小学館アカデミー西いくた保育園
第三者評価機関名 | 株式会社フィールズ |
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名称 | 小学館アカデミー西いくた保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60名(利用人数:60名) 名 |
所在地 | 214-0037 川崎市多摩区西生田3-13-7 |
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TEL | 044-969-7431 | ホームページ | http://hoiku.shopro.co.jp/hoiku/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2014年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社小学館アカデミー | ||
職員数 |
常勤職員:14 名
非常勤職員:8 名
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専門職員 |
園長:1 名
主任:1 名
保育士:13 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
事務員:1 名
保育補助:1 名
調理補助:2 名
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施設・設備の概要 |
保育室:5室
トイレ:5カ所
調理室・厨房:1カ所
事務室:1室
相談室:1室
更衣室:1室
エントランスホール:
園庭:有
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〘保育理念〙 「あったかい心」をもつ子どもに育てる 愛情・信頼・承認・思いやりの気持ちを持ち その気持ちのこもった行動が素直に表現できることだと 小学館アカデミーは考えます 〘基本方針〙 8つの基本方針 ①「思いやり」の気持ちを大切にします ②「生きる力」を大切にします ③「主体性」を大切にします ④「好奇心」が伸びる環境を大切にします ⑤「経験」「体験」を大切にします ⑥一人ひとりの「得意」を大切にします ⑦「ことば」の美しさ、楽しさを大切にします ⑧「地域との関わり」を大切にします |
小学館アカデミーの運営する保育園の運営理念は「あったかい心をもつ子どもを育てる」であり、「主体性」を大切にします、など8つの基本方針を踏まえて「あそび・せいかつ」から「まなび」へ、そして、子どもの「得意」を伸ばす保育を目指す「楽習保育®」を展開しています。 戸外活動の充実…園庭・ビオトープがあり、地域の木々や小高い山・トンネルなど子どもたちは天気の良い日には元気に身体を動かして遊んでいます。園庭横には井戸があり、夏場には安全に配慮しながら年長児は保育者の援助の元、井戸水を出して川をつくったり、水に触れたりしています。他のクラスは保育者が出した井戸水や水道場のシャワーでの水あそびを楽しんでいます。また、季節の虫(ダンゴムシ・ちょうちょ・ヤモリ・せみ・とんぼ など)にもたくさん出会います。散歩では、杉山神社によく行きます。保育園を出てすぐの所にある階段を登っていきます。境内は広々としており、鬼ごっこをしたり、大縄跳びをしたりしています。 食育活動への取り組み…園庭に畑があり、4・5歳児で商店街にあるお花屋さんに季節の苗を買いに行き、畑やプランターに皆で移し替え、水やり・観察・収穫を体験しています。収穫した野菜は触れる・スタンプに使う・絵を描く・調理してもらい食べるなど年齢に応じて保育に取り入れています。収穫物を給食提供することで食への興味・関心につなげ育てる取り組みを行っています。 |
評価実施期間 | 2023/05/12(契約日) ~2023/12/15(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | 1)子ども得意を伸ばす保育が実践されています 園では、「あそび・せいかつ」から「まなび」、そして、子どもの「得意」を伸ばす保育に取り組んでいます。自然に触れられるビオトープや築山、トンネル、実のなる樹、畑、井戸など、自然の中で四季を体得できる「遊べる」園庭環境を整え、充実した戸外活動ができています。また、定期的に地元のプロサッカーチームからサッカー選手が来園し、4、5歳児がサッカーを楽しんでいます。日々の園生活は子どもの好奇心を伸ばし、実体験によりわくわくできる機会を数多く取り入れ、楽しく遊び、学び、育つ時間を大切にしています。保護者からは、「子どもを大切にしてくれる」「園生活が子どもの心身の発達に役立つ」と高い評価が寄せられています。 2)行政や法人の協力と情報を生かして保育を行っています 川崎市や多摩区などの行政の子育て・保育に関する取組を積極的に取り入れています。川崎市子どもの権利に関する条例に関しての動画研修や、区が取り組んでいる幼保小プロジェクトに参加しています。多数の保育園を運営している法人の子育てに関する知識や情報も積極的にとり入れて活動しています。施設運営の手引きなどのマニュアル、職員育成の研修プログラム、ドキュメンテーションや楽習保育など、法人開発の各種ノウハウを生かした取組を行っています。 3)家庭と連携し、子育てを支える取組が行われています 1階の目につきやすい場所に、手作りの「リンゴの木」の台紙を貼り出し、付箋とペンを備え、保護者が子育てで生じる様々な悩みや疑問を記入して貼り付けるという取組をしています。貼り出された内容に対して、保育士はもちろん、先輩保護者の体験やアドバイス、同じ年齢の子を持つ保護者からの共感や成功例、効果がなかったなど回答のメッセージを貼り出し、情報交換の場となっています。直接話ができなくても、同じ悩みや考えを共有できる機会にもなり、具体的なアドバイスは悩みの解決に生かされるなど、保護者支援につながる取組となっています。保護者同士、園との関わりにより子育ての輪を広げています。 4)子どもたちの社会体験の取組 中期計画には、地域交流を一番に採り上げ、「地域交流により、子どもたちの社会体験を広げる」としています。高齢者施設への訪問や地元のプロサッカー選手によるサッカー教室も行っていますが、地域の行事への参加や職員の地域支援活動は十分ではありません。今後、地域に根ざした保育園として積極的に地域交流を深め、子どもたちが社会体験できる取組が期待されます。 |
