社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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リバーシティ大和

2021年12月09日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細

評価結果報告書

評価機関名 株式会社フィールズ
評価対象事業所名 リバーシティ大和
評価対象種別サービス 共同生活援助
設立年月日 2010年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人 県央福祉会
③ 理念・基本方針 県央福祉会およびリバーシティ大和は、障がい当事者の基本的人権の尊重と権利擁護に努め、地域での自立した生活を支援し、利用者一人ひとりの状況や要望に応じて、さまざまな活動の機会を提供し、豊かな暮らしと充実した地域生活が送れるように環境の整備も行い、本人やご家族へサービスを提供していきます。
県央福祉会では「3つの使命(ミッション)」と「4つの職員の行動指針」を設け、一層の質の向上と専門性を高めることを目標に掲げています。
(1) 県央福祉会の使命(ミッション)
ア、福祉の現場は、「社会福祉の仕組みや制度を変える」使命があります。
イ、福祉の現場は、「社会保障の第一線である」と認識し活動する使命があります。
ウ、福祉の現場は、「どんな人生も肯定される社会を作る」使命があります。
(2) 県央福祉会の職員行動指針
ア、県央福祉会は、利用者さん・ご家族は、大切な「お客様」として受け止め、より質の高い支援に努めます。
イ、笑顔を大切にした職場づくりを目指します。
ウ、ホスピタリティ(お互いを思いやり、手厚くもてなすこと)とコーテシー(礼儀正しい)を持ち合わせた人になることを目指します。
④ 施設・事業所の特徴的な取組 (1)リバーシティ大和では、就労継続支援B型作業所あゆみの家との合同職員会議を定期的に
開催し、利用者様の特性理解や情報共有を行っています。また、法人内のグループホームとの交流研修を年1回以上開催することに取り組みます。
(2)利用者さんの地域における生活圏の拡大のために、法人精神部会を活用してグループホー
ム間交流事業に取り組みます。
⑤ 第三者評価の受審状況 開始:2021年04月27日
終了:2021年11月09日(評価結果確定日)
受審回数:2回(2018年度)
詳細評価PDF

⑥ 総評

特に評価の高い点 1.事業所では手作りの食事を提供し、利用者の楽しみになっています
食材は業者からの宅配になっており、週間献立表により職員が手作りしています。献立は健康を保持するために、栄養のバランスを考慮しています。例えば、ご飯の量は利用者一人ひとりの状況に合わせて「小盛、中盛、大盛」を選択することができます。食事のエネルギー、蛋白質などの栄養素量、塩分量も記載してあります。また、家庭的な雰囲気を基本に季節感も大切にして旬の食材を使用しています。誕生日会では本人の希望のメニューを提供し、クリスマス、お正月にはイベント食を楽しんでいます。

2.事業所独自の重要事項説明書を使用し、利用者の理解に努めています
職員は契約の際には、契約書や重要事項説明書の説明を行い、本人や家族からの同意を得ています。事業所は主たる対象者は精神障がいのある方としているため、利用者がわかりやすい説明が必要になっています。そこで、重要事項説明書では利用者を「あなた」と呼びかける書き方をしています。主な設備の中で「個室」の項目でも「あなたの個室は〇号室です。」と記載し利用者が理解しやすいよう配慮しています。また、注意事項も簡潔にし、社会生活に関わる支援の項目では趣味や費用などについて具体例を出し分かりやすく伝えています。
改善を求められる点 1.利用者の高齢化に対する対策が望まれます
事業所では現在30代から60代の利用者が入所しています。平均年齢は53歳となっており高齢化が課題になっています。環境面では、事業所の建物は木造2階建てアパートタイプのため、1階は女性、2階に男性が住んでいる状況です。男性は毎日階段昇降を行っていますが、転落の危険性も考えられます。住宅設備は高齢化を意識していない状態のため、段差や手すりの設置など検討していく必要があります。また、支援制度面では高齢化に伴い心身の低下による利用者の支援体制が十分とは言えない状況です。今後は職員間で高齢化への対応や知識の習得が望まれます。
Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
Ⅰ-1 理念・基本方針

