大和市立若葉保育園
第三者評価機関名 | 公益社団法人 けいしん神奈川 |
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名称 | 大和市立若葉保育園 | 評価対象サービス | 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 130(125)名 名 |
所在地 | 〒242-0004 大和市鶴間1-25-3 |
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TEL | 046-261-3603 | ホームページ | http://www.city.yamato.lg.jp/web/hoiku/hoiku0001.html |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1954年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 大和市 | ||
職員数 |
常勤職員:34 名
非常勤職員:17 名
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専門職員 |
保育士:43 名
看護師:1 名
調理員:5 名
用務員:2 名
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施設・設備の概要 |
居室数:10室:保育室6 調乳室1 職員休憩室1事務室兼医務室1 調理室1
設備等:建物面積 752.7㎡ 園庭の面積 488㎡ 鉄筋コンクリート造2階建て
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【保育理念】 子どもの心とからだ(生きる力)の基礎を育む 【基本方針】 ・健康、安全な環境の中で、子どもの豊かな感性や健やかな心とからだが育つように愛情と誠意を持った保育をします。 ・一人ひとりの成長の目を大切にし、遊ぶ楽しさや、友達と一緒にいる喜びなどを感じられる保育を大切にします。 ・子どもと保護者のおかれた状況や意向を受け止めながら、保護者と手を取り合い、子育ての喜びや楽しさを共感し合える保育を目指します。 ・地域育児センターとして関係機関との連携を図り、地域の子育てを支援します。 |
○保育内容の特色 ①リズム運動遊びに取組んでいます。 ②運動遊びに取組んでいます。 ③絵画製作に取組んでいます。 ④異年齢保育に取組んでいます。 ○公立保育園としての特色 ①民間保育施設との交流及び保育内容への支援 ②保育の安全及び保育水準向上に向けた取組 ③障がい児保育の促進 ④「地域子育て連絡会」の開催 |
評価実施期間 | 2020/04/14(契約日) ~2021/03/17(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(平成25年度年度) |
特に評価の高い点 | ◇特に評価の高い点 1.保育理念・方針の具現化のため、園長のリーダーシップのもと、しっかりした組織体制を整え、日々の保育においても一歩踏み込んだ特段の努力と前向きな姿勢が強く感じられます。 保育理念・方針については公立保育園として統一して定めていますが、園長はこれを具体化するために、園を取り巻く環境を分析し、当園の保育の質の向上のためには、保育内容の弛まぬ改善とそれをしっかり支える人材育成が重要と見定めています。保育内容については、定期的に振り返りを行うなど恒常的な見直し・改善に加え、社会のトレンド、現状の園に期待されるニーズにもしっかり目を向け、市の施策を踏まえつつ、インクルーシブ保育など、斬新な考えを取り入れ、子ども・保護者・職員が共に理解し育ち合うことができる取組を行っています。 また、人材の育成については市の研修プログラムに基づいて現場の状況や職員個々の状況(意欲やスキルアップに向けた考え方、保育に関する知識・技能レベルなど)を考慮し、総合的な視点に立って実施されています。振り返りや面接を通し、意思の疎通を重視した親身な指導やアドバイスがなされています。職員間の学びあい、連携にも留意し、互いに意見を自由に言い合える場や雰囲気作りにも努めています。これらの取組を通じて、知識・技能と心構えの両面のバランスが取れたしっかりした組織が育成されていることが強く感じられました。 今回の訪問調査でのヒアリング、自己評価の文面、アンケート調査の結果などからもこれらを表す内容が随所に確認されています。 この体制を今後も継続・発展させ保育の質の向上に努めていかれることが期待されます。 2.子ども一人ひとりを尊重し、思いやりを持ち、優しく寄り添った保育が実践されています。 保育理念に「子どもの心とからだ(生きる力)の基礎を育む」と掲げられ、常に子どものことを第一に考えて職員全員が熱い情熱と優しさをもって子どもに接し、保育を行っています。一人ひとりに目を配り見守り、常に子ども全員の安全やのびのび成長することに気を配っている姿を見ることが出来ました。日常の保育でも数多くの配慮や気配りが感じられます。各クラスには子どもの手の届くところに玩具を用意し、絵本、ままごとコーナーなどがあり、子どもがくつろげるようにしています。パーテーションを利用して、必要に応じて支援の必要な子どもが落ち着ける空間作りにも配慮しています。遊具・玩具は子どもの年齢や発達に合わせるとともにクラスからの要望を受けて、種類、量、質などをきめ細やかに検討し子どもの思いをしっかり受けとめながら揃えています。 各クラスとも、様々な遊びのコーナーを設置し、好きな遊びを選んでじっくり遊べるようにして、ワクワクして夢中になって遊び、繰り返し楽しんでいる姿が確認されました。 また、障がいを持った子どもを、多数受け入れて、それぞれの障がいの特性に応じた配慮を行い、安定して過ごすことができるようにしています。一人ひとりの状況を的確に捉え、課題を明確にし、個別支援計画を作成するなど子どもにやさしい保育が実践されています。 利用者アンケートにおいても、「遊び」や「生活」をはじめ、子どもに関する項目の評価は非常に高く、子どもの人格が尊重され、大切にされていることを多くの保護者が実感されていることが表れています。 3.職員は保育に対する使命感、高いモチベーションを持ち、互いに協力し助け合い、チームワークをもって日々の保育に当たっています。 