社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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天才キッズクラブ楽遊館上麻生園

2024年03月15日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 天才キッズクラブ楽遊館上麻生園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 19 名
所在地 215-0021
川崎市麻生区上麻生1-10-6井上ハイツ101
TEL 044-819-6711 ホームページ https://www.tensaikids.jp/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2019年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社TKC
職員数
常勤職員:8 名
非常勤職員:12 名
専門職員
保育士:11 名
看護師:1 名
子育て支援員:3 名
事務員(子育て支援員):1 名
栄養士:1 名
調理師:3 名
施設・設備の概要
保育室:3
更衣室:1
事務室:1
子どもトイレ:1
大人トイレ:1
園庭:無

③ 理念・基本方針
【法人理念】
・子ども一人ひとりを大切にし、保護者からも信頼され地域に愛される保育園を目指し、子どもの最善の利益を考え創意工夫する
・大人も子どもも楽しめる「世界一ワクワクする保育園」

【保育理念】
・「全ての子どもが天から授かった才能を持っている」という理念に基づき色々なチャレンジをし、成功体験と失敗体験から「生きる力」を育てる
・教えない、やらせない、無理強いしない
・ダメな子なんていない。すべての子どもが天才なんだ

【教育方針】
・乳幼児それぞれの時期に、一人ひとりの子どもの天から授かった潜在能力を引き出し、IQ(学力)EQ(心力)GQ(元気力)のバランスの良い子どもを育てる
・教えない(やらせるのではなく、自分で学んでいく力をつける)
・競争する(「勝ちたいという気持ち」は子どもを大きく成長させる)
・子ども扱いしない(できることを前提に多くのことにチャレンジする)
・習慣(挨拶、早寝早起きなどの基本的な生活習慣を身につける)
・体力づくり(運動することで健康な体をつくる。脳への刺激を与えることにより、集中力を高める)

④ 施設・事業所の特徴的な取組
 保育者は、法人理念のもと園児が自ら楽しんで身体を動かすこと、様々な活動に意欲的に取り組むことができるよう日々努めています。そのためにもまずは保育者自身が保育を楽しむことを大切にしています。職員間では、良好な人間関係を築くためにも対話する時間を設け、その中で様々なワークや、相手のいい所を見る習慣を身につける努力をしています。
 保育活動では、カリキュラムが体操、ミュージカル、English、リトミック、などを取り入れています。保育理念のもと「教えない、やらせない、無理強いしない」をモットーに楽しく、遊びの中でも習得できるよう心がけています。少し苦手な事でも、保育者や友だちとどうするとできるかを一緒に考え、挑戦し、小さな「できた!」を積み重ね、自信を持ち、どんなことにも挑戦する気持ちを育てていきます。友だちと一緒に挑戦することにより、応援されると嬉しい気持ちや、頑張っている友だちを応援したくなる気持ちが自然と芽生え、身についています。(挨拶も同様)また、「今日のスーパーハッピー」という職員と同じように子どもたちも友だちの良い所を見つけ発表する習慣を大切にしています。体操やミュージカルなどを人前で発表、表現する経験も多くできるよう心がけています。TKC系列園同士の行事、研修を通して、職員同士の交流を深め保育に活かせるよう工夫しています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/09/01(契約日) ~2024/03/05(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ・充実したカリキュラムでこどもの潜在能力を引き出しています
 法人の教育方針である「全ての子どもは天から授かった潜在能力を持っている」にもとづき、こどもたちは「English」「リトミック」「ミュージカル」と0歳児からさまざまなカリキュラムを体験しています。カリキュラムは外部講師が担当しており、こどもは日常の活動とは場面を切り替えて、自然に遊びの中でいろいろな活動にチャレンジしています。カリキュラムではこどもの興味関心を引き出し、法人の掲げている「教えない・やらせない・無理強いしない」を実践しており、自分から多くのことにチャレンジできる環境を整えています。

・こどもの発達や成長に丁寧に向き合う保育をおこなっています。
 園では、保育理念の「生きる力」を育てるために、乳児期からこども一人ひとりの発達や成長に合わせた保育をおこなっています。園では、保育者がこどもと向き合う保育がおこなえるようにフォロー体制を整えています。また、保育者の人数が多く、こども一人ひとりの関わりを大切にできる体制を整えています。

