保育室テック・テックROOM
第三者評価機関名 | 株式会社プレパレーション |
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名称 | 保育室テック・テックROOM | 評価対象サービス | 2024~ 保育所版 |
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対象分野 | 地域型保育事業(居宅訪問型保育事業除く) | 定員 | 19 名 |
所在地 | 223-0054 横浜市港北区綱島台14-13 |
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TEL | 045-716-8809 | ホームページ | https://tectec-room.com/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2022年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社エアーテックビジネスサービス | ||
職員数 |
常勤職員:7 名
非常勤職員:5 名
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専門職員 |
保育士:9 名
調理員:1 名
支援員:1 名
事務員:1 名
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施設・設備の概要 |
保育室:1
遊戯室:1
更衣室:1
事務室:1
こどもトイレ:有
大人トイレ:有
園庭:有
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・心も体もともに豊かな人間性を育てる ・職員の専門性と和をもって家庭との連携を基に子どもの発達と保護者の支援を行い、信頼関係の中で地域に根ざした保育園を目指す。 ・安定した園生活が送れるように子ども一人ひとりに向かい合った保育を進める。 ・保護者が安心して仕事ができるようにサポートする。 |
子ども一人ひとりの個性を大切にし、発達に合わせた環境の中で自主性を育て自立心を育む |
評価実施期間 | 2024/04/03(契約日) ~2024/08/08(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 0 回(年度) |
特長や今後期待される点 | ・保護者と連携を図り、こどもの育ちを見守っています 園では保護者とのコミュニケーションを深め、信頼関係を築いています。園の行事は年度初めに年間予定表にして周知し、保護者に参加していただけるよう配慮しています。保護者からは「年度初めに年間予定を知らせてくれるので参加しやすい」「計画的に休暇が取れる」などの声があり仕事との調整がしやすいと好評です。園では毎月こどもの保育中の様子がわかるスナップ写真を配布しており、こどもの表情や成長を見ていただく機会にしています。こどもたちは、職員に優しく見守られながら、安心感の中で過ごしています。小規模保育所の特徴を活かした、家庭的な雰囲気の中でこどもの育ちを見守る保育を実践しています。 ・卒園後も継続した保育環境が整っています 保育室テック・テックROOMは1・2歳児のみの小規模保育園です。近隣の連携園に進級するこどもが多く、卒園後は連携園へ10名分確保してあります。日頃から一緒に活動する機会があることから、進級後の生活に戸惑うことなく継続した保育がおこなわれています。法人ではこどもが園内で過ごすユニフォームや食事エプロン・寝具一式を園で用意し、家庭での負担軽減、登降園時の多すぎる荷物などの保護者にかかる負担を支援し、保育面では乳児期から体操教室や英会話など外部講師による活動を取り入れており、こどもの好奇心を育んでいます。園では安定した保育環境を整え、継続した支援をおこなっています。 ・実習生を受入れる体制の確立とマニュアルの整備に期待します 小規模保育園のため実習生の実習先として選ばれることが少ない現状です。実習指導者に対する研修は受講していますが、研修·育成マニュアルの整備は今後の検討課題としています。インターンシップなどの受け入れの際にも活用できるように研修・育成マニュアルの整備を進めていくことに期待します。 |
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今回の評価を受け、保育園としての課題が明確になりました。今後は不十分な点、改善すべき点への取り組みを進めてまいりたいと思います。 初めての第三者評価にあたり、至らない点も多々ありましたが客観的なご意見いただき、有意義な機会を得られたことに感謝申し上げます。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 「心も体もともに豊かな人間性を育てる」という理念や、「安定した園生活が送れるように一人ひとりに向かい合った保育を進める」という基本方針を明文化して、園パンフレットや園ホームページに掲載しています。保護者には「重要事項説明書」や入園説明会での配布資料に理念や基本方針が明記され周知しています。事務所の中に常勤、非常勤、派遣などすべての職員が同じ情報を共有できるよう全職員共有掲示板を設置しており、その掲示板に全体計画を掲示し、常に理念や保育目標を目にする状況を整えており、全職員へ継続的に周知しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 園長は港北区の施設長会議などで、地域の福祉計画の動向や地域のこどもや家庭の状況の情報を得たうえで、その情報を毎月行われる法人の理事長会で、法人代表、理事長、姉妹園園長、副園長、事務長と共有し、園が必要としている福祉ニーズや地域ニーズを定期的に把握、分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 開園当初10名の園児から3年前に運営をスタートし、園児確保を園の明確な経営課題としました。