子どもたちは日々心身ともに成長し、旺盛な好奇心や個性が芽生え、その行動は千差万別で、保育の現場では思いもよらないことがしばしば起こり、そのなかで、子どもたちの安全、安心を確保し、成長発達をしっかり後押していかなければなりません。そのため、職員には強い意志と情熱に加え、臨機応変かつ柔軟な対応が求められます。メンバー全体で互いに協力し助け合い、チームワークをもって日々の保育に臨んでいる姿が認められました。園庭での遊びにおいて、多様な遊びに子どもたちと一緒に汗を流し、子ども目線でふれあいながらも相互に職員間で連携し、一人ひとりに目を配り、互いに声を掛け合い、合図し合って連携を取り、見守りの空白や隙間ができないように細心の注意を払って思いやりをもって子どもに接しています。それぞれが担当の職務を遂行しながら、しっかり連携し、情報が共有され、チームとして信頼感が醸成されている証であると思います。この状況が継続されるよう今後も頑張っていただきたいと思います。 |
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改善を求められる点 | 1.保護者に対し、行事などについてのより丁寧な情報の発信・連絡やコミュニケーションの強化が期待されます。 園として、従前より保護者に対し丁寧かつきめ細やかな情報発信・連絡とコミュニケーションの強化に努めてき たところです。特に、「感染症などについての情報提供」「子どもに関する重要な情報の連絡体制」「懇談会や個 別面談などの機会」などについては、今回のアンケート調査での満足度は非常に高い状況にあります。しかしなが ら、「送り迎えの際の情報交換」や「行事の開催日や時間帯」については相対的に満足度はやや低い状況が見られ ます。自由意見欄にも複数の改善提案や要望が寄せられています。この状況は当園に限らず多くの園で共通的に見 られることですが、当園においても以前より種々の検討・改善を重ねてこられましたが、未だ不十分な状況にある ようです。引き続き継続的な努力が期待されます。 2.採用形態の多様化による勤務形態の多様化へのより的確な対応が望まれます。 会計年度任用職員など新制度が設立され、特定の時間帯のみの短時間勤務やローテーション勤務など職員の勤務 形態はさらに複雑・多岐化してきています。個人の事情や立場が違うことにより、保育に対する考え方、知識・技 術にもいろいろ差異が生じてくるのも実態です。 制度の多様化は基本的には時代の流れに沿ったものであり、今後は新制度に則り、これに適合し、活かしていくこ とが求められます。しかしながら、組織としては、日々の保育において、園の方針に対する理解不十分な点や保護 者の意向を汲んだ支援とその対応に向けた判断が異なる状況が生起しているのも事実です。園としても改善是正に 取り組み、特に、職員の意識改革をしっかり推し進めているところでもあります。今後も引き続き継続的な努力が 望まれます。 |
この度の第三者評価受審を機に、これまでの園の取組を再確認するなかで、改めて職員間で「園が目指す保育のあり方」を見つめ直し、共有する時間を持つことができました。今回の評価では、職員一丸となって「子どもを中心にした保育」の実践に向け、時には議論し時には葛藤しながらも諦めることなく目指す保育を継続してきたことについて高く評価していただくことができ、保育に向かう思いがより一層強くなりました。今回の保護者アンケートでは、率直なご意見をいただき課題も見えました。今後も保護者からのご意見を真摯に受け止めながら、園の理念を大切にした保育の継続に尽力していきます。また、職員の勤務形態にとらわれることなく全職員の資質向上にも努めるとともに、公立保育園としての役割も念頭に置きながら、今後も広い視野を持ち続け地域に開かれた園でありたいと思います。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の「保育理念」、「基本方針」、「保育目標」については、園内では「入園のしおり」、「重要事項説明書」等の文書に記載し、市民周知としては「パンフレット」や「ホームページ」の広報媒体に記載していることを確認しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・公立保育園の所管課であるほいく課と連携を図り、国や県の社会福祉事業の動向に合わせた市の子育て施策の把握をしながら、公立保育園の役割を果たすことができるように努めています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・現状の課題を踏まえ、所管課が中心となり予算編成時には財政面の長期的な計画を立てるとともに、「健康都市やまと総合計画」にもとづき長期的な施策についての計画を策定しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画は、当園の「保育理念」や「基本方針」に留まることなく、市の計画として策定された施策の実現に向けた目標も持ちながら、公立保育園の責務としての取組を進めています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「健康都市やまと総合計画」における施策をもとに、単年度ごとにこども部としての事業内容及び課としての事業内容が示され、公立保育園の事業に具体的に反映するようにしています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画には、これまで公立保育園の保育士が行政の保育士として取り組んできた内容が反映されており、保育を実践している各担当者が会議等の中で発信した意見を取り入れて策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画の内容は、「基本方針」の中にも位置付けられており、園だよりや懇談会資料等に「基本方針」を記載し配付したり、玄関に掲げて目に留まるよう工夫をしたりして周知し、公立保育園ならではの役割について理解を得ることができるように努めています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育士の自己評価を実施しながら、職員会議等にて意見交換を行うなかで全体評価を行い、課題は次年度の計画に反映するようにしています。