横浜市南六浦保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
---|
【保育理念】 子ども一人一人を大切にし、保護者からも信頼され、地域に根ざした保育園を目指す。 【基本方針】 豊かな人間性を持った子どもを育てる。 |
【立地および施設の概要】 横浜市立南六浦保育園は京急線六浦駅から徒歩約5分、六浦地区センター、六浦地域ケアプラザに隣接し、金沢消防署六浦出張所、横浜市立大道小学校が徒歩約3分の場所にあります。約1600㎡の広い園庭があるほか、園周辺にも様々な公園があります。広い敷地を生かして、園庭の周囲にはアンズやヤマボウシ等の樹木を植え、園舎裏の畑やプランターで花や野菜を育てています。 園舎は2階建てで、1階が0~2歳児、2階が3~5歳児の保育室となっています。保育室前のテラスや廊下は広々としており、各階に予備室があり、1階ロビーには絵本コーナーを設けています。1974年開設の古い園舎ながら改築を経て、スロープや多目的トイレが設置され、明るく清潔な環境が整備されています。 【園の特徴】 園児は0歳児から5歳児まで144名(定員135名)、職員は52名が在籍する大型園で、1歳児については2クラスを設けています。土曜保育の利用率が高くなっています。地域の子育て家庭のニーズに合わせ、一時保育、園庭開放、施設開放、交流保育、育児相談、育児講座、赤ちゃんの駅等、子育て支援事業を積極的に行なっています。 園目標を「いろいろなものに興味をもち感動できる子」「人と思い合える子」「自分で考え行動できる子」と掲げ、子どもがのびのびと過ごせる環境を作っています。子どもたちは好きな遊びを自由に選んで生き生きと取り組み、職員に一人ひとり温かく声をかけられ、見守られながら、それぞれのペースで穏やかに生活しています。保育園業務支援システムの機能を順次導入し、保護者の利便性を高めるとともに職員の業務の効率化を図りました。 |
評価実施期間 | 2023/04/01(契約日) ~2023/12/25(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.子どもの遊びを豊かに広げる援助の工夫 子どもの様々な発見や気づきを共有し、やってみたいことを試し、体験を積み重ねて、遊びを豊かに展開できるよう援助しています。子どもの言葉を拾い、関連のある内容で繋げて図示する保育ウェブの手法を取り入れ、子ども自身の言葉を文字で示すことで、子どもの喜びを引き出し、達成感や自己肯定感を育んでいます。運動会の出し物は「こどもかいぎ」で考えました。また、ビニール袋からイメージして制作した「鯉のぼりの赤ちゃん」に「おいしい風を食べさせたい」と散歩に連れて行きました。 2.保育の質の向上への意識を高める園内研修 月1回実施している「保育を語ろう」の研修が、保育を振り返り、職員間で保育観を共有し、保育の質の向上への意識を高めることにつながっています。園長は聞き役に徹し、経験豊富な職員が自分の経験をありのまま語ることで、経験の少ない職員がいろいろな考え方を知り、自分の思いを安心して話せる場となっています。保育を語り合う中で、「よこはま☆保育・教育宣言」にいう子どもの主体性とは具体的にどのようなことか、どろんこ遊びをテーマに話し合うなどして理解を深めています。 3.地域の子育て家庭への支援 地域の子育て支援として様々な事業を展開しています。園庭開放、育児講座、一時保育、赤ちゃんの駅、絵本の貸し出しを行っています。地域の社会資源やイベント等のチラシを多数、園内外に配架・掲示して地域の子育て家庭に多様な情報提供をしています。近隣の商業施設での出張保育イベントに職員を派遣しています。金沢区が主催する「金沢まつりいきいきフェスタ」の遊びや保育施設紹介コーナーに参加しています。 ◇今後期待される点 1.子どもがゆったりと過ごせる家庭的な環境づくり 幼児室は天井が高く、園児の人数が多いため声が反響しやすい環境です。子どもから「ちょっとゆっくりしたい」「静かなところで過ごしたい」との要望があれば予備室、絵本コーナーを活用するなどしていますが、子どもが自由に一人で行き来できる環境にはなっていません。園児数や園舎の構造上の制約はありますが、子どもがゆったりと落ち着いて過ごせるよう、幼児室の音響への対応や、子どもが主体的に動ける園内の環境整備について引き続き対策を検討することが期待されます。 2.保護者の相談・苦情・要望を受け止める体制整備と積極的なコミュニケーション 苦情解決の仕組みについて保護者アンケートでは「知らない」という回答が40%ありました。また、保護者から相談や意見があった場合の職員の対応手順が明文化されていません。相談・要望・苦情等への対応方法について明確化すると共に、保護者への分かりやすい説明を園内にも掲示して周知することが望まれます。 園児数が多く、同じ時間帯にお迎えが集中するため、保護者一人ひとりと話す時間が十分確保できていません。保護者アンケートでは、1日の子どもの様子の伝達について「満足」とする回答は73%にとどまりました。保護者のニーズに沿った日々の情報共有の機会を増やし、園の保育についての理解にもつなげていくことが期待されます。 3.非常勤職員も共に、園全体で質の高い保育に取り組む体制づくり 職員52名のうち28名が非常勤職員です。勤務日数や時間が限られる職員も多いため、日々変化している子どもの状態の共有が難しい状況です。また、非常勤職員が参加できていない研修があります。園全体として質の高い保育を提供するために、非常勤職員にも子どもを主体とする保育の考え方を理解してもらう必要があります。非常勤職員への情報伝達の方法および非常勤職員向けのマニュアルや研修、指導体制について引き続き検討することが期待されます。 |
---|
