社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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ラソメゾン今田

2022年12月19日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細

評価結果報告書

評価機関名 株式会社フィールズ
評価対象事業所名 ラソメゾン今田
評価対象種別サービス 共同生活援助(障害者グループホーム)
設立年月日 2006年10月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人県央福祉会
③ 理念・基本方針 グループホーム(以下GH)の理念として、知的、身体、精神の障がいを持つ人達が地域社会で充実した生活ができるように入居者や家族、関係者への支援を行い、地域の中で豊かな自立した生活が送れるようにする事を目指しています。地域生活への移行や定着に向けて、入居者の障がい特性や障がい支援区分等に応じて個別に必要な支援を行い、地域生活を積極的に推進するために関係機関への働きかけや、社会資源を活用してサービスの構築を図るなど、GHを基盤とした地域生活の実現に取り組んでいます。
 入居者の支援においては、健康管理、様々な生活上の問題や悩みの相談、対人関係の調整、通所先との連絡調整等を行い、それぞれが望むような生活の実現を目指しています。入居者の自己選択を尊重して、できることは自分で行い、支援の内容については話し合いの中で決めることにより、入居者が主体となって生活の場を形作っています。
④ 施設・事業所の特徴的な取組 ラソメゾン今田は精神障がいの入居者を主たる対象としていますが、知的障がいの入居者もいます。障がい支援区分2から4の方が入居されており、ある程度身の回りの事が自立している方が多く入居されています。そのため、入居者によって職員が関わる内容はそれぞれ異なり、生活介助の面よりも相談支援や対人関係の調整などに多くの関わりを持っています。また、精神障がいの方の多くが精神科の通院と服薬を行っていて、通院の付添いや服薬管理の支援も職員の重要な業務に位置付けられています。GHに所属している看護師が定期的に巡回をしており、体調面や精神的な調子等の状態を確認して、心配事への助言などを行うことで入居者の安心感に役立てています。
入居者が自分の望む生活に近づけるよう、職員やサービス管理責任者と話す中で支援の調整をしています。できるだけ自分で選んだ生活を送れるように、できることは自分で行い、外部のサービスも利用しながら各自の生活を組み立てています。職員はあまり前面に出ることなく、裏方の調整役を担っています。自主性を重んじる一環として、ホーム内のルール等について話し合う場を設けていて、共有するルールなどの解決を図っています。GHの食事の片付けなどの手伝い、掃除やごみ捨てなども入居者が当番制で取組んでいます。
コロナ禍以前は毎週末の夕食にリクエストメニューを実施していることが、ホームの大きな特徴であり、入居者にも喜ばれていましたが、現在は諸事情により中止しています。
⑤ 第三者評価の受審状況 開始:2022年05月16日
終了:2022年12月06日(評価結果確定日)
受審回数:2回(2019年度)
⑥ 総評
◇ 特長や今後期待される点
1)利用者の自立を尊重した生活を支援しています
「出来ることは自分で行う」という基本方針のもとに、利用者が自分のペースで生活することを尊重しています。外出、買い物、洗濯、入浴、居室の管理など殆どの日常生活が自立している利用者が多く、インターネットで買い物をしたり、デリバリーや出前を注文する利用者もいます。利用者ミーティングでごみ捨て、ふきん洗い、テーブル拭きなど当番を決め、カレンダーに担当日を記入して、自分達で主体的に行っています。喫煙も場所と時間帯を決め、その範囲内で可能とし、灰皿の清掃も利用者が行っています。利用者アンケートでも8割が「グループホームでの生活が好き」と回答しています。

2)医療的サポートが必要な利用者を支援しています
利用者の多くは通院治療を必要としていますが、一人で通院が難しい利用者には職員が通院同行をしています。主治医から直接話を聞き、指示などがあった場合は業務日誌や経過記録に記載し、職員間で内容を共有しています。7人の利用者の服薬管理をしています。薬ポケットカレンダーに1週間分の薬をセットし、毎回ケースに入れる時に複数の職員でチェックしています。服薬時にも利用者と一緒に確認するなど誤薬がないようにチェック体制を確立しています。

3)人権擁護や倫理行動などの意識を深めていくことが望まれます
法人の基本理念である人権尊重に基づいた支援について「職員倫理行動綱領」「職員倫理行動マニュアル」に明記されています。ホームの特色である利用者の自主性を重んじる福祉サービスに取り組んでいくうえで、利用者に対する人権擁護や倫理行動などの意識をさらに深めていくことが大切と思われ、全職員を対象とした研修などを充実させていことが期待されます。