また、日々の児童記録等においても同様の流れで、PDCAサイクルを意識した取組を行っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・クラスの運営、その他の各役割分担における業務については、園の事業計画及び保育計画とその結果および課題、次に向けた取組方針等を文書化し記録に残しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園内の保育運営のみならず、公立保育園が行政機関であることを念頭に置き、市の施策における保育園の役割を十分に理解したうえで、「保育理念」や「基本方針」を実現するための具体的な取り組みを明確にし、実践に努めています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は保育園の園長であるとともに行政職員であるため、保育にかかる関係法令のほか、市の様々な規定を理解し、利害関係者との適正な関係保持に努めています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、日常の保育の状況を把握するとともに、各指導計画の計画、実践、評価について、月一回または期ごとに把握し、客観的に捉えて分析・助言を行いながら、次の計画に反映するようにしています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、公立保育園の所管課との連携のもと、市の人事、労務、財政状況等を踏まえ、園の運営の改善や業務の実効性の向上に向けて分析を行っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・市の財政状況や計画にもとづき、公立保育園の所管課や市の人事所管課と調整のもと、継続的な人材確保に向けた採用を行っています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の理念・基本方針にもとづく「期待する職員像」を事業計画に明示し、職員に周知しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長が、安全衛生推進者として職員の健康状態を把握しながら、市の労務にかかる規定に則り、就業に関する事項を管理しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・市の職員として求められている職員像のほか、園としては事業計画等に期待する職員像を記載しています。市の人事評価制度をもとに各年次に求められている項目を指標にして、職員一人ひとりの目標設定を行っています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・期待する職員像については、事業計画に明示し、各職員がそれぞれに求められている役割を理解し、「保育理念」や「基本方針」に沿った保育の実施に向けて、研鑽を行うことができるようにしています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・副園長が日常的な保育における各職員の知識や技術を把握する役割を担い、把握した内容を踏まえて人事評価における面談等をとおして互いに確認し合うようにしています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・実習生の受入れマニュアルにて、実習生の育成に関する内容を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園のホームページに「保育理念」や「基本方針」等を掲載しています。市の総合計画、予算・決算の内容については、市のホームページに掲載し、保護者及び市民に周知しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営主体が大和市であるため、当保育園は市の規程に則り運営しています。園の運営における事務手続きや管理にあたる園長、副園長は、市の規程を理解して業務にあたり、その他の職員についてはその立場に応じて理解するよう周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・公立保育園を地域育児センターとして位置付け、地域に開かれた保育所であることを念頭にした保育の実施について基本的な考え方を、入園のしおり、パンフレットなどの文書にして保護者に伝えています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティアは、職場体験として世代間交流に位置付け、園としての考え方を明文化しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・福祉事務所、児童相談所などの社会資源と連携し、より良い保育を目指すとともに、自らも公立保育園として地域育児センターの機能を持ち、地域子育て連絡会を開催しており、構成員が子どもや保護者の支援可能な社会資源となっています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域育児センターの事業として、保育園では8項目に分けた事業を展開し、地域の親子に向けた子育て支援、食育普及にかかる給食体験、育児不安からくる虐待防止に向けた講座の開催等、社会に貢献できる取組を行っています。また、地域の親子に関わりを持つ各団体との連携を図るため、子育てサロン等の場に保育士を派遣し、相談業務を実施しています。