横浜市松見保育園
第三者評価機関名 | 一般社団法人 日本保育者未来通信 |
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【保育理念】 未来を担う子どもたちの健やかな幸せを願って 【保育方針】 子どもの「生きる力・伸びる力」を大切にする 【園目標】 いっぱい遊ぶ子ども・生き生きと活動する子ども・豊かな表現のできる子ども・自分もまわりも大切にする子ども |
【育児支援事業、ネットワーク構築事業を通して、広く地域や関係施設に貢献しています】 園は育児支援事業の拠点園となっており、育児支援担当保育士を配置し、様々な育児支援事業に取り組んでいます。これまでの取り組みとして、園庭開放、育児講座、交流保育、ランチ交流、ホール開放、誕生会、育児相談等が挙げられます。 育児支援担当保育士は、毎月の園庭開放の利用者数等を分析し、地域福祉のニーズの把握に努めています。保護者同士の交流の場や子育て等について話せる人の存在の必要性、同じ年齢ぐらいの子どもと遊ばせたいという思いなど、細かな地域の福祉ニーズや生活課題等の把握をしています。また、園庭開放を利用する家庭との交流の中で、個々の家庭におけるニーズの把握にも努めています。園では、把握された福祉ニーズにもとづき、育児支援計画を作成し、年間カレンダー及び月の育児支援カレンダーを記載したチラシを地区センターや地域ケアプラザ、また、地域の親子広場や図書館等の施設に郵送するとともに、地域の子育て支援拠点で配布しています。さらに、園外の掲示板や区のホームページでも伝えています。育児支援事業の中で、子どもとの接し方や遊び方など、日常の様々な心配事の相談を受けるとともに、一人ひとりの保護者の長所を引き出し、育児支援事業を利用して良かったと感じられるよう取り組んでいます。 園は市の保育資源ネットワーク構築事業の事務局園であり、ネットワーク専任保育士が常駐しています。保育資源ネットワーク構築事業としては、「保育の質及び専門性の向上」「地域子育て支援の充実」「保育のセーフティネットの構築」「地域の保育・教育施設の連携推進」の4つの事業に取り組んでいます。ネットワーク専任保育士は、区の保育・教育施設間の連携や交流のための「つなぎ役」を担い、保育の実践研修、子育て支援に関するイベントを共同実施する等、それぞれの持っている特徴を生かした様々な取り組みを行っています。「保育の質及び専門性の向上」では、神奈川区保育資源ネットワーク構築事業研修計画を作成し、各種保育要録の書き方、コーチング研修、防災研修、こどもの救急法など幅広い分野の研修を実施しています。オンラインによる研修の申し込みの案内や、各研修内容を紹介したチラシ等も作成しています。また、ネットワーク通信を定期的に発行し、研修案内や研修報告の写真の掲載、防災イベント案内の掲載などを行っています。「地域の子育て支援の充実」では、神奈川区保育所子育て支援連絡会と連携し、地域子育て支援イベント『みんなdeこそだてワイワイパーク』を実施しています。神奈川区内の保育・教育施設の職員他、子育て支援拠点『かなーちえ』『子がめ隊』のスタッフも参加し、区内の地区センターや、子育て支援拠点等で実施しています。 その他に、保育資源ネットワーク構築事業では、かめかめレンタルと呼ばれる、保育用品貸出事業を行っています。レンタルでは大型絵本やパネルシアター、また心肺蘇生の研修で使用する人形等の貸出を行っています。貸出一覧のカタログや利用方法、申込フォームのURLはクラウドサービスを使用し確認できる体制が整っています。また、ネットワーク専任保育士は区内の保育・教育施設を訪問し、園の困りごとに対して、区内の情報を伝えたり、研修の案内等を行っています。その際に、保育の楽しさを感じてもらえるよう配慮しています。区には、127の保育・教育施設がありますが、区内にネットワーク専任保育士は1名のみです。今後は、区内のネットワーク専任保育士の配置人数を増やすことで、保育・教育施設の訪問回数の増加やネットワーク専任保育士間で協議する場を構築するなどの取り組みにつなげることが期待されます。 |
評価実施期間 | 2023/06/18(契約日) ~2024/03/18(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | 【保育理念である『未来を担う子どもたちの健やかな幸せを願って』の実現に向けて、職員間の共通認識や連携を通して、全職員で取り組む体制を整えています】 園では、保育理念である『未来を担う子どもたちの健やかな幸せを願って』の実現に向けて、様々な取り組みを実践しています。園では分野ごとにプロジェクトチームを形成し、定期的な会議を行い、共通理解のもと、具体的な実践につなげています。プロジェクトチームには、園内研修、みどりアップ事業、行事、第三者評価プロジェクトがあり、全職員がいずれかのプロジェクトに所属しています。園内研修では、SDGsの取り組み、嘔吐処理や不審者対応、第三者評価、乳幼児突然死症候群、虐待に関するガイドライン等について取り上げ、会計年度任用職員も参加し実施しています。さらに、日々の保育内容については、ドキュメンテーション日誌を作成し、園長や主任と写真を通して具体的な子どもの様子や取り組みを共有しています。その際に、子どもの発達的視点が示されているかなどについて確認し合い、保育内容について共通認識が持てるよう取り組んでいます。 このような共通認識は他職種とも図られています。一例として、調理師は子どもの喫食状況を観察するだけでなく、食材についてのクイズを出すなど、直接子どもと関わることで、日ごろの子どもの様子についても把握し、保育者との共通認識にもつなげています。共通認識をもとに、食育の実施や調理方法の工夫などの取り組みをしています。