社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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天才キッズ楽学館武蔵小杉園

2024年03月21日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 天才キッズクラブ楽学館武蔵小杉園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60(73) 名
所在地 211-0002
川崎市中原区上丸子山王町2-1369-1  2、3階
TEL 044-982-9638 ホームページ https://www.tensaikids.jp
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2019年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社TKC
職員数
常勤職員:20 名
非常勤職員:2 名
専門職員
保育士:14 名
看護師:1 名
幼稚園教諭:2 名
子育て支援員:2 名
保育補助:1 名
事務員:1 名
用務員:1 名
施設・設備の概要
保育室:4室
遊戯室:1室
更衣室:2室
事務室:1室
調乳室:1室
子どもトイレ:3ヶ所
大人トイレ:3ヶ所
園庭:有
職員休憩室/相談室:2室

③ 理念・基本方針
●法人理念
・子ども一人ひとりを大切にし、保護者からも信頼され地域に愛される保育園を目指し、子どもの最善の利益を考え創意工夫する
・大人も子どもも楽しめる「世界一ワクワクする保育園」
・ここに来ると皆元気になれる「地域のパワースポット」

●保育理念
・「全ての子どもが天から授かった才能を持っている」という理念に基づき色々なチャレンジをし、成功体験と失敗体験から「生きる力」を育てる
・教えない、やらせない、無理強いしない

●教育方針
・乳幼児それぞれの時期に、一人ひとりの子どもの天から授かった潜在能力を引き出し、IQ(学力)EQ(心力)GQ(元気力)のバランスの良い子どもを育てる
・教えない(やらせるのではなく、自分で学んでいく力をつける)
・競争する(「勝ちたいという気持ち」は子どもを大きく成長させる)
・子ども扱いしない(できることを前提に多くのことにチャレンジする)
・習慣(挨拶、早寝早起きなどの基本的な私生活習慣を身につける)
・体力づくり(運動することで健康な体をつくる。脳への刺激を与えることにより、集中力を高める)

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・保育者は、法人理念のもと園児が自ら楽しんで身体を動かし、様々な活動に意欲的に取り組めるよう日々努めています。そのためにもまずは保育者自身が保育を楽しむことを大切にしています。職員間では、良好な人間関係を築くためにも対話する時間を設け、その中で様々なワークや、相手のいい所を見る習慣を身につける努力をしています。
保育活動では、カリキュラムが体操、ミュージカル、English、リトミック、ピアニカなどを取り入れています。保育理念のもと「教えない、やらせない、無理強いしない」をモットーに楽しく、遊びの中でも習得できるよう心がけています。少し苦手な事でも、保育者や友だちとどうするとできるかを一緒に考え、挑戦し、小さな「できた!」を積み重ね、自信を持ち、どんなことにも挑戦する気持ちを育てていきます。
友だちと一緒に挑戦することにより、応援されると嬉しい気持ちや、頑張っている友だちを応援したくなる気持ちが自然と芽生え、身についています。(挨拶も同様)
また、「今日のスーパーハッピー」という職員と同じように子どもたちも友だちの良い所を見つけ発表する習慣を大切にしています。
自分の考えや、体操やミュージカルなどを人前で発表、表現する経験も多くできるよう心がけています。
TKC系列園同士の行事も多くあり、自園以外でも気の合う仲間を見つけられ、他者との関わりがある中で、自分の意見や思いを言えることを大切にしています。

様々なことに挑戦しているお兄さんお姉さんの姿を見て、憧れの気持ちを持った子どもたちは、大人が教えなくても自らできることが増えているように思います。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/09/01(契約日) ~2024/03/12(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ・お友達の良いところを褒め合う保育
園では、朝の会でお友達の一人を選出し、その子の良いところを褒める「今日のスーパーハッピー」という取り組みをしています。乳児は保育者が選出しており、幼児になるとこどもが順番でお友達の素敵なところを発表します。最初は集団のなかで言葉が出ないこどもも、自信を持って自分の言葉で発表ができるようになっていきます。「今日のスーパーハッピー」に選出されると、ホワイトボードに名前と一緒に「素敵ですね。You are cool!」と掲示しています。保護者には日中活動とともに「今日のスーパーハッピー」を配信して共有しています。園ではお友達を認め、褒め合う保育に取り組んでいます。
・室内環境の整備に注力し、こどもの発達に合った環境を整えています
 武蔵小杉園では、室内環境の改善、整備に取り組んでいます。それぞれの担当係を設け、こどもが主体的に活動できる環境づくりに努めています。保育室の絵本コーナーでは、絵本棚をテーマ別に色分けし、色テープを絵本に貼り付け、こどもが視覚的に興味を持ち、読み終えた後は片付けしやすい工夫がされています。他にも玩具ボックスに写真を貼りこども自ら手に取って遊ぶなど、こどもの発達、主体性を伸ばしていく工夫が見られ、快適に過ごせる環境の構築に取り組んでいます。このような環境になるまでには、職員間で施行錯誤しながら積み上げたものがあります。また、系列園の園長会で保育環境について相談をおこない、武蔵小杉園にあった環境整備に取り組んでいます。

