に記載しています。

【第三者評価結果：b】

園独自での取引は小口現金のみで、「小口現金マニュアル」でルールが明確にされており、職員にも周知されています。法人の内部監査を定期的に受けており、また、外部の税理士による監査支援を定期的に受けています。法人から園に対して経営改善に関する指摘などがあり、施設長がこれに対応をしています。外部からの指摘は内部事情を知らないからこその新しい視点が含まれることが多いです。法人としても、外部からの指摘は内部監査結果とは分けて園と情報共有し効果的な改善につなげる仕組を構築することが期待されます。

【第三者評価結果：b】

区からイベントなどの情報があれば園の玄関に置くことになっています。園の子どもたちが地域の子どもたちと交流をする行事が年間予定表で管理され、職員が支援する体制が整備されています。地域で実施させるイベントを保護者にも紹介して参加を促しており、園の夏祭りには卒園した子どもたちに、友達を誘って遊びに来るよう誘いの手紙を出しました。また、地域の人々や子どもたちが参加できる園庭開放などを園のホームページ経由で予約ができるようにしています。園の姿勢を文書化して明示することが期待されます。

【第三者評価結果：b】

法人としてボランティア受け入れのための規程を整備しており、基本方針などが明示されています。また、学校教育への協力としての「キラキラ保育士体験」を継続して実施しており、法人オリジナルエプロンの貸し出しや体験終了証、記念撮影の参加特典を付けて積極的に興味を惹くように工夫しています。ボランティア受け入れに関しては規程で明確に定義してあるものの、手順を示すマニュアルはありません。経験の浅い職員が迷わず実行できるように、具体的な手順とその内容を記載したマニュアルの作成が期待されます。

【第三者評価結果：b】

関係機関の一覧は区の資料を活用しており、内容については会議で職員に情報共有をしています。関係機関との交流として高津区園長連絡会に参加しています。今年度は、園では以前より認識していた「水筒を肩掛けする危険性」について地域内で共有し、また、地域内共同で公園などのパトロール強化の呼びかけをしています。保健師が園に来訪し、気になる子どもがいるかを定期的に確認しています。今後、保護者などが気軽に活用できる地域のさまざまな社会資源を紹介する機会を増やすことが期待されます。

【第三者評価結果：a】

園として、「読み聞かせ（ゴリラ先生がやってくる！）・（ゆりかご）」「なつまつり」「保育体験」「園庭開放・読み聞かせ」など、園の機能を積極的に地域に提供しており、来訪する保護者の困りごとの相談を受けたり、民生委員の相談に応じることも積極的にしています。今後、更に地域の福祉ニーズを俯瞰的に捉える方策として、園に来訪するなどして直接確認することができる相手だけでなく、何らかの事情で当時者自らは発信できないでいるニーズや課題を関係機関等と連携強化することが期待されます。

【第三者評価結果：a】

園では、毎年12月に「移動動物園」、地域大学生によるボランティア活動「おはなしコンチェルト」への協力などを積極的に行っていおり、園で行う活動はインターネット上のカレンダーで確認と参加予約ができるようになっています。園の外塀には園で開催する地域支援プログラムが掲示されています。毎年秋と冬には月に1回以上、職員と子どもたちで園周辺のゴミ拾いを実施して地域の美化への貢献と地域交流をしています。園の備蓄は常に多めに保管するようになっており、非常時には地域に提供する用意ができています。

【第三者評価結果：a】

法人の保育方針に子どもを尊重する旨が明記されていて、規程も定めています。また、川崎市子供の権利条約を掲示しています。子どもを尊重できているかを確認するために「不適切な保育に関する自己点検シート」を年に1回使用しており、これは職員それぞれが自己チェックしたものを集計し、結果をまとめた後に振り返り会議を実施するという手順になっています。職員への研修は毎年実施され、保護者に対しては園見学の際に理解を促しています。使って良い言葉と使わない方が良い言葉を職員と子どもたちが一緒に作成し、壁に貼っています。