当施設は平成30年度に第三者評価を受審しております。今回の受審にあたり、自園の保育を振り返り、保育の質を向上につなげたいと思い受審しました。 全職員で、保育理念・保育方針・園目標・保育姿勢について確認しあうなかで、たくさんの気づきや課題を見つけあい、「子ども主体の保育」という視点を改めて考え、話し合う時間を持つことができました。 今回の受審をきっかけにして、見直しが必要なところは改善し、更に職員間の連携を深め、定期的に自己評価を行いながら、子ども達にとって楽しく大好きな保育園になるよう、また保護者の皆様にとっても安全、安心な保育園になるよう取り組んでまいります。 お忙しい中アンケートにご協力いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。また丁寧な調査と聞き取りで当園の強みと課題を明確にしていただいた評価機関の皆様に感謝申し上げます。 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園の保育理念、保育方針、園目標は「横浜市南六浦保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」、パンフレットに明記しています。毎月のクラスだより、懇談会の配付資料にも掲載するほか、玄関ホールや各保育室に掲示しています。重要事項説明書には冒頭に「未来を担う子どもたちの健やかな成長を願って」として保育園が目指す保育について、わかりやすく伝えています。横浜市立園共通の保育姿勢も記載しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、横浜市こども青少年局および金沢区こども家庭支援課から園に情報提供があります。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市や金沢区の施策や地域の状況を踏まえ、園を取り巻く経営環境を把握しています。園児数や職員の人員体制、園舎や設備、備品の状況等についての課題を把握しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市政策局により、横浜市中期計画2022~2025が策定されており、2040年頃の横浜のありたい姿を「明日をひらく都市 横浜」として示しています。9つの戦略と38の政策が明文化され、戦略1として「すべての子どもたちの未来を創るまちづくり」が挙げられています。横浜市こども青少年局により「『市立保育園のあり方』に関する基本方針」が策定されており、「市立保育所の果たすべき役割・機能」の中で、横浜市の中長期的ビジョンが明らかにされています。さらに、「第2期 横浜市子ども子育て支援事業計画(2020年度~2024年度)」が策定されており、9つの基本施策を推進しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市および金沢区の運営方針、計画に基づき、園運営全般に関する重点推進課題・目標を定めた「行動計画・評価書」(MBO)を作成し、区に提出しています。こども青少年局において令和5年度予算案総括表が策定されており、金沢区では令和5年度予算概要が策定されています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の基となる園の自己評価は、先ず前年度の評価結果を全職員に配付し、各自が赤字で今年度の取組の実施状況等を加筆してクラスでまとめています。さらに全クラス分を突き合わせて当年度の自己評価結果を取りまとめ、事業計画の策定につなげています。事業計画の策定過程において全職員が関わっています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間行事予定等、保育に密接に関わる事業計画については入園説明会および年度始めの懇談会で説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育日誌、年間指導計画、月間指導計画、3~5歳児の配慮を必要とする子どもの個別指導計画に自己評価欄があり担任職員が記載し、園長が確認して次期の計画に生かしています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・令和4年度の評価結果から課題・改善点とされた内容は、園独自の年間事業計画に組み入れ、上期、下期に分け、評価・反省をしながら取り組んでいます。令和5年度は、①防災、②危機管理、③食育、④休憩時間・休暇取得をテーマとして、プロジェクトチームを作っています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は年度始めに「行動計画・評価書」(MBO)を作成し、園の運営や管理についての考え方を示し、職員会議等で全職員に年間の取組を説明しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は民法や行政法、労働関係法令、契約法、個人情報保護法等を理解し、園舎の維持管理や必要物品の購入等において、利害関係者等との適正な関係を保持しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、保育日誌や月間指導計画を確認し、折に触れてクラスの様子を見たり、主任やリーダー職員から情報を得て、保育の現状を把握しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は園の事業計画で、保育の質の向上を目指し、人材育成の一環として「働きやすい環境作り」を項目の一つとして設定しています。実施計画として「業務改善と軽減」を掲げ、職員配置の見直しを行ない、ゆとりをもって働けるようにしています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の人材施策として、必要数の正規職員等の福祉人材を確保しています。