・実習生やボランティアの受け入れが期待されます
園では、開園して直ぐにコロナ禍となり実習生やボランティアの受け入れが出来ずにいました。実習生の受け入れは、将来の保育者として採用に繋がると捉えており、受け入れ体制を整備し積極的に取り組んでいきたいと考えています。ボランティアの受け入れ体制は整備しており、こどもが地域の人と関わることは様々な経験を得る機会となることから、受け入れの実現に向けて検討しています。


⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回初めての第三者評価は、福祉サービスの向上を目指す私たちにとって、貴重な振り返りの機会となりました。
今回良い評価をいただいたことは継続しながら、改善を求められたことは真摯に受け止め更なる向上のために園全体で実践していきたいと思います。職員も一人一人が自己評価を行うことにより、自分たちの園や保育について、また保護者との関りについて、改めて考える良い機会となったように思います。
 評価結果については、たくさんの資料に目を通し、施設訪問での見学や聞き取りを元に、園の特徴や取り組みを丁寧に細かくコメントしてくださり、感謝いたします。
 保護者のアンケートでは、多数の方から肯定的なご意見をいただけてとても嬉しく思います。普段から取り組んでいる保育により、信頼関係が築け、安心してお子様を預けていただけていると実感しました。
 これからも子供たちを中心に、保護者、地域、各関係機関の方々の繋がりを大切にし、一人一人が安心して過ごせる、毎日笑顔で通いたくなる園づくりを目指して日々努めていきたいと思います。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

理念・基本方針は明文化しており、パンフレット・園のホームページに掲載しており、園見学者や入園説明会で説明しています。職員には入社時や職員会議などで読み合わせをおこなうなど理解を促しており、園内に掲示して周知を図っています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は中原区が主催する会議や園長会などで、地域のこどもの数や福祉ニーズなどの情報を収集しています。地域には0歳児が多く一時保育のニーズが高いことなど把握しており、法人は複数の自治体に姉妹園がある強みを活かし事業経営をとりまく環境の分析をしています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

法人は17園を運営しており、園長会・主任会・看護師会など各部門による会議をおこない各園の課題について共有して改善策など協議しています。園では省エネルギー対策に取り組んでおり、光熱費削減として散歩時には保育室の電気を消すなど意識して行動しています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:c】

法人理念・保育理念の実現に向けた基本方針は明確にしていますが、経営や保育に関する中長期の事業計画などは、現在のところ作成されていません。今後の取り組みが期待されます。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

法人が作成した共通の事業計画に基づき、園では単年度の事業計画を策定しております。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

事業計画は毎年策定しており、年度末に評価をおこなう仕組みを整備しています。園では行事計画、食育計画、防災計画など作成しており、担当者を中心に活動をおこなっています。園では、職員会議などで事業計画を説明しており、理解を促すための取り組みに努めています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

年間の行事計画は年度初めに主な内容や目的を保護者に周知しております。保護者が参加する行事は子どもの成長を見ていただく機会と考えて取り組んでいます。行事日程は早くお知らせするよう努めておりますが、調整の関係で余裕を持って案内できないこともあり、今後の課題としています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

園では指導計画に基づき日々の保育がおこなわれているか、職員は評価・反省などの意見交換をおこなっており、次期の計画に反映しています。職員は、一人ひとりが目標をたて保育に取り組んでおり、園長とは自己評価結果を元に前期・後期と面談して目標到達度を共有し、助言や指導を受けるなど質の高い保育に向けて取り組んでいます。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

