俣野保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | 俣野保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 75(86) 名 |
所在地 | 〒245-0066 横浜市戸塚区俣野町1403-19 |
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TEL | 045-852-0308 | ホームページ | https://izumi-naeba.net/matano/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2021年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人いずみ苗場の会 | ||
職員数 |
常勤職員:19 名
非常勤職員:22 名
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専門職員 |
保育士:30 名
栄養士:1 名
調理員:4 名
子育て支援員:1 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室):2
幼児室(3~5歳児室):3
調理室:1
トイレ:5
事務室:1
職員休憩室(更衣室):1
年度限定保育室 :1
一時保育室:1
建物の構造:RC造り2階建て: 建物総面積:594.602㎡
園庭:398.57㎡
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【保育理念】 ・「人は誰もこの世に必要があって生まれてきている」との思いのもと、子どもたちを受け入れられる人数の限りにおいて、分け隔てなく受け入れて、集まった子どもや保護者、それから職員皆で育ち合うことを前提として保育をしています。 【基本方針】 ・「よく食べ・よく遊び・育ちあう」の3つの基本方針を掲げ、子どもたちの育ちを支えていきます。 |
【立地および施設の概要】 俣野保育園は、JR東海道線、市営地下鉄「戸塚」駅、またはJR東海道線「大船」駅よりバス利用で「ドリームハイツ」下車徒歩5分の住宅地にあります。近隣に俣野公園はじめ、さまざまな自然豊かな公園や畑等があり戸外活動に利用しています。 運営法人は社会福祉法人いずみ苗場の会です。戸塚区、泉区で保育、障がい分野の事業所を運営し、地域の福祉事業に貢献しています。 2021年に横浜市から民間移管され3年目の園です。 【園の特徴】 園は目標を「いきいきと遊ぶ子ども」「自分で考えられる子ども」「仲間と育ちあう子ども」と定め、子ども一人ひとりの成長やお互いが大切な存在であると認め合うことができるよう、取り組んでいます。保護者、地域住民と連携を深め、民間移管後よりよい園を目指して全職員で取り組んでいます。また地域の福祉ニーズに応じた地域支援に熱心に取り組んでいます。 |
評価実施期間 | 2023/04/18(契約日) ~2023/12/25(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | ー 回(ー年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.一人ひとりの育ちを大切にする保育 子ども一人ひとりを理解し、丁寧に向き合うことを心がけています。日常の中で、今の子どもの状態や様子を良く見て現状をチェックし記録に残しています。今必要なことは何かを考え、指導計画に反映したり環境の工夫をしています。子どもの個性や多様性への理解を深め、話し合うグループ研修を毎月行なって、各職員は保育内容の事例報告書を毎月まとめています。また年3回、全保護者との個人面談を行ない、一人ひとりの育ちを保護者と共有しています。 2.さまざまな生活経験を通した保育活動の工夫 季節の年中行事や地域に向けての園行事、地域の催事参加等で、四季や伝統文化に触れたり、地域の人と交流しています。毎日の園庭遊びや散歩、自然豊かな環境を生かした公園、農園(畑)等での戸外活動を存分に楽しんでいます。 園にも畑があり、土壌作り、栽培、収穫をしています。園庭にある柿の収穫もしました。梅ジュース作り、味噌玉作り、魚をさばくところを実際に見たり、親子クッキング等もしています。年長児は当番で給食のご飯を、その日のクラスの人数分の米を研ぎ、炊飯器で炊いています。生活の中の多くの実体験を通し、生きる力を育んでいます。 3.地域に向けた子育て支援への努力 運営法人や地域の子育て連絡会、支援ネットワーク等と連携を取りながら、地域の子育て支援の課題やニーズを把握しています。地域の子育て家庭を支援するため、一時保育、年度限定保育、育児相談、園庭開放、ランチ交流、来園した親子に絵本貸し出し等を行なっています。 一時保育は今年度から、低年齢児の受け入れも始めました。一時保育利用や年度限定保育利用の子どもは、同年齢のクラス活動に一緒に参加したり交流する機会を増やす工夫をしています。 子育て支援団体に職員が出向き、講習や遊びの提供、育児相談をしています。子育て支援の活動に参加が難しい家庭や、利用にまで結び付かない家庭等、潜在的なニーズにどう対応するか、どう体制を作るかも検討しています。 ◇今後期待される点 1.職員が将来を見通せる仕組み作り 職員は、自身の保育経験や職員同士の連携を大切に、やりがいを持ち努力しています。しかし、職務に関する成果や貢献度を評価する人事評価基準や、職員が自ら将来の姿を描くことができるようなステップを示した総合的な仕組みはありません。今後の策定が期待されます。 2.中長期計画及び単年度の事業計画の書式の工夫 運営法人の理念、保育理念に則り、社会環境や時代の変化に即した保育園の役割と責任を果たすべく、課題を抽出して中長期計画、単年度の事業計画を策定しています。 実施時期、数値目標や成果目標、担当者等を設定し、さらに具体化した内容で実施状況の評価が行なえるような書式の工夫が期待されます。 3.プライバシー保護に関するマニュアルの策定 園庭でのプール、水遊び時はフェンスに遮光ネットを付け、外部からの視線を遮っています。Tシャツ、ラッシュガードを着ています。シャワールームは園外から見えない位置にあります。子どもの写真、名札等の取り扱いに配慮しています。子どもの連絡帳や手紙、書類は不透明なカバーに入れて個別にやり取りしています。 子どものプライバシーに配慮した保育を行なっていますが、子どものプライバシー保護についての姿勢や責務、留意点等を明記した規程・マニュアルを作成することが期待されます。 |
