社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

かながわ福祉サービス第三者評価推進機構 評価結果検索サイト

京進のほいくえん HOPPAパークシティ武蔵小杉

2024年01月15日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 京進のほいくえん HOPPAパークシティ武蔵小杉 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 70 名
所在地 211-0063
川崎市中原区小杉町2丁目228番地1パークシティ武蔵小杉ザガーデンタワーズウエストW9(2階)
TEL 044-712-5071 ホームページ https://keceg.jp/school/hoppa-musashikosugi/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2019年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社 京進
職員数
常勤職員:13 名
非常勤職員:9 名
専門職員
施設長: 名
副主任保育士: 名
保育士: 名
看護師: 名
調理員: 名
英語講師: 名
事務員: 名
施設・設備の概要
保育室:6
更衣室:1
事務室:1
調乳室:1
こどもトイレ:2
大人トイレ:3
園庭:有

③ 理念・基本方針
【 保育理念 】
子どもたちの自立を育み、輝きを引き出し、健やかな成長を応援します。
◇ひとりひとりを大切にする保育
 個々の発達段階を丁寧に見つめ、ふさわしい援助を心がけます。
◇主体性を大切にする保育
 子ども自身が持つ、伸びようとする力を育んでいきます。

【 保育の基本方針 】
<卓越した安全安心>
(安全)園内外における子どもを取り巻くすべての人的環境、物的環境を整え、全職員の共通理解や体制づくりを最優先に取り組みます。
(安心)子どもたちが豊かな愛情の中で情緒の安定した生活ができる環境を作るため、「報告」・「連絡」・「相談」を実践します。

<心身の健やかな成長と自立>
・人との関わりを大切にし、愛情や信頼感・自主協調性を養い、自分で考え、行動しようとする子どもの「生きる力」を大切にします。
・さまざまな体験を通して興味関心を高め、豊かな感性を育みます。

<家庭と地域への子育て支援>
・お子さまの生活が家庭と保育園で一体となるよう、多様化した家庭の実態を受け止め、よりよい協力関係を築きます。
・関係機関と連携を図りながら、保育所の専門性を生かし、地域の子育て支援に努めます。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
<教育目標>
「英」…さまざまな活動を通し、英語に触れ親しみ、国際力を育みます。
「知」…生活の中で知的好奇心を高め、学ぶ力を育みます。
「人」…子どもの持つ「なぜ?」を大切にし、協同性の中で生きる力を育みます。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/06/13(契約日) ~2024/01/04(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇特長や今後期待される点

〇こどもの成長を長期的に見据えた保育を実践しています
HOPPAパークシティ武蔵小杉では、遊びを中心とした生活の中で、ひとりひとりを大切に、そして主体性を大切にしています。
 「遊びながら」「楽しく」「自然に」こどもたちが様々な体験を通して、興味や関心を高め知的好奇心を満たせるよう、年齢に応じて「知育」「英語」「プログラミング」などを取り入れています。こどもが自ら「参加したい」「やってみたい」と思えるように働きかけを工夫し、「面白い」「分かった」につなげ、自己肯定感や生涯の生きる力の土台となるようにという願いのもと、取り組んでいます。園では、現在の取り組みや保育が卒園後のこどもたちの成長にどう活きているかを把握できるよう、「卒園プロジェクト」の検討を行っています。保育の結果はすぐに表れるものではないことから、卒園児の5年後、10年後の姿、学力、生活を追い、その姿から得たことを再び保育に活かすことができるようにと、長期的な視点で保育を行っています。

〇地域交流を通して、こどもの生活体験や社会体験を増やしていくことが望まれます
 コロナ禍を過ごしたことや近隣の環境も重なり、地域の方と接する機会や社会体験を得られる機会があまり持てていません。また、近隣の小学校は開校4年目ということもあり、小学校との交流会や、小学校の生活についてこどもたちが見通しを持てるような機会が持てていません。小学校の体育館見学や消防署見学など、できることには取り組んでいますが、こどもたちが自分の住む地域について知り、積極的に関わり、愛着を持って生活できるよう、園の方から地域に働きかけていく姿勢を持つことが、更なる保育の質の向上につながるでしょう。   

