川入ハウス
評価結果報告書
| 評価機関名 | ㈱第三者評価機構神奈川評価調査室 | ||
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| 評価対象事業所名 | 川入ハウス | ||
| 評価対象種別サービス | 共同生活援助 | ||
| 設立年月日 | 2020年05月01日 | ||
| 経営法人・設置主体(法人名等) | ていてい合同会社 | ||
| ③ 理念・基本方針 | すべての人が「その人のままで」、地域の中で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指します。 支援とは、変えることではなく、寄り添い、尊重し、その人の持つ力をともに信じること。私たちは、日々の関わりの中で生まれる小さな気づきや変化を大切にし、暮らしの延⾧にある支援を、あたりまえの営みとして提供していきます。 | ||
| ④ 施設・事業所の特徴的な取組 | 私たちが最も大切にしているのは、利用者様が毎日を安定して、規則正しく過ごせる環境を整えることです。 安定した暮らしは、日中の仕事や活動に安心して打ち込むための土台となります。 そのため、私たちは服薬や金銭の管理、生活リズムの維持など、ご本人の力だけでは難しい部分を、専門職として一緒に確認し、支えています。 この管理こそが、利用者様一人ひとりが社会で力を発揮するための、最も確実で重要な支援であると考えています。 |
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| ⑤ 第三者評価の受審状況 |
開始:2025年08月01日 終了:2026年01月10日(評価結果確定日) 受審回数:0回(0年度) |
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| ⑥ 総評 ◆ 特長や今後期待される点 |
川入ハウスは、今年の9月まで利用者が1名だったので、職員も配慮のうえ声がけをしていた事業所です。本人は「一人が楽」と言っていたものの、新しい利用者が入居して話し相手ができて安心している様子があります 川入ハウスでは、集合住宅の一室を活用しています。市内にある他3箇所のグループホームを2名の職員が巡回して清掃しており、また利用者2名が男性ということもあってか、物がなく整然としています。生活上自立度が高い利用者が住まうことから、居室に職員が入ることはなく、共有部分の清掃は職員がおこなっています。段ボール箱にビニール袋をかぶせて、「燃えるゴミ」「ペットボトル」「ビン・缶」と分別できるようにしてあって、職員が日頃から5Sに配慮していることが判り、また基準遵守として非常灯と火災報知器が適切に設置されていることも視認しました 利用者は、休日には買い物や床屋に出かけるとか、他の利用者とランチすることがあるとともに、集団活動として正月には宿泊旅行のほか、バスツアーなどが毎年2回程、恒例行事として実施されています。企画プログラムには「食べ放題」も含まれ、日常においてもBBQ、花見といったイベントが多彩です 利用者への真摯な姿勢が伝わる取組みがあり、職員は一日の業務の流れをよどみなく話していて習熟が高いことは確認できましたが、今後の向上点としては組織としての機能を高めるべく、「職務分掌と権限・責任が明確にされ、職員に周知が図られる」ことを期待します |
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| ⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント | 日々の支援において、利用者一人ひとりに寄り添い、安定した生活を支えている点をご評価いただけたことを、大変ありがたく受け止めております。 一方で、組織的・計画的な取組や、人材育成・情報共有の仕組みが十分に整っていない点、また権利擁護・プライバシー保護に関する体制の明文化が不十分である点についてご指摘を受け、事業所としての課題を再認識しました。 今回の評価を踏まえ、職員間の共有や体制づくりを見直すとともに、必要なマニュアル等の整備を進め、より良い支援につなげていきたいと考えております。 今後も、利用者が安心して地域で暮らし続けられるよう、サービスの質の向上に努めてまいります。 |
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| 詳細評価PDF | |||