【第三者評価結果：b】

子どものプライバシー保護については「保育士業務マニュアル」に「羞恥心についての配慮」として記載されており、職員は、乳児のオムツを替える際はパーティションをする、子どもがトイレに行く時間は男女で一緒にならないようにする、幼児には裸にならない着替え方を指導する、などの工夫をしています。また、保育園向けアプリで配信する写真には工夫していることを保護者には説明しています。プライバシーの問題は個人での価値観の違いが出やすいので、保護者に周知する際には、配慮した表現を使って理解を促すことが期待されます。

【第三者評価結果：a】

園についての基本的内容が掲載された園の紹介パンフレットを区役所に置いています。そのほかにホームページで写真を効果的に使いわかりやすく園を紹介しています。園見学は園のホームページから予約できるようになっており、見学の際は視覚的に工夫した資料を使って説明をし、多く受ける質問は延長保育、発熱時にどうすれば良いか、保護者が休みの日に預けて良いか、などで、わかりやすい回答を心がけています。

【第三者評価結果：b】

入園時に重要事項説明書を使って詳細に説明をした上で「重要事項説明書に関する同意書」「保育サービスにおける個人情報取り扱いに関する同意書」「弊社の広報活動に関する同意書」を提出してもらい保管しています。保護者への説明の際にはイラストや写真を使ってわかりやすくする工夫をしています。文化が違うなどの配慮が必要な保護者に対し、外国語の資料を用意したこともあります。今後、説明文書の扱いや習慣の違いの確認など、ルールを明確化して準備することが望まれます。

【第三者評価結果：b】

卒園にあたっては、気が付いた点をまとめたものを用意し、その後は施設長が窓口となっています。施設長は柔軟な対応を心がけおり、隣に小学校があることもあり、卒園した子どもの保護者も特に相談がなくても園を来訪することがあります。現状では利用終了時に説明内容を記載した文書を渡す、保管するということはしていませんが、今後はいろいろなケースで「記録してある」という事実が重視されていく傾向にあります。定型的に行っている事でも、具体的な文書の形で利用者に渡すとともに記録として残すことが望まれます。

【第三者評価結果：a】

園では、子どもの満足を引き出すために「今日はこれをします」ではなく「今日は何をしますか？」と呼びかけるようにしています。ある子どもがやりたい遊びが皆の意見で選ばれなかった時には職員がその子どもをフォローします。保護者を対象としたアンケートを3月に実施しており、面談も行う保護参観は事前にカレンダーを壁に貼って保護者が日程と午前・午後の希望を選択できるようにしています。利用者からの希望として今年度は9月以降も水あそびを取り入れることにしました。

【第三者評価結果：b】

苦情解決に関しては体制を文書で保護者に配布して園の玄関にも掲示がしてあり、具体的に明記されています。苦情は直接受付担当に伝えるほかにも意見などを匿名で出すことができるようになっています。苦情を記録して保管するための「苦情受付及び報告書」が用意されていて、対応について本社と連携した上で社内用グループウエアに記録を保管することになっています。法人の定めたマニュアルと配布資料には苦情内容を公開すると明示しています。苦情相談の対応が、保育の質の向上に向かうことが期待されます。

【第三者評価結果：b】

園では保護者が相談をしやすい環境を整備しており、施設長や職員の他、民生委員も相談を受けるようになっており、保護者は相談内容によって柔軟に相談相手を選択できます。ゆっくり話ができる場として、園の2階に和室があります。実際の相談対応は柔軟に実施していますが、相談に関する文書が苦情解決と兼用になっており、苦情とは違う受け付け方をするので内容がそぐわなくなっています。相談は内容の幅が大きいので繊細な取り扱いが求められます。保護者の目線で考えて改めて相談対応に関する一連の文書を整備することが望まれます。

【第三者評価結果：b】

園の玄関、事務所からは見えにくい場所に「ご意見箱」と「ご要望受付シート」が設置されていて、気軽に意見などが言えるようになっているほか、保育園向けアプリ経由で匿名で送信できるようになっています。保護者への職員からの声掛けも細かく行っており、イヤイヤ期の子どもについて寄り添って話を聞く事もしています。相談に関する文書全般が苦情解決と兼用となっているために実態とは違う内容になっています。特に対応マニュアルは、時に保護者などに対して繊細な接し方を要求されることをふまえて作成することが期待されます。

