横浜市永田保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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【保育理念】 ・すべての子どもたちが、自分を大切にし、自信をもって生きていける保育を目指します。 【保育方針】又は【基本方針】 ・子どもの生きる力、伸びようとする力が発揮され、心身ともに健やかに育つ保育。 |
【立地および施設の概要】 横浜市立永田保育園は、京浜急行弘明寺駅よりバスで約10分、南永田団地バス停より徒歩約3分の高台にあります。周囲一帯は1970年代から開発された南区内で最大規模の高層団地群となっています。園舎は平屋建てで、約1200㎡の広い園庭があります。地域の子育て支援にも使用する2歳児室に多目的トイレ、屋外にはスロープと手すりを設置しています。園の周囲には、永田みなみ台公園こどもログハウスや大小の公園があり、静かな環境です。近隣に永田台小学校、永田中学校があり、スクールゾーンが整備され、地域の方が子どもたちの安全を見守る体制が構築されています。 【園の特徴】 横浜市立保育園として、配慮を必要とする子ども、外国籍の子どもを多数受け入れています。また、団地に多く入居している外国籍やひとり親の世帯も孤立しないよう、地域の子育て支援として園庭開放、育児相談、絵本の貸し出し、交流保育を積極的に行なっています。園庭開放は、親子が参加しやすいよう実施時間を延ばし来園者が増えています。 園児は、公園愛護会活動や「つながり清掃」等、多くの地域の行事に参加しています。3か月に1回開催される「つながりまつり」では園の給食の野菜くずから作った堆肥を無料配布したり、団地内に常設の多世代交流サロンで栽培した野菜を届けたり、作品を展示してもらうなど、様々な交流をしています。小学校が間近にあり、園だよりの配達や花壇づくり、エコキャップ集めの活動への協力等の多様な交流を重ねてスムースな就学につながっています。 1歳児から5歳児まで82名(定員73名)の子どもたちが、思い思いに自分のペースで生活し、自由にのびのびと遊び、いきいきと過ごしています。 |
評価実施期間 | 2023/05/18(契約日) ~2024/01/30(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.子どもの意思を尊重し遊びを大切にする子ども主体の保育 この園では、近時の新しい保育の考えを受けて、従来のような週案は廃止し、子どもの思いを汲み取り、子どもがやりたい思いを叶える保育へと転換しています。保育ウェブの手法を用い、日々、子どもの言葉を文字にして可視化しながら、子ども主体の活動へとつなげています。「ながたハッピーDay」では、5歳児が、絵本から発展した遊びの発表を映画館ごっこに見立てて保護者にお客さんになってもらいました。小学校との交流についても、見学したい場所や体験してみたいことを自分たちで出し合い、校庭をみんなで走り抜けたり、小学生による模擬授業を受けたりしました。 2.子ども主体の保育を実現するための積極的な職員の語り合いと保育の質の向上 毎月のカリキュラム会議では、常勤職員全員で全クラスの月間指導計画を確認しています。従来の、振り返りの文章を読み合うだけのやり方を見直し、ドキュメンテーションを使って、子どもの姿を写真で確認しながら振り返りを行ない、さらに保育ウェブの手法を用いて、今の子どもの関心事は何か、子どもの様子がどのように変わってきたかを話し合う方式に変更しました。他のクラスの職員も意見が出しやすくなり、「自分だったらどうするか」と主体的に考え、活発な意見交換をしています。また、年度始めには職員が園長のMBO「行動計画・評価書」や園の課題を踏まえて自身の目標設定をしており、各自の目標達成が保育の質の向上につながっています。 3.非常勤職員も働きやすい環境づくりの工夫 40名の職員のうち、28名が非常勤職員(会計年度任用職員)です。園では非常勤職員向けに福利厚生制度の説明をわかりやすくまとめ、各種休暇等が取りやすいように申請書見本も添付した「会計年度手引き」のファイルを作り園に置いています。また、令和元年当時の区内公立園共同で新採用保育士向けに作成し、「これだけ見ればわかる」と好評の「おまもりマニュアル」に、毎年、当園独自の見直しを加えたものを非常勤職員も活用しています。非常勤職員のスキルアップも重視し、月1回の非常勤職員の会議で保育についての研修をしています。オンラインで受講できる研修にも積極的に参加しています。日常の保育では、園長が巡回した際に非常勤職員の保育の様子を見て助言し、全職員が一体となって保育をしています。 ◇今後期待される点 1.園の保育についての考え方を保護者に伝える説明と対話の継続 園では、幼児期の遊びを大切に考える保育や子ども主体の保育について、日々のドキュメンテーションの掲示や懇談会等で保護者への説明に努めていますが、保護者からは行事の頻度や内容等について様々な要望も出ています。保護者の声にも耳を傾けながら、理解を得て共同して子どもを育てていけるように、引き続き丁寧な説明と対話を継続していくことが期待されます。 2.園からの保護者への説明が必要な重要事項についての掲示 「苦情解決の仕組について」は重要事項説明書に記載し、入園説明会で説明していますが掲示はしていません。また、SIDS(乳幼児突然死症候群)については懇談会で園児の1日の生活の流れを説明する中で触れていますが、正しい理解と注意を促す啓発チラシ等の掲示はありません。利用者アンケートでは、いずれも「知らない」という回答が30%を超えています。保護者への説明が必要な重要な内容については、園内のわかりやすい場所への掲示によっても周知することが望まれます。 |
