【第三者評価結果：b】

・園の理念や基本方針は、園のホームページ、入園のしおり（重要事項説明書）に記載されており、理念や方針から、法人や本園の行動・判断・価値基準などの基本的な考え方を知ることができます。
・保育理念である「かかわる人すべてのHAPPYを追求」が大きく掲げられ、保育理念「子どもたちの「生きる力」（独り立ちし社会の中で生きていく力）の基盤づくりを支援する」、保育方針「アタマ・ココロ・カラダの三位一体“興育”～興味・体験・感動・気づき～」を明文化しています。また、「つよく・ゆたかに・キラキラと」を保育モットーとして、子どもたちが自ら身につけてほしい姿を具体的に示しています。
・理念や基本方針は、年度初めの職員会議で伝えるとともに、全職員に配布されるチームメンバーハンドブックを通して周知が図られています。また、新入職員に対しては、法人が作成した研修動画を通して、理念や基本方針を説明し周知を図るとともに、具体的な保育内容について説明しています。
・保護者への周知は、入園説明会や園見学説明会において、１日の流れ、年間行事、延長保育・土曜日保育について、給食と食育について、離乳食について、「私たちが大切にしていること」など、保育内容も含め、しおりの重点部分を抜粋したオリジナルの資料を作成し、説明しています。また、各クラスの懇談会にて、園の理念や方針、クラスの保育内容等を伝え、周知を図っています。今後は、さらに周知を図るため、玄関に理念を掲示するなどの取り組みが期待されます。

【第三者評価結果：b】

・社会福祉事業全体の動向や地域の各種福祉計画の策定動向などについては、法人主催で年4回実施される施設長会議にて、保育事業に関わる運営状況や行政の方針等について把握しています。一例として、定員に満たない園が増えているという保育業界の現状などが挙げられます。現状を踏まえ、地域支援に力を入れ、地域とのつながりを深めるなどの取り組みが行われています。今後は、区の園長会等にも出席し、情報を幅広く収集して、分析につなげることが期待されます。
・月に1回、法人本部と定期的な情報共有が実施されています。共有では、園児数、職員数、職員の残業時間等を数値化し、保育のコスト分析や保育所利用者の推移、利用率等の分析につなげています。

【第三者評価結果：b】

・月に数回、定期的に実施される本部会議や執行部会議を通して経営課題を明確にし、具体的な取り組みを実施しています。一例として、非常勤職員の処遇改善や職員の喫食時間の扱い方等が挙げられます。非常勤職員の処遇改善については、園長の評価を法人本部担当者と共有し、改善につなげています。職員の喫食時間については、園児と一緒に喫食するか否かによって扱い方を変えるなど、課題に対して具体的な取り組みにつなげています。
・法人担当者による施設巡回が実施され、園の具体的な経営課題について共有する機会となっています。施設巡回では、園長と運営業務内容及び保育内容の確認、食についてなど、年度ごとに法人が掲げる年間テーマの進行状況などが確認されています。また、法人担当者による、全常勤職員との面談が実施されています。

【第三者評価結果：b】

・園長は、職員間での情報共有の仕方等、年度の取り組み目標を掲げ、職員会議等を通して共有するとともに具体的な取り組みにつなげています。今年度より着任したこともあり、現時点では、中長期計画の作成には至っておりませんが、３～５年後を見据えた、目標を明確にしています。一例として、更なる子ども主体の保育の実施及び職員の働きやすさの向上が挙げられます。今後は、３～５年後を見据えた目標を基に、数値目標や具体的な成果等を設定した中長期計画を作成し、実施状況の評価を行うことが期待されます。

【第三者評価結果：b】

・単年度の計画として、園長が事業計画書を策定しています。園長は今年度より着任しましたが、昨年度の
事業報告書を踏まえ、園目標を定めるとともに、具体的な強化テーマを掲げています。園目標は『全職員巻き込み型：安全第一！ENJOY 保育！！』、強化テーマとして｢コミュニケーション｣を掲げ、情報共有の徹底や地域子育て支援の積極的な活動等について取り組んでいます。今後は､数値目標や具体的な成果を振り返る指標を明確にすることが期待されます。
・強化テーマにも挙げられている、地域子育て支援の積極的な活動については、園長と園が定める子育てリーダーで地域支援計画書を作成し、具体的な取り組みにつなげています。一例として、シャボン玉遊びやスライム遊びなどを通して、在園児と定期的に一緒に遊ぶ機会を設けています。また、入園相談や育児相談も計画に取り入れるなど、実施状況の評価を行える内容となっています。

【第三者評価結果：b】

・園長が今年度より着任したこともあり、今年度は職員等の参画や意見の集約・反映のもとで事業計画の策定には至らず、園長が計画を作成しました。今後は、事前に乳児・幼児リーダー会議にて、事業計画の内容について意見を収集し、12月に振り返りを行う予定です。その際に、行事アンケート等で得られた保護者の意見も踏まえ、次年度の事業計画を作成する予定です。
・園長は事業計画とともに保育内容マニュアルを作成し、職員会議で周知しています。保育内容マニュアルには、保育計画の項目が設けられ、乳児期は、甘えを受容し応答的にふれあい、助け、見守りながら子どもにかかわる「応答的な関わり」を大切にした関係性を構築し、幼児期は、自分でやろうとする気持ちを認め、思いに共感したり見守りながら子どもに関わる「共感的な関わり」をしながら、長期的に子どもの育ちに対して見通しを持って展開していくことが記載されています。

【第三者評価結果：b】

・事業計画の主な内容については、計画に記載されている、「食」へのこだわりの強化等について、クラス懇談会等を通して共有しています。計画には保護者向け給食試食会の工夫、給食部門への質問箱の充実、野菜などの栽培の実施、段階を経た食育計画の立案・実施が記載されています。園長は、各クラスの懇談会の前に実施される全体説明会の中で、完食することが良いことではなく、楽しく食事をすることの大切さ等について伝えています。
・今後は、園の理念に沿った事業計画の内容について、新入園児説明会や懇談会等を通して説明し、保護者の理解を促す取り組みが期待されます。

【第三者評価結果：a】

・日ごろの保育については、月間指導計画、週間指導計画などを通して、PDCAサイクルにもとづいた取り組みを行っています。また、園長は毎月１回実施される、乳児会議、幼児会議、リーダー会議に出席するなど、保育の内容について組織的に（C：Check）を行う体制が整備されています。
・保育の質の向上に向けた取り組みとして、１年に１回、保育所の自己評価を全職員が実施し、課題を文書化した上で、結果を園内に掲示して公表しています。また、３年に１回、福祉サービス第三者評価を受審し、ホームページに結果を公表します。