【第三者評価結果：a】

園では施設長を責任者として、職員3名を含めた安全管理委員会を設置し、随時話し合いを持ち子どもたちの安全確保に務めています。法人は「事故発生時対応マニュアル」「事故防止マニュアル」を作成し、事故発生時の対応を明確にしています。職員は保育の中で感じたヒヤリハットを収集し、その対応策を職員間で話し合い共有してしています。その事例をもとに再発防止のための環境整備、危険を察知した時の子どもたちへの言葉がけなど見直しています。園では園内研修として、園内の安全のためのマップを作成し、指はさみが予想されるところなど、職員間で情報を収集して検証をしています。また、職員個々がマニュアルを読んで理解をし、さらに園はマニュアルテストを実施して、理解度を深める取組を行っています。

【第三者評価結果：a】

法人は「感染症マニュアル」を作成し職員は読み合わせを行い周知しています。園内研修では登園許可証と登園届の違いについて確認し、嘔吐処理の仕方をマニュアルに沿って行い、感染症に直面した時に適切に対応できるようにしています。園では園内の清掃や消毒は適切に行っていますが、感染症の発生を確認した時には、清掃や消毒の回数を増やすなどの対応をしています。法人はマニュアルの見直しを随時行っています。園内で感染症を確認した場合は、保護者に対して保育園向けアプリで情報提供を行い、園内掲示もしています。

【第三者評価結果：b】

園では「自衛消防組織表」を作成し、事務室に掲示してすぐに対応ができるようにしています。園の立地条件から、水害の可能性が予測されるので「水害避難計画」を作成しています。法人が作成した「安全管理・災害時対応マニュアル」には災害の対応手順や保育を継続するために必要な流れが記載されています。災害時子どもや保護者の安否確認は「災害伝言ダイヤル171」を活用し、職員の安否は、法人の安否確認システムで行います。食料品等の備蓄品はリストにまとめられています。園児と職員分以上の量を備蓄しており、地域への提供も視野に入れています。「災害時の食物アレルギー対応」にそって、アレルギーのある子どもを守るために、散歩リュックにビブスを入れアレルギーがある子どもであることを明確にするように対策をしています。園は自治会に所属するなど地域に根ざしていますが、消防署と連携をするなど地域で訓練を行うことが期待されます。

【第三者評価結果：a】

法人は「保育士業務マニュアル」を作成しています。保育が適切に行われるように、保育の手順、行事の進め方、記録の書き方、保育園向けアプリの使い方、子どものプライバシーに配慮した保育や環境等を記載しています。職員はマニュアルに沿って、子どもへの適切な言葉がけを学び、フロアリーダーが中心となって、実践しているかどうかを職員間で確認し合っています。それをクラスミーテイング、リーダー会議、カリキュラム会議の中で検証し話し合いを通して学びへとつなげています。園では子どもが好きな遊びを楽しめるようにコーナーを作ったり、子どもが廃材や紙類を自由に使って製作活動を行えるようにしたりするなど、子ども一人ひとりの遊びの充実を図っています。

【第三者評価結果：a】

法人が作成したマニュアルは随時見直しを行っています。園独自のマニュアルは年度末に見直しをしています。また、クラスミーティングやカリキュラム会議で話し合いを持ち検証見直しを行っています。取り組んだ保育内容が子どもたちの意欲と成長につながった時には、次の計画に反映するようにしています。保護者からの要望として、夏の暑さが長く続くので、水遊びの期間を伸ばしてもよいのではないかという意見があった時に、検討の結果期間の延長をしたという例があり、園では保護者や職員の意見を反映するように柔軟に対応しています。