園の自己評価や運営委員会などで明確になった課題について、職員と共有を図り改善策を協議しています。園では姉妹園がある強みを活かし、他園での改善対策も参考にして保育の実施状況を評価しており、必要に応じて見直しています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

法人では、法人全体の組織図を作成して全園の職員体制を示しています。園長は職務分担表を作成しており、年度初めの職員会議で周知して事務所に掲示しています。BCP(業務継続計画)にて、災害時における防災組織体制を構築しており、具体的な役割を周知しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は遵守すべき法令を理解し、取引業者、行政関係者とは適正な関係に努めています。また、中原区の園長会や法人の園長会にて遵守すべき法令の情報を収集しており園の運営に努めており、職員には関係法令や行政からの通知など情報共有し職員が正しく理解できるように取り組んでいます。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は保育計画を確認しており、園内を巡回して保育の現状を把握しています。また、保育サービスの質の向上を図るため、職員会議では、職員同士が保育観など対話できる機会を意識して設けています。園内研修では、声かけ虐待について・ケガ対応・熱中症についてなど、実践的な内容の研修に取り組んでいます。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園の人事・労務・財務状況などは法人が主体となり園と連携を図っています。園長は職員の希望を聞きながらシフト管理をしており、ICTシステムの活用や主任・副主任の人員配置など職員の負担軽減に取り組むなど業務の実効性を高めています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

法人が主導して職員採用に努めており、園内見学・保育体験などは園でおこなうなど協働して取り組んでいます。求人活動は就職フェアや法人ホームページなど様々な媒体を活用しておこなわれており、最近では職員の紹介制度を利用して入職する職員が増えております。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:b】

法人は理念や基本方針に基づいた期待する職員像を示しています。職員のキャリアパス体制を明確にしており、職員の標準年数に求められるスキルと必要な資格・研修を明確にして、職員が自ら将来の姿を描くことができるように示しています。しかし昇格の人事基準が明確になっていないことから職員に周知することが望まれます。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園はICTシステムの導入により、職員の勤務状況や有給休暇の取得状況を把握し管理しています。日頃から職員同士のコミュニケーションは良好で、休暇が取りやすいよう理解・協力するなど連携を図っています。保護者からは「先生が明るい」「笑顔が多い」などの声が多く、働きやすい職場づくりを実行しています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

法人では、職員の標準年数に対する職務内容・求められるスキル(社会力・専門技術能力)・必要な研修・取得資格などキャリアパス体制で明確に示しています。職員一人ひとりが目標を設定しており、園長は面談時に取り組むべき課題に対して助言や指導など職員の育成に向けた取り組みをおこなっています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園では研修計画を策定しており、法人内研修・園内研修・園外研修など計画的に職員全員が資質向上に取り組む機会を設けています。指導計画に基づいて園内研修では、熱中症について・プール水遊びでの事故・保護者対応など直ぐに実務に活かせる内容を取り入れており、保育サービスの質の向上につなげています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

新任職員は、法人内研修にて基本的な内容を理解しており、園では主任のもとOJTを実施しています。職員一人ひとりの研修計画は、経験や適性、本人の希望と、園として必要と判断する研修の受講を勧めています。行政が主催するキャリアアップ研修に職員が公平に受講できるよう配慮しており、修了状況を把握しています。職員一人ひとりが教育や研修の場に参加しやすいよう、シフトの調整をおこなっています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

今後、園としても実習生の受け入れをおこなっていきたいと考えており、今後の取組が期待されます。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園のホームページ・パンフレットにて、理念・教育方針・保育内容・設備環境などの情報が適切に公開されています。保護者には重要事項説明書にて苦情などの受付け窓口や第三者委員の設置を明記しており、さらに園内に掲示しています。また、玄関に重要事項説明書・BCP(業務継続計画)・安全計画を常置して閲覧できるようにしています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は法人と連携を図り透明性の高い経営・運営に取り組んでいます。園では事務・経理などは法人の規定に従って運営しており、小口現金の管理は毎月法人に報告をしています。園は法人による内部監査では会計処理事務などについて助言をもらいながら適正に業務を遂行しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