・ボランティアの受け入れによる地域との交流が期待されます
園では、0歳児から2歳児が通う小規模保育園です。低年齢のこどもが多いことから、ボランティアの受け入れが出来ずにいます。ボランティアの受け入れは、こどもが地域の人と関わりさまざまな経験を得る機会と考えて、受け入れ体制は整えており、園では受け入れの実現に向けて具体的に検討しています。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 初めての受審でしたが改めて当園の保育を見つめる良い機会となりました。
 保護者の皆さまから利用者アンケートの評価結果をいただき全体的に満足していただけていることを嬉しく思います。これも子どもを中心に日々試行錯誤をしながら保育に携わる職員と、保育園を信頼して預けてくださる保護者の皆さまのご協力あってこそと感謝しております。今後も園全体の保育の質の向上に努め、課題である実習生やボランティアの受け入れをおこない、さらに地域に開かれ信頼される保育園づくりを目指して参ります。当園の保育の見直しについてご支援、ご指導、評価してくださいました評価委員の皆様に深く感謝しお礼を申し上げます。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

理念・基本方針はパンフレット・園のホームページに掲載しており、保護者には園の見学時や入園説明会にて周知しています。職員は朝礼時に理念の読み合わせをおこなっており、園内に掲示して意識を促しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は麻生区が主催した会議で、地域の環境や保育ニーズなどの情報を収集しています。法人は複数の姉妹園がある強みを活かし事業経営の分析をしており、法人のエリア園長会にて情報共有しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

法人は複数の保育園を運営しており、園長会・主任会・看護師会など各部門による会議にて各園の課題を共有し改善策など協議しています。園長会では人材育成に関する課題があがり、園では主任と連携して具体的に研修計画を立て人材育成に取り組んでいます。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:c】

理念・保育理念の実現に向けた基本方針は明確にしていますが、中長期計画は策定中です。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:c】

中長期計画を踏まえた単年度計画を策定中です。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

園は保育計画、行事計画、保健計画、食育計画など作成しており、担当者を中心に活動をおこなっています。職員は会議などで事業計画を共通理解し保育に取り組んでいます。事業計画は毎年策定しており、年度末に評価をおこない次年度計画に反映しています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

年間の行事計画は年度初めに主な内容や目的を保護者に周知しています。行事の詳細は園だよりなど通じて周知しておりますが、調整の関係で余裕を持って案内できないこともあり、今後の課題としています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

担任は指導計画の評価・反省など振り返りをしており、次期の計画に反映させています。職員は、一人ひとりが目標をたて保育に取り組んでおり、園長と自己評価結果をもとに面談し目標到達度を共有し、助言や指導を受けるなど質の高い保育に向けて取り組んでいます。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

園では、ヒヤリハット報告書・事故報告書などから抽出して取り組むべき課題を明確にし、職員は改善策を話し合っています。園は姉妹園がある強みを活かし、他園の取り組みを参考にして保育サービスの改善に取り組んでいます。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

法人では、法人全体の組織図を作成して全園の職員体制を示しています。園長は職務分担表を作成しており、年度初めの職員会議で周知して事務所に掲示しています。玄関には、衛生推進者、防火管理者、職員衛生責任者を掲示して、役割と責任を明確化しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は遵守すべき法令を理解し、取引業者、行政関係者とは適正な関係に努めています。また、麻生区の園長会や法人の園長会にて遵守すべき法令の情報を収集し園の運営に努めており、職員には関係法令や行政からの通知など情報共有し職員が正しく理解できるよう取り組んでいます。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は保育計画や各種書類の確認や、園内を巡回して保育の現状を把握しています。園では、保育の質の向上を図るため、保育士・看護師・栄養士と他職種連携を図り、保育の方向性を明確にしています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

人事・労務・財務状況などは法人が主体となって園と連携しており、園長は職員の意向を聞きながらシフトを管理しています。園はICTシステムにより職員の事務作業の負担が軽減され業務の実効性を高めています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

法人が主導して職員採用に努めており、職員面接では園長が同席するなど協働して取り組んでいます。求人活動は法人ホームページや園の掲示版に求人ポスターを掲示しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人は理念や基本方針にもとづいた期待する職員像を示しています。さらに職員のキャリアパス体制を明確にしており、職員の標準年数に対し求められるスキルと必要な資格・研修を明確にしています。職員は毎月、自己評価にて自身の保育の振り返りをしています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園長は職員の意向に沿って勤務管理をしており、働きやすい職場づくりを実行しています。日頃から職員同士のコミュニケーションは良好で、休暇が取りやすいよう理解・協力するなど連携が図っています。福利厚生として、誕生日休暇・スポーツジム会員割引・サークル活動などワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みをおこなっています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

