社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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明日葉保育園元住吉園

2024年03月19日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 明日葉保育園元住吉園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60 名
所在地 211-0033
川崎市中原区木月祇園町6-31
TEL 044-982-3102 ホームページ https://www.ashita-ba.jp/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2016年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社あしたばマインド
職員数
常勤職員:16 名
非常勤職員:8 名
専門職員
保育士:16 名
看護師:1 名
栄養士:3 名
事務員:1 名
施設・設備の概要
保育室:7
更衣室:1
事務室:1
調乳室:1
子どもトイレ:3
大人トイレ:2
園庭:有
その他:厨房

③ 理念・基本方針
【保育理念】 
「子どもの明日を育み、今日を支える」
明日葉の花言葉は「旺盛な活動力」。
私たちは、子どもが毎日を豊かにすごせる保育を通じて、明日をたくましく生きる力を育みたいと考えます。
そして、子どものすこやかな成長を願うご家庭や地域社会とのコミュニケーションを大切にして、よりよい今日をサポートします。

【保育方針】 
子どもが、今日を最もよく生き、望ましい「明日」を創りだす力の基礎を培う

【保育目標】
◇自分も人も尊重できる子ども
◇自分で考えてただしいことを選び取れる子ども
◇心も体も健やかな子ども
◇思いを適切に表現できる子ども

④ 施設・事業所の特徴的な取組
食育(PAKUTTO)・体操(DEKITA)・リトミック(flower)・異文化交流(あしたばドア)・英語(Friends)のプログラムを柱に子どもたちが主体的に選択できるような保育をしています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/06/19(契約日) ~2024/03/06(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2018年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ・こどもの成長をささえる「プログラム」が豊富です 
 明日葉保育園では、こどもが主体的に活動できるように、「食育」「体操」「リトミック」「異文化交流(あしたばドア)」「英語」などプログラムが充実しています。外部講師を招いての「英語」のプログラムでは、音楽に合わせて身体を使って英語を楽しんでいます。「異文化交流(あしたばドア)」では、ニュージーランドなどの国のこどもたちとオンライン交流をおこなっています。オンライン交流では、国の言葉で挨拶を交わし、自己紹介や質問コーナーなど画面を通してやり取りするなど世界への興味や英語への好奇心を引き出しています。明日葉保育園ではこどもの成長を多角的に考え、様々なプログラムを提供しています。

・こどもや職員の笑顔が広がる保育環境の構築に取り組んでいます。
 園では、保育者たちがこどもたちとの関りを楽しむことで、自然と笑顔になり、こどもも楽しく過ごせる環境を目指しています。生活発表会では、保育者がこどもの自由な発想を楽しみながら聞き取り、劇を作って披露しました。保育者たちが楽しむことで笑顔が広がる保育環境の構築に取り組んでいます。

・職員研修が充実しています
 法人のあしたばマインドでは、「人」がすべての基本という想いから、未来を担う人財(人材)教育に力を入れています。法人では研修動画が作成されるなど法人内研修が充実しており、シフト内で受講できる仕組みがあります。さらに、外部研修受講を勧めており、シフトの調整や研修費用の負担をしています。研修を通じて専門性を高め、保育サービスの質の向上が期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
平成30年度以来の第三者評価受審となりましたが、日々の保育の振り返りは行うことができていても、職員全員で本園の問題点や課題についてゆっくり考える機会が少なく、今回の受審を前向きに捉えて各々がこれまでの振り返りを行い、問題点や課題を発見し、職員の考えや思いを改めて知ることのできた良い機会となりました。
 保護者アンケートでは、保護者様からの率直なご意見を伺うことができ励みになりました。今後もいただいたご意見やご要望を真摯に受け止め、改善できることは改善に努め、更なる保育の質の向上の実現に取り組み、引き続き安心してお子様を預けていただけるようにしてまいります。
 今回の受審で高評価をいただいた項目は、自信に繋げながらも今後も向上できるようにしてまいります。また、評価が低かった項目については職員とともに検討を重ね、取り組んでまいります。

                   園長 宇佐美 亜紀

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

園の掲げる保育理念・保育目標はパンフレット・園のホームページにて明文化しており、保育室に掲示して職員に周知しています。保護者には重要事項説明書にて説明しており、懇談会や園だよりを通じて周知しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

本部が把握・分析した経営状況は本部の園長会にて情報共有しており、さらに川崎市内のエリア園長会では川崎市の情報交換をしています。また、中原区園長会などで地域のこどもの数や福祉ニーズなどの情報を収集・把握しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