◇努力、工夫していること

ノーマライゼーションソーシャルインクルージョンに基づいた法人の理念、基本方針は事務所の中に掲示してあります。また、毎月の職員会議でも周知を図っています。事業所は自由度の高い生活環境にあります。そのため職員は利用者の自立を妨げないような支援を心がけています。

◇課題と考えていること

日常生活での自由度が高い一方で、職員は利用者の居室における衛生管理などの支援には対応しきれていない場面もあります。その際には、利用者の自己責任に任せ過ぎてはいないかと考え、課題になっています。
Ⅰ-2 経営状況の把握

◇努力、工夫していること

毎月の収支と理由はまず担当のグループ長に報告し、その後法人本部に提出しています。最近まで事業所では空室があり、収入減少の原因になっていました。今月には新しい利用者の入居が決まることで、最優先課題となっていた空室改善ができています。

◇課題と考えていること

利用者によっては精神状況の悪化などによる入院も考えられ、経営状況の変化については職員間で取り組むべき課題となっています。
Ⅰ-3 事業計画の策定

◇努力、工夫していること

次年度の事業計画は前年度の1月から2月に策定しています。まず管理者が素案を作成し、その素案について職員会議で話し合って決めています。今年度は利用者や家族へのより質の高い支援に努めることなど5項目を重点課題に掲げ、職員一同で取り組んでいます。

◇課題と考えていること

今年度に入り、職員が事業計画を意識した業務遂行が行えているか、定期的に見直す必要があると考えています。
Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組

◇努力、工夫していること

職員への研修案内は随時行っています。法人の研修委員会では、勤務年数や役職などを考慮した研修を準備し、サービスの質の向上に取り組んでいます。今年度は「入職者5~7年目職員階層別研修」があり外部、内部講師による講習が開催され該当者は参加しています。

◇課題と考えていること

事業所は、主たる対象者を精神障がい者としているため、より専門性の高い研修が必要と考えています。
Ⅱ 組織の運営管理
Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ

◇努力、工夫していること

事業所では管理者は日々のマネジメント業務の他、現場での利用者支援や清掃活動などを行っています。管理者が積極的に携わり、率先して行動することで、職員は支援のあり方を学んでいくことができると考えています。また、職員との情報共有も円滑に行えるように努めています。

◇課題と考えていること

職員間での情報共有に関しては、夜勤者への伝達不足が散見されるようになっています。今後夜勤者への引継ぎを確実に行い、利用者支援に差が出ないようにしていくことが課題になっています。
Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成

◇努力、工夫していること

福祉人材の採用に関して常勤職員は法人で行い、非常勤職員は各事業所の裁量に任されています。採用決定後は入職前に5日間の実習を行っています。その際、職員は事業所として大切にしている「利用者への傾聴」について説明しています。現在事業所では職員の欠員はない状況です。

◇課題と考えていること

Ⅱ-3 運営の透明性の確保

◇努力、工夫していること

事業所の情報は法人のホームページやパンフレットで確認することができます。また、随時見学希望者への対応も行っています。所内には運営規定、重要事項説明書、苦情解決制度などが掲示されており、利用者や家族、関係者も自由に閲覧できるようになっています。

◇課題と考えていること

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献

◇努力、工夫していること

コロナ禍の影響があり、地域との交流が難しい状況になっています。2年前までは近隣の公園での清掃活動に参加することで、交流を行っていました。

◇課題と考えていること

今後は災害時などにおいて地域との協力体制も必要と考えており、自治会との連携を図っていきたいと思っています。また、多くの職員も課題と考えています。

Ⅲ 適切な福祉サービスの実施

Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示

◇努力、工夫していること

月に1回開催している職員会議では利用者一人ひとりの状況を確認し検討しながら、今後の対応など職員間で共有しています。また、職員の人権に対する意識を高めるために人権ツールとして「虐待防止DVD、倫理綱領、倫理行動マニュアル」を使用しています。

◇課題と考えていること

夜勤者の職員会議への参加は困難なため、後日勤務日に会議議事録や連絡ノートなどで内容を伝えています。しかし直接伝達できていないため、職員間で共有の個人差が生まれてしまうことが課題です。
Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定)