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
この度、福祉サービス第三者評価を受審し、当園の提供している保育サービスの質について、専門的かつ客観的な立場から評価をいただきました。
当園では初となる第三者評価の受審にあたり、客観的評価はどのようなものになるのかと、当初は一抹の不安もありましたが、調査員の皆様の丁寧で厚意的なご発言や立ち居振る舞いに励まされ、安心して評価をいただくことができました。誠にありがとうございました。
 評価結果については、保育施設としてあるべき姿、現状の不十分な状況を再確認し、改善すべき点などの気づきに役立ちました。実際の保育場面での子どもたちの様子や現場の保育士の声にも、真摯に耳を傾け、温かいまなざしで見守っていただき、現場の保育士も日々の保育の自信につながったと思います。
 評価の高い点については、今後さらに推進し、改善を求められた点については、十分検討を重ねたうえで、職員一体となり、福祉サービスの質の向上に努め、より良い施設を目指していきたいと考えています。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

園は、保育理念「ひとりひとりを大切にする保育」「主体性を大切にする保育」に基づき、卓越した安全・安心に向けた具体的な取り組みを周知しています。職員会議では、園の目標を話し合い保育の方向性を確認しています。保護者には入園のしおりに沿って説明しており、玄関には保育理念、保育の基本方針、全体的な計画を掲示しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

本部は複数の系列園がある強みを生かして多角的に経営環境など把握・分析しており、施設長会議を通じて福祉全体の動向や地域の福祉計画を施設長と情報共有しています。施設長は毎月の利用率を本部に報告するなど連携して園の運営に取り組んでいます。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

本部は入所状況などから地域環境やニーズを把握・分析し経営課題を明確にしています。園では、園児募集活動年間計画を作成し、保育内容の周知として定期的に保育園体験のEnglishdayを実施するなどの取り組みをおこなっています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

本部は「100年続く園づくり」というスローガンを掲げ、中・長期計画を策定しています。施設長会議などで計画を共有しており、全体研修や社内報などを通じて職員に周知しています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

中・長期計画を踏まえて単年度計画では園児募集活動年間計画に取り組んでいます。保育園体験のEnglishdayは系列園の複数のEnglish講師が関わるため、本部や系列園との日程調整など組織的な連携が図れています。また、乳児が使用する紙コップをアルミカップに変更する予定など、資源削減など新たな試みに取り組んでいます。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

HOPPAパークシティ武蔵小杉では、施設長が全体的な計画を乳児と幼児で分けて策定しています。保育計画は担任がクラスの状況や発達過程に合わせて作成しており、施設長が確認をしています。保育計画の実施状況は職員会議などで情報共有して、評価・振り返りをする仕組みがあります。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

保護者には入園のしおりに沿って保育計画を説明しており、玄関の掲示版により園見学者に周知しています。園だよりでは、保護者に毎月のこどもたちの姿を報告して、翌月の活動内容に触れています。日々の活動記録は玄関の目に付きやすい場所に掲示しており、活動内容とこどもの様子を毎日お知らせしています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

職員は退勤時に不適切保育防止デイリーセルフチェックをおこなっています。チェック項目は、こどもへの言葉掛け、保育内容、配慮ある行動、こども主体の保育などと、毎週変わるチェック項目で自身の1日の保育への取り組みを振り返っています。さらに、園内で項目に触れる行動を目にした時は注意ができているかなどの項目が設けられており、職員全員で保育の質の向上に向けて取り組んでいます。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

職員は年度初めに保育者としての目標設定をしており、目標管理シートにより自己評価をおこなっています。自己評価項目は役職別に作成されており、日々の活動が評価しやすいようになっています。職員は自己評価結果を踏まえて施設長と面談をおこなっており、取り組むべき課題を明確にしています。今後は取り組むべき課題を明文化して改善策を検討していきます。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

施設長は園の方針や自らの役割を職務分掌表にて職員に共有しており、事務所に掲示しています。施設長は年度初めに職員と面談し、今年度の担当業務と職員に期待している点を具体的に伝えています。非常時に施設長が不在の際は、各職員が役割を理解して対応する体制を整備しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