| Ⅰ-1 理念・基本方針 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) すべての人が「その人のままで」、地域の中で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指している。支援とは、変えることではなく、寄り添い、尊重し、その人の持つ力をともに信じること。私たちは、日々の関わりの中で生まれる小さな気づきや変化を大切にし、暮らしの延長にある支援を、当たり前の営みとして提供していく考えである。◆評価機関からのコメント 事業所としては、「理念に基づき、利用者一人ひとりの個性を尊重しつつ、グループホームに生活しながらも、就労につながるための支援をおこなっている」としています。タバコが趣味の利用者について、近隣からニオイについてクレームが挙がった例では、換気を強力なものに替えて部屋での喫煙とし、本人に周囲の人の気持ちをかみ砕いて伝え、挨拶を励行するなどして、受け入れてもらえるよう支援した事もあります |
| Ⅰ-2 経営状況の把握 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 毎月の収支報告や利用率の推移を法人本部と共有し、定期的に経営状況を確認している。収入、支出、稼働率などの数値を分析し、安定した事業運営と、将来のサービス向上のための財源確保に繋げている。◆評価機関からのコメント 毎月の収支報告や利用率の推移を法人本部と共有し、定期的に経営状況を確認しているのは管理者やサービス管理責任者など上位者です。月に1回、4つのグループホームの職員が集まっての会議はあるものの、おおむね利用者の事に終始していて、経営状況の報連相はおこなわれてはいません |
| Ⅰ-3 事業計画の策定 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 前期の事業報告及び経営状況の分析、また厚木市における障害福祉サービスのニーズを踏まえ、毎年度、新計画を役員間で検討している。計画には、職員の資質向上研修の実施や、利用者様の満足度向上に向けた具体的なサービス改善などの内容となっている。◆評価機関からのコメント 事業の計画は役員で概ね決めています。リーダー会議においてリーダー以上の職責者は事業計画を確認していますが、全職員で策定するとか、内容を発表するといった場はありません。職員も「上で決めたらいいこと」としていて、受け身です。見直しについては、年度末に「できたこと、できなかったこと」を整理して次年度につなげていますが、中間の振り返りや修正はおこなわれていません |
| Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者の状態や意向の変化に柔軟に対応するため、日々の支援記録を基に職員間で情報を共有し、定期的に支援方法の見直しを行っている。また、主治医や関係機関とも緊密に連携し、専門的知見を取り入れることで、常にサービスの質の向上に努めている◆評価機関からのコメント 支援記録をもとに個々の利用者の目標を考え、日々実践することはありますが、福祉サービス全体の質の向上に係る課題を文書に落とし込み、職員間で共有化を推進するには至っていません。また職員の参画のもとで改善策や改善計画を策定する仕組みも現在はありません |
| Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 管理者は、利用者様のプライバシーや自己決定権が最大限尊重されるよう、地域連携のあり方について慎重な判断をおこなっている。制度と個人の尊厳が相反する可能性がある場面では、関係機関と協議を重ね、利用者様の利益を最優先する方針を明確に示している。◆評価機関からのコメント 管理者は、自らの役割と責任について、組織内に書面での表明はしていませんが、「管理者は知見があるので、信頼できる」と、職員は評しています。具体的には、例えば利用者の具合が悪い時に「どのようなところと連携したらいいのか」とか、救急車を呼ぶといった判断と指示が速やかで、職員では判断を迷ってしまうことも的確に指示を出しています。現状、管理者への要望はないとのことからもチームワークの高さが覗えます |
| Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 発達障害や精神障害といった「見えない障害」への理解を深めるため、職員研修の機会を設けている。医療機関等から得た最新の知見を共有し、支援者としてのアセスメント能力や対応技術の向上を図っている。◆評価機関からのコメント 外部研修には法人が費用負担して主に上位者が参加しており、その内容は会議で降ろされて共有しています。また一般職員は動画配信による研修が大半です。「研修は自分たちの為ではなく、利用者の為だと思っている」との心強い言葉も職員から挙がっています。他にも資格取得に向けた応援もありますが、一方で、目標管理制度といった個別の成長を支援する仕組みはありません |
