社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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マミングステーション

2024年01月18日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 マミングステーション 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 19 名
所在地 236-0053
横浜市金沢区能見台通1-5能見台駅前GCIビル2F
TEL 045-780-3232 ホームページ
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2019年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) アイムワン株式会社
職員数
常勤職員:8 名
非常勤職員:6 名
専門職員
保育士:6 名
管理栄養士:1 名
保育士:3 名
施設・設備の概要
保育室:3
遊戯室:0
更衣室:1
事務室(医務室):1
調乳室(キッチン):1
子どもトイレ:1
大人トイレ:1
園庭:無
オマル:2
手洗い場:3

③ 理念・基本方針
明るい清潔な保育環境の中、子ども達の伸びやかな心身の成長を育み、一人一人の個性を尊重し、安心感のある愛情豊かな保育を目指す

④ 施設・事業所の特徴的な取組
食育に力を入れると同時に、給食やおやつの献立等日替わりの手作りメニューを提供。乳幼児英会話を取り入れ、子ども達の豊かな才能の発達を促す。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/04/20(契約日) ~2023/12/21(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇特長や今後期待される点
○地域と連携して、子育て家庭を応援しています
園は、積極的に地域の子育て家庭の支援に取り組んでいます。金沢区の「赤ちゃんの駅」に登録しており、駅前の立地を活かし地域の子育て家庭に、授乳やおむつ交換の場所を提供しています。また、育児相談に応じて子育て家庭を応援しています。   自治体と商業施設と保育園・認定保育園が連携を図り、商業施設の特設会場を利用した「親子で楽しく遊べる子育て支援イベント」に参加しており、地域の子どもに保育士がパネルシアターなどで一緒に遊び交流を図っています。また、商業施設は、近隣保育園のパンフレットを常置する場所を提供しており、そこで地区7園が持ち回りでパネル展を実施するなど園の紹介をしています。園では、地域と連携して子育て家庭を応援しています。

○保護者との信頼関係が厚く、家庭と連携して保育を行っています
普段から職員全員が明るい挨拶と対応を心掛け、保護者とのコミュニケーションを図れるよう努めています。また、登降園時には出来るだけ保護者と対話の時間を設け、子どもの様子を共有しています。園だよりに職員紹介のスペースを設け各職員が自己紹介することで、各職員の趣味や人柄などに触れられ、親しみが持てる機会になっています。6月の給食試食週間では、親子で登園後、遊びや散歩、給食に一緒に参加していただくことで、保育内容や子どもの様子、保育者の関りを観ていただき、その後の連携に繋げています。また、食育で作った味噌を家庭でも味わっていただくことで、園と家庭、親子の会話などに繋げています。
小規模園の利点として、担任だけでなく全ての職員や栄養士が全園児の状況を把握しています。一人ひとりの子どもを様々な角度や視点から観ることで、より丁寧な保育に繋げています。

○保育の取り組みや改善点を情報共有することで意識の可視化が望まれます
園では、小規模保育園の特色を生かし、家庭的な環境で一人ひとりの子どもに向き合い保育がおこなわれています。保育者と子どもの距離が近く、保護者との関係も丁寧に関われることから、子どもがより家庭に近い環境で過ごせるよう心掛けています。関わる保育者の人数が少ないことで、口頭や伝達ノート・伝言板でのやり取りで連携が図られておりますが、日々の会議などでは文書で記録し残すことで保育者間での情報共有がさらに意識付けられます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回の第三者評価を受けることで当園に本当に必要とされているものは何か?欠けているものは何か?が、明確に理解でき、今後の課題に向け、とても参考となりました。改善に向けての更なる意識が生まれ、大変良かったと思えるものとなったと言えます。
ご視察・ご評価、誠にありがとうございました。
頂いたご指摘等につきましては、今後努力して参りたいと存じます。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

園の保育理念・園目標はホームページやパンフレット・全体的な計画に明記しています。職員には、職員会議で理念・保育方針、園の目指す方向性を周知しており業務の意識付けや実践につなげています。保護者には、見学時にパンフレットを用いて説明し、入園説明会や保護者会にて説明しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は、手つなぎ協議会の会議に出席しており、情報収集や保育政策など地域福祉ニーズを入手しています。入手した情報は職員会議などで報告し資料は回覧しています。また、市・区からの情報を把握しており、園で必要とされている福祉ニーズを検討しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