【第三者評価結果：a】

・評価結果にもとづき園として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施しています。一例として、食事への取り組みや会議の持ち方について取り上げています。食事への取り組みについては、子どもの食育年間指針を作成し具体的な取り組みにつなげています。食育年間指針では、年齢別の食育目標が掲げられるとともに、食事介助のポイント、介助時に気をつけたいことなどが記載されています。また、給食の提供の仕方などについて、法人が作成する研修動画を通して共有しています。会議の持ち方については、「時間が足りない為実施できない」という考え方から、「どのようにすれば会議を実施し子どものことについて話し合うことができるか」という方向に転換しました。初めは園長主導で会議時間を設けていましたが、現在は職員間で休憩等も配慮しながら会議時間を設ける仕組みが整備されています。

【第三者評価結果：a】

・園長の役割は、園の運営管理、事務管理、人事管理、保育士相互のまとめ・指導、渉外連絡等、「職務分担表&組織図」に記載され、周知が図られています。
・園長は、自らの園の経営・管理に関する方針と取り組みを明確にしています。ホームページには園長の想いが記載され、「いかに大切にされ、大人との応答的な関係を積み重ねるか」、「すべての保護者の方々、関わって頂く地域の皆様の「ＨＡＰＰＹ！！」を追求」が掲げられています。また、毎月発行される園だよりには、各月で大切にしたい取り組み等について記載するなど、自らの役割と責任について、保育所内の広報誌等に掲載し表明しています。
・有事の際の役割と責任、また権限委任等については、危機管理マニュアルにて明確化しています。園長が不在の場合の権限委任は、乳幼児リーダーが担当することが周知されています。

【第三者評価結果：a】

・園長は、法人主催のハラスメント研修、不適切な保育に関する研修など、法令遵守の観点での経営に関する研修や勉強会に参加しています。また、行政主催の園長研修へ参加し、幅広い分野について遵守すべき法令等の把握に努めています。
・法人で作成している、チームメンバーハンドブックには、ハラスメントや差別の禁止、人権・男女共同参画に配慮した保育などが、わかりやすく記載されています。内容については入社時に園長と共有するとともに、必要に応じて会議等で取り上げるなど、職員に対して周知を図る取り組みが行われています。

【第三者評価結果：a】

・園長は、保育の質の現状について定期的、継続的に評価・分析を行うため、月に１回実施される、乳児会議、幼児会議、リーダー会議に参加するとともに、月に１回以上行われる、各クラスミーティングに参加し課題の抽出や解決の取り組みを行っています。
・各指導計画の内容や進捗状況の把握をするとともに、課題のヒアリングを行い、改善のための具体的な取り組みを明示するなどして、指導力を発揮しています。一例として、書類ミーティングを実施し、養護についての理解の促進や書類上の書き方などについて伝えています。
・園長は、保育の質の向上について具体的な体制づくりに努めています。乳児リーダー、幼児リーダーを配置するとともに、リーダーの概念について共有しています。一例として、リーダーはすべてを把握している存在ではなく、全員を信頼して任せていく存在であるとともに、必要に応じて相談を受ける存在であることを共有しています。
・園長は、職員全体の教育・研修の充実を図っています。研修計画を作成し、計画に基づき法人主催の研修、キャリアアップ研修、行政主催の研修への参加を促すとともに、機会を提供しています。

【第三者評価結果：a】

・園長は、法人本部と毎月の園児数、職員の残業時間及び給食費等について情報共有し、経営の改善や業務の実効性の向上に向けて、人事、労務、財務等を踏まえ分析につなげています。一例として、残業時間の見直しや、給食費が設定金額と乖離しすぎた際に本部の給食部会とすり合わせを行うなどの取り組みを行っています。
・園長は、組織の理念や基本方針の実現に向けて、人員配置、職員の働きやすい環境整備等、具体的に取り組んでいます。一例として、園長が前日の夕方までにホワイトボードに基本のシフトを作成し、その後職員が会議時間等を踏まえ変更することで、円滑に会議時間が確保できる仕組みが形成されています。また、ホワイトボードでは非常勤職員が入るクラスも確認できる仕組みとなっています。
・園長は、園の年間テーマとして「情報共有」を掲げ、組織内に同様の意識を形成するための取り組みを行っています。一例として、「時間が足りない中でも、どのようにすれば会議を実施し子どものことについて共有できるか」という意識を共有し、会議時間を確保することにつなげています。

【第三者評価結果：b】

・必要な福祉人材の確保、定着等に関する具体的な方針が確立しており、取り組みが実施されています。法人グループのホームページには、求める人物像、保育方針や給食について、法人の取り組み、研修制度などについて常に掲載されています。また、職員業務計画を作成し、一人ひとりの職員に対しての具体的な育成に関する方針が示されています。示された内容に基づいて、一人ひとりの研修計画が作成され育成が実施されています。
・福祉人材の確保（採用活動等）については、園で必要な人材について、雇用形態や勤務時間帯などを法人本部に伝え、本部において広報し人材の確保に努めています。今後は、養成校との連携や実習生からの採用につなげるなど、園において可能な採用活動をさらに工夫して取り組むことが期待されます。

【第三者評価結果：b】

・「期待する職員像」については、「職員業務計画」に明確にされています。職員業務計画では、子ども主体とした保育指導計画の作成、乳児保育の追及など、職員一人ひとりに対して、具体的な期待する業務が記載されています。また、入社時に全職員に配布されるチームメンバーハンドブックには、「期待する職員像等」として、具体的な行動基準が示されています。
・給与、退職金規定には、昇給、手当、職務分担表が明確に定められ、職員等に周知されています。
・園長面談を年に4回実施し、職員業務計画等を使用した面談を行っています。面談の中で、職員業務計画に記載されている、職員一人ひとりに期待する業務内容を確認しています。今後、年度末の４回目の面談にて、職員ごとに求められる業務内容について振り返り、評価を伝える予定です。その際に、数値目標や具体的な成果等を評価することで、一定の基準に基づき職務に関する成果や貢献度等を評価することが期待されます。
・現在、職員が、自ら将来の姿を描くことができるようなキャリアパスの作成等には至っておりません。今後は、園独自のキャリアパスの作成などに取り組み、職員が、自ら将来の姿を描くことができるような総合的な仕組みづくりが期待されます。

【第三者評価結果：a】

・福祉人材の確保や定着の観点から、日ごろから働きやすい環境を整えることに努めています。その一環として、事務時間の確保に取り組んでいます。事務時間については、「職員数が十分でない為、確保することができない」という考え方から、「どのようすれば事務時間を確保できるか」という方向に転換しました。初めは園長主導で事務時間を確保できるよう取り組んでいましたが、現在は、職員名、日時、事務時間が記載されている事務時間記録表を使用し、職員主導で事務時間を確保できる仕組みとなりました。事務時間記録表で事務時間を可視化することで、平等に事務時間を確保できる体制が整っています。
・年４回実施される園長面談や、法人担当者による全常勤職員及び数名の非常勤職員との面談等により、職員の就業状況や意向を把握しています。法人担当者による面談内容は園長と共有され、運営方法や職場環境の改善につなげています。
・ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みを行っています。公休制度を利用し、入職直後の職員でも、給与に響くことなく休暇を取得できる体制となっています。また、時間外労働の削減に向けて、勤務時間内に事務時間を確保できる体制を整えています。
・福祉人材の確保、定着の観点から、組織の魅力を高める取り組みや働きやすい職場づくりに関する取り組みの一環として、法人が作成する済聖会通信を通して給与制度の変更や年間休日の変更等を定期的に伝えています。