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民間移管後3年目にして初めての第三者評価の受審となりました。 大変忙しい中ではありましたが、多くの保護者の方にアンケートにお答えいただきました。俣野保育園の課題点はもちろん、職員への励ましのお言葉を多数いただき、より一層保育に力を注いでいくことを職員一同確認しました。 今回の受審では私たちがこの3年で大切に考えてきた「一人一人の育ちを大切にする保育」や「様々な生活体験を通した保育活動の工夫」、それから「地域に向けた子育て支援への努力」などを評価いただき、より保育の向上を図っていくための基礎ができたように感じております。 また自己評価をする過程でマニュアルの内容の点検を行いました。俣野保育園ではどのように考え、どのように保育を行っていくのかを職員同士で再確認することができ、このことも収穫でした。また一度作ったマニュアルを状況に合わせて修正していく意味を確認でき、今後は定期的な点検修正を繰り返しながらよりよい保育につなげていきたいと考えております。 それから運営体制の強化の上で必要なご指摘をいただいたと考えております。私たちの求める保育を継続していくためにも、まずはこの改善に取り組んできたいと考えております。ありがとうございます。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営の理念、保育方針、園目標は、運営法人のホームページ、子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」、園パンフレット、重要事項説明書、全体的な計画、事業計画に記載しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・運営法人の理事会や運営会議で大正地区の保育需要分析や経営課題解決に取り組んでいます。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営法人の理事会(理事長、事務長、複数の理事、監事)が年3回開かれ、各園が提出した事業報告書をもとに経営状況を把握・分析して具体的な課題を次のように明らかにしています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・俣野保育園は、期間5年の中期計画と期間10年の長期計画を策定し、法人理念や基本方針に則り、課題を整理して具体的な取組内容を明確にしています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画を反映した単年度計画を作成しています。中・長期計画の目標達成のため、単年度の目標・推進事項を掲げ、進捗状況を勘案して計画期間内に無理なく達成できるよう具体的な事業内容が示されています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長が単年度の事業計画を各クラスの職員と話し合い、意見を集約して作成しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育に関わる年間行事予定で保護者が参加する行事については、早めに予定がたてられるように配慮しお知らせしています。行事については、園のホームページや園だよりでも伝えています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育の質の向上に向けた取組を中長期計画や単年度事業計画に目標として掲げ、園として組織的に行なっています。職員の専門性や職場環境の改善、保育内容や方法の見直し等を目標に掲げ、子どもたちの発達・成長により役立つよう組織的にPDCAサイクルに基づき、自己評価を行い、改善点を見つけて、実践するよう取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園運営に関しての改善にあたっては、職員間の連携や協力が得られるよう十分話し合いを行ない、市立保育園からの民間移管の経緯を踏まえ、急激な改善や極端な変更をさけ、保護者の理解が得られるよう努めています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、年度始めの職員会議等で園の運営方針・取組を説明し、園長自らの役割について話しています。また、「運営規程」には、園長ほか、職員の職務分掌(職務内容)について記載があります。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、児童福祉法や児童憲章、保育士倫理綱領、雇用・労働法規等を理解し、保育理念や保育方針、保育目標等が実現できるよう取り組んでいます。園との取引業者や行政機関等との接触にあたっては、公正・中立を旨とし、不正行為が生じないよう厳正な対応を行なうよう指導を徹底しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は保育の質の現状について、月間指導計画等の確認や日頃から保育現場に入り職員と話し合い評価・分析を行なっています。