本部の安全委員会では「不適切保育の未然防止及び発生時の対応について」の研修動画を製作しており、職員は共通意識のうえ保育に努めています。施設長は法人研修や外部研修を通じて、遵守すべき法令や基準を正しく理解して運営に努めています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

施設長は、保育室や調理室の様子を把握するため定期的に巡回しており、職員とコミュニケーションを図りながら助言や指導をしています。また、職員休憩室のホワイトボードには、その日の職員配置を午前、午後、延長時と表示し、職員の動きを明確にしており、週の予定や連絡事項などを掲示し、職員が一丸となって保育に取り組める環境を整えています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

業務の実効性を高める取り組みとして、施設長は職員に保育はチームでおこなうこと、思いやりある行動をとることを伝え方向性の共有をしています。施設長は職員の希望に沿ってシフトの作成をしており、休暇管理や人員配置など働きやすい環境整備に取り組んでいます。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

職員採用は本部の採用課が主導しており、公式ホームページの採用情報や養成校への訪問・就職フェアなど様々な媒体を通じて求人募集をしています。本部では職員からの紹介キャンペーンを実施するなど、キャリアアップを望む人材の採用にも積極的に取り組んでいます。入社後は、多様なキャリアパス体制を整備しており職員の定着に向けた仕組みを整備しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

本部では、保育理念・保育の基本方針を踏まえた期待する職員像を「京進十則」として明確にして職員に周知しています。職員は目標管理シートによる自己評価と、施設長との目標管理面談により目標の到達度と課題を確認しています。施設長は下半期の職員面談では次年度に向けた希望も確認し柔軟に対応しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園は業務支援アプリにて職員の勤怠管理をおこなっており、有給休暇の取得や時間外労働を確認しています。施設長は働きやすい環境を整えるため、職員とのコミュニケーションを心掛けながら園の運営に取り組んでいます。本部には職員が直接相談のできる窓口を設置しており、働きやすい職場づくりに組織的に取り組んでいます。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

本部では期待する職員像を明確にしており、充実した研修制度で職員の長期的なキャリア形成を支援しています。施設長は職員と目標管理シートを用いて目標達成度や課題を確認しており、助言や必要な研修の受講を勧めています。個々の職員の育成に向けた取り組みをおこなっています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

本部で掲げている保育理念や保育方針に基づいた保育を実践するために、職員のキャリア形成や個々のライフステージに応じた研修を実施しています。園内研修では、水遊びマニュアル・熱中症マニュアルの確認や心肺蘇生法に関する実践的な研修に取り組んでいます。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

園は職員が希望する研修だけではなく、一人ひとりの経験や現在の状況に応じて必要な専門性を判断して研修の受講を勧めています。施設長は、年間1単位以上のキャリアアップ研修を受講できるように職員の勤務を調整し、偏りがないよう研修機会を確保しています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

本部が主催となり、全国の養成学校に通う学生を対象とした「手作りおもちゃコンテスト」を開催しており、最優秀チームには本部系列園の見学など、保育現場を見てもらう機会として取り組んでいます。保育に関わる学生の育成について積極的な取り組みをしています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

入園のしおりには、保育理念・保育の方針・安全安心への取り組みを明記しています。園の玄関には、相談・要望・苦情解決のための窓口に関する掲示をしており、園の事業や取り組みについて適切に情報公開しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園は公正かつ透明性の高い運営に向けて、定期的に本部の内部監査を実施しています。内部監査では事務・経理・取引などについて確認しており、指摘事項などは速やかに対応し改善報告書を提出しています。また、川崎市の監査結果を受けて本部や職員と情報共有を図っており、適正な経営・運営に取り組んでいます。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では近隣保育園の園庭を運動会の練習場所として使用させてもらうなどの交流を図っています。4・5歳児は近隣保育園のこどもたちと一緒に遊び、コミュニケーションをとることで日常とは違う体験を得ています。園の玄関には、地域のイベント情報や生活情報のパンフレットやチラシを常置しており、保護者に地域の活用できる社会資源の情報提供をしています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

