上永谷保育園
第三者評価機関名 | 公益社団法人神奈川県社会福祉士会 |
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名称 | 上永谷保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 70 名 |
所在地 | 233-0012 横浜市港南区上永谷1-35-41 |
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TEL | 045-841-6274 | ホームページ | https://www.k-roufukukyo.jp |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2013年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 神奈川労働福祉協会 | ||
職員数 |
常勤職員:21 名
非常勤職員:2 名
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専門職員 |
保育士:21 名
栄養士:2 名
調理員:1 名
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施設・設備の概要 |
保育室:5
事務室:1
職員休憩室:1
多目的室:1
予備室:1
医務室:1
園庭:1
プール:1
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法人の基本理念: 日本の心臓部、京浜工業地帯・神奈川に働く人々の 生活の安定と向上、文化の創造的発展の為に、そしてとりわけ、 働く保護者たちと子どもたちの為に最善を尽くします。 保育基本理念: 子どもたちの「今、ここに生きる」を大切にし、一人ひとりが「かけがえのない存在」と感じて、自信を持って生きていく力を育てます。 園目標: 豊かに生きる力を身につける ★自分も周りの人も好きで、仲間と一緒に喜び合える ★やりたいことを自分でみつけ、すすんでする ★身のまわりのことができ、見通しを持って生活することができる |
横浜市営地下鉄ブルーライン上永谷駅から徒歩13分、または神奈中バス「島越」「上永谷住宅」から徒歩3分の小高い丘の住宅地にある。1977(昭和52)年に横浜市立保育園として設立され、2013(平成25)年から社会福祉法人神奈川労働福祉協会により運営されている。定員70名のところ、0歳児から5歳児まで59名の園児が在籍しており、21名の保育士も含め28名の職員で運営されている。延長保育も含め、平日は午前7時から午後8時まで、土曜日は午前7時から午後6時半まで、平屋の園舎と683m²の園庭で保育している。2022年(令和4)年に園舎の全面改修を終え、よりよい環境で保育を行っている。 園内には、年齢別の保育室のほかに多目的室がある。隣接する小さな公園の他、近隣には自然豊かな公園が複数ある。民間移管後も、特徴である異年齢児保育を一部引き継ぎ、幼児を対象に実施している。 遊びや行事活動の際には、子どもたちの「やりたい気持ち」を尊重し、様々な遊びができるようコーナー等を工夫したり、園児からの提案を基に製作を行うなど、気持ちや主体性を尊重した保育を実施している。また、障がいのある子どもも含め、一人ひとりの個性を大切にした保育に努めている。信頼関係の構築を通じて、家庭にとって身近な存在であることを目指している。 法人傘下の5保育園による子どもの年齢別、保健衛生や給食などの部会や会議を通じて、お互いの工夫などを共有し保育に活かしている。 |
評価実施期間 | 2022/08/17(契約日) ~2023/03/27(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 1 回(2015年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 ・障がいのある子どもに寄り添った保育 障がいのある子どもが、集団保育の場にいることが難しい場合には、事務所や廊下で過ごしても良いことにし、子どもの気持ちと個性に寄り添った対応をしている。そのうちに「クラスに帰りたい」と言うようになり、他の園児と同じ空間にいる方が安心する様子がある。また、他の子どもたちも、その様子を日常的に受け止めている。 ・工夫された書式による記録とアセスメント 「保育日誌」の子ども一人ひとりの記録をもとに、食育、健康、人間関係や表現など、年齢に応じた項目立てからなる年齢毎の「経過記録」により、1歳児は2ヶ月ごと、2歳児は3ヶ月ごと、3歳児以上は1年を4期に分けてアセスメントを行い、めざす子どもの姿と援助内容、家庭との連携を設定している。 ・保育を継続しての全面改修 園舎の全面改修にあたり、「園舎全面改修ニュース」を定期的に発行して改修工事などの様子を保護者に伝え、敷地内の仮園舎で保育を継続しながらの工事に理解を仰ぐ取り組みを行なった。その結果、保護者の理解のもと、日々の保育を休むことなく改修工事を終えることができ、仮園舎からの引っ越しにも保護者が積極的に協力する様子があった。 ・保育士業務の負担軽減への工夫 午後の保育士配置にゆとりが生じる状況を活用し、順番に保育士が保育業務から事務業務に移行する「事務の時間」を設けている。