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開園10年目を迎え、今回第三者評価を受けさせていただきました。 受審するにあたり、職員をグループ分けして各項目について職員同士が自園の評価をし、話し合う中で園の強みや課題が明確になりました。 今回、第三者評価を通して保護者の皆さまからのあたたかいお言葉・ご意見、職員の率直な意見、調査員の方々の評価と、多くの視点から自園を見ることが出来ました。今回の評価をしっかりと受け止め、今後も「あったかい心をもつ子どもに育てる」保育を実践し保育の充実を図りたいです。 また、保育者の専門性の向上、人材育成にも力を入れ子どもたちのこれからのためにより良い保育園運営に努めていきたいと思います。 この度はありがとうございました。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 法人の理念や基本方針が明文化され、園のしおりやパンフレット、ホームページに記載しています。園の使命、目指す方向、考え方は、入園のしおりや重要事項説明書などに明記しています。職員には入職1年から4年目の研修で、法人が基本とする保育理念・保育方針について理解を確認しています。保護者には、入園説明会や保護者会などで保育理念・保育方針・保育の目標について分かりやすく図解表示された資料を配布し、説明を加えています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 社会福祉事業全体の動向については、毎月開催される法人の「運営事務局連絡会」で共有しています。地域的な保育関連の情報や動向などは、多摩区の園長会や保育総合支援エリア担当者から社会情勢の変化や地域的な特徴などについて確認しています。毎月、保育のコストや利用者の推移、利用率の分析などを行い、収支対比表を法人に提出しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 経営環境や保育内容、組織体制、人材育成や財務状況などについては、法人中心に行われています。園長は法人の「運営事務局連絡会」に出席し、現状を共有しています。会議内容は職員に周知し、改善すべき課題などは園長中心に進めていますが、課題解決・改善の仕組みは、まだ十分に整えられていないとしています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 園独自の3年中期計画を策定しています。「安定した保育・保育力の向上・危機管理」を重点的に採り上げていますが、数値目標や実施状況において評価が難しい状況です。今後は、内容の評価・改善につながる中期計画の策定が望まれます。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 中期計画を反映した事業計画を策定しています。事業計画は、中期計画で採り上げた項目に対し、具体的な取り組みとそれに対する具体的な行動目標をたて、目標に対しての振り返りを行っています。しかし実施状況の評価を行える内容としては十分ではありません。数値目標や具体的な成果等を設定した計画の策定が期待されます。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:c】 事業報告・計画策定の時期や手順を決め、園長・主任で取り組んでいます。中期計画の項目に反映する事業報告・計画を策定し、項目から逸脱しない内容で進めていますが、評価結果に基づいた見直しは行っていません。年度ごとに策定される事業報告・計画は、職員会議で周知しています。今後の課題として、職員への周知だけでなく、職員共に評価・見直しが行える体制を構築していきたいとしています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 事業報告・計画は、園内ホールに掲示しています。具体的な内容、取組のねらいなどは、園だよりやお知らせで詳しく配信していますが、特に保育内容を中心に周知しています。年度初めのクラス懇談会などで資料を配布し、説明していますが、園環境全体についての説明は、十分に行えていません。取組が期待されます。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 保育内容については、組織的に評価を行う仕組みができています。全体的な計画に沿って、年間指導計画、月・週日・日誌に職員の評価・反省が記載され、園長・主任で確認しています。毎年、法人職員としての自己評価や園の総合的な自己評価を行い、第三者評価も今年度受審しました。園の自己評価・第三者評価の結果・改善については、PDCAサイクルを活用していく仕組みが十分に機能していません。今後は、園全体を総合的に評価し、質の向上に繋げていく体制が望まれます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 園の自己評価から課題を抽出し、職員会議で議題として採り上げ、改善に向けて実施するとしていますが、計画的・具体的に取り組む手順が十分とはいえません。今後は、改善策に向けた進捗状況などを確認し、職員全員が同じ意識を持ちながら取り組むことが期待されます。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 園の方針や取組は、全職員で年度末や職員会議で確認をしています。園長としての責務や職務分掌は、運営規定や重要事項説明書などに明記しています。また、保護者や入園希望者には、入園のしおりや園だより、懇談会などで園長としての役割や思いを伝えています。平時・有事における園長不在時の権限委任については、職員に周知しています。また、非常災害対策計画(地震・風水害時)、防犯班編成表(緊急連絡体制)を作成し、組織図を事務所内に掲示しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 「施設長の業務・経営」の研修や、毎月開催する「業務連絡会」、「運営事務局連絡会」で法令について学び、正しく理解しています。