【第三者評価結果：a】

園では施設長の責任のもと、全体的な計画に基づいて指導計画を立案しています。入園時に保護者から提出された「新入園児状況確認表」と個人面談を基に、一人ひとりの子どもの状況を職員間で協議をしています。その話し合いをもとに0,1,2歳児の個別の指導計画を立案しています。各クラスでは個々の状況を考慮して年間指導計画と月間指導計画を立案しています。個人面談等で保護者の要望があった時には、検討をして計画の中に組み込んでいます。配慮を必要とする子どもの計画は、川崎市中央療育センターと連携を持ちアドバイスを受けて立案する体制になっています。指導計画には評価と反省欄があり、職員の保育実践の振り返りを行う仕組みになっています。

【第三者評価結果：a】

年間指導計画は期ごとに、月間指導計画は月ごとに評価・反省を行い、職員が会議で話し合いを行い、必要な場合は適宜見直しをしています。個別指導計画に関しては、保護者の意向を把握し意見交換をして同意のもと計画の見直しをしています。特に0,1,2歳児クラスでは一人ひとりの成長に合わせて丁寧に対応を行っています。指導計画を緊急に変更する場合には、各フロアリーダーに連絡をした後、職員全員に周知しています。指導計画の見直しに当たって、保育士業務マニュアルに反映すべき点や課題については、園内研修や話し合いを行い職員周知を図るようにしています。評価の内容は次の指導計画立案に生かしています。

【第三者評価結果：a】

子どもの発達状況は毎日の保育日誌、個別指導計画、発達経過記録によって把握しています。0,1,2歳児では日誌に一人ひとりの活動の様子や健康面を記載し、3,4,5歳児ではクラス日誌で保育計画に基づいた保育の実践の記録を記載しています。記録の内容や書き方に関して職員によって差異が生じないように、先輩保育士や施設長によって指導が行われています。施設長に集まる情報は、施設長の責任の基、クラス単位で伝えればよいのか、職員全員に伝えるべきか等を精査して、適切に情報が流れるようにしています。様々な情報は定期的に行われるクラスミーティング、カリキュラム会議で共有しています。指導計画や会議録などの記録は、園のコンピューターファイルや紙媒体で保管され、共有する仕組みがあります。

【第三者評価結果：a】

法人は子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する規定を「個人情報保護規定」の中の「文書記録の管理規定」で定めています。また「個人情報管理マニュアル」の中で情報の不適正な利用や漏洩に対する対応方法を記載し、職員はマニュアルの読み合わせをして理解をしています。園では年に１度、マニュアルのテストを行い職員が周知しているか確認を行っています。保護者には法人や園の個人情報の取り扱いに関して入園説明会の時に重要事項説明書に沿って説明をし「保育サービスにおける個人情報取り扱いに関する同意書」「弊社の広報活動に関する同意書」を交わしています。

【第三者評価結果：b】

全体的な計画は、法人の保育理念、保育方針、保育目標に基づいて作成しています。園の基本原則、保育の方法、社会的責任、保育の計画と評価、小学校との連携、年齢別の養護と教育のねらいと内容、健康支援、食育の推進、環境及び衛生管理並びに安全管理、災害への備え、子育て支援、職員の質の向上の項目に分けて細かく内容を記載しています。全体的な計画は年度末に見直しを行っています。今後、園の特色ある教育と保育、地域の実態に対応した保育事業と行事への参加、自己評価、研修計画の記載と、園で取り組んでいる内容を取り入れ、園の全体像を包括的に示すものとして立案することが期待されます。

【第三者評価結果：a】

園舎は落ち着いた色合いで、木を多く使い「和」をイメージしています。保育室の一角に「にほんま」を作り、天井は舟形天井になっています。室内は室温や湿度の管理がされ、常に適切な環境になっています。掃除や消毒は丁寧に行い、清潔に保っています。寝具は0,1歳児は布団、2,3,4,5歳児はコットを使用し、シーツは毎週取り換えて清潔を保ち、布団は業者による布団乾燥を行っています。ワンフロアの室内は木製の棚で仕切り、0,1,2歳児ではクラスのスペースを確保してクラス活動が行いやすいようにしています。3,4,5歳児は広いスペースを異年齢で使いコーナーを作ることで落ち着ける空間を作っています。また、室内にリラックスルームとして、絨毯を敷いた絵本をゆったりと見るコーナーを作っています。食事と睡眠の空間は別に設けられ、手洗い場やトイレは清潔に保たれています。また、洗濯機や掃除用具は扉で隠され、子どもたちの安全に配慮しています。

