この評価結果報告書は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、訪問調査に代わる手法で第三者評価を実施しております。
実施した評価手法は、詳細評価PDFにてご確認いただけます。
ポピンズナーサリースクールみなとみらい
第三者評価機関名 | 株式会社ケアシステムズ |
---|
名称 | ポピンズナーサリースクールみなとみらい | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 50 名 |
所在地 | 220-0012 横浜市西区みなとみらい3-5-1 マークイズみなとみらい1F |
||
TEL | 045-226-2112 | ホームページ | https://www.poppins.co.jp/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2013年05月30日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社ポピンズ | ||
職員数 |
常勤職員:15 名
非常勤職員:20 名
|
||
専門職員 |
保育士:23 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
|
||
施設・設備の概要 |
居室5:給食室、応接室含む
設備:商業施設内1階に設置、床暖房、テラス
|
~人生で最も重要な時期の人間教育を目指します~ 1.寛容な人間 2.聡明で愛情深い人間 3.探求心の旺盛な人間 4.グローバル社会で活躍できる人間 一人ひとりのお子様に個性があるように、知力のバランスも個性的です。それを見極め、持って生まれた力をさらに伸ばし、新たな力を見つけて引き出すことを目指します。友だちを大切にする、自分の考えを言葉で表現できる、友だちの意見を聞くことができる等の『生きる力』を育むことを大切にしています。 |
・ポピンズアプローチによる0歳からの「エデュケア(education教育とcare保育の合成語)」を実践しています。ポピンズアプローチでは、子どもの知力を、言語・音楽・論理数学・空間構成・身体運動・自然科学・社会性・自己受容の8つの領域に整理し、「知力8(エイト)」と名付け、子どもの発達状況を勘案し、これらをベースとして組み合わせてカリキュラムを構成しています。 ・子どもの興味、関心に従って、子ども自身が積極的に学び知識を深めることができる環境を整えています。パソコンで一緒に調べごとをしたり、オンラインで姉妹園と繋がり交流を図る機会を設けたりするなど、子どもの興味に合わせてICT適切に活用するようにしています。 |
評価実施期間 | 2021/06/01(契約日) ~2021/12/03(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 1 回(2017年度) |
特に評価の高い点 | 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている 法人として研修体制が整備されており、新人職員や中堅研修など職種や職位やスキルに応じた研修に参加できるようにしており、園では受講する職員を推薦するなど必要な人材を研修に派遣している。また、年間の研修計画を作成し一人ひとりが受講する研修を明確にしている。行政(地域)が行う外部研修も情報を提供し受講を促したり、園内研修はケースについて話し合うなど質の向上を目指している。園内研修については、さらに工夫しスキルを向上させる内容を盛り込むことにしている。 子どもが主体的に活動できる環境整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している 子どもが主体的に遊びこめるような環境づくりに配慮しており、自発的に次の行動を起こせるような言葉がけにも工夫している。日々の活動内容は、カリキュラムに沿いながらも子どもの様子や子どもからの提案を取り入れるように努めており、子どもの主体性に沿うことを優先している。また、季節に合わせて、落ち葉拾いや桜の花びら拾いなどをできるよう戸外活動の行先を選択し、持ち帰れるような袋や入れ物を制作で用意し、子どもが十分に自然を感じられるなど、遊びが豊かになるような保育を展開している。 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている 連絡帳システムや送迎時の短い会話において、保護者との日々の情報共有を行っており、安心してもらえるような対応と関係づくりに努めている。コロナ禍において、行事を動画配信し一定期間見ることができるようにしており、保育の様子も動画での配信することに今年度は挑戦している。動画配信は保護者だけでなく祖父母にも見てもらえることから、大変好評を得ることができており今後も継続することを検討している。 |
---|---|
改善を求められる点 | 中・長期的なビジョンに基づいた園としての中・長期事業計画の策定が望まれる 単年度の事業計画が策定され、地域の子育て世帯の支援や保護者との連携などを盛り込んでいる。また、年間行事予定や教育訓練計画も作成している。予算については月及び年単位で作成し行事にに合わせた収支計画も作られている。事業計画にもとづき実践したことを事業報告として纏めることや、理念の実現のための園としての中長期計画の整備も望まれる。 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取り組みが望まれる 保育や児童福祉に携わる人材の確保育成に積極的に取り組んでおり、その一環として実習生も受け入れている。法人本部や園への直接の問い合わせにも対応しており、オリエンテーションをはじめマニュアルに沿った対応に取り組んでいる。実習期間中はサポートや各種の相談に取り組み、子どもたちを一緒に育てる姿勢を持ち続けることの指導育成に取り組んでいる。概ねの仕組みが整っていることを踏まえ、実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備することが望まれる。 ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立することが望まれる 園は商業施設内に位置しており、日常的に商業施設内のテナントの人々と挨拶を交わしたり、災害発生を想定した避難訓練に参加したりなどの機会を通じて、職員以外の地域の人々とかかわる機会を設けている。例年であれば、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している。ただし、ボランティアの積極的な受け入れは実施しておらず、園では受け入れ時期の検討に留まっている。コロナ終息の折にはボランティアの受け入れをはじめ、地域の方がいつでも気軽に来園してもらえるような開かれた園作りをを目指されたい。 |