◇努力、工夫していること

契約時には契約書、重要事項説明書で障がい特性に配慮しながらゆっくりと丁寧に説明し同意を得ています。また、個別支援計画の作成には本人、家族からの意見を取り入れサービスに反映しています。この個別支援計画は半年ごとに見直しを行っています。

◇課題と考えていること

利用者が個別支援計画の内容を把握し、継続的に目的意識を持って生活していくことが出来るように、職員は声かけなどを行っていく必要があると考えています。しかし継続していくことが困難な状況もあり課題になっています。
Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上

◇努力、工夫していること

今年度はコロナ禍の影響があり、例年のように全員が集まって行う食事関連のレクリエーションを開催することが困難な状況にあります。利用者は食事に対する楽しみが大きいため、十分に満足してもらえていない状況です。

◇課題と考えていること

事業所ではコロナ禍の影響とともに、利用者の年齢層に幅があるため、利用者全員の満足を得ることが困難になっています。
Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保

◇努力、工夫していること

苦情解決制度のポスターは食堂、居室に掲示しています。このポスターには「苦情受付担当、苦情解決責任者、苦情解決委員」それぞれの写真が掲載されており、利用者に分かり易くなっています。職員は常に利用者からの相談には傾聴することを意識しています。

◇課題と考えていること

現在利用者会議はないため、利用者の意見などを出し合う場がない状況にあります。そのため、職員は利用者から個別に意見を聞いています。
Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組

◇努力、工夫していること

避難訓練は年2回行い、今年度は「法人合同防災訓練」として9月に実施しました。訓練後の報告書を作成し振り返りも行っています。また、職員会議ではヒヤリハット、インシデント事案の報告と対策検討、再発防止の話し合いを行い職員間で共有しています。

◇課題と考えていること

ヒヤリハットでの気づきは職員によりばらつきがみられます。「気づき」「ヒヤリハットかもしれない」などでも職員が積極的に発信してくれるようになることが課題になっています。
Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立

◇努力、工夫していること

職員間で共通認識を形成するため、職員会議にて利用者の状況を確認し、支援方法を検討しています。また日々の引継ぎ、連絡ノートなどで利用者の情報共有を行っています。管理者とはいつでも連絡が取れるようになっており、夜間、日中問わず相談、緊急時対応の連絡が可能です。

◇課題と考えていること

職員間で情報共有した内容の受け止め方にバラつきがみられがちです。職員の理解を図るため、共通認識し、支援の安定化が課題です。
Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定

◇努力、工夫していること

個別支援計画は半年に1度、見直しを行っています。サービス管理責任者と関係職員で個別支援計画会議を持ち、新しい支援計画書の作成を行っています。

◇課題と考えていること

職員会議は職員全員が参加できていないため、情報共有までに時間がかかってしまいます。個別支援計画会議ではより支援方法、計画内容を意識した会議にすることが課題です。
Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録

◇努力、工夫していること

記録ソフトを用いて日々の記録(日中活動、服薬、夜間巡回など)を作成しています。その他連絡ノート(手書き)を利用しています。

◇課題と考えていること

パソコン操作に苦手意識がある職員や十分な記録作成時間が持てない日もあります。記録内容の書き方については課題です。
A-1 利用者の尊重と権利擁護
A-1-(1)自己決定の尊重

◇努力、工夫していること

ほとんどの利用者は自立度が高いため、近隣のスーパー、薬局などへの買い物、食事、外出などは自由に行っています。利用者の中には習い事(合唱)に取り組んでおり、コロナ禍のため頻度は減っていますが、活動を尊重して支援しています。

◇課題と考えていること

コロナ禍の影響によりいろいろなことで制限のある生活が続いています。
検温やマスク着用、手指消毒は定着してきましたが、外出に関しては制限が難しいところです。
A-1-(2)権利侵害の防止等

◇努力、工夫していること

法人作成の行動指針、身体拘束、虐待防止DVDを職員会議などで定期的に内部研修として行っています。また、その際には事業所内の利用者の状況から事例をあげ、虐待などの可能性があることも話し合っています。また利用者の言葉を逃さずに受け止め、小さな希望であっても、それが叶えられるように職員全体で取り組んでいます。

