木下の保育園 山下町
第三者評価機関名 | 株式会社評価基準研究所 |
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名称 | 株式会社木下の保育 木下の保育園山下町 | 評価対象サービス | 2024~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 50 名 |
所在地 | 231-5583 横浜市中区山下町112-11 |
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TEL | 045-681-5583 | ホームページ | https://www.kinoshita-hoiku.com/facility/yamashitacho |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2012年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社 木下の保育 | ||
職員数 |
常勤職員:12 名
非常勤職員:複数 名
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専門職員 |
保育士:9名+複数 名
栄養士:1 名
看護師:1 名
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施設・設備の概要 |
居室:乳児室、1歳児室、2・3歳児室、4・5歳児室
その他:厨房、トイレ、園外遊技場(テラス)、事務室、医務室
設備:冷暖房
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保育理念“生きる力を創る” 保育方針 ・協調性を持ち、他者を尊重し認め合う心を育てる ・のびのびと自己表現ができる環境を提供する ・試行錯誤をする中で考え創造し、自分で判断する力を養う ・探索活動を大切にし、こどもの興味や関心に寄り添う |
山下公園や港の見える丘公園など近隣の公園へ散歩をしています。 ワンフロアの園の特徴を活かし、職員間の連携を図り、全職員がお子様一人一人の発達に向き合い、毎日健やかな成長を願って、保育を行っています。 横浜中華街に近い立地から、利用者やその家族の生活習慣や文化は多様性に富み、地域性を取り入れた行事を楽しむなどの取り組みが行われています。 |
評価実施期間 | 2024/04/12(契約日) ~2025/02/26(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(令和元年度) |
特長や今後期待される点 | 特に評価の高い点 【園の入居環境を有効に活用して目指す保育の実現に着実に向かうことができている】 本園は元町商店街に近い中華街の端にあり、企業やバレエ学校等も入居する大きな通りに面したビルの2階にあるが、特徴としてはすべての保育室が1フロアー内にありしかも仕切りがないという点である。園長は職員の子どもたちに関する情報の共有が、小さな園としては最も大切であると考えており、すべての保育室が見通せる同じフロアー内にあることで子どもたちの成長を把握することができる環境は、目指す保育の実現には非常に効果的であると言える。子どもたちは、この同じフロアー内で自身よりも年長の子どもたちを見ることで憧れを持ち、自ら主体的に成長していくための最も大きな動機を持つことができており、保育者もこれを有効に活用することができている。ビルオーナーにも理解を得て1階に園庭ほどではないが子どもたちの遊び場を屋外にも設置できているなど、ビル環境をできるかぎり有効に活用することができている。 【園長と主任の関係性が良好で、園として目指す保育の実現に向けて大きな要因となっている】 園長は、運営主体が変わった8年前から本園にて運営管理者として従事している。前運営会社の方針と比較する保護者からの声や反応に対して多少の戸惑いを覚えながらも、子どもの主体性や自立を育む日々のひたむきな保育実践により、本園においては少しずつ保護者からの理解や信頼を獲得できている。また、現場の責任者でもある主任は新卒採用時から本園に配属されており、これまで着実に経験を積み重ねている存在でもある。頼もしくもあるその姿と、運営全般に対する意識の高さや責任感の強さに対して園長も厚く信頼を寄せており、その両者の関係性も非常に良好である。そのリーダー同士が信頼し合う姿や連携の良さは、心理的安全性の高い職場づくりの土台となっている。 【地域性を取り入れた行事を通して地域交流を楽しんでいる。安全に配慮し子どもとともに楽しみこだわりのある食育を進めている】 日本の有名な観光地である横浜中華街が近くにあり、中国の方の利用者も多い。生活習慣や文化の違いに配慮し日本の良き文化と中国の伝承行事等を取り入れ地域ならではの保育を行っている。食材は国産にこだわり素材の味を生かし安心安全な調理を心がけている。ビル内の保育園という限られた環境を活用し、ベランダには子どもと季節に合わせた野菜を育て、乳児からクッキングを行い野菜に興味関心や食べる意欲が持てるよう活動を行っている。3、4、5歳児は配膳を子どもが行い食べる量を考えて伝えるなど、様々な経験を通して子どもの健康と食べる意欲を豊かにした取り組みとなっている。全体計画に地域交流の活動を多く取り入れている点や保育計画に食育計画を盛り込み活動が豊かに行われている点は高く評価される。 今後期待される点 【本園は入居しているビルの環境を有効に活用できているが、今後はこの環境をより有効に子どもたちの成長につなげてほしい】 本園では、1フロアの中に緩やかに区切られた歳児別クラスが連続して配置されている。この空間的環境の特長は、それぞれのクラスの連続性である。そこで、こうした環境をさらに生かして生活の主要な場面(着替えや食事など)で子どもたちが他クラスをもっと見合えるようにする工夫を様々な場面でしてみてはどうだろう。例えば3歳児の着替えや支度のシーンを日常的に2歳児が横にいて見ているような形がとれれば、2歳児の行動にはきっと変化があるはずだ。空間的な環境の特長を生かし、子どもたちの「見て、真似て、真似される」関係性が増えていくことを期待したい。 【職員の言語化を進めることで保護者との信頼関係構築のさらなる充実につなげてほしい】 本園では、園長や主任が意識的かつ意図的に目指す保育を実現するための「言語化」を進めてはいるが、各職員レベルではまだ日々の保育に追われているため自らの保育を言葉で保護者に説明できていないことが最大の課題かもしれない。園としての理念や中長期計画が策定されており、今後はこれを繰り返し職員に説明するだけではなく、保育の現場ではこれに基づいた判断が日々なされるようにならなければならない。これから本園が保護者から信頼されることになるかどうかは、ここにかかっているといっても良いだろう。そのためには、園長や主任の保育説明ができる論理武装は不可欠となってくるため、新しい保育理解と情報収集が不断に続けられなければならない。これは、法人側の問題でもあり、各園長や主任への保育の柱をきちんと研修する機会提供も必要だろう。 【園長と主任の関係性は良好だが、今後は職員の成長をさらに促すために職員の自主性を形にすることで意識向上に努めてほしい】 丸7年の歳月を共にする園長と主任の関係性は非常に良好であり、温厚な二人の性格とその関係性を基盤にして職員が安心して業務に集中できる環境がつくられている。また、園が目指す保育の実現に繋がるような職員からの多様な発想や具体的な取り組みも少しずつ現れ始めている。園の保育を現状よりも発展・充実させていくためには、職員のさらなる成長は必要不可欠である。園長は職員一人ひとりの声を丁寧に聴き、自主性を促したり権限移譲も適宜行いながら、全体の意識向上や現場主導の業務改善に繋がるようなマネジメントにもより一層注力していくことを期待する。 |
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今回の受審は、前回受審時よりも更に深い内容になりました。その理由は、特に今後に向けての園の課題をより詳細に言語化していただいたことです。この内容は、本園の現状や課題が明確で、職員間で共通理解をしていくにあたっての基となるものであり、良い園を目指していくための指標となっています。職員と園運営や園の保育について話し合うにあたり、互いに理解を深めることができる資料にもなりました。これから職員とともに項目ごとに確認していき、意味のある根拠に基づいた、福祉の保育提供を全職員で行っていきたいと思います。 保護者の方々からの貴重なご意見などは、職員の意識改革を促し一緒に改善していきます。ご協力頂きました皆様、ありがとうございました。 そして、第三者評価機関の株式会社評価基準研究所の皆様、丁寧に関わってくださり、第三者評価を行って頂きましたこと、感謝いたします。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 木下の保育園山下町 園長 |