本部ではボランティアの受入れはこどもが地域との交流を広げる機会として捉えております。ボランティアの受け入れや地域の学校教育などへの協力について基本姿勢や体制の検討を重ねています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園は事務所に関係機関や団体の連絡先を一覧にして掲示しており、いつでも連携が図れるようにしています。また、各保育室には救急時や火災時の119番通報マニュアルを掲示しています。保護者には、玄関に病児保育や365日無休のクリニックの案内を常置して子育て家庭に必要な情報を提供しています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

本部は自治体などから地域の福祉ニーズを把握するための取り組みをしています。施設長は、園長会や行政からの通知から地域の具体的な福祉ニーズを把握しています。園の第三者委員は地域の民生委員に委嘱しており、地域の情報などを把握しています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園は開園して直ぐコロナ禍となり、地域との交流は制限がある時期を過ごしてきました。徐々に園の特徴的な取り組みであるEnglishdayなど再開しており、Englishdayに参加している保護者からの育児相談に応じるなど地域の子育て家庭を支援しています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では保育理念に基づいたこどもを尊重した保育について職員会議で話し合っており、不適切保育防止デイリーセルフチェックにて保育内容を確認しています。保護者アンケートでは、「こどものことを本当に大切にしてくれていることが、態度や声かけから伝わってきます」などの声があり、職員は共通意識のもと保育の実現に取り組んでいます。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

職員は、こどものプライバシーに配慮するためのマニュアルを理解して保育に努めています。こども用トイレは個室にしており、プライバシーを守る環境を整備しています。幼児になると看護師や担任からプライベートゾーンについて、少しずつ話をしています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園の情報は区のホームページに掲載しているほか、公式ホームページで保育理念・保育の基本方針・独自カリキュラムや設備などの写真を使用して視覚的にわかりやすく情報提供しています。園見学の問い合わせは随時受付けており、見学者の希望に沿って対応しています。見学の際は、園の概要や特徴、保育内容など説明し、見学者からの質問などにも一つひとつ丁寧な説明を心掛けています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

保育の開始時は保護者に入園のしおり・重要事項説明書を用いて説明しており、重要事項証明書についての同意書・個人情報使用同意書・保育園写真の取扱いについての誓約書を書面で確認をしています。保育時間の変更などは、川崎市書式「異動届」を渡し、手続きの説明をしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

転居などで保育所の変更がある場合は、施設長が窓口となり保護者に必要書類を渡しており保育の継続性に努めています。本部では、卒園児プロジェクトとして、卒園後もイベントなどの招待などしており卒園児とも継続した交流を続けています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員会議ではこどもの様子や興味関心について意見交換をしており、こどもの様子や表情からこどもの満足度を把握するように努めています。園では行事後の保護者アンケート結果から保護者の満足度を把握しており、行事内容の改善など次年度計画に反映させています。アンケート集計結果は玄関に掲示し保護者と共有しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園は苦情・要望などに係わる相談窓口として苦情受付担当者・苦情解決責任者・本部保育事業部・本部お客様相談センター・第三者委員を設置しています。保護者には重要事項説明書にて周知しており、玄関には相談窓口の連絡先や意見箱を設置しています。苦情・要望の申し出があった際は、職員会議で情報共有して解決策を協議しており、保護者からの相談解決の仕組みを確立しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園では保護者に連絡帳・アンケート・意見箱など複数の相談方法や、相談内容によっては本部・行政・第三者委員に相談できる仕組みを周知しています。職員は日頃から積極的に挨拶や声かけをするなどコミュニケーションを心掛けており、保護者からは「連絡帳や面談で相談すると、すぐに適切な対応をしてもらえる」などの声があり、相談や要望に迅速に対応しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

保護者から相談があった時など、担任だけではなく施設長や副主任と共有し組織的に対応しています。また、保健に関する相談は看護師が専門的な視点からの相談に応じるなど組織内での連携が図れています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