【第三者評価結果：a】

園では日頃からクラスミーティングの中で、子ども一人ひとりの活動の様子や個人差について話し合い意見交換を行っています。その個人差を尊重して子どもの思いに寄り添い、子ども自身のやりたい気持ちに沿って活動に参加するように促しています。職員は子どもの気持ちを汲み取り「どうする、一緒にやってみる？」と言葉をかけ子どもの思いを代弁しつつ、一緒に活動をして楽しさを共有しています。職員は子どもとの信頼関係の構築が大切だと考え、優しく言葉をかけスキンシップをとりながら、一人ひとりの子どもに適切な対応をしています。園内研修では「園児への言葉がけ、言葉使いについて」のマニュアルに沿って研修が行われ、言葉を言い換えることで適切な対応ができることを確認し、クラス内のファイルに綴じていつでも確認できるようにしています。

【第三者評価結果：a】

園では、基本的な生活習慣について一人ひとりの発達にあった援助を行っています。特に0,1,2歳児では個人差が大きいので、手洗いの仕方、服の着脱など活動の時間に余裕をもって計画を立て、子どもが自分でやりたいという気持ちを受けとめ、適切に援助しています。職員は一日の流れを子どもの気持ちに沿って、子どもが自分で次の行動を決めて取り組めるように共通理解をし、子ども主体の生活の流れを大切にしています。子ども一人ひとりの活動内容によって、リラックスルームで体を休め、机上でじっくりと製作をするなど、静と動の活動を組み合わせてバランスをとっています。園では絵本を用いて生活習慣の大切さを伝えたり、手洗いの仕方ではブラックライトを用いて視覚的に分かりやすく示したり、様々な取り組みを行っています。

【第三者評価結果：a】

園では子どもたちが自分で玩具を取り出して遊べるように棚の配置や高さを考慮し、棚や玩具入れには写真を貼り、片付ける場所が分かりやすいようにしています。0,1,2歳児の子どもたちには「何をして遊ぶ？」と声をかけ、子どもの思いを引き出すようにしています。3,4,5歳児クラスでは部屋を広く使い、ゲームなどの体を動かす活動を行っています。また、職員は廃材などを集め、子どもたちが自由に製作をできるようにしています。散歩に出かける際には地図を見せて「どこにいきたい？」と問いかけ子どもたちで決めて活動しています。近隣には公園や緑地が多いので体を十分に動かして遊ぶことができます。散歩では近隣の住民と挨拶を交わし身近な交流を深め、５歳児は園周辺のゴミ拾いをするなど、地域の中の保育園として社会体験をしています。

【第三者評価結果：a】

園では一人ひとりの保育時間や発達を踏まえて、午前睡等適宜睡眠時間を取り入れています。０歳児室の入口に扉があり、安心してゆったりと生活と遊びができるように配慮しています。子どもとの愛着関係を構築するために職員は固定にして、応答的な関わりを心がけているので、子どもたちは穏やかに過ごしています。子どもたちは跳び箱を使って作った山をよじ登って、登れた達成感を味わったり、手作りのトンネルをくぐって様々な体の動きを体験したりするなど、活発に体を動かしています。また手作りの型落としの玩具でじっくりと遊ぶ時間を設けるなど、職員は創意工夫しています。子どもたちの園での様子は保育園向けアプリの連絡帳とドキュメンテーション、降園時の保護者とのやり取りの中で詳しく伝えています。２月の懇談会では保育の様子を動画で提供し、子どもたちの成長を喜び合う機会にしています。

【第三者評価結果：a】

職員は一人ひとり子どもの状況と気持ちに寄り添うために、余裕を持った計画を立て、待つ保育を心がけています。自分でやりたい子どもにはさりげなく援助しながら、自分でできて嬉しいという気持ちを共有しています。室内ではコーナーを設置して友だちの遊びを見て回り関わりを楽しむ姿があります。園庭では野菜を栽培しているので、その生長の様子を見たり、ダンゴムシなどの虫を興味深く観察したりするなど、身近な自然の中を探索しています。職員は子どもたちが自分のやりたい遊びを楽しめりように一緒に遊び、「これもできるかな？」「友だちにかしてあげるの？」と言葉をかけ、遊びを広げて友だちとの関わりの楽しさを伝えています。食事の時は栄養士が各クラスを回り、子どもたちと言葉を交わして交流を持っています。保護者には一人ひとりの園での様子を細かく伝え、成長に応じた対応を行い、連携を図っています。