法人理念に「地域に愛される保育園を目指す」とあり、園では全体的な計画で「地域への行事参加」と明記して取り組んでいます。園では散歩の時など地域の方と挨拶を交わし、こどもと職員が公園のゴミ拾いをおこなっています。保護者には、玄関に地域のこども向けイベント情報など情報提供しています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:c】

園は開園5年目ということでコロナ禍にも重なり、ボランティアの受入れ体制は整えておりますが、基本姿勢など明文化されていないことが今後の課題となっています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園では地域の関係機関や団体との連携に努めており、入園のしおりには嘱託医や緊急時の連絡先を明記して周知しています。園長は中原区の園長会にて、関係機関との情報交換をおこなっており、必要に応じて職員に周知しています。保護者には、玄関に中原区が発行したリーフレットを常置して情報提供をしています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は中原区の園長会や幼保小連携会議などで地域の情報を収集し、具体的な福祉ニーズや生活課題を把握しています。こどもの就学時に必要な情報交換をおこなっており、保護者が安心できるよう情報提供をしています。園は子育てサロンを開催しており、その際に育児相談を受けるなど子育て家庭を支援しています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園は地域の福祉ニーズに応えるため、安定した保育の提供により地域貢献をしています。園では子育てサロンを定期的に開催しており、親子でフラッシュカードや手遊びをおこない、こどもは親が楽しんでいる姿に興味関心を持って見ているなど親子支援に取り組んでいます。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

法人ではこどもを尊重することについて明文化しており、保育理念の「やらせない・教えない・無理強いしない」を職員の行動指針として保育に取り組んでいます。入園のしおりでは園での呼称について明記しており、英語のレッスンなどではファーストネームで呼び合うことを伝えています。園だよりではこども全員を「さん付け」にするなど性差による呼称の使い分けをしないように配慮した取り組みをおこなっています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を活用し、職員はプライバシー保護について共通理解して保育に取り組んでいます。プール遊びの際は周囲の視線に配慮して、目隠しを設置するなど適切な対応に努めています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

法人や園のパンフレットは写真やイラストを使用して、保育目標、園の一日の流れや年間行事などを記載しています。また、公式ホームページでは園の紹介動画を公開しており、保育活動の様子や、理事長から保育の取り組みの説明など、入園を検討している保護者に向けて情報発信しています。園見学は随時受付けており、一家族ごとに丁寧な対応に努めています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園時に重要事項説明書に沿って園の概要や保育内容について説明しており、個別面談ではこどもに関する情報を収集しています。また、食事に関する面談は栄養士が担っており、一人ひとりに丁寧に対応をしています。保護者からは、重要事項、個人情報の取扱いに関する同意の確認をしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は重要事項説明書にて利用の終了に関する事項を明記しており、保護者に周知しています。転園時には、川崎市で定められている手順に沿って、こどもの保育の継続性に配慮した対応に努めています。園内には、卒園時にこどもが残したメッセージを掲示しており、毎年卒園児の集いを開催しています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの言葉や表情から、気持ちや要求・満足を把握するよう心掛けています。保護者とは懇談会や個人面談、行事後のアンケートで感想や意見を把握しています。アンケート結果は職員会議で共有しており、改善策や職員の想いを踏まえて、保育サービスの向上に努めた取り組みをおこなっています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

苦情対策マニュアルを整備しており、重要事項説明書にて苦情相談窓口の設置を明記しております。園内には、苦情相談窓口と第三者委員・川崎市子ども未来局などの連絡先を掲示して周知しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園は連絡帳・意見箱・第三者委員の設置など、保護者が相談しやすいよう複数の受付け方法を周知しています。職員は日頃から保護者が気軽に相談ができるようコミュニケーションを図っており、保護者アンケートでも「先生が明るい」との声が多くありました。保護者からの相談時は、相談室に案内するなど落ち着いて話が出来るよう心掛けています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

職員は保護者とコミュニケーションを図り、こどもの様子を共有しています。食事に関する相談などは、栄養士が対応するなど組織的に連携が図れています。保護者からは「相談をした時に迅速に対応してもらった」などの声があり、常に職員間での連携に努めています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

