社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

かながわ福祉サービス第三者評価推進機構 評価結果検索サイト

明日葉保育園鶴見園

2024年02月20日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 明日葉保育園鶴見園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60 名
所在地 230-0024
横浜市鶴見区市場下町5-20
TEL 045-947-3902 ホームページ https://www.ashita-ba.jp/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2016年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社あしたばマインド
職員数
常勤職員:14 名
非常勤職員:8 名
専門職員
保育士:18 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
施設・設備の概要
保育室:6
更衣室:1
事務室:1
調乳室:1
子どもトイレ:2
大人トイレ:3
園庭:有
その他 厨房:

③ 理念・基本方針
【保育理念】 
「子どもの明日を育み、今日を支える」
明日葉の花言葉は「旺盛な活動力」
私たちは、子どもが毎日を豊かにすごせる保育を通じて、明日をたくましく生きる力を育みたいと考えます。
そして、子どものすこやかな成長を願うご家庭や地域社会とのコミュニケーションを大切にして、よりよい今日をサポートします。

【保育方針】 
子どもが、今日を最もよく生き、望ましい「明日」を創りだす力の基礎を培う

【保育目標】
◇自分も人も尊重できる子ども
◇自分で考えてただしいことを選び取れる子ども
◇心も体も健やかな子ども
◇思いを適切に表現できる子ども

④ 施設・事業所の特徴的な取組
食育(PAKUTTO)・体操(DEKITA)・リトミック(flower)・異文化交流(あしたばドア)・英語(Friends)のプログラムを柱に子どもたちが主体的に選択できるような保育をしています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/06/19(契約日) ~2024/02/01(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2018年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ・こども一人ひとりが主体となって育つ環境づくりに取り組んでいます
鶴見園では、乳児期に一人ひとりの思いを受け止め、愛着関係を育みこどもの興味・関心の把握に努めて、健やかな育ちの援助に取り組んでいます。幼児期には、縦割り保育をおこない年齢の違う子同士の刺激をうけ、共に育つ環境を整えています。職員は風通しのよい職場環境で、こどもの情報共有、保育の振り返り、定期的な研修、会議を積極的におこない職員全員で話し合いを重ねるなかに保育感の統一性を図ることに努めて、こどもの最善な環境づくりを目指し取り組んでいます。

・地域の福祉ニーズに基づいた事業・活動に取り組んでいます
 園では、今年度から地域支援担当者を配置しており、一時保育・園庭開放・育児相談・育児講座など積極的に地域活動に取り組んでいます。特に、一時保育は0歳児から受け入れており、専任の職員を配置するなど子育て家庭を支援しています。育児講座では、離乳食に関する内容や、こどもの感触遊びなど開催しており、家庭ではできない体験をしていただく機会にしています。園では、地域支援担当者の定着を図り継続した活動に向けて取り組んでいます。

・保護者に伝える工夫をしています
 明日葉保育園鶴見では、保護者の園の運営や取り組みの理解を図るため、重要事項説明書をわかりやすく伝えるための工夫をしています。園独自に重要事項説明書を読み上げた動画を作成しており、保護者に事前に確認していただくことで、説明会では重要事項の詳細や質疑応答に十分な時間がとれています。さらに保護者に理解していただく他の書類も、情報を共有するために動画の作成が期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
明日葉保育園鶴見園は、今年で8年が経ちます。開園3年目に受審をしましたが、職員の体制も変わってきている中で、今回の第三者評価の受審は、改めて明日葉保育園の理念に沿った保育運営と、自園の目指す保育を見直し、共有する良い機会となりました。
 受審にあたり、日々の保育内容を改めて明文化し、職員間で話し合い、共有出来たことは、保育園として担っていくべき保育の在り方や、子ども達と向き合う姿勢、子どもにとってより良い保育を再度考えられたこと、保護者との連携の取り方、地域に根差した保育園の在り方等を見直す良いきっかけともなりました。
 明日葉保育園鶴見園として、今後も、基本である保育理念・保育方針・保育目標を基盤に、「ひとりひとりの育ちを大切に、子ども達に寄り添う保育」を第一に考え、子どもの最善の利益を考慮し、より質の高い保育を職員一丸となって目指して参ります。
 最後になりますが、今回の第三者評価の受審にあたり、限られた時間の中で、私たちが取り組んでいる全てのことを、一つひとつ丁寧に読み取り、確認し、ご対応いただく中で、改めて気付いたことが多くあり、ご尽力いただきました評価機関の皆様へ感謝いたしますと共に、お忙しい中アンケートにご協力いただきました保護者の皆様へ、心より御礼申し上げます。                          園長 高橋 果苗