子どもの数、障がい児の数等に基づいて、必要な職員数が決定され、適正に配置されています。金沢区が異動者、退職者、産休・育休取得者等の状況を把握し、人事を決定しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市人材育成ビジョンに、求められる職員像および人材育成体系が明示されており、職種および職位ごとに求められる役割、能力・知識が明確化されています。横浜市の人事基準に基づき、職員の採用や、人事異動、昇任試験が実施されています。人事基準は明示され、職員に周知されています。職員は将来のキャリア形成を見通すことができます。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市立保育園として、人事関連規定等に基づき労務管理が行なわれています。勤怠や有給休暇の取得状況、時間外労働等、職員の就労状況は園長が毎月、把握・分析しています。毎年、9月頃から、早期退職についての案内があるほか、異動についての意向の提出、育児、介護等による短時間勤務希望の聴取があり、園長が面談の後、職員の意向をまとめて金沢区に伝えています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市人材育成ビジョン」および「専門分野人材育成ビジョン」が策定されており、横浜市の全職員に求められる職員像および、保育士職員に求められる役割、能力、知識が職位ごとに明文化されています。年度始めに園長が作成した「行動計画・評価書」(MBO)に基づいて各職員が個別に目標設定をしています。職員は「目標共有シート」を作成しています。園長は面談で職員の目標を確認し、年度末に振り返りを行なっています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「キャリア自己分析表(保育士)」があり、キャリア形成のために必要とされる知識や能力、技術が明示され、各年度および6年単位で保育士が自身の職場経験を振り返り、再確認・自己分析をして、今後の目指す姿を考えるツールとなっています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新任職員には2年単位の「新任トレーナー制度」があり、1年目は個別トレーナーが付いて日頃からきめ細やかな指導や助言を行ない、2年目は園長が指導をしています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習前にオリエンテーションを開き、実習生の要望を確認して担当のクラスを決め、クラス担任と相談しながら実習スケジュールを作成しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・園の現況や理念、基本方針は、子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」に掲載し、横浜市のホームページに、横浜市の子ども・子育て支援事業計画や財政状況等を公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市、金沢区のルールにのっとり、園における事務、経理、取引等を施行し、職務分掌と権限・責任も明記してあり、全職員に周知されています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に、地域との関わりについて具体的な取組を記載しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書に、地域活動事業の一環としてボランティア活動の受け入れに関する基本姿勢を明記しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・金沢区こども家庭支援課、横浜市南部地域療育センター、横浜市南部児童相談所、金沢区地域子育て支援拠点、地域の保育園、金沢区福祉保健センター、病院等の一覧表を事務室に掲示しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、金沢区公立保育園園長会、地域ケアプラザ等の会合に参加し、地域の福祉ニーズを把握しています。幼保小連携会議には、5歳児クラスの担任が参加して、地域の福祉ニーズを把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域貢献事業として、園庭開放を週4回、育児講座を年3回、交流保育を年7回行なっています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・保育理念・保育姿勢・園目標は、子どもの人権を尊重する姿勢を明示し、職員は保育理念や職員行動基準にも基づいて、子どもを尊重した保育を行なっています。保育理念・保育姿勢・園目標は、保護者が見やすい玄関に掲示しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・着替えやシャワー、プールの際には、カーテンで視線を遮る工夫をしています。廊下の窓には、すだれを常時取り付けて、外部からの視線を遮っています。トイレのシャワーには、カーテンがありオムツ替え時に外から見えないように、幼児トイレは衝立で自尊心を傷つけないよう配慮しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の理念や基本方針、保育内容は、子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」で閲覧できます。また近隣の商業施設での出張保育イベント時や、「金沢まつりいきいきフェスタ」で、園のパンフレットが入手できます。