詳細評価PDF | 詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:b】 【園独自の理念構築と言語化により園長が目指す保育の実現が近づいている】「自立」が園長の理念であり、自分が好きで、肯定でき、自尊心を持てる子を育てたいと考えている。自立とは、自分でできることは自分で行い、できないことは周りの人に頼ることができる子であり、この定義を全職員で共有したいとも考えている。それに必要なものが、子どもが自分をまず好きになることで自分を知るためには多く遊び、試行錯誤し、選択肢を与えることから実現したいという。法人としての保育理念・保育方針・目標はホームページや入園のしおりに掲載して保護者等へ周知しており、職員についても入職時の研修や就業後の自己評価などを通じて、周知を図ってきた。今回の第三者評価受審を機に、理念や理念達成に向けて必要だと園長が考えることを職員に改めて話をしたと言い、職員個々にも徐々に園長の考え方は伝わってきていると園長自身は考えている。今後は、職員個々の保育のアプローチについて自分の言葉で話す機会を持つことから、職員間の他者理解と共に保育を職員同士で考える次のステップに繋がることを園では目指しており、今後に期待したい。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 【経営に関する各種情報を法人と共有することから園としての園運営の健全化がこれから求められるだろう】社会福祉事業の動向や経営状況については本社で一括して把握・分析されているため、園としては園長会などで報告・指示を受けている以外は特に意識はしていなかったが、今後はマスコミ情報や地域の保幼小会議等を通じて、徐々に得ていけるものは得て職員にも情報提供をすることも始めたいと園長は考えている。その他、法人からは職員の労務管理面を意識するように言われており、働きやすい職場環境や職員健康管理にも力を入れている、コスト分析や保育所利用者の推移、利用率等の分析は今後の課題かもしれない。会社として提供する保育サービス実施に準じ、地域のニーズを把握して検証することは今後行いたいと園では考えており、法人からの経営に関する数値を含めた各種情報の共有が進められることで園としての課題改善に向けた取り組みに期待したい。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 【法人に依存することなく、園自らが目指す保育実現を考えて自らの課題を主体的に解決していく姿勢を全職員で持つことが望まれる】園としては、定員充足が大きな課題ではあり、これを解消するために園のオリジナリティを考えたいと園長は言う。そのために保護者への説明を続けて、園が保育を深く考えていることを保護者には伝えられるようになることを目指したいと考えている。園長は、自らの役割を「職員が本園で保育することが楽しくなるような環境を整えること」と考えており、これを各職員に表明することから、「子どものための保育」を職員皆でどのように実現していけるかを話し合い、実現していくことをこれから目指したいという。これが着実に進めば、少子化が進んだとしても本園が保護者から選ばれ、本園の最大課題である定員充足も徐々に満たされることにつながるだろう。組織体制や設備の整備、職員体制、人材育成、日常の保育を行う上での課題改善や抽出した課題解決への取り組みは基本的に行われてはいるが、職員各自が園を良くしていきたいという強い思いを持ち、法人に頼ることなく園自体としての課題については、自園で解決していくという強い思いを持ち続けてほしい。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 【園長は主任との理解を深めあうことから本園としての独自の中長期計画を考え、卒園児にあってほしい子どもたちの姿を見られるようにしつつあり、着実に前に進んでいる】今まで園では法人の中長期計画実現を目指してきたが、園としての中長期計画を園の理念実現に向けては必要であると園長は認識し始めたという。このため、園長は主任と話し合い深いレベルでの共感をまず形成することから、園としての理念を前提とした新たな中期計画策定を作成した。この中期計画は、実現したいさまざまなテーマ別に3年間の着実な歩みを企画したものであり、これを今後も進捗を見ながら見直しを続けていきたいと園では考えている。今回の第三者評価受審を契機として、組織マネジメントを深く考え始めた園長は、自園での子どもの姿を客観的に見つめることも始めている。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 【園としての中期計画を自ら策定した今、これを受けた単年度の計画をこの中長期計画に合わせて見直しをすることで再構築しつつあり、中長期計画の達成に着実に近づきつつある】今までも園において地域性を活かした実行可能かつ単年度の活動予定を策定しており、この活動予定は、日常保育の計画と行事に関する計画であり、項目も組織の行動原理として定着しているPDCAサイクルで得た前年度の改善点を反映した内容にはなっていた。しかし、中長期計画が見直された今、これと連携させた単年度の事業計画の姿が策定中である。数値目標や具体的な成果などで評価がわかるための指標作りも含めて、今後の課題でありこれからの進展が楽しみである。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 【園全体での見直しが意識されており、新たな策定プロセスに基づいた改善が始められつつある】事業計画の策定は今までも行われており、この内容も一般的に求められているような前年度反省を生かしたものであった点では評価して良い。しかし、自園でも認識していたように達成の度合いを確認できる指標が設けられなかった点は反省点としていた。園が目指す保育の見直しから園理念を構築するという基本的な原点に立ち返ったプロセスが意識されるようになった今、事業計画が初めて計画的かつ組織的に行われるようになったと言って良いだろう。これを明確に言語化することから職員全員への告知と徹底が始まりつつあり、組織のマネジメントが目指す保育実現へ有効に機能しつつあると言って良いだろう。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 【事業計画の周知を園の目指す保育実現に必要なものと認識し、着実に発信を続けている】入園時に入園のしおり(重要事項説明書)に年齢別の保育計画を示し、全体的計画・年間指導計画とともに、その年の事業計画(活動予定)、主に行事予定を作成し、年度始めに保護者に配布してきた。しかし、園理念の再構築があった今、保護者の理解により初めて園が目指す保育を実現できることを園長や主任は認識したという。保護者の園への信頼感獲得には、園としての保育に関する専門的な知識を発信し続けることは不可欠であり、保護者の保育理解によって園は子どもたちの自主性や自発性を生かすための保育も確実に実現できるようになるであろう。「園のたより」についても、伝える内容だけではなく経緯も丁寧に伝えるように経営層だけではなく各職員にも徹底することから保護者の信頼感醸成を徐々に目指している。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 【保育の質向上には職員の意識向上が不可欠であり、これを如何に図るかを経営層が意識して向上に取り組んでいる】今までも0~2歳児の個別の発達記録である「個別発達記録」やクリスマス会等の行事計画などは、組織として、最初からPDCAサイクルを想定した様式の書類に記録してきた。また目的を明確にして課題抽出し、対策、評価、そして次回改善点を反省会等で話し合うことで保育の質の向上を図ってもいた。しかし、目指す子ども像がやや抽象的であったこともあり、職員一人ひとりが考えて目指す保育を実現する、というレベルには達してはいなかったのも事実である。