横浜市奈良保育園
第三者評価機関名 | かながわアドバンスサポート |
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名称 | 横浜市奈良保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 69 名 |
所在地 | 227-0036 横浜市青葉区奈良町1843-1 |
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TEL | 045-961-6276 | ホームページ | https://www.city.yokohama.lg.jp/aoba/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1990年05月20日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 横浜市 | ||
職員数 |
常勤職員:13 名
非常勤職員:18 名
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専門職員 |
園長:1 名
保育士:11 名
調理員:1 名
臨時保育士:6 名
臨時調理員:2 名
その他:10 名
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施設・設備の概要 |
保育室:4
調理室:1
園庭:あり
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■保育理念 〇一人一人の子どもの人権や自主性を尊重し児童の最善の利益の保障をする 〇保護者に信頼される温かな支援と地域の子育て支援の充実に努める 〇保育のサービスの向上のため職員相互の啓発と自己研鑽を積む ■保育方針 *一人一人の子ども達に愛情を注ぎ、ぬくもりを感じて安らぐことのできる場を提供していく *十分に自己発揮しながら活動し健全な心身の発達を図るとともに、養護と教育が一体となり、豊かな人間性を持った子子どもを育成する。 *時代のニーズや地域の特性を理解し、子育てに関わる人たちが喜びをもって子育てができるように、支援の充実に努める。 *保育資源を活用し、理解構築と保育の実践により、互いに持てる力を活かし 学びあい 児童福祉 保育サービスの提供を行う。 ◆園目標 〇健康な体をつくろう 〇たくさんあそぼう 〇楽しく過ごそう ◆保育姿勢 〇ありのままの自分を安心して表現できるように、また自信を持って生活できるように一人ひとりを受け止めていく 〇恵まれた環境や自然の中で、思いっきり遊びに熱中し楽しめるような援助をしていく 〇いろいろな人との関わりの中から、認め合い育ち合えるような働きかけをしていく。 |
【立地および施設の概要】 本園「横浜市奈良保育園」は東急子どもの国線、終点下車、駅前からバス5分「奈良小学校前」下車または徒歩15分、緑に囲まれた保育園です。敷地1052平米、平屋建て鉄骨スレート造り352平米、定員69名<現在は60名>の小規模保育園です。 1975年開設で、当初より保育のクラスは1~5歳児限定で、0歳児の保育は引き受ておりません。横浜市では公立の小規模保育園は0歳児の保育はしないとの規定があります。本園は1、2歳児が1部屋、3、4、5歳児が独立の部屋ですが、4、5歳の部屋は間仕切りしてあり、スライドすれば大きな部屋になります。給食は調理室で自家調理しています。 園玄関は2か所あり職員用と子どもたち専用の入り口でそれぞれ防犯カメラがついており、事務室でのモニターで拡大表示できますので、来客の入退室も可能です。24時間録画可能です。 園の特徴 1 緑に囲まれた園 近隣は見上げれば山があり、住宅街に通じる道路には銀杏が黄色い葉をつけ、住宅の庭には緑豊かな木々が植えてあります。玄関に通じる園庭にはビオトープ(噴水付きのため池)があり、ブルーベリー、いちご、イチジクなど実のなる木々あり、秋には果実を採ることができます。広い園庭のほうには周囲を草花が植えてあり、ジャングルジム、鉄棒、滑り台、砂場、常設のプールなど遊び器具が配置されています。環境にやさしい土壌混合法「キエーロ」も設備しています。園の内外には自然に触れ合える環境が目の前に広がっています。園庭にあるビオトープ<ため池>には、メダカが生息し、水草もあり、噴水が水をきれいに保っています。これは予算化されており、日々の中の職員と業者委託等で環境整備されています。砂場もあり、雨上がりには裸足になってどろんこ遊びもでき、水、泥、砂などの自然に触れ、感触を楽しむことができます。この園庭は、地域の親子の憩いの場となっています。 2 青葉区保育資源ネットワーク事業の事務局として、民間保育園とのつなぎ役 保育所や幼稚園など保育・教育施設で構成する「横浜市保育資源ネットワーク構築事業」の青葉区における事務局園として4つの公立保育園が指定を受け、本園はその一つとして青葉台、田奈、恩田、子どもの国エリアを担当する事務局です。認可保育所20施設、認可外保育所や幼稚園などエリア内の56施設との「つなぎ役」としての機能・役割があります。この事業は「市立保育所のあり方」に関する基本方針を基に市立保育所の果たすべく役割、機能を「保育の質及び専門性の向上」「地域の子育て支援の充実」「保育のセーフネットの構築」「地域の保育・教育施設の連携の推進」の4つを目的にして横浜市全域で展開しています。 地域育児支援として施設開放、育児相談、育児講座、給食体験を行っています。令和2・3年度はコロナ禍で、地域の方との交流に制限があったが、例年は多世代交流やおはなし会、ケアプラザや地区センターで地域の方々との交流を行っていました。コロナ禍での交流について状況に応じながら地域との連絡を大事にし、地域ケアプラザ、奈良小学校、奈良消防出張所、地域子育て拠点や家庭的保育室等への訪問や交流の実施、イベントの手伝いを行い、つなぎ役になっています。 |