法人では、職員の勤務年数に対する職務内容・求められるスキルなどキャリアパス体制で明確に示しています。職員一人ひとりが目標を設定しており、園長は面談時に取り組むべき課題に対して助言や指導をしています。保育の質の向上を図るため研修計画を立て、職員の育成に向けた取り組みをおこなっています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園では研修計画を策定しており、法人内研修・園内研修・園外研修など計画的に職員全員が資質向上に取り組む機会を設けています。研修計画では、乳幼児突然死症候群・プール水遊びでの事故・保護者対応など直ぐに実務に活かせる内容を取り入れており、保育サービスの質の向上につなげています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

園では新任職員は法人内研修にて基本的な内容を理解して保育に取り組んでいます。キャリアアップ研修の受講は職員一人ひとりの経験や適性と本人の希望を踏まえて、職員が公平に受講できるよう配慮しています。園長は職員が教育や研修の場に参加しやすいよう、シフトの調整をおこなっています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

今後、実習生の受け入れをおこなっていきたいと考えており、今後の取組が期待されます。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園のホームページ・パンフレットにて、理念・教育方針・保育内容・設備環境などの情報を公開しています。保護者には重要事項説明書にて苦情受付け窓口や第三者委員の設置を明記しており、さらに園内に掲示し周知しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は法人と連携を図り透明性の高い経営・運営に取り組んでいます。園では事務・経理などは法人の規定に従って運営しており、小口現金の管理は毎月法人に報告をしています。園内には理念・基本方針を捉えた園目標を掲示して、園での取り組みを周知しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

法人理念に「地域に愛される保育園を目指す」とあり、2歳児は地域の清掃活動に参加しています。園では麻生区の子ども作品展に参加しており、麻生区役所に展示された作品を親子で見に行くなど地域交流の機会になっています。保護者には、玄関に地域のイベント情報など常置して情報提供しています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:c】

ボランティアの受入れ体制は整えておりますが、基本姿勢など明文化していないことが今後の課題となっています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園では地域の関係機関や団体との連携に努めており、入園のしおりには嘱託医や緊急時の連絡先を明記しています。園長は麻生区の施設長連絡会にて、他園長と情報交換をおこなっており、必要に応じて職員に周知しています。保護者には、玄関に麻生区が発行したリーフレットを常置して情報提供をしています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は麻生区の会議などで地域の情報を収集し、具体的な福祉ニーズや生活課題を把握しています。園の運営委員会では第三者委員と保護者から福祉ニーズや地域情報を得ており、職員と共有しています。園の見学は随時おこなっており、その際に育児相談を受けるなど子育て家庭を支援しています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園は地域の福祉ニーズに応えるため、安定した保育の提供により地域貢献をしています。法人ではオンラインサロンを運営しており、園では子育てサロンを定期的に開催しています。子育てサロンでは、親子で一緒に手遊びをしたりほっと出来る空間作りを意識しており、その際に育児相談に応じるなど親子支援に取り組んでいます。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

法人では「子どもを尊重すること」と明文化し、保育理念の「やらせない・教えない・無理強いしない」が職員の行動指針となり保育に取り組んでいます。保育室には声かけ変換表を掲示しており、こどもへの肯定的な声かけを共通理解のもと保育に努めています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

職員は「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を活用し、プライバシー保護を理解しています。職員は着替えやおむつ交換の際はカーテンを使用するなど、プライバシーに配慮するなど適切な対応に努めています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

法人や園のパンフレットは写真やイラストを使用して、保育目標、園の一日の流れや年間行事などを記載しています。園見学者には園の特徴である保育活動(英語・ミュージカル・リトミック)の様子を実際に見ていただく事もあります。公式ホームページでは園の紹介動画を公開しており、保育活動の様子や、理事長から保育の取り組みの説明など、入園を検討している保護者に向けて情報発信をしています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園時に重要事項説明書に沿って園の概要や保育内容について説明しており、個別面談ではこどもに関する情報を収集しています。また、食事に関する面談は栄養士と連携を図り、離乳食の進め方やアレルギー食など柔軟に対応しています。保護者からは、重要事項、個人情報の取扱いに関する同意の確認をしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は重要事項説明書にて利用の終了に関する事項を明記しており、保護者に周知しています。転園時には、川崎市で定められている手順に沿ってこどもの保育の継続性に配慮した対応に努めており、姉妹園に転園した場合は担任同士が連携を図るなど丁寧に引き継ぎをおこなっています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの言葉や表情から気持ちを把握するよう心掛けています。保護者とは登降園時の会話や個人面談、行事後のアンケートで感想や意見を把握しています。アンケート結果は職員会議で改善策を話し合っており、より良い環境整備に向けた取り組みに努めています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