| Ⅱ-3 運営の透明性の確保 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) サービス内容や利用料金などを明記した重要事項説明書を用意し、見学や契約時にわかりやすく説明している。また、理念やサービス内容を明示したホームページも開設している◆評価機関からのコメント ホームページが開設されています。職員は、「こんなこともやっている」といった業務を紹介していくとよいと考えており、今後は「通院支援の写真もアップしたほうがよいのでは」と話してくれました。周囲は賃貸住宅が多く、一軒家であっても一つひとつが大きく(広く)、隣りという感じがなく、交流が持てない環境です。日中家にいる人が少ないことから、地域との関わりは災害時等を考慮しますと一つの課題です |
| Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者自身のペースで、一人の地域住民として自然な形で社会と関わることへの支援に努めている。例えば、近隣のスーパーマーケットでの買い物、図書館や体育館の利用、本人が興味のあるサークル活動への参加など、個々の希望に応じた外出や社会参加を後押しすることが、私たちの考える「地域交流」である。◆評価機関からのコメント 利用者は、休日には買い物や床屋に出かけるとか、他の利用者とランチということもあります。また、利用者全員が、法人内の「まんまんハウス」の食堂で食事を摂るので、まんまんハウスの近隣の皆さんと顔を合わせる機会が増え、ひいては交流につながっています。また日中通う法人内の就労継続支援B型事業所では、ペットボトルのキャップの回収を募っていて、事業所内でもビンカンの分別は利用者がおこない、回収日には出しています |
| Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス |
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| Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 支援のあらゆる場面において、本人の意思や言葉に耳を傾けるようにしている。特に、地域との関わり方などプライバシーに関わることについては、本人がどうしたいかを確認し、その気持ちを支援の前提としている。◆評価機関からのコメント 職員に「なぜ、それをするのですか」と問いかけると、理由が曖昧なことが間々あり、根拠がない、若しくは薄くても実践に動いている様子です。法人が、利用者を尊重した福祉サービスの提供に関する「倫理綱領」や規程等の策定には至っていないこともあり、現状は尊重について理解しているからというより、思いやりや親切心の高い職員が個人の能力で実践につなげているのではないかと受けとめました。実際、職員が利用者を気にかけ、寄り添っているエピソードは数多くあります |
| Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定) |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 地域交流や外部機関との連携について、その目的や内容、プライバシー等考えられる影響を分かりやすく本人に説明し、同意を得るプロセスを重視している。「知られたくない」という意思表示があった場合は、それを自己決定として尊重している。◆評価機関からのコメント 利用希望者については、個別に丁寧な説明に努めていることは、「トイレをはじめ設備は自分に適しているか」考えてもらうようにしているとの、案内担当者の発言からも覗えます。またサービス開始時には契約書とともに重要事項説明書の内容を一つひとつ確認して、合意形成に至っています。更に入居後も起床時間や衛生面等において、生活リズムが慣れるまでは本人の状態に合わせスモールステップで声をかけ、定着するまで根気強く寄り添っています |
| Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 満足度調査はおこなっていない。普段の立ち話による確認のほか、面談もおこない、改善できることについてはできる限り対応している。来年度からITツールを通して、利用者は当然のこと、遠方の家族まで実施できる形を考えている。◆評価機関からのコメント 利用者の満足度調査というものは紙ベースでも第三者の聞き取りでもおこなっていません。状況としては、入所時のアセスメント、半年に1回のモニタリング、毎週の個人面談を以って、意見や要望を把握するに留まります。面談では傾聴をすることで本人が平常心を取り戻すこともあります。利用者の「こうしたい」は、支援記録に残して職員間で共有し、協議が必要なものは会議の議題としています |
| Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日々の会話の中で、職員が利用者の小さな声や懸念を積極的に聴き取るよう努めている。特に、他の人には話しにくいプライバシーに関する悩みについても、安心して話せるような信頼関係の構築を心がけている。◆評価機関からのコメント 原則週1回、利用者との面談機会を設けており、本人の意見や要望がコンスタントに届く仕組みがあります。職員は、利用者の抱えている病を個性として捉え、傾聴することで受容と共感を示すことを旨としています。1日の3分の1の余暇時間の過ごし方に選択肢が少ない利用者には、職員との会話と傾聴が有益に働くのではないかということが覗えます |
| Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 地震や火災を想定した避難訓練を年1回実施している。◆評価機関からのコメント 防災訓練は法定では年2回なものの、現在は1回に留まっていて、夜間想定ではおこなえていません。一方で、避難ルートをしっかり覚えていて、逆に職員に教えてくれる利用者もいる点は一つの安心です。また職員に対して、安全確保・事故防止に係る研修をおこなってはいないものの、法人設置による「防災関連&虐待防止委員会」が隔月で開催されています。今後は、事故対策についてはヒヤリハットの運用が適切に図られるよう見直しを期待します |
| Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保 |
| Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 支援の質の標準化と新人職員の早期育成のため、「緊急時対応マニュアル」「服薬介助マニュアル」等の各種業務マニュアルを整備している。内容は年に一度見直しを行い、法改正や事業所の実情に合わせて更新している。サービスの質をさらに高いレベルで標準化するため、将来的には、職員がいつでも必要な知識を即座に確認できるような、新しいデジタルツールの活用も視野に入れていきたいと考えている。◆評価機関からのコメント 「緊急時対応マニュアル」は、職員は「ないと困る」という程に使用頻度が高く、バイブルとなっていることが覗えます。「服薬介助マニュアル」も必要に応じて確認しているとのことでした。法人としては10を超えるマニュアルを保有していて、それらが「標準的な実施方法」と捉えることができると思うものの、職員はそれらの一部のみの認識なことは、今後の課題です |
| Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 変化に追いつかないアセスメントも実際にはある。今後は利用者の心身の状況やご意向、生活課題を把握するため、入居及びモニタリングでのアセスメントを実施していきたい。本人からの聞き取りを重視し、個別支援計画の原案作成に活かしていきたいと考えている。 ◆評価機関からのコメント 入居時にアセスメントをとったうえで個別支援計画を策定しており、担当者はサービス管理責任者です。アセスメント及び個別支援計画の見直しは概ね半年に1回で、サービス担当者会議のメンバーも定まっていて、組織的な仕組みを以って推進されています。ただし、個別支援計画を緊急に変更する場合の手順や仕組みの整備には及んでいません |
| Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日々の支援内容や利用者様の様子については、記録システムを用いて記録することを徹底している。記録は職員間の重要な情報共有ツールとして活用し、支援の継続性を担保している。職員が記録しやすいようにチェック式とするとか、また事業所の実状況によって、設定している。◆評価機関からのコメント 記録システムが導入されていて、「生活の自立ができるように、どこまでできるようになっているか、また一緒にやってみたこと」「不穏な時の状況と、それをどのように対応したか」といった内容で、主に生活面を記録しています。川入の利用者は自立度が高い為、「こういうことをやった」という事を残すことが増えています。記録はチェック式なので職員は「負担はない」としていて、何かあれば「その他欄」に積極的に残しているとのことでした |
| A-1-(1)自己決定の尊重 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 地域との関わり方において、「障害者であることを知られたくない」という利用者様の自己決定を最優先の権利として尊重している。国の施策や制度を適用する際も、まずご本人の意思を確認し、個人の尊厳が損なわれることのないよう慎重に対応している。◆評価機関からのコメント 「火気厳禁」「包丁も置かない」「トイレは座ってしてください」「常時の換気」「門限は21時」等、共同生活の場ということで一定のルールは設けられています。一方で、食事は自由です。友人と外食とか、食べたいものを買ってきています。気がつけば助言していて、例えば服を洗う時に、洋服を手に抱えて運んでいた為、洗濯カゴを使うと持ち運びがしやすことを教えて、購入したこともあります |