課題は、各職員が業務としての保育から一人ひとりの子どもの個別最適な学びを実現するためにきちんと観察し、子どもの意図を理解したうえで環境を設定しようとする「考えて保育する」という習慣であろう。これを実現するには、経営層が各職員に「考えざるをえない」環境を日常から意図的にどのように構築できるかにかかっている。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 【原点に立ち戻った園としての課題を園としての理念(言語化した)から現状を見て抽出することから再度始めてほしい】本園では組織的な行動の基本としてPDCAサイクルを重視し、課題解決と改善への取り組みを行おうとしてきた。しかし、前回の第三者評価受審後、時間経過し職員も大幅に替わっており、見直しもできてはいなかったという。独自の自己評価は続けており、保護者で構成される運営委員会に伝えるとともに玄関に掲示し周知しようとしており、前向きな姿勢はあったと言えるだろう。職員会議では抽出された課題を検討し共有しているとは言うが、日々の保育で必要な事後対応と処理が中心であったため、先手を打つ戦略的な対応とはなり得てはいない。今後は、園としての新たな理念から園の現状を見れば、職員一人ひとりのレベルアップすなわち意識改革から、保育環境設定へ話し合う体制づくりを具体的に進めることが必要であろう。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 【経営層にはしなやかかつ強かに各職員のやる気向上を図ることから子どもたちの卒園時の姿を保証できるようになることを目指してほしい】本園では組織図と職務分担表があり、各職種別の職務分担も規定されて周知されている。その役割等も「園のたより」に今月の保育内容とともに掲載され、園長職務として園の事務管理、職員の労務管理、保育計画の立案及び保育業務の管理、渉外連絡等の職務が書かれている。形式的にはできているとは言えるが、園が目指すべきは実質的な子どもの育ちを保証することであり、園長業務はこのような言葉で説明できるものではないことは園長も十分に認識している。園長は「各職員が園で働くことが楽しくなる環境を作ること」のみを目指すことを表明することから、子どものためかどうかを判断基準として断固とした姿勢や柔軟な姿勢を持ち、各職員に接することを続ければ確実に園児たちの姿が園の目指すものへと近づいてくるだろう。経営層は自信をもって、これに向かって取り組んでほしい。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 【園の子どもたちの人権尊重は、園として目指す保育が保育所保育指針を実現しようとすればそれで充分であることを認識してほしい】園長は施設長の初任者研修会・衛生推進者研修・防火管理者研修に参加し、職員には、職員会議や日常の打ち合わせ等で、法令を含む業務上守られるべき倫理等について実質上含む規定である「保育の心得」又は各種マニュアル等を用いて周知・再確認を行ってきた。また、園内で子どもの姿をコラージュした完成時の想像力に不足ある表現をしようとした職員がいた際には、これに対して園長は毅然とした姿勢で、子どもの尊重をどのように考えているのかを問うたという。この姿勢は園長として必要なものであり、各職員が考えなく保育してしまうことを戒める意味では大いに意味ある行動であると言えるだろう。しかし、保育所保育指針が目指す「子どもの実現すべき10の姿」を考えれば、子どもたちの姿を注意深く観察して必要な保育環境を提供するという職員の姿勢がありさえすれば、実は子どもを大切にしてその権利を守るというそのものが保育を通じて達成できるということを是非職員にも伝えてほしい。考えて保育すること自体が、子どもたちの尊厳を守ることそのものなのである。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 【変わりつつある保育の概念を真摯に理解し、この実現へ向けて園としてあるべき保育を明確にして職員全員で前向きに取り組んでいる】おもちゃや絵本を子どもたちが自分で選べるようにしており、子どもたちの選択する機会を増やすことから子どもたちの自主性を育てることを園として意識していると言えるだろう。同様に絵本も手に取りやすい本棚に置いておいているが、自由な選択にゆだねるだけではなく今後は意図的に、年齢に合わせた本選びも異年齢児にはしたいと園長は言う。保育において最も必要なものは「意図性」であり、子どもは自由に遊ばせればそれだけでも育つ半面、それぞれの子の個別最適な学びを環境を通して促すことも必要である。保育士が一緒になって遊ぶ保育から、最適なものを意図的に提供できる保育士たちの集団となることを園では徐々に目指しつつある。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 【経営の改善については法人との連携による情報共有から園としての園児獲得へ向けた具体的な施策が期待される】現時点では法人から園の経営状況全体に関する情報提供はまだすべて行われていないため、今後はこの共有がまず必要であろう。そして、園としての園児獲得に向けては園としての独自のリーフレット作成や地域との交流を続けることも求められるだろう。しかし、園児獲得には現在の園児保護者への発信を続けることから本園の口コミを向上させることが求められている。保護者がネットを含めて、本園の長所や満足度を発信することが実は最大の宣伝となってくる。現段階で園長は、要望されたり抽出した課題に対して方向性と着地点を定め、そのアプローチは職員の意見を求めて尊重し職員の自主性を高めるよう促してはいる。例えば、風水害等の報道を受け、園全体で避難訓練時に子どもにもわかりやすい言葉で、災害の怖さを伝え、みんなを守る気持ちを持って指導にあたるようにしているという。これ自体は正しいが、先を考えた戦略的なアプローチとでも言えることを今後は考える必要があるだろう。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 【園としての優秀な新規人材獲得よりも現在の職員を如何にしてやる気にさせ、考えられる職員に育てられるかが課題であると園では認識している】園長は各職員が心を安定させることで安心感を持ちつつ保育に励めることが大切だと考え、これを意識している。そのために休日はしっかり休む、オンとオフは切り替える、自分を好きになる。職員には園で子どもと楽しい時間を過ごすことをほめるようにしているという。しかし、職員の高い満足は自身が関わった子ども達が確実な育ちを卒園児までに果たすことであり、この次元での高い満足度を感じられるように導けることが目標となる。園長は職員のやる気をなくさないように気を付け、そのために、あえて職員にはどうすべきかを言わずに、園長自身がそれをやるようにしている。いつ気づくかを待つようにはしているというが、園長には断固とした姿勢と同時に意図的に職員に気づかせるというしたたかさも必要である。職員が園長に甘えることなく、自立できることを目指しこれを今後は意識して職員には接することを考えてほしい。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 【管理よりも職員一人ひとりを自立した大人として尊重し、意欲的に保育を考える人材を育成することを意識するようになったことを評価したい】園長は、各職員に園長の意図を如何に伝えるかと共に、各職員も園長の意図を如何に理解できるようになるかを意識していきたいと言う。そのためには人事管理するよりも、個々の意識を如何にして変えていくかを考えて続ける必要がある。具体的には、各職員が如何に意欲的に保育に取り組もうとできるかであり、そのためには園長としては子どもの育ちをきちんと計画し、それができているかを一人ではなく職員同士が一緒に見て喜び合えるようになることではないか、と考えている。これはほぼ正解であり、職員がチームとして保育を考えて環境を整備し、それを職員同志が子どもの成長につながっているかを検証して適切な環境設定にチャレンジし続ける、このような職員たちが育つことを願い、これを明確に言語化できたことは現時点では評価して良いだろう。この歩みは今後も継続する必要があり、これに期待したい。