園は法人と連携し、経営環境や園内の状況を把握しており、改善すべき問題点を明らかにしています。職員とは、職員会議で情報共有し、改善に向けた具体的な取り組みを周知しています。職員会議などでは、職員が発言できるよう努めており、職員会議ノートで情報共有をしています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

中長期計画は、法人と連携して保育に関わる政策の方向性を見通し、保護者のニーズや職員からの意見などを踏まえて策定しています。人材雇用計画は、定められている保育基準に基づき、職員に負担なく働けるようパート職員の配置を検討しています。年度末には、検証・評価・見直しを検討し次年度計画に反映させています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

単年度計画は、中長期計画を踏まえており、園の意見を反映した実行可能な具体的内容としています。職員や保護者には、園の特色や保育の方向性を周知しています。園では、子どもが天候に左右されずに保育室で身体を動かせるスペースを作るため、環境を整備しています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

園では、職員会議の時期を月末から月初に変更し、子どもの発達過程を情報共有して月案の作成をしています。職員は、子どもの成長を全職員で把握し保育に努めており、評価・見直しは定期的におこなっています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

事業計画の内容や目的は、年度初めの懇談会や園だよりで保護者に周知しています。急遽、計画に変更が生じた際は、速やかに園だより・掲示にて周知しています。保護者からの、計画についての質問などには丁寧な対応を心掛けています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

保育の質の向上に向け、職員の自己評価や福祉サービス第三者評価の受審など組織的に取り組んでいます。毎月の職員会議では、保育計画→実践→評価→改善とPDCAサイクルで取り組んでいます。職員は自己評価にて保育への取り組みを振り返り、自己評価結果を踏まえ園長と面談をおこなっています。保育の質の向上に向けて組織的に取り組んでいます。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

自己評価結果に基づき、園の課題を明確化し改善策を反映した次年度計画を策定しています。職員には職員会議などで、取り組むべき課題を周知しています。園長とリーダーの打ち合せ内容などはメモに書き留めておりますが、文書にて記録し職員と情報共有することが望まれます。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園では、年度初めの職員会議で事業計画と経営・管理に対する具体的な取り組みを職員に周知しており、園の組織図と役割分担表にて明確にしています。園長は、日頃から園全体を把握するように努めており、積極的に保育に参加しています。園長が不在の際は、保育リーダーが代行することを職員に周知しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は、遵守すべき法令について、区での園長会や園長交流会に出席し情報収集し正しく把握・理解するように努めています。法人の規定に基づき、園での取引関係業者とは適正に契約書を取り交わしています。施設長は、職員が遵守すべき法令などの理解に向けて、行政からの通知などを回覧し情報共有しています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は、保育現場に入り園の状況を把握しており、適切な保育に努めているか確認しています。園長は、リーダと保育の方向性・課題について話し合っており、職員に周知しています。園長は、職員と年2回面談で本人の意向や必要なスキルの確認をおこない、キャリアアップ研修・階層別研修への受講を勧めています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は、職員の状況や適材適所を把握し役割分担しており、職員の負担軽減・残業軽減に努めています。職員の有給休暇や代休の取得など職員の希望に添ってシフト表を作成し、職員の事情など考慮したいうえで、職員間で承諾し合いながら勤務に入るなど、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:b】

園が、求めている職員像は明確になっており、採用活動はハローワークや園のホームページを活用しています。現在、新卒の職員はおりませんが、人材確保計画・人材育成計画を定め、採用から定着に向けて体制を整えています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では、職員採用時に職員に期待する職員像を周知しています。職員は、自己評価シートで自身の保育について確認・振り返りをしており、キャリアアップ研修で知識・技術の向上に努めています。園長は、職員と面談をおこなっており、自己評価やキャリアアップ研修修了状況、日々の保育に取り組む姿勢や態度や勤務に対する成果や貢献度を考慮したうえで人事評価をしています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園長が、職員の希望に添って勤務表を作っています。有給休暇の取得促進や時間外労働の削減に積極的に取り組んでおり、ワーク・ライフ・バランスに配慮しています。園長は、職員と日々のコミュニケーションを通じて意向を把握するなど、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、年度初めに資質向上に向けた目標設定をおこなっています。園長は年2回の職員面談において、目標に対しての取り組み状況や疑問点を確認しながら、職員が働きやすさとやりがいを追求できるように配慮しています。園長は、日頃から職員とコミュニケーションを図りサポートする体制を整えています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

