共同生活援助茶々庵
評価結果報告書
| 評価機関名 | 公益社団法人神奈川県社会福祉士会 | ||
|---|---|---|---|
| 評価対象事業所名 | 共同生活援助茶々庵 | ||
| 評価対象種別サービス | 共同生活援助(介護包括型) | ||
| 設立年月日 | 2020年08月01日 | ||
| 経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社菖蒲の郷ふかわ | ||
| ③ 理念・基本方針 | 基本理念 1 個人の尊厳をまもり、利用者の意向を十分に尊重いたします。 2 利用者の心身の健全と、一人ひとりに見合った自立を支援いたします。 3 地域と一体となって誰もが暮らし続けられるまちづくりに努めます。 4 生活を送ることが、生活の質の向上に繋がるよう鋭意努力します。 基本方針 1 利用者の立場に立ってサービスを考えます。 2 利用者のため質の高いサービスを提供します。 3 笑顔と挨拶と礼儀を大切にします。 4 透明で開かれた事業を目指します。 5 健全な事業運営を目指します。 |
||
| ④ 施設・事業所の特徴的な取組 | ・一人ひとりの豊かな地域生活を支援することを目的に掲げ、神奈川県秦野市に令和2年に開設された知的障害・精神障害向けのグループホームである。 ・地域の民家を改造したグループホームで、木のぬくもりを感じる地域感にあふれたグループホームである。 ・個別化された計画に基づいた支援を実践し、利用者の安定的な生活を守る風土を醸成している。また、地域社会の要請に応えることで、ひとや自然、社会や地域に対する信頼や想いをもった地域に根差した活動を推進している。 ・地域の各種イベントに積極的に参加し、利用者が地域住民の一人としての生活を送っている。地域の清掃活動等に利用者が自ら参加し、地域住民との交流を図っている。 |
||
| ⑤ 第三者評価の受審状況 |
開始:2025年04月01日 終了:2025年10月27日(評価結果確定日) 受審回数:0回(0年度) |
||
| ⑥ 総評 ◆ 特長や今後期待される点 |
〇職員は、利用者の意思決定・自己決定を尊重した支援に努めている 基本理念の筆頭に「個人の尊厳をまもり利用者の意思を十分に尊重する」を掲げ、利用者の気持ちに寄り添い、意思決定と自己決定を大切にした支援に努めている。職員は、以下の6項目を明示した「自己確認票」を用いて、利用者の自己決定支援について常時振り返り、改善の気づきに努めている。「利用者の意向に反していないか」「社会通念上不適切ではないか」「法人の理念に反していないか 」「自身の良心に反していないか」「社会保障の精神に適っているか」「慣習や前例のみにとらわれていないか」の6項目である。 また、「適切な意思決定意思表明についての指針」を作成し、意思決定・意志表明の支援チームを編成し、想定される場面ごとに本人の嗜好にも配慮し、利用者の意思決定に添った支援について職員に周知している。 〇利用者は地域住民の一人として地域に根差した生活を送っている 地域の民家をグループホーム用に改築したホームであり、木のぬくもりを感じる家庭的な雰囲気である。利用者の部屋は、ベッドや机、テレビや好みの思い思いの飾りもの、絵画や自身の作品などを置いて個性的である。 地域の自治会に加入し、夏祭りやかかし祭りなどの地域行事に積極的に参加している。職員も利用者と一緒に地域活動に参加し、自治会のかかし祭りは利用者を中心に企画段階から参加し、かかし作りを行うことで利用者の達成感につながっている。地域の農家の畑を借りて栽培した野菜が毎日の食卓を飾っている。年6回、地域住民を招いて茶話会を開催し、利用者と地域住民の交流を図っている。また、地域の清掃活動に利用者が一人でも積極的に参加し、地域の人たちと顔なじみになっている。 〇ヒヤリハットの取組みの活動の工夫が望まれる 特に事故の発生はない状況であるが、ヒヤリハットに関する報告が極めて少ない状況である。軽微なヒヤリハットの積み重ねが大きな事故防止に繋がるという観点から、積極的なヒヤリハットの取組みの推進が望まれる。 |
||
| ⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント | 今回は、ありがとうございました。日頃の支援を評価していただき、従業員一同大変うれしく思います。また、ご指導いただいた点については改善に取り組んでまいります。 | ||
| 詳細評価PDF | |||
| Ⅰ-1 理念・基本方針 |
|---|
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅰ-1 理念・基本方針)・法人の基本理念に、「個人の尊厳をまもり、利用者の意向を十分に尊重いたします」「利用者の心身の健全と、一人ひとりに見合った自立を支援いたします」「地域と一体となってだれもが暮らし続けられるまちづくりに努めます」「生活を送ることが、生活の質の向上に繋がるように鋭意努力します」を掲げ、事業計画に明示している。理念が業務の全体にいきわたるように毎月開催の定例会で全職員に周知している。 ◆評価機関からのコメント ・「菖蒲の郷ふかわ憲章」を定めている。地域に向けた社会貢献と具体的方法の開発・実践を目指し、個人と社会の互助による「変わらない安心拠点」としてのグループホームを目指すことを掲げ、事業計画に掲載し職員に周知している。 ・毎月全職員が参加する「定例会」で基本理念に沿った支援が実践されていることを話し合い、利用者支援の状況について職員間の情報共有を図っている。 ・職員は毎日利用者と面談し、日々の支援が個別支援計画の個々の目標設定に沿ったものであり、利用者の思いを尊重した支援であることを確認している。 |