人権、環境、個人情報など職員としての倫理綱領・行動規範に関する研修を整え、一人ひとりの職員の理解・把握に努めています。また、園長は注意すべき事例などを採り上げ、職員とともに学び、保育活動に反映しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 職員の自己評価や園の総合的な評価から園環境の現状を把握しています。課題を明確にし、職員会議や研修報告会などで、採り上げています。年間の「事業計画行動シート」を作成し、業務や担当の細分化をして、職員自身具体的な役割を確認・認識する体制を整え、共通認識の強化をしています。園長自らも会議や委員会に参加し、共に考え、共に行動し、質の向上に向けて取り組んでいます。エキスパート研修や外部研修なども充実しており、自己研鑽の場は確保されていますが、まだ、体制的に十分ではないとしています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 経営や業務改善、人員配置等については、法人中心に行われていますが、園においても損益表・予算管理簿による見直しや人員体制の調整を行っています。「職員体制表」を毎月作成し、日々のクラス人数の変動について、無理のない配置調整で対応しています。年度初めに経営状況について職員に周知し、同じ意識を持ちながら質の向上に向けた取組を進めています。手書きの書類などは、専用アプリケーションソフトを活用することで業務の軽減につながりました。また、「年間事業計画・行動計画シート」で予定を見える化し、園長はじめ、職員全員がそれぞれの行動を確認し、取り組むことができています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 人材に関する基本的な考え方や人材確保、育成は、法人の所管です。園長の職権の範囲内で人材育成や人員体制について計画的に取り組んでいます。比較的職員体制にゆとりがあるため、資格の有無により、クラス編成の調整を行っています。また、常勤職員・非常勤職員間の情報共有をこまめにし、同じ意識を持って保育できる環境を整えています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 理念・基本方針に基づいた「望ましい職員としての資質や態度」を明確にし、周知しています。就業規則や個人能力向上シートなどに、人事に関する基準について明記しています。処遇関連は、「保育施設専門社員給与規定」に定められています。年2回、人事考課表に職員一人ひとりの専門性・職務遂行能力としての成果や貢献度について園長・主任による評価が行われます。また、職員の意向調査も行い、人事考課表に反映しています。専門性、階層別、キャリアアップ制度など、将来設計に向けた自己研鑽の機会を設け、学習しやすい環境を整えています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 労務管理に関する責任体制は、法人と園で明確にしています。就業状況は、毎月確認し、シフト作成時に本人が有給休暇の希望や振替休暇などを書き込める仕組みにしています。残業時間の多い職員には、職員体制の状況をみながら本人の意思で時間消化することも許可しています。職員の健康と安全については常に配慮をし、ストレスのない就労環境に努めています。また、法人内にメンタルヘルスケアの窓口も整えています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 職務遂行能力の育成として「個人能力向上シート」で確認しています。年2回、個別面談を行い、必要な保育能力や本人の目標・意向をもとに目標設定を明確にし、目標に向けての助言や支援を行っています。必須、階層、エキスパート研修やキャリアパス制度などを導入し、年間の研修計画を作成して職員の育成を行っています。引き続き、職員のレベルアップの後押しをしていきたいとしています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 法人の期待する職員像を明確にしています。必要とされる専門技術や専門資格は、「個人能力向上シート」に明記しています。年間の研修計画を各職員に配布し、階層別研修やベーシック・アドバンス研修など必要な研修は自己管理としています。また、外部研修受講には、助成金が支給されます。面談を年2回実施し、一人ひとりの進捗状況などの確認を行い、必要に応じて助言や指導を行っています。研修内容やカリキュラムの見直しは、法人中心に行われています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 人事管理は法人中心に行われていますが、園においても一人ひとりの知識や専門資格の取得状況を把握しています。新任職員や習熟度に配慮したOJT支援は、テーマ別に各研修クラスで学習できるようにしています。研修後に意見交換を行い、研修内容の評価・見直しを行う手順を整えています。研修受講や資格状況をもとに個々に必要とされる職務遂行能力の育成に努めています。外部研修の情報提供を行い、受講しやすい体制を整えています。研修や学習の機会は、基本的に常勤職員対応ですが、非常勤職員においても今後は検討していきたいと考えています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 実習生の研修・育成に関する基本姿勢を明文化し、受け入れのマニュアルを作成しています。基本的に園の指導体制中心に行いますが、学校側や実習生の希望する項目もプログラムに取り入れ、効果的な内容で実施するとしています。実習中に学校側との連携はしていません。今後は、実習状況を共有し、継続的に連携することもマニュアルに追記していきたいとしています。コロナ禍で実習生の受け入れは中止していましたが、状況に応じて受け入れを再開していきたいとしています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ホームページには、保育理念、保育内容、年間行事や園のブログなどを掲載しています。