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

法人の保育理念・保育目標は明文化しており、パンフレット・園のホームページにて周知しています。園目標は職員全員で話し合っており、「主体的な保育にむけて」一丸となって取り組んでいます。保護者には重要事項説明書にて説明しており、懇談会や園だよりを通じて周知しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

本部が把握・分析した経営状況は本部の園長会にて情報共有しています。さらに、園長は鶴見区の園長会や市・区からの情報から、地域のこどもの数や福祉ニーズなどの情報を収集・把握しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

地域のこどもの数の減少に伴い、園を周知する機会として園庭開放や育児相談など地域の子育て支援に努めています。また、0歳児の一時保育の受け入れを開始しており、一時保育専任職員の配置や看護師との連携を図り運営しています。さらに、園では園児数の確保に向けて、保護者から「入園させたい」と思われる保育園づくりに取り組んでいます。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

園では中長期事業計画は「地域との関わり」「保育理念基づく保育」「保育士の資質向上」「地域の子育て支援活動」と4つの大項目で策定しており、それぞれ具体的な内容が記されています。中長期事業計画は明文化し職員に周知しており、定期的に見直しをしています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

単年度計画は中長期計画を踏まえて、具体的な計画を示しています。「保育理念に基づく保育」では、職員はクラス会議・乳幼児会議・リーダー会議・法人内主任会議などで理念に基づく一貫性のある保育を確認し、実践的に取り組んでいます。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

保育計画はPDCAサイクルを回し、職員会議などでこどもの様子やクラスの現況を情報共有して、評価・振り返り・見直しをする仕組みがあります。職員は保育計画をいつでもタブレットで確認することができ情報共有が図られています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

保護者には年度始めに年間事業計画の主な内容や目的を周知しており、保護者が参加する行事の日程は早く知らせるよう努めています。日々の活動はドキュメンテーションを配信しており、具体的な計画や保育の活動内容については懇談会で保護者に説明しています。計画についての質問や問い合わせには丁寧な対応を心掛けています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

園では保育の質の向上に向け、職員の自己評価や第三者評価の受審など組織的に取り組んでいます。保育活動のドキュメンテーションの作成は日々の保育の振り返りの機会となっており、以後の保育計画に反映するなど保育理念「子どもの明日を育み、今日を支える」に向けて保育に努めています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

職員は年度始めに各自で目標設定をしており、自己評価により目標達成に向けた現状を確認しています。園長とは自己評価結果を元に定期的に面談をしており、良い点・改善点を明確にし、取り組むべき課題を共有しています。園長は、職員に必要と思われる研修の受講を勧めるなど、助言や指導をしています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園長は運営規程・職務分掌にて責任と権限を明確にしています。また、職務分掌では職員の責任と権限を明文化しており、年度始めに園での担当役割を任命しています。保護者には、重要事項説明書にて職員体制や緊急時・非常災害時の防火管理責任者の周知をしています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は鶴見区園長会や本部の園長会にて遵守すべき法令など情報収集しており、把握・理解して園の運営に努めています。職員は事故防止チェックリストにて、「保育・環境」「園外活動」「給食」と毎日の保育を振り返っており、園長は事故防止チェックリストを確認しています。園では園長会議の報告や議事録を共有しており、遵守すべき法令や基準の理解を深めて保育に取り組んでいます。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は保育書類の確認や園内を巡回しており、こどもや職員の様子を把握しています。日頃から保育に参加しており、気になる点は積極的に声をかけ対話するよう心掛け、保育の方向性を明確にしています。本部とは日々の報告・連絡をおこなっており、定期的な巡回など連携が図れています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は毎月の財務状況を管理しており、本部と状況の共有を図り経営の改善や業務の実効性に向けた取り組みに努めています。本部では、保育を楽しみ働く仲間の笑顔が見たいと「にんまり」「ほっこり」したエピソードを「にやりホット」と称して、組織全体で同じ方向性を共有しています。園では、日々の保育の中での「にやりホット」を職員間で共有しており、チームワーク向上に向けて取り組んでいます。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