| Ⅰ-2 経営状況の把握 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅰ-2 経営状況の把握)・毎年定期的に、また、必要に応じて法人の取締役会、企画委員会、人事委員会等を開催し、法改正や地域におけるホーム運営の環境の変化に関する情報把握に努めている。 ・決算時のみならず日常の食事等の会計業務について収支の状況に関する情報管理を徹底し、経営状況の適切な管理に努め情報共有を図っている。 ◆評価機関からのコメント ・障害者グループホームを取り巻く社会環境の変化に対応した支援に努めている。令和4年度障害者総合支援法改正に伴い、グループホームの利用者の安定した地域生活や地域移行等に関する利用者支援への対策を実施している。特に日中サービス支援の必要性のある利用者支援に注力している。 ・利用率の向上につとめている。定員4名であるが現在の入居者は2名のみであり、地域の関係機関とも連携し、入居者の拡大を図っている。 |
| Ⅰ-3 事業計画の策定 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅰ-3 事業計画の策定)・3年ごとの事業計画「株式会社菖蒲の郷府川事業計画書第3期(令和6年度~同8年度)」を策定している。その中に単年度の事業計画を明記し、数値目標の達成度等を評価し課題を明確にして事業計画の推進を図っている。 ・事業計画に、中・長期計画の行動指針と、3年ごとの重点項目を明示している。第3期は、「利用者支援サービスの充実」「人材の育成と職場環境の整備」「法人組織・マネジメントの強化」を重点課題に設定している。 ・事業計画に、グループホーム茶々庵の事業目的「一人ひとりの豊かな地域生活を支援します」を明示し、 年度ごとの利用率等の達成目標を明確にしている。 ◆評価機関からのコメント ・事業計画は年度ごとの取締役会で数値目標等のモニタリングを行い株主総会で承認している。事業運営に関わる環境の変化等に応じて年度ごとに見直しを行い、課題に対する改善項目を明確にし、取締役会の決定事項を議事録に明記している。 ・毎月実施の全職員参加の定例会で、事業計画の達成状況を確認している。個別支援計画の利用者目標の達成の状況等、職員の役割分担毎に進捗状況を話し合い、職員間の情報共有を図っている。 |
| Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組)・職員は毎日必ず利用者と面談し、利用者の思いや日々の生活に満足しているかを確認し、個人記録や連絡ノートに記述し職員間の情報共有を図っている。また、地域活動やホームの各種イベントごとにアンケートを実施し、利用者の満足度を確認している。 ・職員は、年1回定、虐待防止自己チェックリストを用いて、利用者支援に関する不適切な行為がなかったかを振り返り、利用者へのサービスの質の向上に努めている。 ・研修計画を整備し、自閉症や行動障害の支援等利用者支援の多角的な評価軸を構築し、サービス向上に向けて質の向上を図っている。 ◆評価機関からのコメント ・「虐待防止指針」「ハラスメント防止に関する規定」を作成し、個々の職員が虐待防止に関するセルフチェックを実施し、利用者支援の質の向上に努めている。 ・また、「適切な意思決定意見表明についての指針」作成し、職員は日々の生活支援を通して利用者の意思決定を尊重し、利用者が満足して生活できるように支援している。 |
| Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ |
|---|
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ)・管理者の役割や職務内容について、「重要事項説明書」に明示している。 ・「虐待防止指針」「事故等防止対策指針」「身体拘束等廃止適正化のための指針」ほか、各種指針ごとに管理者の役割を明示している。 ・災害時の管理者の役割については「事業継続計画」で明示している。 ・各種計画や規定、指針は専用綴りを用意して事務所内に常備している。すべての職員が手に取り、意見を加筆できる工夫をしている。 ・経営としての管理者とサービス提供における責任者の上下双方の意見や見解を持ち寄りやすくする工夫がある。 ◆評価機関からのコメント ・管理者の役割や職務内容について、「重要事項説明書」「運営規程」に明示している。 ・「法令遵守、業務管理に関する規程」を策定し、職員は常に情報収集と研鑽に励み、各種法令やマニュアル等を遵守し、適切な利用者支援に努めている。 |
| Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成)・人材の確保・育成については法人の「事業計画書」で方針や取り組みの内容を明示している。人材の育成に向けて、キャリアパスや職員育成プログラムによる研修の充実や資格取得奨励の体制を整えている。手当を支給することで支援をし、自社内で人材育成ができる風土がある。現在、介護福祉士、実務者研修修了者、初任者研修修了者などに加え、同行援護従事者養成研修修了者、強度行動障害支援者、公認心理士、保育士資格を保持する職員が在籍している。複雑な課題を抱える利用者も安心して生活できるよう受け入れ態勢を整えている。 ・過去1年の間に非常勤職員が常勤へ変更となった実績がある。 ・地域との関係性構築や地域貢献を目的として、地域雇用の姿勢を大切にしている。 ・サービス管理責任者が中心となり、全職員を対象とした研修年間計画を作成し実績を管理している。特に利用者のコミュニケーションに係る研修は積極的に参加を促している。 ・全職員向けの「メンタルヘルス研修」の機会があり、ストレスに対処するための技術や能力を学ぶ機会がある。職員のメンタルヘルスについては、面談の機会の確保など今後一層の体制を整える予定がある。 ◆評価機関からのコメント ・人材の育成に向けて、キャリアパスや職員育成プログラムによる研修の充実や資格取得奨励の体制を整えている。複雑な課題を抱える利用者の相談に応じられる体制構築を心掛けている。 ・法人の理念や支援方針にそった人材の確保や既存職員の業務姿勢や成長目標の指標となるよう「期待する職員像」の明示が望まれる。 ・現在は実習生の受け入れ実績はないが、今後に向けて手順や役割分担を明確にしたマニュアルを整備することが望まれる。 |
| Ⅱ-3 運営の透明性の確保 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅱ-3 運営の透明性の確保)・秦野市のグループホーム協議会や、市が発行する広報などを活用して事業所の紹介や取り組みなどを紹介している。 ・季節ごとに「茶々庵だより」を発行して地域の方に配布をすることで事業所の取り組みを紹介している。 ・財務等については、外部行政書士及び会計事務所による指導があり、毎月1回報告をしている。指導の内容は適宜開催される法人の定例会で共有及び検討がされている。 ◆評価機関からのコメント ・財務については、外部の会計事務所による会計監査を実施し、監査結果をホームページに開示している。また、毎月1回会計業務に関する報告をしている。指導の内容は適宜開催される法人の定例会で共有している。 ・一層の運営の透明性の確保に向けて、ホームページ等を工夫し、事業方針や運営体制、活動内容等をより多くの人が容易に確認できる環境づくりが求められる。 |
| Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) ・「基本理念」「事業計画」で地域とのかかわりについての方針を明示している。・地域貢献の一環として、法人職員が講師となり「地域公開講座」を開催している。 ・自治会に加入し、各種地域行事に参加して地域住民との交流の機会がある。かかし祭り、夏祭り、清掃活動等に利用者とともに参加をしている。 ・地域の活性化及び経済的貢献を目的として、地域雇用の機会を大切にしている。 ・ボランティアは、利用者の要望に応じて柔軟に受け入れを行っている。漢字検定に向けたトレーニングや炭焼きづくり等の講師を受け入れて、地域と利用者が顔なじみになれるよう関係づくりに努めている。 ◆評価機関からのコメント ・地域との関係性を大切にし、各種行事に積極的に参加をしている。特に月1回の清掃活動には欠かさず参加しており、地域住民との交流の機会となっている。 ・利用者の要望に応じてボランティアの受け入れを行っており、地域と利用者の関係性構築に努めている。 |
| Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス |
|---|
| Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示)・事業所理念、基本方針に、個人の尊厳、利用者の意向を尊重することを掲げている。全職員が参加する毎月の定例会や日々の「申し送りノート」で情報を共有し、更に6項目からなる「自己確認票」で振り返るなど、全職員が同じ支援を行うことで利用者が安心出来るようにしている。例えば、職員と一緒に毎月の地域清掃へ参加していたのを、2年間の支援の結果1人で毎月の清掃活動に参加出来たことや、希望する地域イベントのかかし祭りに企画段階から主体的に参加出来た事例がある。身体的機能低下で足腰が痛く精神科デイケアを休みがちな人には、医師と相談して事業内で日中活動が出来るように人員を配置するなど利用者を尊重した支援に努めている。 ・プライバシー保護の規定があり研修を実施している。入浴支援は原則同性介助を基本としている。入浴時は「入浴中」の札を掛けている。各居室は中から施錠出来るようにしている。毎日同じ夜間支援員が対応して利用者が安心出来るようにしている。 ◆評価機関からのコメント ・基本理念に「個人の尊厳をまもり、利用者の意向を十分に尊重する」を掲げて居る。基本方針に「利用者の立場に立ってサービスを考えること」を掲げ、事業計画書に明示している。20数項目からなる内規書類と一緒に綴じて、職員がいつでも閲覧できるよう事務室内に配置している。 ・法人作成の「自己確認票」で6項目の自己チェックを行うことで利用者を尊重した支援が出来ているかを振り返っている。自己確認票は以下の6項目からなっている。 「利用者の意向に反していないか」 「社会通念上不適切ではないか」 「法人の理念に反していないか」 「自身の良心に反していないか」 「社会保障の精神に適っているか」 「慣習や前例のみにとらわれていないか」 |
| Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定) |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定))・入居の問い合わせがあれば、サービス管理責任者が説明し、見学や面談など行っている。パンフレットや写真入「茶々庵だより」を作成してグループホームでの生活をイメージしやすいようにしている。特別支援学校へ出向き情報発信することもある。体験利用から1泊2日、2泊3日や毎月週末だけ利用して6か月かけて定着したケースなど利用者が納得して利用できるようにしている。 ・通所先の就労継続支援B型事業所から就労継続支援A型事業所への移行を希望する利用者から理由や背景を聞き取り、収入を得ることにより生活がどのように変化するか話し合っている。計画相談事業所とも連携して具現化できるように支援している。 ・移行の場合は通勤の交通手段や金銭管理などの課題を克服できるように支援している。移行先へは利用者了解のもと「情報提供シート」で情報提供して福祉サービスの継続性に配慮している。 ◆評価機関からのコメント ・管理者や職員は「生活そのものが人間を発達させる」ことを大切にして、利用者と一緒に自治会に挨拶にいき利用者の希望を聞きながら一緒に地域活動に参加している。地域イベントのかかし祭りでは、「イベント実施計画書」を作成し費用を予算化して、企画段階から利用者を中心に職員と一緒にかかしを作るなどの支援を行い達成感が得られるようにしている。 ・別のグループホームで生活してみたい等の通所先の移行等の希望については、交通手段を自分で調べて行ってみること、到着時と帰る際は必ず電話を入れることをルールとしている。利用者の安全確認と決まったルートが守られるようにしている。 ・「適切な意思決定意見表明についての指針」を作成している。職員は、ゲーム機取得希望に対して利用者の経済的状況について話し合い、決定は利用者の判断を拠り所としている。 |
| Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上)・職員は日頃の支援の場面で積極的に意向や意見を聞き取っている。相談内容や要望は「相談苦情受付書」に記載して職員間で協議している。夕食の豚肉の匂いが気になり美味しくなかった、食事の量が少ないなどの意見については個別に対応して満足度向上に努めている。 ・事業所では利用者・家族、大家さん(法人代表)、地域住民を招いて年6回位「茶話会」を開いて交流・連携に努め、意見や要望を汲み取りやすい関係性を作るなど運営の透明性や資質向上に努めている。 ◆評価機関からのコメント ・利用者の思いや支援方法は日々の申し送りノートや毎月の定例会で共有している。法人作成の「自己確認票」で自己点検し、利用者の意向に添った支援を心がけている。利用者に同じ支援を行い安心して生活が出来るように、職員は自らの支援の振り返りを行い資質向上に努めている。 |
| Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保)・苦情受付体制を整備して運営規程に掲載し、玄関に掲示している。 ・入居者2人に対して管理者1名、サービス管理責任者1名、生活支援員2名、世話人2名、専従の夜間支援員1名で支援している。手厚く馴染みの職員による支援により意見や苦情を述べやすい体制にしている。 ・利用者からの意見要望は随時聞き取り「相談苦情受付書」に記録して定例会や緊急時は職員で協議・対応し資質向上に努めている。 ・相談や苦情は外部の通所先で利用者が表明する事もできる。相談内容は「作業所連絡ノート」などを通じて共有できるようにしている。 ・個人的な相談には居室、事務室、共有スペースなどプライバシーが守れる場所で聞き取っている。苦情解決責任者を設置し、また、ボランティアに意見・要望を傾聴してもらう対策等を講じている。 ・4名の職員は保育士資格を所持している。公認心理士、社会福祉士等の専門的な相談支援が受けられる体制がある。 ◆評価機関からのコメント ・申し送りノートや定例会で利用者の状況を共有し、だれでも利用者に対して利用者が不安を感じないように同じ対応が取れるようにしている。 ・管理者やサービス管理責任者が直接支援に入っており、毎日、「今日はどうしていたの」、「今日はどのように過ごしたの」と積極的にコミュニケーションに努め、馴染みの職員による手厚く切れ目のない支援で利用者が安心して相談できる体制を構築している。 |
| Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組)・「リスクマネジメント指針」、「安全衛生管理計画」を作成し、責任者と管理者を選任、リスクマネジメント委員会の開催や研修を実施して安全対策を図っている。 ・玄関、浴室、トイレなど要所に手すりを設置して転倒防止に努めている。安全確保のため共有空間(廊下、玄関)に見守りカメラを設置している。建物周囲2mにセンサーを設置して侵入者や離設に備えている。 ・「感染症対策指針」、「防災計画」、「事業継続計画」があり研修を実施している。毎月感染症中毒委員会を開催している。開設時から、温度湿度、検温、アルコール消毒や換気を徹底して感染症やクラスターの発生を防いでいる。 ・室内は明るく、掃除が行き届き、建物、カーテンは難燃性素材を使用して「共同生活援助日報」で生活環境、安全対策、衛生項目を毎日点検して安全管理に努めている。 ・災害の発生に備え、職員参集基準を定め緊急時の連絡はSNSで発信する体制としている。備蓄は、食品・水を備蓄リストで管理している。有事に備えて燃料の薪を常備している。 ◆評価機関からのコメント ・リスクマネジメント体制を構築している。 ヒヤリハット報告書、事故報告書を整備して再発防止に努めている。 ・大きな事故もほとんどない状況であるが、総じてヒヤリハット数が少ない状況である。軽微なヒヤリハットの積み重ねが大きな事故防止に繋がるという観点から積極的なヒヤリハット推進の更なる取り組みが望まれる。 |
| Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保 |
| Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立)・「職員研修の手引き・実務マニュアル」を作成し、食事、入浴、移乗・移動等生活支援に関する利用者特性に配慮した支援のノウハウの共有を図っている。職員は、毎月実施の定例会で利用者支援の状況について共有し、支援の統一性を図っている。特に 支援に際し利用者の主体性と意思の尊重に努めている。 ◆評価機関からのコメント ・生活支援に関する実務マニュアルを整備し、利用者支援の標準化を図っている。定例会で世話人間の情報共有を図り、支援の統一性に努めている。 |
| Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) ・入所時所定のアセスメントシートを用いて利用者ニーズの把握に努めている。個別支援計画のモニタリングの結果や利用者のADL等の状況の変化に応じて、随時アセスメントを実施している。・アセスメントは、食事、排泄、移動、健康管理、人間関係、金銭管理、就労等の日常生活支援に関する事項と、行動障害、危機管理、自己選択等の利用者特性に関する項目について確認している。また、アセスメントで利用者の好き嫌いや希望する暮らし、将来の夢や希望を確認し、利用者の地域生活におけるエンパワーメントの強化につなげている。 ・6か月ごとに個別支援計画の見直しを実施している。個別支援計画の目標に沿ってモニタリングを実施している。サービス管理責任者と現場支援の職員、及び利用者本人が参加して個別支援計画作成会議を開催し、支援目標を設定し、目標の達成に向けた支援課題と対策を明確にしている。 ◆評価機関からのコメント ・通常アセスメントは利用者の入所時とADL等の状況の変化に応じて実施している。加えて個別支援計画の見直しに合わせて定期的に実施し、利用者への支援ニーズの変化に対する職員のアセスメントの視点による気づきにつなげる工夫が期待される。 |
| Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録)・日々の利用者支援の状況について、「個別支援記録」に記述している。個別支援記録に食事や移動、健康状態等に関する利用者本人の状況について記述している。 ・「個人情報等の保護に関する指針」を作成し、個人情報の取得や利用目的、個人情報の安全確保等の規程を明示し全職員に周知している。また。「文書管理規定」を整備し、文書ごとの保管期限等の管理責任者を明示し職員に周知している。 ◆評価機関からのコメント ・日々の利用者支援が個別支援計画の目標に沿って実践されていることの記録は十分とは言えないようである。個別支援計画の目標に視点を置いた利用者支援のケース記録が望まれる。また、月に1回程度ケース記録をもとに利用者支援の内容及び成果を振り返り、課題を記録し、個別支援計画の見直しにつなぐ取組みが期待される。 |
| A-1-(1)自己決定の尊重 |
|---|
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-1-(1)自己決定の尊重)・法人の基本理念の筆頭に「個人の尊厳をまもり利用者の意思を十分に尊重する」を掲げ、その実現向けて利用者の気持ちに寄り添い、自己決定の機会を大切にしている。 ・法人は「適切な意思決定意見表明についての指針」を策定している。 ・利用者が自分で金銭管理ができるように、職員は使い道や残金の確認などを利用者と話し合い個別に支援をしている。 ・すべての利用者と職員がコミュニケーションをとる時間を日々必ず設けている。その日の出来事を振り返りながら利用者一人ひとりとじっくり向き合い、希望や要望、思いをくみ取ることができるよう工夫をしている。 ◆評価機関からのコメント ・法人の基本理念の筆頭に「個人の尊厳をまもり利用者の意思を十分に尊重する」を掲げ、管理者業務研修でその内容を深めるとともに、全職員向けの「権利擁護研修」の機会が設けられている。法人全体が利用者の自己決定の機会を大切にしている。 ・職員は利用者の特性を理解し、昼夜問わず利用者の行動に対して先回りせず見守っている。また、冷蔵庫の使い方について利用者同士が話し合うなどの機会がある。 ・利用者の権利について、職員が共通理解するために研修への参加や資格取得奨励などの取り組みの工夫がある。 |