地域のこどもの数の減少に伴い、園を周知する機会として園庭開放や育児相談など地域の子育て支援に努めています。園見学の他に地域の子育て家庭に向けた「パパ・ママ座談会」を開催するなど保護者から「入園させたい」と思われる保育園づくりに取り組んでいます。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

園の中長期事業計画は「保育の実践」「保育環境」「職員育成」「地域」と4つの大項目で策定しており、それぞれ具体的な内容を明記しています。中長期事業計画は明文化し職員に周知して、定期的に見直しをおこなっています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

単年度計画は中長期計画を踏まえて、具体的な計画を示しています。「保育の実践」では、保育士・看護師・栄養士と連携を図り、保健指導や食育を通じて健康や身体の仕組みについて興味関心を持つよう実践的な保育に取り組んでいます。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

保育計画はPDCAサイクルを回し、職員会議などでこどもの様子やクラスの状況を情報共有して、評価・振り返り・見直しをする仕組みがあります。職員は保育計画をいつでも確認することができるタブレットを活用して情報共有しています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

保護者には年度初めに年間事業予定を周知しています。園での行事はこどもの成長を見ていただける機会と捉えており、運動会や発表会の日程は早く周知するよう努めています。毎月のクラスだよりでは、保育のねらいとこどもたちの様子を伝えています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

園では保育の質の向上に向け、職員の自己評価や第三者評価の受審など組織的に取り組んでいます。職員は自己評価にて自身の保育を振り返り自己評価結果を元に園長と面談をおこなっており、必要に応じて本部マネージャーと面談をするなど組織的な仕組みを整備しています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

職員は園長との面談の際に良い点・改善点を明確にしており、取り組むべき課題を共有しています。園長は、職員に必要と思われる研修の受講を勧めるなど、助言や指導をしています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園長は運営規程・職務分掌にて責任と権限を明確にしています。また、職務分掌では職員の責任と権限を明文化しており、年度初めに園での担当役割を任命しています。保護者には、重要事項説明書にて職員体制や緊急時・非常災害時の防火管理責任者の周知をしています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は本部や中原区が主催する研修に参加し、幅広い分野において遵守すべき法令や基準を正しく把握・理解するよう努めています。また、取得した情報は職員会議で報告し資料などを回覧して職員の理解を促しており、組織全体で法令遵守に取り組んでいます。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は保育書類の確認や園内を巡回して、こどもや職員の様子を把握しています。職員とは定期的に面談をおこない、経験や適性に応じてキャリアパス研修や階層別研修の受講を勧めています。また、本部とは日々の報告・連絡をおこなっており、定期的な巡回など連携が図れています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園の人事・労務・財務に関することは本部が主導となり連携を図っており、園長は毎月の実績表にて把握し経営の改善や業務の実効性に向けた取り組みに努めています。職員会議では本部の「行動指針7つの原則」の読み合わせをおこない、園長は「チームワーク」について話をするなど、職員が気持ちよく働けるようリーダーシップを発揮しています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

職員の求人活動は本部が主導しており、求人案内のパンフレットの作成や様々な媒体を活用しての求人活動をおこなっています。採用後は入社前オリエンテーションや様々な研修体系を構築して、人材育成・定着に関する具体的な計画を確立しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では、本部が定めている「行動指針の7つの原則」を読み合わせており、評価シートにて求められる行動・姿勢を具体的に示しています。職員の自己評価結果は本部と園長とで確認し、職員面談など組織的に人事管理をおこなっています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

職員の就労状況は園長と本部とで連携を図り、勤務管理表・有給管理表にて管理しています。職員アンケートでは「ICTシステムの導入により事務負担が軽減され、定時退勤や有給休暇が取りやすい環境になった。」との回答がありワーク・ライフ・バランスを実現しています。本部では、職員が本部に直接相談できる「ホットライン窓口」を設置しており、状況に応じて本部と面談するなど組織的に働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

本部はソシオークグループクレドを明確にしており、職員に求められる行動・姿勢を具体的に示しています。職員は年度初めに目標設定して日々の保育に取り組んでおり、園長と定期的に面談をして自身の取り組み状況を共有しています。園長は、面談にて共有した取り組むべき課題に対して助言や指導など育成に努めています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