苦情対策マニュアルを整備しており、苦情相談窓口の設置を玄関に掲示して周知しています。苦情解決の仕組みにもとづき、職員会議で共有し、法人と連携を図り迅速な対応に努めています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園は連絡帳・意見箱・第三者委員の設置など、保護者が相談しやすいよう複数の受付け方法を周知しています。意見箱とは別に、園では保護者からの声を募集するハッピーボイス(メッセージカード)に取り組んでおり、保護者からのメッセージを玄関に掲示しています。保護者からの相談時は、時間や場所を工夫して落ち着いて話していただけるよう心掛けています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

職員は保護者とコミュニケーションを図り、こどもの様子を共有しています。園では保育士のほかに、健康に関する相談は看護師が、食事に関する相談は栄養士が対応するなど他職種間で連携が図れています。また、日頃から法人と連携を図っており、組織的に迅速な対応に努めています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

園は安全管理マニュアルを整備しており、安全点検チェックリストにより設備や保育室の安全を確認しています。戸外活動では散歩に出かける前に全員で写真を撮りこどもの服装を記録しており、戸外活動中は複数の職員により点呼をおこなっています。感染症拡大防止への取り組みは、感染症の発生状況など連絡帳アプリや玄関の掲示にて保護者に周知し注意喚起をおこなっています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は感染症マニュアルを整備しており、玄関に感染症対策・感染症発生状況を掲示して保護者に周知しています。さらに、保護者には入園のしおりにて、登園許可書は必要な感染症や急病時の園での対応を明記しています。看護師は職員に感染症に関する勉強会をおこない理解を深めています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

災害時対応マニュアルを整備しており、毎月の避難訓練では指揮命令系統や対応体制を確認しています。園は避難確保計画を作成し消防署に提出しており、保護者には入園にしおりにて災害時の対応や避難場所を周知しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

職員は保育マニュアルにもとづき、職員によりこどもへの対応に差異がないよう常に情報共有して保育に努めています。法人ではオンラインを活用した法人内研修が充実しており担当年齢別の研修では姉妹園と情報共有を図るなど、保育の質の向上に努めております。職員は人権チェックリストを用いて自身の保育を振り返るなど、共通意識のもと保育に取り組んでいます。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

標準的な実施方法は職員会議にて情報共有をおこなっており、検証・見直しをする仕組みがあります。こどもの状況に応じた保育内容になっているか話し合っており、年度末には評価、反省、振り返りをおこない次年度計画に反映しています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

入園時に保護者から提出された児童票からこどもの成長過程を把握しており、指導計画を作成しております。職員は、職員会議や給食会議にてクラスの様子やこども一人ひとりの成長を共有して、個人カリキュラムを作成しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は担任を中心に作成しクラスの様子やこどもの姿から期ごとに評価・反省をおこなっており、指導計画を変更する場合は、職員会議で話し合って変更点を共有しています。職員間ではタブレットで情報共有しており、保護者には園だよりにて園の取り組みを周知しています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

こどもの発達状況や生活状況などの記録は児童票にて管理しています。記録する際は、職員により記録内容や書き方に差異がないよう、肯定的な表現や、主観を入れず事実のみ記録するよう統一しています。職員間での引き継ぎは受付け伝言ノートにて、情報共有する仕組みを整備しています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

個人情報の取り扱いについては、年度初めに職員に周知徹底しており、情報漏洩対策に努めています。個人情報が記載された書類は、適切に管理し、職員は入職時に個人情報保護規定を遵守する誓約書を提出しています。保護者には重要事項説明書にて個人情報の取り扱いを説明し同意書を交わしております。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、保育所保育指針の趣旨を捉えてベースを法人保育部が作成しています。園では、こどもの発達や家庭の事情、地域の実態を考慮して、園長始め保育に関わる職員も参画して作成しています。また、期ごとに振り返りをおこない、次年度の計画に生かしています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