【第三者評価結果：b】

・職員一人ひとりの育成に向けた取り組みとして、職員業務計画を作成し、一人ひとりの職員に対する期待する業務内容が明確に示されています。
・年４回の園長面談が実施され、２回目の面談にて職員業務計画に沿って、一人ひとりの目標を共有しています。目標の設定は、クラス運営に関する内容、年間行事に関する内容、研修に関する内容等、一人ひとりに求められる、目標項目、目標水準が適切に定められています。定められた内容については、年度末の４回目の面談にて振り返る計画となっています。また、来年度については、年度当初に各職員が各専門職としての目標と職員としての目標の２点を設定し、年間を通して進捗状況を確認する計画が立てられています。
・法人作成の、チームメンバーハンドブックがあります。理念や行動基準についてのほか、身だしなみや言葉の注意、個人情報やハラスメントの知識等、組織として期待する職員像を明確にしています。

【第三者評価結果：b】

・チームメンバーハンドブックの中に、「期待する職員像」の一環として、行動基準、職場でのマナー、身だしなみ基準、情報機器の管理と使用などについて明示しています。
・職員分担表&組織図では、各分野のリーダーや係に求められる業務内容が詳細に記載され、園が職員に必要とされる専門技術や専門資格を明示しています。
・職員一人ひとりの研修計画が立てられ、月ごとに受講する研修が記載され、計画に基づき、実施されています。
・研修参加後は、研修報告書を記載し回覧することで、園全体で情報を共有しています。今後は、研修報告会を実施し、更に研修内容について周知を図る予定です。

【第三者評価結果：a】

・個別の職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況等については、入社時に確認するとともに、園長面談や日ごろのやり取りの中で把握されています。特に、キャリアアップ研修の受講歴について、把握と管理をしています。
・新入職員に対しては、配置クラスの職員や幼児リーダーにより、指導計画の見直しや各種会議での助言など、職員の経験や習熟度に配慮した個別的なOJTを適切に行っています。
・法人が企画する研修、園内研修、及びキャリアアップ研修を通して、各職員に求められる知識、技術水準を習得できる機会を確保しています。常勤・非常勤ともに職員一人ひとりが教育・研修の場に平等に参加できるよう、研修案内を継ぎ簿に挟み回覧し、研修受講を希望する職員は、期日までに申し込みの旨を園長に伝え、研修を受講するという体制が整えられています。また、熱性けいれん等について園内研修を実施し、非常勤職員を含め全職員が受講しています。

【第三者評価結果：b】

・実習生受け入れマニュアルが整備されており、実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成に関する基本姿勢を明文化しています。今年度は、現時点で実習生の受け入れ実績はありませんが、依頼が来た際は、園長が窓口となり対応する予定です。
・専門職の特性に配慮した実習プログラムについては、実習形態や実習クラス（年齢）など、学校からの要請に応じて、柔軟に進めていく予定です。また、実習期間中においても学校の担当者の巡回などを通して、継続的な連携を維持していくための工夫に取り組む予定です。
・今後は、実習指導者に対する研修や勉強会を実施するなどの取り組みが期待されます。

【第三者評価結果：b】

・法人、保育所の理念や基本方針、保育の内容、事業計画、事業報告、予算、決算情報は、ホームページを活用し、公開されています。
・園内に「苦情解決の仕組み」を掲示しています。また、入園のしおり（重要事項説明書）にも明記され、入園の際に説明するとともに玄関に置かれ、いつでも確認できる体制となっています。
・第三者評価の受審結果については、WAM NET等を通して公表しています。苦情内容と解決に至る対応については、園内掲示や手紙の配布を行い公表しています。
・地域支援の内容については、ホームページで公表するとともに、園見学の際にチラシを渡すことで、園の基本方針やビジョン等について、社会・地域に対して明示・説明し、園の存在意義や役割を明確にするように努めています。

【第三者評価結果：a】

・園内における事務、経理、取引等に関する職務分掌と権限・責任は、経理規定等に記載されています。
・園長は会計に関するデータを、毎月本部に送ることで定期的に確認する機会を設けています。また、園の事業、財務については、法人本部の経理担当者が担当の税理士による監査支援等を実施しています。
・園で必要な物品を購入する際は、園長に相談をし、金額に応じて園における決裁、または本部に決裁を仰ぐというルールが明確にされ、職員に周知しています。

【第三者評価結果：b】

・地域との関わり方については、全体的な計画に記載されています。計画には、子育て支援と地域との連携についての項目が設けられ、子育てに関する情報交換の場や交流の機会を設けることや就学に向けての小学校等の交流等について記載されています。今後、連携園の２歳児クラスの園児が本園に遊びに来て、交流することが予定されています。
・県が作成した仕事と子育ての両立支援に関するカウンセリングの案内や学童に関するお知らせなど、活用できる社会資源や地域の情報を収集し、玄関に掲示することで、保護者に情報を提供しています。
・園や子どもへの理解を得るために、地域の人々と子どもとの交流の機会を定期的に設けるなどの取り組みの一環として、ハロウィンなどの行事を通して地域との交流が実施されています。
・個々の子ども・保護者のニーズに応じて、地域における社会資源を利用するよう推奨しています。一例として、子どもの送迎や預かりなど、子育ての「援助を受けたい人（依頼会員）」と「援助を行いたい人（提供会員）」が、地域で相互援助を行う仕組みである、ファミリーサポートの提案や、発達に関して相談できる外部機関等の紹介を行っています。

【第三者評価結果：b】

・ボランティアマニュアルを整備しており、ボランティアに関する基本姿勢を明文化しています。マニュアルには、ボランティアの受け入れ方法、ボランティア申し出者の健康診断、個人情報の保護、ボランティア受入担当者の設置等について記載されています。
・今後は、絵本の読み聞かせや中学生の職場体験等のボランティア希望があれば積極的に受け入れる予定です。

【第三者評価結果：b】

・地域の関係機関・団体や、個々の子ども・保護者の状況に対応できる社会資源として、園周辺のお散歩マップを掲示しています。散歩マップには、公園の遊具の写真と対象年齢が記載されています。
・区の園長会や、幼保小の連絡会が実施されていますが、定期的に参加できていない現状です。今後は、定期的に参加し、関係機関や団体と連携が期待されます。
・家庭での虐待等権利侵害が疑われる子どもについては、虐待対応マニュアルを整備し、対応できる体制が整っています。今後は、区役所の担当課との連携や、児童相談所、保健所等の関係機関との連携体制の強化が期待されます。