また、職員会議や毎月の保育の振り返りと次月に向けての取り組みについて検討するカリキュラム会議では、全職員で共通理解を持てるよう、参加できない職員に対する報告会を設けています。 これらの職員間の共通認識は、子どもの園庭遊びにも反映されています。園庭では自然と異年齢交流が行われ、保育者全体で子どもを見る体制が整っています。保育者が子どもの傍を離れる際は、引き継ぐ保育者に遊びの過程等も共有することで、一人ひとりの子どもが遊び込めるよう配慮しています。また日ごろから、定期的な会議以外の場においても、子どもの様子や活動について伝えあう風土が醸成されています。これらの取り組みを通して、保育理念である『未来を担う子どもたちの健やかな幸せを願って』の実現に向けて全職員で取り組む体制を整えています。 【保育の中に子どもの発想を取り入れた活動が展開されています】 園庭ではダンゴムシ、テントウ虫、バッタなど様々な昆虫と触れ合う機会があります。テントウ虫の発見から飼育を行い、子どもの興味関心に寄り添って、栽培物のアブラムシ退治などの活動が広がるように援助しました。また、カイコの飼育からカイコ博物館を実施するなど、日ごろから子どもの言葉に耳を傾けながら、興味関心に寄り添い、子どもの活動が、自発的に展開できるようにしています。さらに、園庭にはさつま芋畑だった場所に、子どもたちの発想で、山やトンネルを作りました。現在は、全年齢の子どもがジャンプしたり、トンネルをくぐったりして遊べる場所となっています。 【園独自の中期計画の策定と振り返りの仕組みづくりが期待されます】 園では、区の運営方針である、誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり、地域がつながり魅力にあふれるまちづくり、安全・安心なまちづくりの3つの施策にもとづいて、単年度計画となる、「松見保育園 目標共有のために職員で取り組みたいこと」をまとめ、具体的な実施内容を記載しています。一例として、「誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり」では、食(食べる事)への取り組み、「地域がつながり魅力にあふれるまちづくり」では、ネットワーク構築事業への取り組み、「安全・安心なまちづくり」では、地域防災力への取り組みなどが記載されています。年度末に保育所自己評価を実施し、保護者に公表するとともに、次年度以降の課題に取り組んでいます。 今後は、区の運営方針に基づき、会計年度任用職員(日額職)の採用と、日々のシフトの体制等、園独自の課題に対しての中期計画を作成し、実施状況を評価する仕組みづくりが期待されます。 |
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職員数が多く、いろいろな雇用形態の職員がいます。その全職員が松見保育園の保育を見つめ直す良い機会となりました。 話し合う中で、一人ひとりが自分の業務を保育を振り返り「保育の語り合い」ができました。そして、園としての良い点と課題が見えました。 具体的に保育の取り組みや気付きを出し合う事で職員間の連携を深め、一層風通しの良い保育環境作りにつながりました。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の理念や方針、園目標及び保育姿勢は、重要事項説明書や園のしおりに記載され、玄関、事務室に掲示されています。保育理念は『未来を担う子どもたちの健やかな幸せを願って』で、保育方針は、『子どもの「生きる力・伸びる力」を大切にする』が掲げられ、理念との整合性が確保されています。園目標は、「いっぱい遊ぶ子ども・生き生きと活動する子ども・豊かな表現のできる子ども・自分もまわりも大切にする子ども」です。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、代表園長会、責任職会議、市立園全体責任職会議等を通して把握しています。会議にはこども青少年局の担当者や18区の園長が出席し、情報共有等を行っています。一例として、不適切保育、安全対策等についての区内の保育所における取り組み状況や実績などを把握しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員会議やカリキュラム会議、また保育所の自己評価等を通して、具体的な課題や問題点を明らかにし、解決・改善に向けた具体的な取り組みを進めています。一例として、会計年度任用職員(日額職)の採用と、日々のシフトの体制等が挙げられます。採用に関しては市のホームページを通した公募や、区内の公立園3園が協力し求人チラシを作成するなど、具体的な取り組みが行われています。今後、園外の掲示板にチラシを掲示する予定です。日々のシフト体制の把握については、事務室に全職員のシフトを確認できるホワイトボードを設置しています。ホワイトボードには、各職員の勤務時間に合わせた長さの棒状のマグネットが用意され、都度張り替えることでシフトの変更等が迅速にできる体制となっています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・市が策定する基本構想を基に、区が運営方針を定めています。区の運営方針では、誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり、地域がつながり魅力にあふれるまちづくり、安全・安心なまちづくりの3つの施策を掲げています。園では3つの施策にもとづいて、単年度計画である、「松見保育園 目標共有のために職員で取り組みたいこと」をまとめ、具体的な実施内容を記載しています。年度末に保育所自己評価を実施し、保護者に公表するとともに、次年度以降の課題に取り組んでいます。今後は、区の運営方針にもとづき、会計年度任用職員(日額職)の採用と、日々のシフトの体制等、園独自の課題に対する中期計画を作成し、実施状況を評価する仕組みづくりが期待されます。