評価実施期間 | 2022/09/05(契約日) ~2023/01/11(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2017年度) |
特長や今後期待される点 | 保育の優れている点 1 保育の見える化:幼児のドキュメンテーション日誌 職員発信から始まったドキュメンテーション日誌(幼児クラス)は、職員自身の保育の振返りとともに、子ども、保護者への“保育の見える化“と子ども主体の保育として好評です。園の取り組みである「主体的な子ども」の観点から主体的な遊びをする子どもの様子をカメラに収め、その日のうちにカラー写真で、文字数を極力少なくし、A4 1枚の紙に各クラスごと、1日の生活の模様がわかるよう編集されている優れものです。各クラスごとのその日の主な遊びのテーマ<タイトルとなる>に沿った写真、例えば園外の「秋を見つけた」で野外の柿や、バッタなどを捕る様子をカメラ4コマに収めています。園内では3、4、5歳の異年齢保育の現場、「おうちグループ」活動を紹介しています。最初の出迎え、顔合わせに始まり、各グループ<6グループ>ごとにわかれて遊びを始める様子が写真にあります。この編集を通じて何より保育士自身が主体的でなければということを、ドキュメンテーション日誌の「振り返り」や、ミーティング、会議等の振返りの中で職員一同実感する場面が今まで以上に多くなっているようです。保護者にも好評で慌ただしい出迎えの時、写真を見るだけでその日の様子がわかるからです。 2 異年齢混合のグループ6個つくり 年間計画をつくり遊び尽くす 幼児3、4、5歳児を各年齢から2、3人ずつが集まり、1グループ6人前後の子どもでグループを6つ作り、年間通して遊びつくす異年齢活動です。年間を4期に分け、各期の遊び内容を決め、友達や異年齢の子どもと協力しながら種々の活動をします。毎週、午前をこの時間にあて、散歩や園庭遊び、リズムあそび、夏祭り、水遊びなどグループ単位で活動します。「よろしくお願いします」の顔合わせに始まる初めましての会から、夏の合同保育、秋の遠足、運動会、そして、大きくなったねの会、お別れの会で終わります。このグループを通じて、思いやりややさしさ、コミュニケーション能力が培われ、人とかかわる喜びも感じるようになります。 |
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第三者評価は、前回平成29年度に受審をしましたが、この5年の歳月の中、新型コロナウイルス感染症があり、これまでと異なる保育の営みは継続しています。受審に際しては、改めて職員一人一人の自己評価とグループ討議を積み重ね、全体共有と改善に取り組んできました。専門性や保育技術、知識の向上に努めながら、計画の修正等行い進められたことは、職員の意思疎通とチームワークの強化、風通しのよい職場づくりにつながったと感じています。また、改めて地域とのつながり、顔の見える関係づくりの重要性も強く感じてきました。 すべての子どもたちの「子どもの最善の利益」が実現される社会に向けて、より一層の保育の充実と社会からの要請、地域ニーズを捉えた保育運営が必要と考えます。そのために、今後も子ども一人一人に応じた養護と教育の一体、主体的で丁寧な保育を展開し、定期的な自己評価を実施していきます。そして、利用者、地域の皆さまが安心と安全、ぬくもりを感じていただける「第2のおうち」の保育園を目指し続けます。お忙しい中、保護者の皆様、評価調査員の方々には、ご協力をいただきましてありがとうございました。 「子どもたちの健やかな成長と幸せを願って」、引き続き、保育の質の向上に努め、さらに風通しよくチーム一丸となって取り組んでまいります。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市立奈良保育園の保育理念は、【一人一人の子どもの人権や自主性を尊重し児童の最善の利益の保障をする】【保護者に信頼される温かな支援と地域の子育て支援の充実に努める】【保育サービスの質の向上のため職員相互の啓発と自己研鑽を積む】とし、子どもの存在に対し、最大限の支援を約束しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園は横浜市立保育園なので、横浜市の長期計画、横浜市4か年計画、青葉区区制運営方針、青葉区福祉保健計画などの行政方針に沿って保育園運営を行っています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営環境や保育の内容、組織体制や設備の整備、職員体制、人材育成、財務状況等については、毎年行っている保育所の自己評価や保護者アンケートを通して、園の課題を抽出し、来年度の園運営の方向性を策定しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・中・長期計画において、理念や基本方針の実現に向けた目標(ビジョン)について、横浜市では2005年~2025年「横浜市基本構想」(長期ビジョン)が示され、中期ビジョンとして2022年度~2025年度「横浜市中期4か年計画(素案)」により、「子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ」が明確化されています。