【第三者評価結果：b】

・保育園見学の際の、子育てなどについての相談には、積極的に応えるようにし、地域の福祉ニーズや生活課題などの把握にも努めています。一例として、地域の福祉ニーズとして、子どもを遊ばせる場所が少なく、安心して遊ばせることができる場所が求められていることを把握しています。

【第三者評価結果：b】

・把握された福祉ニーズを基に、地域支援計画書を作成し、公益的な事業・活動に取り組んでいます。計画書では、目的として地域に対して保育園の存在をアピールすることと、近隣の子育て中の保護者の子育て支援をすることが記載され、「シャボン玉遊び～３歳児と遊ぼう～」、「夏祭りへの参加」、「スライム遊び、入園相談（育児相談）」等が実施されています。また、継続的にイベント等に来ていただけるよう、毎月身体測定を行い、カードで記録をお渡しするという仕組みを取ることで、定期的な交流につなげています。
・今後は、地域の防災対策や、被災時における福祉的な支援を必要とする人びと、住民の安全・安心のための備えや支援への取り組みが期待されます。

【第三者評価結果：b】

・理念や基本方針、また園長が作成し、全体職員会議で共有した保育内容マニュアルに、子どもを尊重した保育の実施について明示しており、入園のしおり、チームメンバーハンドブックにも記載があります。
・保育内容マニュアルには、年齢ごとの子どもの姿が記載されるとともに、具体的な保育者の関わり姿勢が簡潔に記載されています。１歳児の子どもの姿では、「これしたい！あれやりたい！自分で！自分で！」と記載され、保育者の関わり姿勢として、「安全で安心できる環境の中、探求心を持って楽しく遊べる保育を行う」が記載されています。
・人権や男女共同参画に配慮した保育のための注意点が、チームメンバーハンドブックに記載されています。また、全国保育士会が作成している「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を使用し、日ごろの保育における、子どもの尊重や基本的人権への配慮について振り返る機会を設けるとともに、不適切保育について理解を深めるために市の動画研修を職員が受講し、その後話し合いの機会を設け、理解を深めています。
・今後は、性差への先入観による固定的な対応、子どもの人権、文化の違い、互いに尊重する心などについて、その方針を文書にて保護者に周知するなど、さらなる理解を図る取り組みが期待されます。

【第三者評価結果：a】

・子どものプライバシー保護については、個人情報保護マニュアルやチームメンバーハンドブックに明記され、マニュアルやハンドブックにもとづき実施されています。一例として、水遊びで着替える際に簡易テントを使用することや、おむつ替えは扉の中で行っています。また、着替え時は、3歳児以上は男女別で着替えるとともに、カーテンを閉めるなどの取り組みを行っています。
・保護者に対しては、個人情報使用に関する同意書を通して、個人情報保護方針やプライバシーに関する内容を説明し、同意を得ています。

【第三者評価結果：a】

・園の理念や基本方針、保育の内容や園の特性などがホームページに詳しく掲載されています。ホームページは、園舎全体や園内の写真が掲載され、園の様子がわかるような内容になっています。また、給食理念や、済聖会の学びの保育として実施する英語教室、体操教室、音楽教室、就学準備教室などをはじめとした園の特色についても、文書と写真で掲示し紹介しています。
・園の見学については、以前は廊下で園の説明を行い、施設を案内する対応でしたが、現在は、1時間15分ぐらいの時間を設け、相談室で園の説明を行い、施設を案内した後、再度相談室でご質問をいただくという流れで行うなど、個別にていねいな説明を実施しています。また、直接来園する見学希望者への対応の他、園の概要を示したパンフレットを郵送するなどの取り組みも実施しています。
・園のしおりは年度ごとに見直しを実施し、改訂につなげています。

【第三者評価結果：a】

・保育の開始にあたっては、入園のしおり（重要事項説明書）、入園説明会、個人面談などでわかりやすく説明をしています。説明にあたっては、実際の持ち物を見本にすることで、保護者などが理解しやすいような工夫や配慮を行っています。
・保育内容の変更時については、文書にして説明し同意書を得るようにしています。
・特に配慮が必要な食物アレルギーの対応については、市と法人のアレルギーマニュアルに沿って必要書類の提出をお願いしています。発達に関して心配のあるご家庭に対しては、必要に応じて市が定める手順に従い、加配保育者の申請手続きを提案するなどの取り組みが行われています。

【第三者評価結果：b】

・保育所等の変更にあたり、保育の継続性に配慮した手順と引継ぎについては、現時点で特に転園先と情報共有を行うなどの取り組みは行われておりません。
・卒園、転園後も相談があれば、園長が窓口になり、相談ができることを伝えています。今後は卒園、転園後の相談受付け先について記述した文書等を渡すなどの取り組みが期待されます。

【第三者評価結果：a】

・日々の保育の中で子どもの変化などについて、毎日実施される昼ミーティングで共有しています。また、登降園の際の保護者とのコミュニケーションを通して、一人ひとりの子どもの様子を詳細に把握できるよう努めています。
・保護者に対する利用者満足に関する調査として、夏祭り、運動会、発表会などの親子で参加する行事の後には、アンケートを実施しています。また、年1回の個人面談、年2回の保護者懇談会を実施しています。
・利用者満足に関する調査結果にもとづいた具体的な改善の例として、夏祭りの際に、前年度のアンケート内容を踏まえ、クラスの集合写真の撮影、卒園児の招待、兄弟の参加及び地域の方の招待を行いました。また、実施の時間枠や店舗数なども変更し、実施後のアンケートでは好評を得ました。

【第三者評価結果：a】

・苦情解決の体制が整備されています。入園のしおりに、苦情相談窓口として、相談・苦情受付担当者、解決責任者、第三者委員を記載しています。また、受付け方法として、玄関入り口にキラキラBOXと呼ばれるご意見箱を設置しています。
・苦情を受けた際は、苦情・相談対応記録簿に記録しています。記録簿には苦情等の内容、事実確認の状況、対応状況を記載し適切に保管しています。
・苦情内容に関する検討内容や対応策については、基本的に園長が中心となり迅速に対応するよう努めています。内容によっては、法人本部や行政の担当課に確認し、個別に伝えたり、掲示でフィードバックをしたりしています。一例として、保護者からの苦情への対応ではありませんが、解決の仕組みでの対応として、納品された一部の牛乳の異臭への対応が挙げられます。異臭がした牛乳の一部を園児に提供してしまい、園長判断で業者への対応等も含め迅速に対応しました。全ての経緯については、掲示にて保護者へ公表しました。

【第三者評価結果：a】

・入園のしおりに苦情相談窓口が記載されています。また、玄関入り口にキラキラBOXと呼ばれるご意見箱を設置しており、いつでも保護者が相談したり意見を述べたりすることができます。
・相談をしやすく、意見を述べやすいスペースとして、相談室を設けています。

