社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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この評価結果報告書は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、訪問調査に代わる手法で第三者評価を実施しております。
実施した評価手法は、詳細評価PDFにてご確認いただけます。

ポピンズナーサリースクール横浜十日市場

2021年04月27日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ケアシステムズ

② 施設・事業所情報
名称 ポピンズナーサリースクール横浜十日市場 評価対象サービス 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60 名
所在地 226-0025
横浜市緑区十日市場町1258-92クレールレジデンス横浜十日市場1階
TEL 045-482-6274 ホームページ https://www.poppins.co.jp/nursery/room/detail/10219/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2019年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社ポピンズ
職員数
常勤職員:14 名
非常勤職員:17 名
専門職員
保育士:19 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
施設・設備の概要
居室数:8室
設備等:乳児トイレ、幼児トイレ、大人トイレ2、調乳室、キッチン、更衣室2、園庭、バルコニー、バギー置き場

③ 理念・基本方針
【企業理念】働く女性を、最高水準のエデュケアと介護サービスで支援する

【保育理念】人生で最も重要な時期の人間教育を目指します。
(人生で最も重要とされる乳幼児期において、養護を基盤とした教育を通じて子どもの最善の利益に資する保育を行います)

【保育目標】
◎寛容な人間 ◎聡明で愛情深い人間 ◎探求心の旺盛な人間 ◎グローバル社会で活躍できる人間

【保育方針】
・ポピンズアプローチを実施し、子ども達が興味関心を持っているものを見極め、個々にあった発達を促します。
・保護者の思いを受け止めつつ、常に子どもの立場・視点に立ち、保育所保育指針に即した保育を行います。

【保育の方法】
(乳児)養護・保健的な側面に十分留意しつつ、身体的発達、社会的発達、精神的発達に関する視点から、愛情豊かで応答的な保育を行う。
(幼児)養護を基盤とした5領域を通じた教育に基づいて、個としての成長に加えて、社会の一員としての意識を育む保育を行う。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
【ポピンズナーサリースクール横浜十日市場の特徴的な取り組み】
2019年4月新規開園からの2年目を迎えた今年度(2020年度)は下記の目標を立て、「新しい生活様式のもとでも、子ども同士が柔軟にのびのびとした生活経験を大切に」保育運営に取り組んでいる。

【2020年度十日市場ルーム保育目標】「健康な心身の備わった卒園児1期生の育成」      (新型コロナウイルス感染拡大防止対策として求められる「新しい生活様式」実践との両立)      ①食育活動 ②保健習慣 ③園外活動 ④室内活動環境 ⑤保護者・地域住民との関わり
※十日市場再開発地区の地域性も保育運営上配慮が必要であり、個々幼児への丁寧な対応や個別保護者対応及び、地域関係諸機関との細やかなチーム連携を実施している。

《ポピンズ教育・保育の特徴》
◎エデュケアプログラムによる、養護と教育の一体的展開。
◎ドキュメンテーションによる記録作成(お子様の育ちのドキュメンテーションカンファレンス実施。育ちを可視化し保護者と共有する)
◎ISO基準に則った安全対策の実施(事故対応マニュアル・災害対応マニュアル・不審者対応マニュアル・事故怪我等再発防止策)

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019/07/01(契約日) ~2021/04/15(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特に評価の高い点 ・法人主導で園の運営レベルの向上を図っている
新園のため経験の少ない職員が多いことを踏まえ、開園年には園内研修においてポピンズアプローチの読み合わせを繰り返し行い周知と理解を進めるとともに、日々の保育の場面でも確認をしながら経営層・職員が一丸となり、法人が求める園運営を目指し取り組んでいる。

・家庭への伝達方法を工夫し、連携を図りながら保育を行っている
クリスマス会やスポーツデイ、誕生日会などの行事は、新型コロナウイルス感染予防の一環として保護者の参加ができなかったが、動画配信や掲示を行い、子どもの表情や行動、何気ない日常の様子を伝えるなどの工夫をしている。アンケートでも、「コロナで参加できない行事が動画で見れたりと、臨機応変に対応してくれた。」などの意見が聞かれている。また、対面式の会話アプリ(Zoom)を通して歌を歌ったり、折り紙を折るなどのオンライン保育を行い子どもたちとのコミニュケーションの継続に取り組んでいる。

・子どもが楽しみながら食への関心を持てるように、様々な食育活動を行っている
季節感や素材の味を大切にし、バランスのとれた給食の提供に努めている。乳児クラスでは、乳児期につかみ食べができるよう野菜スティックを提供して自らすすんで食べられるよう促している。行事の際は行事食を提供し、伝統的な食事や食文化を伝えている。また、食への関心を高めるため、食材に触れる機会を設けたりプランターでの野菜栽培を行っている。毎月の献立の中から、おすすめメニューを3つ作成し、保護者に配信し、自宅で作ることなどで子どもとの会話のきっかけにもつなげている。
改善を求められる点 ・園独自の中長期計画の策定と周知が必要とされる
開園2年目となり、地域の状況把握も進んでいる中で、今後どのようにポピンズアプローチを実践していくかについて検討を始めており、そのロードマップとして園としての中長期計画が必要とされる。また、中長期計画に則った単年度の事業計画も、達成目標を明確にしたうえでの策定が望まれ、さらに職員、保護者への周知に向けても取り組みが必要とされる。

・小学校就学へ向けて、小学校見学や1年生体験など就学に向けての機会の設定が望まれる
幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を意識した指導計画のもと、就学に対し期待が持てるような活動や声がけを心がけている。また、就学に向けて、午睡時間に代わり、「年長児の時間」を設け、平仮名や数字のワークの取り組みなどを行っている。更に小学校見学などを通して5歳児が遊びに参加させてもらったり、1年生体験などをするなど、年長児が就学にむけて期待を持てるようにな機会の設定が望まれる。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
開設2年目に「第三者評価」を受審し、施設として以下のメリットがございました。
①施設長、主任、保育士、看護師、栄養士それぞれの立場で、認可保育所として取り組むべき全体像と多岐にわたる項目の確認ができたこと。②施設長、保育士、専門職が、自園の保育で大切にしている点や、特長などについて話し合い、まとめ、記載することで、前向きな自信が持てたこと。③全職員で来年度の運営計画作成のヒントを得ることにつながったこと。④中長期計画の策定の重要性について気づかされたこと。(3年スパンで計画する)⑤保護者様アンケート結果やご意見から、園運営に対する保護者様の関心やご理解の高さを感じることができたこと。職員への感謝やあたたかいお言葉も多く頂戴し、職員の意欲と感謝の実感がより高まったこと。⑥コロナ禍で年度当初の計画(行事等)の変更(縮小・中止)を余儀なくされるなか、第三者評価を受審し、自分たちの取り組みを改めて見直してみるなかで、いろいろなことに工夫しつつ丁寧に取り組めていることが検証でき、安心感と自信につながったこと。
最後になりますが、評価員の先生に丁寧に聞き取りをして頂くなかで、自分たちの思いを的を得た言葉で代弁して頂いたり、具体的にアドバイス頂くなど、客観的・多面的に「明日につながる」評価を頂き、感謝しております。