また横浜市こども青少年局から、「市立保育所のあり方に関する基本方針」(平成26年度)が策定され、市立保育所の今後の課題と方向性が示されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・単年度の計画は、中長期ビジョンの内容から作成した、今年度ビジョン、青葉区区政運営方針、行動計画、全体的な計画及び指導計画を基本としています。それを基本とした中で、食育計画、保健計画、異年齢保育計画、行事計画、育児支援計画、ネットワーク事業計画等の年間計画を策定し、奈良保育園の具体的な単年度計画としています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画には、横浜市中長期ビジョン及び単年度の計画があり、青葉区区政運営方針については、青葉区長が福祉保健センター担当部長、担当課長、係長と共に園を訪問し、全職員に青葉区区政運営方針を説明、周知しています。各事業計画に応じて、策定を職員全体や業務担当が検討して、各事業計画を配布し、全職員に周知しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度初めのクラス懇談会では、園の事業計画の概要を保護者に説明し、保護者の理解・協力を求めています。また、年間行事予定表は、保育士業務支援システム「コドモン」にて配信しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・毎年、「保護者アンケート」「職員の保育士自己評価」を行い、「保育所の自己評価」の振返りに繋げ、来年度の園運営計画を策定しています。職員一人ひとりに対しては、区政運営方針の共有から人事考課制度に則り、目標の設定と実践、中間期報告(10月)、振返り(12月)を行っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市のマニュアルに基づいて、各種計画の振り返りを行い、記録します。その結果は職員会議や、ミーティングなどで全職員で共有します。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「施設長の責務」は。、保育所保育指針に明文化されています。園長は運営管理責任者として、年度初め園運営の課題と目標、具体的取組を示した行動計画を策定し、会議にて職員に対して、計画書を配布、説明し、周知に努めています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市のコンプライアンスの考え方は、単に法令を遵守するだけでなく、市民や社会からの要請に全力で応えていく姿勢が示されています。園長は、青葉区のコンプライアンス推進委員会からの報告を受け、事例を通して意識の向上を図り、職員へのコンプライアンスの周知徹底を図っています。また、コンプライアンス研修、個人情報月次研修、不祥事防止研修などを定期的に行っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、毎日の保育の様子や、カリキュラム会議、リーダー会議、主任との情報共有から現状を把握し、分析、評価を行っています。また、乳児日誌、ドキュメンテーション日誌から現状を把握し、状況に応じた助言を行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員から現状の課題や希望の把握に努め、園運営のための人員の確保や配置、修繕箇所の把握、分析を行っています。また、区、局と連携をとり、報告、共有を随時行っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・人材育成ビジョンに掲げられた育成方針が示されており、その職位に応じた研修等の実施が行われています。「会計年度任用職員」には、研修計画を元に年度初めに園長からコンプライアンス研修、適宜個人情報研修、9月に主任からドキュメンテーション研修を実施しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・人事管理について「横浜市職員行動基準」があり、具体的な行動基準が示されています。また、服務規程に基づき、総合的な人事管理が実施され、不祥事防止等研修も行われています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は横浜市の人事関連規定に基づき、労務管理、有給休暇取得状況、時間外労働状況等を管理し、管理職は職員の毎月の休暇、超勤等の勤怠状況を把握し、青葉区と情報共有を行っています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の市立保育事業には「職員行動基準」があり、「期待する職員像」が記されています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市人材育成ビジョン、人材育成ビジョン保育士版が策定され、職位に応じた「期待する職員像」、求められる役割、能力、知識が明確化されています。