【第三者評価結果：b】

・職員は、登降園の際に少しでも子どもに対する気づきを端的に伝えることで、保護者が安心して預けることができるよう努めています。また、乳児クラスでは毎日の連絡帳のやりとり、幼児クラスでは毎日の保育活動の内容について掲示することなどを通して、保護者が相談しやすく意見を述べやすいように配慮し、適切な相談対応と意見の傾聴に努めています。また、保護者の意見を積極的に把握するため、玄関入り口にキラキラBOXと呼ばれる意見箱を設置したり、行事実施後に、アンケートを実施しています。
・相談や意見を受けた際の記録の方法や報告の手順、対応策の検討等について、苦情処理のマニュアルを整備しています。職員は、把握した相談や意見について、園長に相談し、検討に時間がかかる場合に状況を速やかに説明することを含め、迅速な対応を行っています。
・マニュアル等の見直しは、実施に至っておりません。今後は、随時必要に応じて、より実状に合わせた内容に改訂等が期待されます。

【第三者評価結果：a】

・リスクマネジメントについては、園長が責任者となっており、事故発生時の対応と安全確保については、事故発生時のマニュアルを使用しています。園長不在時は、乳児・幼児リーダーが対応します。
・子どもの安心と安全を脅かすヒヤリハットの事例については、ヒヤリハットに対する考え方の転換を行うことで、提出件数が挙がり、具体的な対応につなげています。以前はヒヤリハットを提出することは、マイナスのイメージでしたが、提出件数が増えれば増えるほど良いという方向に転換し、提出された内容に園長がコメントをし、回覧することで、再発防止策と共に職員間で共有しています。
・園では安全管理係を配置し、職員に対して、安全確保・事故防止に関する研修に努めています。また消火訓練の全職員への実施、避難訓練計画の見直し等が行われています。

【第三者評価結果：a】

・感染症対策として、安全のマニュアル、衛生のマニュアル、清掃のマニュアルを整備しています。園内で感染症が発生した際は、衛生係が中心となり、感染症名、各クラスの感染者数、登園基準等を記載し、玄関に掲示するなど、保護者への情報提供が適切に行われています。
・今年度より、年間を通して嘔吐処理研修やけいれん対応の研修を導入するなど、担当者等を中心にして、定期的に感染症の予防や安全確保に関する勉強会等を開催しています。
・ほけんだよりを通して、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ、手足口病、溶連菌感染症等、時期ごとに気をつけたい感染症等を紹介し、具体的な予防策などについて情報提供しています。

【第三者評価結果：a】

・災害時の対応体制として震災時マニュアル、火災発生時マニュアルなどを整備しています。
・災害時の避難場所や安否確認の方法については、入園のしおりに記載があります。災害伝言ダイヤル（171）の使用方法も合わせて掲載しています。
・今年度より一斉連絡用のアプリを導入し、日々のお知らせなどにも使用することで、災害時にも運用できる体制を整えています。電話やインターネットがつながらない際は、園に直接来ていただくなど、子ども、保護者及び職員の安否確認の方法が決められ、すべての職員に周知されています。
・園では安全係を配置し、食料や備品類等の備蓄リストを作成し備蓄を整備しています。
・消防計画を整備し、計画の中には地元の行政をはじめ、消防署、警察、自治会、福祉関係団体等との連携体制が明記されています。

【第三者評価結果：a】

・散歩マニュアル、プール遊びマニュアル、おむつ替えマニュアル等、各種保育業務に関連するマニュアル、チームメンバーハンドブックなどを通して、保育について標準的な実施方法が文書化されています。また、子どもの尊重、プライバシーの保護や権利擁護に関わる姿勢については、全国保育士会が作成している「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を使用し、日ごろの保育における、子どもの尊重や基本的人権への配慮について振り返る仕組みがあります。
・標準的な実施方法については、各活動が始まる前の時期に確認しています。一例として、水遊びが始まる時期の前に、水遊びについてのマニュアルを確認するなど、研修や個別の指導等によって職員に周知徹底するための方策を講じています。
・保育実践が画一的なものとならないよう、一人ひとりの発達状況を話し合い、個別指導計画に反映させています。

【第三者評価結果：a】

・保育の標準的な実施方法の検証・見直しについては、今年度より、各クラス会議や各部会にて見直しの時間を設けています。また、法人担当者による施設巡回を通して、保育方法や運営に関する振り返りが行われ、改善につなげています。一例として、プール遊びマニュアルを見直しました。マニュアルにはプールの準備、各クラスでの準備、プール遊びの後の流れ等が記載され、より実態に応じた内容に変更しました。

【第三者評価結果：a】

・アセスメントにもとづく指導計画の策定については、園長が責任者となり、クラス担任が作成しています。
・保育開始前後のアセスメントについては、新入園児面談マニュアル、アレルギー児受け入れマニュアルなどにもとづいて適切に実施されています。アレルギー児受け入れマニュアルなどにもとづいて、担当職員や園長、栄養士が面談を実施し、把握された内容については、職員会議や毎日実施されている昼ミーティング等で共有されています。
・アセスメント手法として、乳児クラスは個別指導計画、幼児クラスは経過記録を使用し、適切なアセスメントが実施されています。個別の指導計画には、児童票の内容や日ごろの子どもの姿、また送迎時や、個別面談などで得られた、トイレトレーニング等、保護者の具体的なニーズなどを反映に努めています。経過記録は、健康、人間関係、環境、言葉、表現の５領域ごとに年齢ごとの具体的な発達の目安が記載され評価する仕組みとなっています。
・園内常駐の栄養士、また必要に応じて市の巡回相談等を利用するなど、さまざまな職種の関係職員、必要に応じて保育所以外の関係者が参加して、アセスメント等に関する協議につなげています。

【第三者評価結果：a】

・指導計画の評価・見直しについては、毎月1回以上実施される各クラスミーティングにて園長、クラス担任によって、定期的に行っています。見直された計画は園長が最終確認し、保育実践につなげています。今後は、見直された内容をさらにクラス内で十分に共有することを課題として挙げています。
・指導計画を緊急に変更する場合は、各クラス担任が園長に報告や相談をする仕組みとなっています。
・指導計画の評価・見直しにあたっては、標準的な実施方法に反映すべき事項、子ども・保護者のニーズ等に対する保育・支援が十分ではない状況等、保育の質の向上に関わる課題等が明確にされるよう、園長は毎月のクラスミーティングに出席し、子どもの姿の共通認識、翌月に向けての方向性、その他クラス運営が円滑に進むよう助言しています。

【第三者評価結果：a】

・個別の指導計画、保育日誌や健康の記録などにもとづき保育が実施されており、記録により確認することができます。
・記録する職員により記録内容や書き方に差異が生じないよう、園長は指導計画等を確認し、必要に応じて指導等を行っています。特に、養護の書き方については、養護の捉え方を伝えるとともに、文章を書く際は、養護については保育者が主語になり、教育については子どもが主語なることなどを伝えています。
・園における情報の流れは園内の日々の情報共有の仕方について書面で明確にされ、情報の分別や必要な情報が的確に届くような仕組みが整備されています。情報共有の仕方として、園長は乳児・幼児リーダーに伝達し、その後職員全体に伝達しています。また、非常勤職員への伝達担当者が決められ、全職員で周知できる仕組みが整備されています。さらに、クラス引継ぎ簿及び全体の引継ぎ簿を通して情報共有が行われています。クラス引継ぎ簿には、登園の際にあった保護者からの伝達事項や登園時間等が記載されるとともに、お迎えの際の園からの伝達事項を記載するなど、情報が共有できる仕組みとなっています。全体の引継ぎ簿には、毎日実施される昼ミーティングの内容等が記載され、全職員は出退勤時に確認する体制となっています。