課題解決のため園外掲示をして近隣のご家庭に園に遊びに来ていただけるような呼びかけを継続的におこないました。園外掲示板の場所をこどもの目線に近い園のフェンスから保護者目線に近い園玄関近くに移動させるような工夫をしたり、「園内開放」という新しい取り組みを試みたことで、開園3年目には定員一杯まで園児をお預かりすることができるようになっています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 中·長期計画は、保育運営に関しては保育理念、保育目標、保育方針の実現に向けた計画を、また経営面に関しては、経営基盤を安定させるための計画を法人が作成しています。中長期計画では、特に「人材確保・定着・育成」を重要と考え、そのための具体策が掲げられています。例えば職員定着のために事務作業を担うローテーション保育士の確保などについて言及しています。職員への福利厚生としてiDeCoや医療保険を導入しています。また地域に開かれた保育園として子育て支援のための園内開放では、年4回と数値目標を決めて取り組む計画を策定しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 単年度の計画においても保育理念や基本方針を踏まえた上で、中・長期計画の内容を反映し具体的な内容となっています。例えば、中·長期計画において保育目標「保育の質の向上と保育者が一人ひとりの子どもの居場所となる」の実現のために単年度計画として保育の質を向上させる園内研修を園長自ら企画し、実施しています。保育理念「心も体もともに豊かな人間性を育てる」の実現のために1歳児·2歳児の年齢別の保育・教育目標を策定しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 事業計画は、職員会議にて毎年度の保育のテーマを職員自ら考え、意見を取り入れた上で策定しています。2024年度は「見通しを持った保育」という保育のテーマを職員間で決定し、職員用の掲示板にて共有しています。また常勤、非常勤、派遣にかかわらずこどもにかかわる職員全員が共通理解をもてるように、事務所内と廊下の2箇所に全職員共有掲示板を設置しています。そしてその掲示板には「見通しを持った保育」についての気づきを附箋で貼るコーナーを設けていて全職員で同じ方向を向く取り組みをおこなっています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 入園時の重要事項説明書に全体的な計画とともに年齢別の保育・教育目標を掲載しています。特に年間行事予定表では保護者参加行事には星印を記しており、保護者に分かりやすいものとなっています。保護者向けの広報誌として「てくてくレター」でも毎月の行事を掲載し、事業計画・保育計画に関連する保育活動を保護者に伝えています。また新年度におこなう保護者会(テックの会)でも保育計画について周知し、保護者からの質問があれば随時園長が回答しています。保護者会は年2回(4月·3月)土曜日午前中におこない、保護者が参加しやすいように日程を工夫しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 全職員掲示板にもPDCAサイクル表を掲示し、PDCAサイクルにもとづいて保育の質を向上させることを全職員に周知しています。園長は職員面談を年2回(7月と2·3月)おこない、保育の質について職員と話し合います。そして年度末には自己評価シートを用いて各職員が自己評価を行ったうえで、園長面談をおこないます。各職員の自己評価結果は園長がまとめ、足りない部分、課題となる部分を他の職員たちとも共有し、お互いに意見を出し合い話し合うことで、実際に改善できるような振り返りとなっています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 毎年度、新年度が始まる際に園として何が必要か、足りていないかなど取り組むべき課題について職員会議にて話し合い、議事録として残しています。2024年度は取り組むべき課題の保育テーマとして、「ゆとりのある保育」、「こどもの気づきややりたい気持ちに寄り添える保育」、「アットホームなほのぼのとした保育」、「見通しを持った保育」が職員間から上がり、職員会議で話し合った結果「見通しを持った保育」を2024年度の保育テーマとし、取り組むべき課題を明確にし全職員が協力して取り組む体制を整えています。そして年度末には職員会議で振り返りをおこない、次年度につなげるサイクルを構築しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 園長は開園当初より3年間、小規模保育園としての土台を築き、地域との関係を深めてきました。園児は1歳児·2歳児のみでわずか2年のみの在園となりますが、保護者アンケートより、全保護者が総合評価として園に満足しているという結果が出ています。職員に対しては、常勤、非常勤、派遣の区別なく、全職員が保育や園児の情報を知って保育をすることが保育の質の向上につながるとの園長の考えより、全職員に対して情報を公平に伝えることを職員への共通理解としています。夜間など園長不在時の業務は保育室内にも掲示しており、全職員が理解し業務を実施しています。園長自ら避難訓練、不審者対応訓練にも参加し園長の役割や責任を明確にしています。そして訓練後に改善すべき点がある場合は職員にも伝え共通理解を深めています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 園長は横浜市から配布されている「施設事業を運営する際の留意事項」をもとに遵守すべき法令について理解をしています。加えて年に数回開催される港北区の施設長会議や外部のコンプライアンス研修などで法令遵守の理解を深め、施設長会議の内容は職員会議にて職員に周知しています。職員に対しては入職時に「園の手引き」を一緒に読み合わせ、こどもの名前を呼び捨てにしないなどこどもの権利について確認します。