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R5年5月より評価受審に向けての取組みをスタートしました。前回の受審から5年、新型コロナウィルス感染症の流行により、保護者が保育室の中に入らなくなったり、園児の黙食、行事の縮小など、保育を取り巻く状況が大きく様変わりをしました。コロナ禍の保育は、マイナス面だけでなく、幼児のみの小集団の行事では、子どもの生き生きとした姿を引き出したり、クラス単位のゆったりとした保育の良さなど、園児にとってのメリットも多くあり、行事を含めた保育全体を見直す大きな機会ともなりました。 今回の受審では、クラスごとに評価項目に沿って保育を振返り、全体ですり合わせる作業を丁寧に行いました。永田保育園では、保育士が先に予定を決めるのではなく、子どもの遊びの姿から、明日の保育を作っていくことを目的に、週案をやめていました。しかし、日々の保育を評価機関の方へ伝えることが難しく、改めて「保育ウェブ」を週案の代替として保存することにしました。行事の目的も見直しを行い、改めて、「子どもにとってどうなのか?」という視点で話し合ったものをマニュアルに整備していきました。マニュアルは、職員が読みやすく理解を深められるよう簡素化するなど、分かりやすいように改善を行いました。 今回の受審に当たり、ナルク神奈川福祉サービスの方との面談を通して、永田として大切にしたい保育を考える良い機会となり、職員間での対話も増え、職員の資質向上にも繋がりました。 改善すべき点では、改めて保護者への説明についての課題が見えました。懇談会、保育参加など、保護者に保育を見ていただく機会を増やしたり、保育の可視化により子どもの姿や成長を丁寧に伝えるなど、保護者と共に成長を喜び合える保育園を目指すことが必須であると考えます。 保護者の皆様には、アンケートへのご協力、また多大なるご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。 これからも、子どもたちが心から「楽しい」と思える環境を提供し、健やかな成長を支えられるよう、職員一同、真摯に取組んでまいります。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念は「すべての子どもたちが、自分を大切にし、自信をもって生きていける保育を目指します。」としています。従来からある横浜の保育についての考え方をベースにして、開設以来約50年引き継いでいます。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、横浜市こども青少年局および南区こども家庭支援課から園に情報提供があります。第4期横浜市地域福祉保健計画(2019~2023年度)および第4期南区地域福祉保健計画(2021~2025年度)が策定されています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営課題については、園長が、南区長、南区福祉保健センター長、こども家庭支援課長、南部エリア(磯子、南、金沢の3区)統括園長から説明を受けています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市政策局により、横浜市中期計画2022~2025が策定されており、2040年頃の横浜のありたい姿を「明日を開く都市 横浜」として示しています。9つの戦略と38の政策が明文化され、戦略1として「すべての子どもたちの未来を創るまちづくり」、政策2「切れ目なく力強い子育て支援~乳幼児期・学齢期~」が挙げられています。令和4年5月には「新たな中期計画の基本的方向」が示されています。令和5年8月には、横浜市中期計画2022~2025の進捗状況(第1期)が公表されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市中期計画(2022~2025)、および令和5年南区運営方針を踏まえ、園運営全般に関する重点推進課題・目標を定めた「行動計画・評価書」(=園長MBO)を作成し、区に提出しています。令和5年度南区運営方針では、当園を含む、区内市立保育園3園の取組目標が明らかにされています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度始めに南区長が来園して職員に南区運営方針および事業計画を説明しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・令和5年4月に、こども基本法が施行され、「こどもまんなか社会」の実現のため、こども家庭庁が発足しています。横浜市の中長期計画、園の事業計画も、それに沿って策定・見直しがなされています。園長は、園の保育も変わっていくことを、保護者に懇談会等で伝えています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員は年度始めに、横浜市の中期計画、南区運営方針、園の保育方針、「行動計画・評価書」(=園長MBO)等を踏まえ、クラス運営、園の保育の質の向上、リスクマネジメントに関する全職員共通の目標の下に、個人の担当業務や研修、能力開発・活用に関する目標設定をしています。年度末、および随時、園長と目標達成状況の振り返りを行なっています。職員のスキルアップが、園の質の向上につながっています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の自己評価、保護者アンケートの結果を受けて、「保育所の自己評価の結果について」を取りまとめ、「今年度の課題」を明文化しています。①各職員の保育実践の振り返り、②クラスとしての振り返り、③保護者アンケートをまとめ、最終的に園長が作成しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市の人事関連の諸規程に園長ほか、役職ごとの業務と責任が明記されています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は係長就任時に遵守すべき法令に関する研修を受講しています。