安全管理マニュアルを整備しており、園長がリスクマネジメントに関する責任者となっております。園では毎日、安全点検チェックリストにより設備や保育室の安全を確認しています。ヒヤリハットを記録しており、職員会議で共有し改善策など協議して事故防止に努めております。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染症マニュアルを整備しており、感染症の予防と発生時の対応を職員は理解しています。保護者には入園のしおりにて、登園許可書は必要な感染症や急病時の園での対応を明記しています。また、保健だよりを通じて、家庭で取り組める予防策や注意喚起など情報提供をしています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

災害時対応マニュアルを整備しており、毎月の避難訓練を実施しております。また、避難確保計画を作成し消防署に提出しており、園内には避難経路の掲示やヘルメットを常置しています。保護者には、入園にしおりにて災害時の対応や避難場所などを周知しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

保育マニュアルが作成され標準的な保育の実施方法について文書化しています。また、オンラインを活用した法人内研修が充実しており学年別の研修では姉妹園と情報共有を図るなど、保育の質の向上に努めております。また、園内研修では、熱中症について・虐待について・ケガ対応など実践的な内容になっており、職員は共通意識のもと保育に取り組んでいます。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

標準的な実施方法は職員会議にて情報共有をおこなっており、検証・見直しをする仕組みがあります。こどもの状況に応じた保育内容になっているか話し合っており、年度末には評価、反省、振り返りをおこない次年度計画に反映しています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

入園時に保護者から提出された児童票からこどもの成長過程を把握しており、指導計画を作成しております。各会議で定期的にアセスメントをおこなっており、こども一人ひとりに配慮した指導計画を適切に作成しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

年度初めの会議にて、指導計画の変更点を周知しています。職員はクラスの様子やこどもの姿から保育の評価・反省をおこなっており、次期の計画に反映させています。職員間ではタブレットで情報共有しており、保護者には園だよりにて園の取り組みや情報提供に努めています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

こどもの発達状況や生活状況などの記録は児童票にて管理しています。各種書類はペーパーレス化を図っており、パソコンやタブレットを使って適切に記録しており、職員間で情報共有をしています。保護者には保育アプリケーションにて活動日誌を発信しています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

個人情報の取り扱いについては、年度初めに職員に周知徹底しており、情報漏洩対策に努めています。個人情報が記載された書類は、鍵付きの書庫に保管しており、卒園児の個人記録は保管期間後に適切に破棄しています。保護者には重要事項説明書にて個人情報の取り扱いを説明し同意書を交わしています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画は、保育所保育指針の趣旨を捉え、保育理念・方針・目標に基づき本部が作成をしています。園では、こどもの発達、様子を考慮した内容と職員の意見を取り入れ、計画を作成しています。また、全体的な計画と学年別年間指導計画・月案・週案・日案はすべてが連動しています。全体的な計画の地域行事への参加では、地域交流の検討と改善に向けての課題に取り組んでいます。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

保育室は、日が差し込む窓が多くあり、明るい環境で快適に過ごせるように空調の管理をしています。毎日の清掃・消毒では、チェックシートを活用し、衛生管理にも努めています。室内ではこどもの様子に合わせて、折り畳みテントを設定し、落ち着ける環境を整えています。活動中に危険個所を見つけた際は、職員間で共有を図り改善と安全対策に努めています。トイレは明るく清潔を保ち、こどもの要望に応えたキャラクターの掲示をしてトイレに行きたくなる環境づくりをおこなっています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの発達や家庭環境を児童表、連絡帳で把握し、職員間で共有を図り保育に取り組んでいます。保育では、こどもが安心感の中で表現できるように気持ちを代弁し、言葉がでるまで待つなどの関わりを心がけています。こどもの要求は個々の様子に合わせて対応し、指示語ではなく、こども自身が考えて行動できる言葉掛をおこなっています。また、こどもが人前で自分の気持ちを表現しやすい雰囲気や環境づくりを意識して保育に取り組んでいます。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では、基本的生活習慣が身に付くように、こども自身が考え身の周りの事がおこなえるよう援助や、見守ることに取り組んでいます。また、こどもの自発的な姿勢や気持ちを尊重し寄り添うサポートをしています。保護者とは、連絡帳、送迎時、懇談会などで、こどもの生活状況や生活リズムの把握に努め、一人ひとりの成長に合わせた援助をおこなっています。トイレトレーニングでは、こどものペースに合わせ、友だちの様子を見てやる気につながる働きかけをおこなっています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもが主体的に活動できる保育をこどもの発達に合わせて取り組んでいます。乳児は、自我の芽生えを尊重し危険がない限り自由に遊ぶ環境を整えています。幼児は、戸外活動や園のカリキュラムを通して、主体性を伸ばす活動の工夫に取り組んでいます。公園では、友だちと関わりながら泥んこ遊びや、自由な発想で遊べる活動を設定しています。また「サークルタイム」を設け、友だちや保育者と言葉を通して思いを伝える機会をもち、保育者は会話の中でヒントとなる言葉を投げかけて、こども自ら発信できる働きかけに努めています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児は、保育者の丁寧な関わりのなかで愛着関係を築き安心して過ごせる環境づくりを重視しています。こどもの発達や興味・関心に合わせた玩具の設置、保育者と一緒に歌や手遊び、運動遊びなど、こどもの成長に合わせた環境を整えています。また、こどもの表情や発声を読み取り、ほめる言葉を多くかけるように心がけています。離乳食面談は、栄養士が専門性をいかして面談をおこないこどもの発達に合わせて提供をおこなっています。体調の変化が起こりやすい0歳児には、体調や小さな変化を見逃さないように安全面や健康への配慮に努めています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

