横浜市十日市場保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | 横浜市十日市場保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 120(100) 名 |
所在地 | 〒226-0025 横浜市緑区十日市場町1296 |
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TEL | 045-981-6470 | ホームページ | https://www.city.yokohama.lg.jp/midori/kurashi/kosodate_kyoiku/hoiku/shisetsu/tookaichibahoikuenn.html |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1965年07月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 横浜市 | ||
職員数 |
常勤職員:21 名
非常勤職員:45 名
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専門職員 |
保育士:42 名
保育士補助:17 名
栄養士:1 名
調理員:6 名
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施設・設備の概要 |
0~2歳児室:3
3~5歳児室:3
遊戯室:1
調理室:1
事務室:1
職員休憩室:1
トイレ:3
プール:1
鉄筋コンクリート造り2階建て :延床面積 874.3㎡
園庭:587.2㎡
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【保育理念】 現在をもっともよく生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う 【保育方針】 一人ひとりを大切にする保育 |
【立地および施設の概要】 横浜市十日市場保育園は、JR横浜線十日市場駅より徒歩10分、十日市場ヒルタウンの広大な団地エリアにあります。隣接して十日市場中学校、近隣には十日市場小学校、老人福祉センターもあり、生徒や高齢者と交流を行なっています。園庭には、花や樹木、稲やサツマイモなどを育てる畑、滑り台や砂場があり、食育につなげたり、子どもたちがのびのびと遊びこめる環境となっています。自然に恵まれた近隣の環境を生かし、大小の公園、新治里山公園に、目的や子どもの発達に応じて散歩に出かけています。 【園の特徴】 育児支援事業-育児相談、育児講座、交流保育、園庭開放等を行っています。 創作和太鼓集団の方が来園し、2~5歳児が和太鼓のたたき方を教えてもらい、日本の伝統に触れ、音やリズムを楽しんだり表現する喜びを感じたりしています。5歳児は行事や高齢者との交流で和太鼓演奏を発表しています。 コロナ禍で自粛する行事や交流もありますが、感染症対策を十分行い分散して実施するなどの工夫をしています。 老人会との交流、公園愛護会と協力して行う花植え、中学生との交流など、コロナ禍前には様々な地域交流を行っていて、コロナ終息後は再開する計画になっています。 |
評価実施期間 | 2021/04/26(契約日) ~2021/12/25(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2016年度) |
特に評価の高い点 | 1.子どもが食に関心を持てるような様々な工夫 園舎を挟んで大小2つの園庭があり、小さい方は草木の植栽や畑として活用しています。種もみから稲作体験をしたり、サツマイモやニンジン、枝豆、キュウリなどを栽培して、収穫して味わったり、スタンプピングなどの制作につなげています。 給食サンプルは玄関前に置き、それを見ながら子どもと保護者が話をしたり、職員に食材や作り方などの質問をしています。保護者会との共催行事の芋ほりを行った後は掘り上げた大きなサツマイモを展示し、子どもや保護者が重さを当てるクイズを企画しました。 調理員は調理過程を動画で撮影し、保育士がプロジェクターに写し出して子どもたちに調理の様子を見てもらうなど、コロナ禍でも保育士と調理員が連携し、工夫して食育に取り組んでいます。 2.子どもが主体的に遊べる環境設定 子どもがゆったりと遊びに取り組める空間づくりを行い、子どもの発達や興味に合わせ玩具の入れ替えやコーナーの見直しを行っています。0歳児保育室は、つかまり立ちができるよう低い棚を設置し、全員が歩けるようになったころには保育室の中央に手作り滑り台を設置し、子どもが何度も往復して滑っている姿が見えます。幼児室は、畳やカーペットで仕切り、おままごと、絵本、お絵かき、人形で遊ぶなどのコーナーや机上遊びができるテーブルを設置しています。また、子どもの姿が隠れるような高さのパーテーションや、牛乳パックをつなげて蛇腹にした仕切りで、自分の遊ぶ空間を確保することで、設計図を見ながら細かいブロックで作品を作ったりして思い思いに遊びこんでいます。集団活動に移るときは、遊んでいた人形を寝かせたり、ブロックを飾ったりして、自分で気持ちを切り替える姿もありました。保育士は、子どもの個性を尊重し一人ひとりが満足して活動できるよう援助しています。 3.保護者の意向を取り入れた課題改善への取組 園は毎年度末に保護者アンケートと自己評価を行い、課題の抽出を行っています。昨年度、コロナ禍で保護者が保育室に入れず保育の様子が伝わりにくいことが課題に挙がり、今年度は保育の可視化プロジェクトを立ち上げ、改善に取り組んでいます。職員はテーマを選んでチームを作り、保護者に保育を伝える工夫を話し合っています。写真に言葉を添えたり、吹き出しで活動の過程を文書化して伝え、保護者も活動に興味・関心を向けるなど効果が上がっています。 |
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改善を求められる点 | 1.保護者への事業計画のさらなる周知 園は、単年度事業計画を策定して今年度の課題を明確にしていますが、今回の第三者評価利用者家族アンケートでは、事業計画について知っているとの回答は22%にとどまっています。保護者に園の課題や目標(事業計画)に対する取組を周知するために、さらにわかりやすく説明することが望まれます。 2.園情報をわかりやすく公表する工夫 横浜市のホームページから移行して、ワムネットの「ここdeサーチ」に園の基本情報を記載し、利用希望者に必要な情報を提供していますが、子どもの活動や遊びの様子を写真で示すなど、さらに具体的にわかりやすく伝える工夫が期待されます。 |