事業計画・報告、予算決算情報などは公表していません。園内には中期計画、事業計画・報告や第三者評価の仕組みを掲示しています。第三者評価の受審結果は、「かながわ第三者評価推進機構」のWEBサイトに公表されます。苦情・意見については、個人情報に配慮したうえで掲示し、記録しています。地域向けの園情報は、園のホームページ、多摩区の保育園情報に紹介しています。また、多摩区主催の「たまたま子育てまつり」などに園の紹介パンフレットを置いています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 事務、経理、取引などのルールは、就業規則や業務・財務・取引契約関連の各規定に従って行っています。また、法人による内部監査が定期的に実施され、適正な運営であるかの確認をしています。監査結果による指摘事項は園長中心に取り組みます。損益表を毎月法人に提出しています。外部の専門家による監査支援は行われていません。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 基本方針に「地域との関わりを大切にするこ」を明記し、中期計画には、地域交流を一番に示し、「地域交流により、子どもたちの社会体験を広げる」としています。高齢者施設との交流を恒例的に行っており、コロナ禍でも施設の玄関先で歌や踊りを披露したり、制作物を届けるなど途切れることなく続けていました。他園の年長児らとの交流、小学校での運動会や夏祭りを実施するなど、園発信の行事を積極的に行っていますが、地域の行事参加や職員が地域的な支援を行う活動は十分ではありません。今後の取組が期待されます。地域の情報は玄関先に置いています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ボランティア受け入れの基本姿勢を明文化しています。受け入れマニュアルも整えています。現在は、まだ、コロナ収束中であり、万全な状況ではないため、ボランティアや体験学習の受け入れは中止しています。 状況に応じて再開していきたいと考えています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 関係機関や団体などの資料は、ファイルボックスにまとめ、職員間で共有しています。多摩区の保育総合支援担当は、看護師・栄養士が速やかに連絡が取れるよう、事務所内に掲示しています。区役所の定期的な巡回やオンライン会議などに参加していますが、協働的な取組は、まだ十分に行えていません。虐待などの対応は、多摩区子ども家庭支援課や北部児童相談所と連携し、子どもの情報や状況を共有する体制ができています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 多摩区の子育て支援機関との連携や多摩区保育総合支援のエリア担当者らとの交流により、地域の子育て世帯のニーズを把握しています。園で開催する運営委員会には多摩町会連合会の方たちの参加があり、地域の課題やニーズなどの把握をしています。高齢者施設や地元のプロサッカー選手によるサッカー教室開催など、地域的な交流は行っていますが、園としての地域貢献は十分ではなく、今後は、栄養士・看護師による育児相談や絵本の貸し出しなどを積極的に行っていきたいとしています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 高齢者施設への訪問は、恒例的に実施しています。コロナ禍で、玄関前で踊りや歌を披露しました。地域貢献とする具体的な活動は、まだ、十分ではなく、今後は、法人出版の絵本や子供向け書籍などを活用し、絵本の貸し出しやお話会なども実施していきたいとしています。朝の掃除、散歩での挨拶など、地域住民との日々の小さな交流も大切にしています。地域の防災対策や被災時の支援については、現在具体的な取組はありませんが、今後は受け入れ体制も整え、貢献していきたいと考えています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 法人の基本方針8項目の中に「主体性を大切にします」を掲げ、子どもの人権を尊重する姿勢を明確にしています。主任、リーダー層は川崎市が制定した子どもの権利に関する条例に関する動画研修を受講し、園内で伝達研修を行っています。また、職員は全国保育士会による「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を使用して各自が自身の保育の振り返りをしています。その結果について職員会議の場で話し合う機会も持っています。今後は、児童憲章や子どもの権利条約、児童福祉法の理解を促す取組、子どもがお互いを尊重する取組などが加わることが期待されます。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 「施設運営の手引き」心得・コンプライアンス編には子どものプライバシーの尊重と保護について規定と業務マニュアルを備えています。又、プライバシーの保護に関する動画研修とともに、職員会議や昼打ち合わせの場で、子どものプライバシーや羞恥心に配慮する保育について、具体的な場を想定して話し合い、その結果を職員間で共有しています。乳児のトイレでのオムツ替えの仕方、職員の立ち位置や場所を工夫して「他の子どもから見えないようにする、幼児の部屋での着替えは必ず上下共に脱がないようにする、プールでの着替えはバスタオルの中で行う」等を確認しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 園の情報は、園のホームページやブログで閲覧ができる他、多摩区の子育て情報BOOKや区のホームページに公開されています。区役所での「多摩区作品展」や「たまたま子育てまつり」の会場で園のパンフレットを展示しています。パンフレットは、カラー刷りで、保育理念「あったかい心を持つ子どもに育てる」、基本方針、保育目標、園独自の『楽習保育』の考え方、年齢別受け入れ児童数、一日の流れ、年間行事、園の見取り図、地図等がわかりやすく記載されています。