第三者評価の受審が、施設長、主任、全職員がこれまでを振り返ると同時に、それぞれの立場において求められる職務的責任とこれからの目的を明確に持つきっかけとなりました。また、受審により、以下の課題がはっきりいたしました。 課題① 中・長期事業計画の策定 中・長期事業を策定することが重要であることを気付かされました。リーダーだけでなく、全職員で取り組める事業計画を立て、しっかりとした流れを明確にした運営を行ってまいります。 課題② 地域・社会交流 ボランティア・実習生の受け入れや地域の方との積極的な交流を図れる場を持つことは、保育所の社会的責任の一つであると考えております。これまではこのような機会は少ない運営となっておりましたが、今後は社会交流・地域交流の場となる機会を積極的に求め、保育所の持つ社会的意義をきちんと表してまいりたいと思います。 保護者様アンケートのご意見や結果から、運営に対し深くご理解いただいていることや関心を高く持ってくださっていることを再認識いたしました。大切なお子様をお預かりする場として、質の高い保育所といられるよう、多面的に工夫をこらし全職員で協力し運営を行ってまいります。 |
詳細評価PDF | 詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人のホームページや園のエントランスに教育理念や基本方針を掲載し、入園時に説明する「重要事項説明書」にも詳しく記載し、保護者をはじめ園を訪れる関係者への周知に努めている。さらに、理念や基本方針に沿った保育が具体的にどのように展開されているかについては、ドキュメンテーションを掲示して保護者へ伝えることができるようにしている。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・運営状況については毎月取りまとめ法人本部の担当部署に報告するとともに、毎月開催されている全体会議、エデュケア会議、認可園会議などを通じて共有し検討する仕組みが整っている。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・前年度の事業総括をもとに当該年度の事業計画書を作成し、年度初めの定例ミーティングで周知を図り、月単位で進捗状況や課題を確認しあいながら達成に取り組んでいる。さらに、本部担当部署とも連携を図り、アドバイスをもらいながら、課題に対して迅速に解決できるようにしている。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・本部担当部署にて中・長期計画を策定している。会社全体として「持続可能な社会の実現」を目標とし、園ではどんなことを行っていくのかを計画していくようにしている。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人としての中長期事業計画をもとに園(ルーム)としての中期計画を策定し、具体的な個々の事業を円滑に推進することを目的に単年度事業計画を策定している。さらに保育・教育については「教育及び保育に関する全体的な計画」のもとに、指導計画(年間・月間・週間などの期間毎の計画)や行事予定を立ている。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年度末に実施している職員の保育所自己評価や、職員面談の結果を次年度事業計画に反映させることにしている。保護者の意向や要望は年1回実施している「ISO顧客満足度アンケート」や、年2回開催している運営委員会での声を事業計画に反映させることにしている。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では重要事項説明書に基づいて施設長が事業内容や事業計画を丁寧に説明し、5月に行われる保護者懇談会では年間指導計画や行事計画を説明できる資料を用意して説明している。また、日々の保育や行事、保護者懇談会や個人面談を通して把握した内容を参考に、次年度の指導計画を策定している。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・事業計画や指導計画策定は週・月末ミーティングなどで共有し、改善に取り組んでいる。また、行事計画のほか、「まずはやってみる、だめなら他のプランを探す」ことをモットーとし、職員間でのPDCA共有を図りながら保育の質の継続向上に力を入れている。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・自己評価やISO顧客満足度アンケートで把握した課題を文書化し、システム配信や掲示によって保護者と職員へ公表している。課題改善策に関しては職員ミーティングを開催して検証する機会を設け、トップダウンではなく園全体の意見として改善策が策定できるようにしている。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・施設長は月1回発行しているニュースレターにおいて、理念や基本方針に触れ保護者へ伝えている。安全管理マニュアルや消防計画、災害時役割分担表には、施設長の役割や不在時の対応について明示し職員への周知に努めている。施設長不在時は主任→副主任の順で権限委譲がなされ、判断に迷うような案件があればすぐに施設長へ連絡し判断を仰ぐ仕組みを整えている。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本社担当部署主催の研修や勉強会への参加や、施設長会議で法令への理解を深めるとともに、職員周知すべき内容があれば随時ミーティングでの共有や文書化しての共有を行っている。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・カリキュラムや行事計画書をはじめ、保護者とのやり取り(連絡帳システム)には必ず目を通し、都度アドバイスすることにしている。