保育士は「事務の時間」に週案作成、行事の準備や「クラスだより」の作成などを行い、就業時間内に業務が終わるよう工夫している。 ・法人の部会などを通じた運営の工夫 法人傘下の5保育園の担当者による、0歳児部会以下年齢毎の6部会、それ以外に保健衛生、障碍児(注)、事務員の3部会、また主任、給食、事務局の3会議、それ以外にHP管理運営委員会が年数回開催されている。各々の部会などの運営は担当者が工夫し、5園全体の仕組みを考えたり、研修を企画するなど、法人全体の情報の共有や研修を通じた資質の向上を図ると同時に、園毎の工夫を互いに活用する仕組みがある。 ◇今後期待される点 ・園が持つ子育てノウハウの地域への還元 市の子育て支援事業として、プール解放やどろんこ遊び、運動会ごっこや育児講座など実施している。園独自には、近所の親子が通りかかった時に「一緒に遊んで行きませんか」と呼びかけるくらいで、継続的な活動には至っていない。保護者に対して行っている絵本の貸し出しやレシピの提供などの対象を広げたり、保育士の持つノウハウを子育て相談として地域に還元するなどの工夫が期待される。 |
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横浜市より当法人に運営が移管し10年。これまでは公立保育園での保育を引き継ぐ形で保育を進めていましたが、10年経ち、今の上永谷保育園の現状や課題を客観的に捉え、利用者の方々が安心して過ごすことができる環境をより具体的に考えていきたいと思い、2回目の第三者評価を受けるに至りました。 今回、自己評価にあたっては職員個人で自分の現状を振り返ってもらい、そのうえで話し合いの場を持っていきました。職員それぞれが見えていることを擦り合わせることで課題が浮き彫りになり、園のことを俯瞰して見る機会ともなりました。 実地調査や総評でいただいたご意見、アドバイスは、漠然と感じていた課題について第三者の目で見ることで明瞭化されましたし、私たちが感じていた改善点と同じ部分について指摘いただいたことも、今後への足掛かりとなりました。 この数年はコロナや改修工事等で園の中が落ち着かない状況が続き、利用者の方々に負担をかけることになっていないかと心配もありましたが、保護者アンケートでは大変心強い言葉をいただき、勇気づけられました。このことに甘んじることなく、今回いただいたご意見をもとに、改善点については早急に見直しを進めて参ります。保育園として安定的な保育を進めていくためには、経験値ではなく、誰がやっても同じ保育が提供できるような組織づくりや、書類等のソフト面の改善も急務と感じています。一つ一つを丁寧に確実に改善していきながら、子ども達が笑顔で過ごせる保育園生活のために、保護者の方が安心して預けていただけるように、一緒に子ども達の成長を見守り、バックアップできる関係を大事にしながら努めて参りたいと思います。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:b】 法人の保育基本理念及び園目標を「保育園のしおり」「職員ハンドブック」やホームページに記載し、登降園の出入りに用いているテラスに掲載している。職員に対しては、入職時に法人主催の新人職員研修で説明し、また一人ひとりに「職員ハンドブック」を配布し、併せて廊下に掲示し周知を図っている。保護者には毎年「保育園のしおり」を配布し、保護者懇談会は、コロナ禍で対面ではなくオンラインで開催しているが、その冒頭で園長が説明している。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:c】 法人の執行役員会で各園の状況を確認している。特に全面改修にあたり、区から1歳児の受け入れ人数の増員について打診があり、定員は変更せず各クラスの受け入れ人数を調整するなど運用を工夫し、増員の打診に応えている。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:c】 法人の執行役員会で各園の状況を確認している。特に全面改修にあたり、区から1歳児の受け入れ人数の増員について打診があり、定員は変更せず各クラスの受け入れ人数を調整するなど運用を工夫し、増員の打診に応えている。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 法人として「中・長期計画表」を策定し、その中に当該保育園も「民間移管10周年」や「園舎全面改修」など4項目について、実施予定時期を明記している。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 法人として「年度事業計画書」を策定し、法人全体・本部に関する計画に続き、当該保育園について「運営・管理方針」、「園児数」や「事業日数」「保育時間」などの「概要」、「園目標」「保育体制」や「研修」などの「保育・食育・保健・運営方針」から成る「事業計画書」を設定している。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:c】 行事については、年間を通じて振り返り行い次の計画に活かしている。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 昨年度から続いた事業である園舎の全面改修について、「園舎全面改修ニュース」を定期的に発行し、保護者への説明と理解を仰ぐ取り組みを行なっている。