本部では、保育士としての専門性を高めるため共通研修・階層別研修・年齢別研修など研修体系を整備しています。園では毎年研修計画を立てており、職員が公平に参加できるようシフト調整をしています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員の経験や資格、研修受講歴は園と本部が連携して把握・管理しており、一人ひとりの教育・研修の機会を確保しています。キャリアアップ研修の受講は職員の処遇改善や保育の質の向上につながることから、受講を推奨しています。研修受講後は、報告書の作成や資料の回覧など情報共有に努めています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

園では実習生の受け入れをおこなっていきたいと考えており、受け入れマニュアルの作成など今後の取組が期待されます。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

入園のしおりや園のホームページにて、事業目的・保育理念・保育目標を公開しています。保護者には重要事項説明書にて意見・苦情などの申し出窓口や第三者委員の設置を明記しており、運営委員会の報告書など適切に情報公開しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は日頃から本部と連携を図り園の運営に努めており、透明性の高い運営に取り組んでいます。本部では定期的に園を巡回して、事務・経理書類の確認をしています。また、監査で指摘事項があった際は本部や職員と情報共有を図り改善策を協議し、速やかに報告書の提出をしています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では、敬老の日に近隣の高齢者施設にこどもが製作した壁面飾りを届けるなど交流をしています。園の入口に設置している掲示版では、「パパ・ママ座談会」開催の案内を近隣の子育て家庭に情報発信をしています。保護者には園内に、中原区での子育て支援施設のパンフレットを常置しており、病児・病後児保育の施設の一覧を掲示するなど情報提供をしています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

園では近隣の小学校の授業参観など定期的に学校訪問をしており、今後小学生との交流を検討しています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の関係機関や団体の連絡先を一覧にして掲示しており、連携に努めています。消防署とは防災訓練の報告、警察署とは不審者訓練の実施、発達療育センターとは定期訪問時に相談や指導など関係機関と適切に連携を図っています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は中原区の園長会や幼保小連携会議などで地域の情報を収集し、具体的な福祉ニーズや生活課題を把握しています。また、近隣保育園と情報交換し交流するなど連携に努めています。園では園見学や園庭開放時に育児相談を受けるなど子育て家庭を支援しています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では公益的な取り組みとして、廃油からバイオディーゼル燃料を生み出し、低二酸化炭素化を実現するエコ資源に取り組んでおり、家庭で使用したてんぷら油などを回収し提携企業へ提供する回収ステーションとして地域貢献に努めています。さらに今年度は近隣保育園や近隣の子育て親子に声を掛け、移動水族館にお越しいただくイベントを実施しております。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもを尊重した保育に向けて具体的な行動指針を話し合っております。会議ではクラスの様子やこどもの姿を共有し、気になる点など話し合い共通認識しています。保護者には重要事項説明書にて、登降園時の心配りとして「子どもに『早く、早く』の言葉は禁物です。」と伝えており、こどもを尊重した保育に努めています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

園はプライバシー保護マニュアルを整備しており、保護者には入園時にプライバシー保護について説明しています。職員はおむつ交換の際は人目につかぬよう工夫するなど配慮しています。保健指導では看護師から4・5歳児のこどもにプライベートゾーンの話をしています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレットでは、保育理念・保育内容・園内の施設環境などの情報発信をしています。また、園のホームページでは園の紹介動画を公開しており、園内の様子や、園長から保育理念に沿った取り組みの説明、職員から保育に対する想いなど、入園を検討している保護者に向けて情報発信しています。園の見学では質問事項など丁寧な対応に努めています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園説明会では、入園のしおりや重要事項の説明と園で使用する持ち物など写真や現物をみていただき、入園準備がスムーズに進められるよう配慮しています。保護者からは、重要事項、個人情報の取扱いに関する同意書を提出していただいています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

重要事項説明書では利用の終了に関する事項を明記しており、保護者に周知しています。園では卒園や転園時には、こどもの育ちを共有するための書類を作成するなど適切な引き継ぎに努めています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの興味関心を受け止めて、こどもの気持ちを優先した保育に努めています。保護者には、行事後と年度末にアンケート調査を実施しており、アンケート結果をもとに職員会議で改善策など話し合い次年度計画に反映させています。運動会の保護者アンケートでは、保護者から内容や運営など感謝の言葉が多くありました。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園は苦情解決体制を整備しており重要事項説明書にて、苦情受付担当者・苦情解決責任者・第三者委員の設置を明記して保護者に周知しています。保護者からの意見や要望の申し出があった際は苦情記録簿にて管理しており、本部と職員とで共有しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園は重要事項説明書に「ご家庭と園との連携について」に関する事項を明記して、保護者が意見や相談を申し出しやすいように複数の受付け窓口を周知しています。また、玄関には「ご意見・ご要望の相談窓口の設置について」を掲示しており、保護者と話をする際には相談室を使用するなど話しやすい環境に配慮しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