法人は、職員に保育姿勢を明確に周知しており、職員に必要とされる専門知識や技術が得られるよう研修計画を策定しています。園では、職員の年間の研修計画を立て、職員全員が資質向上に取り組む機会を設けており、特にキャリアアップ研修は積極的に受講を勧めています。職員の研修計画は、研修一覧表で管理しており受講内容が偏らないよう調整しています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員は、保育姿勢を共通理解のうえ保育に努めております。園長は、職員一人ひとりの現在の状況に応じて、必要な専門性を判断したうえで、希望する研修だけではなく、園としてスキルアップして欲しい専門性を考えて研修計画を立てています。職員は、研修後に報告書を提出し、各資料などは回覧し情報共有しています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

今後、実習生の受け入れは採用の窓口の一つと捉え、受け入れ体制やプログラムなど検討中です。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレットやホームページに保育理念・園目標を掲載しています。苦情相談窓口に関しては、重要事項説明書に記載しており、入園説明会で保護者に説明しています。福祉サービス第三者評価を受審し、評価結果は公表するなど情報公開に取り組んでおり、年3回運営委員会を実施しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では、公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のために、園長の承認を得てから備品を購入する規定になっています。購入したレシートは必ず保管しており、保育備品出納帳・給食備品出納帳と用途別に区別しています。毎月末にレシートと現金出納帳を確認し、税理士に報告書類を提出しています。横浜市による指導監査を受けており、口頭指摘があった場合は、改善に向け速やかに取り組んでいます。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画の中で、「他園との合同保育イベントや赤ちゃん駅の設置」、「育児相談など地域との関わりを持つ」と記載しています。他園との合同保育イベントでは、近隣の商業施設で「親子で楽しく遊べる子育て支援イベント」を実施しており、保育出張サービスで育児相談をおこなっています。園は、赤ちゃんの駅に登録しており、乳幼児の親子が気軽に授乳やオムツ替えができる場所を提供しています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:c】

低年齢児保育園という環境のため、ボランティアなどの受け入れはおこなっておりません。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の関係機関・団体の連絡先一覧を事務所に掲示しており、緊急時には職員が速やかに対応できるようにしています。また、連絡先一覧の近くに、通報時の応答マニュアルを掲示し職員全員が対応できる体制を整えています。消防署とは避難訓練時に、警察署とは定期的な巡回など、関係機関との地域ネットワーク化に取り組んでいます。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

年3回運営委員会を実施しており意見交換をしています。園長は、園長会や連絡協議会に参加しており、情報共有や地域の福祉ニーズの把握に努めています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

園は、駅前という立地を生かして「赤ちゃんの駅」に登録しており、授乳やおむつ交換の場所の提供や、育児相談など地域の子育て家庭の支援に取り組んでいます。子どもたちは、近隣公園へ散歩に出かけ植栽活動に参加しています。公園のロッカーに、園の水やり道具を保管しており、子どもが植物のお世話を通して地域との交流が図れるよう取り組んでいます。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は、日々の保育の中で人権侵害に当たる可能性がないか確認しており、定期的に子どもの人権や虐待に関する園内研修をおこなっています。職員は、職員会議で子どもの成長過程を情報共有しており、子どもに寄り添った保育に努めています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では、プライバシー保護に関する取り組みについて、職員会議などで共通理解のもと保育に努めています。おむつ換えや着脱時には人目に触れぬよう衝立やカーテンなど使用し配慮しています。保護者とは、会話の内容により奥のスペースを利用するなど話しやすい環境設定を心掛けています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のホームページやパンフレットなどは、写真を活用して保育内容や設備などが一目でわかるよう掲載しています。パンフレットは、区の窓口や商業施設のスペースに常置し情報提供をおこなっています。園見学の時間は希望に応じておりますが、朝の園の様子を見てもらうようにしており、園内がワンフロアのため、子どもがお昼寝している時間帯は避けるようにしています。見学者からの質問にも、一つひとつ丁寧な説明を心掛けています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