【第三者評価結果：a】

・子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関して、また個人情報の不適正な利用や漏えいに対する対策と対応方法については、個人情報保護方針と同意書により定めており、記録管理の責任者を園長としています。個人情報に関する書類の確認は事務所内で行っています。
・記録の管理や個人情報の取扱いについては、個人情報の保護方針と同意書に記載があり、各職員に配布しています。新人職員にも入職前に目を通してもらうようにしています。また、園内研修により定期的な確認を行っています。

【第三者評価結果：b】

・全体的な計画は、保育理念を、『生きる力』（ひとりで世の中を渡っていかれる力）の基礎を作るとし、アタマ・ココロ・カラダの三位一体「興育」を保育方針としています。児童福祉の子どもを権利の主体とする趣旨を捉えて作成しています。さらに、～興味・体験・感動・気付き～を明記し、職員の行動指針となっています。子どもの発達過程に則して計画的に支援することで、毎日が楽しく、望ましい未来を作り出す力の基礎を培うことが出来るようになっています。保育理念や、保育方針については、年度始めに保育に関わる全職員に伝え、事務所内に掲示しています。
・全体的な計画は、年度末に振り返りを行い、次年度に反映するように取り組んでいますが、長時間にわたる保育や小学校との連携等、年間指導計画と関連付けられるように保育に関わる職員が参画して作成されることが望まれます。

【第三者評価結果：a】

・全室気温温度計を完備し、定期的に確認を実施することで、室内の温度や湿度などは、適切に保たれています。特に午睡時などの明るさや温度調整はマニュアルに従って実施しています。
・乳児は毎日、幼児は定期的に玩具消毒の実施、寝具は個人持ちとし毎週消毒、定期的な安全チェックの実施などをして、衛生的で安全な室内環境を整えています。保育者の動線にも配慮し毎月人的環境について気付きを検討しています。生活と遊びの空間を分け、遊び毎にコーナーを設け、子どもの動線に配慮した家具の配置となっています。マットやクッションを使用し子どもがくつろいで、落ち着けるように工夫しています。絵本コーナーは机上でも座ったままでも読めるように設定し、静かに過ごしたい子どもが使用できるように工夫しています。
・トイレは、明るく清潔に保たれ、空調設備が設置され、季節の過度な温度差の中でも快適に利用できる状態になっています。

【第三者評価結果：a】

・各クラス間の情報共有に加え、毎日の昼ミーティング・乳児会議・幼児会議を利用し、子どもの発達過程や家庭での生活の様子を把握し、職員間で共有しています。
・子どもが安心して自分を表現できるように、活動の時間などを十分にとり、余裕のある中で子どもが過ごせるように配慮したり、職員間の協力のもとで、人的配置を工夫したりして、子どもの気持ちを肯定的に受け止めることが出来るように関わっています。自分を表現する力が不十分な子どもには、表情やしぐさから思いをくみ取り、見守ったり代弁したりしています。
・横浜市の研修を利用して不適切保育についての園内研修を実施し、職員の認識の共有化を図っています。実践の場で不適切な言葉の発信があった場合には、園長に報告したり、注意し合ったりして適切な言葉がけが出来るような体制づくりに取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

・一人ひとりの子どもの発達を把握するため、保護者とは、年度始めの懇談会や連絡帳、毎日のコミュニケーションなどから、情報交換を行い、職員間で共有し支援を行っています。
・日々の活動の中で、新聞紙や折り紙をちぎる、シールをはがすなど、指先を使う遊びを多く取り入れ、生活習慣に必要な力が自然に身につくように工夫しています。一方で低い箱ベンチを用意して子どもが自分でズボンを履くことが無理なく出来る環境を用意し、最後のお尻の部分はさりげなく援助することで、達成感を味わうことが出来るような支援の仕方を工夫しています。保育活動に時間的な余裕を持つことで、子どもが安心して身の回りのことに取り組めるように配慮しています。手洗いの方法や、流し台の並ぶスペースに足型マークを表示するなどして、視覚的にも分かり易いようにしています。
・手洗いや歯磨き、食べ物と体の関係などをシアターや絵本を使って話をする、年長児の当番活動の中で三食食品群の分類をするなどに取り組み、生活習慣を身に付けることの大切さを分かり易く伝えています。

【第三者評価結果：a】

・構成遊びやままごと・手先の遊びなどで集中して遊べるように、年齢や興味に則した玩具を、自分で選び取れる高さや入れ物を用意し、容器には写真を貼りだし、遊び終えた時にも自分でしまうことが出来るように整備しています。
・職員が遊びのリーダーになったり、子どものそばに寄り添ったり、興味を観察したりして、主体的に遊べるように関わっています。積極的に体を動かすことが出来るように、少しの時間でも戸外に出るようにし、室内でも体操の時間・マットや巧技台・トンネル遊びなど多様な運動遊びを用意し、楽しい経験となるように支援しています。職員は、子どもたちの日々の生活の中で、玩具の貸し借りや、集中する遊びを観察する中で、見守りや仲立ちをして共同で活動できるように援助をしています。牛乳パックで作ったお散歩バッグを用意し、散歩先で見つけたお気に入りのものを入れて帰り、園に戻って遊んだり、製作に活用したりしています。散歩中でのあいさつなどに加え、夏祭りに卒園児や兄弟、地域の人を招待し、様々な人との関わりが出来る機会を作っています。
・自由に表現活動が出来るように、廃材や折り紙、テープ、絵画用品などを用意する一方で、子どもの姿を職員間で共有し、じっくり取り組める環境を工夫しています。

【第三者評価結果：a】

・子ども一人ひとりのリズムに合わせて生活が出来るように、生活と遊びの空間を分けています。子どもたちの成長に考慮し、環境を変更しています。
・担当制は取っていませんが、関わる職員を極力固定し、応援に入る職員も同じ職員が入るように配慮し、子どもが安心して愛着関係が形成できるようにしています。職員は、子どもの表情にすぐ気づけるようにし、目線、喃語、指差しに優しく語り掛け、応答的に対応するとともに、スキンシップをとるなどの関わりを意識して行っています。遊びのコーナーには、座って遊べる玩具、寄りかかって遊べる玩具、中に入って全身を使って楽しめる玩具などを用意し、発達に応じて楽しめるように工夫をしています。
・家庭とは、連絡帳や送迎時の会話から情報の共有を行うとともに、個人面談や随時声がけをして連携を密にしています。