本部では系列園がある強みを活かしてヒヤリハット報告の分析をするなど、リスクマネジメント体制を構築しています。安全ミーティングでは、本部が分析した結果から危険に繋がりそうな場所や時間帯を施設長会議で周知しており、園での事故防止対策に取り組んでいます。園はAEDを設置しており、日常点検表で管理し訓練用の人形を使用して使用方法を確認しています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育室には掃除・消毒の手順書を掲示しており、感染症予防と衛生管理を適切におこなっています。入園のしおりに感染症の対応を明記しており、当園許可書が必要な感染症について一覧にして周知しています。看護師は、キャリアアップ研修「保健衛生・安全対策」を受講しており、職員と情報共有しています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園内には、避難経路図を掲示しており、保育室には火災や地震発生時の初期行動を掲示し職員が落ち着いて行動がとれるよう訓練しています。園は毎月の避難訓練と洪水を想定した避難確保計画に基づいた訓練を実施しています。保護者には、入園のしおり・重要事項説明書にて非常災害時の対応や避難場所、緊急時の連絡手段などを周知しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:b】

本部では安心・安全な施設を目指して各種マニュアルを整備しており、園では保育基本マニュアルに沿った保育に取り組んでいます。さらに、日々の保育が職員により差異がないよう、定期的にマニュアルの読み合わせし共通理解を図っており、職員は毎日不適切保育防止デイリーセルフチェックで自身の保育を振り返りしています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

本部では、各種マニュアルの検証・評価する仕組みがあり会議などで協議しており、必要に応じて改訂しています。園では、職員会議で日々の保育について評価・反省から改善策を検討しており、次年度計画に反映しています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

保育の指導計画はこどもの成長過程や生活状況を踏まえて全体的な計画に基づき作成しています。配慮が必要なこどもには個別支援計画を立てており、園と保護者と関係機関とで連携を図りこどもに適した保育に取り組んでいます。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は、定期的に評価と見直しをおこなっています。クラスの状況やこどもの姿から保育の振り返り・評価をおこない、次年度の計画に反映しています。保護者にはクラスだよりで保育のねらいとこどもの様子を伝えており、園の保育への理解を深めてもらえるよう努めています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

こどもの保育内容は発達状況や生活記録にて情報共有しており、職員による記録の書き方に違いが生じないよう施設長と副主任が記録を確認し助言や指導をしています。日々の保育では毎日施設長とクラス担任、調理員が昼礼をおこなっており、こどもの様子や保護者への伝達事項などの情報共有をしています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

個人情報保護に関する規程には、個人情報の保管・保存期間・破棄・情報提供などについて明記しています。園は規程を遵守しており、職員に指導をしています。保護者には、入園時に個人情報の取り扱いを説明し同意書を交わしているほか、個人情報保護の観点から園内での写真・動画撮影などは差し控えていただく旨のお願いを掲示しています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画は、保育理念、保育目標、保育の基本方針に基づき施設長が作成しています。乳児と幼児を分けて作成し、各年齢の発達過程と、養護・教育についての領域別のねらいについて記載、その他、食育・保護者支援・健康支援・安全対策・衛生管理・地域との連携・虐待防止・研修計画などについて記載しています。今年度は作成時に職員は参画していませんが、年度末には全職員で計画についての評価を行い、その意見を次年度の計画に活かすことで参画できるよう考えています。職員は、全体的な計画を基に各年齢の年間指導計画を作成し、そこから月間指導計画、週案へと落とし込んでいきます。一方、小学校との連携については、全体的な計画の中では触れていません。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