また職位に受講が望ましい研修について明記されています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・面談時に、「目標共有シート」や「保育士キャリアラダー」を活用し、身に付けてほしい能力など等を確認したり、研修参加等を推し進めています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生を受け入れるためのマニュアルがあり、基本姿勢が明文化されており、何時でも受け入れる体制を作っています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市の公立保育園として、「横浜市子ども子育て支援事業計画」や、「ここDEサーチ」による園紹介など、市HPを活用して紹介しています。また青葉区で展開している、子育て推進YouTube「なしかちゃんねる」において園紹介、Instagramにおいて園見学等の配信を行っています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市や青葉区のルールに則り、事務業務や経理業務を担う園長が青葉区役所、横浜市こども青少年局との連携や情報共有により、適切な取り組みを行っています。園長代行保育士である主任や発注業務を担当する保育士については、必要な情報や内容を随時共有しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・認可保育所や幼稚園など保育・教育施設で構成する「横浜市保育資源ネットワーク構築事業」の青葉区における事務局園として、4つの公立保育園が指定され、本園は青葉台、田奈、恩田、子どもの国エリアを担当しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・コロナ禍により現在はボランティアの受け入れは中止しています。インターンシップの受け入れについては、学校との連携を図りながら、園内のマニュアルに沿って対応しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待防止に重点を置いた青葉区の会議があり30名が出席し、青葉区の連携を図っています。奈良地区でのでは「奈良保育園養育支援・虐待防止の連携」の関係機関のネットワークがリスト化され、北部児童相談所、青葉区保健福祉センター・子ども家庭支援課、青葉警察暑、嘱託医 青葉地域ケアプラザ、奈良小学校、奈良中学校、奈良保育園、奈良幼稚園、MIWAあかね台光の子保育園、子どもの国ほしぞら保育園、横浜モンテッソーリ幼稚園、NPO街の家族、民生委員らで構成されています。通院の際の病院一覧も整備しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育資源ネットワーク事務局園として、予約不要の園庭開放<毎週2回、第2週は3回>、予約が必要な給食体験<月1回>、育児講座<年12回>、育児相談<週1回、随時>の育児支援事業を行っており、来園者からの相談等から具体的なニーズの把握に努めています。広い園庭を利用して「園庭開放まつり」を春・秋、「園庭開放スペシャル ウオーターマットであそぼう」を夏2回行い好評を得ています。YouTubeInstagramでも募集を行っています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育資源ネットワーク構築の事務局園として本園は、育児相談や育児講座、給食体験等行うことで、子育て世代の育児不安と養育力向上を目的に、地域の子育て支援の役割を果たしています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育所保育指針が定める保育所の役割「子どもの最善の利益」を守るために、「子どもの人権」について確認しています。職員は全員、理念・保育方針・園目標・保育姿勢を記載したカードを携帯し、必要に応じて読み、共通認識を図っています。職員としての心構えや基本姿勢を記した「より良い職場づくりのために」も同様に全職員に周知し、職員の入替わりがある中で、「奈良保育園の保育のこころもち」について、全職員で振返りと意見交換をしています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアル・プロジェクトでの職員同士の議論により「プライバシー保護に関するマニュアル」を作成しています。園内での既存の設備を工夫 利用しながら保育園生活でプライバシーを守れる環境を整えて行くことを前提に様々な局面でのプライバシー保護の方法を検討しています。1、2歳児クラス、3~5歳クラス、排泄、着替え、プール・水遊び、食事、身体測定、午睡、園外保育等、あらゆる局面で保育士が守るべき事項を具体的に検討しています。園長、主任の意見を入れながら作成されました。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市や青葉区のホームページ、YouTubeなしかちゃんねる、青葉区Instagramにて園の理念や基本方針、保育の内容、保育所の特性等を配信しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・児童票 健康台帳 園児引き取り人届書 登降園ICカード、アプリ「コドモン」の取り扱い、登録方法、年間行事予定表、非常災害時(風水害)における保育所の対応について 育児サービス情報等です。