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、区の3つの施策にもとづいて、単年度計画である「松見保育園 目標共有のために職員で取り組みたいこと」を作成しています。「誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり」については、食(食べる事)への取り組み、地域の親子への子育て支援等、「地域がつながり魅力にあふれるまちづくり」では、ネットワーク事業、幼保小連携、「安全・安心なまちづくり」では、地域防災力、安心・安全な保育等が挙げられています。また、「親しみのある保育園」「組織力の向上」「心身共に健康に、明るく、楽しい職場にすること」などの項目が挙げられ、具体的な取り組み内容が記載されています。今後は、数値目標や具体的な成果等を設定することなどにより、実施状況の評価を行える計画の策定が期待されます。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・単年度計画である、「松見保育園 目標共有のために職員で取り組みたいこと」は、月1回全職員が参加し実施される職員会議等で得られた職員の意見等を鑑み、区の3つの施策にもとづいて園長が作成しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・単年度計画については、入園説明会で全体的な計画の説明をする際に、関連する内容について保護者との共有を図っています。また、クラス懇談会の配布資料に保育内容に関連する計画について記載するなど、周知、説明の工夫を行っています。今後は、単年度計画で示される「安心・安全なまちづくり」「誰もがいきいきと暮らしつづけられるまちづくり」「地域がつながり魅力にあふれるまちづくり」等について、入園説明会等を通して、広く周知されることが期待されます。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育の質の向上に向けて、年間指導計画、月間指導計画等の各種指導計画を時期に応じて振り返るとともに、カリキュラム会議、クラス会議、リーダー会議、乳幼児会議等を通して組織的にPDCAサイクルにもとづく取り組みを実施しています。会議に参加できない職員に対しては、別途報告会を設け、全職員で共通認識を持てるよう取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所全体の自己評価については、園の保育方針と園目標をもとに、今年度の課題、取り組み状況、次年度の課題・改善点の項目を設け、具体的な課題や取り組み状況が記載されています。課題等については、職員会議で共有され、会議録に記録されています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、区の運営方針をもとに、園の状況を鑑み、事業計画(MBO)を作成し、年度初めの職員会議で、園として取り組むことについての、自らの役割と責任を表明しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は区の経理研修や人権に関する研修、パワーハラスメントに関する研修等を受講するなど、遵守すべき法令等の把握をしています。また、毎年、市の保育士責任職研修に参加し、人材育成等について学ぶなど、法令遵守の観点での経営に関する研修や勉強会に参加しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、ドキュメンテーション日誌や各種指導計画をもとに、保育の現状の把握、評価、分析を行っています。また、毎日実施されるミーティングの中で、各クラスの子どもの様子や伝達事項、特記事項等を把握しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎年11月に、職員が市の人材システムに来年度の意向等を入力、園長はその内容を踏まえた職員面談を実施し、詳細を把握します。面談内容等は、異動やクラス担任の配置に生かすなど、経営の改善や業務の実効性の向上に向けた具体的な取り組みにつなげています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・必要な福祉人材や人員体制に関する基本的な考え方については、こども青少年局が作成した、保育士分野人材育成ビジョンに示されています。人材育成ビジョンには、保育士職の人材育成の3つの基本方針や人材育成体系にもとづく保育士の人材育成の取り組みとして、1.OJTにおける人材育成、2.人事考課、3.研修・自己評価、4.人事異動の4点を挙げ、職員一人ひとりの能力開発とキャリア形成を支援し、個々の能力を最大限に引き出すことが記載されています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「期待する職員像」については、横浜市職員行動基準に示されています。行動基準には、「市民・社会の要請を実現するために行動します」「市民から信頼されるよう誠実・公正に行動します」「人権と環境に配慮し、行動します」等が記載されています。名刺サイズにまとめられた職員行動基準を、全職員が携帯しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・正規職員については、園長及び主任が勤務状況システムを使用し、休暇、時間外労働等の就業状況を把握しています。会計年度任用職員については、紙面で管理し園長が把握しています。