職員採用は本部が主導しており、求人案内のパンフレットの作成や様々な媒体を活用しての求人活動がおこなわれています。また、職員が卒業した学校で保育士としての働きがいなどの話をしており、学生が保育士として将来のイメージが持てる取り組みをしています。採用後は入社前オリエンテーションや様々な研修体系を構築しており人材育成・定着に関する具体的な計画を確立しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では、本部が定めている行動指針の7つの原則を読み合わせており、評価シートにて求められる行動・姿勢を具体的に示しています。職員の自己評価結果は本部と園長とで確認しており、個人面談など組織的に人事管理がおこなわれています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園では職員の就労状況を本部と連携を図り、勤務管理表・有給管理表にて管理しています。園長は人材配置の状況を確認しながら、休みが取れる日などは職員に声かけしており、有休休暇の取得を促進しています。本部では、職員が本部に直接相談できる「ホットライン窓口」を設置しており、状況に応じて本部と面談するなど組織的に働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

本部はソシオークグループクレドを明確にしており、職員に求められる行動・姿勢を具体的に示しています。職員は年度始めに目標設定して保育に取り組んでおり、園長とは目標の設定時・中間時期・年度末と面談をして自身の取り組み状況を共有し、取り組むべき課題に対して助言や指導など育成に努めています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

本部では、保育士としての専門性を高めるため共通研修・階層別研修・年齢別研修など研修体系を整備しています。園では毎年研修計画を立てており、職員が公平に参加できるようシフト調整をしています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

園では職員の経験や資格、研修受講歴を把握・管理しており、一人ひとりの教育・研修の機会を確保しています。キャリアアップ研修は職員のスキルアップにつながることから、受講を推奨しています。研修受講後は、報告書の作成や資料の回覧など情報共有に努めています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

園では実習生の受け入れマニュアルを整備しており、養成校と連携して学生を受け入れております。実習期間中は毎日振り返りの時間を設けており、実習生の質問や悩みに丁寧に対応しています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

入園のしおりや園のホームページにて、事業目的・保育理念・保育目標を公開しています。保護者には重要事項説明書にて苦情などの申し出窓口や第三者委員の設置を明記しており、運営委員会を開催し適切に情報公開しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は日頃から本部と連携を図り園の運営に努めており、透明性の高い経営・運営に取り組んでいます。本部では定期的に園を巡回しており、事務・経理書類の確認をしています。また、行政監査で指摘事項があった際は本部や職員と情報共有を図り改善策を協議しており、速やかに報告書の提出をしています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は今年度(2023年)から地域支援担当者を配置し、積極的に地域との交流に取り組んでいます。地域支援担当者は離乳食講座の開催や、園の入口に設置している掲示版にて園庭開放や一時保育の案内など近隣の子育て家庭に情報発信をしています。保護者には園内に、鶴見区での子育て支援施設のパンフレットなど常置し情報提供をしています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

園ではボランティアの受入れマニュアルを整備しており、地域の学校教育など積極的に協力をしています。園長は、近隣の中学校1年生に保育士の仕事内容や働きがいなど講話しており、中学2年生の職業体験学習を受け入れるなど中学生の継続した学習に協力しています職業体験学習では、中学生がこどもと一緒に遊んだり、玩具の消毒をしたりするなど保育士の仕事を体験しています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の関係機関や団体の連絡先を一覧にして掲示しており、連携に努めています。消防署とは防災訓練の報告、警察署とは不審者訓練の実施、発達療育センターとは定期訪問時に相談や指導など関係機関と適切に連携が図れています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