園長は、日頃から年間指導計画や月間指導計画により実施している保育の現状が子どもたちのために有効なものになっているか評価・分析を行なっています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、理念や基本方針の実現に向けて、子どもたちの生活状況や活動状況からその子に必要な保育を考え、職員自らがやってみたいことを実践できる園を目指して、できるだけ職員がルールやきまりに縛られない働きやすい職場にしたいと考えており、職員の意欲や励みを引き出そうと環境整備に取り組んでいます。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・運営法人には、「期待する職員像」として、経験年数により1年目、3年目、5年以上の3つに分け、職員が身に付けるスキルや役割等が記載されている「職員の役割期待水準規定」があります。これを基に職員は新人研修、キャリアアップ研修を受講し自己研鑽を図っています。入職5年以上の職員に対しては「中堅職員育成計画」があり、横浜市主催の研修や外部研修を受講するようにしています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・全職員は、年1回、「職員意向調査票」を提出し、その年の自らの振り返りを行なうとともに、次年度の自己目標を記入し園長に提出しています。園長は、「職員意向調査票」をもとに、職員の専門性や職務遂行能力、職務に関する成果や貢献度等を各職員と個人面談で話し合い、次年度の目標管理についても話し合っています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は、「職員意向調査票」や個人面談で、職員の状況や意向を把握するとともに、日頃から職員の仕事ぶりや、会話等から必要な職員への労務管理に努めています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、「期待する職員像」(職員の役割期待水準規定)をマニュアルの中にとじ入れ、全職員が入職する際に配付し、「新人研修」で周知しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営法人の基本方針の中に「期待する職員像」を明示し研修実施や職場づくり、人材育成を行なっています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新入職員は、配属先のクラスリーダー等からOJTで適切な指導を受けています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「実習生・体験学習・ボランティア受け入れマニュアル」「保育実習・教育実習生受け入れ手引き」があり、園の実習生受け入れに対する姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営法人に関する現況報告書、予算・決算状況、さらに保育所の理念・基本方針、保育内容、事業計画等は、ホームページに掲載し、適切に公開しています。WAMNET(ワムネット)に運営法人の財務諸表や現況報告書を掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の運営規程に職員の職務内容を規定し、経理規程に給与・出納・会計監査等について規定し、権限と責任を明確にするとともに職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営方針、重要事項説明書、事業計画、全体的な計画に地域との基本的な関わり方を明記しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育補助ボランティアや中学生の職業体験を例年、受け入れています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は定期的に、区の園長会、大正地区子育て連絡会、下和泉富士見が丘地区子育て支援ネットワーク、泉区地区社会福祉協議会、運営法人の会議に参加しています。地域の子育て環境の向上を目指し現状把握や情報共有をしています。園は泉区に隣接しており、泉区との連携も大切にしています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・大正地区子育て連絡会、下和泉富士見が丘地区子育て支援ネットワーク、泉区地区社会福祉協議会の連絡会巍等に園長または主任が参加し、地域の生活課題やニーズを把握しています。園長は運営法人の理事でもあり、理事会等で現在の子育て支援の課題や、ニーズを把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・地域に向けた子育て支援事業を数々実施しています。子育て支援団体、地域の施設と連携し、講習会開催や遊びの提供、育児相談をしています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・子どもを尊重した保育を行なうことを保育理念、全体的な計画に明示しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員の研修グループに「性教育」をテーマとしたグループがあり、外部の夏季講習に参加したり、内部研修として1年を通して毎月実施し、人権やプライバシー保護について学びを深めています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の理念や基本方針、保育内容について、運営法人のホームページで情報を提供しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園時に保護者から提出してもらう児童票や各書類、面談時の「園児面談記録」をもとに保護者の意向を汲み取っています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所等の変更では、個人情報保護に配慮し、転園先に直接引継ぎ文書作成して送ることはしていません。