把握された内容については、毎月末に区に実績報告をしています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「期待する職員像」については、市の職員行動基準、保育士キャリアラダーに示されています。職員は行動基準やキャリアラダー、単年度計画である、「松見保育園 目標共有のために職員で取り組みたいこと」を踏まえ、目標共有シートを記載しています。目標共有シートは、業務目標に対し具体的に取り組む内容や達成時期などを記載するとともに振り返り内容を記載する書式となっています。また、業務の質、業務の量、積極性等の担当業務に関する自己評価を5段階で実施し、総合評価を記載しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士分野人材育成ビジョンには、「1.保育士は高い専門性を持つ重要な人的財産であることを念頭に育成を進める」、「2.保育士は主体的に学び、身に着けた力を発揮できるよう職場全体で取り組む」、「3.人材育成体系に基づく経験を積むことで、力が発揮できるよう育成する」の3つの人材育成の基本方針が掲げられています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況等については、キャリア自己分析表を通して把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成に関する基本姿勢は、実習生受け入れ基本方針・受け入れマニュアルに明文化しています。マニュアルに沿って、オリエンテーションから実習終了まで、実習依頼書や評価表等の各種書類のやりとりを迅速に行っています。オリエンテーションの際は、「ようこそ松見保育園」の資料を使用し、実りのある実習となるよう実習全容について説明しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の理念や基本方針、保育の内容、育児支援事業等については市のホームページ等で公開しています。市のホームページでは、育児相談、園庭開放、交流保育等、園の育児支援事業の開催日や時間等を公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所における事務、経理、取引等に関するルールについては、物品事務の手引き、保育園割り当て予算等に示されています。また、区の総務課が実施する保育園向け経理研修にも取り扱われています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域とのかかわり方については、全体的な計画や市のホームページに記載されています。全体的な計画には、地域とのかかわりの項目が設けられ、盲特別支援学校との交流、療育センターとの交流、ボランティアの受け入れ、中学生職業体験受け入れ等、具体的な取り組み内容が記載されています。また、保護者・地域に対する子育て支援の項目が設けられ、育児相談、園庭開放、交流保育、育児講座、ランチ交流等の育児支援事業内容が記載されています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れに関する基本姿勢については、受け入れマニュアルや誓約書に明文化されています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・玄関に散歩マップが掲示されています。散歩マップには、公園の遊具等の写真を紹介するとともに、夏は緑がきれい、桜を楽しめるなど、公園の特色や、公園までの経路等を記載しています。また、各配布物や掲示物はクラス別ファイルに保管し、各クラスに常備することで、保護者がいつでも閲覧できるよう整備しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズについては、赤ちゃんの駅の取り組み、園庭開放、交流保育、育児相談等を通して把握しています。園では育児支援担当保育士を配置し、担当保育士は月の園庭開放の利用者数等を集計し分析しています。分析内容からは、保護者同士の交流の場や子育て等について話せる人の存在の必要性、同じ年齢ぐらいの子どもと遊ばせたいという思いなど、細かな地域の福祉ニーズや生活課題等の把握に努めています。また、園庭開放を利用する保護者とも積極的に交流し、個々の家庭に応じたニーズの把握にも努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・把握された福祉ニーズにもとづき、園では、育児支援計画を作成し、様々な育児支援事業に取り組んでいます。園庭開放、育児講座、交流保育、ランチ交流、ホール開放、誕生会、育児相談等が挙げられ、計画等で明示しています。これらの活動については、年間カレンダー及び月の育児支援カレンダーとして予定を示しています。また、育児新事業の紹介として活動の写真を掲載したチラシを作成し、地区センターや地域ケアプラザ、また、地域の親子広場や図書館等の施設に郵送するとともに、地域の子育て支援拠点で配布しています。さらに、県が発行する広報誌や市のホームページで紹介しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・子どもを尊重した保育の実施については、全体的な計画、保育目標、保育姿勢に明示され、玄関、事務室に掲示されています。具体的な取り組みついては、遊びの約束、おむつの交換手順、園外保育手順等が納められた業務マニュアルに示され、マニュアルを各クラスで配置し、職員が理解し実践するための取り組みにつなげています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシーの保護については、横浜市職員行動基準に、「人権」と「環境」に配慮し行動するなど、社会福祉事業に携わる者としての姿勢・責務等が明記されています。