地域支援担当者を配置し地域の福祉ニーズを把握し、子育て家庭の支援に取り組んでいます。園長は地域の交流会に参加して地域福祉の動向の把握しており、近隣保育園と情報交換し交流するなど連携に努めています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園の地域支援担当者が把握した地域の福祉ニーズから、0歳児の一時保育の受け入れを実施するなど子育て家庭を支援しています。さらに園では公益的な取り組みとして、廃油からバイオディーゼル燃料を生み出し、低二酸化炭素化を実現するエコ資源に取り組んでおり、家庭で使用したてんぷら油などを回収し提携企業へ提供する回収ステーションとして地域貢献に努めています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもを尊重した保育に向けて具体的な行動指針を話し合っており、こどもへの声のかけ方などを保育室に掲示して、こどもを尊重した保育に取り組んでいます。保護者には重要事項説明書にて、登降園時の心配りとして、「子どもに『早く、早く』の言葉は禁物です。」と伝えており、保護者からも「子どもファーストの保育をしてくれている」との声がありました。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

園はプライバシー保護マニュアルを整備しており、職員は「より良い保育のためのチェックリスト」により常に自身の保育を振り返りプライバシーに配慮した保育に努めています。保育室には、人権擁護のためのセルフチェックリストを掲示しており、職員は共通意識のもと保育に取り組んでいます。保護者には重要事項説明書にてプライバシー保護に関する具体的な場面での配慮について説明しています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレットでは、保育理念・保育内容・園内の施設環境などの情報発信をしています。また、園のホームページでは園の紹介動画を公開しており、園内の様子や、園長から保育理念に沿った取り組みの説明、職員から保育に対する想いなど、入園を検討している保護者に向けて情報発信しています。園の見学は随時受付けており、質問事項など丁寧な対応に努めています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

園では、独自に重要事項説明に関する動画を制作しており、保護者にわかりやすく伝える工夫をしています。入園前説明会では、重要事項の詳細部分の説明と、園で使用する持ち物など写真や現物をみていただき、入園準備がスムーズに進められるよう配慮しています。さらに、質問事項などは個別で対応するなど丁寧な対応を心掛けています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

重要事項説明書では利用の終了に関する事項を明記しており、保護者に周知しています。園では卒園や転園時には、こどもの育ちを共有するための書類を作成するにあたり、児童保育要録の整備と記入方法の研修に参加し記録の書き方を研鑽しており、適切な引き継ぎに努めています。卒園や転園時には、担当者や電話番号を記載した「またきてねカード」を渡しており、保育の継続性に配慮しています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの「やりたい」「やってみたい」など興味関心を受け止めて、こどもの満足を把握しながら保育に努めています。保護者には、行事後と年度末にアンケート調査を実施しており、アンケート結果を元に職員会議で改善策など話し合い次年度計画に反映させています。また、アンケート結果は園だよりで公表し保護者と共有しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園は苦情解決体制を整備しており重要事項説明書にて、苦情受付担当者・苦情解決責任者・第三者委員の設置を明記して保護者に周知しています。苦情や要望の申し出があった際は苦情記録簿にて管理しており、本部と職員とで共有し連携に努めており組織的に取り組んでいます。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園は重要事項説明書に「ご家庭と園との連絡方法」に関する事項を明記しており、保護者が意見や相談を申し出しやすいように複数の受付け方法を周知しています。また、玄関には「ご意見・ご要望の相談窓口の設置について」を掲示しています。保護者からは、日頃から職員から「どうですか?」と声を掛けてくれるとあり、双方向コミュニケーションに努めています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

園では、登降園時には保護者とのコミュニケーションを図り、こどもの姿を共有しています。保護者から相談や要望があった際は、園長やリーダーと連携を図り迅速に対応するよう心掛けています。職員とは会議で情報共有しており、さらに本部と連携するなど組織的な対応に努めています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

園は安全管理マニュアルを整備しており、職員は読み合わせして保育に努めています。保育室には、火災・救急通報の手順と、食物アレルギーによる症状への対応法を掲示しており職員が的確に行動をとれるようにしています。職員は、事故防止チェックリストにより、保育環境・園外活動・給食と分類ごとに毎日チェックしており、安全・安心を確認し保育に取り組んでいます。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では感染症予防・まん延防止マニュアルを整備しており、保護者には重要事項説明書や園内掲示にて、発症後の登園許可書・登園届けが必要な感染症について周知しています。看護師は、職員に季節性感染症に関する研修の実施や、保護者に保健だよりを通じて、家庭での予防策や注意喚起など情報提供をしています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園は防災マニュアルとBCP(事業継続計画)を整備しており、職員は災害時の対応について訓練をおこなっています。また、避難確保計画を作成しており、保育室にはヘルメットや防災頭巾・避難用の靴を設置しています。保護者には、重要事項説明書にて非常災害時の対応や避難場所、緊急時の連絡手段などを周知しており、引き渡し訓練を実施しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