| A-1-(2)権利侵害の防止等 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-1-(2)権利侵害の防止等)・利用者の権利について、全職員に向けて年1回「権利擁護研修」の機会を設けている。研修では個人情報保護、虐待や身体拘束、信用失墜事象など幅広いテーマで学びを深めている。 ・法人の「身体拘束等廃止適正化のための指針」や「虐待等防止指針」を定め、権利侵害の防止に努めている。 ・利用者のプライバシーを守るため、居室には自分の意思で施錠ができるよう内カギを設置している。職員は利用者の居室には許可なく立ち入らないようにしている。 ・権利擁護の実現に向けて、全職員を対象とした年1回の「接遇研修」参加をしている。また専門的なコミュニケーションスキルとして「キータイプ」を学ぶ研修や、言語によるコミュニケーションが難しい方のために開発された「マカトンサイン」を学ぶ機会を設け、職員のコミュニケーションスキルの強化を図っている。 ◆評価機関からのコメント ・法人は「身体拘束等廃止適正化のための指針」「意思決定意見表明指針」を策定してその内容を職員に周知をしている。各指針は、いつでも誰でも手に取ることができるよう、事務所に設置されており、意見がある場合には自由にコメントを加筆できるようになっている。 ・年1回全職員を対象とした「権利擁護研修」では幅広いテーマでの学びの機会がある。 ・現在身体拘束が必要な利用者はいない。権利侵害の予防や早期発見のために、職員同士の関係性を大切にし、日頃から忌憚のない意見交換ができる環境づくりを心掛けている。 |
| A-2-(1)支援の基本 |
|---|
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(1)支援の基本)法人の基本理念に、「利用者の心身の健全と、一人ひとりに見合った自立を支援いたします」を掲げて、その実現に向けて、全職員向けの研修の機会を設けている。「発達障害研修」「認知症研修」「高次脳機能障害研修」「愛着障害・家庭関係研修」などに参加をし、特性に応じた支援方法について学びを深めている。 ・個別支援計画は、アセスメント情報をもとに利用者や家族の意見を確認したうえで作成をしている。 ・個別支援計画はアセスメントで得た利用者の意向を尊重して実現に向けての課題設定をしている。 ・言語的なコミュニケーションに配慮を要する利用者に対して、わかりやすく図式化をして伝えるなどの工夫をしている。 ・利用者の嗜好や習慣に合わせた環境を整え、職員がその活動を尊重し、見守ることのできる体制がある。 ◆評価機関からのコメント ・職員は利用者が自分の力で生活ができることに加えて、利用者が自分で考え、選び行動ができることを大切にしている。 ・個別支援計画の作成手順を事務所内に掲示をし、全職員がその必要性とプロセスを共有できるよう工夫をしている。 ・職員は、日ごろから挨拶や支援提供の際の声掛け、日常会話を通して利用者と積極的にコミュニケーションを図っている。言語的なコミュニケーションが困難な場合にはわかりやすく図式化をするなど、利用者の特性に応じた対応をしている。日々の連絡事項や利用者の変化などは主に申し送りノートを利用して、すべての職員が把握できるよう工夫をしている。 |
| A-2-(2)日常的な生活支援 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(2)日常的な生活支援)・おむつ交換、食事、入浴、清掃の場面ごとの「生活支援マニュアル」を作成している。利用者の心身状況や希望を尊重し、個別的かつ柔軟な対応をしている。 ・日々の健康管理について個別支援計画に位置付け、その内容にもとづき受診同行を行っている。個別支援計画の内容は適宜開催される定例会の議題として検討され、必要に応じて内容の見直しが図られる。 ・アセスメントを基に利用者の意向をくみ取るとともに、利用者が安心して生活できるようどの職員が対応しても同じ支援で関われることを大切にしている。 ・食事は食材配達業者がたてた献立をもとに、職員が調理をしている。できる範囲で利用者の好みや要望に応じて調理の工夫をしている。 ・「花見会」「菖蒲会」「茶話会」など、毎月の行事を計画して実施をしている。利用者も積極的に参加をし充実した時間を過ごしている。 ◆評価機関からのコメント ・入所前の習慣の継続性を大切に、利用者個々の生活ペースが尊重されている。 ・日々のゴミの分別や、ゴミ出しは利用者や職員で役割分担をして行っている。 ・自室の掃除やふろ掃除など自分でできる場合には、利用者が混乱することがないように配慮し、どの職員がかかわる場合も同じ対応を心掛けている。関わりの内容は個別支援計画に支援を位置づけ、かつ適宜開催される「定例会」の場で共有や方向性の確認がされている。 |