職員行動基準は名刺の大きさに記載され、全職員が携帯しています。また、区が主催する人権研修及びコンプライアンス研修を全職員が受講しています。さらに、個人情報保護月次研修として、市の担当課が作成する、個人情報について留意すべき点が記載された書面について、毎月、全職員が内容の確認をしています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・市のホームページや保育所等の情報紹介サイトである「えんみっけ」や、区の広報誌等で園の理念や基本方針、保育の内容、育児支援事業等について掲載するなど、多くの人が必要な情報を入手できるよう取り組んでいます。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の開始にあたっては、重要事項説明書を使用し入園説明会、個別の入園面接で説明し保護者等の意向の聞き取りに配慮しています。持ち物については見本の提示をするなど、わかりやすく説明する工夫が図られています。説明内容を踏まえ、保護者からの同意を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所の変更にあたっては、区の担当課を通して、入園時面談票等の共有など、必要に応じた情報共有が行われています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の中で、子どものやりたいこと、興味を持っていることを把握し保育の中に取り入れています。また、ドキュメンテーション日誌を作成し、園長や主任と写真を通して具体的な子どもの様子や取り組みを共有する中で、子どもの満足を把握するように努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決の体制については、相談・苦情受付窓口をクラス担任または主任保育士とし、相談・苦情解決責任者を園長としています。また、第三者委員を設置しています。これらの内容は、重要事項説明書に保育内容に関する相談・要望・苦情の項目を設け、苦情解決制度(保育サービス改善のためのシステム)、相談・苦情窓口、苦情解決第三者委員について、図や表などを使用し、分かりやすく記載しています。記載内容は玄関にも掲示しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育内容に関する相談・要望・苦情については、重要事項説明書に記載され、苦情受付担当者はクラス担任または主任保育士、苦情解決責任者は園長と記載されています。また、2名の苦情解決第三者委員の氏名や連絡先とともに、直接第三者委員へ申し出を行うことができる旨も記載されています。さらに、横浜市福祉調整委員会にも申し出ができる旨を記載しています。これらの内容は玄関に掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・写真と文章で活動の過程や保育で大切にしている点などを伝えるドキュメンテーションの掲示や、連絡票、また送迎時にコミュニケーションをとりながら情報共有を行うことで、保護者が相談しやすく意見を述べやすいように配慮しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者の明確化については、安全管理マニュアル、リスクマネジメント、事故対応マニュアル、通院マニュアル等で責任者を明確にしています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策について、園長・主任を中心に管理体制が整えられています。感染症の予防と発生時等の対応として、感染症防止マニュアルを整備し、日々のミーティングや、月1回実施される職員会議にて、周知を図っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時の対応体制は、災害対応(地震・火災・風水害等)マニュアル、区保育・教育活動班マニュアルに明記され周知されています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法については、保育業務マニュアル、横浜市職員行動基準、全体的な計画、よこはま☆保育・教育宣言等に適切に文書化されています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法については、区内市立園での共有や、こども青少年局の監査による注意事項を踏まえて、職員会議、カリキュラム会議、クラス会議等を通して振り返りが行われています。一例として、以前は怪我等があった際に、通院する事項も通院が必要ない事項も同様の書類に記載していましたが、現在は、別の書類に記載するようにしました。また、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、子どもの席の配置や職員が休憩する際の席の配置等の見直しを行いました。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画の策定は、電子媒体である保育園業務システムを使用し各クラス担任が作成し、園長が確認、承認をしています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は年度末に見直し、年間指導計画などの各種指導計画は、定められた時期に見直しが行われています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況等は、個別支援計画、個人記録、クラス日誌、児童健康台帳、連絡帳等の、市が定めた統一様式によって把握し記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する方針については、個人情報保護マニュアルに定められ、事務所内の鍵付き書庫への保管、保存文書期間遵守後の廃棄などの取り組みが行われています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、子どもを権利の主体として位置付ける児童福祉の理念をもとに作成されている「よこはまの保育」をとらえて作成しています。