横浜こども保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | 横浜こども保育園 | 評価対象サービス | 2024~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 90(利用人数 85) 名 |
所在地 | 〒234-0054 横浜市港南区港南台7丁目42-30 |
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TEL | 045-834-2373 | ホームページ | https://yokohama-hoiku.jp/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2004年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 医療法人宏和会グループ 株式会社育成会 | ||
職員数 |
常勤職員:27 名
非常勤職員:8 名
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専門職員 |
保育士:33 名
看護師:2 名
事務員:1 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室):3室
幼児室(3~5歳児室):3室
調理室 :1室
トイレ:2室
事務室:1室
RC造り 6階建ての2階部分 :建物延べ床面積: 415.8㎡
園庭:264㎡
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【保育理念】 子ども一人ひとりを大切にし、保護者からも信頼され地域に愛される保育園を目指します。 【基本方針】 豊かな人間性を持った子どもを育成する心と身体の自立を促す保育 |
【立地および施設の概要】 当園は、2024年度から、運営法人の株式会社育成会が、医療法人宏和会グループの一員となり、同時に運営法人の代表者、園長が変更になったのを機に、園名を育美保育園から横浜こども保育園に名称変更しました。JR京浜東北線港南台駅からバスで7分、臼杵バス停から徒歩1分の広い道路沿いの住居ビルの2階にあります。周囲には閑静な住宅街が広がり、街全体が落ち着いた感じとなっています。近隣にはハイキングコースのある円海山や、子ども達が散歩に利用する自然豊かな公園がいくつもあります。 【園の特徴】 園は、多様化するニーズに対応し、すべての子どもたちに平等な保育を提供することを目指しています。特に医療的ケア児や重症心身障害児、難病児等の障がい児を受け入れ、サポートが必要な子どもたちに対して、専門的な知識と技術を持つ職員が安心・安全な環境を提供し、このニーズに応じたケアを行なっています。 子どもたちは、保育園での豊かな生活や遊び体験の中で、周囲の人々や友だちとのかかわりを心地よく感じたり、学んだりしながら成長しています。地域や保護者と共に、元気で生き生きと遊び、命や物を大切にし、仲間とともに育ち合えるような環境作りと子どもの最善の利益を尊重する保育を行なっています。 |
評価実施期間 | 2024/06/14(契約日) ~2025/04/05(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.職員の意欲を高め、子どもが楽しめる行事への取組 今年度から夏祭りやお正月会等の各行事については、担当者(複数もあり)に全面的に任せるということを基本に取り組んでいます。企画から準備、運営等について全部自分たちで決めるということで、職員たちのやる気やモチベーションが大いに上がりました。全クラス参加の夏祭りでは、お店屋さんにどんな商品を出したら0~2歳児は喜ぶか、各クラスの月の制作で提灯を作ろう、浴衣や甚平も着てもらおうなど、アイデアが続出し、子どもも職員も一緒に楽しむことができました。反省会では、今年は卒園児を招待したので、来年は保護者にも声をかけたらどうか、さらに地域のお店にも協賛の呼びかけをしてみたいなどの声が上がっています。 2.子どもの生活を充実させる家庭との連携 0~2歳児クラスは、個別の連絡帳でそれぞれ家での様子や園での活動の様子、睡眠時間、体調等を詳細に伝え合い、子どもの生活の連続性に配慮しています。また、全クラスの毎日の活動を、ホワイトボードに書いて保護者に知らせています。 保育室は、ワンフロアのオープンスペースで、玄関から保育室への出入口の扉を取ったため、玄関を入るとすべての園児を見渡すことができます。建物の構造上、通路での子どもの受け渡しがしにくいため、お迎え時には、保護者は保育室の中で、職員と直接顔を合わせ、コミュニケーションをとることができます。職員は、子どもの様子については、単に出来事を伝えるのではなく、子どもが初めて体験したことや、異年齢での関わり、制作した作品等をできるだけ伝えるようにして、家庭との連携を深めていけるよう取り組んでいます。 3.野菜の栽培等を通じた豊かな食の体験 食を営む力の基礎力を培うために食育年間計画を作成し、子どもたちの興味・関心が湧くようなプログラムを計画しています。幼児クラスはクッキング、野菜の栽培等に取り組んでいます。自分たちで野菜を育て、食材にも旬があることを学び、すべての命を大切にする心を育てています。またみかん狩り、さつまいも掘り等を通して、四季の変化によりいろいろな食材が収穫されることを知らせ、自然と食事とのつながりに気づけるように図鑑を多く用意しています。2歳児クラスはスイカやトウモロコシの特徴を歌や絵本で伝え、遊びや制作で楽しみ、旬の野菜を味わう取組を行なっています。 ◇今後期待される点 1.子どもが主体的に活動できる環境の整備 保育室はワンフロアというスペースの関係もあり、子どもの希望や様子から職員が玩具を用意しています。子どもの手の届くところに玩具を置き、子どもが自ら玩具を選び、集中して遊んだ後、自分で片付けることができるよう環境を整備し、子どもたちがより主体的に活動できる環境の整備が期待されます。 2.「人材育成計画」のさらなる充実と実施 「人材育成計画」を保育所が目指すユニバーサル保育や医療的ケア児・重症心身障害児等の障がい児保育の特性に合わせてさらに具体的に充実させ、計画に基づいた人材育成に取り組んでいくことが期待されます。 3.中長期計画および単年度事業計画につき、実施状況が評価できるようにする工夫 中長期計画および単年度の事業計画は、一部については具体的な成果を設定していますが、全体として実施状況の評価が行なえる内容になっていません。数値目標や具体的な成果等を年度ごとや半期ごとに設定すること等により、実施状況の評価を行なうことができるよう工夫することが期待されます。 4.「苦情解決の仕組み」についての保護者への周知 利用者家族アンケートでは、「苦情解決の仕組み」についての認知度は、35%と低い状況です。苦情解決の体制(苦情解決責任者の設置、苦情受付担当者の設置、第三者委員の設置)が整備されていることを保護者にさらに周知していく工夫が望まれます。 |
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横浜こども保育園では、今回の福祉サービス第三者評価を通じて、日々の保育実践や運営体制を客観的に振り返る貴重な機会となりました。評価項目一つひとつを職員全員で確認し、意見交換を重ねることで、園全体の課題や強みを再認識することができました。 特に、保護者の皆様からの高い満足度や、職員の丁寧な対応に対する評価をいただき、大変嬉しく思っております。一方で、情報発信の方法や保育内容の明文化など、改善すべき点についても具体的なご指摘をいただきました。これらの課題に対しては、職員間での共通認識を深め、保護者の皆様にとってより分かりやすく、安心していただけるような情報提供の方法を検討・実施してまいります。 また、地域との連携や防災対策についても、今後さらに強化していく必要性を感じております。地域の皆様と協力しながら、子どもたちが安全で健やかに成長できる環境づくりを進めてまいります。 最後に、評価にご協力いただいた保護者の皆様、評価機関の皆様に心より感謝申し上げます。今回の評価を糧に、今後も保育の質の向上に努めてまいります。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・理念・基本方針は、園のホームページおよび「入園・進級のしおり」等に記載しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・事業経営については運営法人の理事会等を通じ、社会福祉事業全体の動向や国・市の保育行政の動向について把握分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・組織、設備、職員体制、人材等の現状分析に基づく法人運営に影響のある重要な情報や課題は、理事会で話し合い、役員の共通理解が図られています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・2024年度から2028年度までの5年間の中長期計画を策定し、園の理念・基本方針の実現に向けた中・長期的なビジョン(目標)、課題を明確にしています。また、平年度ベースでの、事業活動収支、施設設備等による収支見込みを明らかにしています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・単年度の事業計画は、当該年度の重点項目、保育内容、保育者の関わる姿勢、地域の子育て支援、研修計画等具体的な取組内容となっています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画の策定は組織的に行ない、課題によっては職員の意見も吸い上げ、職員会議で検討して、園長が中心となってまとめ、職員の自己評価等も勘案して、策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の主な内容は、入園・進級説明会で保護者に園の保育方針等と共に概要を説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に基づき、年間指導計画、月間指導計画等を作成し、各指導計画には評価・反省欄を設けて、定期的に実施状況の確認と振り返りを行ない、次期の計画につなげるPDCAサイクルに基づいて、保育の質の向上に取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・当年度の目標に対する実施状況の評価、毎年度末に実施する保育士の自己評価等をもとにして、園としての自己評価を行ない、「保育所自己評価」として、全体評価・来年度の課題を文書化しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園長は、職員会議等の各種会議や、日々のやり取りの中で、園の経営・管理や園内研修に関する方針と取組を明確にしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、社会福祉関係法令はもとより、保育所保育指針、「全国保育士会倫理綱領」、園の理念・基本方針や諸規程、社会的ルールをよく理解しています。