保育室は、空調機・加湿器・空気清浄機・窓に遮光用カーテンを設置し、適切な環境を整えています。毎日、玩具の消毒をおこない、掃除チェック表を用いて室内清掃などの衛生管理に努めています。職員は、仕切りなどを利用してこどもが快適に過ごせる環境づくりに取り組んでいます。食事の場所を変えずに、いつも同じ場所で安心して食べられるように配慮をおこない、ひるね時は、子守唄や抱っこで心地良く入眠できる環境を整えています。手洗い場・トイレは清潔にし、トイレではキャラクターを壁に貼るなど、こどもの興味に合わせた環境を整えています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、こども一人ひとりの発達を児童表や保護者からの連絡帳で把握し、こどもに合った保育に取り組んでいます。また、各年齢の保育研修を受講し、こどもを受容する保育への学び、理解を深めています。研修内容は、報告書で提出し全職員で共有をし、学び合いをおこなっています。こどもには、年齢に応じた言葉掛けと、声の大きさに気をつけて急がせる声掛けや、制止するような言葉を不用意に用いらず、こどもの気持ちに寄り添った対応に努めています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、基本的生活習慣に関してこどもの発達段階に合わせた指導計画を作成しています。こどものできることを見守り、やってみたいという気持ちを尊重し、必要に応じて援助をおこなっています。保護者から家庭の状況や生活リズムを聞き取り、連絡ノートを用いて職員間で共有しています。職員は、絵本の読み聞かせで生活習慣の大切さを伝え、1対1で繰り返し丁寧に関わりこどもが理解できるように働きかけています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもが自発的、意欲的に活動できるように室内の環境構成に取り組んでいます。こどもが選択できる玩具の種類を揃え、玩具の配置や絵本部屋を設定するなどのコーナー分けした環境を整えています。戸外活動では、活動内容を工夫し、さまざまな経験が積めるように設定しています。公園では、落ち葉拾いや見立て遊びなど、言葉のやり取りを楽しみながら活動しています。また、公園の落ち葉を拾い、ラミネート加工して掲示し季節を感じられる工夫をしています。近隣の姉妹園とは、定期的に交流を図り、区の作品展に出展するなど地域交流の機会を提供しています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、0歳児が園で過ごす時間を考慮して生活と遊びが安定する環境づくりに取り組んでいます。こども一人ひとりの発達や興味に合わせて玩具や遊びを選べるようにした環境構成をおこない、落ち着いて過ごせるようにしています。玩具箱は、柔らかい素材を使って怪我防止に取り組んでいます。また、1対1で丁寧に関わり、こどもの発する表情や発声に応え、応答的な関わりで愛着関係を築くように努めています。送迎時は、こどもの一日の様子を保護者へ共有できるように、シフト調整をして担任が対応しています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、こどもの発達や興味・関心に合わせた保育がおこなえるように取り組んでいます。こどもの自分でしたい気持ちを尊重し、自我の育ちを受け止める保育を心がけています。また、こどもの行動を見守り、必要に応じて援助をおこなっています。こども同士での関わりでは、互いの成長を考慮した環境を整え、状況に合った仲立ちに努めています。戸外活動では、公園内や散歩ルートの安全面を確認し、季節に合わせた活動を取り入れ、自発的に楽しめる環境を整えています。朝・夕合同の異年齢保育や、近隣の姉妹園と公園、行事でなどで定期的に交流してさまざまな関わりをもてる機会を提供しています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:c】

該当なし

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

職員は、「発達が気になる子どもたちの支援と理解」の研修を受講し支援方法の理解を深めています。さらに、報告書を提出し全職員の共有に取り組んでいます。園長は、姉妹園の園長にいつでも相談できるように連携を図り、必要に応じて区の専門機関への相談や、助言を受ける体制を整えています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

園では、こども一人ひとりの在園時間を考慮し、家庭的な雰囲気で過ごせる環境づくりに取り組んでいます。必要に応じてマットを敷いてくつろげる場所や、合同保育時の玩具の設定などこどもの動きや様子を見て状況に合わせた対応をおこなっています。また、体調に合わせて身体を休めるスペースの提供もおこなっています。保育者は、こどもの一日の様子を受付伝言ノートに記入し、朝礼でも情報共有を図り保育者間で、引継ぎをおこなっています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:c】