保育所の理念、方針、目標にもとづき、子どもの発達過程、地域の特性、長時間にわたる保育への配慮をした内容になっています。保育士の姿勢に「子どもの最善の利益の実現を第一に考える」とあり、職員は、子どもの最善の利益を最優先すべき価値観として捉えて作成しています。計画は、会計年度職員などが参加しやすい会議で検討するなどの工夫をし、保育に関わる全職員が参画して作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内の適切な温度や湿度などについては、看護師巡回訪問の手引きにもとづいた衛生管理マニュアルに掲載されており、常に決められた状態に保ち、日誌への記録を行っています。生活の環境として保育者の声量にも配慮しています。毎日、安全点検簿のリストに沿って遊具等の点検を行うとともに、月に一度位の頻度で、建物、設備、備品に関する点検を業者の協力のもとで実施しています。布団乾燥は、年6回実施しています。遊びと食事の空間を分け、遊び毎にコーナーを設け、子どもの動線に配慮した家具の配置をしています。遊びのコーナーには、それぞれにマットが敷かれ、落ち着いて遊べる環境となっています。2階廊下には、ベンチを設置し、静かに過ごしたい子どもが使用できるように工夫しています。ホールも必要に応じて使用することがあり、子どもが安心してくつろげる環境を整備しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新入園児については、入所書類や面談などを通し、また進級児は、保護者との会話や面談などから子どもの発達過程や家庭での生活の様子を把握し、職員間で共有しています。日ごろから、ゆったりとした姿勢で、子どもの気持ちを肯定的に受け止めるように関わることで、子どもが安心して自分を表現できるように取り組んでいます。自分を表現する力が不十分な子どもには、表情やしぐさから思いをくみ取り、見守ったり代弁したりしています。クラスの枠を超えて、子どもが話しやすい職員と対話をすることもあります。子どもからの要求や提案については、極力応えるように努めていますが、応えられない場合は、理由を伝え、しっかり話を聞く、他の場面で叶えられるようにするなどの工夫をしています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの発達に加え、意欲なども観察しながら、子どもの姿に合った援助を行い、基本的生活習慣が身に付くように支援しています。遊びの中にスナップ、ボタン、シュシュ等を配置しておくことで着脱時に指先を器用に使えるようになったり、低いイスを用意することでズボンを履きやすくなったりするように日ごろから工夫し、子どもが達成感を味わい、自分でやろうとする気持ちに繋がるようにしています。保育活動に時間的な余裕を持つことで、子どもが安心して身の回りのことに取り組めるように配慮しています。手洗いの方法や流し台の並ぶスペースには、マークを表示するなどして、視覚的にもわかりやすいようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・遊びごとにコーナーを設置し、子どもは自分の好きな遊びを選択して遊んでいます。棚や玩具入れに写真を貼り、片付ける場所がわかりやすいようにし、自主的・自発的な活動を促しています。子どもの持ち物入れや衣類を入れる棚にも個人用マークを貼り、主体的に活動が出来る環境を整備しています。職員は、カイコの飼育から「カイコ博物館」の作成に展開したように、日ごろから子どもの言葉に耳を傾け、興味関心に寄り添い、子どもの活動が、自発的に展開できるようにしています。朝夕の園庭遊びに加え、定期的なリズム遊びや運動遊び、戸外散歩を積極的に取り入れ、子ども同士の関わりを深め、身体を動かすことを楽しむことが出来るように取り組んでいます。子どもたちは、園庭開放利用者の親子やカイコ飼育でお世話になった土木事務所、郵便局、散歩時の消防署など、地域の人たちと接する機会を持ち、社会体験が得られています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの発達やリズムに合わせて生活が出来るように、生活と遊びの空間を分けています。子どもの状態によって睡眠の時間帯が異なることを考慮し、隣接した多目的室を活用するなどの工夫をしています。愛着関係が形成できるように、緩やかな担当制を導入し、同じ職員が応援に入るように配慮しています。子どもの表情を大切にし、目線、喃語、指差しに応答的に対応するとともに、スキンシップをとり、優しく語り掛けています。遊びのコーナーには、座って遊べる玩具、寄りかかって遊べる玩具、勾配のあるマットなどを用意し、発達に応じて楽しめるように工夫をしています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが自分でしようとする気持ちを尊重し、ズボンが履きやすいようにベンチを用意したり、食事の際の食具を子どもに合わせたりして、子どもが取り組みやすい環境を用意しています。ゆとりをもった言葉かけやさりげない援助をすることで、自分で出来た喜びを共感するように努めています。探索活動が十分できるように毎日の安全点検に加えて、園庭での死角をつくらないように保育者間で連携を図り、安全に遊べるように取り組んでいます。子どもの興味関心に寄り添い、保育者が一緒に遊んだり、見守ったり、代弁したりしながら安定して友だちと関わって遊べるように配慮しています。