詳細評価PDF 詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

・事業計画には保育所の運営方針と保育目標が明記され、園内においてはエントランスに保育理念を掲示し周知を図っている。スタッフルームや更衣室に掲示して、職員に対してはいつでも確認できるようにしている。
・開園2年目ということもあり、昨年度より職員ミーティングにおいてポピンズの理念や基本方針の読み合わせなどを行い理解を深められるようにしている。今年度については、必要に応じて個別にアドバイスも行い、理念の浸透に取り組んでいる。
・保護者に向けては、入園時に重要事項説明書を用いてポピンズナーサリースクール 目標、ポピンズナーサリースクール エデュケアについて説明して周知に努めている。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

・本社事業部門とは毎月開催している全体会議において、エリア状況などを共有し合っている。また、園では、子育て支援や地域との連携を課題としている。
・新型コロナウイルス対策の一環として地域での各種の会合は中止になっているが、緑区施設長会は実施されており情報共有を行うことができている。緑区子ども家庭支援課保育担当や保健師、ケースワーカー、提携園などと協力し、地域ニーズも吸い上げられるよう取り組んでおり、緑区からは利用者の状況など待機児童についての情報、新園情報なども得るようにしている。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

・地域との具体的な取り組みを計画していたが、今年度は新型コロナウイルス対策の一環として積極的な活動は控え、来園度に向けての継続的な課題としている。
・開設2年目の認可保育所であり、幼児クラスは定員が割れとなっている。来期は持ち上がりによって、定員割れは解消の見通しではあるが、可能な範囲での事務費や水道光熱費等の節約、残業を減らせるようにして経営改善に取り組んでる。
・経験の少ない職員が多いため、保護者に安心できる保育の提供を進められるように組織一丸となって取り組んでいる。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

・本部にて法人全体の中長期事業計画は策定しており、それをもとに園では単年度事業計画を策定している。
・2020年12月に、運営母体であるポピンズHDは「SDGsIPOに取り組む企業」として、東証1部上場企業となり、ポピンズナーサリースクール各園も、今後「持続可能社会の実現に向けた取り組み」を意識して展開することが期待されている。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

・法人の中長期事業計画をもとに園で作成している単年度計画には、22項目の達成目標を掲げて取り組めるようにしている。
・2021年度は、持続可能な社会を支える企業が運営する認可保育所として、保育運営に必要な多分野にわたって具体的な計画の策定を予定している。WITHコロナの生活様式における乳幼児期の生活・遊び・学びについての計画を策定予定としている。
・抽出した対応すべき課題を踏まえ、園の目的達成に向けて全体的な年間カリキュラム・月間カリキュラム・週間カリキュラムを作成している。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

・年2回開催の第二回運営委員会(2月開催)において、保護者代表委員・第三者委員・法人本部委員等に対して、前年度事業計画の実施報告を行い、意見や要望等を把握して次年度事業計画策定の参考としている。
・第一回運営委員会(7月開催)において、新選出保護者代表委員・第三者委員・法人本部委員等に対して、本年度事業計画策定内容提示し、説明を行っている。
・職員に対しては、年度末の保育所自己評価やISO顧客満足度アンケートフィードバック等の結果も踏まえて、次年度の保育計画の策定に参加を促している。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

・保護者に対しては、年間行事予定などを含めて事業計画内容を書類やデータを必要な時期に示している。
・年間の保育の取り組みについて資料を作成し、保護者懇談会では学年ごとに担任から保護者に説明している。
・施設長や専門職は入所説明会や懇談会において、重要事項説明書をもとに保育運営方針等について説明している。
・周知・説明の工夫として、紙面配布やシステム、施設内掲示等、多面的に実施し漏れないようにしている。
・本年度は新型コロナウイル対策の一環として、システムでの情報提供に変更し、スピーディに保護者への周知を可能にした。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

・保育所自己評価は年度末に本社の評価基準に従って行っており、3月にはエントランスに掲示し周知に努めている。法人では定期的な第三者評価の受審を進めている。
・初年度は経験則を踏まえた職員研修と毎月の研修を行い、現場での対応を進められるよう取り組んだ。今年度は職員の自主性を重んじながら、職員同士でも相互に研鑽する環境に成長している様子が報告されている。
・ポピンズメモリーでのやり取りが増えたため、施設長が個別にチェックしやすくなり、職員の質向上につながる取り組みが機能していることがうかがえる。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

・ポピンズ全施設ISO顧客満足度アンケート結果を分析して、今後の課題を立て、保護者にフィードバックしている。
・保育所自己評価は年度末に本社の評価基準に従って行い、職員はグループごとに課題と対応をミーティングで発表して職員全体で共有している。課題と対応の共有はできているが、改善計画として推進する体制は次のステージで目標としている。
・システムでの日々の情報共有や動画配信、zoomでの懇談会、個人面談等での代替策のほか、電話でのフォローや担任以外でも全職員での丁寧なエントランス対応、スタッフ間情報共有を行うことで、保護者の不安を和らげること取り組んだ。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