4)職員体制を整えることが期待されます
現在、欠員となっている職員の採用活動をしていますが、コロナ禍などの影響もあり、適切な人材が確保できていない状態が続いています。隣接しているグループホームと一体運営を図っており、職員相互間の相互支援体制が確立しているものの、現状は管理者をはじめ一部の職員に負担がかかっています。速やかに職員を補充して、「利用者にも職員にも楽しい生活の場となる事業所づくり」に取り組み、福祉サービスの向上に努めていくことを期待します。
⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント この度は貴重な評価を頂き、ありがとうございました。当ホームでは、利用者さんの自己決定の支援を中心に日々皆様に接しているため、その部分を評価して頂けたことは今後の自身につながります。また、ご指摘事項につきましては、業務改善に努めていきたいと思います。この度はありがとうございました。
詳細評価PDF
Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
Ⅰ-1 理念・基本方針

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

法人の理念・基本方針等を事業計画に盛り込み、利用者の基本的人権の尊重と権利擁護を最優先に考え、利用者主体の福祉支援サービスを目指しています。職員は入職時の研修、法人パンフレットや職員ハンドブック等を通じて理念・方針等を学んでいますが、さらに職員会議やOJT等を通じて理解を深めるよう努めています。職員の人間尊重主義の意識を向上させながら、さらに質の高い福祉支援サービスを実践していくことが課題です。
Ⅰ-2 経営状況の把握

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

毎月実施している職員会議で、事業所の収支状況、予算の執行状況などについて説明し、月次毎の経営状況について職員間で情報共有しています。隣接する日中サービス支援型のグループホームと協力しながら、人員体制については相互支援体制で運営し、業務の効率化を図っています。長期的な視野に立った収支のバランスを図り、適切な事業所運営を目指しています。
Ⅰ-3 事業計画の策定

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

事業計画は、法人の理念・基本方針、使命、職員行動指針を踏まえながら、目標と重点課題を策定しています。次年度の計画策定時期に職員全体で計画を練り上げる機会は設けていませんが、現場の職員から意見や提案を集めて事業計画に反映するよう努めています。今年度の重点課題としてはコロナ禍で外出が制限されていることから、隣接しているグループホームと人員面で協力を得ながら、季節行事や事業所内で行うレクリエーション活動を増やし、利用者間の親睦を図っていくことを掲げています。
Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

利用者主体の福祉サービスの支援に組織的に取り組み、利用者の権利擁護を意識しながら福祉サービスの質の向上を目指しています。日常の支援活動の中で利用者の声を聞き、不安解消に努めています。職員会議の場において個々の利用者の支援を振り返り、話し合う機会を設けて、適切な支援になっているかチェックしたり、ヒヤリハットの事例を通して事故につながらないようにリスクの軽減に取り組んでいます。研修など学びの機会を持てるよう勤務体制を工夫して支援スキルアップに努めています。
Ⅱ 組織の運営管理
Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

前年度11月の管理者交代後、職員間のコミュニケーションを充実させるため、職員会議やミーティングの取組について呼びかけを工夫して参加率を高めるよう努めています。管理者は隣接する指定共同生活援助事業所の所長を兼務しており、シフトなどの人員体制について一体運営を図っており、効率的な事業所運営に取り組んでいます。感染症対策では、法人の危機管理室と連携し、感染が広がらないよう対処しています。
Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

非常勤職員の採用について法人とも連携しながらインターネット媒体を利用し、事業所の職員の仕事を紹介しながら人員の確保に努めています。採用に際しては、採用実習を5日間実施し、適性を見極めて採用しています。現場に配属された際には2回以上常勤職員あるいは経験豊富な非常勤職員によるOJTを実施し、利用者の障がい特性を踏まえた、利用者一人ひとりへの接し方や留意点などを伝えて職場に配属しています。
Ⅱ-3 運営の透明性の確保

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

地域に向けた事業所のパンフレットは特に作成していませんが、法人が作成しているホームページなどで事業所の紹介や支援活動内容を紹介しています。事業所における第三者評価の受審、苦情・相談の体制について公表しています。利用者からの要望や意見などを直接聞くために利用者ミーティングを行ってきましたが、現在はコロナ禍で中断しています。昨年秋に管理者が交代し、事業所の運営について見直しを図っており、事業所内に意見箱の設置などを検討しています。
Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

現在、コロナ禍の影響で利用者と地域との交流を広げるための働きかけは出来ていません。自治会に加入していますが、やはりコロナ禍で実質的な活動は行っていません。隣接している大家の方へは利用者も挨拶をするなど日常的な交流があります。地域の防災対策や被災時における福祉的な支援や住民の安全・安心のための備えとしての取組は行っていませんが、事業所に設置したAEDについて地域への周知を検討しています。地域での生活の中で様々な機会を捉えて地域社会との交流の取組をしていくことが望まれます。