年度末の自己評価シート項目に法令遵守の項目を設け、理解を深める試みをおこなっています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 園長自ら日々保育現場に入り、こどもの様子を確認して職員と関わり、現状把握をおこなっています。保育の質向上を目指して現場で気づいたことはすぐ職員にフィードバックをおこなうなどして指導力を発揮しています。保育書類も全て確認した上で押印しています。疑問点があった場合は職員と話し合いをおこない、職員の気持ちを聞き取りながら、同じ方向を向いた保育をするにはどのようにすればよいかを一緒に考えます。また年2回(7月と2·3月)職員と面談し、保育の質向上に向けて意見をまとめ、職員会議で全員で共有しています。また毎月1回おこなわれる理事長会では、姉妹園の園長や副園長と保育の質向上に向けての意見交換もおこなっています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 姉妹園との立地が近いため土曜保育は姉妹園で合同でおこなうことで、職員の土曜出勤も減り経費の削減並びに業務の改善にもつながっています。園長の指導の下、シフトを組む際各職員が公平になるよう、4種類のシフトが順番に来るように自動的に組まれます。そしてシフト表の配布を早くおこない、変更の必要性がある場合は職員間で融通しています。このようにシフトを見える化することで、チームワーク良く業務が遂行できています。園長は小規模保育に関する本を1冊選定し、全職員が回し読みをし小規模としての保育を理解し、同じ方向を向いた保育ができるよう話し合いを進めています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 採用方針は法人代表、姉妹園の園長·副園長と基本的な考えを共有しています。その上で採用は姉妹園の事務が窓口となり、面接は姉妹園の園長と2人でおこなう体制をとっています。その後の就職希望者見学では園長自らが、パンフレットを用意し仕事内容を話すなど対応します。職員の定着に向けては、採用後、心配事が相談しやすいように定期的に園長がカウンセリングをおこなっています。経験のある保育士が指導役を担当し、園の保育や業務について指導し、分からないところもすぐに聞いて解決できるよう配慮しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 法人として経験年数や、経験値、受講研修に応じたキャリアパスを策定しており、入社前にはオリエンテーションをおこない、保育理念や目標とともに期待する職員像も示しています。そのキャリアパスに則った研修計画を作成しています。小規模保育園のため姉妹園との異動も含めて、職員のキャリアパスを考え、人事管理をおこなっています。職員には自己評価シートにもとづく自己評価とともに園長による個人評価を年1~2回おこないます。個人評価の結果は職員に提示しどのように改善していくか、今後どのようにしていきたいかを職員自身レポートにまとめ将来の姿を描けるような仕組みを整備しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 園長が職員の就業状況や意向を把握している責任者となっています。有給休暇の取得状況や時間外労働の状況は毎月園長が確認しており、職員一人ひとりの個性を認めるような環境を整備したりシフト調整、有給管理をおこなっています。園長は毎日現場に入るので、職員間の様子を観察することができ、悩みを抱えていそうな職員にはその都度様子を見て話しやすい雰囲気を作り、いつでも話を聞けるように配慮しています。福利厚生についても職員から意見を出してもらい法人に意向を伝えます。例えば以前まで園内には職員の休憩場所を設置しておらず、職員が十分に休憩を取れない環境でしたが、園の上階に部屋を借りることを進言し、現在は職員が上階で休憩を取り働きやすい職場となっています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 小規模保育園なので、園長がすべての職員の育成に直接関わることができています。園の保育理念や方針を踏まえた、2024年度職員間で話し合った園の保育テーマにむけて、各自「自分はどうすべきか」を掲げ各自の目標としており、職員一人ひとりの目標設定が適切に行われています。目標からずれてしまったときは、園長とその都度話し合いをおこないます。そして園長面談にて振り返りをおこない、今後どのようにするのか、したいのかを職員と確認しあっています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 入社時に手渡す「園の手引き」には保育者の心構えや保護者とのコミュニケーション、身だしなみ、挨拶、言葉使いなど、園の基本となる職員像を明記しています。園長は年間で職員の研修計画をキャリアパスに則って立てますが、その上で職員自ら何を学びたいのか、何が必要なのかを自ら考える自主性を重んじた研修計画を職員と相談しながら作成します。研修参加者は研修報告書を作成し、報告会議を実施します。報告会議をおこなうことで、職員全体で共通理解が進み、さらに問題意識を高めるように努めています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 園長は職員の今まで受講した研修を把握して、キャリアアップ研修を中心に本人の興味のある研修も含めて研修計画を作成しています。また本人が希望する外部研修については、参加しやすいようにシフトチェンジなど調整を行ったり、有料研修の場合園負担とし参加しやすいようにしています。園内では経験のある保育士が経験の浅い保育士のOJTの指導役として記録方法や基本姿勢を指導し、保育の質の均一化、向上に取り組んでいます。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 小規模保育園なので学校などからの実習生の受け入れは難しく、今まで実習生の受け入れはありません。