本部では研修制度が充実しており、様々な研修がおこなわれています。職員は研修を通じてマニュアルの理解を深めており、共通意識のもと保育に取り組んでいます。また、会議などでこどもの発達や個性を共有しており、こどもに寄り添った保育を実践しています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

標準的な実施方法について、各種マニュアルを定期的に検証して見直しを行う仕組みがあり、職員会議にて検証・見直しをおこなっています。職員は会議以外でも日頃からこどもの共有しており、こどもの様子に合わせた実施方法にするなど柔軟に対応しています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

指導計画は担任が作成しており、こどもの成長や興味関心、クラスの状況などを踏まえて全体的な計画に基づき作成しています。食育計画は栄養士が、保健計画は看護師が参画して適切に作成しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は、期ごとにクラスの様子やこどもの姿から保育の評価・反省をおこなっており、園長やリーダーと共有しています。見直しによって変更した指導計画はクラス会議で周知しており、職員間ではタブレットで情報共有しています。保護者には園だより・クラス通信・給食だより・保健だよりを活用して、園の取り組みを情報発信しています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

こどもの記録は個別指導計画にて、ねらいや配慮事項など記録しています。記録はこどもの成長と保育者の関わりを肯定的な言葉で記録しており、職員全員が閲覧できるようになっています。周知・共有が必要な情報については、昼ミーティングや園内連絡で情報共有が図られています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

個人情報取扱いマニュアルを整備しており、職員は入職時に守秘義務の誓約書を提出しています。個人情報に関する書類は、鍵付きの書庫にて適切に情報管理をしています。保護者には重要事項説明書にて個人情報の取り扱いを説明し同意書を交わしています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、児童憲章・児童の権利に関する条約・児童福祉法・保育所保育指針の趣旨を捉えて作成しています。基本は本部が作成しており、園では職員の意見を取り入れ、こどもの成長に繋がる内容を追記しています。リーダー会議では年度末に年間指導計画や自己評価を踏まえて見直しをしています。こどもと家庭の状況や保育時間、地域の実態を考慮した内容を計画に盛り込みたいと考えています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

保育室は、温湿度計・空気清浄機・加湿器を活用し、過ごしやすい環境づくりに取り組んでいます。毎日、清掃・消毒をおこない衛生管理にも努めています。室内の棚は木を基調としてこどもの動きに合わせた導線と安全面に配慮しており、畳のコーナーにクッションを置きゆったりと過ごせる環境を整えています。おひるね時は、職員がこどもの側につき安心して入眠できるように努めています。手洗い・トイレは清潔を保ち、こどもが利用しやすい高さに設置しています。また、こどもが使用する際は、保育者がつき安全面にも配慮をしています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

入園面談時に、こども一人ひとりの状況を把握し、個別計画を作成して保育をおこなっています。職員は、こどもの様子をみて「〇〇する?」などの問いかけや、声のトーンにも配慮し、気持ちに寄り添いながらこどもの気持ちを受け止めています。気持ちの表現が十分でない子には、言葉を先取りせずに表情や仕草から代弁して、気持ちを汲み取るように努めています。こどもの欲求は、受け止めながらも叶えてあげられない場合は、代替案を出して納得を得られるように関わっています。また、こどもの成長に合わせた言葉や態度で関わるように心がけています。園では、急がせる声掛けを不要に用いないように、時間にゆとりを持って過ごしています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