これらの取組から、直接、市民のニーズを把握し、各関係機関と連携を図り、保護者のニーズに合わせた支援を届けることができるようにしています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の親子の子育て支援に対するニーズが多いことを受け、公立保育園が地域育児センターの機能を持ち、積極的に子育て支援に取り組み、地域貢献に努めています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念に「子どもの心とからだ(生きる力)の基礎を育む」、基本方針に「一人ひとりの成長の芽を大切にし・・・」などの文言を掲げ、子どもを尊重した内容になっており、職員間で共通認識を図るために研修を行い、意識啓発に向けた取組を行っています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のマニュアルに保育に携わる者としての姿勢を明記し、年度当初及び定期的に職員会議等にて周知すると共に、共通理解のもと保育を行うことができるように園内研修を行っています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・「保育理念」、「基本方針」が載ったパンフレット等を、見学や子育て支援事業で来園した市民に配布するとともに、市のほいく課窓口に置く等して、多くの方が入手できるようにしています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育の開始時には、入園のしおり及び重要事項説明書の内容も丁寧に説明し、個別の状況を把握して極力、保護者の意向に沿いながら、同意書の提出を求めるようにしています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮して対応し、保護者の希望により、書面にて引継ぎを行うようにしています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「主体性のある保育」を職員間で学び合い、実践しているなかで、子どもを中心とした保育を展開しています。日々の子どもの様子、表情をつぶさに観察し、また、主要行事の都度アンケートを実施し、それらを活用し、子どもの達成感、満足感を把握し、次の保育に繋げるように努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決責任者を園長、受付担当者を副園長とし、苦情解決の体制が整備されています。また、第三者委員も設置され、入園説明会において説明されています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者に対し、日常的に接する担任以外に、副園長、園長、第三者委員への相談ができる旨について、入園時に重要事項説明書に基づいて説明するとともに、掲示等にて知らせています。また、意見箱の設置、懇談会、アンケート自由記述欄への記入など複数の手段を準備しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・送迎時の引渡しの際には、できる限り担任が対応するように努め、日頃の保育の様子を伝えながら保護者のニーズや相談を把握するように努めています。(現在は、新型コロナウイルス感染防止に向けた対応として玄関受入れを行っています。) |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・最終な判断及び指示の責任者は園長であり、必要に応じ園長は所管課長と協議のもと最終判断をくだすこととなっています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症の予防・対策については、園長の責任のもと、副園長を中心に保育の中での対策に取組んでいます。保健に関するプロジェクトチームを構成して細部、具体的事項を実施する体制ができています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・市の定める災害時の体制のほか、公立保育園にて「保育所防災の手引きを」作成し、園の立地の特性を考慮し、地震、風水害を重視して対応体制を定めています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園のマニュアルを整備し、保育内容や保護者対応、その他保育全般においての基本となる考え方を文書にて明示しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園のマニュアルにて、園の保育の基本となる考え方を示していますが、その内容の検討や見直しに関する内容については、別途計画で定めています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の保育の総合調整・総括を担う役割を園長とし、各クラスのリーダーを主務者として指導計画を策定しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のマニュアルにて、園の保育の基本となる考え方を示していますが、指導計画の見直しについて、時期、職員構成、保護者意見の反映等については、別途計画で定めています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・所定の様式を定めており、その様式に記録し、把握を行っています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・市の個人情報の取扱いにかかる規定、文書の取扱いにかかる規定に則って対応しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法など関係する法令の主旨をとらえ、保育所保育指針にもとづき作成されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室や事務所、調理室に温湿度計を設置し、適切な温湿度管理を行ない、必要に応じて冷暖房器具を使用しています。各保育室に空気清浄加湿器を設置し快適に過ごせるようにしています。冬季には室内に濡らしたタオルを下げる等して乾燥への対策を行っています。また、窓は常に開けており、室内の通風、換気に配慮しています。更に、各保育室には南側に窓があり、充分な陽光を採り入れることができます。陽光が強いときにはカーテンを使用する等室内の温度の調節を行います。これらの措置により子どもたちが快適に過ごせるように環境を整えていることを確認しました。