しかし受け入れる用意として2023年度、実習生を受け入れるための研修会(横浜市の保育実習指導研修)に職員が参加しました。今後実習生の受け入れ準備として実習生マニュアルを整備し、実習生などの保育に関わる専門職の研修・育成に関する基本方針を明確にする予定です。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 園のホームページやパンフレットには保育理念や保育目標、園の概要などをイラストや写真とともに分かりやすく掲載しています。また近隣のショッピングセンターにも園パンフレットを置き、地域に向けて広報活動をおこなっています。園の地域向けの掲示板「テックテックインフォメーション」では、園内開放や育児相談など園でおこなっている活動を見やすく掲示しています。今回が初めての第三者評価受審となりますので、受審後の結果が届き次第公表する予定です。園の事業報告、予算及び決算などの情報、また苦情·相談の内容及びその改善·対応も今後公開することを検討する予定です。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 法人組織図をもとに、責任体制や職務分担表を明らかにしていますが、小規模保育園で職員数も限られているため、姉妹園との職員異動をおこない公正かつ透明性の高い運営のための取り組みをおこなっています。園運営に関わる事務や職務、責任体制について変更があれば辞令を交付し、職員に周知しています。毎月の理事長会に顧問税理士も参加し、経理などの数値管理をおこなっています。横浜市の行政の監査は受けており、指導があった場合は速やかに改善をおこなっています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 中長期計画における地域貢献の考え方を基本として、地域全体の子育て家庭を支援するためのイベントを姉妹園とともに開催しています。園外掲示板には育児相談や園内開放などの常時おこなっているイベントとともに、2024年度は七夕の時期に七夕の短冊を設置して地域の子育て家庭も短冊に願いを書き、園の笹に吊るして、一緒に七夕をお祝いしようという試みを行いました。園見学日はホームページで告知していますが、基本的に希望者に合わせいつでも見学者を受け入れるようにしています。「てくてくあきまつり」は園内でおこなう行事ですが、近隣の子育て家庭も申込不要で自由参加できる行事として、地域に根ざした保育活動をおこなっています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 開園より今まではコロナ禍のため、ボランティアなど外部者の受け入れは自粛していましたので、今後ボランティアの受け入れマニュアルを整備して、受け入れを検討したいと考えています。中学生の就職体験受入れについても近隣中学校へ協力する呼びかけを今後おこなう予定です。学生だけではなくシニアボランティアの参加方法も検討中です。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 地域の病院や嘱託医、消防署や警察署、発達支援センターや保健所などの地域の関係機関は連絡先も含めリスト化してファイルにしています。またお散歩マップにも掲示しています。職員全員が消防署から救命救急法やAED使用方法の研修を受け、避難訓練時にも協力してもらい訓練に取り組んでいます。年2回の内科健診、歯科検診時に嘱託医に相談したり指導を受けています。発達支援センターにも年2回の巡回指導を依頼し、定期的に連携をとっています。不審者対応では、警備会社よりさすまた研修を受けるなどして、警察署だけではなく、地域の民間関係機関とも連携をとっています。家庭での虐待などの疑いがある場合には児童相談所との連携をおこないます。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 地域に住んでいる職員また運営委員会の保護者役員などから、自治会情報や地域ニーズ情報を把握しています。また園舎の公道沿いに、横浜市主催の「港北オープンガーデン」に参加した時の花のプランターを設置していますが、プランターの管理をオープンガーデン終了後も民生委員と園児や職員が一緒になって定期的におこなっており、その際に民生委員から地域情報を入手しています。現在育児相談日も設けているので、対応が難しい問題があった場合には行政に連絡するような取り組みも整えています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 担当の民生委員より勧められた横浜市主催の「港北オープンガーデン」に参加して、園児や職員が丹精込めて手入れをした草花を一般の人に開放し地域に花と緑の癒しの場を提供しています。園内開放や育児相談により、保育の専門知識を地域の子育て家庭に提供しています。AED設置シールを園玄関に貼り、園職員は全員AEDの講習を受講していますので、地域でAEDが必要になった際もすぐに対応できる体制になっています。園所在地は鶴見川水系洪水浸水想定区域に近く、万が一近隣で水害が発生した際には3階の職員休憩室を開放することも検討しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 園の保育方針「安定した園生活が送れるように一人ひとりに向かい合った保育を進める。」を掲げ、一人ひとりのこどもを尊重した保育を実践しています。また保護者に配布する重要事項説明書の施設の目的においても「地域に保育を必要としているこどもが多数いることを痛感し、小規模保育の良さを生かし地域のこども一人ひとりと保護者に寄り添った保育園を目指していきたいと思います。」と、こども一人ひとりに寄り添うことを保護者にも示しています。職員アンケートからも職員間で事例についての話し合いが良くされているため、こどもに寄り添う保育についての意識が良く浸透しているなどの記入がありました。性差については、男女の区別で分けない工夫をしています。