【第三者評価結果：a】

3,4,5歳児は異年齢で過ごし、朝の会やゲーム等の活動は合同で楽しんでいます。ワンフロアを、３クラスが集まる場所、机上の遊びのコーナー、ゆったりとくつろぐリラックスルームに分けて活動を展開しています。３歳児は年上の子どもたちの様子を見て「自分もやってみよう」と思いチャレンジし、折り紙など最初は５歳児に作ってもらっていても、次第に自分でできるようになっていきます。４歳児は自分の好きなキャラクターに変身して、なりきってままごとをしたり、絵を描いたり、自分のイメージの中に入り込んで遊んでいます。５歳児は小集団で遊ぶことが多く、ジュース屋さん等役割分担を決めて、お互いがそれを理解しあって遊びの展開を楽しんでいます。遊びから食事・午睡へ、という生活の流れの準備を職員が始めると、子どもたちは察知し、自ら次の活動へと順次移行していきます。子どもが自ら判断し行動するように職員は見守っています。活動の様子はドキュメンテーションで保護者に伝え、幼保小連携事業の研修や話し合いの際に小学校にも伝えています。

【第三者評価結果：b】

園の各フロアはオープンスペースで、段差に配慮した作りになっています。配慮を必要とする子どもを受け入れた際には「要配慮児対応マニュアル」に沿って個別指導計画を立案し、子どもの状況に応じた保育を行います。リラックスルームや適宜衝立を使用してスペースを確保し、自分の好きな遊びを落ち着いた環境で行えるように配慮しています。子どもが集団の中に入りたい時は職員がついて無理なく参加し、子どもの気持ちに沿った保育を行っています。保護者とは情報交換を密にして連携をとる体制があります。「川崎市中央療育センター」との連携がとれるようになっており、巡回相談でアドバイスを受けることができます。職員は法人の研修を受講し理解を深めています。園の保護者には配慮を必要とする子どもを受け入れることを事業計画の中で伝えていますが、インクルーシブ保育についてより理解を深める取組をすることが期待されます。

【第三者評価結果：a】

園では朝と夕方の一定時間を異年齢で過ごしています。子どもがゆったりと過ごせるように、リラックスルームを活用し机上で手先の遊びを行えるように環境を整えています。特に一日の疲れが出る夕方はのんびりと過ごせるように職員が見守っています。１階のフロアで合同で過ごす時は、小さい子どもに合わせた玩具を準備し、激しく体を動かす遊びより、絵を描くなどの静かに遊べる活動を計画しています。子どもの在園時間によって、おやつや補食（おにぎりや米粉パン）を準備しています。各クラスの引継ぎ事項を記載したファイルには、一人ひとりの引継ぎ内容が書かれ、遅番と一緒に声出しチェックをして、確実に保護者に伝わるようにしています。

【第三者評価結果：a】

園では、全体的な計画、５歳児の年間指導計画、月間指導計画の中に小学校就学に向けた取り組みについて記載しています。また、アプローチカリキュラムも立案しています。５歳児は近隣の保育園の５歳児との交流が年4,5回あり、お互いの保育園を訪問しあってゲームをするなど交流しています。また、小学校との交流では1年生が教室を案内してくれ、5歳児はランドセルを実際に担がせてもらい、小学校の生活に触れる体験をしています。このような取り組みを経験することで、顔見知りの友だちができ、小学校への期待感が深まっています。保護者とは一人ずつ丁寧に個人面談を行い、就学に向けての保護者の不安や相談を受け止める機会にしています。5歳児担任は施設長の責任の基「保育所児童保育要録」を作成しています。その子を以前担任をして関わっていたことがある職員にも聞き取りをして作成し、各就学先小学校へ送っています。