◇課題と考えていること

職員全体での共通認識、職務遂行の意識を高めていくことが課題です。
A-2 生活支援
A-2-(1)支援の基本

◇努力、工夫していること

自立した生活を支えていくことを基本としています。日常生活や買い物、外部での活動などは見守りを基本としています。着替えや入浴状況などが課題となる利用者の支援にあたっては、必要に応じて職員間で情報共有しています。利用者のペースも尊重しながら声かけを行っています。

◇課題と考えていること

利用者のペースを基本としながらも、業務の遂行状況により職員のペースでの声かけが時折みられることが課題です。
A-2-(2)日常的な生活支援

◇努力、工夫していること

(A-2-(2)日常的な生活支援)
朝食、夕食の食事は業者に食材を依頼しています。事業所は朝食、夕食とも手作りで利用者の好みを尊重し、バラエティと季節感を取り入れた献立を提供しています。各ユニットにキッチンもあるので、自炊も可能です。居室環境は利用者が個別支援計画で課題や目標としている場合は定期的に清掃支援を行っています。個室の掃除、整理整頓は基本的には自分で行うことになっています。入浴は各ユニットに設置されており、好きな時間に入ることができます。金銭管理は自己管理を基本としています。自己管理している場合は、レシート管理を一緒に行い、何にお金を多く使っているかを確認し、使い方の整理を行っています。あんしんセンターを利用している利用者とは金銭管理について相談しました。日々の使用状況や物選びなどはあんしんセンターのスタッフと協力して支援を行うようになってから、ゆとりある金銭状況になりました。

◇課題と考えていること

清掃支援に入る場合は利用者さんのペースで取り組めるよう配慮していく必要があります。
A-2-(3)生活環境

◇努力、工夫していること

事業所は最寄り駅から徒歩5分程度のところにあります。コンビニや薬局なども近くにあるため生活必要品は揃えやすくなっています。居室清掃以外の共用部の清掃は日替わりで各ユニットを巡回清掃しています。清潔感のある生活環境になるように整備をしています。

◇課題と考えていること

男性の共用スペースは清掃頻度が多くなりやすいため、定期巡回ではなく適宜清掃が必要となりますが、対応に入りきれないことがあります。
A-2-(4)機能訓練・生活訓練

◇努力、工夫していること

利用者が出来ることは取り組んでもらい、苦手な事は支援に入り取り組みの練習を行い、出来る範囲を広げられるように取り組んでいます。

◇課題と考えていること

苦手とされる分野については個別支援計画目標に盛り込み、ご本人と確認しながら取り組んでいますが成果に対してのプラス要素がやや不足しています。
A-2-(5)健康管理・医療的な支援

◇努力、工夫していること

利用者の定期受診同行を行い、主治医(精神科)に相談を適宜行っています。また、法人訪問看護師も月1回巡回に来るため、利用者からも健康相談がしやすい時間を設けています。定期受診の他、内科や整形外科など、利用者から体調相談があった場合は受診同行を行っています。健康診断については各利用者が通所の事業所にも協力してもらい、全利用者が健康診断を受けることができました。コロナ禍のため、利用者は朝・夕の検温を日々実施し、職員も自宅でと出勤してからも検温し、記録しています。「発熱した時はすぐ世話人に知らせるように」と各ユニットに掲示して、感染予防には徹底して取り組んでいます。

◇課題と考えていること

高齢化も進んでおり、65歳以上の利用者が3名います。事業所の構造上、階段がやや急な作りとなっています。2階に住んでいる男性利用者のこれからの生活で、安全確保をどのようにしていくかが課題です。
A-2-(6)社会参加、学習支援

◇努力、工夫していること

自治会に加入し、地域の町内清掃活動に参加してきましたが、コロナ禍により中止が続いています。ギター教室や合唱活動に通う利用者もおり、社会参加を継続できるように支援しています。