【第三者評価結果：a】

・子どもの興味や関心に応じて自発的に遊べるように、玩具の箱や棚に写真を貼り、出し入れが自由に出来るようにしています。また、発達に応じて取り出しやすい位置に配置するなどの工夫をしています。
・ズボンの脱ぎ履きがやり易いようにベンチを用意する、食事の際の食具を子どもに合わせるなど、子どもが取り組みやすいような環境を用意しています。ゆとりをもって、言葉かけやさりげない援助をすることで出来た喜びを共感するように努めています。探索活動が十分できるように仕切りすぎないコーナー作りや、職員間で連携を図り、位置取りに気を付けるなど安全に遊べるように取り組んでいます。子どもに寄り添い、職員が一緒に遊んだり、見守ったり、代弁したりしながら安定して友だちと関わって遊べるように配慮しています。行事などで園児間の交流を経験したり、食育活動で給食職員と会話をしたりして担当職員以外の大人との関わりが図られています。
・保護者とは、子どもの自我の育ちや排泄について、連絡帳や送迎時の会話で共有し、連携を図っています。

【第三者評価結果：a】

・職員は、3歳児には、パズルやブロックなどを用意し、イメージを表現することを楽しめるように支援しています。「ハンカチ落とし」「フルーツバスケット」「だるまさんが転んだ」など決まりのある集団遊びを提案し、友だちと一緒に安定して遊べるように関わっています。4歳児には、ままごと遊びやミニレゴブロック、塗り絵などを用意し、活動が広がるように援助しています。「だるまさんが転んだ」の遊びをアレンジした、「だるまさんが引っ越した」などを楽しむことで、表現力や話を聞く集中力を養うように取り組んでいます。5歳児には、ままごと遊びやラキュー・ミニレゴブロック・廃材などを用意し、子どもたちの興味・関心に沿って、友だちとイメージを共有して遊べるようにしています。夏祭りに向けて行った御神輿の製作では、子ども同士の話し合いから主体的に活動を進め、やり遂げた充実感や達成感が味わえるように援助をしています。
・夏祭りには、保護者、卒園児、兄弟、地域の人たちを招待し、子どもの育ちや協働的な活動を伝える機会となるように取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

・保育園１階には、多目的トイレが設置され、各フロアーに段差は無く、一目で見渡すことができる廊下になっています。
・特別な配慮を必要とする子どもに対しては、個別に指導計画を立案し、クラスの月案を意識しながら進めています。子どもの様子や経過・配慮の仕方などは、会議で話し合い、全職員の共有化が図られるように取り組んでいます。在籍期間が長い子どもも多く、子ども同士の関わりが自然に出来ていることに加え、加配職員などが仲立をし、必要に応じてクラスの枠を超えた対応が出来、子ども同士がともに成長できるような支援をしています。職員は、キャリアアップ研修などに参加し必要な知識や情報を得るとともに、会議で報告することで情報共有を図っています。また、リハビリセンターの巡回指導を受け、対応の方法などの助言をもらい保育に活かしています。
・保護者には、リハビリセンターからの資料を玄関に掲示したり、相談があった場合には関係機関の情報を案内したりしています。

【第三者評価結果：a】

・長時間にわたる保育については、１日の生活を考慮して、年間指導計画、月間指導計画に位置づけ、計画的な環境整備に取り組んでいます。
・子どもの人数やその日の様子により合同になる時間帯は変わりますが、ローテーションを工夫し、乳児クラス、特に0歳児は、可能な限りクラス単独で過ごせるようにしています。延長保育の時間帯は1歳児室で合同になりますが、朝は8時で乳幼児クラスが分かれ、夕方は18時に幼児クラスが合流する流れになっています。子どもたちは、それぞれが遊んでいた玩具を持って移動しますが、逆に乳児室にある玩具に興味を示し遊んでいることもあります。18時35分に、補食の提供を行っています。保護者の仕事上の都合等で、保育時間が急に長くなった場合は、17時30分までに連絡があれば同様の物を提供できます。保育時間の長い子どもに配慮した夕食の提供も可能ですが、現在利用者はいません。
・職員間で各クラスの引継ぎ簿と全体が把握できる引継ぎ簿を活用し、口頭でも引継ぎを行い、連絡漏れが生じない体制を整え、保護者には、送迎時のコミュニケーションを図り、引継ぎ内容を伝えるように取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

・全体的な計画の「地域との連携」の中に、小学校との交流と記載されています。5歳児の年間指導計画には小学校との連携として独立した項目が設けられ、散歩や運動会で施設を利用することで小学校への興味・関心を持ち、期待が持てるように取り組むようになっています。日々の保育の中で、当番活動の導入や、行事に主体的に関わる、役割を分担して協働的な活動を経験するなど、創造的な思考や主体的な生活態度の基礎を培われるようになっています。また、日頃から上履きの使用、ハンカチの携帯、午睡時間の削減などを実施し、就学以降の生活が安心して行われるように配慮しています。
・保護者には、個人面談や行政からのお知らせなどを掲示し、就学について見通しが持てるようにするとともに、年長保護者会を実施し、保護者の不安を取り除く機会にしています。
・保育所児童保育要録は、5歳児担任が作成し園長が確認し就学先小学校に提出しています。

【第三者評価結果：a】

・子どもの毎日の健康状態は、毎日の視診や降園時の申し送りなどで職員間と保護者とで共有しています。子どもの急な体調悪化や、ケガについては、担任又は園長が保護者に連絡を入れ必要な対応をとっています。情報は昼ミーティングやスタッフノートで共有しています。特にケガについては、振り返りや今後の対策を話し合うとともに、保護者から事後の様子を確認しています。
・年間保健計画を作成し、園内に保健係を設置しています。子どもの健康に関する情報は、職員間で周知・共有しています。入所後の予防接種や既往症などの情報は、都度連絡を受け記録していますが、健康台帳への記入は、定期的に返却した用紙に保護者が追記しています。
・入園説明会、年間4回発行する保健だより、園だよりなどで、子どもの健康に関する方針や取り組みを保護者に伝えています。園内で感染症が確認された場合には掲示を行い、注意喚起を図っています。
・乳幼児突然死症候群については、予防マニュアルを活用し、園内研修を実施する一方で、保護者には入園説明会で説明を行い、行政からの通知文を掲示しています。

【第三者評価結果：a】

・健康診断・歯科健診の結果は、健康台帳、歯科健診票へ記録し、関係職員間で周知を図っています。健康診断の結果は、文章で保護者に伝えるとともに、保健だよりでも配信しています。歯科健診時には、歯科医による歯磨き指導が行われています。
・保護者からの健康に関する相談窓口は担任ですが、必要に応じて栄養士がカウプ指数などを算出して対応することが可能となっています。
・今年度は運営本部が食に関する指針作成を目指しており、子どもの健康に関しても意識が深まるように取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