その結果、保護者の理解のもと、改修工事を行いながら、日々の保育を休むことなく改修工事を終えることができている。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 大項目8項目及び小項目25項目からなる「自己評価表」を作成し、主任が評価し園長が総括を書き、職員会議で報告している。また、毎日昼食後に、園長、主任、各クラス代表、事務、給食担当者による「ミーティング」を持ち、子どもの様子に加え、子どもの「良いな」と思える様子の「ニヤリ・ホット」や夕方以降の職員体制を確認し、その日のうちに全職員に回覧して情報を共有している。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 園独自の「自己評価表」を用いて、年度末に主任が評価し園長の意見を加え取りまとめ、職員会議で報告し、課題を共有するために話し合いを行っている。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 「就業規則」及び「運営・管理規定」で、職員の区分と職務内容を明記している。また災害時の役割分担については、別途災害時の対応として明記している。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 遵守すべき事柄を「就業規則」の「服務心得」で定め、入職時に配布し説明している。「職員ハンドブック」に、セクハラ・パワハラの防止など「職員としてめざす姿勢」や「守秘義務(プライバシー)の尊重」について明記している。また、法人の「事業計画書」に「法令遵守と組織統治」を課題として設けている。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 「自己評価表」を用いて主任が評価した上で園長が総括をし、職員会議で報告している。また、「職員自己評価」を用いて各保育士等が自身の業務を振り返る機会を持ち、日々の保育に活かしている。毎日昼食後に「ミーティング」を持ち、子どもの様子に加え、園児の良いなと思える様子の「ニヤリ・ホット」や夕方以降の職員体制を確認し、その日のうちに全職員で情報を共有し、保育の質向上を図っている。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 人員配置を工夫し、休暇など希望にそって取りやすい状況がある。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 法人の「中・長期計画表」に障碍者雇用(注)や職員育成・確保などを実施する年度を明記している。また「事業計画書」に、各クラスの保育士数など「クラス体制」として基本的な人員体制を明記している。法人が経営している5つの保育園全体がこの数年、園長の交代など世代交代の時期にある。法人全体では職員の定着率は悪くないが、世代交代の時期に離職する職員が発生し、他園への職員の応援などを行っている。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 「職員ハンドブック」に、「職員としてめざす姿勢」として期待する職員像を具体的に明記している。異動や配転を含めた人事基準に関する規定は定めていない。また、人事考課の仕組みはない。「職員自己評価」及び「継続・移動・転勤・退職等の希望申出書」により意向を確認し、職員と園長による個別面接で、業務状況の振返りと、希望や目標を確認している。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 園長は、職員の就業状況を確認し把握している。また、「継続・移動・転勤・退職等の希望申出書」をもとに全職員と個別面接を行い、希望や意向を確認している。個々の職員に合わせた勤務時間の工夫を行っている。法人として風通しの良い職場環境を目指し、経験年数や職種に偏りがないよう各園から職員を選び、達成感や経営方針などに関する「労働環境アンケート」を実施している。特に法人としてハラスメントの防止に努め、顧問弁護士が相談窓口になっている。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 「職員ハンドブック」に、「職員としてめざす姿勢」として期待する職員像を具体的に明記している。前回の評価内容が記載されている「職員自己評価」に今回の評価内容を加筆し、職員と園長による個別面接で、業務状況の振返りと希望や目標を確認している。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 「職員ハンドブック」に期待する職員像を明記している。外部研修の内容を職員会議で共有している。また、法人として0歳児から5歳児の6部会、障碍児部会(注)や保健衛生部会など、傘下の5保育園の担当者による部会で、お互いの園の工夫を参考に保育の質向上に向けた仕組みがある。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 法人として、5保育園合同で、新人研修や中堅研修などを企画し、コロナ禍ではオンラインで実施している。人権研修や障がい児の研修に関する外部研修には、必ず参加するよう業務を調整している。