【第三者評価結果：a】

法人は「健康管理マニュアル」を作成し、職員はそれに沿って子ども一人ひとりの健康状況を、保育園向けアプリの連絡帳、保護者の聞き取り、園での検温などから把握しています。子どもの体調悪化やけがに対しては「傷病対応マニュアル」に沿って保護者に連絡を入れ、必要に応じて通院をしています。子どもの体調が戻り次に登園した時には、保護者に家庭での様子や園で気を付けることなど丁寧に聞き取り、昼ミーテイング等で職員に周知しています。子どもの既往歴や予防接種の状況は、保護者に専用用紙に記入してもらい更新しています。園では施設長が「保健計画」を立案し、年間を通して保健活動が行われています。健康に関する情報はきらきらだより（園だより）のなかの「ほけんだより」で情報提供をしています。職員は乳幼児突然死症候群についてマニュアルを読み合わせ、午睡時のチェックをタイマーを用いて確実に行い記録しています。保護者にはポスターを玄関ホールやクラスに掲示して情報提供を行っています。

【第三者評価結果：a】

園での健康診断は、0,1歳児は2か月に1回、2,3,4,5歳児は年に3回、歯科健診は年に1回行っています。一人ひとりの健診結果は「個人健康台帳」に記録し個人ファイルに保管しています。昼ミーテイングでは、特記事項があった子どもに関しての情報共有をしています。園では保健計画に基づいて、よく噛んで食事をすることや、紙芝居や絵本を用いて健康を守る大切さを伝えています。取組を通して、子どものうがいに対する意識が向上しています。歯科健診の結果は、保護者に手渡しで伝えています。その際はプライバシーに配慮して、中が見えないように渡し、歯磨きを家庭で丁寧に行う大切さを伝えています。

【第三者評価結果：a】

法人は「食物アレルギー誤食事故防止マニュアル」を作成しています。マニュアルに基づいて子どもの状況に応じた対応を行っています。食物アレルギーのある子どもの保護者とは毎月献立確認をして、随時面談を行い子どもの様子を共有しています。食事の提供に際して、「食物アレルギー児への対応フロー」を基に、栄養士と担任、担任とクラス職員が必ず声出し確認をして、確実なチェックを行っています。除去食はトレイを使用し食器は他児と色を変え、個人名を書いたカードを乗せて違いが分かるようにしています。職員はアレルギー疾患、慢性疾患についてキャリアアップ研修や外部研修を受講して知識を深め、園のマニュアルの読み合わせを行い知識を習得しています。園の重要事項説明書にアレルギー疾患の除去食を提供していることが記載してあり、入園のための保育園見学の際には、保護者にアレルギーのある子どもを受け入れていることを伝えています。

【第三者評価結果：a】

法人では「年間食育計画」「クッキング保育・食育計画表」を立案し、子どもの食に対する豊かな経験の実践のために、保育計画の中にも取り入れ、計画的に食事の楽しさを伝える取組を行っています。園では2歳児から「自由給食」を取り入れ、一人ひとりのペースで食事を行うようにしています。一定時間内であればいつ食べ始めてもいいという設定になっており、子どもたちは自分のペースで遊びから食事へと移行し、ゆったりとした流れの中で食事時間を楽しんでいます。0,1歳児は職員の見守りや優しい言葉がけを受けて、食材のおいしさを味わっています。個人差に応じて食事の量を加減することがあり、特にクラス内で盛り付ける時は自分の食べられる量を盛り付けています。職員は子どもの食べられる食材が増えるように、無理はせず「一口だけたべてみる？」と言葉をかけ素材の味を知る機会としています。園では毎月食育活動を行っており、子どもたちは楽しみにしています。また栽培物を収穫して給食に取り入れています。子ども達の活動はドキュメンテーションと口頭で保護者に伝えています。