該当なし

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの健康に関するマニュアルにもとづいて、健康状態の把握に取り組んでいます。登園時は、保護者から家庭での様子を確認し、全職員で共有をおこなっています。また、保育中の体調不良や怪我については、保護者へ丁寧に説明して事後の確認もおこなっています。既往症や予防接種の状況を保護者から伝えてもらい、職員間で共有しています。看護師は、年間の保健計画を作成し、保護者には、保健だよりでこどもの健康に関する情報を発信しています。保育者は、乳幼児突然死症候群防止のために、研修を受講し正しい知識を学び、寝かしつけの際は、仰向けの体勢の徹底や呼吸チェックを定期的におこない、安全面の配慮に取り組んでいます。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断は年に3回、歯科健診は年1回、嘱託医がおこなっています。結果は、アプリに記録し職員間で共有しています。保護者へは、連絡帳アプリで結果を伝え、嘱託医からの伝達がある場合は、個別に口頭で伝えています。健康診断結果は、必要に応じてこどもの個別計画に反映させています。また、こどもへの手洗い・うがいの指導は、担任から分かりやすく伝えています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

園は「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」にもとづいて、医師の指示書の確認や、保護者と園長・栄養士・担任が面談をするなど、こども一人ひとりの状況に応じた体制を整えています。また、職員は内部研修でアレルギー疾患・慢性疾患などの知識や情報の周知・共有に取り組んでいます。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

栄養士は、こどもが食事を楽しみ、食に関する豊かな経験ができるように食育計画を作成しています。毎月の食育活動では、玉ねぎの皮むき、白菜やブロッコリーちぎり、手打ちうどんを足で踏むなど、実際に触れて食に興味がもてる活動をおこなっています。給食では、食事前に絵本の読み聞かせをし、落ち着いて食べられる環境を整えています。また、こどもの発達に合わせた食器での提供や、咀嚼の様子を見て食材の大きさを調整するなど適切な援助に努め、こどもが食べたいという気持ちがもてるように働きかけています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもがおいしく安心して食べられるように、一人ひとりの発育状態や体調を考慮しています。食事提供時には、少しずつ食べられるように小皿に取り分け、食材の大きさの変更など、こどもが食べやすい工夫をおこなっています。保育者は、喫食状況を確認し、調理員と連携しています。献立は、旬の食材・行事食を取り入れて、さまざまな食文化に関心が持てるようにしています。配膳時には、異物混入防止のために盛り付けされた食器にラップをかけての提供しており、保育者は、配膳用エプロン・三角巾を着用し、衛生管理に努めています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者とは、連絡帳アプリを用いて、こどもの情報交換に取り組みこどもの生活の充実を図っています。また、活動日誌でクラス全体の様子や保育の内容を伝えています。園だよりでは、クラスの様子、今月のうた、月の食育など記載し、保護者に保育の取り組みについて発信をおこなっています。また、個人面談やクラス懇談会、保育参観や行事などのさまざまな機会を設け、こどもの成長が共有できる場を設けています。保護者から得られた情報は、必要に応じて伝達ノートに記載し、職員間で共有を図るように努めています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育者は、年度初めに開催される親子遠足後のクラス懇談会や、行事を通して保護者とこどもの成長の共有を図り、信頼関係の構築に努めています。保護者が育児に対する相談をしやすいように、園のしおりに相談体制を明文化し、日頃の送迎時でも保護者から相談しやすい雰囲気づくりに努めています。相談内容によっては、専門性を生かして看護師・栄養士・保育者が対応し、必要に応じて区と連携して相談や助言が受けられる体制を整えています。     

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

園では、入園前面談で面談シートを用いて、家庭でのこどもの状況の把握に努めています。こどもの様子や保護者とのやり取りで変化が感じられた際は、伝言ノートや口頭にて職員間で共有を図り、必要に応じて記録をとっています。職員は、虐待や人権擁護について、全国保育会の子どもの人権チックリストを年2回おこない、法人で開催される研修で理解を深めています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育者は、保育日誌を活用してリーダー保育士と保育実践の振り返りを、毎日おこなっています。また、年3回の自己評価では、園長と面談をおこない、保育の振り返りやアドバイスを受けながら年度末に次年度の保育目標を立てています。園長は、年間の研修を計画し、職員の専門性の向上に合った研修を積極的に受講するよう声を掛けています。職員は、外部研修・内部研修をそれぞれ受講して、研修で得た知識を専用アプリで報告をおこない、職員間で共有しています。園では、日々の振り返りや、面談・研修を通して保育の改善や専門性の向上に取り組んでいます。