その際には保育士としての質の向上だけでなく、ひとりの社会人としても正しいスキルを身に付けることができるよう意識している。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度ごとに職員一人ひとりと面談して目標設定とコンピテンシー評価を行い、職員個人に合った具体的数値目標を定めている。個々の目標にそれぞれが取り組むことで個人のスキルアップを図り、園としての保育の質の向上につながるようにしている。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・採用に関しては本社人事担当部署において一括で行っている。法人グループ内の人材派遣サービスや人材紹介会社とも連携を取り人材確保を行っている。また、園全体バランス・年齢・性格・スキル・保護者との関係を元に施設長の判断と職員の希望により配置を行っている。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入社時には企業理念や基本方針を説明して理解を促し、さらに法人全体で年1回のキャリアプランアンケートを行い、職員一人ひとりの希望を法人として把握している。このアンケートは自らが将来像を描くことができるよう促す機会にもなっている。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・有給休暇取得状況や休日出勤振替休暇取得状況は、法人共通のシステムによって施設長がデータをもとに全職員を管理する仕組みが整っている。特に時間外労働データは毎月集計し、職員に大きな負担がかからないように取り組んでいる。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士としてレベルアップできるよう、自治体派遣や海外での勤務、施設長へのキャリアアップなど、多彩な機会がもうけられている。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人としての研修体制が整備され、新人職員や中堅研修など職種や職位やスキルに応じた研修が予定されている。園では受講する職員を推薦するなど必要な人材を研修に派遣している。また、年度当初に職員の経験に合わせた研修受講計画を立てている。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・研修案内は職員が見ることが出来る場所に集約して掲示し、適宜確認できるようにしている。法人本部主催の研修の他、横浜市主催の研修などの外部研修にも参加できる機会を設けている。本部主催の研修は、入社時研修、2年目研修、3年目研修、主任研修、栄養士研修、救命救急研修など、各人の経験や求めるものに応じて必要なスキルを身に付けることができるよう研修体制が整えられている。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・特別支援学校からの実習生の受け入れを定期的に実施しており、昨年度は入職につなげる実績なども得ている。学校側との面談や電話支援を取り入れながら、丁寧な実習指導につなげている。また、コロナ禍の状況ではあるが、マニュアルに則り今年度についても実習生を受け入れることを計画している。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人としては上場企業として、事業の透明性を確保するたに様々な情報開示に取り組んでいる。また、第三者評価受審結果はオンラインにて確認できるようになっている。また、横浜市による情報開示や地域の子育て支援拠点施設において、年1回のパネル掲示も実施している。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人経理規定に則った運営として、外部の会計事務所へ経理業務を委託し、適宜関連業に関するアドバイスを受け適正に運営できるよう努めている。内部監査は定期的に行われており、運営状況の確認を受けている。2018年、2021年に受審。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・園が入居している商業ビル主催の周辺ゴミ拾いに参加したり、地域企業の夏祭りに参加したりなどの機会によって地域交流に取り組んでいる。ただし、コロナ禍において全面的に中止になっている。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園が入居してる商業施設内のテナントが畑を所有しており、テナントの好意から花の苗を植えたり野菜や果物を収穫する機会を得ている。また、ボランティア受け入れの手順などは整備されているが、ボランティア受け入れをできるほどの運営経験を積めていないと園では判断している。よって、今後の課題として位置付けている。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園児に還元できる社会資源としては近隣の公園や美術館などの戸外活動をはじめ、田んぼを借りる機会を設けている。また、現在はコロナ禍ために中止になっているが、例年であれば地域の夏祭りに参加したり、商業施設内のテナントと一緒に行うゴミ拾いなどにも参加したりしている。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の園長会や子育て支援施設連絡会に施設長が参加し、地区で求められている福祉のあり方について学び、意見交換する機会を得ている。また、地区の要保護児童対策地域協議会にも施設長が定期的に参加し、必要な情報収集に取り組んでいる。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・福祉施設として、延長保育や夕食提供、土曜日保育など地域の子育てニーズに応える保育運営を目指している。また、昨今のリモートワーク増大に伴い、「午後だけの保育」や「隔日の保育」などの要望もあることを踏まえ、柔軟に対応することで保護者に安心してもらえるよう努めている。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・子どもの人権については園内研修のテーマとして設定して職員の意識の高揚を促している。また、カリキュラムの策定においては、子どもの人権が守られていることを大前提として取り組んでいる。