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 【園として目指す保育の実現に向けて、各職員の心身の健康面を重視し、面談等を通じてその把握を心掛けている】園長は職員の心身の健康が子どもにも敏感に感じ取られるものであり、園として目指す保育を実現するにはその基礎として各職員の健康な状態を園として配慮しなければならないと考えている。そのために、園長は年2回の個別面談を行い個別の課題を把握できるようにしているという。それ以外にも、話しやすい雰囲気づくりを心掛けいつでも相談に応じられるようにし、各職員の状態を見て気づいた時には園長から声がけをするようにしているという。園長は職員の立場を超えて、直接子どもに接するのではなく職員を後ろから盛り立て支えるように配慮しているというが、この園長の姿勢を各職員が明確にこれを意識できるようにすることも必要かもしれない。園での主体は子どもたちであり、黒子となるべきはまず職員。この職員が本当にそうなり得ているかを見て、職員が目立つようであれば、その原因を探るとともに指導も必要である。楽な職場と働きやすい職場とは違うことを意識して甘えは許さないことも園長としては意識することも大切であろう。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 【組織としての力を向上させるには各職員個々の向上が不可欠であることをすべての職員に共有させることが望まれる】園として優れた組織となるには、園としての理念が明確でかつ保育所保育指針の実現に向けた正しいものであることがまず大前提となるが、次に各職員が自らに足りない知識や能力を身につけることで、園に貢献しようとする意識が必要である。この実現には、まず面談前に各人に自らが向上しなければならない点を言語化し、これを基にした面談で客観的な能力向上を職員個々が意識しなければならない。年に1回「保育の自己評価チェックシート」を用いて、職員一人ひとりの目標管理を行っており、内容は保育理念、子どもの発達援助 保護者に対する支援 保育を支える組織的基盤等の項目についてチェックをしているが、「個人別育成シート」が求められている趣旨を理解し、園長と個別面談で職員の意向を確認、中間時期に進捗状況確認までを行うことが求められる。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 【職員の育成は本園が目指す保育を実現するためにより詳細にかつ意図的に職員育成を計画することが望まれる】法人が作成した「木下の保育園 保育の心得」の冊子に期待する職員像が示されており、また自己評価チェックシートで各職員は自身でも目標を作って業務を行っているという。また必要とされる研修についても研修計画や希望に基づいて研修受講を推奨している。定期的な進捗調査や評価・見直しはできていないため、今後必要であると園長は考えているが、外部研修受講後の報告を受講した職員が自ら考えて、園での活動に生かせるようになることを意図したテーマに変えるなど、工夫は必要であろう。報告を今までと同じように、受講した内容を伝えようとする限り、研修受講の意味は大きくはない。自らが受けた研修で得た何かを園での業務に生かそうとする主体性と考える習慣を身に着けさせることを考えることも必要であろう。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 【職員は園内外の研修を受ける保証されており、保育サービスの向上を目指した各人の学びが用意されている】園内研修として保育の意識確認をするために、年度の始めに自園の保育についての意見を出し合い、保育の理念や目標を理解しあうという園内研修を行ったという。これ自体は保育の前提となる園としての理念を理解してもらい、これを実現するために意図されたものであり、今後も継続することが望ましい。また、園児が嘔吐した場合の処理に関する実習研修も行うなど、実践的な研修も園内で企画していることは素晴らしい。昨年度に続き、職員が希望する研修を受けることを目標として、外部研修受講をすすめていきたいと園長は考えている。また本社が企画する研修に職員は参加しており、各職員の研修機会は確保されていると言えるだろう。望ましいのは、職員各自に自らの能力向上が園全体の組織力向上につながるという意識をもって、主体的に参加できるように導くことだろう。そのためには、能力育成のみに関する面談も必要かもしれない。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 【実習生の受け入れ態勢を以前から徐々に整えてきたが、昨年度から具体的な受け入れを始めることで社会貢献を実践している】昨年度に初めて実習生の受け入れを行ったが、自園内で、実習生の受け入れにあたっての担当職員、実習生が入るクラス担任が協力して、実習生受け入れのプログラムを作成していた。実習生受入れは、専門校等との継続的な関係性構築を図るためにただ受け入れれば良いというものではなく、専門校等が期待する以上の丁寧な対応や報告が必要となる。そのためには、園内での実習プログラムが如何に実習生への教育に有効な内容となっているか、報告書が他の園に比べていかに充実したものとなっているかなどが問われることになる。そして、この充実はひいては実習生の就職時への備えにもつなげることにもなるだろう。今後の工夫等を職員で話し合うことが期待される。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 【保護者を園のサポーターとするためには運営が適正に行われていると印象付ける情報公開を如何に広げるかが期待される】 法人が作成している会社ホームページには、保育理念・保育方針・保育の内容などが掲載されているが、各園ごとの事業計画等は掲載されていない。また入園の際に配布される入園のしおり(重要事項説明書)の中に保育理念、保育方針、保育目標、年齢別の保育方針等が掲載されており、保護者に示されてはいるが、事業計画、収支等は掲載されていなかった。今後は法人とも相談し、本園を含めた事業計画や収支状況を簡易版であっても掲示されることが望ましい。これからの園運営は、園の保育を理解し、外部にも情報提供するようになる保護者の存在を無視することはできない。そう考えると、これらの情報は手始めではあるがホームページにも掲載を検討いただきたい。これは園の希望者拡大にも大きく影響するものとなる可能性が高いからである。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 【今後も継続的な園情報の開示は必要であり、園としても出来ることは自らでも工夫する余地がある】園の組織図と職務分担表によって、本園各職員の各職種業務が明確にされている。また園での保育の内容や年間計画の策定、年間の活動報告・活動予定など運営全般について園長の職務権限のもとで、情報としてまとめられており、これらは、随時園玄関などの掲示や園のたより、保護者会などの際に口頭で保護者に伝えられてはいる。突然の閉園等他園の報道等もあり、中期計画や収支計算書などが明示されることで保護者の安心に繋がると考えられ、今後これらの書類の掲示等が行われることが課題と園長は考えているが、法人任せではなく、園の特徴を記したリーフレットを作成して近隣に配布するなど園としての工夫をしている園もあることから、まずは、園としてできることを考え、行動することはまだまだ可能でもあり、これにも期待したい。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 【近隣にある公園での活動を保育だけではなく、近隣との交流にもつなげることを具体的に園として明文化して地域との連携をより積極的に行ってほしい】園の近隣には山下公園や元町公園、山手公園等、子どもたちの散歩に適した場所が多く、園外活動で出かける際には社会資源の活用としても意識して行っているという。また、近隣の山下町公園では、特にゴミなどがある時には、職員が掃除を行って環境を整備してから活動を行うことで、園の存在を社会的なモノとして近隣にも認識してもらう一助となっている。園長は、「今後も地域の環境にも意識をもち、かつ地域の方々との連携や環境整備等の目標を明文化して行うことが課題」と考えており、そのためには近時使われている「行動宣言」または「ミッションコミットメント」として園の姿勢を内外に打ち出すことが有効かもしれない。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 【ボランティアの活用は保育に活用できるとともに近隣の人々との交流にもつながるものであり、園として具体化することに期待したい】現在はボランティアの受け入れは行っていないが、交通安全協会による交通安全教室の開催や地域のヒーローショーなどで来園してもらうこともあり、外部の協力団体等の訪問は受け入れているというレベルにとどまっている。