園では、登降園時には保護者とのコミュニケーションを図り、こどもの姿を共有しています。保護者から相談や要望があった際は、園長・主任・リーダー・職員とで連携を図り迅速に対応するよう心掛けています。こどもの体調に関する相談は看護師が、食に関する相談は栄養士が、本部と連携するなど組織的な対応に努めています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

園は安全管理マニュアルを整備しており、職員は読み合わせして保育に努めています。保育室には病気・事故発生時の緊急連絡フロー図を掲示しており、職員が的確に行動をとれるようにしています。警察署のスクールサポーターによる定期巡回では地域での不審者などの情報提供を受けています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では感染症予防・まん延防止マニュアルを整備しており、保護者には重要事項説明書や園内掲示にて、発症後の登園許可書・登園届けが必要な感染症について周知しています。看護師は、職員に季節性感染症に関する園内研修の実施や、保護者に保健だよりを通じて、家庭での予防策や注意喚起など情報提供をしています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園は防災マニュアルとBCP(事業継続計画)を整備し、職員は災害時の対応について訓練をおこなっています。また、避難確保計画を作成して消防署に提出しており、園では取り出しやすい場所にヘルメットや防災頭巾を設置しています。保護者には、重要事項説明書にて非常災害時の対応や避難場所、緊急時の連絡手段などを周知しており、引き渡し訓練を実施しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

本部では研修制度が充実しており、様々な研修がおこなわれています。職員は研修を通じてマニュアルの理解を深めており、共通意識のもと保育に取り組んでいます。クラス会議ではこどもの発達や個性を共有し、こどもに寄り添った保育を実践しています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

保育室にはプールマニュアル・沐浴手順マニュアルなど掲示しており、共通認識のもと保育に取り組んでいます。職員は会議以外でも日頃からこどもの様子を共有しており、園長に相談しながらこども一人ひとりに合わせた実施方法にするなど柔軟に対応しています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

指導計画は担任がこどもの成長や興味関心、クラスの状況などを踏まえて全体的な計画に基づき年間指導計画・月案・週案・日案に落とし込んで作成しています。食育計画は栄養士が、保健計画は看護師が参画して適切に作成しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は、期ごとにクラスの様子やこどもの姿から保育の評価・反省をおこなっており、園長や主任と共有しています。見直しによって変更した指導計画はクラス会議・幼児会議で情報共有しています。保護者には園だより・クラス通信・給食だより・保健だよりにて、園の取り組みを情報発信しています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

こどもの記録は個別指導計画にて、一人ひとりの成長を記録しています。早番・遅番で得た情報は観察記録簿にて共有して、保護者に伝達漏れがないよう管理しています。昼ミーティングの内容は昼礼ノートに記録しており、職員全員が確認し情報共有に努めています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

個人情報取扱いマニュアルを整備しており、職員は入職時に守秘義務の誓約書を提出しています。個人情報に関する書類は、鍵付きの書庫に保管しており、ICTシステムはログインパスワードを設定するなど適切に管理しています。保護者には重要事項説明書にて個人情報の取り扱いを説明し同意書を交わしています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、児童憲章・児童の権利に関する条約・児童福祉法・保育所保育指針の趣旨を捉えて作成しています。計画の基本は本部が作成しており、職員は、年度末の職員会議、クラス会議で見直しをおこない作成に参画しています。園では、保育所保育指針を事務所に設置し、いつでも確認できるようにして、全体的な計画の理解を深めています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

保育室では、温湿度計を設置して過ごしやすい環境づくりに努め、清掃を毎日おこない、清潔に保っています。玩具や棚の配置はこどもの導線や安全面に配慮をおこない、乳児室では、やわらかいマットを敷き落ち着けるスペースを設けています。食事・睡眠の場所は分けており、ひるね時はこどもが安心して眠れるように保育者が側につき、見守っています。手洗い場、トイレは明るく清潔に保ち、こどもが使いやすいようにトイレ内にマットを敷き、履物を戻す用の足形を床に貼るなどの工夫をおこなっています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