例えば制作などで、男児は○○色、女児は○○色などとしないように自由にこどもが選択できるようにしています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 毎年度末におこなう自己評価のシートにも法令遵守の項目があり、定期的に職員の理解を求めなおす取り組みがなされています。児童票などこどものプライバシーに関する書類はすべて鍵付き棚に保管しています。水遊びに関してもスダレなどで公道から園児が見えないよう工夫しています。オムツ交換の場所も決まっており、外から見えないようにしています。保護者には入園時にこどものプライバシーについて説明し、水遊びの時期には再度保護者にきめ細かな説明をおこなっています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 園のパンフレットは近隣のショッピングセンターなど多くの人が入手できる場所にも置いてあり、ホームページにも園の概要や理念、保育方針などを掲載し、検索すれば多くの人が情報を得られるような取り組みをしています。ホームページもカラフルで、写真も多く、園の情報が分かりやすい内容となっています。「びーのびーの」という港北区の幼稚園·認定こども園·保育園ガイドにも園情報を掲載しています。利用希望者の園見学日は決まっているものの、できるだけ利用希望者の希望日に寄り添うように対応しています。見学時間は、園児の活動の様子を見ることができるよう午前中に設定し、必ず園長が見学対応をしています。説明内容は園の方針や園生活の様子、園だより、給食の写真を見せながら給食の説明をおこない見学者の質問にも丁寧に答えます。玄関には重要事項説明書がおいてあり、見学者が自由に閲覧できるようになっています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 新年度の入園決定者には入園説明会をおこない書類などを配布します。後日個人面談をおこない、提出された書類を確認しながら個々のこどもに寄り添った保育が実践できるよう保護者と話し合いをおこないます。また重要事項説明書には保護者の同意書が添付されており、保護者からの同意を必ず得るようにしています。配慮が必要な保護者への説明の際には園長と職員の2人体制で説明をおこなう、また必ず他の保護者のいない別の場所で説明をおこなうように配慮しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 転園·卒園し、転園先からの問い合わせがあった場合、こどものプライバシー保護の観点から保護者の同意が得られた際にのみ保育の継続性に必要な範囲で伝えるよう準備しています。提携園へ入園したこどもについては個人記録などの書面及び口頭にて引継をおこなっています。転園·卒園後も保護者やこどもが園に相談できることを園長が口頭で伝え、園長自身が窓口として対応しています。また年度末には退園式·卒園式をおこない全職員でこどもたちや保護者に最後まで寄り添い、退園後·卒園後も困ったときの相談窓口であることを保護者にご理解いただいています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 園のモットーとしての「お子様との時間を大切に!!」をもとに、働く保護者の負担を減らす仕組みを整備しています。連絡帳一冊で登園できることを謳い着替えなどはすべて園で準備する取り組みをおこなっています。保護者アンケートでも「持ち物など保護者の負担を最小限にしてくださりありがとうございます」など感謝の声がありました。保護者に対して行事ごとにアンケートを募り、保護者の満足度を定期的に調査しています。また小規模保育園の少人数ならではの取り組みとして保護者に園行事についてのアンケートを玄関掲示板にてオープンにおこなっています。今回は「保育参加」と「保育参観」のどちらを希望するかというアンケートで保護者が希望するほうに丸シールを貼るという簡単で分かりやすいものでした。結果「保育参観」の方が多くの丸シールが貼られていました。このように保護者の意見を園運営に活かす取り組みを整備しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 入園説明会の際、重要事項説明書には苦情解決責任者を園長とし、苦情受付担当者1名、第三者委員2名が記されていることを園長が説明しています。このように苦情解決の体制は整備しており保護者にも周知しています。意見箱も設置し保護者には周知していますが今まで苦情解決の仕組みにより手続きされた案件はなく、今後は苦情記入カードの配布をおこなうなど、苦情解決の仕組みが機能しているかどうかの検証をおこなう予定です。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 護者アンケートから、期限を過ぎた提出物についても職員に相談したところ最大限寄り添って対応してくれたという声がありました。職員間で保護者の要望や意見などが良く話し合われているという職員アンケートの声もあり、保護者とコミュニケーションを取り、保護者にも寄り添いサポートするという園の運営方針が職員に浸透していることがうかがえます。重要事項説明書では、保護者と園との連携について連絡帳による相談や送迎の際の相談、また苦情解決の体制についても紹介しています。相談や面談の時はプライバシーに配慮し、事務室あるいは保育室で、話しやすい時間帯を考慮し傾聴に努めています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 送迎時の保護者とのコミュニケーションを大切にし、話しやすい雰囲気づくりに努めています。その結果職員アンケートから送迎時に保護者と職員の間でこどもの情報を共有できている点が良いとありました。さらにその情報を全職員掲示板などで職員間でも共有し、組織的にこどもの情報が共有できています。保護者からの相談の申し出があった場合は速やかに時間を作り面談をおこない、保護者からの相談と意見を傾聴します。