・施設長は開設2年目を迎えるにあたって、「地域に根差す」「保護者の信頼」「職員あるいは職員間の信頼」を積み重ねていくことを、日常的な関わりや各種の会議、面談などの機会を通じて職員に伝え、子どもや職員が「また来たい保育園」にすることを目指している。各種行事の挨拶の際には、保育的意義や保護者参加の重要性について触れ、理解を得らえるようにしている。
・施設長は保護者に対して、ポピンズナーサリーの理念をニュースレターやシステムなどによって、定期的なメッセージとして表明している。園内だけに留まらず、地域の保育園としての自覚を持った園運営を目指している。
・安全管理マニュアル、消防計画等で、施設長の役割と責任について明確化している。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・施設長は法人本部主催の会議や研修、勉強会への参加に加え、法人本部や国・県・横浜市からの通知などをもとに、日頃から必要な法令の理解に努めている。
・法人や横浜市の関連資料をもとにコンプライアンスに関する園内研修を開催して、職員への周知に力を入れている。また、法人の全体会議やルーム会議などにおいて、コンプライアンスに関する講話などがあった際には、施設長は園内のミーティングなどで職員に伝え、理解を促している。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・施設長は指導計画や連絡帳、行事案、保護者対応シート等を必ず閲覧し、職員への指導や助言に取り組んでいる。
・年間の業務分掌をもとに、職員が協力し合って自主的に保育運営に参画できるような体制作りに取り組んでいる。
・各種の定期ミーティングを開催し、職員間の情報共有や意見交換、研修などによって円滑な園運営に取り組んでいる。
・昼食休憩や保育前後や退勤前に、職員の相談や雑談、保育エピソード等で気軽に話しかけてもらえる雰囲気作りに取り組んでいる。
・非常勤職員との丁寧なコミュニケーションに加え、更衣室に掲示版も設けて各種の情報提供に取り組み、安心して勤務できるようにしている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・法人本部と連携して年度ごとにMBO目標設定・コンピテンシー評価面談を実施し、職員のスキルや個性を踏まえて指導を実施している。
・年1回実施している「キャリアプラン」回答内容の一部を共有し、仕事に対しての考え方や今後のキャリア形成についての相談や助言を行えるようにしている。
・中堅職員以上を対象に自治体に対して処遇の改善申請を行い、必要な研修を受講させてスキルアップを図り、グループリーダーとして分野ごとにとりまとめ役として任命している
・人件費については、園児利用時間ごとに必要人数を算出し、シフト作成などに反映させ、人件費の支出抑制に努めている。
・事務費・事業費については年間経費を算出して円滑な運用に努め、小口管理、一定額(5万以上)については本部決裁となっている。法人のルールに則り運用が図られており、職員への周知も図っている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・非常勤を含めて本部で採用に関する方針・計画を策定して取り組んでいる。法人のグループの保育士などの人材派遣、人材紹介会社と連携して人材確保に取り組んでいる。
・園からはシステム上で必要とする人材を伝えることができるようになっていることや、急な欠員等は本部運営部で社内外から補充できる体制になっている。開設2年目の新しい施設であり、新人・中堅のスキルアップを図れる人材の確保について本部に希望を出している。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

・キャリアパスについては、自己評価のガイドブックに概要を明示して職員への周知に努めている。
・法人本部は全職員を対象に「キャリアプラン」アンケートを実施しており、職員自ら将来の姿を描くことができる機会となっている。「将来施設長を目指したい」、「環境を変えるため、転居のために異動したい」、「別の業態での仕事がしたい(認可・認可外・事業所内・海外等)」、「海外研修に参加したい」などの自由意見を把握している。
・今年度12月ポピンズHDが、「SDGsIPOを実践する企業」として東証1部上場したことにより、ポピンズ社員の「期待する職員像」に「品格」が加わり、より一層の社会的責任が求められている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

・有休申請は前月に希望を主任に出し、管理調整して希望を優先して翌月のシフトに反映させている。
・法人として残業時間を月に7時間以内としているが、保育残業以外は極力時間内に業務が終わるように、非常勤職員を含めて協力し合い事務作業などを進められるようにしている。
・現在「3密回避」のため職員間のコミュニケーションを図る機会が減っていることを踏まえ、新人のモチベーション維持向上に向けて施設長・主任でコミュニケーションを補うように努めている。園では職員が「また来たい」職場を目指し、しっかり休憩をとれることや事務的な業務の作業軽減、失敗を許容できる環境づくりに取り組んでいる。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・施設長は定期的な職員面談に加え、日頃からの声かけによって相談できるようにしている。
・施設長は、MBO/コンピテンシー評価シートから目標を把握し、11月に評価を行い賞与への反映させることにしている。
・各種の研修をはじめ、施設長や中堅職員の声掛けによって個々の職員の良いところを見つけ伸ばすよう努めている。さらに、ポピンズメモリによって保護者とのやり取りを経営層が把握し、アドバイスや賞賛を行いながら職員育成を目指している。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・法人の研修をはじめ、横浜市の研修、緑区の研修など内外の各種の研修に参加を支援しており、職員のスキルや経験に沿って参加できるように取り組んでいる。
・法人(社内)研修では新人・中堅・施設長研修・ポピンズアプローチ研修・救命救急研修他が、園内研修ではOJT研修・ポピンズドキュメンテーション研修・諸課題研修他が計画されており、研修受講後はレポートを作成し、本部研修部門に提出する流れになっている。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

・施設長と主任によって、職員が希望する研修にはできるだけ参加できるようにシフト調整し、全職員が研修に参加できるようにしている。年間研修計画を作成し、全ての職員が学べる機会を持てるようにしている。
・オンライン学習管理システムがあり、いつでも研修を受けることができる仕組みも設けている。コロナで外部研修の中止が多い中、法人研修部はオンラインでの研修を実施し、シフト調整をしながら無理なく参加することができている。
・学習管理システムでは進捗状況を確認することができ、非常勤職員も行っている。必須項目について、本部では人事評価の参考として利用している。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:b】

・今年度は新型コロナウイルス対策の一環として、実習生の受け入れ実績はない。ただし、マニュアルは整備されており、受け入れる準備は整えていることを踏まえ、来年度の取り組みに期待したい。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