入園面談時に、こどもの発達状況や家庭環境を聞き取り児童表に記録、把握し必要な支援につなげています。こどもが安心して気持ちを表現できるように寄り添い、声掛けや声のトーン、伝え方に配慮をおこなっています。また、こどもの仕草、表情から気持ちを汲み取り、急かさず待つ姿勢を心がけ、状況によって代替案を提示し、こどもが納得いくまで、根気よく付き合っています。こどもにかける言葉は、発達に合わせて理解できる声掛けをしています。また、制御する言葉を不用意に用いないように時間にゆとりをもつことを心がけています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもが基本的な生活習慣を身につけるために、発達に合わせてこどもの意欲や達成感につながる援助を心がけ、見守る保育に取り組んでいます。保護者とは、生活リズム・睡眠・食事などの情報を共有し、状況によっては、家庭でも生活習慣を身につけるように提案し連携を図っています。職員は、それぞれの専門職をいかして、身体のしくみ、食事の取り方、排泄、着脱などをこどもに分かりやすく伝え、健康指導のポスターを掲示するなど、興味・関心が持てる環境の整備をおこなっています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

こどもが、主体的に遊びを選択できる環境づくりに注力しています。戸外活動では、発達に合わせて公園を設定し、自然に触れる機会を設け、こどもと一緒にお散歩マップを作成するなど、戸外活動の充実を図っています。また、1日の活動はこどもたちの意見を取り入れ、主体的な活動になるように働きかけています。5歳児は、「あしたばドア」にインターネットで参加し、外国のこどもたちと交流を図る機会を設けています。また、年度末に近隣の保育園と一緒に移動水族館見学の企画を立てるなど、さまざまな社会体験の場を提供しています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、こどもの成長に合わせた個別指導案の作成をおこなっています。こども一人ひとりとスキンシップを図り、こどもが発する動きや表情に、丁寧に応え愛着関係を築けるように努めています。0歳児の保育室は、こどもが玩具を自由に取れる配置や、遊びをコーナーで分け、成長に合わせて探索意欲を満たす環境構成に取り組んでいます。また、安全点検をおこない玩具の消毒など、衛生面にも配慮をおこなっています。こどもが心身共に安定した生活が過ごせるように、保護者と連絡アプリを活用して、連携を図っています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、こども一人の発達や興味・関心に合わせ、こども自ら遊びを選択する環境を整えています。遊びの中で、こどもの思いを受け止めながら、その場に応じた声掛けをしています。また、こども同士の関わりを見守りながら必要に応じて仲立ちをおこなっています。園は、活動に異年齢児と関わる機会を設けています。幼児クラスと連携して、戸外で一緒に遊ぶなどの異年齢交流を図っています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

3歳以上児の保育では、友だちや保育者との関わりの中で、成長ができる活動を保育目標にしています。日々の保育活動に加え、成長を披露する生活発表会では、5歳児がこども自身で考えた創作劇、4歳児が好きな絵本を取り入れた劇を披露しました。保育者は、こどもの思いを受け止め、さまざまな提案をおこない、こどもが主体となって活動する場を設けています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

特別な配慮を必要とするこどもには、個別指導計画をもとに保育をおこなっています。職員は、障がい児研修で理解を深め、会議や園内研修で周知を図っています。また、療育センターと情報共有をおこない、適切な支援がおこなえるように努めています。保護者へは、入園のしおりで障害児保育について周知をしています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、こどもの一日の生活の流れを考慮した活動計画を立てています。こどもの姿を観察するなかで、安心して過ごせるように、状況に応じて、活動を変更するなど柔軟な対応をおこなっています。朝・夕の異年齢児との合同保育では、年齢毎の生活リズムの違いを把握し、発達に適した環境への配慮に努めています。延長保育時間には、必要に応じて夕食の対応もおこなっています。こどもの一日の様子は、引継ぎ表を活用して職員間で共有をおこない保護者に伝えています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画の中に小学1年生との交流があり、5歳児は、1年生と交流し、ランドセルの中身を見たり、パソコンに触れたりすることで、小学校に興味を持てるように小学校訪問体験をしています。保護者とは、懇談会で就学に向けた取り組みを説明し共有を図り、送迎時や面談などで情報提供をしています。園長と5歳児担任は、幼保小連絡会に参加して情報共有や、小学校に訪問し意見交換をおこなっています。保育所児童保育要録は、5歳児担任が作成し園長が確認の上、小学校に提出しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