SDGsに子どもと遊びながら取り組むことで、自然と子どもの中にダイバーシティ感が広がるようにしている。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・業務マニュアルや個人情報保護に関する規定を職員へ周知している。子どものプライバシーに関して正しい意識を持ち続けるために、該当する文書や横浜市配布の資料等を職員間で回覧し話し合っている。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の情報は、法人のホームページをはじめ、重要事項説明書、横浜市の情報提供紙やホームページなどの各種の媒体によって提供されている。重要事項説明書には、利用上の約束事や園生活についてが細かく網羅されている。法人のホームページでは、理念や保育への取り組みなどについて公表している。また、地域の子育て支援拠点にも情報パネルを置かせてもらっている。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園申し込みを受ける際には、面談に加え入園申込書、児童表などを配布し、入園内定後の面談の際に持参してもらい確認する流れとしている。その際には「重要事項説明書」の内容に沿って説明し細かい対応に努めている。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転園児への配慮として、いつでも来園していいことや相談事にも応じることを伝えており、温かい受け入れを心がけている。特に行事などについては適宜案内している。転園の際には保護者の求めに応じて転入先へ申し送りを行い連携を図っている。新たなサービスを受ける際の子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を大切にしている。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・クラス担任に加え、「全ての職員が全ての子どもの育ちに責任がある」ことを職員一人ひとりが自覚し、子どもへの気付きをいつでも共有していくこととしており、園一丸となって満足してもらうことを大切にしている。また、ISO顧客満足度アンケートを年1回実施しており、保護者の満足度や園への要望を収集している。結果は施設長が集計・分析し、本社担当部署とともに保護者のニーズを満たす改善策を打ち出している。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決制度については、重要事項説明書に相談・苦情担当者や第三者委員の氏名を明記し入園前に説明している。保護者の意向は送迎時やメモリー、保護者懇談会、運営委員会などで聞き取ったり、顧客満足度調査のアンケートなどから把握に努め、要望や意見などは迅速に対応し改善に結び付けている。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保護者に、その日の子どもの様子を口頭で直に伝えることが保護者との信頼関係構築には大切であると考え、日々のコミュニケーションを丁寧に対応することに取り組んでいる。保護者の思いを汲み取ることができるようになることを目指している。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保護者支援」については、保育のひとつの役割であることとして傾聴に努めている。何かあったときに保護者から伝えてもらえるよう、送迎時やメモリーでのやり取りで、保護者と信頼関係を築くよう努力している。保護者対応シートによって、保護者対応時の情報をまとめ職員間で共有している。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アクシデントやヒヤリハットの集計を看護師が行っており、ミーティングで共有して職員のリスクセンス向上を図っている。また、安全管理マニュアルについては、ミーティングで読み合せるなどによって職員へ周知を図っている。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症が発生した際には子どもへの保健指導だけではなく、園内に掲示を行い保護者にも注意喚起を促している。感染症対策として嘔吐時などの対応について研修を受けており、即時対応できるように園内に対応セットを配置している。また、感染症・アレルギー・衛生面を考慮して、衛生チェック表に従い玩具・空調機・換気扇などを薬液によって清掃している。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時の対応マニュアルを用意しており、定期的な災害対策訓練によってマニュアルに沿った対応ができるようにしている。また、ハザードマップでは洪水・浸水の恐れはないとされているが、3階以上に避難することを入居ビルとの協議で決められている。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育を施す際に必要となるマニュアルが、本社ベースで整備されている。マニュアルに沿って、職員の経験年数に合わせた研修が本社研修担当部署により計画されており、職員は節目節目でマニュアルの確認と自身の知識のブラッシュアップを図ることができている。マニュアル改訂時には、読み合わせを行い周知に努めている。現在は研修はオンラインで実施されている。自治体主催の研修は人数制限があるが可能であれば受講している。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルの見直しや改訂は本社で実施されているが、監査でのアドバイスや保育実践から出た検証案については、本社担当部署へ伝え、マニュアルの改訂につなげる仕組みがある。マニュアル改訂があった際には、必ず職員間での共有ミーティングを行い周知に取り組んでいる。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本社担当部署やマネージャーなどから園運営について客観的なアドバイスを受け、カリキュラム策定に活かしている。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度末の保育所自己評価、運営委員会での保護者や運営委員からの意見、ISO顧客満足度アンケートでの保護者の意見を踏まえて、次年度計画を立てる。立てられた計画は、ミーティングにて職員間共有を行っている。