保護者には、入園説明会で保育内容や園の特徴について丁寧に説明しています。入園面接時には重要事項説明書に沿って園の概要や保育における説明をおこない、重要事項に関する同意、個人情報の取扱いなどについて意向確認・同意を書面で確認し提出をお願いしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は、小規模保育園のため2歳児までで卒園となります。保育所の変更が生じた場合は、子どもが安心して過ごせるよう保育の継続性に配慮しています。転園先からの問い合わせには、保護者の同意のもと、保育に関わる必要な情報提供をおこなうよう努めています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

日々の活動で、子どもの成長や発達を確認しながら、遊びに集中している子どもの姿や表情などから気持ちを理解するよう努めています。保護者とは、連絡ノート、個人面談、行事後のアンケート、日々の会話などから満足度を把握しています。職員会議では、保護者の意向や要望を情報共有し改善策を検討しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園の、重要事項説明書に苦情相談窓口を明示して保護者に周知しております。保護者とは、気軽に相談できる関係を築き、苦情となる前の段階で意見を吸い上げれるよう努めています。職員会議では保護者から寄せられた意見や要望などを協議し、保育の質の向上に取り組んでいます。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

保護者からの相談や問い合わせには、いつでも対応しています。日ごろから保護者と良好な関係を築くよう積極的に声を掛け、相談窓口が複数あることを周知して相談や意見を述べやすい環境を整備しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

日頃から保護者とは送迎時にコミュニケーションを心掛けています。保育者以外に栄養士が栄養相談に応じたり、家庭での様子を把握するなど組織的に対応しています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

園長は、リスクマネジメント研修を受講しており、職員に危機管理について周知しています。保育室の棚には、ストッパーを設置しており子どもが安全に過ごせるよう環境を整えています。職員は、AEDの使い方の研修や、避難訓練では消防署からの助言を受けており、緊急時の対応など安全対策に取り組んでいます。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染症の対応マニュアルがあり、職員は感染症が発生しやすい時期にマニュアルの読み合わせをおこなっています。保護者には、園だよりで情報提供をしており、症状別の対応方法を知らせています。万が一感染症が発生した場合は、玄関に感染症名や感染者数を掲示して注意を呼びかけています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園は災害時における子どもの安全確保のため、避難訓練マニュアルを整備しています。職員は、マニュアルの読み合わせをし、毎月の避難訓練と年1回引き取り訓練を実施しています。保護者には、災害時に保護者との安否確認は、保護者グループLINEでおこなうことを周知しています。園では、緊急時の備品をリュックに入れて保育室に常置しており、消費期限があるものは施設長が定期的に期限の確認をしています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

園では、新任職員にはリーダーが一緒に保育に入り助言や指導をしています。職員は、子どもの成長に合わせた保育に努めており、子どもの心身の様子を情報共有しています。園長は、朝の受け入時間を中心に保育に参加し、職員によって子どもの援助に差異がなよう確認しています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

各種マニュアルは定期的に見直しをしています。保育内容の見直しについては、PDCAサイクル(計画の作成、実施、評価、見直し)で検討しています。保護者からの、意見や要望などは都度検討する仕組みになっており、次年度計画に反映させています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

指導計画は、入園時の面談において、子どもの成育歴や既往歴、発達課程などを把握し作成しています。子どもの食事に関しては、一人ひとりの食べる量や咀嚼度に応じて保護者と確認しながら進めております。アレルギー疾患のある子どもは、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に基づき、適切で安全な対応に努めています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は、園長とリーダーを中心に作成し、わかりやすく図式化して職員に周知しています。指導計画は時期を定めて評価・見直しをしておりますが、緊急に変更した場合は職員会議で変更内容の確認をしています。次年度の指導計画は、評価・見直した結果を反映した計画を立てています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

子どもの発達状況や生活状況などは、法人の定めた様式に記録しています。職員により記録の内容に差異が無いよう、園長が確認しており、必要に応じて職員会議で共有します。保護者との情報交換は、伝達シートで管理しており、職員は内容を確認したらチェックして情報漏れがないように取り組んでいます。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