Ⅲ 適切な福祉サービスの実施

Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

法人の理念・基本方針や事業計画において人間尊重主義を重視することを明確にしています。利用者を尊重した福祉サービス提供に努めており、利用者の自己決定権を大切にしています。現在はコロナ禍で中断していますが、利用者ミーティングを定期的に開催して利用者の自主性を支援し、地域の中で豊かで自立した生活が送れるよう取り組んでいます。個別支援計画策定会議や職員会議等で個々の利用者の障がい特性などの把握に努めていますが、さらに利用者本位の福祉サービスの質の向上を目指すことが期待されます。
Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定)

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

入居時には共同生活援助重要事項説明書やグループホームサービス利用契約書の内容について口頭で丁寧に説明を行っています。食材料費の改定を行う場合も事前に利用者にわかりやすく説明し、同意を得ています。入居希望者には入居に必要なものや費用面も含めて具体的に提示し、事業所内での生活が円滑に移行できるよう努めています。また、1~5日間の体験入居サービスも提供しています。他の施設へ移行する場合は福祉サービスの継続性が維持されるように引き継ぎ文書を作成して移行先へ伝えています。
Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

利用者会議をフロアごとに定期的に開催し、ホームでの生活や福祉サービス内容について話を聞いて利用者満足度を把握し、改善に努めています。現在、利用者会議はコロナ禍で中断していますが、感染対策を図った上での再開の検討が期待されます。利用者満足度調査のアンケートを実施することも検討しています。項目には気になること、不安や不快に感じたことや職員に対する印象なども取り入れることとしています。
Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

法人の「苦情解決に関する規則」等に基づき、苦情解決の体制を構築しています。第三者委員を設置しており、事業所内には苦情解決の仕組みをわかりやすく説明した苦情受付ポスターが掲示され、周知しています。利用者が相談や意見を述べやすいスペースの確保に配慮しています。現在、意見ボックスの設置はしていないので、意見を自由に述べられるよう設置を検討しています。
Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

事業所ではリスクマネジメント委員会を設置していますが、リクスマネジャーは配置していません。職員に対して安全確保・事故防止に関する研修を実施しています。感染症については予防と発生時等のマニュアルを作成し、職員に周知しています。コロナ対策では利用者の外出や帰宅などを制限し、手指の消毒、マスク着用、共有スペースでの仕切り板の設置などの対策を徹底しています。感染症発生時対応については法人危機管理室の指示の下、取り組む体制となっています。
Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

標準的な福祉サービス実施方法について文書化されています。業務の平準化に取り組むことによって、すべての職員が効率よく安全に、間違いなく支援サービスが行えるよう、サービス内容を時系列にまとめたわかりやすい手順書を作成しています。作成された手順書にもとづいて実施されているかどうかを確認する仕組みを構築していくことが望まれます。
Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

個別支援計画アセスメント表や個別支援計画書については統一したフォーマットが法人で作成されており、システム入力しています。担当者がアセスメント表を踏まえながら、個別支援計画の原案を作成し、個別支援計画策定会議で議論しながら決定しています。個別支援計画どおりに福祉サービスが行われていることを確認する仕組みを充実させていくことが望まれます。
Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

利用者の生活状況や支援サービス内容等についてはパソコンに入力して記録管理し、職員間で情報共有できる体制となっています。記録は月単位で紙に打ち出しファイル管理して書類でも備えています。記録要領は丁寧な言葉遣いで、時系列に具体的な状況が浮かぶようにシステムに入力するよう指導しています。利用者に関する記録の管理については個人情報保護規程や文書管理規程に基づき行われています。文書保存年限は5年と定めており廃棄はリストを作成の上シュレッターで実施しています。 
A-1 利用者の尊重と権利擁護
A-1-(1)自己決定の尊重

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

障がい支援区分2~4の方が入居されています。身の回りのことはある程度自立できている利用者が多く、自由度の高いグループホームです。金銭を自己管理している利用者も多く、買い物やインターネットを利用した宅配、出前の食事を注文して取るなど自由に行っています。通所先を自分で選んで決めている利用者もいます。1人で行うことが難しい利用者には職員が支援していますが、殆どの利用者は生活全般において自己決定しています。
A-1-(2)権利侵害の防止等

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

法人虐待防止委員会が作成した虐待防止マニュアルがあります。「職員倫理行動綱領」や「職員倫理行動マニュアル」には利用者の人権を尊重した支援について明記され、職員は読み合わせを行っています。利用者の居室には、不在時には入らず、安否確認が必要な際は職員2人で立ち会って、ドアを開けるようにしています。職員の不適切な行為が無いように、職員の人権意識の向上と虐待防止に向けて徹底した取り組みを行っています。
A-2 生活支援
A-2-(1)支援の基本