今後は、伝承遊びなどのためのボランティアや、卒園生をボランティアとして受け入れる等の検討が課題であると園では考えており、これらを一つずつ具体化していくことが望まれる。近隣地区の自治会役員の方々への相談等を通じて、新たな一歩を歩み出してほしい。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 【地域の関係機関との連携を今まで以上に密にすることが期待される】園児の登園時には登降園チェックリストを用いて、子どもや保護者の様子を注意深く観察し、普段と違ったことが無いかを確認し、早期の対応を園として意識している。個別の子どもの情報共有は、申し送り表に迅速に記入し、対応が必要な場合はその都度行っており、虐待等が疑われる場合は、保護者に配布している入園のしおり(重要事項説明書)に記載しているとおり、中区役所子ども家庭支援課および、児童相談所などの関係機関と連携をとることを基本に、職員に周知して実践している。今後は、子ども・保護者のアフターケア等を含め、地域でのネットワーク化に取り組むことが課題であると園長は考えているが、保育だけではなく園児の安全も含めて園のみではなく、地域全体で行うことは今後は重要であり、地域自治会等との連携は今までよりも必要になるものと思われる。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 【園の役割は園児の保育から、近隣の在宅子育て家庭の支援等を含めた社会的な存在としてより重要となってくるであろう】本園では保護者により構成される運営委員会の開催の他、中区園長会、幼保小連絡協議会、山下町町内会賀詞交換会、山下町町内会行事等には定期的に参加し、地域との交流や地域の福祉ニーズを把握するように努めており、本園の地域性ゆえの独自の役割を考えねばならない時期に来ている。中華街という位置は、文化的にもオリジナリティがあり中国系住民の方々との交流にも本園としての役割が果たせる要素が多くある。福祉施設としての役割にとどまらず、子育て拠点としての意味は今後はより増してくるため、本園もより多くの交流から情報提供を受け、新たな交流施策を広い視点から再度考えてほしい。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:c】 【園としての公益的な事業は今後の検討が継続的に必要である】現時点では地域の福祉ニーズに基づく公益的な事業・活動はほぼ行っておらず課題であり、入園の希望者の方々への個別対応を行う際には子育ての話等についてを話してもらい、園としてできる範囲での相談を行っているにとどまるという。今後は、園長が今までの豊かな保育経験を近隣の中学校等で学生に話したり、専門校でも講演するなども考え、より広く公的な事業・活動を行うことが課題であろう。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 【子どもを尊重した保育を実践するための園内研修や各種会議を充実させている】会社の理念や方針を正しく理解し、子どもの発達や個性を尊重した丁寧な保育をチームとして実践していくために、園長は昨年度末に行った保育所自己評価の内容をもとに今年度は一から研修計画を見直した。その一つである職員会議では、「子どもへの関わり方」「食事時の対応」など様々な事例を挙げながら一つひとつの保育対応について、職員同士で意見を交わし、全員で理解を深めていけるような時間を設定し、その中での学びも大切にしている。その他、幼児会議・乳児会議・月案会議を月に一度、行事会議・新年度に向けての会議を適宜行いながら、その会議が単なる情報共有の場にとどまることなく、日々の良好なコミュニケーションと合わせて目指す保育の共有理解も深まるような機会となるように努めている。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 【子どものプライバシー保護や権利擁護に関する職員理解を深めながら、具体的な配慮や取り組みも適切に行われている】職員が入社する際に提出する承諾書と木下の保育の心得の中には、子どもや保護者のプライバシー保護について記載があり、職員会議においても、園長は子どもの基本的人権や権利擁護について職員へ伝える機会をつくっている。日常のおむつ交換や年2回行われる内科健診時の着替えや夏の水遊び時の水着への着替えは、都度場所を分けたりカーテンを閉めたりしながらプライバシーへの配慮もこまやかに行われている、また、近隣に横浜中華街がありそこが観光地であることから、散歩先で観光客にカメラを向けられることも何度かあった。そこで散歩リュックやベビーカーに「撮影禁止」というステッカーを貼ったりして、無断で撮影しないように求める具体的な対策も行っている。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 【ホームページには園の基本情報や特徴など、利用希望者にとって必要な情報が分かりやすく掲載されている】法人のホームページには保育方針とともに、運営する48か園の空き情報や本園の施設情報も掲載されている。その施設情報には保育時間や対象年齢、定員などの基本的な情報だけでなく、園長の顔写真とともに「園長から一言」という具体的な本園の特徴やこだわりも掲載されている。また、問い合わせ・見学希望の場合の連絡先となる住所と電話番号が掲載されている。見学希望者には園長が対応しており、夏季は16時、それ以外の時期には13時に見学対応を行うことを基本としながらも、それ以外の時間にも希望がある場合には個別にも対応している。実際に利用を希望する際は「中福祉保健センターこども家庭支援課」へ申請する必要があり、ホームページにはその連絡先も掲載されている。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 【入園のしおりやチェックシートを用い、保護者への丁寧な説明や必要な聞き取りを行っている】保育の開始となる入園の際には、入園のしおり(重要事項説明書)を用いて保護者に対して保育内容などの説明を行っている。不明な点や心配なことなど、保護者からの意見にも丁寧に答えながら、正しい理解や納得のもとに合意のサインをいただいている。またその合意後の書類に関しては、園内の鍵付き書庫に保管している。その際に聞き取る内容でもある、家庭での様子、食事、睡眠、食事の好き嫌い、好きな遊び、既往歴、保育における留意点などの詳しい情報は、チェックシートしてまとめられ担当者を中心に園内で共有されており、入園直後に行われる慣れ保育の際にも大いに活かされている。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 【保育所の変更などにおいては保護者からの相談に応じるだけでなく、保育の継続性に配慮した手順書や引継ぎ文書の策定までの取り組みが期待される】仮に転居などで保育所などが変更になった場合には、保育の継続性には配慮しているが、現在のところ特に手順と引継ぎ文書を定めてはいない。保育所の利用が終了した後でも要望があれば保護者の相談に応じており、園長がその窓口となっている。保育の連続性や福祉サービスの維持にさらに留意し、環境の変化による子どもの負担を軽減する取り組みの一つとして、今後は手順や引継ぎ文書の策定が期待される。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 【保護者からの意見や要望を活かし、利用者満足の向上に繋がる具体的な取り組みを行なっている】本園は子ども一人ひとりの個性を大切にしたうえで、発達の状態に応じた保育を丁寧に実践している。子どもの欲求を適切に満たしながら、興味や関心に沿った生活が主体的に営めるような環境づくりにも留意している。日々の運営に対しては玄関に設置しているご意見箱だけでなく、個別面談や懇談会にて保護者からの意見や要望を聴取している。各種行事や保育参加の際にも保護者にアンケートを依頼し、その内容をふまえ職員会議で話し合い、これからの保育内容や次年度の行事の計画に繋げている。その一つの形として保護者参加の行事であるクリスマス音楽会を新たに開催することが出来ている。また、ご意見に対する園としての考えや対応記録、アンケート結果や年度末の運営委員会の議事録などを全保護者が確認できるように、玄関へ掲示したり閲覧できる環境を適切に整えている。