また、毎月、横浜市の全体責任職会議、係長会議に出席しています。毎年、係長会議ではeラーニング等による研修が企画され受講しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に基づいて策定された年間指導計画や月間指導計画に沿って保育が実施され、カリキュラム会議で共有・振り返りを行なっています。園長は、指導計画や保育日誌、経過記録、実際の保育の様子を確認して保育の状況を把握し、職員に助言しています。園長は、保育の共有、振り返りを行なうカリキュラム会議の方法を変更し、スタンディング方式で、写真を用いて子どもの姿を読み取り、語り合い、保育ウェブの手法を取り入れて、積極的な議論ができるようにしました。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、南区と連携を図り、人事、労務、財政に関して、適正に業務を行なっています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・「横浜市人材育成ビジョン(全職員版)」「保育士分野人材育成ビジョン」が策定されており、保育士職の人材育成の基本方針および人材育成に関する取組について明記されています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市職員行動基準に全職員に求められる職員像として「ヨコハマを愛し、市民に信頼され、自ら考えて行動する職員」と明記されています。保育士分野人材育成ビジョンには横浜市の保育士職として求められる業務・能力・知識が明記されています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の規程に従い、労務管理は園長が行なっています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度始めに園長が作成したMBOに基づいて、職員は個別に目標設定を行ない、「目標共有シート」を作成しています。年末に振り返り面談を行ない、来年度の目標設定につなげています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「キャリア自己分析表」(保育士キャリアラダー)があり、各年度および6年単位で職員が経験を振り返り、今後の目指す姿を考えるツールとして活用しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は「キャリア自己分析表」に受講した研修を記録して保育の振り返りに生かし、園長が年度始めの面談時に職員の知識、技術水準、専門資格等を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育実習生受け入れマニュアル、ボランティア・体験学習受け入れマニュアルが整備されています。実習生受け入れ方針、受け入れ手順、オリエンテーションの手順が明記されています。主に主任が実習生受け入れについて担当しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市や南区のホームページや子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」に、園の概要、園目標のほか、子ども・子育て支援事業計画、市の財政状況等が公表されています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職務分掌規程があり、園長、代行保育士(=主任)の役割が明記され、職員に周知しています。園における事務処理や取引については、南区こども家庭支援課や横浜市こども青少年局と連携して対応しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「よこはまの保育」の「地域との交流」項目に、基本的な考え方が記載されています。園の全体的な計画「地域とのかかわり」の項目では、具体的な取組を記載しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れは、南区公立園共通のマニュアルがあり、受け入れの意義や推進、登録方法等を明記しています。全体的な計画にも、中学生の職業体験受け入れを記載しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・南区こども家庭支援課や横浜市中央児童相談所、横浜市中部地域療育センター、近隣小中学校、警察、消防署、地域ケアプラザや、地区センター等を記載した関係機関、団体一覧を作成し、事務室に保管し、相談対応等に活用しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・近隣の福祉施設、育児サークル等の福祉団体が集まる地区社会福祉協議会の会合に園長が参加し、地域の福祉ニーズや課題、育児支援の現状を話し合っています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の子育て家庭に向けて、園庭開放、育児相談、育児講座、絵本の貸出等を行ない、園のしおりや園舎壁の掲示等で曜日や時間を知らせ広報に努めています。コロナ禍で中断していた交流保育は、令和5年に再開しました。