見学希望者には、相手方の都合に合わせて、園長が園の様子やパンフレットでの説明を行っています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 入園が決まった利用者には、入園前に主任、リーダーが個人面談を実施し、園の決まりや約束事などを丁寧に説明し、保育時間の確認等を行っています。入園説明会で、園長が入園のしおりや重要事項説明書を使い、園の概況、保育の方針や内容を説明しています。その際、重要事項説明書に対する同意、及び個人情報の使用については写真掲載の可否についての確認を得ています。又、在園児の保育時間の変更にあたっては、保護者と時間を設けて話し合い、決定しています。特に配慮が必要な保護者には、個別で時間を設け、話しやすい環境を作り対応しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 子どもが転園するときは、区に異動届を提出すると共に、次の園が決まるまで退園日を調整するなど保育を継続できるように配慮しています。退園児・卒園児の児童票などの書類は退園・卒園の後5年間保存しています。保育所利用終了後も相談したい事があれば対応することを口頭で伝えていますが、文書を作成して手渡す事はしていません。卒園後も卒園児との関係性を維持するため、卒園1年目の運動会に案内を出しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 コロナ禍でも希望者とは個人面談を実施し、現在は、個人面談の他、保護者会や保育参観も再開しています。これを契機として保護者間交流も始まっています。保護者の意向や満足度は、行事後にアンケートを実施し、集計したものを掲示しています。また、今回の第三者評価での利用者調査も、園に対する評価や満足度を知る上で大変参考になり、行事後アンケートと同様に職員間での共有を図り、次年度に生かしていきたいと考えています。ブログでの情報発信や昨年から開始したドキュメンテーションの玄関での掲示も、保育の目的やねらいを保護者に理解してもらう目的で実施しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 園や保育内容についての苦情・相談窓口と受付方法を入園のしおりや重要事項説明書に明記しています。苦情受付窓口(クラス担任)、園内苦情解決者(園長)、法人の苦情解決窓口を整備しています。受付方法としては、直接の申し出、園内設置の投書箱、専用Eメール、電話・手紙など多方向に窓口があります。外部の第三者委員や区の窓口も紹介しています。苦情があった場合は、ご意見簿を作成し、苦情内容と経過・結果について記録し、申出人へフィードバックする仕組みを作っています。また、職員への周知や聞き取りが必要な場合は、職員会議で報告し、全体での共有を図っています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 入園時に、苦情解決制度があり、苦情受付窓口も多数あることを説明しています。又、玄関に投書箱と「ご意見・ご要望の解決のための仕組み」の文書を掲示しています。アプリケーションソフトの連絡帳機能を使って保護者から相談があれば、送迎時に対応しています。内容によっては時間を設け、相談室を利用して対応をしています。希望する保護者には、いつでも個人面談が可能だと伝え、家庭での悩みや相談に対応する場を設けています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 職員は送迎時の保護者との会話、専用アプリの連絡帳などで保護者の意見を聴取しています。すぐに反映するために、昼打ち合わせや職員会議の場で報告しています。また、玄関には投書箱と「ご意見・ご要望の解決のための仕組み」という文書を掲示し、分かりやすく説明しています。必要時には個人面談の場を設けるなど保護者から苦情・意見・要望に対して多くの方法を用意しています。また、その記録や検討・フィードバックの手順も定められています。今後は、受けた相談や意見に対しての対応について、リーダー層だけでなく一般職員の理解と意識の向上のための取組が期待されます。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 安全委員が法人の安全関係会議で事故事例や再発防止策などの情報を得て、その内容を園で報告し、共有しています。園で怪我が発生した場合には、保護者連絡や受診など迅速に対応しています。定められたルールで区や法人にも報告しています。怪我の記録は看護師が取りまとめ、職員会議や昼打ち合わせの場で、怪我の報告や振り返り、ヒヤリハット報告の共有を行っています。危機対応や安心安全管理のマニュアルがあり、園内外の研修にも参加しています。お散歩マップやヒヤリハットマップを作成し、園内と散歩時の危険個所を職員に徹底しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 地域の最新の感染症情報を収集し、迅速に対応できるようにしています。最新情報は、保護者にはアプリを通じて情報発信し、玄関に「ほけんだより」とともに掲示しています。看護師を中心にして早期発見、保護者への周知をしています。園内研修で、ノロウィルス/嘔吐処理、インフルエンザ/消毒などのテーマで看護師が講師となって適時実施しています。また、保育園安全管理・危機対応マニュアルを各クラスに設置して感染症の対応や予防策が確認できるようにしています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 非常災害時の対応方法について、入園のしおりに詳細が記載されています。防火管理者の設置と消防署等からの指導、自衛消防組織を作り、避難訓練及び消防訓練を毎月1回実施しています。土砂災害警戒(崖崩れ)区域に建物の一部がかかっている為、土砂災害を想定した訓練を年1回行っています。アプリ、安心伝言板、ブログなど複数の媒体から安否確認ができるようにしています。定期的に備蓄品と防災リュックの内容、期限の確認と入れ替えを行っています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 法人が作成した「施設運営の手引き(実務編)」に、基本的な保育の実施方法が記載されています。