基本的な生活習慣が身につけられるよう、一人ひとりのできる状況を把握し「自分でやってみたい」気持ちを高め「できた」に繋がる援助を、分かりやすい言葉で伝えています。また、こどもの意欲を汲み取り、見守る姿勢で援助をおこなっています。保護者とは、生活リズムを確認し、必要に応じて提案もおこない連携を図っています。保育室では、「静と動」の空間を分け、一人ひとりに応じた環境を整えています。トイレトレーニングは、無理強いをせずこども一人ひとりのペースにあわせておこなっています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもの興味・関心に合わせ、やりたい気持ちを尊重し、自ら遊びの選択をする環境を整えています。戸外では、年齢・発達に合わせて活動先を決め、散策や自然物に触れています。園庭では、砂遊び・縄跳び・おにごっこなど好きな遊びを選んで楽しめるように活動内容の工夫をおこなっています。室内では、跳び箱・鉄棒・ダンスなど身体を動かす環境と、絵本・廃材・玩具などを使い自由に表現・制作ができる環境を整えています。保育者は、こども同士の会話のやり取りに共感したり、問いかけなど応答的な関わりを大切にし、人間関係が育まれる援助をおこなっています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

こどもの興味・関心を把握し、遊びが展開できる環境づくりに取り組んでいます。職員は、こども一人ひとりの要求を応答的に対応する保育を心がけています。また、探索意欲を満たすためにハイハイや、伝い歩きなど発達に合わせた環境も整えています。戸外遊びも積極的に取り入れ、健康に過ごせる活動計画を立てています。室内では、危険個所の点検を毎日おこない安全面に配慮をしています。保護者とは、連絡アプリや、送迎時に一日の様子を伝えており、年1回の個人面談などを通して成長の共有を図っています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

こどもが自分でしたいという気持ちを尊重し、好きな場所で好きな遊びを展開できる環境を整え、一人ひとりの発達や意欲に合わせた援助をしています。こどもの自我の育ちを受け止め、表情や言葉で気持ちをくみ取り、状況に応じて対応をしています。こども同士での関わりでは、お互いの想いを伝え合えるように平等な仲立ちに取り組んでいます。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、こどもが自由に選択をして、遊びの幅が広げられる環境を整えています。園では、縦割りグループを作り、共同でおこなうドッチボールやおにごっこなどの集団遊びを取り入れ、年長児への憧れや年下の子に対する思いやりが育まれる機会を設けています。保護者会や行事などで、日々の活動やこどもの育ちを伝えています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

特別な配慮を必要とするこどもは、個別指導計画をもとに保育をおこなっています。こどもの特性を理解し、パーテーションやマットなどを利用して、好きな遊びに集中して取り組むことができる環境を整えています。また、様々な活動に参加する機会を設けています。保護者とは個人面談でこどもの成長を共有しています。面談内容を基に生活の中で適切な援助に取り組み、療育センターや民間の支援センターの巡回時に助言を受けています。職員は、障害児研修で理解を深め、報告書で共有し、園内研修をおこなっています。また園の保護者には、入園時の重要説明事項で障害児保育について記載し、周知をしています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

在園時間に作った制作は保管して置ける場所を室内に設定し、遊びの連続性に配慮しています。保育室は、マットやクッションを利用し、休息が取れる環境を整え、こどもの健康状態や、情緒に寄り添い安定して過ごせるように配慮しています。また、異年齢児と関わる機会で様々な刺激が受けられる環境づくりにも努めています。延長保育時には間食・夕食の対応をおこなっています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画の中で5歳児の年間指導計画に「小学校との連携」が組み込まれています。園では、小学校訪問を計画しており、小学校生活の絵本・冊子を用いてこどもがイメージしやすい環境を整えています。また、保護者には、面談をおこない必要な内容を伝え、懇談会でも就学に向けて共有をしています。施設長は、地域の交流会に参加し、小学校教員との話し合いに取り組んでいます。保育所児童保育要録は、入園以降の児童表を基に担当保育者が作成し、小学校に提出しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの健康管理に関するマニュアルに基づき、こども一人ひとりの健康管理に努めています。こどもの体調変化・怪我があった場合は保護者へ連絡し、感染症の罹患は登園届・登園許可書の提出を依頼しています。健康に関する計画は、看護師が作成し、こどもの健康に関する情報を職員に周知・共有をしています。また、SIDS(乳幼児突然死症候群)に関する情報の共有にも努めています。保育室前の壁には、感染病に関する資料を写真付きで提示し、保護者に向けて分かりやすく発信をしています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断と歯科健診は年2回おこなっています。結果は、健康ファイルとアプリに記載しており、職員間で周知・共有をしています。健康に関する保健計画を作成し、健診前後に絵本などを用いて、こども達に伝えています。また、手洗い・うがい・プライベートゾーンなどの保健指導に取り組んでいます。保護者には、園だよりで感染状況・健康に関する情報を記載して発信しています。また、嘱託医への質問事項を事前に聞くなどの取り組みをおこない、診断結果を保護者と共有し、こどもの健康に関するアドバイスや情報提供をしています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基に、こどもの状況に応じた個別対応をおこなっています。入園時に園長・栄養士同席のもと面談をおこない、医師による生活管理指導表を提出してもらいます。年に1回の更新と面談をおこなっています。アレルギー児の誤食・誤飲を防ぐために専用の食器・トレイで提供しています。配膳時には、アレルギー専用のエプロンを着用、調理員と担任のダブルチェックをおこない安全に努めています。職員は、アレルギー疾患・慢性疾患などの研修に参加し、会議などで周知・共有をしています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