こどもが「じぶんで」と発信した時は、肯定的に受け止める関わりを心がけ、できなかった場合は、次につながる提案をしてこどもの状況に合わせた保育に取り組んでいます。また、こどもが遊びこめるコーナーを設け、都度環境を見直し、改善に努めています。異年齢の交流を積極的に取り入れ、遊びを通してこども同士が関わる環境を整えています。保育者は、こども同士が互いの気持ちを理解できる仲立ちをおこない、遊びを通して友だちと一緒になって遊ぶ楽しさが味わえる働きかけに努めています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

幼児クラスは、園のカリキュラムでこどもが友だちと一緒に難しい事に挑戦したり、できた時には共に喜び、応援したりとさまざまな経験を重ねる環境づくりに取り組んでいます。行事では、こども同士が協力することを楽しみ、豊かな経験となるように働きかけています。一日の活動を通して、こども自身がいいなと感じたことを表現できるように「スーパーハッピー」と題したテーマを設け、他の子の良いところを探すなど、共感性やコミュニケーション力を育むことに努めています。保護者には、こども自身から園での様子を話してもらうように声をかけ、こどもの自己表現力の向上に取り組んでいます。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

現在は、特別な配慮を必要とする子は在籍していませんが、配慮が必要と思われる子に対しては、個別の指導計画を作成、計画に基づいた保育など、職員間で共有を図っています。必要に応じて、市の療育センター、保育デイサービスと相談、助言を受けるなどの連携の体制を整えています。障がい児保育に関する研修を受講し職員間で共有、理解を深める取り組みに努めています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

朝・夕の合同保育は異年齢児と過ごすため、玩具の種類を月齢別に合わせた環境を整えています。乳児は安心して遊べる空間づくりの配慮をおこなっています。また年長児が、年下の子に対して絵本の読み聞かせするなどの異年齢交流がおこなわれています。延長保育では、在園時間や生活リズムを考慮した時間で補食や夕食の提供をおこなっています。職員は伝達ノ―トを活用し引き継ぎをおこない、保護者へ漏れがないように口頭や連絡帳アプリでの確認に取り組んでいます。保護者からの相談に対しては、担当保育者が対応できるように配慮をおこなっています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画に、小学校の交流や情報交換が盛り込まれています。今年度は、小学校訪問、他園との5歳児交流などを予定しています。園では、カリキュラムや読み書き、計算ドリルなどの自主学習をおこない、こどもが小学校で学ぶことをイメージしやすいように取り組んでいます。幼保小連絡会には、担当保育者が参加し小学校教員と意見交換を図っています。保育所児童保育要録は、担当保育者が作成し園長、主任が確認をおこない提出しています。保護者とは、就学に向けて面談などで情報提供をおこなう予定です。また、年1回「卒園児のつどい」を開催し、就学後の交流を図っています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの健康管理に関するマニュアルに基づき、健康管理に取り組んでいます。保健に関する計画は、看護師が作成し、月一回の看護師会に参加して健康管理に関する情報共有に取り組んでいます。朝の受け入れ時には、こどもの体調、様子を確認し職員間で共有を図り、健康管理をおこなっています。こどもの寝かしつけの際は、仰向けの体勢にして乳幼児突然死症候群の予防に努めています。保護者には、保健だよりや玄関にこどもの感染症状況を掲示し情報提供に取り組んでいます。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