子どもに関する記録は、個人情報管理規定を定めています。保護者には入園時に周知しており、個人情報の取扱いに関しての同意書の提出をお願いしています。園では子どもの記録など個人情報に関するものは全て事務所の鍵の掛かる棚で管理しており、保管期間や廃棄方法については規定の通り実施しています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、園長と保育リーダーが作成しています。0歳から2歳までを「かわいがり保育」、3歳を「よりそい保育」に分類し、各年齢に合わせた保育目標や、養護と教育についての配慮事項などを盛り込んでいます。その他にも、地域との関わりや保育姿勢、食育、保護者支援、健康・安全・災害、園で行っている英会話などについても触れ、作成後に職員に下ろしています。職員は全体的な計画を基に、年齢別の年間計画、月案へと下ろし、定期的に評価を行い、次の作成に活かしています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:b】

室内の温度・湿度は温湿度計で確認し、子どもの活動内容なども考慮の上、空調で調節しています。また、保育所内外の清潔を保つ為、清掃・消毒の為の人員を確保するなど、衛生管理に努めています。天井や壁には、職員が手作りした装飾や子どもの作品が飾られ、子どもたちが楽しい気持ちで生活できるよう配慮しています。保育者は子どもの体調や状況に合わせ、落ち着ける場所を設けたり広く使えるようにするなど、子どもが心地よく過ごせるよう整備しています。食事の場面を観察した際、テーブルと椅子の高さが身長に適合していない為、足が床に着いていない状態の子どもが数名見受けられました。また、手洗い場やトイレは子どもが利用しやすい設備を整えていますが、おむつ交換は他の子どもたちの様子にも目を配りながら、保育室の方で行っていました。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりの発達や性格、家庭環境等から生じる個人差を把握し、職員間で共有し対応しています。日々の必要な情報は伝達ノートに記載し、全職員が確認・押印することで漏れなく共有しています。その上で、気持ちの切り替えが苦手な子どもには個別に寄り添い、切り替えが出来るまで待ってから次の行動を促す、表現する力が十分でない子どもには、気持ちを代弁したりゆったりと問いかけるなど、一人ひとりの状態に応じた保育を行っています。また、「~したら~が出来るよ」などの、子どもに分かりやすい肯定的な表現でゆったりと話し、急がせる声掛けや制止の言葉は不必要に用いないようにしています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

年齢や月齢、個人差に合わせ、基本的生活習慣を身につけられるよう配慮しています。家庭での生活状況や生活リズムを把握し、離乳食や食事、トイレトレーニングなど、保護者と連携をとりながら進めています。トイレトレーニングは、ある程度排尿間隔が定まってきた子どもから保護者に声をかけ、短時間から無理なく進め、職員間で共有して対応しています。保育者は、子どもが自分でやろうとする気持ちになるよう「ズボンはけるかな」「ぎゅっぎゅって出来るかな」など、優しく声をかけながら援助しています。また、自立に向け、子ども自身が成長を実感し達成感を味わえるよう働きかけています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:b】

子どもが好きな遊びに取り組めるよう、自由遊びの際はコーナーを作っています。天気の良い日は戸外遊びや散歩を中心にしていますが、雨天時や夕方は、室内でも身体を動かせるよう、体操やダンスなどを取り入れています。散歩はねらいや年齢によって行く先を決め、自然と触れ合ったり、体力をつけるために十分に身体を動かしたり、地域の方々と挨拶を交わすなど、様々な体験が得られるよう計画に入れて取り組んでいます。また、楽器遊びや描画、月の製作、粘土、英会話など、様々な表現活動も取り入れています。月毎に季節に合った歌も取り入れ歌詞を掲示しています。玩具に対する配慮や、遊び込める玩具の補充が望まれます。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

フロアの一角に0歳児用のスペースを作り、ベビーベッドやラックを用意しています。入園時は慣れ保育の期間を十分に持ち、保育者とスキンシップを取りながら無理なく新しい環境に慣れるよう配慮しています。離乳食は、保護者からの聞き取りだけでなく、実際に一人ひとりの咀嚼の状況を確認して対応しています。また、安全に探索活動ができるよう、保育者がひとり付いて対応したり、異年齢児との動きの差で危険な場合は、パーテーションで仕切って安全な環境を提供しています。保護者とは、連絡ノートや送迎の際のやり取りで十分に連携を取るよう努めています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