園はタワーマンションの2階に位置し、保育室から直接ウッドデッキ、人工芝を敷き詰めた園庭へと出られるように作られています。園庭は、適度に陽光と明るさを通し、上からの落下物などからこどもたちを守れる木製のブラインドが上部に付いており、砂場や滑り台、手押し車などが用意されています。園内は、玄関・廊下・保育室共、広々としていて余裕があり、室内の温湿度や音などの環境は適切に保持されています。また、保育所内の設備や寝具も清潔が保たれています。廊下や保育室内には、こどもの作品や季節が感じられる装飾、自然物、英語や文字などに関する掲示物などが掲示され、活動の様子についての写真をコメント付きで掲示しているクラスもあります。保育者はカラフルなパーテーションを使用し、食事や睡眠の為の生活空間やくつろげる空間、遊びのコーナー分けなどをおこない、こどもたちが心地よく過ごせるよう配慮しています。手洗い場やトイレは明るく清潔で、利用しやすい設備を整えています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの発達過程や家庭環境などについては児童票で把握し、一人ひとりの個人差を尊重して関わっています。保育者は笑顔で優しくこどもたちに接し、急がせる声掛けや制止の言葉は不必要に用いないように努めています。調査日には、1歳児が園庭から入室してくる場面を観察しました。早く入室したこどもたちとは手遊び歌をしながら時間を調整し、少し遅れて来たこどもや最後になったこどもには、みんなで「がんばれ、がんばれ」と声をかけるよう促すなど、こどもの状況に応じて適切に対応していました。こどもの状況や配慮すべき点がある時は、毎日の昼礼で共有しています。また、配慮が必要なこどもには、落ち着けるよう席を分けるなど、こどもの状態に応じて援助しています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりのこどもの家庭での生活状況や生活リズムについては、連絡帳や送迎時のやり取りで把握しています。こどもが自分でやろうとする気持ちを尊重し、発達に合わせて必要な部分を援助しています。トイレトレーニングは1歳児クラスから、トイレに興味を持ったこどもが便座に座ってみるところからスタートします。2歳児になり排尿間隔が開いてきたこどもから、保護者と連携し無理なく進めていきます。手洗い・うがい・歯磨きなどは、特別に指導する機会は持っていませんが、場面に応じ巡回中の看護師や保育者が必要な援助を行います。調査日は、2歳児の食事前の手洗いの様子を観察しましたが、保育者の援助がない中でも順番に並び手洗いを行っており、習慣が身についている様子でした。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

保育理念である「主体性を大切にする保育」の実現の為、こどもをよく観察し、こどもの興味・関心のあることを保育計画に取り入れるよう努めています。園の立地環境により、自然に触れる機会や社会体験を得る機会は持ちにくいですが、散歩先の公園の花壇の草花の観察や消防署見学、自然物を取り入れた製作など、保育を工夫しています。また、異年齢と一緒に散歩に行ったり、年長児が自主的に乳児クラスの手伝いをするなど、同年齢との関わりだけでは得られない体験も積極的に取り入れています。楽器遊びや人前での発表の機会なども定期的に持ち、様々な表現活動を通してその楽しさを知り、自信をもって行動することに繋がるよう保育を展開しています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児クラスでは、一人ひとりの生活リズムを大切にしながら安心して過ごせること、保育者との信頼関係を構築し人と触れ合う心地よさを味わうこと、自分の意志で行動できる喜びの気持ちを満たすことを年間のねらいとし、保育をおこなっています。保育室には、食材や動物、乗り物、馴染みのある絵本などの写真をこどもの目の高さに掲示し、こどもが室内を探索する時、自由に眺めたり指差ししたり出来るように工夫しています。また、室内を食事のスペース・遊びのスペース・探索スペースなどにパーテーションで区切り、安全で健康的に過ごせるよう配慮しています。保育者はこどもたちに優しい笑顔で応答的に関り、情緒の安定に努め、保護者とは連絡帳や送迎時のやり取りで連携を図っています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

未満児は保育者との関わりを基点に、少しずつ身の回りのことを自分でおこない、ひとり遊びから友だちとの遊びに広げていくことを年間のねらいとし、保育をおこなっています。個別指導計画を作成し、一人ひとりの発達や育ちを考慮したねらいを立て、自我の芽生えによる様々な表現や行動にも、気持ちを受け止めながら関わっています。友だちと手をつないで散歩に行く機会を多く持ち、その日のねらいにより、身体を動かしたり砂遊びをしたり自然物を観察するなど、様々な体験が出来るよう保育者が関わっています。また雨天時は、小麦粉粘土やボール遊び、マットや滑り台・トンネルなどを使用した遊びを提供しています。2歳児クラスは、見立て遊びやつもり遊びが経験できるよう、キッチンセットが用意されています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