設備改修等、一定以上の金額の契約取引については、法人の承認が必要であり、簡易な改修等についても必ず相見積もりをとるなど、利害関係者と適正な関係を保てるようになっています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長・主任・副主任は、園の保育の質の現状を把握するために、日々積極的にクラスを巡回するよう心がけています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・人事・労務・財務管理の分析は、園長が行なっています。また、園長は、効率的な事務や保育園業務支援システムの積極的活用により、業務の実効性を高めるようにしています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画の中に「人材の育成に向けた基本方針および基本計画」があり、施設長(園長)、基幹的職員(主任、副主任)、中堅職員(職務分野別リーダーおよび専門リーダー)、新任職員の各職務段階別に、業務遂行能力、達成目標、OJT、OFF―JT(各種研修)、SDS(自己啓発)について記載しています。今年度は計画初年度で、計画の端緒についたばかりであり、本格的な実施はこれからの段階です。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・中長期計画の中に「組織が求める職員像」として、「子どもの最善の利益を考慮し、人権に配慮した保育を行なう」「保護者の気持ちを受け止め、保護者の自己決定を尊重する」等を掲げています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園での労務管理に関する責任者は園長です。園長は主任と連携を図り、働きやすい職場環境作りに取り組んでいます。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「期待する職員像」を明確に示し、職員一人ひとりが自信をもって活躍できる場がもてるよう、職員との面談の中で職員の意向や要望、目指したい姿を話し合うなど、育成に向けた取組を行なっています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員に「期待する職員像」を明確に示しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況を職員データ等で把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の受け入れに関しては、次世代の人材育成の機会と捉え、積極的に実習生の受け入れを行なっています。「実習生受け入れマニュアル」を整備し、実習生の育成・研修に関する基本姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・ホームページ上で保育所の理念や基本方針、保育所の特徴、保育の内容等を適切に公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人において適正な運営、経理処理のため、運営規程、経理規程を整備しています。運営規程に園長および職員の職務分掌を記載しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との関わり方については、運営理念、保育理念、中長期計画の中で、基本的な考え方を文書化しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れマニュアルがあり、受け入れの意義や目的、受け入れ姿勢等を明文化しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・港南区役所、病院、横浜市南部児童相談所、よこはま港南地域療育センター等、地域の社会資源をリスト化し、個々の子ども、保護者の状況に対応できるよう、職員会議の中で説明し、職員は共有しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は港南区の園長会、幼保小連携事業等に参加し、地域の具体的な福祉ニーズや生活課題を把握しています。年2回、運営委員会を開催し、園の第三者委員である民生委員、医師、認可保育園施設長に参加してもらい、具体的な福祉ニーズの把握に努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中長期計画の中で「地域の子育て支援」、全体的な計画の中で、「乳児保育を含む3歳未満児の受け入れを推進し対応すること、災害時緊急災害保育を行なうこと」を明示しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・保育理念や保育方針、保育目標に、子どもを尊重した保育の実践について明記し、職員会議やミーティング、乳児会議、幼児会議、園内研修の中で、話し合っています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシー保護に関して「プライバシー保護規程」を整備しています。