言葉が十分でなく、不安定な感情の表出が見られた場合には、受容的に受け止め、感情をコントロールする事への気づきに繋がるように援助しています。異年齢の日、園庭遊び、リズム、カイコ博物館への招待などで様々な年齢の子どもと関わり、園庭開放の親子や調理員などの大人とも日常的な関わりを図っています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は、遊びを中心とした活動に取り組めるよう、パズルやブロックなど子どもの興味関心のある玩具を用意するなど、環境を整えています。また、イメージを表現することを楽しめるように、ままごと・なりきり・見立て遊びなどで、友だちと一緒に安定して遊べるように関わっています。 テントウ虫の発見から飼育、栽培物のアブラムシ退治につながったように、子どもの興味関心に寄り添い、活動が広がるように援助しています。4歳児は、ビー玉やパズルブロックなどで、友だちと同じ遊びを楽しむことができるようになることから、廃材を使用してビー玉転がしなどに発展させていくなど、友だちと一緒に取り組むことで充実感が味わえるように支援しています。5歳児には、カイコの飼育から発展した「カイコ博物館」の取り組みのように、子ども同士の話し合いから主体的に活動を進め、やり遂げた充実感や達成感が味わえるように援助をしています。園行事においても、どんなことをしたいのか、最初に子どもと話し合いを行い、主体性をもって取り組めるようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園舎には、多目的トイレ、階段の手すりなどが設置されています。特別な支援を必要とする子どもに対しては、イラストの表示や絵カードの使用に加え、必要に応じてパーテーションやクールダウンできる部屋を用意し、安心して生活できるように配慮しています。子どもの様子や経過を会議で話し合い、個別の指導計画を作成し、クラスの活動と関連付けて保育を行っています。子どもの状態や配慮すべき点などについて、会議に参加できなかった職員には、会議報告をしたり、議事録で確認したりして全職員の共有化が図れるように取り組んでいます。加配職員やフリー職員が仲立ちすることで、子ども同士の関わりを増やし、ともに成長できるように支援しています。職員は、要配慮児研修に参加し必要な知識や情報を得るとともに、東部地域療育センターと連携し、巡回相談で対応の方法などの助言を受け保育に生かしています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・長時間にわたる保育については、1日の生活を考慮して年間指導計画、月間指導計画に位置づけを行い、計画性をもって取り組んでいます。子どもの人数やその日の様子によりローテーションを工夫し、乳児には、可能な限り同じ職員が対応し、朝・夕の保育はクラス担当が対応するように配慮しています。子どもの状況に応じて、ホールを活用するなどし、穏やかに過ごせる環境を用意しています。18時30分以降の延長保育では、捕食の提供を行っています |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の中に、幼保小連携教育事業やアプローチカリキュラムの記載があります。5歳児の指導計画は、幼児期にふさわしい生活を通じて、創造的な思考や主体的な生活態度の基礎を培う内容になっています。近隣の小学校への訪問や運動会の練習見学、ネットワーク選任保育士が関わる近隣園との公園交流を行い、小学校以降の生活への見通しが持てるようにしています。上履きの使用、ハンカチの携帯など、就学以降の生活が安心して行われるように配慮する一方で、当番活動などの役割を持った取り組みや交通ルールに目を向けられるように配慮しています。近隣小学校の教員が来園し、保育参観、幼保小連携会議、研修などを行い連携を図っています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理マニュアルにもとづき、子どもの心身の健康状態を把握しています。毎日の健康状態は、乳児は連絡票、幼児は検温記録で保護者と園とで共有しています。子どもの急な体調悪化や、ケガについては、担任が主任や園長に報告した上で保護者に連絡をしています。健康状態に関する情報は、ミーティング等で職員間で共有し、特にケガについては、振り返りや今後の対策を話し合うとともに、保護者から事後の様子を確認し、記録に残しています。子どもの健康に関する計画を作成し、アレルギー疾患や熱性けいれんなどの既往症情報は、職員間で周知・共有しています。入所後の予防接種の情報などは、個人面談の際に確認し追記してもらうようしています。園で預かっている薬の情報は、一覧表にまとめクラスファイルに綴じ、閲覧出来るようになっています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断・歯科健診の結果は、健康台帳、歯科健診票へ記録し、健診後のミーティングで関係職員に周知出来るようになっています。健康診断のために園医が訪問した際は、健康に関する最新の情報や事前に保護者から寄せられた質問に関してアドバイスを受け、保護者に伝えています。健康診断の機会を利用し、絵本を使った健康教育を行い、歯科健診後に歯磨き指導を受けるなど、子どもの健康に関する意識が深まるように取り組んでいます。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患のある子どもに対しては、アレルギー対応ガイドラインにもとづいて、医師の指示書をもとに保護者、園長、担任、調理員との面談を毎月実施し、献立や提供内容の確認を行っています。