子どもとの接し方、泣く時、オムツ替え、排せつ、シャワー、手洗い・消毒、身体計測などの内容があり、入職前研修や1~3年目研修でその内容説明が行われています。手引きは各クラスに保管されており、いつでも見返すことができるようになっています。「全体的な計画」の中で保育目標を明確にし、”あったかい心を持つ子どもをそだてる”という保育理念のもとに保育をおこなっています。今後は、定められたマニュアルどおりの保育を各職員が実施しているかの確認方法の確立が期待されます。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 「全体的な計画」は年度末に見直しを行い、次年度に向けて変更しています。保育の標準的な実施方法が記載されている「施設運営の手引き」は法人で定期的に見直しています。子どもの人権尊重やプライバシーの保護については、日々、会議で見直し、職員間で共有し、保育計画に反映させています。運営委員会などでの保護者からの意見を基に、職員間で話し合い、意見を反映しています。今後は、保育の標準的な方法の見直しを園でも行うことが期待されます。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:b】 「全体的な計画」は主任、園長が作成しています。年間指導計画、月案、週案、個人月案の計画⇒実践⇒振り返り⇒反省・評価をクラス担当が作成し、その内容のチェックを主任、園長が行っています。保健計画を基に看護師が保健指導を行ったり、食育計画を基に栄養士が食育活動を行うことで様々な職種が保育に携わっています。今後は、支援困難ケースへの対応方について検討し、より積極的で適切な保育の提供が期待されます。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 「全体的な計画」は年度末に園長、主任、リーダー間で保育を振り返り、見直しを行い、保護者のニーズを踏まえた形で次年度の指導計画を立てています。その内容は全職員に周知されています。各クラスの年間指導計画も各クラス単位で見直しを行い、その報告を主任/園長にしています。月案・週案はその都度見直しを行っています。指導計画に変更があった場合は、各クラスで修正し、クラスのタブレット端末を使って手順に従い、変更しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 入園後の子どもの発達状況は、アプリの個人帳票、発達記録に定期的に記録し、園長と主任がその内容を確認しています。手書きで記録しているのは、個人面談の内容でその都度、児童票にファイルされています。毎日の昼打ち合わせ、月一度の職員会議、必要に応じてリーダー会議やクラス会議、乳児・幼児会議を実施しています。会議内容は回覧され、全体で情報共有されています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 入園前説明会で「個人情報等の取り扱い」について説明し、保護者から同意書をもらっています。職員会議で個人情報の取り扱いなどの事例を出しながら共有を図っています。また、プライバシー保護に関する研修も実施しています。個人名の入った書類は事務所内のカギのかかる棚で保管しています。廃棄については法人で策定された保管期限リストを基に、廃棄年数ごとに書類を分けて管理しています。退職職員が出た場合は、クラスで設定しているパスワードを変更し、退職者がアクセスできないような工夫をしています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 全体的な計画は、園の保育理念、基本方針、保育目標を明記するとともに、園の環境や状況などを踏まえながら作成しています。作成する際には保育所保育指針を読み返したうえで作成しています。主任が原案を作成し、園長の確認と承認を得て、3月末の職員会議で職員に内容を周知しています。全体的な計画は、更衣室、事務所、室内に掲示し、日頃から職員に意識付けできるようにしています。保育理念や年間行事計画などを保護者にも共有できるよう掲示しています。今後、作成過程での参加メンバーや職員の参画の仕方、保護者への周知について更なる工夫が望まれます。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 施設が広く、清潔感と開放感があり子どもたちがのびのび過ごすことができる環境が整備されています。室内の温度、湿度などの設定は、各クラスごとの衛生管理チェック表に記載し、快適に過ごせるよう管理しています。又、トイレ掃除を1日2回、トイレそうじチェック表にて行っています。ドアは手を挟まないような作りにするなど、室内の危険個所のヒヤリハットマップを作成しながら安全面に配慮しています。2コースの散歩マップで、散歩時の危険個所を職員で共有しています。各クラスとも一人ひとりの子どもたちが落ち着ける場所を確保するようにしていますが、構造上、困難なクラスもあります。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 入園前面談の際に、園児について発達面や家庭環境などを細かく保護者から聞き取っています。又、新入園児の情報を職員に全体共有する時間を作り、園全体で見ていくようにしています。入園後は一人ひとりの発達や発達過程を見ながら、個人案や月案などの計画を立てています。定期的に会議を開き、振り返りリストを用いて職員同士で子どもとの接し方や保育について話し合う機会を作り、よりよい保育のためのチエックリストを使って自分自身の保育を振り返る機会としています。職員に、川崎市の児童虐待対応ハンドブックや「保育所等における虐待等の防止及び発生時の対応」に関するガイドラインを読むように促しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 年度が始まる前、園児の動きや動線を考え室内環境を設定しています。子どもたちの年間カリキュラムを作成し、月案、週案を立て、実施後は評価・反省を行い、次の保育に生かしています。手洗い、うがい、着替え、トイレ、お箸の使い方などの基本的な生活習慣の取得に関しては、一人ひとりに合わせての援助を心がけています。意欲的に行えるような声かけや必要な援助をして自分でできた気持ちを育てるようにしています。