・法人のホームページには、法人(保育所)の理念、基本方針やビジョン等について明示し、法人の存在意義や役割を明確にするように努めている。IRライブラリーでは、決算情報、有価証券報告書、適時開示情報、その他IR資料、株主総会関連資料など、上場企業として運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。
・ポピンズとしてパンフレット等紙媒体の作成はしておらず、ホームページにおいて基本情報の提供を行っている。紙媒体による地域情報提供としては、緑区子ども家庭支援課保育担当を通じての広報誌や緑区認可保育所ネットワーク通信レターを活用している。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・経理規程及び職務分掌と権限の規程が定められており、PCグループウエア内で閲覧できるようにしている。
・外部の会計事務所に経理業務を委託し、法人経理部とともに経営についてアドバイスを受け適正な運営に努めている。本部にて推奨登録された業者より相見積もり、稟議等のルールに則った取引を行っており、発注に関しても、法人本部を通して行い、ルールに沿って適正な管理運用に取り組んでいる。
・定期的に内部監査が実施され、運営状況の確認、改善の指導がなされている。自治体監査の結果や年度末の決算等は運営委員会等で保護者へも報告している。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・今年度は新型コロナウイルス対策の一環として、地域との様々な交流が制限されてしまったが、開設年度には、地域の幼保小教員交流や要保護家庭支援機関報告会、緑区施設長会、十日市場小学校体育館利用、みどりさくら保育園交流、クレールレジデンス横浜十日市場シニア交流、系列園(ポピンズナーサリースクール小机)との交流など、地域交流の土台作りを行うことが出来ている。
・今年度は地域の畑で芋ほりや地域施設訪問、十日市場小学校施設利用会議、近隣保育園との交流、クレールレジデンス横浜十日市場交流など、新型コロナウイルス対策を図りながら可能な地域交流を継続し行っている。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

・法人としてボランティア受け入れ手順は設けているが、2年目の新設園であるため、ボランティア受け入れにはまだ運営経験が浅いとの認識をしている。
・ニーズに応じて受け入れ可能にすべく準備を行っているため、今後の取り組みに期待したい。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

・「横浜市緑区十日市場地区要保護児童対策地域協議会」が定期的に開催されており、施設長が出席して情報共有や問題解決に向けて取り組んでる。
・北部療育センターの巡回相談を年2回活用し、配慮の必要な子どもや関わりの難しい子どもなどへのアドバイスをもらっている。その内容は必要に応じて保護者とも共有している。
・北部児童相談所、横浜市緑区子ども家庭支援課の保健師等、緑区ネット―ワーク保育士と定期的に連絡を取り合い、情報収集・共有や保育向上に努めている。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・十日市場地区の歴史と再開発の2極性について、地元の非常勤職員から話を聞いたり、地域の集合住宅の自治会に参加したりして、地域性や地域の課題について把握している。
・新園であることを踏まえ、近隣の道路への送迎時の駐停車や公園での子ども達の遊び声などに対して、近隣住民の意見などを真摯に受け止め、職員や保護者と共有している。
・園医との関係を大切にし、地域ぐるみでの子育て支援につながる地域の福祉ニーズ把握に取り組んでいる。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

・園は2019年4月、シニアマンション「クレールレジデンス横浜十日市場」1階にてオープンし、保育施設として横浜市による十日市場地域再開発事業の一端を担っている。
・徒歩5分以内に大規模マンション建設、子育て家庭の流入も盛んで、保育の受け皿としての機能が期待されている。
・今年度は新型コロナウイルス対策の一環として計画が中止となったが、「十日市場地域でのクレールレジデンス広場祭り」などへの参加など地域の活性化の一翼を担うよう取り組んでいる。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・子どもの人権尊重に関して、職員間での研修を継続して実施している。
・2019年度はナーサリースクール横浜エリア看護師チームによる「命の授業」シリーズを園児に向けて実施し、心身の健康の大切さについてのシアターを実施した。
・今年度は専任看護師によるプライベートゾーンのお話し「いいタッチわるいタッチ」を実施し、4.5歳児クラスに「性の大切さ」に関して学ぶ機会を複数回設け子ども同士の尊重にも向けた取り組みを行っている。
・国籍の異なる子ども複数名が在籍しており、言葉など文化理解が生活の中で遊びを通して育まれている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:a】

・個人情報保護規定、ISO業務マニュアル、保健業務マニュアル、のほか、横浜市配布の子どもの人権にかかわる資料等を職員間で共有、定期的理解に努め、保育にあたっている。
・開設2年目の新設園のメリットとして、ゆとりある保育動線や、共有スペース、0.1.2乳児クラス、3.4.5幼児クラスとそれぞれの専用保育室があり、子どもが気持ちを落ち着かせるための「くまさんミニスペース(スヌーザールーム)」などを設置している。
・子どもの着脱時、排泄時等は、パーテーションを備え、プールなどの際にはひさしを用いて目隠しをするなど配慮している。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

・利用希望者への情報提供は基本的にホームページとしており、園見学については園で受付対応することにしている。
・ホームページでポピンズの目指すところは表現できているが、横浜十日市場としては不足感があることを認識しており、見学の際に園の特徴についてわかりやすい説明を心がけている。今年度は新型コロナウイルス対策の一環として、エントランス対応とし、園内の写真を利用して説明している。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

・重要事項説明書で明示しており入所説明会にて説明し、内容の理解を得たうえで「入園同意書」を書面で交わしている。
・変更が生じた際はその内容を速やかにシステムにアップし、保護者が会員ページから確認できるようにしている。今年度は新型コロナウイルス対策については、本社と横浜市からの情報をポピンズシステム、エントランス掲示、レターを利用して周知に取り組んでいる。
・緊急事態宣言期間中のリモート保育についてはポピンズシステムから通知し、設定などアナウンスしている。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

・横浜市ガイドラインとして転園等の際の引継ぎ文書作成の指示はなく作成していない。
・継続性の配慮としては、個人情報保護の上で園生活の様子など口頭で行うことがある。(児相一時保護の際など)
・開設年2019年度は年長児不在のため卒園児は無い。2020年度は、初の卒園児10名をそれぞれ4小学校に送り出す予定としている。卒園後もスポーツデイや夏祭り、クリスマス会等の行事に卒園親子招待案内を送り、OBとしての関係を継続していく予定としている。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・年に1回ISO顧客満足度調査を実施し、結果を集計している。把握した結果は職員間で分析し、課題と改善について検討の話し合い、保護者に向けて具体的な改善策をフィードバックしている。
・職員と保護者の日々のメモリー等のやり取りや「保護者面談シート」の内容を施設長や主任が把握している。保護者の小さな不平・不満を見逃さないように努め、必要に応じて施設長や主任が個別に聞き取って対応することにしている。
・今年度は新型コロナウイルス対策の一環としてエントランスでの登降園対応としており、保護者と職員とのコミュニケーションは限定されている。主任や施設長がフォローして、保護者対応に努めている。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