| A-2-(3)生活環境 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(3)生活環境)・建物は難燃性素材を使った木造平屋建て、台所、共有スペース、浴室、洗面所、トイレ、事務室、居室4部屋があり、玄関や天窓付き廊下など共有部分は広く、絵画や利用者作のスクラッチ画などが飾られて木のぬくもりを感じる家庭的なリラックス出来る空間である。 ・居室は大きな天袋付き押入れとエアコンを設置して、ベッド、机、テレビ、椅子、パズルなど利用者が自分の思いや好みの物を置いて、内鍵も付けて安心出来るようにしている。 ・以前夜間の衣類乾燥機の音で眠れないという苦情があり、職員がそれぞれの要望に丁寧に対応して乾燥機は朝に使うよう改善した事例がある。 ・夜間支援員は毎日同じ職員が勤務し、22時の消灯や巡視時にエアコンや温度調整に目配りしている。 ・麦茶を常備し、ホワイトボードに水分補給の呼びかけを記入するなどして利用者が自己管理出来るようにしている。 ・共有スペースの見守りカメラや建物周囲にセンサーを設置して侵入者に備え安全対策を講じ「生活援助日報」で毎日点検して安心・安全に努めている。 ◆評価機関からのコメント 「生活援助日報」で 共有スペース、床、キッチン、玄関の清掃、スリッパ個数確認と除菌、住居まわり害獣虫の巣穴、ごみ、各居室清掃、施錠状況などの点検を明示している。安全対策として消防用設備、消火器日付、自動火災通報装置ランプ、防火カーペットの摩耗、防犯用設備、備蓄の在庫、玄関ライトの稼働などを点検し、衛生項目として、衛生物品、消毒液補充、マスク補充、換気、湿度気温を毎日点検して、安全管理に努めている。 ・管理者や職員は「生活そのものが人間を発達させる」という事を大切にしている。洗濯を職員と一緒に行うことからはじめ、洗濯の分類、干し方、部屋干しの練習などの見守りを経て自立した事例や、居室の掃除を掃除機を使い自分で出来るようになった事例がある。 ・ゴミ分別は利用者に分かりやいように「もえるゴミ」、「容器プラ」などを分別して職員と一緒に収取場所に持って行くことからはじめ、3年間で指定曜日のルールを守り就労前に自分でゴミ出しが出来るようになった事例がある。 ・就労が休みの土、日にトイレやお風呂を職員と一緒に掃除をする人もいる。 |
| A-2-(4)機能訓練・生活訓練 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(4)機能訓練・生活訓練)・管理者や職員は「生活そのものが人間を発達させる」事を支援の基本にして、洗濯、掃除はもとより、通所施設への道順や交通機関の使用方法を自分で行えるよう支援している。例えば月~金曜日は日中活動事業所の到着時と終了時に連絡を入れる事で経路を外れていないか見守っている。農作業で牧場に堆肥を取りに行き軽トラックから堆肥小屋に移す作業を職員と一緒に行い出来る事を増やせるように支援している。 ・農業体験として畑を借りて職員と一緒に大根、ジャガイモ、ナス、キュウリを育て水遣りや収穫を行い収穫した野菜はみんなで食べている。 ・金銭管理はコンビニエンスストアに職員と一緒に行って自分で小遣いをおろし買い物の出納帳を作成するなど、出来る部分は自分で行い出来る事が増えるように支援している。 ・デイケアを休みがちな人には医師の指示で事業所に日中支援員を配置してデイケアメニューを行いソファーのカバーを毛糸で編む、スクラッチ画を作成するなど生活の中で機能訓練や、生活訓練が行えるように支援している。 ◆評価機関からのコメント ・管理者や職員は「生活そのものが人間を発達させる」という事を支援の基本にしている。 ・地域行事かかし祭りへの参加希望があり、職員と一緒に準備をして参加し、自信や成功体験の積み重ねが出来るように支援している。利用者が「何かお手伝いをしましょうか?」と自ら主体的な言葉掛けが出来るようになるなど、利用者の成長した姿に職員自身が喜びを感じる場面もある。 ・行政書類の手続きで一緒に行政に出向き、職員の見守りのもと手続きを行えるように支援している。 ・足腰の痛みから日常生活動作が低下し事業所で過ごす時間が多くなった人には、医師の指示でデイケアと同じメニューを行うために日中支援員を配置している。整形外科に受診同行している。整形外科医の指導で椅子の生活に切り替え、布団にこだわりがあったのを、根気強くベッド導入に向けて話し合いベッドの生活に移行した事例がある。介護保険で訪問リハビリの検討を行うなど利用者それぞれの状況に応じたきめの細かい支援を行い、利用者のADLやQOLが向上するように支援している。 |