園は、区と法人の健康マニュアルをもとに、保健日誌を作成しており、こども一人ひとりの健康管理に努めています。こどもの体調変化・怪我があった場合はお迎え時に保護者へ伝えていますが、状況に応じて電話連絡をすることもあります。健康に関する計画は、看護師が作成し、適宜指導もおこなっています。職員は、昼礼、日誌にてこどもの健康に関する情報の周知・共有に努めています。保護者には、こどもの感染状況や登園目安を伝え、こどもの健康管理への共有を図っています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断は、0・1歳児は年6回、2歳児以上は年3回、歯科健診は年2回おこなっています。結果は、アプリに記録しており、職員間で周知・共有を図っています。健康に関する保健計画を作成し、手洗い・うがい・歯みがき・プライベートゾーンなどの保健指導に取り組んでいます。保護者とは、診断結果を共有し、こどもの健康状態に合ったアドバイスや情報提供をおこなっています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに、こどもの状況に応じて安全な対応をおこなっています。入園時に園長・栄養士同席のもと面談をおこない、医師による生活管理指導表を提出してもらいます。更新の際には、面談をおこない職員間で周知・共有を図っています。また、誤食・誤飲を防ぐために専用の食器・トレイで提供しています。配膳時には、アレルギー専用のエプロンを着用、調理員と担任のダブルチェックをおこない安全に努めています。職員は、アレルギー疾患・慢性疾患などの研修に参加し、会議などで周知・共有を図っています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

栄養士と保育者が連携して食育計画を立て、食育活動に取り組んでいます。保育者は、食事の場所、遊ぶ場所と分けて落ち着いて食べれる環境をつくり、楽しい雰囲気で食事ができるように声掛けをおこない、こどもの食欲に合わせ食事量の調整をして提供しています。また、園オリジナルキャラクターを活用し、食について関心を深めています。栄養士は、こどもから給食で美味しかったと声があがったメニューを「リクエスト献立」としてを取り入れ、楽しく食べる工夫をおこなっています。保護者へは、クッキング活動の様子を栄養士が給食だよりで発信し、家庭における豊かな食事環境につながるように取り組んでいます。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

栄養士は、給食の献立を作成し保育者と連携して、こどもの発達状況に合わせた食材の大きさを変えるなどの工夫をおこなっています。喫食状況はアプリで管理・把握しています。園では、1か月の献立を2週間毎のサイクルにしており、残食をもとに調理方法を工夫しています。献立は、旬の素材を使い地域の文化や外国食を取り入れて作成をしています。衛生管理は、マニュアルをもとにおこなっています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、保護者との連携を図るため、職員間での報告・連絡・相談の徹底を会議で話し合い共有に努めています。また、保護者との情報交換は、連絡帳アプリや送迎時のコミュニケーションなどでおこない、必要に応じて記録をとっています。園は、保育内容の理解を得るために、年2回の保護者懇談会や園だより、行事の案内などで園の取り組みを発信しています。また、保育参観・保護者懇談会・個人面談などでこどもの成長の共有を図り、保護者との連携に取り組んでいます。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者とは、登降園時に一日のこどもの様子や家庭での様子を共有し、信頼関係を築くように努めています。日常的に声掛け、コミュニケーションを図っており、保護者の相談や子育てに対する悩みを連絡帳などで把握し、保護者の都合に合わせた相談体制を整えています。相談の内容によっては、保育士、栄養士、看護師とそれぞれの専門職をいかして対応をおこなっています。また、必要に応じて行政、療育センターと連携し、子育ての支援に取り組んでいます。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待等権利侵害の兆候を見逃がさないように、登園時や着替え時の視診、こどもの様子の変化に注意し気になることがあれば、昼礼や職員会議で共有し、対応を協議しています。保護者の家庭状況、情緒に合わせて面談をおこない、虐待予防に努めています。職員は、人権擁護の研修、虐待防止マニュアルの読み合わせや虐待防止に関する理解を深め早期発見に努めています。また、こどもが虐待などの恐れがある場合は、行政や児童相談所と連携を図る体制を整えています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育士は、年度末に本部の自己評価のアンケートに答え、園長との面談で保育実践の振り返りや、次年度の目標設定を立てています。園では、自己評価の集計結果を基に、園の強みや改善するところなどを捉え、園内研修の内容に反映させています。また、研修で学んだ事を、報告書として報告し、職員会議やクラス会議などで共有を図かり、保育の質の向上に向け取り組んでいます。