| A-1-(2)権利侵害の防止等 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) プライバシー権を重要な権利と捉え、その侵害を防止するための取り組みを重視している。本人の同意なく、個人情報や障害に関する情報が外部に漏れることのないよう、職員への教育を徹底し、地域連携のあり方についても細心の注意を払っている。◆評価機関からのコメント 「権利擁護のマニュアルはありますか?」と尋ねると、「ある」「ない」と回答がまちまちなことから、浸透が薄いと受とめました。一方、対応方法には柔軟性があり、利用者の権利を守ることも含め、何かあれば法人内の事業所へ移転することも可能としています。職員は利用者を必ず「~さん」で呼び、部屋に入る時のノックも身についています |
| A-2-(1)支援の基本 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者が地域で安心して安定した生活を継続できるよう、一人ひとりの障害特性を深く理解することを基本としている。医療機関等と緊密に連携し、本人の日々の変化に応じて支援方法を常に検討・更新することで、個別性の高い柔軟な支援に努めている。◆評価機関からのコメント 目標を設定したうえで少しずつできるようにして、利用者へ一方的にルールを押し付けるとか、無自覚に命令形で話すことのないよう図っています。例えば、「エアコンのフィルターは年に2回掃除しましょう」との提案に抵抗の言葉がでたときは、埃を直に見せて説明しています |
| A-2-(2)日常的な生活支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 食事については栄養バランスを考慮した献立を基本としている。障害特徴から、食事の偏りが強い利用者が多いため、一人ひとりの希望に応じて献立を作ることが難しいという現実がある。金銭管理については、本人の能力や希望に合わせ、小遣い帳の記入支援や、職員による預かり管理まで、個別に対応することで自立を促している。◆評価機関からのコメント 川入の利用者は自立度が高く、身の回りのことはおこなえていて、入浴する時間も自分で決めています。洗髪していないなと気づけば、「明日洗いませんか」と誘い、食事についても好き嫌いがある為、「ちょっとだけでも」と職員が声をかけてフォローしています。洗濯物が溜まりすぎると、「着替えがありますか」「雨だと着る服が足りなくなりますね」と先行きを示すとか、不具合があれば手伝う事を伝えています |
| A-2-(3)生活環境 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 居室はプライバシーが確保された個室とし、利用者が安心して過ごせる空間づくりを心がけている。共用部であるリビングや浴室は、常に清潔を保つよう清掃を徹底しています。川入は生活上自立度が高い利用者の為、個人居室に世話人をはじめ職員が入ることはなく、共有部分の清掃は職員となる。◆評価機関からのコメント 事業所で予め整備しているものとして、エアコンやベッド、プラスティックの収納ケース、机、防火用2重カーテンがあり、トイレには暖房便座が設置されています。またリビングには換気扇がありますが居室にはく、喫煙者はベランダでということもあり、それは許容されています。居室の鍵は本人が持っていて、施錠するかしないかの判断は任せています。ただし、平日は全員が仕事で出てしまう為、最後職員が玄関の鍵をかけています |
| A-2-(4)機能訓練・生活訓練 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日常生活そのものが自立に向けた訓練の場であると捉え、掃除、洗濯などの家事を、職員が本人のできる範囲を見極めながら一緒に行っている。また、外食や買い物など、地域生活に必要なスキルについても、必要に応じて職員がアドバイスをし、実践的に支援している。◆評価機関からのコメント 集団生活の中での約束事は職員が丁寧に伝え、忘れてしまうようなことがあればフォローしています。一方で、生活全般は自分でできることから、洗濯や掃除の仕方を段階的に教えていくというようなことはおこなっていません。お風呂とトイレはどちらを掃除するのか2名の利用者が相談して決めていて、職員は介入していません |