【第三者評価結果：a】

法人では各園の栄養士が持ち回りで献立を立てています。法人の全栄養士が話し合いを持つ機会があり、献立や調理の工夫など検討しています。栄養士は子どもの食事の様子を見て周り声をかけながら、一人ひとりの食べる量や好みを把握しています。残食は記録し、献立や調理の工夫に生かしています。法人の献立には旬の食材を取り入れ、たけのこご飯など季節感が感じられるメニューやポテトもち等地域の食文化を意識したメニュー、お誕生日メニューなど子どもたちが興味を示す献立があります。子どもたちは栄養士とコミュニケーションをとり、栄養士からの言葉が励みとなり、食事に対する意欲と関心に繋がっています。衛生管理に関しては法人が作成した「給食衛生管理マニュアル」に沿って適切に管理が行われています。

【第三者評価結果：a】

職員は0,1,2歳児クラスでは、保育園向けアプリの連絡帳に、細かく子どもの様子や健康面を記載しています。また、登降園時に積極的に保護者とコミュニケーションをとり情報交換をしています。保育実践の意図や内容については、懇談会や個人面談で口頭で伝え、毎日の活動は保育園向けアプリのドキュメンテーションで配信しています。時々職員は手作りのドキュメンテーションを作成し掲示しています。手作りは特別感があり、子どもと保護者が降園時に保育内容について語り合う良い機会となっています。園では年間を通して保育参加を受け入れており、保育参加の後に個人面談を行い、子どもの成長や園での様子を共有し、成長を喜び合う機会としています。保護者との個人面談や相談は記録に残して職員に周知しています。

【第三者評価結果：a】

職員は積極的に保護者とのコミュニケーションをとっています。特に降園時は保育園向けアプリやドキュメンテーションに書いていない一人ひとりの出来事やエピソードを伝えるように配慮し、細やかな心遣いで保護者との信頼関係を築いています。保護者から個人面談の要望があればいつでも応じており、保護者の都合に合わせて行っています。栄養士は保護者から、子どもがおいしいと言っていた給食のレシピが欲しいとの要望を受けることがあります。栄養士はすぐに応じてレシピの提供を行っています。保護者が気軽に声をかけることができる関係性が構築されています。保護者からの相談内容は適切に記録し保管しています。また、相談を受けた職員が、一人では対応が難しいと感じた時には、施設長や主任に相談し、一緒に対応する体制があります。

【第三者評価結果：b】

園では登園した際、子どもの顔などに傷やあざがないか、表情や子どもと保護者の関係性等細かく観察しています。保育中は着替えの時に体の観察をし、子どもとの関わりの中で兆候がないかを把握するように努めています。保護者の様子によって、個別に個人面談を頻繁に行い、日頃から声をかけ信頼関係の構築を図るようにしていますが、保護者によっては声をかけすぎないという対応をとることもあります。可能性があると感じた時は、速やかに施設長に伝え、職員間で協議をするとともに必要に応じて「川崎市中部児童相談所」「川崎市高津区役所」と連携をとっています。法人は「虐待等と疑われる事案防止マニュアル」を作成し読み合わせを行い、虐待等権利侵害の疑いがある子どもを発見した時の対応について、理解を深めています。園では流れをフローチャートにまとめ事務室に掲示して、いつでも確認できるようにしています。職員はマニュアルと「川崎市子どもを虐待から守る条例」を読み合わせ園内研修を行い、理解と対応の仕方を学んでいます。今後とも園内だけではなく、地域の親子にも目を向け虐待等権利侵害の予防に務めることが期待されます。

【第三者評価結果：a】

職員は毎日の保育実践と、各指導計画の評価・反省を記録として残し、それを基に会議で話し合い検討を行っています。評価・反省欄には、保育実践における活動の中での子どもの意欲的な姿、職員の配慮によって育まれた心の育ち、継続的に行っていく子どもたちへの支援などを記載しています。また、職員は年度始めに設定した個人の目標の達成度を施設長との面談を通して検証し、個人の評価・反省をしています。職員が受講した研修の報告を他の職員と共有し、園内研修で一人ひとりが自分の意見を述べ、職員間で共有して学び合いを行っています。それが保育の専門性に繋がっています。日々の保育実践における自己評価と、職員個々の自己評価による学び合いを通して保育所全体の保育実践の自己評価につなげています。