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 実習生の受け入れは、実習生用、オリエンテーション担当者用、職員用各々の「実習をスムーズにする為に」を整備し対応している。特に、実習生を受け入れる意義について、オリエンテーション担当者用の資料に明記している。また、全職員向けに「受け入れ留意点」を別途作成し周知を図っている。実習生については、「園だより」で保護者に事前に伝えている。実習中は、毎日そのクラスの中で振り返りを行い、最終日に実習全体を振り返っている。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 園のホームページに「園目標」、法人のホームページに「保育基本理念」及び財務帳票等を掲載している。平成28年度以降の財務帳票等については、WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)で公表している。事業計画、事業報告、苦情・相談内容と対応状況について公表することが求められる。加えて、事故やヒヤリハット等について、苦情については第三者委員が関わっていない内容についても公表することが望まれる。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 事務、経理、取引等に関しては「経理規定」で定め、経理に関する事柄は法人本部で対応している。弁護士、公認会計士、及び元園長の法人の監事3名による内部監査を受けている。最終的には、理事会で監査内容を報告し承認を仰いでいる。また、外部の専門家による監査支援等を活用し 事業、財務等に関する助言にもとづく経営改善を行なっている。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 園庭に植える球根などを買いに、5歳児が近隣のお店に買いに行く機会がある。また、散歩の途中にある消防署に消防車を見に出かけるなどしている。地域の人から笹をもらい、お礼に栽培した野菜を持参するなど、地域の人と日常的に交流がある。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ボランティア等の受け入れは、「保育ボランティアをスムーズにすすめるために」などで受け入れ意義や手順などを明記し対応している。また、全職員向けに「受け入れ留意点」を別途作成し周知を図っている。受け入れに際しては、「園だより」で保護者に事前に伝えている。コロナ禍以前は、中学生の職業体験を1回2人程度受け入れていた。ボランティアについては、特に必要を感じないので募集するには至っていない。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 「保育園のしおり」に、嘱託医の医療機関や災害時の避難場所を明記している。併せて、医療機関などの一覧表を事務所に掲示している。地域療育センターの「療育巡回相談」を利用し、障がいのある子どもの保育について助言を仰いでいる。また、内容によっては区の子ども家庭支援課と連携し、子どもの保育及び保護者支援にあたっている。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 最寄りの駅から距離がある為か、迎えも時間に余裕を持って早めに来る保護者が多く、また、延長保育も公立の時から利用者数が少ない傾向がある。地域の自治会主催の避難訓練に参加した事があるが、園が立地する地域の自治会は、少し距離のある別の所にあり、現在は自治会には所属していない。地域の子育て支援拠点が主催する連絡会に加盟し、定例の連絡会に参加している。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:c】 市の子育て支援事業として、プール解放やどろんこ遊び、運動会ごっこや育児講座など実施している。しかし、園独自の活動は、近所の親子が通りかかった時に「一緒に遊んで行きませんか」と呼びかけるくらいで、継続的な活動には至っていない。保護者に対して行っている絵本の貸し出しやレシピの提供などは、対象を広げることにより直ぐにでも地域の子育て支援として実施可能である。また、保育士の持つノウハウを子育て相談として地域に還元することも可能である。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 子どもを尊重した保育について「職員ハンドブック」に「児童憲章」「子どもの権利条約」「子どもの人権を守るための6か条」を明記している。また、掲示物や配布物に呼び名を記載する際に「さん」で統一している。「偏食を直そうと叱ったりしていませんか」など48項目のチェックリストからなる「職員自己評価(保育士等向け)」を用いて自己評価を行い、振り返りをしている。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 全面改修工事の際に設備を見直し、プライバシー保護に配慮したシャワースペースやトイレを設置している。また、プールや水遊びの際に外でシャワーを利用する時や、失禁などで洗面所のシャワーを利用する時は、囲いを使用している。