その日の天候や子どもたちの体調や疲れなどを考慮し、静と動のバランスに配慮し、活動の調整をしています。活動中も状況に合わせて活動内容を変更するなど適時対応しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 基本方針8項目のひとつに「『主体性』を大切にします」があり、全クラスの指導計画で主体性のある子どもに育つが意識されています。そのため、保育者同士で主体的保育について話し合い、考えを共有し、意識して保育しています。また、自然との触れ合いを図るため、園庭遊びや散歩など戸外での活動を重視しています。園庭遊びは乳児、幼児で時間を決めており、平等に使用しています。散歩も週1回はできるようふたつの散歩コースを設定しています。高齢者施設との交流、商店街へのお買い物(4・5歳児)など、地域や近隣の人々と交流しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 保育士に見守られながら自分のしたい事に取り組めるような環境設定をしています。室内では、子ども一人ひとりの個性や興味に合わせるよう、好きなものは取り合いにならないよう多く用意したり、コーナー遊びができる場所を確保するようにしています。園庭では自然物によるビオトープを整備し、築山を作り、柿の木をはじめ植物や木を選び、虫や鳥が集まるような環境つくりをしています。又、活動中に友だちとのトラブルがあった場合は近くにいる保育士が仲立ちをするようにしています。コロナ禍だったこともあり、異年齢児との関わりや地域の人との交流機会が持てずにいましたが、年長児と1歳児の交流などの取組が開始されています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 年齢に合わせて、集団生活を送りながら一人ひとりの子どもの発達に応じた活動ができるよう支援しています。3歳児はまだ甘えたい気持ちも多く、担任が付き添いながら生活の中でできることを確認していきます。4歳児はゲームなどに興味関心が強まる中で、友達との関わりを楽しみながら喧嘩にならないよう子どもたちの気持ちを汲み取るようにしています。5歳児は就学準備プログラムとして、椅子に正しく座れるようにしたり、自分から話しかけられるように働きかけています。又、担当保育士は、幼保小プロジェクトに参加し、子どもが近隣の小学校を訪問したり、年長児同士の交流機会を持つなどの計画を立て実施しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 障害のある子どもについては、担任が、クラスの指導計画と関連付けた個別指導計画を立て、個別観察記録を記入し会議で状況を共有しています。療育に通っている時は、園での様子を伝え、療育のスタッフと情報共有し、参観を実施しています。障害のある子どもの保育に関しては、専門的知識と研修が必要なため、現在、担当保育士を特定しています。担当できる保育士確保のため、発達支援コーディネーターの研修受講も計画しています。また、保護者とは、連絡ノートのやり取りを毎日行うようにしています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 現在、延長保育の利用者は3~4人で、保育士2名体制で合同保育を行っています。職員は、毎日昼打ち合わせの際に、長時間利用する子どもの体調や様子を情報共有し、視診表に伝達内容を記入し、伝達漏れのないようにしています。子ども一人ひとりの体調や興味に合わせて年齢にあった玩具を出したり、マットを敷いたスペースでコーナー遊びができるようにしています。現在のところ、延長保育の子どもたちも午後6時半くらいには退園するので捕食は提供していません。又、早朝7時~8時の時間帯は合同保育を職員2~3名体制で行っています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 多摩区の様々な会議により年長児交流や小学校との連携を図っています。年長担当が年長児担当者連携連絡会に参加することで、年長児交流について進めていくことができ、11月と1月に3園での交流予定があります。小学校との連携では、6、7月に参観という形で1年生の授業風景を見せてもらったり、意見交換会の場を設けてもらう小学校もあります。保育所児童保育要録に関しては、アプリの保育帳票から保育要録を入力して作成し、印刷したものをそれぞれ入学する小学校に送付しています。又、気になる園児については、要録とは別に電話にて小学校の先生に引き継ぎを行っています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 健康管理に関しては、施設運営の手引き(実務②)に細かく記載があり、手引きに基づいて管理を行い、基本的に看護師が保健日誌を記載しています。専用アプリで病欠や風邪症状の知らせを確認し、9時半までに看護師が全クラス視診に回って園内の人数確認と共に体調について確認し、園長に報告しています。保育中の発熱、体調不良があった場合は、看護師と園長が確認後、保護者に迎えをお願いしています。怪我の場合は、看護師と園長が確認後、病院受診の検討、保護者への連絡、受診の判断をしています。登降園時での保護者との会話やアプリでのやり取りで既往症や予防接種の状況を把握しています。健康に関するお知らせや園内での感染状況などをエントランスに掲示し、保護者へ知らせています。感染症の状況によっては、アプリで注意喚起のお知らせを配信しています。看護師はSIDSだけでなく、嘔吐処理の仕方やプール前研修など様々な研修を行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 嘱託医による健康診断は、1歳児は原則2ヶ月に1回、2歳児以上は年3~4回、歯科健診は年1回実施しています。プールが始まる前に全園児に嘱託医による健診を行っています。又、身体測定(身長・体重)は毎月実施しています。健診結果は、各クラス別に結果を集計し、確認の上、必要事項を保健日誌に記載しています。健康診断の結果は、その都度保護者に伝えています。健診前に保護者に手紙で相談・質問事項があるかどうかを聞いています。