栄養士と保育者が連携しながら食育計画を立てており、こどもが楽しく食事を取れるように工夫しています。食器は、こどもの発達に合わせ食べやすい形のものを使用し、食の細い子には状況に応じて援助をおこなっています。こどもの食事への興味が高まるように、栄養士は食材が描かれたパネルを持って巡回をしています。クッキング食材の皮むき、食材を使った制作やおままごと、また野菜の栽培を通して季節の野菜に興味が持てる環境づくりをおこなっています。保護者にはドキュメンテーションで共有を図り、アプリによる食事の配信、レシピ配布などをおこなっています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

栄養士は、こどもの発達に合わせた献立を作成し、食材の大きさにも配慮をしています。喫食状況はアプリで管理・把握しており、次回の献立作成の参考にしています。献立は、旬の素材を使い、行事食はこどもたちの気持ちが盛り上がるように工夫しています。栄養士は巡回時にこどもの食事の様子や会話を献立の参考にしています。巡回時は専用エプロンを着用し、衛生管理に努めています。調理室は廊下の窓から見える作りになっており、こどもたちと交流ができる環境を整えています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

乳児クラスの保護者には送迎時やアプリを活用して、こどもの育ちを共有しています。幼児クラスの保護者には、送迎時の会話で伝えており、希望者にはアプリを活用して個別対応をおこなっています。また、全クラスにドキュメンテーションでこどもの様子を発信しています。個人面談の期間を設定していますが、必要に応じて何度でも面談の実施をしています。面談内容は、ファイリングして職員間で共有・周知をしています。3・4・5歳児クラスは、保育参加でこどもの成長を共有し、保護者アンケートを実施して必要な支援につなげるように努めています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者とは、こどもの送迎時に園でのエピソードを丁寧に伝える事を心がけ、信頼関係を築いています。個別に面談もおこなっており、面談を希望する保護者の就労時間を考慮して、夕方の時間に対応しています。こどもの食事や健康に関する事は、専門により栄養士や看護師が対応しています。相談内容は、記録・ファイリングして職員間で共有をしています。相談内容によっては、区や療育センターと連携をとる体制を整えています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待等権利侵害の兆候を見逃がさないように、登園時や着替え時の視診、こどもの様子の変化に留意し気になることがあれば、園長に報告し、昼礼や職員会議で共有をしています。保護者の状況や必要に応じて、個別の面談や情報提供を柔軟におこなっています。職員は、虐待防止マニュアルの読み合わせや、虐待の防止に関する法律の理解を深め、早期発見に努めています。また、園内研修にて人権擁護について職員間で話し合い、共有に取り組んでいます。こどもに虐待の疑いを発見した時には、区役所や児童相談所と連携を図る体制を整えています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

園では、各会議で保育の振り返りをしています。年度末に職員の自己評価をおこない、良い点・改善点を確認し次年度の目標につなげています。職員は、自己評価を踏まえて、保育に対する理解を深める園内研修に取り組んでいます。研修で得られた知識は、報告書を回覧し共有をしています。また、年間指導計画から月案、個別指導計画、週案と各計画の振り返りを園全体で共有し、保育の質の向上へと取り組んでいます。