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 【苦情解決の仕組みや体制が適切に整っている】苦情解決体制は、受付窓口を主任及び各クラス担任、解決責任者を園長とし、第三者委員も2名設置している。保護者に対しては入園のしおり(重要事項説明書)を用いて説明を行い、玄関にもその内容を話し合い・解決フローチャートして掲示している。玄関のご意見箱の設置、個別面談や保護者懇談会、各種行事や保育参加後のアンケートなど、保護者が気軽に意見や苦情を申し立てやすい工夫を行っている。アンケート結果をもとに改善策も検討し、年度末の運営委員会で報告している。その運営委員会の議事録も全保護者に対して公表するなど、保護者の声に耳を傾け続ける姿勢を積極的に示している。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 【日常の丁寧なコミュニケーションと合わせて、保護者が相談や意見を述べやすい環境づくりにも工夫がある】保護者が育児に関して相談したり、保育に対して意見を述べる際には、園として真摯に対応を行っている。その方法は面談だけでなくアプリを通じて気軽に行うこともできる環境を整えている。入園のしおり(重要事項説明書)には、ご意見箱の設置や保護者からの意見・要望・相談の窓口を明示しており、入園時にはその説明を行っている。日常のコミュニケーションと合わせて、個別面談や保護者懇談会への参加も呼びかけ、相談や意見聴取の機会としている。また、各種行事や保育参加後のアンケートでも意見表明が可能である。園内で面談を行う際には、仕切りの棚がある奥の0歳児室にて行うようにしており、意見を述べやすい環境づくりにも配慮がある。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 【保護者からの相談や意見に対して、園内で速やかに共有され適切な対応に繋げている】本園は日々の保護者との直接的なコミュニケーションを大切にし、送迎時には当番となる職員が保護者への声かけを努めて行っている。その他、保護者からの相談・意見を受け付ける機会として連絡帳、個別面談や懇談会、運営委員会などがある。各種行事については、アプリを使用して実施後にアンケートを取っている。保護者からの意見やアンケート結果について職員会議でも共有や検討がなされ、今後のより良い運営に繋げるための取り組みが適切に行われている。実際に職員が何らかの相談を受けたり意見を受け付けると、その内容を速やかに園長に報告したり園内の職員間でも適切に共有され、必要に応じて園長も同席する保護者面談を迅速に行ったりしている。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 【事故発生時にはマニュアルをもとに適切に対応できているが、事故事例の分析や再発防止など対応の強化が期待される】事故発生時には「事故発生対応マニュアル」に基づき、園長・看護師を中心に適切な対応を行っている。具体的には保護者への速やかな連絡や相談、必要に応じて嘱託医に連絡を入れたり、近隣のクリニックを受診するなどの対応である。職員会議では関連マニュアルに基づき、園長からはその重要性を伝え、また担当者からは保育を安全に行うためのポイントを共有し、職員全体で理解を深める機会としている。また、「ヒヤリハット記録シート」で事例の収集を行い、保育中に発生する事案ごとに日時、場所、内容、改善(再発防止策)を記入しているが、事故防止に向けては研修の充実やヒヤリハット・事故事例の分析など、再発防止に向けた組織的対応の強化が課題となっている。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 【看護師中心に職員全員で感染症対策や子どもの体調管理に努めている】「保健業務・衛生管理マニュアル」をふまえ、看護師が中心となり職員全員で感染症対策に取り組んでいる。職員会議では看護師が予防策について伝えたり、嘔吐処理の研修を年数回行っている。新型コロナ感染症がある程度収束した現在でも、ワンフロアである本園では換気の必要性を大きく捉え、常時少し窓を開ける対応を行いながら、感染拡大防止を含む子どもの体調管理に留意している。冬場ではインフルエンザなどの予防や拡大防止に向けて、室内の加湿や消毒、うがい・手洗いなどスタンダードプリコーションの徹底、衣類調整などについて注意喚起を行っている。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 【具体的な想定の中で具体的な訓練が行われ、必要なルールや体制も構築されている】災害発生時の対応として、避難訓練は月1回実施し、地震・火災(初期消火活動)・不審者対策を行っている。津波時には垂直避難で上階へ、浸水時にはビル内で待機など、具体的な想定の中で避難訓練が適宜行われている。9月には地震想定の保護者引き取り訓練も行っている。その対応については入園のしおり(重要事項説明書)にも明記され、大規模地震や暴風雨・大雨洪水・大雪の警報発令時、公共交通機関の運行状況に合わせた保育園としての対応が子どもの状況(在宅・在園)ごとに決められている。また、安否確認は災害用伝言ダイヤル「171」を使用し、緊急連絡は連絡帳アプリの一斉メールを用いることも定めている。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 【子どもの主体性を大切にする保育方針が分かりやすく掲げられている】法人として目指す保育への具体的アプローチとして「木下の保育の心得」があり、標準的な実施方法が文書化されている。その「保育の心得」には権利擁護の観点で子どもへの適切な関わり方が明示されており、保育者の都合を単に押し付けるのではなく子どもの主体性や自主性を大切にする内容となっている。「全国保育士会倫理綱領」や「保育の心得」は職員会議でも読み合わせをし、目指したい方向性やあるべき姿に向けて職員全体で共有化を図っている。また日常業務については、年度末の保育所自己評価での振り返りとあわせて、園外活動(散歩)、オムツ交換、プール指導、などそれぞれの手順書を作成し、業務をできる限り標準化し、職員の理解の違いによる保育内容や水準の差異を無くすように努めている。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 【主任と担当者を中心に、業務の検証・見直しが組織的に行われている】「木下の保育の心得」は本社で作成・見直しを図っており、散歩やプールなど日常業務の標準的な実施方法についての検証・見直しは、主任や職員で都度話し合いながら行っている。また、年度末に実施する保育所自己評価から挙がった具体的な改善点については、職員会議の場を活用しながら子ども主体の保育の観点で職員全員で前向きに取り組んでいる。各種行事ついては、行事ごとに行う保護者アンケートの結果もふまえ、主任と担当者で行う「行事小会議」を通して計画的にねらいの策定、内容の確認、状況の共有などを細やかに行っている。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 【アセスメントにもとづいた計画から取り組み後の振り返りと評価まで、一連の流れで適切に行われている】保育所保育指針や法人理念をもとに策定された全体的な計画に続き、入園の際や面談などで行うアセスメントによって得られた子どもの発達や保護者のニーズをふまえた年間指導計画、月間指導計画、週案、行事計画を立案している。園内で立案された計画や実施された取り組みに関しては、その時の子どもの姿から捉えた多面的な振り返りと評価を職員会議や月案会議などを通じて行っている。また、5歳児クラスにおいては小学校への円滑な接続のためアプローチカリキュラムを策定し、連携小学校の1年生との交流や近隣保育園の同学年児との合同イベントである「駅伝大会」を開催するなど、様々な取り組みを行っている。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:b】 【指導計画は定期的に評価・見直しが行われているが、変更された計画を職員全体へ周知する手順や流れに課題が残る】年間指導計画はⅠ~Ⅳ期までの期ごとに、月間指導計画や週案は月及び週ごとに、様式に沿って評価・見直しを行っている。