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ホームページやブログを開設している他、園目標や保育の内容等を紹介している「リーフレット」を作成し、区役所、療育センターや児童相談所、ケアプラザなどに置いている。見学希望の問い合わせは、氏名や年齢・見学日など受付リストを作成し、その後の対応に用いている。見学は、1家庭ずつを基本に「リーフレット」を渡し、園長が各クラスの様子がわかるようテラスから案内している。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 1歳児は、入園前に入園説明会で「保育園のしおり」を配布し、個別面談を行っている。4月のクラス懇談会を,入園から3週間ほど経った土曜日にクラス毎に時間をずらしながらオンラインで開催し、資料及び写真や動画を用いて保育の様子などを伝えている。特に新入園児については、1日の流れやイヤイヤ期など、保護者が成長に見通しが持てるよう情報を工夫して伝えている。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 退園し他の保育園に移った園児について、園での保育の状況を保護者の了解を経て、転園先の園に引き継いでいる。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 保護者による独自の会である「保護者会」と園との協賛で、年に一度「保護者アンケート」を実施している。アンケートの回答を、保育全般から行事の持ち方、備品設備などに分類し、満足度の充実を図っている。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 保護者に配布している「保育園のしおり」に、2名の第三者委員の連絡先を掲載している。また、登降園に用いているテラスに、苦情解決責任者、苦情受付担当者、及び第三者委員の連絡先などを掲示している。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 保護者からの個別の相談には、事務所や多目的スペース、延長保育などで子どもが別室へ移動した空き部屋を利用し相談しやすい環境に配慮している。コロナ禍以前は、登降園の際に保護者が室内に入ることができたので、玄関に意見箱を設置していた。現在は、登降園にテラスを利用しており、意見箱の移設を予定している。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 連絡帳や個人面談、クラス懇談会、送迎時の会話などを通じて相談や意見を把握している。受け止めた内容は、クラス担任、主任、園長で共有し迅速な対応に努めている。保護者からの意見により、絵本の貸し出し機関を3日間から1週間に延長したり、荷物を掛けるフックの場所を使いやすい場所に移すなどの事例がある。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 「安全管理マニュアル」で、「安全管理事項」「保育士の動きなどの配慮事項」に加え「園児の約束」として園児が守って欲しい内容について、園庭や散歩など場面を想定して記載している。また別途、「事故防止についての配慮」に事故が起こった場合の対処などを定めている。ヒヤリハット及び事故については、「ヒヤリハット・アクシデント記録票」として一覧表に記録し、年1回の研修を通じて再発防止に努めている。具体的な点検内容を明記した安全チェックリストを用いて、定期的に園庭や遊具、園舎内の洗い場など点検している。数種類に分かれて定めてある対応方法について、事故発生から対応、記録、保護者への伝達、対応に関する各々の職員の役割、また事故防止のためのヒヤリハット・事故報告書の分析と活用など、広範囲にわたる内容を整理し使いやすくする工夫が求められる。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 感染症については、「感染症予防・まん延防止マニュアル」で対応している。「保育園のしおり」に主な感染症の症状などを明記している。感染症の発生が疑われる場合は、「園だより」や園内掲示、また資料配布を行い保護者に周知している。各クラスの手洗い場に「ノロセット」を常備している。看護師が配置されていないが、法人傘下の5園の各担当者からなる「保健衛生部会」で情報を共有し、また他園の看護師に助言を求めるなどしている。マニュアルにそって必要な除菌作業を行っている。感染症に関する内部研修を持ち、周知を図っている。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 「年間訓練計画」を作成し、地震や火災及び不審者対応を想定した訓練(内1回は併せて保護者の引き渡し訓練)を月1回実施している。訓練の際には、緊急時一斉メールで園や園児の状況を伝える訓練も併せて行っている。「災害時における食物アレルギー給食対応マニュアル」を含めた「非常・災害時の給食提供マニュアル」を整備し、災害時の備蓄食品の提供方法や場所の配慮など3日間の提供を想定した内容を定めている。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 「室内遊び」や「外遊びのルールと目安」などで、使用する道具や材料、年齢ごとの配慮と保育士の対応などを明文化している。