また、保育マニュアルの中のおむつ交換手順書、プール・水遊び手順書等に、子どものプライバシー保護について記載しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園紹介のパンフレットは港南区こども家庭支援課に置き、ホームページには園の情報を掲載し、多くの人が見ることができるようにしています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会で、重要事項説明書と入園・進級のしおりをもとに、保育の内容や日常生活に関する事項、留意事項、持ち物等を説明し、保護者から同意を得ています。入園後は、懇談会や運営委員会で変更点を保護者に伝えています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・途中で園を変更する場合は、必要に応じて保護者に在園証明書を渡しています。また引継ぎ文書や電話で転園先に必要な情報を伝えることもあります。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は子どもの表情や発する言葉、動作や行動から気持ちを汲み取るようにしています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決責任者は園長で、苦情受付担当者は主任です。第三者委員3名の氏名を重要事項説明書に明記し、入園説明会で保護者に説明しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 ・重要事項説明書に、要望・苦情等に係わる園の窓口、第三者委員の氏名を明記し、保護者に配付するとともに、玄関に掲示しています。外部相談窓口として行政機関の苦情相談窓口・かながわ福祉サービス運営適正化委員会・横浜市福祉調整委員会等を明記した「ご意見はこちらへ」のチラシを保護者に配付したり、保育アプリでも伝えています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、送迎時の保護者と積極的にコミュニケーションを取り、個人面談、懇談会、保育参加の際には、保護者が相談や意見・要望を述べやすい雰囲気づくりに配慮しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長で、現場担当者は主任です。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策の責任者は園長と看護師です。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の業務継続計画(BCP)に、事前対策、BCP発動時の対策が定められています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・入園・進級のしおりの中に「1日の流れ」があり、保育の手順等は各種マニュアルに文書化しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルについては、年に1回、年明けから年度末にかけて職員会議で職員の意見を聞いて改訂する仕組みがあります。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・児童票、家庭状況表、健康台帳等により家庭における子どもの姿、育児で気を付けていること、園への要望等を把握しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は四半期ごと、月間指導計画は月末、週案は随時見直すことになっています。個人面談や日頃のやりとりで得た保護者の意向を踏まえて、各担当が話し合って見直しを行なっています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況は、運営法人が定めた個人児童票(乳児は毎月、幼児は3か月に1回)、健康台帳、個人記録(0~2歳児は毎月、3~5歳児は3か月ごとに記載)、保育日誌に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録の保管・保存・情報共有については、運営規程に定めています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法に示されている理念等を踏まえ、保育所保育指針に基づき、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを中心に作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各保育室には、空気清浄機、加湿器等を備え、夏場は23~26℃、冬場は20~22℃、湿度は50%としていますが、子どもの様子や体感で調節しています。換気扇は24時間稼働し、時々窓を開けるなど換気しています。職員は保育中の声の大きさに配慮し、子どもが遊びに集中できるようにしています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの発達過程や家庭環境から生じる個人差は個人児童票・家庭状況票・健康台帳等で把握しています。入園面談では授乳・離乳食の状況、排泄、睡眠、アレルギー等について保護者から情報を収集し、子どもの個人差を把握しています。入園後は連絡帳や送迎時の会話、年1回の個人面談を通して子どもの状況を把握し、毎月の個別指導計画に反映しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが排泄・睡眠・食事等の生活習慣を身に付けることができるように、一人ひとりの子どもの発達状況を確認し、保護者と連絡帳や送迎時のやりとりで情報交換を行ない、子どものペースに合わせて援助しています。