月間指導計画や週案は、計画時の子どもの姿やねらいをふまえ、養護・教育または3つの視点・5領域・目指す10の姿の観点でも営まれた保育実践に対する評価と振り返りを行っている。立案においては園長、主任、担当者で段階的にスムーズな流れで行われているが、見直しによって変更した指導計画を職員に周知する明確な手順までは定めていないものの、職員会議や月案会議などで適宜共有することもできている。次年度計画の立案においては、職員による年度末保育所自己評価や運営委員会の評価などの結果も反映させている。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 【実施された保育は適宜記録され、その内容は担当者だけでなく園全体でも共有されている】保育の実施状況は統一様式により適宜記録している。クラス担当者間だけではなく園全体でも共有できるように、一覧表を週ごとに作成し全職員で保育内容や必要な情報共有に努めている。登降園チェックリストや引き継ぎノートには、子ども一人ひとりのその日の状態や家庭の情報などを当日の受け入れ担当職員や把握した職員が都度記録し、降園の際に保護者に伝えることも記入している。また、職員会議などで話し合われた内容や共有された情報においては、当日参加できなかった職員にも漏れなく共有するために議事録を作成している。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 【取り扱う書類や記録においては管理ルールが明確に定められている】「入園のしおり(重要事項説明書)」「運営規程 第19条(秘密の保持)」「同意書 保育園利用に関する個人情報の使用等について」において、個人情報の保護や守秘義務に関する取り扱いが定められている。入園時には園長から保護者に対して、「入園のしおり(重要事項説明書)」と「同意書 保育園利用に関する個人情報の使用等について」の内容を丁寧に説明し、全保護者から署名捺印をいただき、同意書を収受している。職員においては、入社時に個人情報の取り扱いが明記された入社誓約書及び承諾書に署名捺印しており、適切な理解のもと遵守しながら運営を行っている。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 【株式会社木下の保育が定める保育の理念や方針・目標と各部署の計画をまとめた園独自の全体計画の作成が課題である】全体計画は系列園で共通の項目に各園独自の家庭状況や地域の特性にあう特色を加味して作成している、現場の保育士の声を拾い次年度の計画に反映させ年度初めには園長が全職員に計画を示し周知している。事業計画はそれぞれの担当ごとに作成しているが全体計画として一体となっていない。全体計画として作成が必要である。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 【室内は明るく清潔感があり子どもが落ち着ついて生活できる環境づくりをしている】部屋はオープンスペースになっており作り付けの棚で区切られている。特に0歳児は安全や衛生面や落ち着ける場所である一番奥の空間を使用している。食事の場所と午睡の部屋を分け生活にメリハリを持たせている。トイレについて男子便器は成長を考え大きさを変え設置され、トイレトレーニングの関心や意欲、自立を促がせるよう明るくし衛生面の管理も徹底されている。長時間利用する子どもの為にホッとできるくつろげるコーナーを作りたいという課題が出ている為今後に期待したい。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 【各家庭の状況を踏まえたあたたかな支援や援助が行われている】保護者からの連絡を踏まえ対応に努めている。子どもへの対応について「保育の心得」を共有し、子どもへの言葉かけは肯定的な言葉を使い子どもの人権に配慮した保育を行っている。園外活動ではその子の健康状態やその日の状況を踏まえ室内で過ごすこともある。地域柄中国の園児も多く受け入れる、中国語を話せる保育士を配置し通訳や手紙の内容の個別説明を行うなど配慮している。子どもへは絵本や歌、簡単な単語で遊んだりコミュニケーションに努め積極的に支援を行っている。園の受け入れ態勢が整っている為、今後の多国籍の利用者受け入れも期待される。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 【子どもの成長発達に応じた丁寧な支援や援助が行われている】午前中の活動、食事、午睡と室内の空間を分け、子どもが見通しを持ち動けるような環境になっている。手洗い、うがいについて、園外から帰園後や食事、おやつの時間帯等、限られた空間の中で保育士がタイミングを見て促すことにより子どもは落ち着いて行動することが出来ている。午睡の場面でも保育士は発達年齢や個々のペースに寄り添い対応を行っている。これらの丁寧な保育士の援助により生活習慣の基礎が確立され「子どもの生きる力」につながっている。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 【子どもが主体的に遊ぶ場づくりや様々な生活体験の取り組みが行われている】室内は鉄棒やマットなどの運動コーナーや絵本やおままごと絵画コーナーがあり子どもの自発的な遊びを育んでいる。園外の活動が盛んであり幼児では子どもたちとどこへ行くか、何をして遊びたいかを話し合い活動に取り入れている。また交通ルールや消防体験を学ぶ場面では区内の関係機関に相談し実体験ができる計画を立て活動を進めている。中華街に近い園である為伝承行事に参加したり、自然豊かな公園や場所が多い為四季折々の風景も楽しんでいる。地域の方と植栽の植え替えを一緒に行う等地域の方との関係性も良好である。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 【個々に必要な保育計画があり成長発達に沿った取り組みが行われている】入園児は1週間ほど慣れ保育を行い同じ保育者のもと不安感や緊張感を和らげている。0歳児のスペースはフロアーの一番奥の静かな場所に位置している。保育士は子どもの表情や声を受け止め優しく話しかけ、ひとり一人の子どもに寄り添っている。壁には鏡がありつかまり立ちができるようなスペースを設けている。おもちゃは感触や音の出る物、指先を使う積み木やパズルなど発達に応じたものを置き自ら選べるようになっている。家庭とのやり取りには連絡帳を使い睡眠、食事、排泄の様子等を丁寧に伝えている。特に離乳食については保護者の不安を受け止めながら情報共有し連携に努めている。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 【発達段階を踏まえ子どもの主体的、自発性を尊重した保育を進めている】コーナー保育を行い子どもたちが玩具で自発的に遊べる静の空間や、オープンスペースではサーキットトレーニング(マットや滑り台、ウレタン階段等)動の遊びが行われている。異年齢活動では、朝やおやつ後は1、2歳児で過ごし年上の子の遊びにあこがれ遊ぶ意欲につながっている。トイレトレーニングでは抵抗感を低くし意欲が持てるようシールなどを用いる等配慮されている。日頃から園外の散歩によく出かけ園周辺の環境を知り、様々な人とのふれあいを楽しんでいる。子どもの体調や気持ちを確認し参加しなくても安心して過ごせる工夫が良い。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 【活動を通して子どもの気づきを様々な形で表現できる環境つくりに期待する】週1回の外部講師の体操がありスポーツフェスティバルで披露している。保護者や沢山の方々に励まし応援され子どもの達成感や自信につながっている。園外活動では様々な公園に行き自然に触れ様々な方と交流を行い、自然、社会性、コミュニケーション力を育んでいる。活動だけにとどめず人や環境にどのように関わったのか、アートコーナーを充実させ、日々の写真や自然物などを自由に飾ったり製作ができるよう保育環境づくりの充実を期待する。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 【障害があるないに関わらずその子のペースを大事にし安心できる環境作りを進めている】個々に指導計画を作成し、保護者、療育センター、看護師、園医、区役所、保健師と連携をとりながら保育を進めている。現在は特別な対応を必要としている子どもはいないが、こだわりの強い子に対しては個々に必要な支援や職員連携を丁寧に行い、子どものペースを大事にしている。