実際の提供にあたっては、園独自のマニュアルをもとに、ミーティングで提供内容を確認し、トレー、食器、テーブル、台布巾は専用のものを使用するなど誤食の無いようにしています。他児には、除去食の必要性について理解できるように説明をしています。慢性疾患のある子どもに対しては、生活管理表、与薬に関する主治医意見書にもとづいて、日中の活動の節目で様子を確認するなどの対応をしています。職員は、アレルギー疾患、慢性疾患等に関する研修に参加し、知識・情報を得て、職員間で共有しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間食育計画を作成し、食に関する経験が計画的に出来るように取り組んでいます。遊びと食事のスペースを分け、子どもの体格に合わせて足が床につくように台を使用して座る、発達に合わせた食具を使用するなど、落ち着いて食事がとれる環境を整えています。午前中に十分な活動を保障し、空腹の状態で食事をとることが出来るようにする一方で、食事の量を加減したり、保育士が子どもと一緒に指導食をとったりすることで、楽しく食事がとれるように工夫をしています。おくらやピーマンに触れる、枝豆のさやとり、トウモロコシの皮むきなど野菜の下ごしらえや、ポップコーンやゴーヤの佃煮、スイートポテト作りなど、収穫した物でのクッキング等、食育に関する計画を作成し、食に関心を深めるための取り組みを行っています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・担任と調理員、家庭との連携を図り、子どもの年齢や発達、体調に合わせた献立や調理の工夫をしています。特に離乳食については、未食が無いように予め家庭で摂取をお願いしています。職員は、日々の保育の中で、子どもの苦手な食材や食する量を把握した上で、子どもと相談しながら量を調整し、給食日誌やミーティングで喫食状況を共有しています。献立検討会や給食日誌の記録は、次の調理に反映されるようになっています。横浜市立保育園共通の献立は、地域の文化や他国の文化、行事食などを取り入れ、旬の食材や季節を感じられるように作成されていますが、子どもの栽培した収穫物を加えることで、より季節感が感じられるように工夫しています。調理員は、食事中やクッキング活動の際にクラスを巡回し、直接子どもの様子を見たり、話しを聞いたり、食に関する話をしたりしてコミュニケーションを図っています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・乳児は「乳児連絡票兼個人記録」で体調や生活の様子を、幼児は、送迎時の会話に加えて、クラスごとにドキュメンテーションを掲示し視覚的にも伝えるようにしています。入園説明会で保育の方針や内容を説明し、各クラスにも園目標や全体的な計画を掲示しています。懇談会、個人面談、保育参加、保護者参加行事は、直接子どもに触れ合ったり、写真では味わえない子どもからの直接の反応が実感できたりして、保育内容についての理解を得、子どもの成長を共有し、子育ての喜びに繋がる機会になるよう取り組んでいます。保護者からは、保育参加後や行事後に、感想を聞き、園内に感想を貼り出しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、送迎時の挨拶や子どもの様子についてなどの会話を通して、保護者が話しやすい雰囲気を作り、信頼関係を築けるように努めています。個人面談は、予定を立てやすいように1か月前にお知らせを配布して日程調整を行っています。また、保護者から相談の要望があった場合には、直ちに対応する体制を整えるとともに、送迎時や電話、コミュニティボックスを活用した相談などにも応じられるように取り組みを行っています。懇談会や園行事で保護者と顔を合わせる機会を持ち、子育てに共感し合ったり、相談内容に応じた関係機関を紹介したりして、安心して子育てが出来るように支援しています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、虐待等権利侵害の兆候を見逃さないように、送迎時の親子の様子や、着替え等の際の心身の変化に注視しています。権利侵害を疑われるケースが認められた場合には、直ちに園長に報告し、園全体で対応する体制が整っています。クラス日誌や個人日誌に記録を残すとともに、対応マニュアルに沿って行政や児童相談所等の関係機関に報告をしています。日ごろから保護者に声かけを行い、話を聞きながら、一緒に子どもの対応を考えていくなど、予防的に保護者の精神面、生活面を援助するように取り組んでいます。行政区や児童相談所との連携が図られ、関係機関が集まりカンファレンスを行うケースもあります。虐待に関するガイドラインが整備され、園内研修や行政区の実施する研修に参加し、権利侵害が疑われる子どもの状態や行動等の情報や知識を習得し、内容を共有し理解を深めています。「より良い保育のためのチェックリスト」を活用し、人権に関しての意識を高めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・職員は、日々、実践後に自らの保育内容を振り返り、次の活動に繋げています。週・月・期・年の指導計画を作成する際に、子どもの状況や姿に適切に対応できていたか、子どもの心や意欲などの内面に配慮していたかなどを評価・反省し、次回の計画に反映しています。各会議で職員が話し合う事で、客観的な視点での子どもの捉え方や思いに気づき、互いの学び合い、保育の改善や専門性の向上になるよう努めています。年度末に行う様々なマニュアル等の見直しを行う際に、保育の方針や園目標を再確認しています。保育所の自己評価の結果について公表することで、説明責任を果たす一方で、園の特色や良さの理解を深め、園としての課題や改善点を可視化し、組織的な保育の質の向上に繋がるように取り組んでいます。 |