3歳以上児は、主体的に環境に関わり、友だちの存在に気づき、協同してひとつのことに取り組み、達成感や自己肯定感を育むことをねらいとして保育をおこなっています。各保育室の壁や戸には、平仮名やカタカナなど文字に関することや英語に関すること、数字表、時計の読み方、国旗などの掲示物があり、こどもが興味を持った時にいつでも学んだり保育者に質問したり出来るよう環境整備をおこなっています。毎日、知育や英語、月に1-2回のプログラミングのレッスンなどをおこなっていますが、跳び箱やマット、鉄棒などの運動遊びやリズム遊び、鍵盤ハーモニカ、散歩など、様々な活動を計画に取り入れています。夏祭りの際は、お店で売る品物を幼児が作成し、手作りのお金で売り買いを楽しみました。保育者は、集団の中で一人ひとりの個性が活かされるよう適切に関わっています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

特別な配慮を必要とするこどもには個別指導計画を作成し、状況に応じた保育をおこなっています。配慮児が安心して見通しを持って活動出来るよう座席の位置を決め、クラスの活動には無理のない範囲で参加する、負担が感じられるような場合は、場所や席を移動するなど、配慮しています。また、配慮が必要なこどもが通園している療育施設と連携し、月に2回、発達支援員立ち合いのもとで行動観察をおこない、助言を頂いています。保育者はこども同士の関わりに配慮し、どちらかが困っている時は必要な援助をおこない、共に成長出来るよう関わっています。職員は、障がいのあるこどもの保育について研修などにより必要な知識や情報を得て、理解を深めています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりの在園時間が異なることや長時間にわたる保育を考慮し、家庭的でゆったりと過ごせるよう配慮しています。年齢の異なるこどもが一緒に過ごす際は力や動きの違いを考慮し、活動内容や保育者の付く位置、環境整備などを工夫しています。19時以降のお迎えで希望される方には補食としておやつを提供、こどもが不安にならないよう、また、保護者を待つ気持ちを受け止め温かい対応を行うよう努めています。保育者間の引継ぎは「引継ぎ簿」でおこない、保護者との連携は連絡帳やアプリ、送迎時の会話でおこなっています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画には小学校との連携について記載していませんが、5歳児の年間指導計画では、就学への期待感を持つことをねらいとして記載し、取り組んでいます。コロナ禍を過ごし、近隣小学校も開校4年目という環境の為、小学校教員との意見交換や合同研修などはおこなえていませんが、今後は取り入れていきたいと考えています。また、こどもたちが小学校以降の生活に見通しが持てるよう、小学校の体育館の見学をしたり、卒園児に園に来てもらい交流する機会を持つなどの工夫をしています。また、保育者は幼保小の研修に参加しています。5歳児の担任は保育所児童保育要録を作成し、施設長が確認の上、就学先の小学校に送付しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