保育室にゆったりするスペースは見受けられなかったが、現在一人ひとりが落ち着くスペースについて職員間で検討中のようである。今後空間のより上手な利用方法が見つかることを期待する。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 【日中にはないゆったりと過ごせる時間を保証している】異年齢保育では保育士は朝や夕方保護者と子どもの様子について情報共有し、その日の活動に無理がないように進めている。17:00からは全クラス合同で保育がスタートし初めの30分は保育士が行う絵本や手遊び、パネルシアター、紙芝居をゆっくり見る時間となっている。それ以降は自由遊びは机上(カードゲームやパズル等)を行っている。保育を連続的に行うために早番職員から遅番職員の申し送りを行い情報共有を徹底させている。仕事や都合で遅くなる家庭の子どもには夕食・捕食も提供し子どもが安心して園で過ごせる体制が出来ている。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 【園はアプロ―チカリキュラム、小学校はスタートカリキュラムを作成し就学に向けて連続的な育ちを目指した活動を進めている】保護者へは4月の進級時に「卒園までになってほしい姿】を聞き、園と保護者は子どもへのかかわり方や成長を見守る協働的な体制をとっている。11月には中区駅伝大会に参加し保育園対抗たすきリレーを行い。終了後にも入学予定の小学校の校長、担当教諭、児童との交流会を行い、10月から12月は、幼保小交流を行いどんぐり拾いや学校探検活動等、子どもが小学校へのあこがれや期待感、見通しを持てる等の豊かな計画が進められている点が良い。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 【園長、主任、看護師、保育士の役割分担により子どもの健康管理が適切に行われている】看護師は「保健業務・衛生管理マニュアル」に基づき子どもの管理を行っている。近年夏の散歩は厳しい暑さの為暑さ指数を確認し熱中症の危険には特に配慮している。体調が悪い時や怪我が発生した時は保護者へ連絡し的確な対応を行っている。看護師が職員の園内研修として感染症や嘔吐下痢、熱中症について等の指導を行い、保護者には毎月マンスリーニュースにて感染症や衛生に関する注意喚起を行っている。午睡時の突然死症候群の対応について職員に周知しマニュアルに沿って確認、記録を的確に行っている。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 【全園児に年2回小児科医と歯科医による健診が行われている】3、4、5歳児は尿検査・視聴覚検査も受けている。保護者には健診結果を書面にて知らせ特に指導が必要な場合は各医療機関に再受診するよう声をかけている。子どもには健診時に不安がないように、ごっこ遊びコーナーにはお医者さんごっこの道具を用意し理解できるように環境を作っている。歯磨き指導では歯垢染色液を使用し歯磨き指導を行う等子どもが自分の体や病気について知る事や、仕事への興味関心が向くような工夫をしている。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 【アレルギー食は完全除去を基本とし職員の連携により安全に提供されている】アレルギー児は主治医の意見書(食品除去の指示書)を提出しそれに対応した給食を提供している。アレルギーマニュアルに沿い、対応する全職員に個々の情報や対応について周知し進めている。食事の提供については、テーブルの位置、お盆、食器はアレルギー用に区別されている。配膳時は担当するすべての職員がクラス、子どもの名前、顔、献立の内容をダブルチェックし提供している。緊急時の対応は、食事の部屋にも手順が貼られ行えるようにしている。園長、主任、キッチンや担当する職員またすべての職員へ周知され安全対策はしっかり行なわれている。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 【食育へこだわりが高く保育計画に位置付け実体験や子どもの発達や主体性を考えた給食を提供している】ベランダでピーマン、キュウリ、枝豆、トマト、ゴーヤの苗を植え、子どもは水やりから収穫までの育てるプロセスに参加し、収穫しクッキングを行い食べることへの興味関心につなげている。年齢に応じたスプーン、フォーク、箸を用意し個々の発達や意欲に合わせた物を使い必要に応じて介助を行っている。3、4、5歳児はご飯や汁、おかずを運ぶ手伝いを行い、どのくらい食べられるかを保育士に伝え、子どもが主体的にかかわれる工夫が素晴らしい。行事食は毎月1回の誕生会、季節事や伝承的な食事のメニューが豊富で給食をより楽しむ工夫がされている。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 【素材を吟味し安全・安心なおいしい給食づくりを進めている】栄養士と調理師の密な連携により子どもの発育に応じた離乳食作りや季節感のある献立となっている。食材は添加物を多く含む食品は避け国産品を使用している。食中毒対策として果物以外はすべての加熱処理を行なっている。素材の味を活かし塩分糖分、動物性脂肪の取りすぎに注意し子どもの健康づくりも考えている。子どもの興味関心を高めるために、食材や給食の写真を貼りだしている。栄養士、調理師、保育士の連携により安心安全な給食を提供されている点は素晴らしい。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 【保育運営の改善のために保護者との意見交換を行いより良い保育園づくりを目指している】0、1、2歳児は連絡帳アプリの連絡帳を、3、4、5歳児は連絡ノートと子どものシールノートを使っている。内容により降園時に保護者へ伝える場合や連絡帳アプリやノートで返信している。日々保護者とのコミュニケーションを大切にしている為、送迎時の声掛けや対応を丁寧に行っている。クラス懇談は年2回行い個人面談は年1回行われ、保育士と保護者、保護者と保護者をつなげ関係を作っている。保育参加は子どもやクラスの様子を知ってもらうチャンスになっている。年度末の運営会議では園と保護者が意見交換を行い園の保育運営に反映されている点がすばらしい。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 【保護者の相談窓口や記録管理簿の仕組みや職員研修計画を作りスムーズな対応を期待する】相談には担任、園長が速やかな対応を行っている。相談内容は子育ての悩みが一番多く、次に保護者の悩みであり保育士は丁寧に傾聴している。内容により職員間で相談、検討し保護者へフィードバックしている。専門的な内容は区役所、療育センターや子育て支援の情報を提供し保護者は必要な支援を探し利用している。現在園長がすべての相談を受け個人情報の記録管理を行っているが情報の共有や記録の取り方を職員間でも学ぶ必要があるという課題が見えている為、新たな仕組みを作り職員の研修計画を策定し更なる保護者支援に期待したい。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 【早期の発見や予防ができる職員体制の見直しを進めている】虐待児の発見については登降園チェックリストを使用し朝の受け入れ時に子どもの状態や表情をチェックしている。身体や表情が普段と明らかに異なる場合は、子どもの全身状態や外傷などチェックし必要時には写真で記録をとっている。保護者にも連絡し不審な場合は、子ども家庭支援課の保健師に連絡をしている。保護者との面談を行い虐待の様子がみられるような場合には児童相談所に連絡を行っている。現在は園長が対応をしている。今後早期発見や予防等、職員研修やマニュアルの見直しを進められるとよい。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 【園の進める保育の共有化と主体的な保育を進めるための計画を進めている】日々の振り返りや年度末に保育実践や担当する仕事に対し自己評価を行っている。園は自己評価に沿って職員の意見を集約し課題を出し次年度計画に反映させている。保育士の入れ替わりがあり多様な保育方法や考え方がある昨今、園長や主任は「職員一人ひとりが実現したい保育」を自分の言葉で語れる環境づくりや園の保育の共通化という課題が見えている。今後の研修計画、情報共有の仕組みを見直すことで職員一人ひとりの保育力が向上し保育の質の向上につながることを期待したい。 |