永田地域ケアプラザを会場とした、育児講座も実施しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念に「すべての子どもたちが、自分を大切にし、自信を持って生きていける保育を目指す」と明記しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシー保護について「プライバシー・権利擁護に関するマニュアル」と「プライバシー保護規定」があり、職員の姿勢や行なうべき責務を規定しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の目標や保育姿勢、保育の時間や内容、園の概要等を紹介した「永田保育園のしおり」を作成し、近隣の地域ケアプラザや南区役所等で配布しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では、重要事項説明書に加え、イラストとやさしい日本語を使った資料を使いわかりやすく説明しています。持ち物は、現物を用意して、外国籍の参加者にも配慮しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市では、保育所等の変更に当たっての手順や引継ぎ文書はありません。園は区から園児の転入、転出の連絡のみ受けています。横浜市からは「引継ぎ文書の提供は個人情報保護の観点から行なわず、情報提供が必要な場合には保護者の同意が得られる場合のみ行なう」との見解が示されています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者への個別面談は、全クラスで年1回行なっているほか、要望があれば随時、行っています。な |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決責任者は園長です。解決の仕組みは重要事項説明書に掲載し、玄関に閲覧用を設置しています。第三者委員2名の氏名を玄関に掲示しています。意見箱も玄関に用意しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が相談や意見を伝える方法として、園の意見箱利用、第三者委員への連絡、横浜市福祉調整委員会への直接の申し出があることを、重要事項説明書で説明しています。重要事項説明書は、玄関に設置し、保護者がいつでも確認できるようにしています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの送迎時等はコミュニケーションを大切にし、話がしやすい雰囲気づくりに努めています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市がリスクマネジメントについて定めた「事故対応マニュアル」等に基づいて、園内事故対応マニュアル、園外事故対応マニュアルを作成しています。マニュアルは毎年、年度始めに確認します。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」に基づいて、園独自の「感染症対応マニュアル」を作成し、健康管理や予防対策を行なっています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市危機管理指針に基づき、保育・教育施設班活動マニュアルを策定し、役割分担組織図は南区こども家庭支援課と共有しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・令和2年に策定された「よこはま☆保育・教育宣言」を保育の基本として、「永田保育園マニュアル」が整備されています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルは毎年1~3月に見直し更新しています。内容ごとに担当職員が中心となって改定案を提案し、検討しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画作成の責任者は園長です。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月、カリキュラム会議を開催し、指導計画を見直しています。月間指導計画には、自己評価欄および取組状況と保育士の振り返り欄があり、次月に向けた提案も多く記載され、次期の計画に生かされています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前書類(面談票、児童票)があり、子どもの生育歴や家庭の状況を把握しています。児童健康台帳があり、予防接種歴や病歴を記録しています。歯科健康診査票があり、個別の歯科健診結果を経年で記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・記録管理の責任者は園長です。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の冒頭には、保育理念、保育方針、園の保育目標が掲げられ、保育理念等に基づいて作成していることが読み取れます。また、育みたい資質・能力の3本柱、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿10項目を掲載した上で、年齢別保育・教育目標に沿った、養護・教育のねらいおよび内容を記載しています。保育所保育指針等の主旨をとらえて作成していることが読み取れます。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各保育室には、空気清浄機と加湿器を設置し、エアコンや天井設置の扇風機等を使って、温度、湿度、採光を整えています。年1回、環境調査を行なっています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・1、2歳児は、保育園業務支援システムで子どもや家庭の様子を聞き取りし、月間指導計画と経過記録で、3~5歳児は月間指導計画の経過記録欄と半期ごとの経過記録で、子どもの発達過程を共有しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの発達に合わせて、生活に必要な基本的な生活習慣を身につけられるよう、衣類や靴、着替え等、持ち物の収納場所に、子どもごとのマークをつけて、わかりやすくしています。