あれば嘱託医に相談・質問内容を伝え、健診時に確認し、その結果を保護者に連絡しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 マニュアル「施設運営の手引き(実務①)」にアレルギーについて記載があります。「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」と医師の診断書を基にアレルギー疾患のある子どもに対応しています。入園時の説明会で、栄養士と看護師が同席してアレルギー対応を説明し、保護者の理解を得ています。基本的には除去食の提供ですが、対応が難しい場合にはお弁当の持参を依頼する事もあります。別の席で食事をしていますが、他の子どもたちには、なぜなのかを分かりやすく説明しています。年2回川崎市に関係書類を提出しています。審査後の結果は、該当児の児童票に入れて保管管理しています。クラス担当や看護師、栄養士、園長で情報共有し、園全体で理解対応するようにしています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 栄養士が食育の計画を立て、保育士と共有し、年間計画に取り入れています。今までに世界の国々や日本の各地をテーマにして、ストーリー性のある食育年間計画を立てたこともあります。各クラスの指導計画の中で、環境(机の配置・職員の位置・食事の雰囲気など)を整え、見直しもしています。食事の個人差を把握し、無理強いせず、又、体調面なども考慮して援助しています。食育活動では、子どもが食に関心を持てるよう園庭でサツマイモやピーマン・そら豆など夏野菜を育て収穫をしています。エントランスに食育活動の様子を掲示し、保護者が閲覧できるようにしています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 毎月、栄養士が季節感や地域の食文化を反映した献立を考えています。子どもの日や七夕、誕生日などの行事や季節に合わせた献立も立てています。食事の様子や個々の食べ方や形状、食べる量などを知るため、定期的に栄養士が食事の様子を見たり、子どもたちと会話しながら一緒に食事を楽しむようにしています。子どもたちとの会話の中から子どもたちに人気のある献立を確認しています。又、残食も確認し次月の献立に反映しています。マニュアル「施設運営の手引き(実務①)」に調理、給食、授乳、食育、衛生、アレルギーなどの食に関する記載があり、職員は参考にしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 保護者との情報交換をアプリケーションソフトで行っています。登降園の状況、園からのお知らせや緊急時の連絡など、タイムリーに情報共有ができています。保育の意図や保育場面をイメージできるように「保育ドキュメンテーション」を掲示し、子どもたちの成長過程を共有することもしています。定期的に実施する懇談会、個人面談や行事などで園の方針や活動の狙いを説明しています。保護者間の交流を深めるため、園からだけでなく、誰でも回答できる掲示コーナー(「リンゴの木」のイラストに発達段階で生じる様々な悩みを付箋で張り出し、回答も張り出されるコーナー)を設けています。いつでも誰でも気楽に意見交換ができると保護者から好評です。個人面談は保護者の希望、また、子どもや保護者の様子により随時機会を設け、家庭での生活状況の把握や経過観察を行います。面談内容は、「個人面談記録」として児童票に追記し、保管しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 送迎時に園での様子や子どものエピソードも伝え、その日の保護者と子どもが、より密接し安定した関係が保てる支援を行っています。保護者が、安心して子育てが続けられるように育児の悩みや思いをしっかり受け止め、共に子どもの成長を見守り、寄り添う支援に努めています。また、相談内容により、担当保育士だけでなく、主任や園長、また、外部の専門家などの援用支援にも繋げています。家庭の状況や保護者との面談内容は、児童票に記録し、必要に応じて継続的な取組を行っています。保護者アンケートでは、「子どもを大切にしてくれる・園生活が子どもの心身の発達に役立つ・相談しやすい雰囲気」には、高い評価が寄せられています。園はさらに信頼関係を深め、どんなことでも相談ができる園環境にしていきたいとしています。今後も引き続き、子どもや保護者が安心して学び育つ園環境が期待されます。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 虐待防止の措置について運営規定や重要事項説明書などに園の方針を明記しています。日々の視診、着替え、表情、態度などの観察から、虐待を見逃さないように早期発見・早期対応に努め、虐待の疑いがある場合は、園長はじめ全職員で共有し、関係機関との連携・対応しています。保護者や子どもの様子から必要に応じた支援体制も整えています。定期的に横浜市の「よりよい保育のためのチェックリスト」や法人の「不適切保育のチェックリスト」で自己チェックを行い、日々の保育実践の振り返り・見直しをしています。チェックリストの結果を分析し、必要な項目については学習会を開き、園全体で人権養護の意識付けを高めています。児童虐待防止のマニュアルを整え、園内研修を毎年実施していますが、今後もマニュアルを基に継続的な意識付けを図っていきたいとしています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 保育指導計画の評価・反省を各クラスや職員会議で行い、年度末に総合的な振り返りや見直しを行っています。「個人能力向上シート」や職員の自己評価から課題を抽出し、職員間で意見交換を行う機会も設けています。園長は、職員の保育観を把握し、必要に応じて保育環境の整備や学習・研修を重ねながら職員一人ひとりの保育能力の向上につなげています。園の総合的な自己評価は、園長・主任・リーダーで行いますが、職員の自己評価、保護者の意見、施設環境の評価などから園の自己評価にリンクさせる仕組みが十分ではありません。園運営におけるPDCAサイクルを正しく活用し、園の自己評価から事業計画・報告、そして中期計画の目標へと、すべてがつながる園全体の自己評価が期待されます。 |