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所等の変更にあたり、保護者の要望に応じて対応、個人情報などに配慮した上で、保護者の同意のもと、必要な場合は引継ぎ等を行っています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・幼児クラスは、毎日の保育の状況を写真入りでコメントをつけて、「ドキュメンテーション日誌」として各クラスごとに作成し 迎えに来た保護者が見られるように各クラス、玄関、事務室に掲示し、不定期にアプリ「コドモン」で配信し、好評を得ています。写真を多用し、文字を最少限にすることで、慌ただしい迎え時のなかで、その日の子どもの様子や育ちを目で見ることができ、保育の振り返りだけでなく、保育士間や保護者との共有にもつなげています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の要綱に基づき、苦情解決制度は整備されています。重要事項説明書に苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員2名の設置や制度について明記され、入所時に保護者への説明を行い、周知しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者からの相談や意見、苦情等は担任や主任、園長が窓口となり、いつでも受入れる体制はできています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・日々の送迎時に、子どもの様子だけでなく保護者の様子にも気を配り、話を丁寧に聴くようにしています。事務室に「面談中」のプレートを掛ける等、配慮をしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関して、園長が責任者となり、年4回の研修を受講、園長、主任、フロアリーダー2名を安全管理担当者として任じ、会議で共有化を図っています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新型コロナウイルス感染症については、「横浜市感染症対応マニュアル」をもとに常時換気、玩具や園内の消毒、職員の健康管理を徹底し、感染対策を行っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・青葉区が策定した「保育・教育施設班活動マニュアル」に加え、園で防災マニュアルを作成してあります。本園は過去に大雨による河川の氾濫、床上浸水を経験しております。地形上、園は窪地に立地し、傍を川が流れており、大雨による河川の氾濫に備える必要があります。全園児分の避難服や雨具を用意し、地域拠点避難場所である奈良小学校と連携をとり、集中豪雨の防災訓練を毎年行っています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育所保育指針と「よこはまの保育」を基本におき、「よこはま☆保育・教育宣言」「保育士キャリアラダー」を加味したマニュアルがあります。安全管理マニュアル(事故防止等)、健康管理マニュアル(健康管理対策 感染症予防等)、保育計画マニュアル(各種指導計画・デイリープログラム、早番・遅番の仕事等)等です。年度末に職員で担当を割振り、確認と振返りを行い内容の更新を行っています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園ではマニュアル・プロジェクトが稼働しており、マニュアルの見直しは年度末に確認及び振返り、見直しなど行われ更新しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園での保育実践上の流れは、全体的な計画のもとに、年間、月間指導計画と週案が作成されます。横浜市の統一様式では週案は作成不要となっていますが本園は週案を作成しています。指導計画策定は各クラス担任を一次責任者とし、乳児リーダー、幼児リーダーの確認と助言、園長、主任が指導を行っています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は全クラスとも5月、8月、12月、3月と4期に分けて計画と振り返りが行われています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市公立保育園共通記載様式があり、「児童票」「健康台帳」のほか、保育実践上の記録として毎日の乳児連絡票兼個人記録、保育日誌、毎月の個人経過記録(乳児用、幼児用)、年長児には小学校へ提出される児童保育要録が作成されています。いずれも記録の作成ポイントと記載要領も詳細に決められています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市個人情報の保護に関する条例」に沿って、保管、保存、廃棄、情報の提供の規定があり、園にも具体的な個人情報マニュアルがあります |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は「保育所保育指針」や「よこはまの保育」「横浜市子ども条例」に基づいて作成しています。子どもの人権について受講した保育士が園内研修で報告し、子どものプライバシー保護のマニュアルを職員が合議して作成する等人権の尊重に対する意識の高さを持っており、全体的な計画にも携わっています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域全体に緑豊かな木々が立ち並び、のどかな空気が漂っています。建物は平屋建てで、周囲の住宅街に溶け込んでいます、。