◇課題と考えていること

A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援

◇努力、工夫していること

一昨年、昨年と2年間で2名の利用者が地域生活へ移行しました。家族、関係者を含め話し合いを継続しました。利用者の目標であった就労、生活、健康面の安定が見られたため、希望日での退所が決定しました。その際、移行先の行政へ連絡相談し、継続的なサービスが受けられるよう依頼しています。

◇課題と考えていること

A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援

◇努力、工夫していること

毎週、面会に来る家族へは受診同行の結果や近況報告を行っています。会う機会の少ない家族とは必要に応じて電話連絡を行い、近況報告や相談に応じています。精神的に不安定で妄想が激しく、ホームでの生活継続が困難となり、家族と相談のうえ、主治医、行政関係機関と連携し入院することになったケースがあります。入院中は医療とも相談を重ね、減薬処置をしたところ、調整がうまくいき、体質改善が見られるようになりました。退院後はまたホームで生活をしていますが、以前よりは怪我が減り、落ち着きが見られるようになりました。

◇課題と考えていること

定期的に家族と面会できていますが、家族会がないので家族間の交流は行えていません。

その他特記事項:第三者評価機関として今後、特に課題として取り組みを期待したい事項

評価対象 第三者評価機関からのコメント
分類 利用者が楽しみにしているレクリエーション活動の実施
コロナ感染症以前は土曜、日曜は利用者全員で食事レクリエーションを行っていました。コロナ禍の影響により、現在食事はソーシャルディスタンスを取るために2組に分かれ時間をずらしている状況です。レクリエーションも全員で行うことはできていないため、利用者同士のコミュニケーションも図れていません。コロナ禍ですが、利用者の希望を取り入れたレクリエーションの検討が期待されます。
分類 利用者の高齢化に伴う、施設・設備などの見直しと改善
高齢化も進んでおり、65歳以上の利用者が3名います。2階に住んでいる男性利用者のこれからの生活で、安全確保をどのようにしていくかが課題です。利用者の平均年齢は53歳で、65歳以上の利用者も3名おり高齢化が課題になっています。2階が居室の男性は、毎日階段昇降を行っており、さらには事業所の構造上、階段がやや急な作りとなっているため、転落の危険性も考えられます。今後は段差の解消や手すりの設置など検討していく必要があります。
利用者調査の結果
①ヒアリング調査(本人) <ヒアリング対象者>
利用者本人2名(男性1名、女性1名)


・食べ過ぎたりジュースを飲みすぎたりしたら優しく注意してくれます。
・気にしたことはないです。

・毎週金曜日に掃除してもらっています。ノックして部屋に入ります。
・職員は声かけしてから入ってくれます。

・外出した時は行ってきた内容を報告します。
・聞いてくれないので言ったことはないです。

・薬の副作用で歩き方がおかしくなった時は一緒に考えてくれました。
・一緒に考えてくれますが、意見は聞いてくれないです。

・金銭管理は自分でやっています。レシートを見せて計算してもらっています。
・お金は預けていないです。自分で管理しています。

・ふらついたので薬の調整をしてもらいました。
・相談しないです。

・作業所の所長さんに相談したことがあります。
・いないです。

・先日転んだ時、すぐに対応してくれました。
・ひとりで病院に行っています。

・コロナのため自由に行くことはできていません。
・好きなようにしています。

・ホームの暮らしは好きです。トラブルはありません。
・大切にされているとは思いません。
評価後(評価結果を受け取った後)のグループホーム「コメント」
この度は貴重なお時間、評価をありがとうございました。
施設の構造上から、高齢の方への配慮は難しいところではありますが、年齢層も高くなっているため年齢層に適した設備改善の必要性はいただいた評価からより意識出来るようになりました。また、個々の支援方法に対しても高齢化への知識、対応を考えていきます。
今回、ご利用者様への説明文に対する評価をいただきました。この説明文は今までリバーシティ大和に携わってこられた方々の良き習慣を守ってきましたことで得られた評価のため喜ばしく感じています。
これからは、良き風習は継続しながらも、ご利用者さん一人ひとりに寄り添いながら新たなニーズに応えられるよう日々の支援を努力していきます。