ラフ・クルー星川保育園
第三者評価機関名 | 一般社団法人 日本保育者未来通信 |
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名称 | ラフ・クルー星川保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 90(79) 名 |
所在地 | 240-0065 横浜市保土ヶ谷区和田2-3-3 国村ビルダイアパレスXM横浜2階 |
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TEL | 045-442-7546 | ホームページ | http://www.laugh-crew.net/nursery/hoshikawa/intro.php |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2011年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社コミニティハウス | ||
職員数 |
常勤職員:19 名
非常勤職員:4 名
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専門職員 |
園長:1 名
保育士:21 名
看護師:1 名
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施設・設備の概要 |
0歳児室:1室
1歳児室:1室
2歳児室:1室
3~5歳児室:1室
一時保育室:1室
調理室:1室
調乳室:1室
トイレ:3個
医務室兼職員休憩室:1室
事務室:1室
屋外遊戯場(園庭):119.54㎡
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【保育理念】 「子どもの個性を尊重し、豊かな心を育て、たゆみない笑顔を創造します」 子どもたちには、毎日がすばらしい発見、体験の連続です。 私たちは、一人ひとりの気持ち、想いを大事に育み、多くの可能性が伸びていくように、、。 本物に触れ合い、更なる発見を感じ取り、感受性がぐんぐん伸びていくように、、。 そして、思いやりの気持ちとたくさんの笑顔で豊かな心が育つように、、。 そんな想いを胸に、子どもたちの成長を見守り、感じ取りたいと願っております。 【保育方針】 ・子どもひとりひとりが自分で考え行動できるような自主性・自立性を育みます。 ・本物の体験を多く取り入れ、豊かな感受性を育みます。 ・集団生活の中で、社会性を身につけ思いやりの心を育みます。 ・落ち着いた環境の中で、生きる力の基礎を育みます。 |
【事例検討会、エピソード記録等を通して、多角的な視点で話し合い、実践につなげています】 年に3回各職員が事例を持ち寄り、事例検討会を実施しています。検討会では、各事例に対して職員が意見を交わし合い、具体的な関わり等の共有を行っています。これらの取り組みは、園全体での保育の共通認識にもつながっています。また、園では、エピソード記録を記入するためのノートを用意し、日ごろからエピソード記録を記入しています。日ごろのエピソード記録も踏まえ、3~4か月に1回程度、場面記録と呼ばれる所定の用紙を使用し、園での子どものエピソードを記入しています。場面記録に、園の職員だけでなく保護者も家庭でのエピソードを記入することで、子どもの成長を保護者と共有するツールとなっています。 |
評価実施期間 | 2021/06/10(契約日) ~2022/01/28(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2018年度) |
特に評価の高い点 | 【一人ひとりの子どもが、見通しを持って遊び込める環境づくりが実践されています】 園では日ごろから、クラスミーティングや職員会議、またリーダー会議等を通して保育の振り返りが行われています。振り返りの中で、保育環境の見直しを積極的に行い、一人ひとりの子どもが遊び込める環境づくりに努めています。一例として、園庭では子どもの発達に合わせて身体機能が育まれるよう、築山の設置や、ストライダーや三輪車等の遊具を取り入れています。また、タイヤ等を置くことでひっくり返したり、上に乗ってバランスを取ってみたりと、さまざまな身体の動きを経験できるようにしています。砂場では、砂遊び用の川砂の他に、泥団子が作りやすい山砂を用意するなど、子どもの興味に応じて十分に砂遊びを楽しめるよう配慮しています。観察時は、戸外で子ども同士が砂の量や水の量を相談しながら泥団子づくりを行う姿が見られました。 室内では、ごっこ遊びのコーナーやブロック遊びのコーナー、また机上遊びのコーナーやくつろいで絵本を読むコーナーなど遊びの種類ごとにコーナーを分けています。各コーナーには子どもの遊びが深まるよう、手作り玩具も含め、玩具の種類や数が十分に用意されています。また、コーナーごとの遊びに応じて、遊びの関係性を踏まえてコーナーの常設する位置を決めるなど、遊びが発展し深まるよう環境が整えられています。製作コーナーでは、廃材を利用した製作にいつでも取り組むことができ、製作途中の制作物を置いておくことができるスペースも確保することで、遊びの連続性にも配慮した環境を整えています。セロハンテープ等を使う量についても、保育者が決めるのではなく子どもが自ら考え調節できるような声掛けをすることで、子ども自身が適量を把握し使用できるようになりました。また、絵本の大切さを職員間で振り返り、絵本コーナーを設置しました。絵本コーナーは、子どもの興味や季節ごとに担当者が絵本を入れ替え、子どもが片付けやすいよう絵本の種類ごとに色別のシールを貼っています。