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園説明会で重要事項説明書に沿って、保育園での生活、持ち物等についてプロジェクターを使い詳しく説明し、保護者から利用契約書を得ています。特に乳児は、入園時の短縮保育について、保護者の意向を確認しながら、保育時間を決めています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市では「保育所の変更に伴う引継ぎの書類の提供は、個人情報保護の観点から行わない。情報提供が必要な場合であっても保護者の同意が得られる場合のみ情報提供を行う」という見解を示しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもとの関わりの中で、日常接している職員が子どものふとした言葉や態度、仕草、目線等から子どものニーズを把握し、子どもが満足できるような保育を実践しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・相談・苦情受付窓口をクラス担任または主任保育士、相談・苦情解決責任者を園長とし、第三者委員2名を配置し、入園説明会で園長が重要事項説明書を用いて保護者に説明しています。重要事項説明書では、横浜市福祉調整委員会事務局への申し出が出来る事を明記しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 ・重要事項説明書で、園の相談・苦情受付窓口をクラス担任または主任保育士、相談・苦情解決責任者を園長とし、苦情解決第三者委員、意見箱があり、複数の方法や相手を自由に選んで、保護者が意見や相談出来ることを説明しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は、送迎時に短い時間でも保護者との会話を大切にし、比較的ゆっくり会話のできるお迎え時には、子どもの一日の出来事等を直接伝えて、相談しやすい関係作りに努めています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「けがとその対応」「園内外での事故怪我の対応」「不審者対応マニュアル」があり、適切に対応出来るようになっています。毎日安全点検を行ない安全点検簿に記入し、不具合事項が認められた場合はその都度処置しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・感染症対策の責任者は園長で、「感染症マニュアル」で感染症の予防と発生時の対応等の責任と役割を明確にした管理体制が整備されています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市市立保育所震災対策ガイドラインに沿い、職員参集について取り決めがあり、園としての保育を継続するための仕組みがあります。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・保育業務に関するマニュアルが整備され、事務所および各クラスにマニュアル一式のファイルが設置されています。「プライバシーの配慮について」のマニュアルも策定しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のマニュアルは毎年度末に見直しをしています。次年度の役割分担や担任を決め、担当者が随時集まり、見直し作業を行なっています。特に、防災、防犯については、防災プロジェクトのメンバーを中心に、頻回にマニュアルおよび防災計画を見直しています。見直し案は最終的には職員会議で全員で検討する流れとなっています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園決定後に、金沢区からアレルギーや配慮が必要な子どもの情報が提供されています。入園説明会後の個別面接には、子どもにも一緒に来てもらい、様子を把握しています。入園時に保護者から家庭の状況や家庭での子どもの姿を記入した児童票を提出してもらっています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・カリキュラム会議を月1回開催し、各年齢の指導計画を見直しています。カリキュラム会議の中で、他のクラスの計画を聞いて取り入れたり、異年齢で行なう計画に変更することもあります。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・児童票、児童健康台帳、歯科健康診査票、個人面談記録票、個別指導計画(0~2歳児)、個別支援計画(特別な配慮を要する幼児)、乳児連絡票(0~2歳児)、個人記録(3~5歳児)、保育日誌等、統一した様式が定められています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市個人情報の保護に関する条例」「横浜市情報公開事務マニュアル」「横浜市保育所児童保育要録の取扱い・記入について」があり、子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供について定められています。規定に従い適切に対応しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画は、横浜市立保育園として、「よこはま☆保育・教育宣言~乳幼児のこころもちを大切に~」を念頭に、児童憲章、児童福祉法、保育所保育指針等の主旨を踏まえ、保育所の理念、保育方針や目標にもとづいて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 ・各保育室に温湿度計を備え、冷暖房の設定温度や湿度の目安を掲示しています。扇風機、空気清浄機を備え、窓開けにより換気に配慮しています。広い園庭に向けて窓があり、自然光が十分に取り入れられています。