0・1・2歳児は毎月、健康診断をおこなっています。3・4・5歳児は年4回の健康診断を実施し、歯科健診は全園児対象で年1回おこなっています。結果は、見返せるように分かりやすくファイルに保管し、職員間で周知と共有を図っています。保護者へは、健診をおこなった日に連絡帳にて結果報告し情報を発信しています。保健計画の歯みがき指導や手洗い指導は、看護師が中心となってこども達に分かりやすく伝えています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基に、こどもの状況に応じた安全な対応をおこなっています。慢性疾患のあるこどもは、医師の指示書をもとに適切な対応に取り組んでいます。アレルギー疾患児は、必要な対応について保護者とアレルギー面談をおこなっています。食事の提供時には、タッパータイプの箱に入れ誤食防止に努めています。全職員は、アレルギー疾患児、慢性疾患児の把握に努め、研修を受講し必要な情報の周知、共有を図っています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食育計画は、法人が委託している栄養士が作成しています。定期的にクッキング活動をおこない、食材に触れ興味がもてる環境を整えています。食事では、こどもの発達に合わせ取っ手のある食器の提供や、こども一人ひとりに合わせた量や食材のサイズの調整をおこない、完食できたことが自信につながるように働きかけています。また、苦手な食材でも周りの友だちと応援し合い挑戦できる環境づくりに努めています。保護者には、食事の様子やクッキング活動内容をアプリで配信しています。配信内容を、保護者に丁寧に伝え食に関する成長を共有し、こどもが食べる意欲へとつなげています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

こどもの発育状況に考慮した献立内容や調理方法の工夫に取り組んでいます。栄養士はこどもの喫食状況を確認し食事量や食材の形の調整をおこなっています。旬の食材を使った季節を感じる献立や、行事毎にテーマに合った盛り付けなどの工夫を凝らしています。また、給食会議を設け職員と情報共有に取り組んでいます。こどもの発達に応じて苦手な食材は無理強いせず、こどものペースに合わせ家庭での食事の様子を確認しながら進めていくように努めています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

年度始めの親子遠足後に懇談会を設けており、保育内容について保護者に説明し、理解を得るように努めています。保護者には、こどもの様子を連絡帳や活動日誌に記載し、ドキュメンテーションも用いて発信し情報提供に取り組んでいます。保育参観は、園でのこどもの様子を身近で感じられるようにおこなっています。保護者とは、面談などで育児に関する悩みや、こどもの成長の共有を図る機会を設け連携を図っています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者とは、毎日の送迎時にコミュニケーションを積み重ねて、信頼関係を築くように取り組んでいます。保護者には、いつでも相談の対応ができる話しやすい雰囲気づくりを心がけています。保護者の就労時間や事情を考慮し面談などの時間は、柔軟に対応をおこなっています。また、保護者からの相談は、基本的に担任保育者が対応をおこない、内容に関して園長や主任からアドバイスを受けています。相談内容の必要に応じて、直接園長が面談をおこなう体制も整えています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待などの権利侵害を見逃さないように、こどもの健康状態、身体チェック、衣類チェックをおこなっています。こどもの様子や会話のなかで、気になることがあれば園長に報告し記録をおこなっています。また、送迎時の保護者の様子やこどもの反応を確認し、保護者から話しやすい雰囲気づくりに努めています。職員は、虐待等権利侵害を発見した時は、マニュアルを活用し対応をおこなっています。更に人権擁護に関する研修を受講し、職員間で周知、共有に取り組んでいます。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

職員は、前期・後期と2回にわたって自己評価に取り組み面談をおこなっています。年間保育計画に対しての実践状況を振り返り、反省点や、継続する点などを記載しています。反省点は、他の職員の意見を取り入れ改善策を時期の計画に反映し、取り組んでいます。年間を通して研修で得られた内容は、報告書で提出し、職員間での共有を図っています。また、定期的な全体会議やクラス会議、フロア会議、補助会議の場で情報共有や注意喚起・反省・改善策を見出して、お互いの学びとつなげ保育の意識向上、質の向上へと取り組んでいます。