このような取り組みから、絵本コーナーは子どものくつろげるスペースになるとともに、年上の子が年下の子に絵本を読み聞かせ、文字への興味につながるなど、成長への見通しを持つ場にもなっています。 【子どもが自ら考えて、主体的に生活できるよう保育者が関わるとともに、環境を整えています】 園では日ごろから、子どもが自ら考え行動できるよう保育者が関わるとともに、環境を整えています。散歩の際に、「誰と手を繋いだらいい?」と、子どもが保育者に聞くと、「誰が空いているかな?」と答えたり、生活の中で、靴箱に靴をしまうときに何処にしまえば良いかが分からない子がいると、保育者は、「ここにしまうんだよ」などと答えるのではなく「どこに入れたらいいかな?」と一緒に探したりするなど、子どもが自分で考えようとする気持ちが育まれるよう配慮していました。その積み重ねもあってか、戸外から帰って食事までの支度は、保育者が一つひとつ声をかけなくても、子どもが自分のペースで主体的に行っていました。乳児のおむつ替えの際も、保育者が「お尻を上げて」など介助の前に声をかけ、できた際は十分に褒めることで、子どもが自ら介助に参加するよう関わっています。また、年長児の当番活動では、給食の際にテーブルを手分けして拭くとともに、給食の盛り付けと、給食後の食べこぼしの掃除や床の雑巾がけ等を行っています。掃除のやり方について、椅子用の雑巾で拭くことや机の下をほうきで履いてゴミを取ることなどの手順をわかりやすく番号を振って文字で示すとともに、食器を片付ける際の重ね方などを写真で掲示するなど、子どもが自分で確認してできるよう環境を整えています。食事の際は、一人ひとりの子どもが、当番が盛り付けした給食を取りに行きます。その際も、取りに行く順路が整理され、子どもは慣れた様子で給食を受け取り、配膳していました。 年度末の進級の際は、2週間程度前から進級する部屋で生活するなど、子どもが見通しを持って主体的に生活できるよう様々な場面で環境を整えています。 【自己評価をもとに必要な研修等を受講し、職員一人ひとりの着実な育成につなげています】 園では、年に2回実施される園長との面談の際に、目標管理シートを使用し自己評価を行っています。目標管理シートでは、理念や方針の理解、専門知識や技術の習得、保護者支援等の項目別に示された内容に沿って5段階で自己採点を行い、自己評価にもとづいて、今後学んでいきたい分野や、園として期待すること等を共有しています。共有された内容と、園長、主任、リーダー、中堅、新任、新卒と段階ごとに求められる能力や、目標・到達点が記載された「段階別・項目別の到達点」を照らし合わせ、各職員に必要な研修を受講できる体制を整えています。研修は、職責ごとに応じた法人主催の研修、及び自治体等で実施される外部研修やキャリアアップ研修、また園に講師を招いての園内研修等、多岐にわたり積極的に受講しています。これらの取り組みにより、職員一人ひとりの着実な育成が行われています。 |
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改善を求められる点 | 【把握された地域ニーズにもとづき、園独自の取り組みが期待されます】 地域の福祉ニーズについては、保護者代表、外部委員、法人代表、園長及び主任が参加し、年に2回実施される運営委員会や、自治体の園長会への参加、幼保小連携会議、区の園長校長会や私立園長会への参加を通して把握しています。把握された内容にもとづいて、一時保育の実施や区の主催で行う合同育児講座への参加、妊娠期支援として初めて妊娠される養育者を園に招く育児相談等を行っています。 今後は、把握された地域ニーズにもとづき、離乳食講座や遊びの紹介、わらべうた等を通した親子交流会など、園独自の取り組みが期待されます。 |
今回、第三者評価を受審し、特に保育士の子どもへの対応において自主性を重んじた声掛けをしていること、絵本のコーナーの重要性や、指示語がなく、子ども達が自分のペースで自主的に行動している等、具体的な評価も頂きました。今まで私達が保育の現場で当り前と思って携わって来たことが評価委員の方に高く評価して頂いたことで改めて強く意識づけられました。今後も今回の受審結果に驕ることなく今までの積み重ねを大切に捉え職員一同、何事にも真摯に向き合い更なる保育の質の向上を目指して行きたいと思っております。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の理念や方針は、パンフレットやホームページに記載されるとともに、玄関に掲示されています。保育理念は「子どもの個性を尊重し、豊かな心を育て、たゆみない笑顔を創造します」です。保育方針は「個々を大事にすることにより、子どもひとりひとりが自分で考え行動できるような自主性・自立性を育みます」「本物の体験を多く取り入れ、様々なことを感じる中で、豊かな感受性を育みます」「集団生活の中で、社会性を身につけ思いやりの心を育みます」「落ち着いた環境の中で、生きる力の基礎を育みます」であり、保育所の使命や目指す方向、考え方を読み取ることができます。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、法人代表の日本こども育成協議会への参加や、幼児教育・保育に関する専門誌である「遊育」等を通して把握しています。具体的には、こども庁創設の動向などについて把握し、園長と共有しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営課題については、月に1~2回実施される本部会議、月に2回実施される本部役員会で取りあげ、具体的な課題を明らかにしています。