・苦情解決の体制を整えており、入所説明会にて周知に努めている。「第三者委員制度苦情解決の仕組」をエントランスに掲示したり、意見箱を設置したりして、匿名での申し出もできるように配慮している。
・保護者向け顧客満足度アンケートにおいて意見や要望を受けた際には、適宜フィードバック対応することにしている。また、送迎時やメモリー記録などでの早期発見、初期対応を心がけており、不満や心配の芽を発見し丁寧な対応を心がけている。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

・広く明るいエントランス空間や廊下横のベンチスペース、静かで落ち着ける空間の応接室など、保護者が気兼ねなく話ができる環境が整っており、園では傾聴を心掛けるように努めている。
・今年度は新型コロナウイルス対策の一環として、エントランスでの登降園対応するなど会話の場が制限された。ただし、電話での保護者との丁寧なやりとりや、登園自粛した園児には園から電話によって様子を確認し、さらに園の状況を伝え意見を積極的に聞くことができるようなど工夫をして取り組んでいる。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

・保護者からの相談や意見については速やかに施設長や主任が共有し、保護者に迅速な対応をすることを基本としている。保護者対応シートを用いて相談内容、保育者の対応の仕方をまとめておき、保護者の相談内容について職員同士で共有できるよう取り組みを行っている。
・今年度は新型コロナウイルス対策の一環として、オンラインで行事動画配信を行い、配信後は必ず「保護者アンケート」を実施し、細やかに保護者様の意見・要望が伝わり対応できるようにしている。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

・事業計画の安全安心に対する取組計画では、事故の防止策と対応策の計画、不審者対策の計画、 防火・防災対策の計画が策定されている。
・本部ではアクシデントレポートの集計及び分析を毎月行い、当施設だけではなくグループの施設で起こった怪我や事故の情報を収集し、職員に周知、改善策などについて話し合う場を定期的に設けている。
・イベント実施前には職員の役割を共有し、想定しうる危険への対処方法を検討するなどリスクマネジメントに努めている。当地域は風が強いエリアなので散歩のリスク、注意報はこまめに把握できるようにしており、子どもの安全に向けてマニュアル化を目指している。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・感染症のマニュアルは毎年更新(見直し)しており、時期的に発生しやすい感染症については、季節ごとに職員に向け勉強会を開催している。また、月に1回発行されるニュースレターでは感染症情報を伝え保護者への注意喚起を促している。
・感染症発生時には「合同保育をしない」「消毒液を殺菌力の強いものに変える」等、園全体に感染症が流行しないように対策を講じ、保護者には行政からの情報を園内掲示だけでなくシステムから配信も行っている。
・新型コロナウイルス対策としては、エビデンスに沿った対応を園全体で行っている。食事の取り方、手指衛生の方法、玄関対応含む保護者とのコミュニケーションの取り方、換気方法、イベントの開催の方法は従来以上に安全性を重視した方法で取り組んでいる。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

・毎月の避難・不審者対応訓練では様々な状況を設定して実施している。また、マンション施設の避難訓練に参加し周辺との協力体制を築いている。職員には広域避難場所を周知して園外での事態に備えている。
・防災リュックのチェックリストを用いて毎月チェックを行い、アレルギー児用の食品もバッグに入れて常備している。
・施設環境チェックリストを使用してドアや窓などの開閉チェックを行い、避難時にトラブルの無いよう確認を行ったり、バギーなどを毎日外に常駐させたり、日頃からの確認と準備を備えるよう努めている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

・マニュアルの【保育安全管理】ではISO 業務、安全管理、散歩、美観、清掃消毒、【保健】では保健業務、保健業務様式集、感染症予防対策スペシャルニーズ対応、エピペン注射液対応、子ども虐待防止対策、プール遊び水遊び、SIDS 予防対策、【給食】では大量調理施設衛生管理、給食業務、除去食、異物混入防止、誤嚥窒息防止などが法人で策定されポピンズのアプローチを実現できるよう整備されている。
・法人本部による入社前新人研修2年目研修中堅研修主任研修施設長研修が計画され、適切な保育運営への教育が行われている。
・開設年はマニュアルについて読み合わせを徹底し、ポピンズアプローチが実践できるよう継続的に力を入れて取り組んでいる。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

・保育の標準的な実施方法の検証・見直しについては、保育現場からエリアごとに吸い上げ、法人本部にて毎年度改定されることになっている。
・コロナ禍の今年度は、国と自治体からの「3密回避のための新しい生活様式」の指示を受け、法人本部看護師チームによる「ポピンズ新しい生活様式」マニュアル作成、内容周知と実施に向けた取り組みが早急に実施されている。
・「ポピンズ新しい生活様式」マニュアルにより、エントランス送迎時の保護者の待機位置の案内や、具体的な健康観察方法、喫食手順、清掃・消毒手順など早急に変更し、安全な保育運営に取り組んでいる。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:a】

・法人本部の各専門リーダーやマネージャーによる助言や調査により、客観的で有用な計画が策定できる仕組みとなっている。全体的な計画は法人の基本フォーマットをもとに施設長が策定し、全体的な計画を基に年間指導計画を担当職員が策定することになっている。
・食育に関する保護者の関心は大きく園でも力をいれており、食育計画に関しては、栄養士と保育士を交え、子どもに経験してほしいことや発達プロセスなどを確認検討して立案している。
・保健関係では、法定健康診断の実施の際に、歯科衛生士による歯磨き指導なども計画している。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

・年度末2月の保育所自己評価、運営委員会での意見を踏まえたうえで、主に職員ミーティングや学年ミーティングなどで評価反省を行い、新年度版を作成していく。
・職員ミーティングやデイリーミーティングで緊急見直しの会議を開き、状況理解、情報共有を行い見直しにつなげている。
・システム入力作成・保存のため、速やかな確認や共有が可能で、変更内容は施設長の承認があれば必要に応じて書きかえ可能だが、原本は紙で保管され変更点は確認できるようになっている。
・避難訓練、保健指導、食育等、保育内容毎の指導計画は、天候や今年度のコロナ禍等、環境の変化により、より必要性のある内容に見直している。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