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の中で、子どもの表情、反応、態度、取り組む様子から子どもの満足を把握するようにしています。月間指導計画、週案・日誌の「子どもの姿」「振り返り・自己評価」の記録からも把握しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決制度に関するマニュアルがあります。苦情受け付け担当者、苦情解決責任者、第三者委員2名の体制とし、重要事項説明書に明記し保護者に配付しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者との連携を大切にし「保護者が心配なこと、わからないことはいつでも職員にお尋ねください」「直接お話いただくことを前提とし」と重要事項説明書に記載しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は、朝夕の送迎時に保護者に声かけを行ない、保護者が意見や相談事を話しやすい雰囲気づくりをしています。保護者の話すことをよく聞きとることを心がけています。保護者からの言葉を直接聞くことが解決や改善に早く結びつくと考えています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・リスクマネジメントに関する委員会や体制はリーダー会議やヒヤリハット担当での構成を考えています。検討が期待されます。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所における感染症ガイドライン、新型コロナ対応ガイドライン、健康管理、感染症、衛生管理に関するマニュアルを整備しています。マニュアル類の職員への周知徹底がさらに必要と園長は考えています。今後の取組が期待されます。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・防災に関するマニュアルを整備し、対応手順を明確にしています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・各種マニュアル、業務マニュアル、具体的な手順書、保育方針、保育目標、全体的な計画を整備し標準的な保育の実施方法としています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営法人制定のマニュアル類の見直しの時期や方法は特に決まっていません。定められることが期待されます。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園にあたり保護者から、児童票、健康台帳等の各書類や「園児面談記録」を用いてアセスメントし子どもの育ちに関する情報収集をしています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画、週案、個別指導計画に関し、それぞれの振り返り時期に乳児(0~2歳)会議、幼児(3~5歳)会議、職員会議、総括会議で見直しと検討を行なっています。振り返りをもとに次期の計画に反映させています。年間指導計画、月間指導計画、個別指導計画に保護者、家庭との連携欄があり、保護者との連携の内容等を記載しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの保育の実施状況は児童票、健康台帳、個別指導計画、経過記録、連絡帳、呼吸チェック表、保育所保育児童要録に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・個人情報取り扱いマニュアルがあり、子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報提供に関する取扱いが決められています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針、横浜市中期計画、戸塚区運営方針等の趣旨をとらえて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室は明るく、温湿度計、エアコン、扇風機等を設置し、季節に合わせて温度・湿度を適切な状態に保っています。感染症対策として、常時、窓を開けて換気を行なっています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、入園までの生育歴や家庭の状況を児童票や面談で、入園後は子どもの経過記録や保護者との関わりの中で、一人ひとりの子どもの状態や家庭環境を把握し、一人ひとりの個人差を尊重し指導計画を作成し保育を行っています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、子どもが自分でやろうという気持ちを大切にし、必要な時に声かけしたり、見守って、主体性が育つよう援助しています。子どもが自分でやっている姿を認め、見届ける職員の言葉かけや仕草が自立心を育てます。自分で出来たら褒める言葉をしっかり伝えています。職員は、他のクラスの子どものこともよく見ていて、褒めてやることが多々あります。