課題については、法人代表が月に1回程度園を訪問し、園長を通して職員に周知しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画は法人全体の課題を明確にした後、各園で強化する内容について取り上げ、計画を作成しています。法人全体としては、人事、労務、財務等の各種制度の整備や園の認可化などに取り組んできました。当園の重点課題としては、中堅職員の育成及び地域との関わりを掲げています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画の重点課題を単年度計画に反映させています。重点課題として、中堅職員の育成及び地域との関わりを掲げ、計画を作成しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員会議や日々の職員からのヒアリングで得られた意見等を法人代表と共有したうえで、事業計画が作成されています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画に関連する、保育の取り組み内容等については、年に2回実施される運営委員会で説明するとともに、議事録を掲示し、保護者への周知を図っています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本社研修や外部研修を通して、PDCAサイクルについて学び、日ごろの各種指導計画に反映させています。各種指導計画は、園長及び主任が確認し、各クラス担任と共有することで、次の実践につなげています。また、職員会議やリーダー会議等の定例の会議の中で、子どもの様子や保育内容の改善等について話し合うとともに、年に3回の事例検討会を行い全職員で意見交換をし、次の実践につなげるなど、組織的に保育内容について振り返る体制が整えられています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所全体の自己評価に全職員で取り組んでいます。評価で得られた内容については、園長が取りまとめ、職員会議等で話し合うことで共有認識が図られています。自己評価の結果については、保護者用閲覧ファイルに保管され、保護者への周知も図られています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長はクラス会議や職員会議等を通して、自らの役割や方針等を具体的な保育事例を通して伝えています。一例として、園庭の使い方に関して、子どもが十分に遊び込めるよう築山等を設置しました。このような取り組みの中で、園長として子どもへの関わりの方針や、園運営における環境設定や備品整備等に取り組んでいます。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市主催のマネジメント研修、日本保育協会主催の施設長研修、本社施設長研修等へ参加し遵守すべき法令等について把握しています。また、防火管理者講習や衛生推進者講習などを通して幅広い分野について、遵守すべき法令等を把握しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、日々のクラスミーティングや月案ミーティング内で、具体的な事例を通して、保育の質の現状について定期的、継続的に評価・分析を行っています。把握された内容にもとづいて、職員の考えを聞き取り、各職員の目標・課題に合わせた助言を行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育実践や、年に2回実施される園長面談等を通して、職員一人ひとりの能力等を把握し、分析を行っています。分析内容にもとづき、各クラス担任等の職員配置を決定しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・必要な福祉人材や人材の確保と育成に関する方針については、段階別・項目別到達点に記載されています。また、法人のコーポレートポリシーや人材育成ポリシーに示されています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「期待する職員像」は、段階別・項目別到達点にステージごとに示されています。ステージは、新卒、新任、中堅、リーダー、主任、園長に区分され、それぞれに求められる能力として、具体的な業務内容が示されています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・労務管理については、勤怠システムを利用し園長が行い、半月単位で本社にデータを送信し共有しています。シフト管理については、園長が行うとともに、主任が前日に、翌日の子どもの登園人数を踏まえ、非常勤職員も含めた職員配置をホワイトボードに示し、全職員で共有しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・期待する職員像については、段階別・項目別到達点に、新卒、新任、中堅、リーダー、主任、園長のそれぞれに求められる能力として、具体的な業務内容が示されています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「期待する職員像」については、法人のコーポレートポリシーや人材育成ポリシーに明示され、新任研修などの際に、法人代表より伝えています。また、「求められる能力」が明記された、段階別・項目別到達点には、新卒、新任、中堅、リーダー、主任、園長のそれぞれに求められる能力に応じた必要な研修や連携が具体的に記載されています。