子ども自身で取り出したり片づけたりしやすいように整理しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・5歳児では、子どもたちが集まって自分の思いや考えを話すサークル活動を大切にしています。意見を出さない子どもにも声をかけ、無理なく思いを話せるように援助しています。子どもたち自身の様々な希望や意見を引き出し、次の活動につながるようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 0歳児のが保育なく非該当 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが自分でやろうという姿勢を見守り、できた時には職員が喜ぶ様子を見せて褒めています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は、園で栽培したピーマンの活用について、子どもが皆でアイデアを出し合い、ピーマンをカレーのトッピングにしたり、地域の多世代交流施設へのおすそ分けをしに行きました。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市立園として障がい児や配慮を必要とする子どもを積極的に受け入れ、加配の職員が配置されています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各年齢の年間指導計画、および乳児の月間指導計画の「長時間にわたる保育」の項目には、活動と休息のバランスや体調へ配慮、室内環境整備、異年齢児との関わりへの配慮等についての記載が見られます。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳児から小学校1年生の6月までを見通した、アプローチカリキュラムが策定されています。計画の中には「主な活動」として、園でのサークル活動や永田小学校とのエコキャップ活動を通じた交流等、具体的な活動内容の記載が見られます。エコキャップ活動では、小学生が来園して園児に直接活動の説明をしました。オンラインで、小学生と打ち合せをすることもあります。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・健康管理マニュアルと年間保健計画があります。毎月の身体計測や年2回ずつの健康診断や歯科健診、看護師による手洗い指導を計画しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断、歯科健診についてはそれぞれ年2回実施し、年間行事予定表、園だより、保育園業務支援システム、掲示で、日程を保護者に知らせています。保育園を休む場合も、健診受診のみできることを案内しています。保護者から医師に聞きたいことがある場合は、保育園業務支援システムで事前に連絡をもらい、職員が保護者に代わり確認しています。受診結果及び、質問の回答は、口頭や個別のお知らせで、保護者に丁寧に伝えています。歯科健診の結果は、保護者にわかりやすく結果を伝えるために絵も掲示しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・厚生労働省発行「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」の内容を基に、園独自のアレルギー児対応マニュアルを策定して、アレルギー疾患のある子どもへの対応を行なっています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間食育指導計画・栽培計画があり、子どもの年齢ごとに目標と取組を設定し、各クラスの月間指導計画に反映させています。園庭で野菜を育て収穫し食べる流れを体験し、調理体験をしています。収穫した野菜の活用方法は、子どもたちが意見を出しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・毎日の職員ミーティングで、調理員と職員で昼食の喫食状況を共有し、保育日誌で記録しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書に「保育園は、保護者と連絡を十分にとり、コミュニケーションを図りながら保育を進めます。心配なこと、わからないことはいつでも園長または担任にお尋ねください」と記載し、入園時に説明しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・迎えの際には、子どもの様子やエピソードを口頭で伝えたり、保護者の話を丁寧に聞き取るようにしています。保護者に時間が無い時は焦らず、一度に全てを話そうと思わず、次の機会を待って、ゆっくり伝えるようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園独自の虐待防止マニュアル、初期対応マニュアルが整備されています。横浜市による虐待防止ハンドブックも備えています。年度末にマニュアルの見直し・改訂をするため、年度始めの4月に必ず研修の機会を設け、マニュアルの変更点を確認しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・各年齢の年間指導計画、月間指導計画、および障がい児の個別支援計画には自己評価欄があり、クラス全体で保育実践を振り返り、担任の職員が自己評価を記録して、園長が確認しています。 |