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 リスクマネジメント体制の責任者は園長で、園長が受講した「リスクマネジメント研修」や「ヒヤリハットの前の段階研修」を園長が主体となって、園内研修をおこない職員に周知しています。事務所内の全職員周知掲示板にはヒヤリハットの附箋を貼る場所を設け、ヒヤリハットの事例を附箋に記入して貼ると、園長が分析や改善を附箋に記入して貼る仕組みになっています。ヒヤリハットの事例とその分析·改善は全職員が迅速に閲覧することができ、共有も迅速にできます。その後改めて職員会議で怪我·事故·ヒヤリハットの分析と防止対策などを話し合います。職員は定期的に警察署と連携し不審者対応訓練を行ったり、消防署と連携しAED研修を受講したり、散歩中の危険個所を共有し園児の安全確保、事故防止に努めています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 感染症対策については園長を責任者とした管理体制を整備しています。厚生労働省発令の「保育所における感染症対策ガイドライン」に沿い、学校保健法にもとづいて園独自に作成した「感染症マニュアル」により役割を明確にし、職員にも周知しています。感染症が発生した場合には全職員共有の掲示板にて職員全員に周知するとともに、玄関の掲示板にも感染症の具体的な症状が分かるよう掲示し、保護者にも周知しています。手ぶら登園ということで園にて、園準備のTシャツ·ズボンに着替え、園内で洗濯をしていますが、嘔吐など感染症の疑いのある場合には、園内で洗濯をせず保護者に衣類などを持ち帰っていただき園内で感染症が広がらないよう予防しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 年間避難計画を策定し、毎月1回地震や火災、水害など様々な災害を想定し防災訓練をこどもとともにおこなっています。また職員のみが参加する消火訓練も毎月おこなうとともに想定される災害について職員と話し合いを持っています、園近辺には鶴見川があり水害を想定して、1階の園から3階の職員用休憩控室への避難訓練もおこなっています。この職員用休憩控室は、鶴見川の水害があった際には近隣住民の避難場所として開放することも考えています。備蓄品はリスト化し、事務が管理者として毎年賞味·消費期限を確認し入替をおこなっています。保護者に対しては4月に園生活を安全に過ごすための決まりの一つとして、災害時の対応について説明をしています。災害時にはメール連絡網により保護者へ連絡するシステムも保護者に周知しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 標準的な実施方法は年間指導計画に配慮事項などを加え詳細に記載しており、年間指導計画を事務所内の全職員掲示板に掲示することで、全職員がいつも確認できる仕組みを作っています。園長が毎日保育に入り、年間指導計画にもとづいた、保育日誌、職員のこどもへの声かけ、働きかけを確認し園としての実施方法にもとづいて保育が行われていることを確認しています。また職員と都度話し合いをもって、こどもの発達や個性に合わせ保育実践もおこなっています。夜間など園長が不在の際も職員全員が同じ方法で実施できるよう、重要な対応方法については保育室に掲示するなど工夫しています。保護者へは入園時に説明し周知しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 標準的な実施方法の見直しとして、指導計画を策定する際に見直しをおこないますが、その見直しはクラス担任が中心となっておこないます。クラス担任は見直しを指導計画の評価や反省にもとづいておこないますが、担任だけではなく他職員からも意見を出してもらい反映するようにしています。年度末の職員会議で課題をまとめ、次年度に反映するような仕組みを整備しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 全体的な計画は園長が作成し、全体的な計画にもとづいた全ての指導計画も園長が確認し、園長が指導計画作成の責任者となっています。新入園児には入園前の個人面談にて児童票、調査票を記入してもらい、生活経験など家庭での様子を園長が聞き取った上で保護者とのやり取りも含めて、全職員に共有し、共通理解を深めています。また食物アレルギーのあるこどもが入園する際には、姉妹園の管理栄養士が同席し、園長、保護者、管理栄養士の3者で個人面談をおこないその結果を食育計画や指導計画にも反映しています。職員会議で全職員が事例について知恵を出し合い良く話し合っていることから、全職員が全園児の成長を常に把握しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 まず、全体的な計画の作成は園長がおこない、年度末の職員会議の職員からの意見を参考にしたうえで見直します。年間指導計画も年度末に見直しますが、毎月の月案をクラス担任が評価·反省をおこない、園長が確認した事項を積み重ね、次期の指導計画の見直しの際に活かされます。緊急に見直した指導計画の内容は口頭で伝達したり、PCの共有ファイルにて全職員に周知しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 こども一人ひとりの経過記録は月に一度個人記録に記録をしています。気になることや記録が必要な時は日誌に記入しています。クラス担任など記録する職員で報告の書き方や指導計画の見直し案の記録方法については園長のみが指導に携わり、差異が生じないように配慮しています。職員会議は月2回おこない、クラスの様子やこども状況を共有し記録として残しており、情報共有を職員間できめ細かにおこなっています。職員アンケートにも「職員間で常に言葉を掛け合い、情報共有や仕事の分担ができている」などの記入もありました。早番の職員は連絡帳や保護者の話から必要な情報をクラス担任には口頭で伝達し、更に出席ボードに記入し全職員に周知する仕組みを整備しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 園長が責任者として、こどもに関する記録を管理しています。