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別カリキュラムや成長記録のフォーマット、入園時に聞き取る際に使うフォーマットは全て統一されている。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・業務マニュアルにおいて、個人情報の取扱いについて規定している。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、保育所の教育理念や方針、目標にもとづき編成されており、幼児期の終わりまでに育って欲しい姿、ポピンズ前年度の評価・振り返りなども参考にしながら、全体的な計画を作成している。実践での子どもの様子に関する職員の意見や、前年度末の保育所自己評価の評価内容も参考にし、職員の意見が反映されたものを作成している。子どもの発達や地域の特性などを踏まえ内容を見直している。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・温湿度計を各クラスに常備し適切な室温が保たれており、天候にも留意しながら定期的に換気を行っている。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時面談において、施設長・主任・看護師が面談を行い、子どもの成育歴や既往症の他、家庭の教育方針などについても聞取り、把握できるように努めている。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・基本的な生活習慣の大切さを伝え、年齢や発達に応じて生活の中で自然に身につくように援助しており、保護者と家庭での様子を共有しながら無理なく進められるように取り組んでいる。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが選んだ遊びに合わせて、机を出す、棚を動かす等の援助を行い、子どもが主体的に遊びこめるようにしており、子どもが自発的に次の行動を起こせるような言葉がけにも工夫している。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児においては、子ども一人ひとりの生活のペースを守ることを大切にしている。オムツ替えや食事の介助の際も、気持ちを代弁できるような言葉がけを行い、保育者との愛着関係の形成がきちんと成されるように努めている。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・自分でやりたいという思いが徐々に強くなる年齢でもあるので、十分にその思いが達成されるような援助をおこなうように努めている。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は2歳児と保育スペースを共にしている。活動の内容に応じて、間に稼働棚で仕切りを設けたりプレイマットを敷いたりして、または2歳児と協力して合同でスペースを広く使って体を大きく動かす遊びを展開するなど、子どもが活動に興味を持って参加したり好きな遊びに集中したりできるように工夫している。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園内は段差のない作りとなっている。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・長時間保育所で過ごす子どもがゆったりと過ごせるように、ラグを敷いたりクッションを用意して家庭的な雰囲気の中で好きな遊びに取り組むことができるように工夫している。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を意識したカリキュラム作成と行事計画などに基づき保育を行っている。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理に関するマニュアルが整備されており、看護師を中心に子どもの健康管理に努めている。保健計画を作成し、正しい手洗いなど年齢に応じた保健指導を実施し、子どもが自分のからだや健康について関心が持てるように取り組んでいる。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健診結果は所定の用紙に記録されている。健診後は結果内容をミーティングにて職員に周知している。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギーのある子どもは、入園時に看護師、栄養士と面談を行っている。また、毎月アレルギー児対応の献立表を渡し保護者と確認を行っている。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月食育計画を立てるミーティングを栄養士と保育士とで行い、双方の知識を持ち寄って子どもたちが豊かな経験ができるように工夫している。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食事に配慮が必要な子どもには、摂食外来での情報と家庭での食事形態を栄養士と共有してもらい、その時の子どもにとって最も安全に食べられる形態で提供している。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・メモリーや送迎時の短い会話で保護者との情報共有を行っており安心してもらえるような対応に努めている。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者からの質問や心配な点にきちんと気が付けるよう、日頃よりコミュニケーションを丁寧に行うように努めている。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・排泄時や着替えのタイミング、登園時の視診にて子どもの身体的な怪我の確認を必ず行い、虐待の疑いについても確認する。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・ミーティングにおいて、職員間で意見を出し合い振り返りを行っている。得意分野のアドバイスを行ったり、歴の長い職員が経験の浅い職員と一緒に振り返ったりするなど、各自の自己評価が園全体の活力に繋がることができるように取り組んでいる。 |