衣服の着脱や排泄等の際には、子どもが自分でやろうとする気持ち、挑戦することを尊重し、一人ひとりに応じた援助をしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は子どもの興味に合わせて数種類の玩具を用意し、子どもが好きな玩具を見つけて遊べるようにしています。子どものやろうとする気持ち、挑戦することを大切にし、職員は子どもの遊ぶ様子を見守り、言葉をかけたり、一緒に遊ぶなど、子どもが安心して遊べるように配慮しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・朝の受け入れ時、子どもの体調や機嫌等を保護者と確認し合い、連絡帳の記録をもとに担当職員は子どもの一日の過ごし方を組み立て、子どもにとって無理のない安定した生活となるように配慮しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・遊びや生活の中で子どもが自分でしようとする気持ちを受け止め、見守りながら、自分でできた時は大いに褒め、できなかったときは寄り添いながら、自信につながるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は、集団遊びを取り入れながら、興味関心のある活動に取り組めるような環境を整え、友だちと関わる中で自分の気持ちを伝えられるようにしたり、集団生活の楽しさを味わえるように配慮をしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・障がいのある子どもの状況に配慮した「障害児指導計画」を作成し、クラス全体の計画の中で、子どもができること、やりたいことに無理のない範囲で自主的に参加しています。日々の保育の様子は児童票、成長記録に記録しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各クラスの月間指導計画に「長時間にわたる保育」について記載しています。保育時間の長い子どもに配慮し週案/日案は子どもが安心して心地よく過ごすことができるよう、ゆったりとした計画になっています。内容は子どもの様子で必要に応じて変更できるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画や5歳児クラスの年間指導計画の中に、小学校との連携(小学校教育との接続)が示されています。具体的な取組や内容については月間指導計画に幼保小のねらいを組み込み、就学に向けた取組が実施されています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理に関するマニュアル、感染症対応マニュアル・衛生管理マニュアル・嘔吐処理マニュアル等があり、それに基づいて子どもの健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月の身体測定、年2回の内科健診・歯科健診、3歳児の視聴覚検査、3~5歳児の尿検査を実施しています。健康診断・歯科健診の結果は健康台帳に記録し、職員に周知しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に基づき、「食物アレルギー対応マニュアル」を作成し、子どもの状況に応じた対応を行なっています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育年間計画を作成しています。年齢別に年間目標、ねらい(内容)、環境構成(援助)を設定し、子どもたちが食に関する豊かな体験ができるようにしています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食材の形状や柔らかさに気をつけて調理し、月齢でひとくくりにせず、一人ひとりに合わせた献立・調理の工夫をしています。毎日のミーティングで喫食状況を報告し合い、子どもの食べる量や好き嫌い等を把握できるようにしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0歳児は、複写式の個人連絡帳で詳細に子どもの様子を記載し、1、2歳児クラスは、個別の連絡帳で保護者に伝えています。また、全クラスの毎日の活動を、ホワイトボードに書いて保護者に知らせています。送迎時には、必ず保護者と直接顔を合わせる機会を設けて、家庭での様子を尋ねたり、園でのその日の子どもの様子を伝えたりして情報を交換しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人連絡帳や毎日の活動の記録の掲示(ホワイトボード)で、日々の保育の情報を伝え、送迎時には挨拶をしてその日のエピソードを伝えてコミュニケーションを取り、保護者との信頼関係を築くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・送迎時の保護者の様子や保育中も含めた子どもの顔色、言葉、態度等について目配りしています。午睡前の着替えやおむつ交換の際に、原因の分からないアザやケガ、やけど等がある場合には確認をして、状況に応じて写真を撮っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員は、ミーティング、乳児会議、幼児会議、職員会議等で子どもの様子を話し合い、日々の保育実践の振り返りをしています。月間指導計画には、自己評価(振り返り)欄があり、各担任が自らの保育実践について振り返りを行なっています。自己評価結果はクラス会議等で共有し、互いの学び合いや意識の向上に繋げるようにしています。 |