児童票などこどもの個人情報の書類は施錠できる書庫に保管しています。また個人情報などの廃棄に関しては横浜市の規定に沿って確認を取りながらおこなっています。職員に対しては入職時に「園に手引き」を読み合わせをして個人情報の遵守事項を確認しています。保護者に対しては入園時に、こどもの写真のホームページなどへの掲載についての承諾確認書を作成し、保護者より署名をいただいています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 全体的な計画は前年度の保育実践を各担任が振り返り、自己評価結果を反映し園長が作成しています。園目標の「こども一人ひとりの個性を大切にし、発達に合わせた環境のなかで自主性を育て自立心を育む」を踏まえ、小規模保育園の特徴を活かし、担任だけではなく全職員でこどもの育ちを共有し、一人ひとりを尊重する計画を作成しています。園目標は事務所に掲示して職員に意識を促し、保護者には入園時や懇談会で周知しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 保育室はこどもが快適に過ごせるよう、温度・湿度・換気など活動状況にあわせて調整しているほか、職員の声の大きさもこどもが安心して過ごせる環境と考え保育に努めています。こどもが活動する保育室と食事・午睡する部屋を分けており、こどもが場面ごとに気持ちの切り替えがしやすいよう環境を整えています。こどもが入眠しやすいよう、保護者と相談し家庭で使用している品を持参してもらうなど、こども一人ひとりがくつろいだり、落ち着いたりできる空間づくりに努めています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 園では入園時に提出された書類や保護者面談から、こどもの発達過程や家庭環境について把握し配慮事項など確認しています。職員はこどもの個性を尊重しながら、こどもの様子を記録し全職員で情報共有しています。入園後なかなか園生活に馴染めず午睡ができない時などは、場所を移動してこどもの気持ちを切り替えるなど、こども一人ひとりに寄り添った保育を心掛けています。職員会議では、こどもが泣いている時などは一人の職員がずっと対応するのではなく、職員同士で連携し全職員でこどもを受容することを確認しています。園では、こどもが家庭にいる時のように、無理なく集団生活が送れるよう保育に取り組んでいます。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 こども一人ひとりの成長過程、ペースの違いを理解し、個々の発達の中で援助をおこなっています。日々の生活で基本的な生活習慣が身に付くよう、散歩から帰ってきた時は靴下・帽子を脱ぎ手を洗う。食事の前は手を洗いエプロンをつけるなど繰り返しおこなうことで「自分でできた」という気持ちを育んでいます。トイレトレーニングを始めるタイミングなどは保護者と連携し、こどもが意欲を持ってやろうとする気持ちを尊重するようにしています。生活習慣習を無理強いすることなく、こども主体で進められるよう努めています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 保育室は絵本やおままごとセットなどでコーナーづくりをしており、こどもが主体的に遊べる環境を整えています。園では、安全指導計画を作成し、戸外活動では散歩時に歩道の歩き方や信号のある横断歩道の渡り方など交通ルールを身につける機会にしています。公園ではこどもが自由に探索活動ができるよう職員配置に余裕を持たせており、地域のこどもと一緒に遊んだり虫を捕まえたり、さまざまな社会体験を得られるよう取り組んでいます。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 園では、0歳児の受け入れがないため該当しません。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 園では、1・2歳児のみの小規模保育園ならではの保育に取り組んでおり、こどもの朝礼は合同でおこなっていますが、制作などの年齢による差がある活動の時にはクラスで分かれるなど、個々の興味に合わせた活動を十分におこなえるようにしています。職員はこどもが自分でやりたい気持ち、やってみようとする気持ちを大切にしながら見守り、こどもができることを奪わない保育に努めています。こどもたちは系列園のこどもと土曜日保育や公園などで一緒に遊ぶなど、年齢の違うこどもと交流する機会があります。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 園では、3歳以上児の受け入れがないため該当しません。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 障がいのあるこどもが安心して過ごすことができるよう、保育環境や環境整備など配慮しています。園では職員が研修に参加し障がい特性や障がい児保育の留意点について理解する機会を確保し、必要な関係機関など連携を図る体制を整えています。保護者と連携を図り、保護者の考え方や意向を汲みながら、こどもの気持ちを尊重した保育に取り組む体制を整えています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 年間目標に長時間にわたる保育の項目を設け、「こどもの体調に合わせた玩具の提供」や「静と動の遊びができるように環境を設定する」など1日の生活を見通した保育をおこなっています。園では夕方になり、こどもが疲れによる甘えがでる時間帯には毎日同じ職員を配置することでこどもが安心して過ごせるよう配慮しています。保護者とはこどもの様子を情報共有するなど、ゆったり過ごせる家庭的な雰囲気づくりに努めています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 園では、該当児の受け入れがないため該当しません。