・新人保育士や2年目保育士に対する本社研修で、実際の記録記述に対しての指導や助言が得られる仕組みがあり、記録の標準化を図っている。
・デイリーミーティング、週1回の学年ミーティング、月1回の職員ミーティングにて情報共有に取り組んでおり、非常勤職員にはノートや掲示版、システム等にて必要情報が共有できるようになっている。保育記録等は適切なペーパーレス化により、システムに保存、必要に応じてプリントアウトし、作業効率化を図っている。
・ポピンズドキュメンテーションにより、写真を活用し視覚的に豊かな育ちを共有できるよう取り組んでいる。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

・ISO業務マニュアルにおいても子どもに関する記録の管理体制の確立を規定している。
・怪我等の記録も、個人情報について特定をされない形での記入を徹底している。メールでの報告が必要な場合は、個人情報について特定されない形での入力の徹底及び送信先の二者確認を実施、社外送信はパスワードをかけている。紙面記録の廃棄処分は必ずシュレッダーで行い、保管は鍵のかかる書庫にて行っている。
・社員は入社時に個人情報保護研修を受講し、継続的な自学自習も行っている。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

・法人の保育理念、保育方針などにもとづき、前年度の子どもの様子や家庭の状況、地域の実態などを考慮して全体の年間保育指導計画を作成している。作成には保護者アンケートの意見や、職員の2月の自己評価からの課題や充実させたい部分を取り入れ全職員で話し合いを行っている。また、法人本部の各専門リーダーやマネージャーによる助言や調査により、客観的で有用な計画の策定に努めている。また、作成した年間指導計画から、クラスの年間計画、月間指導計画、および週間指導計画へと落とし込んでいる。
・全体的な計画の評価は年度末に全職員で話し合い、クラスの年間計画は1年を4期に分けて評価や振り返りをすることで次に繋げるPDCAプロセスを確立してる。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

・各保育室に室温・湿度計を常備しており、職員は数値を見ながら温度や湿度の調整を行っている。睡眠時の採光については、天候により電気をつけ適した明るさに調整をしている。
・新型コロナウイルス感染予防の一環として、食事のスペースや保育室内を密を回避する配置になおしているが、園児が孤独感を感じないように配慮をしている。また、常に窓を開けて換気をしている状態だが、冬場は寒くならないようにこまめに温度調節を行っている。
・園の設備や家具、遊具に破損などの危険個所を発見した際には、日々のミーティングで共有をした後、印をつけて触らないように注意喚起をするとともに修理依頼が必要な物に関しては、速やかに業者へ依頼して迅速な対応に努めている。玩具は毎日、布製品の玩具は週末に消毒し、衛生チェックリスト記載して衛生管理に努めている。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

・入園時に保護者が記入する児童票で成育歴、既往症、家庭の教育方針を確認し、面談でさらに細かく子どもの様子を聞き取ることで、子どもの全体像の把握に努めている。
・給食、衣服の着脱、友達との関わりなど様々な場面で自分の思いを言葉にして伝えられない時は、普段の行動や表情を把握し、どのような援助を求めているのか、思いを汲み取るよう心がけている。また、前後の様子を振り返える事で適切に対応するようにしている。
・子どもの話すペースや声の大きさに合わせ、子ども一人ひとりに応じた声掛けを行うよう心掛けている。またその際は、ゆったりとした雰囲気の中で言葉のやり取りを行うよう配慮している。
・一人ひとりの子どもを尊重した保育の関わりができるよう、非常勤職員ともコミュニケーションを密にし、保育の進め方の情報共有を行っている。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

・着替えや衣服を畳むといった支度を進んで行い、意欲が見られた際にはスタンプやシールを貼るなど目で見て成果を実感できるように工夫するなど、やろうとする気持ちを次回に繋げていけるようにしている。
・その日の子どもの体調や心情に合わせて寝かしつけを行い、一人ひとりが安心して身体を休められるようにしている。その際には普段と違った様子がないか観察を行い、必要に応じて落ち着ける場所に移動したり、寝られない場合には無理に寝かしつけをせずゆったりと会話をしたりそばにいる事で安心できるよう配慮している。
・トイレトレーニングの際には、家庭と園での様子を保護者様と共有し、子どものその日の状態に合わせて進めていけるようにした。また子どもの思いを慎重に聞き取り、不安やプレッシャーを感じる事がないよう穏やかに接するよう心がけている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

・その日に計画していた活動でも、子どものその日の雰囲気や子どもからの提案によって活動内容を変え、主体的かつ集中して取り組めるような環境作りを行っている。廃材遊びではティッシュ箱やラップ芯だけでなく毛糸やシールを箱に入れて用意し、子どもが自由に組み合わせて遊べるよう工夫している。また製作している中で「テープがほしい」「ハサミを使いたい」「もっと長いのがほしい」などと話があった際にはその思いを実現できるように用意して、安全に使えるような環境を整え援助している。
・遠足の計画で下見に行った際に、その行先にあった自然や建物を写真におさめ小さな観察ブックを作成し、子ども一人ひとりに用意した。遠足では観察ブックの写真がある自然や建物を友達と一緒に探し、身近な自然とふれあい、発見を通して友だちとの関わり持つ機会を設けている。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・子ども一人ひとり様子を見ながら一対一で対応する時間を大切にしている。おむつ替えの時は、「きれいになってすっきりしたね。」と目を見て声かけをし、子どもの表情やしぐさ、発語を通しての要求を察知し、タイミングよく応答したり、スキンシップ等で気持ちを受け止めて情緒の安定が図れるようにしている。
・発達や発育の状態をよく観察し、個々の発達過程にに合った玩具や環境を整えている。絵本、紙芝居やぬいぐるみ、指人形などを通して具体的に視覚的にも感覚的にも分かりやすく伝えるようにするなど、子どもの月齢に合わせて興味が持てる活動内容を工夫している。
・新型コロナウイルス感染予防の一環として、保護者様との直接のコミュニケーション制限があるため、丁寧に、メモリー記録の交換を行うなど、保護者に安心感と信頼感を実感してもらえるよう努めている。