・アレルギー疾患のある子どもに対しては、ガイドラインに基づいて、医師からの指示書をもとに保護者、園長、栄養士との面談を実施し、その後月1回の保護者・栄養士面談を実施し、献立や提供内容の確認を行っています。内容については、都度園長と担任に報告され、会議、前日ミーティングや当日の確認において、運営本部のマニュアルに基づいて情報を共有し、食事を提供しています。
・誤食時の対応についてもマニュアルがあり、直ちに園長に報告があがり、保護者などへの連絡が取られる体制が整っています。
・抗ヒスタミン剤の内服薬を預かり、指示系統が職員間で理解され、必要時には投薬も可能になっています。慢性疾患のある子どもに対しては、保護者を通して主治医からの意見を仰いで関わっています。また、職員は、アレルギー疾患、慢性疾患等に関する研修に参加し、知識・情報を得て、職員間で共有しています。
・災害時用の備蓄に関しては、担当係の職員が用意することになっていますが、食品の購入に関しては、栄養士が成分のチェックをするなど関わりながら、アレルギー疾患のある子どもが安心して摂取できるように取り組んでいます。
・保護者には、入園説明会で食物アレルギーや与薬についての園としての方針を説明し、理解を図るようにしています。

【第三者評価結果：a】

・年間食育計画を作成し、食に関する経験が計画的に出来るように取り組んでいます。年度始めに職員間で食についての共通認識を図り「食育指針」を策定しています。食事はおいしく楽しいと感じられるようにすることを狙いとして、食事を提供するテーブルやイスなどの環境の見直し、個人差に応じた量の加減や食べたいものから食べられるような援助の仕方、食育活動に関する考え方が共有されています。年齢に応じて計画的に食に関心を深めるための取組を行っています。乳児は目の前で野菜を切る・皮をむく、触れてみる経験から始まり、じゃがいもつぶし、ふりかけ作り、おにぎり作りなどを楽しんでいます。幼児は、栽培計画に沿って食材を栽培、献立の下ごしらえ、餃子ピザ、アイスクリーム、さつま芋の茶巾絞りなど様々なクッキングの経験を積み重ねています。
・保護者には、献立表に加え、給食だよりや好評メニューのレシピ配信、毎日の献立サンプルの提示、子どもが行った食育活動の様子を写真で掲示するなどして、食を通した支援をしています。また、保育参観の際には、試食の提供をしています。食に関する相談には担任や栄養士が直接相談にのっています。

【第三者評価結果：a】

・給食会議や、昼のミーティングを活用し、職員間で子どもの年齢や発達、喫食状況を把握し、献立や調理の工夫をしています。献立は、運営本部が各園からの報告などをもとにして作成していますが、園独自で季節感のある旬の食材を楽しんだり、行事食を工夫したり、郷土料理を取り入れたり、子どもの栽培した収穫物を付け加えるなど、子どもに則した献立を取り入れています。
・給食職員は、食事中やクッキング活動の際にクラスを巡回し、子どもの様子を見たり、話しを聞いたり、食に関する話をしたりしてコミュニケーションを図っています。また、4歳児後半から食品群の話をする機会を作っています。
・運営本部の給食マニュアルを遵守し衛生管理を実施するとともに、必要な記録は残しています。

【第三者評価結果：a】

・乳児は「家庭・保育園連絡シート」で体調や生活の様子について家庭と情報交換を行い、幼児はボードに掲示したり写真を貼りだしたりすることで保育の様子などを共有しています。幼児にも連絡ノートがあり必要に応じて活用しています。入園説明会で保育の理念や方針、目標や内容について説明しています。懇談会は、クラスの運営や園の考え方を伝え、疑問や不安なことなどを聞く機会にしています。定期的に保護者参加の行事を設け、保育内容についての理解を得、子どもの成長を共有できる機会になるように取り組んでいます。
・家庭の状況や相談内容、個人面談などの情報は、面談記録などに記録していますが、日々の様子は、引継ぎノートに記録し保管されています。送迎時の会話などから拾った言葉は、職員会議で共通認識されています。

【第三者評価結果：a】

・保護者が安心して子育てが出来るように、日々のコミュニケーションを重視して信頼関係を築いています。特に初めての保育園生活を迎える家庭に対しては、生活の様子や体調の変化について詳細に伝えることで、不安を軽減するよう努めています。連絡帳を活用し、保護者からの相談に応じる体制が整っており、年に1回の個人面談や、随時、担任や園長との面談の機会も設けています。面談の日程は、保護者の就労などの事情に配慮して調整しています。また、年間２回のクラス懇談会や行事を通じて保護者間の交流を促進しています。
・個人面談の記録は個人のファイルに記録されています。保護者からの相談内容については園長に報告し、必要に応じて園長が直接対応しています。また、相談を受けた職員は適切に対応できるよう、助言を受けられる体制が整っています。入園のしおりには苦情受付の情報が掲載されており、保育園に対する苦情や意見も受け付けています。

【第三者評価結果：b】

・職員は、虐待等権利侵害の兆候を見逃さないように、送迎時や着替えの際に視診を実施し心身の変化に注視しています。送迎時の会話や親子の様子から家庭での養育状況の把握に努めています。
・疑われるケースが認められた場合には、直ちに園長に報告し、昼ミーティングや職員会議で全職員が共有できる体制を整えています。クラス日誌や個人日誌に記録を残すとともに、対応マニュアルに沿って関係機関に報告をすることになっています。仕事や育児に余裕のない保護者には、日頃から声掛けを行い、話や悩みを聞き、一緒に子どもの対応を考えていくなど、予防的に保護者の精神面、生活面を援助するように取り組んでいます。
・虐待に関するガイドラインや園独自の虐待対応マニュアルが整備され、運営本部が、新入社員研修で研修を実施しています。また、職員は、不適切保育についての動画での研修を受け、話し合うなどして、自身が行っている保育の振り返りや気づきを得て、こどもの人権についての理解を深め、意識を高めています。
・子どもの安全・安心が最も配慮されるべき保育園では、さらなるアンテナを張り虐待を未然に防止していく事を期待します。

【第三者評価結果：b】

・職員は、次の週・月・年の指導計画を作成する際に、子どもの状況や姿に適切に対応できていたかなどを評価・反省し、次回の計画に反映しています。月案作成時には複数クラス担任での話し合い、乳児会議や幼児会議では、園長が会議に参加し討議が出来るような場面を意識的に作ることで、学び合い、保育の専門性の向上に努めています。年度末に行う様々なマニュアル等の見直しを行う際に、保育の方針や園目標を再確認しています。保育園の自己評価の結果を掲示して公表することで、説明責任を果たす一方で、職員間でも園の特色や良さの理解を深め、園としての課題や改善点が可視化され、組織的な保育の質に繋がるように取り組んでいます。
・職員は、目標を設定し、3か月ごとに園長との面談を行い、助言や意見を得て、保育力の向上に努めています。今後は個人の保育実践の自己評価が職員間での気づきとなり職場全体のさらなる専門性の向上が図られることを期待します。