園内はよく整理整頓され、清掃が行き届いています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に生育歴や家庭の状況等を聞き取って把握するとともに、入園後は日々の送迎時の会話や保育園業務支援システムの連絡帳機能、個人面談、懇談会等を通して一人ひとりの発達状況や保護者の状況を把握し、個人差を尊重しながら保育を実施しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児では先ず、食べる意欲を育てるために手づかみ食べから始め、0、1歳児はスプーン、2歳児はフォークを使い始めます。3歳からは食具の正しい持ち方や箸の使い方、食事のマナーも覚えるようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの遊びを豊かにする工夫が見られます。4歳児が運動会の出し物を皆で考える過程を、保育ウェブの手法で援助しました。この手法で、子どもの言葉を文字で示すことは、喜びを引き出し、達成感や自己肯定感を育む取組です。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画に「長時間にわたる保育」について明記しています。午前睡や夕寝をして休息を取り、ゆっくり眠れる環境を整えたり、夏季は水分補給を十分に行えるようにすること、朝夕は少人数の落ち着いた雰囲気の中でゆったりと過ごし、気に入った玩具で遊べるようにすることなどに配慮しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、子どもが自分で食べてみようとする姿を見守り、自分で食べることができたときにはほめ、一緒に喜んでいます。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児の保育では、様々な発見や気づきを共有し、やってみたい事を見つけて試し、遊びの体験を積み重ねています。運動用具を使って体を動かし、色々な活動を重ねる度に「またやりたいね」と次の取組みへの期待が膨らんでいきます。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・障がいや配慮が必要な子どもの保育は、発達過程に合わせ4期に分けた個別支援計画を作成し、個別日誌をつけています。幼児クラスにおいては障がいや配慮が必要な子どもについて、月間指導計画の個別配慮欄にも記入しています。個別の支援計画はクラスの指導計画と関連付けています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・延長保育時には園庭で遊んだり、体操をしたり、職員が遊びの提供をしたりして、1日の中で遊びや生活に変化がつけられるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・5歳児の年間指導計画に、就学に向けたねらいを記載すると共に、自信をもって小学校生活を始められるよう、アプローチカリキュラムを作成しています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に保護者から既往症や予防接種状況等の情報提供を受け、健康台帳に記入しています。個人面談の際に健康台帳を更新しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断と歯科健診の結果は、児童健康台帳に記録し、ミーティングや職員会議で情報共有しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・食物アレルギーがある子どもについては、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」や医師からの「アレルギー疾患生活管理指導票」に従い、「アレルギー児食事提供の流れ」のマニュアルに基づき除去食を提供しています。職員は、毎日のミーティングでアレルギー食材の有無を確認しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に従って、食に関する豊かな経験ができるよう年間食育計画や月間指導計画を作っています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の栄養士が栄養バランスの整った献立を立て、園内で調理しています。献立については園からの要望を提案できる仕組みがあります。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・0~2歳児は、個人連絡帳で、幼児クラスはクラスノートでその日の子どもの様子を伝えています。保護者とは送迎時に口頭でも子どもの様子を伝え合い、情報共有しています。10月から0~2歳児連絡帳は、保育園業務支援システムに移行しています。保護者はお迎え時に連絡帳の情報を使って、職員と話し合っています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は、送迎時に笑顔で挨拶するなど声かけをし、子どもの様子を伝え合って信頼関係を築けるようにしていますが、一人ひとりに十分説明が出来ない時が散見しています。職員は様々な育児相談に応じています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は、登園時の健康観察で子どもと保護者の心身の状態を把握しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画、3~5歳児の配慮を必要とする子どもの個別指導計画には「自己評価」欄があり担任の職員が保育実践の振り返りを記載し、園長が確認しています。各年齢の月間指導計画には「取組状況と保育士の振り返り」欄があり、さらに詳細に記載しています。 |