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

「出来ることは自分で行う」という基本方針のもとに、利用者が自分のペースで生活することを尊重しています。居室の管理や洗濯、掃除、入浴、買い物など自立して行っています。休日には散歩したりスーパーマーケット等へ買い物に出かけ、出前で食事を注文するなど自立した生活をしています。1階の利用者は、利用者ミーティングで、ごみ捨て、ふきん洗い、テーブル拭きなどの当番を決め、壁のカレンダーに担当日を記入して自分たちで主体的に行っています。
A-2-(2)日常的な生活支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

必要に応じて、服薬管理、金銭管理、清掃など一部の日常生活支援を実施しています。食事は委託業者から配達された食材を使用して職員が作っています。食事時間は感染症対策として、2交代制にしています。朝食は出勤時間に応じて提供しています。また、食事を遅く食べたいときは取り置きにも対応し、自分で電子レンジで温め直して食べることも可能です。金銭管理の必要な利用者には出納帳に記入し、レシートを添付しています。入浴介助やトイレ介助の必要な利用者はいません。
A-2-(3)生活環境

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

掃除は職員と利用者で行い、共有部分は職員が行っています。居室には職員はあまり立ち入らずに、利用者が住みやすいように使っていますが、自分で掃除をすることが難しい利用者には必要に応じて支援しています。リビングや廊下にはサーキュレーターを設置して換気を心掛けています。喫煙する利用者が数名いるため、リビングの外のベランダで喫煙可能とし、灰皿の掃除、吸い殻の片づけは利用者が行っています。職員確認も行われていますが、さらに十分な注意が望まれます。
A-2-(4)機能訓練・生活訓練

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

毎月、隣接している同一法人のグループホームの庭で、合同のトランスフィットネスを実施し、身体を動かす機会を作っています。散歩に出かけている利用者もいます。機能訓練や生活訓練を目的とした取組は行っていません。
A-2-(5)健康管理・医療的な支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

隣接している同一法人のグループホームに在籍している看護師が定期的に巡回訪問し、体調面の確認やメンタル面の相談などを実施しています。利用者全員が通院治療を行っています。一人で通院が難しい利用者には、職員が同行し、主治医の話や指示などを聞いて、業務日誌や個別記録に内容を記載し、職員間で共有しています。12人の利用者中、7人に服薬支援を行っています。薬ポケットカレンダーに1週間分をセットし、服用時に名前、日付など利用者と一緒に確認して誤薬防止に努めています。
A-2-(6)社会参加、学習支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

利用者が通所している施設と情報を共有して、整合性のある支援をしています。また、日常的な連絡調整や面談などを行うことで、通所施設に安定して通えるように支援しています。市の広報などで社会参加に関する情報提供を行っています。利用者は友人と外食や外泊をすることもあります。学習体験の機会は提供できていません。
A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

今年9月に利用者が自立した生活をしたいとサテライト型グループホームに入居し、1人での生活を始めました。引越しの際は、相談支援事業所や市のソーシャルワーカーなどと連携を取りながら、利用者の希望が叶うように支援を行っています。
A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えている事)

親が高齢のため、疎遠となっている家族が多い状況です。日常的に連絡を取り合うことは少なく、利用者の体調不良時、大きな変化時などに家族と連絡を取っています。現在は法人の家族会も中止になっています。後見人とは定期的に個別面談を実施し、ホームの様子や金銭管理について伝えています。

評価後のコメント<別紙3>

利用者調査概要 利用者調査総合結果
利用者総数:11名
アンケート調査対象:11名
ヒアリング調査対象:2名
①  アンケートで評価の高い内容と%
あなたは、グループホームでの生活は好きですか。→「好き」81%


②  アンケートで評価の低い内容と%
あなたはグループホームでの生活についての不満や苦情(困っていること)がありますか。
→「ある」36%

③ 調査全体でとらえた利用者の状況
 (障害特性や利用者の背景や表情等も含め記述)
グループホームは利用者の自主性を重んじており、事業所内の掃除や食器のかたづけやごみ捨てなど当番制で取組んでいます。利用者は自由に近くのスーパーなどに買いものに行ったり、宅配便を自分で手配して必要なものを購入したりしています。8割の利用者がマイペースで過ごせるグループホームの生活に満足しているようです。3割のグループホームでの生活に不満や苦情を持っている利用者もいますが、現在は問題となるようなことは生じてないようです。