既往症や予防接種の状況など、こどもの健康に関する必要な情報は、入園時に提出していただく児童票で把握し、随時更新しています。また、こどもの健康管理に関するマニュアルと看護師が作成する保健計画に基づき、適切な健康管理に取り組んでいます。保育中に37.5℃以上の発熱や繰り返し嘔吐・下痢などがある場合は、保護者に連絡しお迎えを依頼しています。職員は、日々のこどもの健康状態に関する情報を、毎日の昼礼で共有しています。毎月発行している園だよりには「保健コーナー」を設け、その月に家庭で注意していただきたい事柄や、流行しそうな感染症や皮膚疾患などについて情報提供しています。乳幼児突然死症候群の予防の為、昼寝中は、0歳児は5分に1回、1歳児は10分に1回、2歳児は15分に1回、3歳以上児は30分に1回の呼吸チェックを行い、ポスター掲示により、保護者にも情報提供しています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断は、0.1歳児は年に5回、2歳以上児は年3回実施しています。また、歯科健診は、全園児年1回実施しています。健診の結果は記録し、職員間で周知すると共に、保護者には個別に伝え、家庭での生活や健康管理に活かせるよう援助しています。看護師は全園児の健診の結果を把握し、必要に応じて保健計画に反映させています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー疾患のあるこどもに関しては、自治体が定める通り「健康管理マニュアル」を基に適切に対応しています。食物アレルギーのあるこどもは事前に保護者と面談を行い、医師の記載による生活管理指導票に基づき、アレルゲンとなる食材を除去した給食やおやつを提供しています。提供する際は、誤食防止の為食事の席を他児から離し、専用のトレーを使用、食器の色も変え、保育者が付き対応しています。現在、慢性疾患のあるこどもは在園していませんが、対応する必要が生じた場合は、医師の指示のもと、こどもの状況に応じて対応する用意があります。職員は、アレルギー疾患や慢性疾患などについて、研修により必要な知識や情報を得ています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画に食育の項目を設け取り組んでいます。保育者はこどもが楽しく落ち着いた環境で食事がとれるよう、一人ひとりの発達に合わせ優しく静かに援助しています。また、完食することは目指さず個人差や食欲に応じて量は加減しています。こどもが食について関心を深められるよう、調理員が主となり食育活動もおこなっています。ハロウィンの日のかぼちゃクッキーをプレートに盛り付けオードブルの様にして提供する、5歳児が3色栄養について学ぶなど、年齢や興味に合わせ色々な取り組みを行っています。保護者には人気の献立レシピを提供するなど、家庭との連携も図っています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

保育者と栄養士は、連携してこどもの喫食状況を把握しています。職員会議にて、その月に人気のあった献立や進みが悪かった献立を共有、調理員は調理会議で共有し献立作成に反映しています。七夕には七夕にゅうめん、クリスマスにはロシアンケーキ、節分には鬼まんじゅうと、季節感のある献立を取り入れている他、全国の郷土料理も取り入れています。離乳食の食材の大きさについて保護者から不安の声がありますが、食事の援助の際、保育者は一人ひとりの咀嚼の様子や食べ方をよく観察し、必要に応じて小さくするなど配慮しています。今後は保護者の意見も参考にし、食材のサイズについては検討していく予定です。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

家庭との情報交換は、連絡帳やアプリ、送迎時のやり取りなどでおこなっています。また、保育内容については、連絡帳や活動記録、園だより、ブログなど様々な機会を利用して保護者に伝えています。プログラミング参観や音楽参観、保育参観などの機会を設けている他、夏祭りや運動会など、保護者参加の行事も行い、保護者とこどもの成長を共有出来るよう、努めています。また、行事の後は保護者アンケートを実施し保護者の意向を把握、結果をまとめ、掲示し保護者にフィードバックすることにより保育内容についての理解を得られるよう配慮しています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

職員は保護者との日常的なやり取りを大切にし、信頼関係を築けるよう取り組んでいます。個人面談は年2回、クラス懇談会は年1回行っていますが、保護者からの相談には随時対応しています。また、相談内容については昼礼や職員会議などで職員間で共有しています。急な保育時間の変更などには柔軟に対応していますが、一方、行事日程の提示をもう少し早くしてほしいという声が保護者からあがっています。また安全対策について、こどもへの対応は迅速で安心出来るが、再発防止策の提示がなされていないことに対する不安の声があります。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待等権利侵害の可能性があると職員が感じた場合は、マニュアルに沿って速やかに情報を共有し対応しています。また兆候を見逃さないよう、こどもの心身の状態や家庭での養育状況の把握に努めています。保育者は人権擁護についての園内研修や「人権擁護セルフチェック」を実施している他、本部が作成した「不適切保育防止デイリーチェック」で、日々振り返っています。園は、児童相談所などの関係機関との連携を図るための取り組みもおこなっています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育者の自己評価は年2回、「目標管理シート」を用いて行っています。評価した内容は施設長が確認し、個別に目標管理面談を行い、目標の達成度や自身の保育について、一緒に振り返っています。職員は、本部の研修や自治体の研修、キャリアアップ研修などを積極的に受講し、得た知識を職員間で共有、保育の改善や専門性の向上に取り組んでいます。