今年度も日々の生活にコロナ感染症が大きく影響し、社会も保育園の状況も大きく変化する中での受審になりました。受審にあたり、全職員で保育園のマニュアルや資料の見直しを行うとともに、自己評価ガイドラインを配布し読み込み、日々の保育を振り返り、意見交換を繰り返し行う中で、課題を明確にしていきました。その中で気づいたことをすぐに保育に反映させ、自分たちの意識を変えていけるように努めました。このように全職員で課題を認識し、工夫し改善できたことは、保育の質の向上とチーム力の向上にもつながったと思います。 コロナ禍ですが、子ども達が毎日いきいきと生活し、楽しい経験を積み重ねられるようにはどうしたらいいのか、全職員で話し合い工夫し保育を行ってきました。そしてその子ども達の様子をぜひ保護者の皆様とも共有していきたいとの思いで、昨年度の保育所の自己評価の課題の一つにもありました「保育の可視化」に特に力を入れ、様々な形で可視化に努めてきました。 今回ご指摘いただいた改善点におきましては、全職員で共有し、検討を重ね来年度以降の事業計画等に反映させていきたいと思います。又、保育の評価について高い評価をいただいたことは、職員の大きな励みになりました。 保護者の皆様には、アンケートのご協力をいただきましてありがとうございました。今後とも第三者評価の取り組みを活かし、職員一同、子どもたちの健やかな成長と幸せを願い、よりよい保育をめざして自己研鑽に努めていきたいと思います。 園長 岡田 恵子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の保育理念・保育方針は、パンフレット、「保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」、横浜市ホームページ、ワムネットに掲載しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、全体責任職会議、行政区責任者会議、緑区公私保育施設長会議などに出席し、社会の動向や緑区の現状や課題を把握・分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、全体責任職会議、行政区責任者会議、緑区公私保育施設長会議などに出席し、把握した課題をもとに、業務の現状分析、目標、中間期・期末の振り返り、重点推進課題等を明確にした「行動計画・評価書」を作成しています |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・中・長期計画として、横浜市が令和2年度~6年度の第2期「横浜市子ども・子育て支援事業計画」を策定しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市子ども・子育て支援事業計画」、緑区の「みどりのわ・ささえ愛プラン(地域福祉保健計画)」に基づき、緑区の「令和3年度緑区運営方針」に「地域の子育て支援活動や区内保育施設とネット ワークの構築を進め、保育の質の向上を図ります」を掲げています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、施策や職員意見、保育所の自己評価をもとに、「行動計画・評価書」を作成して職員に説明し、事業計画に反映しています。計画策定にあたり、職員と意見交換してプロジェクトチームを立ち上げ、計画・作成をしたものを一覧として事業計画にまとめています。職員は必ず1つのプロジェクトに参加することとしています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画は、入園説明会や年度当初の懇談会を通し、行事予定を主として保護者に説明しています。行事のねらいや取組の様子を園だよりでもわかりやすく掲載し、保護者の理解を促しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に基づき、年間指導計画、月間指導計画、週案、食育計画、保健計画、行事計画を作成し、各計画に評価反省欄を設けて決められた期間に振り返り、次期に反映する仕組みとなっています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員会議で検討した保育所の自己評価結果を「保育所の自己評価の結果について」として、年度の目標、取組状況、保護者アンケート結果、次年度の課題・改善点を明示し、作成しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、緑区運営方針に基づき自ら作成した「行動計画・評価表」で、担当業務の現状分析、コロナ対策、自己評価、子育て支援、働きやすい職場環境、チーム力向上など、目標の全体像を明確にしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「横浜市職員行動基準」に法令順守を掲げています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員会議や毎日のミーティングに参加して保育の様子を把握し、各クラスの巡回、日誌や指導計画の振り返り欄、クラス会議、ケース会議を通して保育の現状を把握し、評価・分析を行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、適切な人員配置を検討し、緑区と協議して人員確保を行っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・横浜市の人事政策で園の人員体制を策定し、「横浜市保育士人材育成ビジョン」の中で、人材育成の基本方針や求められる職員像等を規定しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市は「横浜市職員行動基準」に期待する職員像として、「ヨコハマを愛し、市民に信頼され、行動する職員」を掲げ、5つの行動基準を示しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の人事関連規程等に基づき、労務管理や有給休暇取得状況、時間外労働の状況などを規定・管理しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市人材育成ビジョン」の中で職員職位による「求められる役割・能力・基礎知識」を明確にし、職員の到達目標の一つになっています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は目標共有シート等を作成し、園長と面談して目標や研修実績を共有するとともに年度末に振り返り面談を行い、次の課題につなげています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、専門資格の取得状況や過去の研修履歴が一覧になっている「保育士キャリア自己分析