近くによれば それとわかるたたずまいです。園庭は広く 庭内には木々やビオトープもあり滑り台や砂場もあり自然との触れ合いが日常的にある保育園です。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育姿勢に「ありのままの自分を表現できるように 一人ひとりを受け止めていく」とあります。園として「いく」と強い意思を表しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・基本的な生活習慣の習得の年齢は月間指導計画の養護欄で、食事については食育計画で示されています。その結果については「経過記録」の中で具体的に排泄 着脱 食事などの項目ごとに反映されています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園の特徴は「家庭に次ぐ”第2のおうち”となる保育をする」ことです。子どもの主体性を第一に考えた環境を考え 整備しており、さまざまな場面でその配慮が見受けられます。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室内外の安全点検を毎朝行い、子どもが探索活動ができるように、自発的な遊びが生まれるよう、自分で選んで出しやすい高さに玩具や遊具を配置しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園には「おうちグループ」という、3、4、5歳児が一緒になって活動するカリキュラムが毎週組まれています。1グループに各クラスから2~3人ずつ集まり、6~7人の異年齢集団を組みます。そのグループに赤 緑など名前をつけ、遊びを行います。最初のグループに入るときの出会いから1年を経過して別れるまで集団活動の連続です。最初の出迎え、顔合わせに始まり、各グループ<6グループ>ごとにわかれて遊びを始める様子が写真に収められています。春の「顔合わせ」から雨の日には「何をして遊ぶ」、夏になると「水遊び」、秋には「運動会」「秋を見つけた」など毎日の遊びをテーマにして異年齢活動をしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・障害児は在園しています。園舎が昭和時代の建築のためテラスの段差など改善が必要な個所があります。現在対応中であるが、人的環境で補っています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画で「長時間の保育では、不安や心身の疲れに配慮する」とあります。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・アプローチ・カリキュラムは3つの育みたい資質能力、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿、をふまえつつ作成されています。年間指導計画や月間指導計画も就学を見通して計画を立てています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルや保育計画に基づいて、一人ひとりの健康状態を把握し、日々の保育や指導計画の作成に繋げています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断(年2回)・歯科健診(年2回)の結果は台帳に記録し、職員はいつでも確認できるようになっています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに、園独自にマニュアルを作成して対応しています。該当児の状況に変更があった場合は、随時面談等を行い、保護者からの情報は速やかに職員へ周知できるようにしています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・作成した食育・栽培計画をもとに、年間、月間指導計画にも食に関する計画を盛り込み、野菜の栽培、収穫や調理活動等を行っています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの発育状況や体調に合わせて、食材の大きさを変えたり、牛乳を控えたり、家庭と連絡を取り合いながら対応をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の様子を幼児クラスはドキュメンテーション日誌や送迎時に伝えたり、乳児クラスは個人連絡票で家庭や園の様子を共有したりして、保護者と情報交換を行っています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎時等で日々の会話等から子どもの様子を保護者と共有し、関係作りを行っています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・受け入れ時に、子どもの手足や顔などの傷や親子の関りの様子、全身状態を確認しています。着替えの時には体の状態を確認しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・日誌や月間指導計画、年間指導計画の振り返り(自己評価)をもとに職員間で話し合い、指導計画の作成や活動につなげられるようにしています。また、毎日のミーティングの中で「保育を語ろう」という時間を設け、保育中の出来事や子どもの育ちなどを語り合っています。振り返りや共有ができるだけでなく、互いの保育観を知り学び合う場となっています。 |