また、「お散歩マップ」に加え「散歩時の確認事項」で、出発前や歩行中、目的地など場面をとらえて、保育士の配慮事項と子どもへの対応を明文化している。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 「お散歩マップ」は、散歩に出かけた保育士から工事箇所など危険箇所について報告が随時あり、職員間で共有している。その内容を「散歩時の確認事項」に迅速に加筆するなど工夫が求められる。「室内遊び」や「外遊びのルールと目安」などは、作成時のまま見直すには至っていない。園舎全面改修を終え保育環境が変化したことを受け、標準的な実施方法を検証し、必要な見直しを予定している。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:b】 発達に応じて評価内容を工夫した「児童票・経過記録」を用いて、1歳児は2ヶ月ごと、2歳児は3ヶ月ごとに、アセスメントに併せ計画を策定している。3歳児以上は1年を4期に分けて、アセスメントに併せ計画を策定している。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:b】 「児童票・経過記録」を用いて、1歳児は2ヶ月ごと、2歳児は3ヶ月ごとに、評価・見直しを行っている。3歳児以上は1年を4期に分けて、評価・見直しを行っている。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 子ども一人ひとりに関する保育を、クラス毎の「保育日誌」に記録している。その内容をもとに、「経過記録」に転記または要約し記録している。併せて乳児については、日々の様子を「連絡帳」で保護者に伝えており、その記載内容も記録の一部になっている。3,4,5歳児は連絡帳が無く、日々の様子を写真を中心とした「ドキュメンテーション」を掲示し保護者に伝えている。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 記録の保管、保存、廃棄のルールを「運営・管理規定」で定めている。個人情報の開示請求があった場合を想定し「開示請求書」を準備している。「個人情報保護方針」を作成中である。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 法人として「全体的な計画」を策定し、その下で園としての「全体的な計画」を策定している。「保育基本理念」及び「保育方針」「園目標」「園の保育目標」を明記し、「子どもの保育目標」「養護」「教育」に加え「食育」の項目にそって年齢毎に記述している。内容を法人の主任会議で振り返り、執行役員会が承認している。それを園で確認し「年間カリキュラム」及び「月次カリキュラム」に反映させている。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 各クラスに空気清浄機を設置し、併せて換気に努めている。また、各クラスからテラスを使って園庭に直接出入りする事ができ、園庭から戻った時に使用する流しが各クラスのテラス側に設置されている。「園内消毒について」に園内の消毒、清掃の実施時間帯や方法について定めている。また、実施内容を「消毒記録表」等に記録している。全面改修をきっかけに、部屋は絨毯から洗い替えが可能なマットに、敷き布団を洗えるものに変更し、また、毛布、掛け布団は年3回乾燥を依頼し実施するなど、清潔な環境維持を工夫している。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 せかす言葉や制止する言葉を不用意に用いないよう、「子どもの人権マニュアル」に沿った保育を心がけている。また、各クラスの保育士の配置に余裕を持たせることで、不適切な声かけをする事態に陥ることが無いよう工夫している。子どものやりたいとの気持ちを受け止め、お化け屋敷やクリスマスツリー作りをしている様子がある。また、子どもを受容し保育している様子を「保育日誌」に記録している。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 子どもが分かりやすく視覚で理解できるよう、手指を洗う順番等を掲示している。また、着替えや支度がやりやすいよう空間を造り、声かけしながら子どもが自分でやってみようという気持ちを大切にし保育している。幼児の「経過記録」に「生活習慣」の項目を設け、手洗いや衣服をたたむなど年齢に応じた具体的な生活習慣内容を明示し、習得状況を記録できるよう工夫している。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 体を動かす場面として散歩や集団ゲーム、リズム遊びなどがある。リズム遊びは職員が研修で学び、3,4,5歳児のリズム活動として実践している。木製ブロックなど、子どもが自発性を発揮できるようなおもちゃを取り入れている。活動でのゲームになかなか入っていけない子どもに対しては無理強いせずに「様子を見てて」と他の子どもと始め、ゲームの様子を伝え皆に加わりたい気持ちが育まれるよう工夫している。また、クラス内で遊びたい子どもと、外で遊びたい子どもを分けるなど工夫している。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 該当がありません。