表」を活用し、一人ひとり研修状況を確認しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生の受け入れマニュアルで受け入れに関する姿勢を明文化し、実習生側の要望に対応した研修期間や実習内容を準備しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市および緑区のホームページに園の概要や保育方針、開所時間、主な行事、保育料以外の保護者負担等を掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の事務、経理、契約等は、緑区との調整で執行・管理するほか、園予算は横浜市の電子決済システムに入力して管理し、年度末には、緑区総務課が財務会計を精査しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市は、「市立保育所のあり方に関する基本方針」の中で、市立保育所の果たすべき役割・機能の一つとして「地域の子育て支援の推進」を掲げ、基本的な考え方を明確にしています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れマニュアルを整備し、事前のオリエンテーションで守秘義務や注意事項を説明しています。コロナ禍で現在は中止していますが、絵本の読み聞かせ、おはなし会、紙芝居、手あそびなどのボランティアを受け入れています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育園は、園に関係する各種施設、関係機関・団体の一覧のほか、緑区、横浜市北部児童相談所、横浜市北部地域療育センターなどの連絡先を記載し事務室に掲示しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・例年は、「みどりっこまつり」で関係機関や団体等の協力を得て、地域の福祉ニーズの把握に努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域支援事業として、育児相談、育児講座、交流保育に関わる保育の専門知識や技能を有する保育士等が、様々な活動を提供しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、「子どもを尊重する保育の基本方針」を明示し、職員はそれらを記載した名札サイズのカードを携帯しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市個人情報の取り扱い基本ルールに則り、園の個人情報取り扱いマニュアルを作成しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市のホームページで園の保育目標や保育士数、概要などを掲載しています。パンフレットを緑区役所、緑区地域子育て支援拠点「いっぽ」に置いています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・延長保育利用等の変更は、保護者から園に申請書を提出し、園から緑区に提出して緑区が変更決定通知を発送しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市では、「保育所の変更に伴う引継ぎの書類の提供は、個人情報保護の観点から難しい状況です。情報提供が必要な場合であっても、保護者の同意が得られる場合のみ情報提供を行います」という統一的な取り扱いを定めています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもたちの表情や成長を観察し、子どもたちが充実感や満足感を得られるよう保育をしています。子どものちょっとした言葉や発言、態度やしぐさ、目線などを敏感に捉えるよう努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育園利用のご案内に、相談・苦情受付窓口・解決責任者を園長とし、苦情解決第三者委員を2名配置していることを明示し、説明しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者の意見や相談は、意見箱、懇談会・個人面談、第三者委員、全職員、緑区こども家庭支援課等でも受けることを、保育園利用のご案内で知らせています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長や保育士は、日ごろから常に相談しやすい雰囲気を心がけ、送迎時の短い時間でも保護者との会話を大切にしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長はリスクマネジメント研修を受講し、園内にリスクマネジメント担当者を設置しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策についての責任者は園長で、「保育所における感染症対策ガイドライン」や、新型コロナウイルス感染症に関する情報やマニュアル類を収集するほか、新型コロナ対応フローを事務所に貼付し職員に周知徹底しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時対応マニュアルを作成し、災害時の対応体制を整備しています。危機管理の研修を受講し、防災マニュアルのフローチャートや役割分担を変更しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・横浜市作成の「よこはまの保育」、「よこはま☆保育・教育宣言」「十日市場保育園マニュアル」を標準的な実施方法として、日々の保育を実施しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアル類の点検は随時行うほか、年度末には全マニュアルの点検を行っています。クラスごと、フリー職員ごとにマニュアルを読み合わせて実行できているかを聞き取り、やりにくいところがないかを確認し、必要に応じて修正・見直しをしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画は、入園前に保護者から提出してもらう児童票、児童健康台帳の子どもに関する情報とともに、入園前面談で収集した情報を記載した面談票をもとに、横浜市定型の書類にまとめています。進級にあたり、前担任からの引継ぎを行い、指導計画の作成に生かしています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画、週案を作成しています。