さらに、園独自で保育の際の約束事が示された「新入社員の皆さんへ」という書面を作成し、共有しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況等については、職員会議等で実施されている、研修報告による理解度や、日々の保育内容の振り返り及び保育実践の観察を通して把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成に関する基本姿勢は、保育実習受け入れマニュアルに明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人のホームページや園のホームページに、理念や方針、概要や具体的な取り組みなどが公開されています。決算情報や園規則等は保護者用閲覧ファイルに保管され、保護者は常時閲覧が可能となっています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所における事務、経理、取引等に関するルールについては、本部の組織図により明確にされ、新任研修にて周知しています。また、園の約束事等が記載されている「新入社員の皆さんへ」では、立て替え購入の場合の請求について、詳細に記載され周知されています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との関わり方については、事業計画書や重要事項説明書、全体的な計画に記載されています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れに関する基本姿勢は、ボランティア受け入れマニュアルに明文化されています。また、体験学習等の学校教育等への協力についても、ボランティア受け入れマニュアルに則り実施する旨が記載されています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・玄関には手作りの散歩マップや地域周辺の公園マップが掲示されています。地域の関係機関・団体については電話内の電話帳に登録されています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズについては、保護者代表、外部委員、法人代表、園長及び主任が参加し、年に2回実施される運営委員会を通して把握に努めています。また、赤ちゃん教室等を通した地域の親子との交流の場や、園見学者の対応等からも情報収集に努めています。一例として、緊急を要する一時保育のニーズや就労やリフレッシュに伴う一時保育のニーズ等の把握があげられます。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・把握されたニーズにもとづき、園では一時保育を実施しています。また、区が主催で行う、合同育児講座へ参加しています。合同育児講座では、地区センターに区内の各園の担当者が集まり、運動遊びや劇遊び、手作り玩具の紹介等を行っています。その際に、各園の案内等も紹介しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・子どもを尊重した保育の実施については、全体的な計画や、各種マニュアル、また園独自で作成した「新入社員の皆さんへ」の中で明示し、職員会議等で具体的な事例を通して、園長が伝えています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシーの保護については、個人情報保護方針等に記載されるとともに、オムツ替えマニュアル、水遊びマニュアル等に記載されています。これらの内容については、本社研修や新入社員に対しては初勤務時にも確認し、理解を図っています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針、保育の内容や保育所の特徴等を紹介したパンフレットを区役所に設置しています。また、区が主催で行う、合同育児講座で園の案内等も紹介しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前に重要事項説明書について説明を行い、保護者は同意書に記入をしています。重要事項変更の際は、再度説明し、その都度同意書を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所の変更にあたっては、個人情報の観点から直接、転園先等と情報共有を行うのではなく、区を通して情報共有を行っています。保護者の同意が得られた際は、変更先の施設と連携し、電話でのやり取りや、文書での共有等を行っています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、クラスミーティングやリーダー会議、また職員会議の中で、子どもの姿を中心に、保育内容について多角的な視点で話し合い、保育の振り返りを行い、一人ひとりの子どもの様子について把握しています。また、送迎時の保護者とのコミュニケーションを通して、子どもの満足を把握するように努めています。把握された内容については、指導計画に反映されています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決の体制については、受付担当を各担任及び主任とし、解決責任者を園長としています。また、2名の第三者委員を設置しています。