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 1歳児クラスと2歳児クラスの間に乳児用トイレがあり、両方から使え各々の側から様子を確認できる。「全体的な計画」の1歳児及び2歳児の内容にそって、「生命」「情緒」など8項目に加え、「家庭との連携」などの項目を工夫し「年間指導計画」を作成している。また、「月次カリキュラム」で園児一人ひとりの保育計画を定めている。散歩先で木の実を拾ったり虫を見つけたり探索活動の様子を、「連絡帳」で保護者に伝えている。園庭の土嚢に登りジャンプをしたり、テラスの段差を上り下りする様子がある。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 「全体的な計画」の3,4,5歳児の内容にそって、「生命」「情緒」など8項目に加え、「家庭との連携」などの項目を工夫し「年間指導計画」を作成している。「月次カリキュラム」で保育計画と主だった子どもの個別配慮を定めている。近くの広場のある公園で、タッチリレーなど皆で楽しむ様子がある。また、クラス内のグループ変えをした際に、人数にアンバランスが生じたグループがあり、「○○○ちゃん、来てくれたら嬉しいな」と子ども同士が声を掛け合ったり、子ども自身が自分で他のグループに移って人数を調整する様子がある。「お楽しみ会」の劇ごっこをする時に、照れてしまう子どもに対して他の子どもが自発的に「あなたはカレーを配って」と促す様子がある。自分でしようとする気持ちを大切に保育している。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 障がい児と認定された子どもはいないが、地域療育センターを利用し始めている子どもなどが数名いる。個別の「指導計画」を毎月作成し、それにそって保育をしている。障がいのある子どもの場合、集団保育の場にいることが難しい場合がある。事務所にいても良いし、廊下で過ごしても良いことにしている。最初は事務所で遊ぶ事が多かった子どもが、そのうちに「クラスに帰りたい」と言うようになり、子ども同士の関わりに配慮している。地域療育センターなどの専門機関の利用や区の子ども家庭支援課への相談を保護者に促したり、専門機関の利用の様子を確認するなど、保護者と連携し、また保護者を支援しながら保育にあたっている。また、地域療育センターからの巡回訪問を利用し、必要な助言をもらっている。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 朝は7時から7時半、夕方は18時半から20時まで延長保育を実施している。また、希望により夕食を提供している。保育園の立地や保護者の就労状況の影響は分析できていないが、延長保育の利用は少ない。クラス毎に午睡後のおやつを食べ、特に一斉に終わりの挨拶などはせず、園庭で遊んだり4歳児は5歳児のクラスで、また3歳以下の子どもは3歳児のクラスで過ごし、保護者の迎えを待っている。18時からは全ての子どもが3歳児のクラスで過ごしている。登園児にお迎えの予定時刻を把握し、ミーティングノートや引継ぎノートを活用して延長保育を担当する保育士が保育にあたっている。1歳から5歳までが同じ空間で過ごすため、それぞれ遊びを分けるなど工夫している。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 就学に向けての保育について「全体的な計画」の「小学校との連携」で定めている。園児は、毎年5~6校の小学校に分かれて就学しており、小学校の「アプローチカリキュラム」にそって5歳児の下期を中心に保育をしている。近隣小学校、幼稚園、保育園の三者で行う会議を定期的に持っている。コロナ禍で小学校との連携が途絶えていたが、小学校に出向き、小学1年生の授業の中で園児が遊んだりしている。しかし、小学5年性がゲームなどを持参して来園し、子どもと交流する機会は途絶えたままである。懇談会で、小学生の兄弟がいる保護者などから、小学校の様子を話してもらっている。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 健康管理については、「保育マニュアル」及び「保健年間計画」にそって行っている。本園には看護師が配置されていないが、法人傘下の5園の各担当者からなる保健衛生部会で情報を共有し、必要な場合は嘱託医に助言を仰いでいる。SIDSの研修に参加し資料を回覧し周知を図るとともに、保護者には4月の懇談会で説明している。保護者から聞き取った健康状態や予防接種状況、アレルギーや慢性疾患の有無などを「健康台帳」に記録し、その後は追記し把握している。保護者が毎朝の検温結果を「体調チェックカード」に記入し登園時に提出し、園でも朝と午後の2回検温を実施し記録している。登園時の保護者からの情報や「連絡帳」の内容を、昼に開催している「ミーティング」で報告するとともに内容を回覧し、その日の内に職員間で共有している。毎月身長や体重を計測し「健康のきろく」に記載し保護者にも伝えている。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 「保健年間計画」にそって、内科健診、歯科健診を年2回行っている。健診の結果を「健康台帳」および「歯科健康診査」に記録し、併せて「健康のきろく」に記載し保護者に伝えている。歯科検診の所見によっては、保育士が保護者に個別に受診を促す声かけをしている。