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や家庭環境と個人差を把握し、毎月のクラス会議、乳幼児会議、職員会議等において全職員が情報を共有し、子どもに対する理解を深めるよう努めています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子ども一人ひとりの発達に応じた指導計画を作成し、基本的な生活習慣が身に付くよう、一人ひとりに丁寧に関り、個人差に配慮した保育を行っています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各クラスにそれぞれ発達に応じたままごとやブロック、絵本などの玩具を用意し、子どもが自由に取り出して遊べるように工夫して配置しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児クラスの保育室は、畳と床、絨毯に分かれており、生活と遊びの空間を分けています。タンスの角には保護材を付ける等して子どもが安全に過ごせるよう配慮しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳以上3歳未満児の保育について、生活や遊びの場面において子どもの自分でやろうとする気持ちを受け止め、応答的に関わり必要に応じて言葉がけや援助を行い、子どもが達成感をもつ等成功体験に繋がるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児クラスでは、一人ひとりが自分の好きな遊びを選び、友だちや保育士と一緒に楽しみながら活動できるような環境を整えています。保育士は一人ひとりの要求を受け止めながら信頼関係を築き、子どもが安心して自分の気持や考えを表現できるよう見守りながら関わっています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・民間園では受け入れが難しい重度の障がいのある子どもについて、公立保育園の役割として積極的に受け入れを行っています。各クラスにおいて、障がいのある子どもが安定して過ごすことができる場所を保障するため、障がいの特性に合わせ、個別配慮をすることができる空間を確保し細やかな配慮を行っています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・乳児クラスでは、連絡帳や口頭でのコミュニケーションを通じて保護者との連携を図り、子どもの生活や家庭状況等を把握しています。指導計画(個人カリキュラム)はそれらを反映して立案し、一人ひとりの一日の生活を見通して、ゆったりと過ごせるよう細やかな配慮を行っています。幼児クラスでは、子どもが主体的に生活や遊びに取組めるよう、必要な援助を行っています。保育時間が長い子どもについては、体調の変化等に留意し、健康的に過ごせるよう配慮しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画や5歳児の年間カリキュラム、月間カリキュラム等に小学校との連携、就学に関する事項を明記し、それに基づいて保育を行っています。一人ひとりが力を発揮し、友だち同士で協力し合い、主体的に遊びや行事等に取り組めるよう、心の成長も援助しています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育園マニュアルの「健康に関すること」に沿って、子どもの健康管理を行い、病気や安全に配慮しながら保育を行っています。健康チェックカードを用意し、全園児について、体温等、健康状態を把握するとともに、0~2歳児クラスでは連絡帳を使用し、保護者との情報共有をしています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断・歯科健診の記録は、クラス別に保管しています。必要な情報は担任間や職員間で周知し、例えば、虫歯が多い子どもや肥満傾向の子ども等、一人ひとりの子どもの状況に配慮しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は事務所に、「大和市のアレルギー対応ガイドライン」は各クラスにそれぞれ設置しています。アレルギー疾患の子どもがいる場合、それらの基準に従って、保護者に対し、年に1回の病院を受診、生活管理指導表の提出等を依頼しています。また、保護者、担任、園長、調理員、栄養士が同席して面談を実施し、対応について確認すると共に、毎月、献立の確認を行う等して安全な給食の提供を行っています。これらの記録はアレルギー関連のファイルに保管します。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食に関する取組みは、全体的な計画の中に「食育計画」として位置付けています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・献立は、ほいく課の管理栄養士が作成し、直営の調理員が各年齢や発達状況に応じた調理を行い、離乳食や給食を提供しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・0歳児~2歳児クラスは連絡帳を使用し、毎日、保護者と保育園で子どもの様子、健康状態等についての情報交換を行っています。幼児クラスは、保育内容や保育士側のねらい等をわかりやすく盛り込みながら、毎日の子どもの様子を玄関に掲示しています。各クラスとも、保育の経過を写真付きの掲示で、保護者に周知し、また、全クラスとも、毎日の送迎の際は、保護者に日々の様子に加え、子どもが成長している姿等を話し、保育のねらいが保護者に伝わるようにしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・乳児クラスは使用している連絡帳を通じて、幼児クラスはクラスボードで活動内容をお知らせし、毎日の送迎の際等、保育士が積極的に保護者に声を掛ける等してコミュニケーションを図り、保護者との信頼関係の構築に努めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・朝の受け入れ時、子どもの表情や身体的な様子等を丁寧に視診し、通常と違う点はないか等、確認し把握しています。また、保護者とこまめにコミュニケーションを図り、各家庭の状況について把握しています。特に配慮が必要な子ども、家庭については、全職員で情報共有を行っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・毎日の日誌や月間カリキュラム、週案、個人カリキュラム等において、担任間で保育の振返りを行い記録しています。 |