園児は、クラス担任以外の職員から褒められたことが励みなって次も自分でやろうという気持ちを持つことになってきています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園での遊びや活動の内容を子どもたちの意見を聞き決めるようにしたり、職員で事前に話し合って、次の活動が楽しみになるような話や声かけをして、期待をもって行動したり、見通しを持って活動できるようしています。職員は、子どもが主体的に活動できるよう、子どもの気持ちを受け止め、関わり方や環境に配慮し見守りや支援を行なっています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児は、自分の感情や欲求を言葉で伝えることができませんので、泣いたり、笑ったりしてコミニュケ―ションを取ろうとしています。職員は、0歳児の表情や声の変化に反応し優しく声かけをしたり、抱っこしたりすることで安心感を与えています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳児の年間指導計画に「自分でしたい気持ちを大切にし、必要な時にはさりげなく手を貸すようにする」とあり、また、2歳児の年間指導計画にも「できるようになったことを褒め、自分でやろうとする意欲を育む」との職員が配慮する事項の記載があります。職員は、一人ひとりの子どもの状況に応じて、子どもがしようとする気持ちを尊重した保育に努めています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児には、それぞれの興味関心を示すものが見つけられるように見守っています。この時期には 大人からの多くの言葉かけや、投げかけが必要と考えて保育にあたっています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・障がいのある子どもの指導計画は、各クラスの月案の内容を踏まえながら、担任やクラスに関わる職員で話し合って、他園児とできるだけ同じ生活や活動になるよう午睡の際に早めに起こして着替えをし、次の活動の準備を図るなどの個別指導計画を作成しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが見通しをもって生活できるように、毎日同じ流れで活動できるようにしています。子どもたちの様子を見ながら、予定を変更することもあります。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・5歳児の年間指導計画の目標には、「就学への期待をもって園生活を楽しみ、見通しや自信をもって意欲的に活動する」ことや、「就学への喜びや期待を膨らませ意欲的に生活する」ことが記載されており、小学校へのスムーズな移行が行なわれるよう保育を行なっています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理マニュアルがあります。マニュアルにもとづき、子ども一人ひとりの心身の健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保健計画に基づき、年2回の内科健診、歯科健診を実施しています。結果は健康台帳に記録しています。毎月、身長・体重を計測し、記録カードに記入しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもには「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基にした対応を行なっています。医師からの指示を受けて、保護者とも連携をとり適切な対応を行ないます。食物アレルギーの場合は医師から「アレルギー疾患生活管理指導表」を提出してもらい、除去食あるいは代替食を提供しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間食育計画があります。各年齢別の月間指導計画に園行事、給食行事、食育活動として、内容、具体的な配慮点等を盛り込んでいます。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもの発達状況に応じた献立や調理方法を工夫しています。子どもの体調により、牛乳をお茶にしたり揚げ物は焼く等調理方法を変更しています。発達状況に合わせ、野菜等は歯ごたえも残すように配慮しています。献立は1か月違うメニューです。食事は米飯、みそ汁、和食を基本とし、月1回ずつ麺類、パン食を提供しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は1日の子どもの様子を、複写式連絡帳と口頭で個別に保護者に伝えています。3~5歳児クラスはクラスノートや写真掲示等で活動の様子を伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・連絡帳や掲示等で日々の保育中の情報を伝えています。送迎時に子どものエピソードを伝え、保護者の様子等も配慮しながらコミュニケーションをとり、保護者との信頼関係を築くようにしています。クラス担任以外の職員も、挨拶や言葉かけ、子どもの様子等を伝えるようにしています。園全体で子どもを見ていることで、保護者の安心につながるように努めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・虐待防止に関するマニュアルがあります。登園時に子どもと保護者の様子を観察したり、保育中の子どもの様子、言葉、態度等について気をつけています。着替えの際にあざやケガがないか観察しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・職員会議、各会議、昼ミーティングで子どもの様子を話し合い、日々の保育の実践の振り返りをしています。 |