【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・子どものその時々の気持ちを受け止め、週案は柔軟性をもたせて意欲的な活動ができるようにしている。自由遊びや夕方の時間帯などは、何がしたいのかを聞き、コーナー遊びの環境を整えたり、したい遊びができなかった子どもには、「明日はやろうね」など気持ちを受け止めて次の活動ができるように声をかけたりしている。
・身支度などを生活の流れに取り組み、身の回りの事など、できない所や気持ちも受け止めつつ、達成できるように向かうよう促している。そして、一つ一つできる喜びを味わえるように、できたところを褒めて自信や肯定感に繋がるような援助を心がけている。
・子ども同士の関りあいを見守り、子ども同士での関りあいを深められるように支援している。玩具の貸し借り等友達との関わりは、安全に遊ぶための約束事として身につけられるよう伝えつつ、やり取りにはすぐに介入せず見守り、タイミングを見て仲立ちをするような関りをしている。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・3歳児クラス室は他学年との交流も図りやすいオープン、かつ、3歳児クラスの安定も図れるよう適切にコーナー化の設計上の工夫が施されている。子ども一人ひとりの興味のある遊びや玩具の把握に努め、個々に声掛けするよう心がけている。
・4歳児は椅子取りゲームなどのゲーム遊びを通して、自分たちで新しいルールを取り入れ、意欲的に参加するような姿が見られた。互いに応援し合ったり、異年齢児に正しいルールを教える姿も見られ、異年齢の交流にもつながっている。
・5歳児は、集団の中で自分の意見を話したり相手の気持ちを聞き入れたりしながら遊びを展開できるようサポートしている。スポーツデイの開会、閉会の言葉では、職員が言葉を決めるのではなく、子どもに「どんな気持ちを話したらいいかな?」「どんなこと頑張った?」等と問いかけ、みんなで一緒に言葉を作り上げていくことで、相手の思いに共感したり、尊重する気持ちを育んでいる。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・集団で集まる事が苦手な時は、無理に活動に参加させず2人いる職員のうち、1人は全体を進行し、1人はそのサポートが必要な子どもに寄り添い、思いを聞き取り状況を理解するよう努めている。またその後、個別で活動の内容や状況を伝え、タイミングを見計らいながら子どもが安心して活動に参加していけるよう支援している。
・子どもが心を落ち着かせたいときは、スヌーザールーム(集団生活から物理的に短時間離れることで気持ちのリセットをし、次の活動にスムーズに入れるように仕切られている空間)を活用し、職員が見守っている。
・療育センターと連携を図りながら、巡回指導訪問の際に個別配慮が必要な子どもへの対応のアドバイスをもらい、対応に活かすようにしている。定期面談を実施し、園での様子や職員の関わり方、課題などを伝え、家庭での様子を聞き取りするなど連携を図り育ちを見守っている。

【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・施設環境として、時間帯に応じて変更できる照明器具、くつろげる床暖房の設置などが工夫され、長時間子どもが生活するシーンに応じて適切な環境が整備されている。また、各保育室に面したテラスや、年長クラスには隣接した園庭があり、いつでも戸外の空気を吸えたり活動が出来るようになっている。
・遊びの設定に関しては、子どもと何をして過ごすか話し合い、興味のある遊びを設定することで遊びに集中できるよう配慮している。夕方遊びが継続している中で引継ぎをする際は、その日の子どもの気分や出来事を共有し、引継ぎ後も適切な言葉かけや聞き取りができるようにした。その時起こった事や気になった事は翌日担任に報告し、今後の声の掛け方やサポートの仕方について話し合うよう取り組んでいる。
・毎日の13時からのディリーミーティングでは、遅番シフト時間帯の申し送りを実施し、健康観察表を用いて引継ぎ、共有を図っている。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

・幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を意識した指導計画のもと、就学に対し期待が持てるような活動や声がけを心がけている。
・新型コロナウイルス感染予防のため今年度は、幼保小交流計画が自治体的に中止となってしまった。しかし、2019年度は隣接の十日市場小学校の体育館を借用しての運動会や小学校内での小学校の先生方との打ち合わせなど、職員、子ども、保護者ともに主就学先の環境に触れる機会を設けている。
・秋口からは、就学に向けて、午睡時間に代わり、「年長児の時間」を設けた。この一時間の間に、各自が静かに集中して平仮名や数字のワークに取り組んだり、お絵描きや読書をしたり、時には園庭でリフレッシュしたりと、落ち着けた時間になっている。
・新型コロナウイルス感染予防のため園外保育も制限下であったが、十分感染対策を行ったうえで、電車に乗り系列園の年長児訪問を行い交流を図っている。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

・法人で作成のマニュアルは健康管理、感染症、虐待防止など分野別に完備されており、1年に1回見直しがなされ、最新の情報を必要な時に職員が確認できるように整えている。
・体調不良や怪我が園内で見られた際には、当日保護者に伝えると共に、次回の登園時に自宅での様子を確認をしている。発熱に関しては、表に記載を行いそれを渡す事で、体調と体温の推移を保護者と共有している。
・感染症が発生した際には個人情報に配慮した形で、保護者に伝達、及び注意喚起を行っている。また季節ごとの健康上の情報は毎月ニュースレターに記載を行い、啓発活動に努めている。
・職員の入職時及びSIDSの発生報告が多い4月に職員向けの勉強会を開き知識の周知、確認を行っている。
・予防接種を受ける際には保護者より口頭で報告を受けると共に、受診後はシステムに入力してもらい、記録することで管理している。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