これらの内容は、重要事項説明書に記載があるとともに、玄関に掲示しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・相談の受付担当については、各担任及び主任、また必要に応じて園長や第三者委員など複数の相手を自由に選べることを、重要事項説明書や玄関の掲示で知らせています。また、直接の相談以外に、意見箱を通して意見を述べられることを知らせ、意見箱及び意見用紙を玄関に置いています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・連絡帳のやり取りや、送迎時に子どもの様子を伝える等のコミュニケーションを取り、保護者の様子の把握に努めています。その際に、保護者の意向等を傾聴し、保護者が相談しやすく意見を述べやすいように配慮しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者の明確化については、危機管理(リスクマネジメント)マニュアル、事故発生マニュアル等で責任者を明確にしています。園児の怪我のフローチャート、侵入者・不審者フローチャート、災害発生時対応フローチャートなど、項目ごとのフローチャートを整備し職員に周知しています。事故発生マニュアルは各クラスで所持し、事務所でも閲覧が可能な体制となっています。マニュアルにもとづき、毎月の避難訓練とともに、年に2回不審者対応訓練を実施しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策について、園長・主任を中心に管理体制が整えられています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時の対応体制については、災害・事故マニュアルに記載されています。マニュアルは災害時持ち出しリュックに常備し、いつでも確認できるようにしています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法については、保育業務マニュアルや保護者対応マニュアル等で適切に文書化されています。子どもの尊重、プライバシーの保護や権利擁護については、保育所規則に明示され、保護者用閲覧ファイルにも保管し、保護者への周知も図っています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法等については、年に1回実施される系列園の園長のヒアリングを通して検証、見直しを実施しています。また、園内においては、各クラスミーティングや職員会議等で保育内容を検討し、実施方法を見直しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画の策定は、各クラス担当者が行い、園長、主任が確認し、園長を最終責任者としています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、年度末に法人園長会にて見直しを実施しています。また、年間計画は4期ごとに振り返っています。年に1回、保育所自己評価を実施し、結果内容は保護者用閲覧ファイルに保管し、保護者との共有が図られています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況等は、個別指導計画、保育日誌、健康記録、連絡帳、児童票、発達チェック表、個人面談記録等定められた書式によって記録され、保管されています。個別の指導計画等にもとづく保育が実施されていることを、記録により確認することができます。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する方針については、個人情報保護方針等のマニュアルにより定められています。また、個人情報の不適正な利用や漏洩の対応等については、就業規則にも定められています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画には、社会的責任、人権尊重、保育者の心がけ等の項目が設けられ、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各部屋には温湿度計を設置し、適宜確認することで、適切な状態に保たれています。換気については、24時間換気体制を整備しています。また、採光に関しては、カーテン等を使用し心地よく過ごすことができるよう配慮されています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達と発達過程、家庭環境の状況などについては、各職員が把握している情報をクラスミーティングや職員会議等を通して共有することで、一人ひとりの子どもの個人差を十分に把握しています。また、年度末には新旧担任間で引継ぎを行うことで、同じ視点をもった関わりにつなげるなど、発達の連続性を踏まえた保育を実践しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎の際に保護者とのコミュニケーションを大切にし、園での子どもの姿を具体的に伝えるとともに、家庭での状況も聞き取ることで、家庭との連携に努めています。把握された内容については、クラスミーティングで共有することで職員間で共通認識を持ち、一人ひとりの子どもの発達に合わせて、生活に必要な基本的な生活習慣を身につけられるよう配慮しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ごっこ遊びのコーナー、ブロック遊びのコーナー、机上遊びのコーナー、絵本コーナー等、子どもの興味や関心を踏まえたコーナーを設置し、子どもがいつでも自分で選んで遊ぶことができる環境が整っています。