3歳児に対しては、聴覚検査を実施している。区からの聴覚検査のキットを家庭で実施し園を通じて区に提出し、区が診断している。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 食物アレルギー疾患を持つ子どもが数名いる。慢性疾患等のある子どもはいない。入園前に、医師の指示書と除去内容を記した「食物アレルギー対応票」をもとに保護者面談で対応を確認し「アレルギー面談記録書」「健康台帳」に記録し、「アレルギー児除去食の対応」及び「アレルギー誤食に対する対応マニュアル」に基づいて対応している。新しい献立表ができた時点で、献立表をもとに栄養士、担任、保護者で面談を行い対応を確認している。食べた事がないものが出る時は、事前に家で食べてもらうよう依頼している。実際のアレルギー除去食の提供に際しては、「配膳から喫食までの手順」にそって、アレルギー児には他児と区別のつく食器を使用し、除去内容を印字したトレーに乗せて提供し、乳児はテーブルも別にして対応している。また、災害時の対応の中に、食物アレルギーへの対応も明記している。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 「法人の給食と食育実践における基本的考え方」を策定し、給食目標と子どもの年齢に応じた食育目標を明記している。「食育年間指導計画」と食育の「(年間)活動計画」を策定し、年齢ごとに4期に分けて指導内容と具体的な取り組み予定を明記している。5歳児クラスでは、当番の子どもがホワイドボードに食材を栄養素に分けて表示するなど、食材への関心を持つ機会を設けている。地域の食材を取り入れるようにし、旬の食材や珍しい食材、旬の魚があると、給食職員が子どもたちに見せている。植栽活動での野菜を給食に用いたり、給食職員が野菜の皮むきや焼き芋づくりなどの調理保育や食事の様子を確認するなど、保育士と連携して取り組んでいる。食材や栄養素を明記した月毎の献立表を、家庭に配布している。その他に、子どもが見られるようにひらがなで簡単に記載した献立をクラスに掲示し、子どもたちが関心を持ち話題にしている。テラスに、給食サンプルに代えて給食の写真を掲示し、また、写真を工夫した「ドキュメンテーション」で食事の様子を保護者に伝えている。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 献立は、法人の給食会議で、各園の給食職員が持ち回りでメニューを作成したものを共有し、各園の状況により採り入れている。特別メニューについても同会議で検討しており、ひな祭りの会食予定をコロナ禍でひな祭り弁当にするなど工夫している。年度末に、卒園を控えた5歳児一人ひとりがリクエストしたメニューを採用し「○○さんの日」として提供している。乳児や障がい児など配慮を要する場合は、刻み食などで提供している。また、食べられる量を子どもに確認し調整したり、お代わりもできるようにしている。給食職員が喫食状況を各クラスで確認したり、保育士が食べ具合を伝える等連携をとっている。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 保護者との情報の共有は、1,2歳児は「連絡帳」で、3,4,5歳児はその日の様子を「ドキュメンテーション」でテラスに掲示し行っている。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 20時までの延長保育を実施し、利用の便宜を図っている。保護者との情報を共有は、1,2歳児は「連絡帳」で、3,4,5歳児はその日の様子を「ドキュメンテーション」でテラスに掲示し行っている。年間計画に基づき、保護者懇談会と個人面談を行っている。保護者懇談会は年2回、コロナ禍のためオンライン開催しており、園での様子や予定を伝えるとともに懇談の時を持っている。個人面談は年1回行っている。保護者が時間を取りやすいよう登降園の時間帯に合わせて行えるよう、希望にそって実施している。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 「職員ハンドブック」に「子どもを虐待から守る5か条」を掲載し、①通報すること、②子ども立場で判断すること、③職員一人ひとりができることから即実行すること、④子どもの命を最優先すること、⑤虐待の発生が特別なことではないことを明記し、職員に周知している。虐待が疑われる場合は「児童虐待防止マニュアル」にそって対応している。おねしょへの保護者の対応に子どもが塞ぎ込んでいる様子を受け、区の窓口と連携し、場合によっては洗濯の支援など行い保護者の疲労感に寄り添っている。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 「職員自己評価(保育士等向け)」を用い、年2回自己評価を行っている。自己評価基準48項目からなっており、各項目について4段階評価する欄と、「具体的な取組や考察・配慮工夫」等を自由記述する欄があり、3か年にわたり記入することができる。48項目の自己評価後「目標と課題把握表」を半期ごとに振り返り、次期に向けての課題等を記述する欄がやはり3か年分あり、過去の自己評価と比較しながら記述している。園長は、「職員自己評価を」に基づき、年1回次年度に向けての職員面談を実施している。 |