・健診を行った日のミーティングで各クラス担任、栄養士と内容を共有している。健診票は個別の児童ファイルで管理し、必要な時に職員が見返せるように整えている。
・健診を行う前には事前に家庭にアンケートを配り、園児の体で気になる事を聞きとり、それを医師に上申している。医師の回答は健診を行った日にシステムや手紙を通じて保護者へ伝えている。
・健診にて医師より指摘があった時には、保護者とも共有を行い必要な場合には受診を促し、フォローが必要な家庭には継続的な関わりを行い改善できるような関わりを目標として支援に努めている。
・新型コロナウイルスの影響により登園を自粛している家庭には、電話にて連絡をとり、健診の時間のみ来てもらえるかの確認を行い、登園された際には、密にならないように配慮し安心して健診を受けて頂ける環境を設定している。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・アレルギー疾患のある子どもに対しては、入園時の面談で栄養士や看護士から聞き取りを行っている。毎月、次月の献立表を個別に作成し、面談を通して保護者と一緒に確認を行っている。
・アレルギーの定期受診に行った際には、保護者に確認し、保護者のアレルギーに対する考えも聞き取り、栄養士、看護師も交えて必要としている対応や情報を提供できるように努めている。
・誤食があった際の緊急時薬の対応の確認のため、職員全員で勉強会を行い、誤食をさせない意識を高めると同時に誤食があった際の対応についての周知に努めている。
・食物アレルギー疾患の子どもがいるクラスでは、当該児が別メニューを食べている際にはアレルギーであること、違う食品を食べていること、そしてアレルギー食品を食べてしまうと具合が悪くなってしまう可能性がある事を食事の前に同クラスの他児に説明を行い、クラス全体でアレルギーに対しての知識と意識を高めている。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

・栄養士は年間の食育計画を作成し、月1回以上の食育活動を通して、年齢に合わせた食に関する豊かな経験ができるよう取り組んでいる。園で栽培したトマトやキュウリ、小松菜などは、マニュアルに沿った加熱・消毒をして、収穫したクラスごとに食に対する感謝の気持ちを育みながら提供している。乳児クラスでも、乳児期につかみ食べができるよう野菜スティックを提供して自らすすんで食べられるようにしている。
・保護者には、毎日の食事の様子がわかるよう、食事時の様子を文章と写真で掲示物を作成して掲示している。また、毎月の献立の中から、おすすめメニューを3つ作成し、保護者に配信し、自宅で作ることなどで子どもとの会話のきっかけにもつなげている。さらに、法人作成の毎月の給食だよりや、園作成の毎月のニュースレターのコラムを通して、食に関する取り組みを伝えている。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

・法人が定めた各種マニュアルに準拠し、納品業者との情報共有を丁寧に実施し、正確な食材情報を得るなど、安全安心な食事の提供に努めている。
・栄養士は給食時に巡回し、喫食状況の確認とともに、感想を聞き取り調理に反映している。また、喫食が悪い子どもへ声かけを行い、「ふわふわっとしてやわらかいよ。」など食べた感じを伝えて喫食を促している。また、月1回の給食会議や法人での栄養士食育ミーティングを月1回実施し、必要な情報を共有するとともに、改善や質の向上に努めている。
・月に1回、日本の郷土料理や多文化料理の掲示をして食事を提供している。七草粥を食べる日には、七草粥の説明と実物を見せて、食に関する関心を高めながら楽しく食事をする工夫をしている。また、エントランスにも保護者向けに実物と七草粥の掲示物を掲示して取り組みを伝えている。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

・毎日のメモリーを通して活動時の様子や給食時の様子、友だちとどのような関わりを行っていたのか伝えている。また、毎月の発行物として、法人作成のニュースレターでは保健や給食の情報、園のニュースレターでは園の活動や行事、各クラスのクラスレターではクラスでの子どもの様子や活動をを伝え、保護者との共有を図っている。
・クリスマス会での劇は歌、スポーツデイでの運動会の様子、誕生日会などの行事は、新型コロナウイルス感染予防の一環として保護者の参加ができなかったが、期間限定で個人情報に十分な配慮をしての動画配信や掲示を行い、子どもの表情や行動、何気ない日常の様子を伝えるなどの工夫をしている。保護者アンケートでも、「コロナで参加できない行事が動画で見れたりと、臨機応変に対応してくれた。」などの意見が見られた。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

・新型コロナウイルス感染予防の一環として、今年度は玄関での受け入れ、送り出しとなっている。登園時は健康観察や声かけをして子どもの様子を確認し、何かあった場合には健康観察表に記載して職員間で共有している。降園時は担任より引継ぎを行い、怪我の報告や普段とは異なった様子が見られたり、体調面で特に重要なことは、メモリーに加えて口頭でも伝えている。
・新型コロナウイルス感染予防の一環として、健康上の理由から登園自粛が長期化した家庭には、対面式の会話アプリ(Zoom)を通して歌を歌ったり、折り紙を折るなどのオンライン保育を行い子どもたちとのコミニュケーションを継続している。また、担任が電話を通して交流を図っている。
・年2回の保護者懇談会の他に、年2回の個人面談を実施し(オンライン)、保護者の悩みや相談、要望を聞く機会を設けている。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

・身体測定や着替えの場面といった日常の中で、子どもの身体の観察を行い怪我の有無などを確認している。子どもの身体に不自然な怪我やアザを発見した場合には、速やかに施設長に報告を行い、丁寧かつ慎重に子どもから聞き取りを行うなど、子どもが自然と何があったのかを話せるような環境作りに努めている。必要に応じて画像付きの記録を残し、のちに確認を出来るようにしている。また、日々のミーティングにて園児の身体的変化や精神的変化を職員間で共有している。
・地域関連機関とは密に連携を取り合い、信頼関係の下、初期対応及び経過対応を丁寧に実施するように努め、定期的に連絡を取り合い、情報共有を行い介入の必要性や方法について連携を取っている。家庭的背景や経済的に配慮が必要な家庭に対しては、緊急事態宣言が発令された際にも、一律にルールとするのではなく養護の観点から保育の受け入れを行い保護者の支援にも取り組んでいる。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

・毎日のミーティング、日誌、週間指導計画、月間指導計画をもとに、振り返りや反省を行うことで日々の保育の向上に繋がるよう取り組んでいる。日誌には、自らの関わり方、接し方の評価を書くようにしている。さらに、年間計画を4期に分け、それぞれの期末に評価や振り返りをすることで次期に繋げている。子どもの声掛けや対応など、気になった部分はその場で職員同士が声を掛け合い、より良い対応方法を確かめていくようにしている。また、職員同士で子どもの様子を振り返り、共有することで、保育の現場でのやり方を見返し専門性の向上に努めている。
・今年度のオンライン保育の動画配信を職員で見直しを行い、自分自身の表情や動き、言葉がけなど自らの関りをを客観的に確認することで改善点や工夫点を互いに話し合い、保育の質の向上に努めている。