| A-2-(5)健康管理・医療的な支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 主治医をはじめとする医療機関と定期的に情報交換を行い、利用者の心身の健康状態を的確に把握している。処方や治療方針の変更があった際は、速やかに支援計画に反映させ、日々の生活の中で適切なサポートが提供できるよう努めている。川入ハウスは訪問診療のほか、精神科も訪問くださっている。◆評価機関からのコメント 2名ともに週2回訪問看護事業所を利用しています。お薬手帳の管理は事業所でおこない、不眠の薬は申告があった都度職員から渡すことにしていて、本人の手元には置いていません。投薬については、飲むタイミング等の確認を職員がおこない、薬の袋に書いてある名前を見せて本人とも確認しています。1名は薬の処方のために精神科へ通院していて、同伴する職員が医師と相談できる場になっています |
| A-2-(6)社会参加、学習支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者が日中活動の事業所へ安定して通えるよう、日々の体調管理や職場でのコミュニケーションに関する相談に応じている。また、余暇活動として、本人の興味関心に合わせた地域のサークル活動やイベントへの参加を情報提供・支援している。2025年初めには川入ハウスから1名が一人暮らしを始めた例がある。◆評価機関からのコメント 「英語ができるから大学行きたい」という利用者がいますが、特段何かしているということはありません。来客も基本的には歓迎の態勢にあり、本部から事業所、事業所から本人へと来訪時間などを伝えています。地域行事は事業所から案内してはいますが、どちらかというと利用者が収集してくることが大半です |
| A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者様のプライバシーを守りたいという思いと、地域からの孤立を防ぎたいという支援者としての思いとの間で、最適なバランスを見出すことが課題である。今後は、ご本人の意思を尊重しつつ、どのような形であれば無理なく地域社会との接点を持てるのか、個別に模索していく必要がある。年初めには川入ハウスから1名が一人暮らしを始めた例がある。◆評価機関からのコメント 20代の利用者は意欲、希望が共に高く、「将来は社会人になりたい」「就労継続支援A型事業所に移りたい」と言っていたこともあります。最近は言わないものの、事業所としては「確認していくことは必要かな」と、気にはかけています。利用者の意思であれば、「家に戻る」「独り暮らし」「他への移設」と次の方向にむかっていけるよう支援していきたいとの態勢にあります。そこに向けて何ができるか、サービス担当者会議の中でどのように進めていけるか、検討していきたいと考えています |
| A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 家族とは、メッセージや電話を通じて必要に応じて情報共有に努めている。家族からのご相談にも随時応じ、本人の支援方針について共通認識を持てるよう連携を図っている。本人の意向を尊重した上で、帰宅や家族との外出を支援している。リーダーが家族との連絡の主担当だが、苦情や相談に関しては本部(事務所)で対応している。◆評価機関からのコメント 家族のかかわりが少ないとか、関係を持ちたくない家族もいます。本人は話をしたいとして家族に電話をかけても出てもらえず、職員がかけても出ない、という例もあります。他1名の利用者の家族は、事業所に頼まれたものを直接届けに来ていて、居室にも入っており、本人もよく電話をかけています。いずれも現在の利用者は、休日家族の元に戻る人はいません |
利用者調査結果<別紙3>
| 利用者調査概要 | 利用者調査総合結果 |
|---|---|
| 利用者総数:1名 アンケート調査対象:1名 ヒアリング調査対象:0名 |
・紙面によるアンケート調査が概ね可能とのことだったので、対象の1名を紙面での調査とした ・聞き取りは、利用者本人の都合で実施しなかった ・「日頃からあなたへの気遣いはありますか(「調子はどうですか」といった声がけなど)」「体調が悪い時、良く対応してくれますか」「外出はあなたの希望を聴いてくれますか」「職員は居室に入るときはノックや了解を求めますか」との4点の問いは「はい」だったものの、他が「いいえ」または「無回答」だったので、やや心配な回答状況であったが、「あなたは不満や要望を職員に気軽に話すことができますか」は「はい」だったので、解決に至らずとも日常で不満や要望を発信できている様子である。ただし、総合的な見解は「不満」に〇がついていた。あくまでも推測だが、1名で過ごしていることも関係しているように思えた |