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 健康管理は全体的な計画の「健康支援・管理」にもとづき指導計画に反映させ適切に取り組んでいます。園では入園時に保護者と面談をおこない、便秘症やアトピー性皮膚炎など丁寧にこどもの健康状態を把握しています。日々のこどもの健康状態は登降園時や連絡帳にて保護者と情報共有し、保育中はこどもの顔色・表情や機嫌に注視しています。予防接種の追加接種状況は保護者と情報共有を図り一人ひとり記録しています。園ではSIDSへの取り組みを入園説明会や園内にポスターを掲示して伝えており、午睡時は顔色が確認できる明るさに保ち、呼吸や体勢のチェックなどおこなっています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 健康診断と歯科健診の日程は早めに保護者にお知らせし、事前に健康に関する質問や気になることを聞き当日医師に伝えるようにしています。保護者には健診結果を伝えて家庭での健康管理に活かせるよう援助しています。健診結果は職員間で情報共有し、必要に応じて個別に記録し対応できるようにしています。園の玄関にはこどもの欠席状況を掲示して、保護者に感染症の発生状況や感染症の症状など情報提供に努めています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 園では「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとにした「食物アレルギー対応マニュアル」を作成しています。保護者には入園説明会にて園での食物アレルギーの対応を説明し、保護者と園長、管理栄養士が面談し家庭と連携して対応しています。アレルギー疾患のあるこどもへの食事は医師による「アレルギー疾患生活管理指導表」に従い除去食を提供し、給食時には誤配膳・誤食を防ぐため、調理師と職員とで確認し、食具・食器・トレイは一目でアレルギー対応食とわかる専用のものを用意して必ず職員が1対1で付いて対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 全体的な計画の食育に関する項目をもとに食育計画を立てています。1歳児は自分で食べる楽しさを味わえるように、2歳児は集団生活ならではのお友達と一緒に食べる楽しさを経験することで食事への興味関心を持てるようにしています。給食は職員と厨房とで連携し、こどもの発達に合わせて食材の大きさや固さを調整して、こどもが食べやすいよう工夫しています。園ではプランターで野菜を栽培しており、自分たちで育てたトマトを湯通しして少しだけ給食で食べました。食べきれない分は家庭に持ち帰ってもらうなど保護者と連携して食育に取り組んでいます。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 な盛り付けをするなど工夫しています。食事中は職員と厨房の調理員とでこどもの様子を観察し、喫食状況から食事量や調理方法など検討しています。保護者には毎月給食だよりを発行し、ひな祭りやこどもの日などの行事食の紹介や旬の食材の紹介をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 園では保護者と登降園時のコミュニケーションを通してこどもの成長する姿を共有し、こどもの園生活を理解してもらえるよう取り組んでいます。保育参観・参加は事前に保護者アンケートをおこない、保護者の意向に沿った内容で実施しています。1歳児の保育参観では普段の姿をみてもらえるよう、保護者はこどもに気付かれないよう保育室の扉からコッソリ活動を見学しました。さらに、給食を一口試食をしていただき、こどもの食べている味付けや、大きさ、固さなど味わっていただきました。2歳児は体操教室や英会話に取り組んでいるこどもの表情をみてもらい、保護者とこどもの成長を共有できるよう努めています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 日頃から保護者とのコミュニケーションを大切にし、登降園時の会話を通じて信頼関係を築けるよう努めています。日々のこどもの様子は連絡帳や出席簿(その日の活動記録)、ドキュメンテーションにより言葉だけでなく写真を使用するなど工夫しています。園では、保護者面談をおこない、こどもの園での様子を共有し、保護者が気軽に相談ができる時間を設けています。保護者が安心して子育てができるよう、職員だけではなく食に関する相談は栄養士が対応するなど園全体で保護者支援をしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 園では登降園時に親子の様子や表情などから、権利侵害の兆候を見逃さないよう努めており、些細なことも記録し職員間で共有しています。職員はこどもたちが登園後にユニフォームに着替える際には体の観察、会話などからこどもに変化がないか注視しています。園では行政や関係機関が発行している虐待等権利侵害に関する情報を職員間で共有し、必要に応じて関係機関と連携を図る体制を整えています。さらに職員は研修を受講するなど理解を深めており、園全体で早期発見・早期対応に努めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 指導計画の自己評価は、日案は日ごと、週案は週末、月案は月末、そして年間指導計画は四半期ごとにおこない、改善策を職員会議で話し合っています。園では一人ひとりのこどもの心の育ちや取り組む過程を第一に考え、次期の指導計画内容に反映させています。職員は、年度末に自己評価をおこなっており、園長が「保育園の自己評価」としてまとめ園内に掲示して保護者に周知しています。職員自己評価では「地域と繋がる保育」がしたいとの声があり、園では玄関に掲示版を設置し、園での活動や取り組みを発信したり、道路側にプランターで花を育てたりして地域の方に見ていただいています。職員の意見を取り入れて園全体で保育の質の向上に取り組んでいます。 |