また、子どもの遊びの様子を見て、遊びの深まりや発展ができるよう、都度、玩具等を見直しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内は、家庭的な温かみのある照明を使用し、活動に応じて明るさを調節しています。また、天井には布の天蓋を設けるなど、落ち着いて過ごせる空間づくりに配慮しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが自ら取り組もうとする姿を認め、時間を十分に確保することで、自分でしようとする気持ちを尊重し、一人でできたことを共に喜んでいます。また、子どもの嬉しい思いを言葉にするなど、子どもの気持ちに十分に共感しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児に関しては、トイレトレーニング等生活面も含め、個々の発達を十分に把握しながら、保育者が寄り添うことで安心感をもって生活できるよう援助しています。また、進級時にはランチルームの使い方を丁寧に伝えるなど、生活の流れを理解できるよう援助するとともに、少人数の活動を心掛け、丁寧な関わりを行っています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・玄関にスロープを設置し、保育室内は子どものトイレを除き、バリアフリーの構造にするなど、障害に応じた環境整備に配慮しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・長時間保育については、全体的な計画に記載されるとともに年間カリキュラム等にも具体的な配慮点が記載されています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・小学校との接続や就学に関連する事項については、全体的な計画や年間カリキュラムに記載され、計画にもとづいた保育が行われています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理に関するマニュアルとして、保健マニュアルが整備されています。職員はマニュアルにもとづき、受け入れ時の視診等を通して、子どもの心身の状態を把握しています。把握された内容については、日誌に記入されています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 ・内科健診、歯科検診は年に2回実施され、健康記録カードに記録されています。実施前に、保護者から心配事等があれば担任と共有しています。結果についての保護者への伝達は、内科健診については口頭で伝え、歯科健診については所定のカードを配布しています。その際に、事前に心配事等があった家庭については、合わせて医師からの返答内容を伝えています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所におけるアレルギー対応ガイドラインにもとづいたアレルギーマニュアルを作成し、対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育年間計画表を作成し、子どもが食についてさまざまな経験ができるよう配慮しています。計画表には、月ごとのクッキング等の食育活動が記載されるとともに、型抜きで野菜を切る、食材を包丁で切るなど、年齢に応じたクラスごとの具体的な活動内容が記載されています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・離乳食は、一般的な時期に応じた対応ではなく、個々の咀嚼状態なども考慮しています。家庭と連携しながら、食材の形状や、刻み具合を変えるなど、子どもの発育状況や体調等を考慮して献立・調理の工夫をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・連絡帳による情報交換や送迎時の直接のコミュニケーションを通して、保護者の表情も読み取りながら、日常的な情報交換を行っています。また、クラス活動等については、掲示にて今日の活動やグループ活動等を知らせています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々のコミュニケーションや、活動内容を示した文書や写真の掲示内容の共有、また日々の挨拶等、基本的なことを大切にし、保護者との信頼関係を築くよう取り組んでいます。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待等権利侵害の兆候を見逃さないように、登園時の視診は必ず行っています。また、送迎時の親子の会話や子どもの表情の観察等を行っています。日中は、子ども同士の関わり方や会話内容等を通して、子どもの心身の状態、家庭での養育の状況について把握に努めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・各職員は、年に2回実施される園長との面談で、目標管理シートにもとづき、自己評価を実施しています。また園全体として、年に3回の事例検討会や、保育所全体の年間自己評価を行っています。事例検討会では、職員が個々の事例を出し合い、子どもの心の育ち、意欲や取り組む過程等を踏まえた、振り返りや今後の関わり等を話し合っています。年間自己評価はクラスごとに実施され、五領域、わらべうた、家庭との連携、長時間保育、子ども理解、チーム保育、担当制等の項目ごとの詳細な振り返りが行われています。これらの振り返りが、互いの学び合いや意識の向上につながっています。 |