各計画に自己評価欄を設け、それぞれ期ごと、月ごと、週案は日誌で振り返りを行い、次期の計画につなげる仕組みとなっています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもの発達の記録は、横浜市統一の書式である、経過記録、児童健康台帳、乳児用連絡票兼個人記録に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市個人情報の保護に関する条例」に則り、個人情報保護に取り組んでいます。保育マニュアルに、「個人情報の取り扱いについて」を明記し、書類の管理方法、破棄規定等を明示しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画は、保育理念、保育所保育指針に基づき、児童憲章、児童福祉法、子ども・子育て支援法などの主旨をとらえ、「子ども一人一人を大切にする保育」を方針として作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各クラスとも園庭に面して出入り口と窓があり、窓を開放して換気し、コロナ禍で玄関も常時開放しています。各クラスに扇風機、加湿器付き空気清浄機を設置し、玄関入り口・事務室にサーキュレーターを設置しています。運動会の練習をするときは、事前に近隣や隣接する中学校にお知らせを出したり、必要以上に音が漏れないよう子どもの活動を工夫しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの基本情報や発達、家庭の状況について、入園時に横浜市定型の用紙「お子様について」を配付して記入してもらい、内容を十分読み込んで指導計画に反映して保育を行っています。個人面談では、保護者の子育ての思いを十分に聞き取ることに努めています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもたちが、年齢や発達に応じ、自分のものがわかり、自分で服を選んで着替えができるように、個別にかごを用意してマークを付けたり、子どもの手の届く高さに置いています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室は、カーペットや畳などでコーナーを作ったり、子どもが自ら廃材利用のパーテーションで自分の場所を作るなど、遊びの環境を整えています。子どもたちは、床に座ったり机上遊びをしたり、思い思いに遊んでいます。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児保育室は。月齢で分かれて過ごしています。子どもがそれぞれの子どものペースで休息が取れるよう、小さい子どもが安全に寝られるベッドやふとんは、いつでも利用できるように用意しています。座位が不安定な子どもに合わせたクッションを用意したり、つかまり立ちができるよう低い棚等を置いています。テラスもハイハイができるようになっています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが自分でしようとする意欲を育んでいます。2歳児クラスでは、子どもが自分の服を選べるようかごに入れて保育士が提示しています。排泄場面でも、保育士は子どもが自分で始末するのを待って最終確認をしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達に応じ、指導計画に基づいて保育を進めています。年齢や発達に応じて用具を準備したり声かけしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・建物が2階建てでエレベーターがなく、車いす利用の場合は移動が困難な状況になりますが、過去に身体障がい児を受け入れた経験もあり、可能な限り環境を工夫して対応したいと考えています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年齢ごとにデイリープログラムを作成し、1日の流れに沿った子どもの動きに対し緩やかに時間設定をしています。子どもの体調や機嫌などを職員間で申し送り、体調がすぐれないときや子どもが外遊びや散歩に行きたくないときは、園内で過ごせるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に、幼保小連携のアプローチカリキュラムで就学に向けたねらいを記載しています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・健康管理マニュアルに基づいて、年に2回ずつ健康診断と歯科健診を実施し、子どもの健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断および歯科健診の結果は児童健康台帳に記録し、注意観察が必要な場合や配慮が必要な子どもの情報は、ミーティング等で情報共有しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギーのある子どもには、定期的に通院を促し、医師による「生活管理表」の提出をしてもらい、食物アレルギー対応マニュアルのガイドラインにもとづいて、除去食の対応をしています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画および年間食育計画の中で、食育の項目を設け年齢に応じた食育目標や四半期ごと年齢ごとの目標を定めています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの発育状況や体調により、食事の量を調整したり切り方を工夫するなどの調整をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・0~2歳児は個別の連絡帳、3歳児以上はクラスノートを使用し、その日の子どもの様子や保育の情報を保護者と共有しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、毎日の送迎の短い時間でも相談等がしやすい雰囲気を作るよう努めています。担任以外の職員も、保護者に安心感を与えられるよう担任と同様な対応に努めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は、朝の声かけで保護者や子どもの様子が日ごろと変わりがないか観察しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・指導計画は担任がクラスで話し合って評価・反省し、主任・園長が確認し、カリキュラム会議で話し合って共有する体制があります。各計画に自己評価、評価反省欄を設けて決められた期間に振り返りを行い、自己の保育を振り返っています。日々の保育の振り返りは、保育日誌の「自己評価・考察」欄に記入しています。自己評価には、子どもの育ち・取り組む過程を記載しています。 |