| A-2-(5)健康管理・医療的な支援 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(5)健康管理・医療的な支援)・衛生や健康ガイドラインに沿って支援している。メンタルサポート研修、発達障害研修、高次脳機能障害研修、性に関する対応に関する研修などを全職員が受講して支援技術の向上に努めている。毎日検温測定を行っている。日中活動事業所やかかりつけ医の精神科デイケアとも連絡ノート等を通じて心身状況の把握や情報交換に努めている。かかりつけ医への毎月の通院支援、年に1回市の健康診査が受けられるように支援している。かかりつけ医の指示で、循環器内科や整形外科受診に同行して状況を伝えるなどしている。受診結果はかかりつけ医に伝え、ケース記録や申し送りノートに記録して職員間で共有している。 ・服薬管理は服薬カレンダーを使用して声掛けや見守りを行っている。外用薬を自己管理している人がいるが背中への外用薬塗布を職員が支援している。興奮や不穏などの状況がある場合には医師の指示薬を服用出来るように支援している。 ◆評価機関からのコメント ・熱中症アラート、災害情報などにサービス管理責任者が目配りして声掛けや社内SNSで情報を流し最新の情報が共有できるようにしている。 ・日中も事業所内で過ごすことが多い人のために、日中支援員を配置してきめ細かい支援を行っている。 ・居室に温度湿度計を設置して室温に気を配っている。エアコン使用については必要に応じて声掛け、目配りを行っている。共有スペースの献立表ホワイトボードに「麦茶あります。飲んでください」と書いて水分補給について注意喚起して健康管理や熱中症予防に努めている。 |
| A-2-(6)社会参加、学習支援 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(6)社会参加、学習支援)・一人ひとりの豊かな地域生活を支援することを事業計画に明記し、利用者の地域における社会参加を支援している。地域の自治会主催の夏祭りやかかし祭りに利用者が参加し住民との交流を図っている。 ・職員は、利用者の区役所の手続き等を支援し利用者自らが積極的に社会参加行うように促している。また、金銭管理や公共交通機関の利用等について支援し、利用者が地域で安心して生活できるように配慮している。 ◆評価機関からのコメント ・利用者は、個々の利用者の興味や能力に応じて、コンサートに行ったり、日帰り旅行に行ったりしている。利用者は月1回地域の清掃活動に参加し、地域の人に頼りにされている状況である。 ・職員は、インターネット等ICTを活用するなど利用者のコミュニケーション力の育成を図り、利用者の地域住民の一人としての社会参加を支援している。 |
| A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援)・地域の相談支援センターと連携し、サービス等利用計画とホームの個別支援計画の整合を図り、利用者の地域生活移行に関する情報共有を図っている。入所後数年以内に地域移行を希望するケースがあり、本人の意向に基づいて支援している。 ◆評価機関からのコメント ・入所後住み込み就労で退去した利用者がいる。また、自宅に戻った利用者がいる。相談支援センターと連携し、利用者の希望する地域生活の実現に向けて支援している。職員は利用者ニーズを確認し、個別支援計画の目標設定に地域移行を設定し、目標の実現に向けて支援している。 |
| A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援 |
|
◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) (A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援)・年4回発行の広報誌を配付し利用者家族とのコミュニケーションを図っている。日々の利用者支援の状況について個別連絡を心掛け毎週家族と連絡をとり、利用者状況について報告し情報共有を図っている。 ◆評価機関からのコメント ・日々の利用者の家族との電話連絡を心掛け家族の要望や意見の把握に努めている。家族関係については利用者本人の意思を尊重し、本人の意思に沿った支援に配慮している。 |
利用者調査結果<別紙3>
| 利用者調査概要 | 利用者調査総合結果 |
|---|---|
| 利用者総数:2名 アンケート調査対象:2名 ヒアリング調査対象:2名 |
アンケート及び聞き取り調査の結果は以下の通りであった。 ①アンケート結果の「満足」の回答率 ・あなたはホームでの生活はすきですか。 50% ・あなたは自分のペースで過ごしていますか。100% ・困っていること、不安なことがありますか。100% ・ホーム内で悩みや相談できる人はいますか。100% ・職員は丁寧な言葉で話をしてくれますか。 100% ・職員から大切にされていると思いますか。 100% ・利用者間のトラブルに対応してくれますか。100% ・自分のお金の金額を知っていますか。 100% ・ホームに預けているお金の残金など毎月報告を受けて いますか。 50% ・友達に会いに行くなど自由に外出できますか。50% ・ホームの生活に不満や苦情がありますか。 100% ・不満や苦情を誰かに伝えることができますか。100% ②利用者聞き取り調査の内容 ・グループホームの生活は好きだが、足腰が痛いのが辛い。自由に買い物に行けなくなった。 ・職員は困った時はすぐに対応してくれる。 ・食事はおいしく食べているが、いつも一人なのでさびしい。誰かと話しながら食べたい。 ・将来は賑やかなところに住みたい。職員は良く話を聞いて協力してくれる。 ・自分のお金がどのくらい貯まっているかはわからない。なくなったらどうしたらよいかと気になる。 |