1・2歳児は、生活の場面や自由遊びの際は一緒に活動していますが、活動内容や年齢差による配慮が必要な場面では年齢ごとに活動しています。一人ひとりの子どもの様子に合わせ、子どもが自分でしようとする気持ちを大切に保育を行っていますが、子どもの気持ちが伴わない時は無理に促さず、気持ちが切り替わるのを待って促したり一緒に行うなど、配慮しています。また、子どもの自我の育ちにも適切に関わり、気持ちを受け止めることで、子どもが自分の気持ちや要求を言葉で表現できるよう、計画に記載し配慮しています。玩具や絵本は子どもが自由に取り出しやすいよう整え、探索活動が自由にできるよう整備しています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

2歳児クラスに在籍している3歳の子どもたちは、毎日の生活の中で異年齢児との関わりを持ちながら、製作や長距離の散歩など、年齢別の活動の時は2歳児クラスとして過ごしています。友だちと協力して遊んだり一つのことをやり遂げる経験も取り入れ、近隣スーパーで行われた出張保育イベントの際は、大きなハロウィンカボチャに色を付けたりシールを貼るなど、協力して一つの作品を仕上げました。全体的な計画では、3歳を「応答的な見守りの時期」と捉え、友だちや保育者と関わりながら少しずつ自立へ導けるよう、配慮事項を記載し取り組んでいます。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

障がいのある子どもの受け入れはしていませんが、職員は研修等には参加し、必要な知識や情報は得て、職員間で共有しています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

園生活の流れを一定に保ち、子どもたちが家庭的な環境でゆったりと過ごせるようデイリープログラムを立てていますが、一人ひとりのペースや状況も尊重して援助するように努めています。年齢の異なる子どもが一緒に過ごすことで、大きい子に憧れを持ったり小さい子に思いやりを持つなどの気持ちが育つよう援助すると共に、安全に遊べるよう配慮しています。保護者が希望された場合、19時までの延長保育利用児にはおやつの提供、19じ以降まで利用する子どもには夕食の提供をしています。保育者は、伝達ノートや伝言板で子どもの状況を引継ぎ、どの保育者が対応しても確実に連携が図れるよう努めています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

3~5歳児の受け入れは行っていませんが、近隣の幼稚園と連携しており、年2回、交流しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

既往症や予防接種の状況など、子どもの健康に関わる情報は入園時に提出していただき、随時更新しています。毎朝、健康観察チェック表に基づき、園児の機嫌や活気、皮膚、鼻水、咳などの健康状態を把握し、全園児の登園後、職員は一人ひとりの健康状態について伝達し、伝達ノートに記載して共有しています。日中の体調悪化については、37.5℃を目安に保護者に連絡をしていますが、子どもの状態により、直ちにお迎えを依頼する場合と、状況のみ伝え、様子を観て再度連絡をする場合があります。乳幼児突然死症候群の予防の為、午睡中は、0歳児は5分に1回、1-2歳児は10分に1回、呼吸や顔色などのチェックを行っています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断、歯科健診共に年2回ずつ行い、結果は「個別健康診断記録」に記載しています。保護者にはお迎えにいらした際に結果を伝え、日常生活や健康管理に生かせるよう援助しています。また、再受診が必要な場合はお勧めしています。観察日の午後が歯科健診の予定ということもあり、調査者に「歯医者さんですか?」と尋ねる子どもが数名いました。職員は、子どもが安心して健診を受けられるよう、朝の会で分かりやすく伝えるなど、配慮しています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー疾患のある子どもには「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基に対応しています。アレルゲン食材を除去する際は、医師の記載した生活管理指導表を提出していただき、保護者と面談を行います。また、給食やおやつを配膳する際は、席を分ける、食器の色を変える、声出し確認、保育者が必ず1名付くなどの対応で誤食を防いでいます。園では栄養士と連携し、アレルギー児もなるべく他児と同じ給食が食べられるよう、メニュー作りや食材・調理の工夫をしています。職員は食物アレルギー研修や医師会の主催する研修に参加し、必要な知識や情報を共有しています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食に関する豊かな経験が出来るよう、毎月食育活動を行っています。梅シロップ作り・トウモロコシの皮むき・野菜洗い・ジャム作りなど、食育計画を作成し、季節に合わせ計画的に取り組んでいます。また、その月の食育活動については月の献立表で紹介し、活動の様子も写真掲示し、保護者に共有しています。5月の親子イベントでは味噌作りに挑戦しました。出来た味噌を園や家庭で試食するなど、園の活動と家庭生活に繋がりを持たせています。食事の援助は一人ひとりの発達に合わせて行い量も加減しています。また、子どもが食べたいという気持ちをもって食事ができるよう、嫌いな物は一口だけ勧めてみるなどの対応を行い、無理強いしないように配慮しています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

栄養士は、朝の会でその日の献立を子どもたちに伝え、子どもたちが給食を楽しみに出来るよう配慮しています。旬の食材や季節の果物を取り入れ季節感のある献立となるよう配慮している他、誕生会の日は誕生日プレート、こどもの日や七夕、クリスマスなどの行事の日は行事食を提供しています。保育者と栄養士は常に連携し、残食の多い献立や進みの悪かった献立、食材の切り方や味付けなどについて給食会議で共有し、次月の献立作成や調理の改善に活かしています。また、衛生管理については、衛生管理マニュアルに基づき適切に行っています。月の献立表では、その月の食に関するトピックスや注意点などについても記載し、保護者に共有しています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

登園時は玄関で子どもをお預かりする為、必要な健康状態の確認のみ行いますが、保護者からの連絡ノートで前日の降園後から登園までの様子を把握しています。お迎え時は、その日の活動内容や子どもの様子について口頭で伝え連絡ノートにも記載、相談事には随時、保育者や園長が対応するなど、保護者との情報交換を十分に行うよう努めています。園だよりには、その月の行事や予定、歌、注意していただきたい事やお願い事、職員の紹介などを盛り込み、園の保育内容について理解していただけるよう配慮しています。親子イベントや給食試食週間、夏祭りや芸術フェスティバルなど様々な機会を設け、保護者と子どもの成長を共有していますが、保護者が園内に入る機会が少ないので、もう少し園での様子の詳細を知りたいという声や日常の様子の写真を希望する声があります。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者の急な残業などでお迎えが遅れる場合は柔軟に対応しています。また、行事の日程なども早めにお知らせし、保護者が参加しやすいよう配慮しています。1月に個人面談週間を設定していますが、面談期間だけでなく、個別の相談などには随時担任や園長が対応しています。保護者アンケートでは、「職員と子どもの様子や子育てについて相談出来るような信頼関係がある。」に100%の方が答えるなど、園に対する保護者の安心感が反映されています。半面、1日10分~15分ではありますがテレビ視聴の時間があること、保育園内の様子を直接観る機会が少ないことに対する意見や、より多く自然や社会と関わる時間を持つことを希望する声があります。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待等権利侵害の兆候を見逃さないよう、毎朝子どもの顔や身体に伝達を受けていない傷が無いかどうか確認しています。虐待等権利侵害の可能性があると職員が感じた場合は、虐待防止マニュアルに基づき速やかに対応を協議する体制があります。保護者が子育てや家庭の問題で悩みを抱えることが虐待等に繋がらないよう、職員は連絡ノートの内容や保護者の様子に気を配り、声をかけたり労うことで虐待の予防に努めています。また、必要に応じて園長が面談を行い、助言や提案などをしています。職員は人権擁護についての研修を受け、虐待等権利侵害に対する理解を深めるよう努めています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育者は、年間指導計画や月案、週案、日誌などの保育の記録や職員会議などを通じて、主体的に日々の保育実践の振り返りを行っています。職員会議では、クラスの保育内容についてだけでなく個人の配慮点も出し合い共有し、一人ひとりの子どもの発達の状況や心の育ちを反映しています。行事後は、反省点や良かった点を記録し、行事を通じて子どもの成長を保護者と共有し、更に保育内容の充実に繋げられるよう努めています。保育者は、年1回、法人が作成した自己評価チェックシートで、自身の実践の評価を行い、園長と面接しています。園では、平等に全職員が研修を受けられるよう配慮し、研修での学びは研修報告書や会議で共有しています。