横浜市立柏保育園
第三者評価機関名 | かながわアドバンスサポート |
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【保育理念】 〇子どもが現在を最もよく生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う。 〇自分をかけがえのない存在と感じ、自信をもって生きていけるよう環境を整え、適切な援助をしていく。 【保育方針】 〇保育の主役は『こども』であることを心に留め、一人ひとりの発達状況と生活背景を理解し保育を行う。 〇子どもの心の声を聴く、人との関わり方のモデルになる、遊びのスペシャリストになる等、常に自己研鑽に努め、子育ての喜びを保護者と共有する。 〇地域の方とのふれ合い、異年齢の交流、栽培・食育活動など、様々な経験を通して豊かな心の育ちを支えていく。 【園目標】 育ち合おう やさしく たのしく げんきよく 【保育姿勢】 〇受容的、応答的な関わりを通して一人ひとりの気持ちに寄り添い、自ら伸びようとする力を育てていきます。 ○安定した生活を送り、心豊かに育つ環境を整えていきます。 ○保護者の思いを受け止め、悩みや喜びを共有し、一緒に子育てをしていきます。 ○地域との交流を大切にし、地域から大切にされる保育園を目指します。 |
【立地および施設の概要】 相鉄線南万騎が原〈まきがはら〉駅から徒歩7分、通勤に便利な、周囲は閑静な戸建て住宅が並ぶ典型的な郊外住宅街のなかにある横浜市立保育園です。なだらかな丘陵の日の当たる坂道の途中です。近隣の町、緑園、さちが丘には緑や公園が多く、子育てに熱心な若い転入者が多く、乳児クラスには、兄弟での入所もあります。昭和55年開設した鉄筋コンクリート造り2階建ての園舎は半世紀を迎え、修繕時期にあり、すでに外壁の塗装を終え、来年にはトイレなど内部の修繕工事が予定されています。1211平米の敷地に、延べ584平米の建物が建ち、0歳から2歳までは1階、3歳以上は2階の部屋です。定員107名です。2階にはホール<遊戯室>、職員休憩室もあり、各部屋はゆったりとして広く、園庭には夏ミカンの木が秋から冬にかけて実をつけ、のどかな風景が残っています。 【園の特徴】 旭区西部エリアの保育園のつなぎ役 本園は、横浜市が展開中の「保育資源ネットワーク事業構築」の旭区西部エリアにおける事務局園に指定されています。エリア内には36の保育施設があり、地域で保育の質向上をめざす目的で始まったこの事業は、開始後5年を経過し、行政評価による結果では、「地域のつなぎ役」「行政機関としての公益性」などで高い評価を得ています。子どもの将来を見据えた保育を、各保育資源間で継続的に実施するために、行政機関として中立性と公益性をもった市立保育所が、民間保育所等との「つなぎ役」となり、保育の質の更なる向上を目指すという政策課題に取り組んでいます。本園はそのために地域住民との交流に積極的に力を入れ、多くの事業を展開しています。 公園愛護会や保育園応援隊などの住民ボランティアとの交流、育児支援、職員研修 施設間の交流、育児相談、園庭開放、育児講座、など多くのプログラムを通常の保育を行いながら展開しています。 |
評価実施期間 | 2021/06/01(契約日) ~2022/02/24(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2016年度) |
特に評価の高い点 | 1.自然の中で遊ぶ子どもたち 本園が立地する地域一帯は、電鉄会社が開発した都市計画エリアであり、公園が多く設置されています。園庭は広く、砂場で雨上がりには泥んこになり遊び、築山では登ったり滑り降りたり、スコップで山を削ってみたり、さまざな遊びがおこなわれ、そして都市では殆ど見ることのできない天然の芝生が、庭の一角に春過ぎから深緑の絨毯を敷き詰めます。子ども達は、ひと夏、その芝生の上で寝転んだり、座り込んで遊んだり、自然の感触を楽しんでいます。プールも常設され、夏には水遊びができ、地域の子どもにも開放しています。2階から緊急避難用にスロープがあり、安全に避難できる環境になっています。近くには公園が沢山あり、遊ぶ場所は豊富にあります。 戸外での活動を大切にして、心身ともに健やかに育つ子どもを…との園目標が実現しているような充実した環境です。 2.地域との活発な交流 本園が開設以来,半世紀を経過する由緒ある公立保育園であるため、地元の多くの住民に支えられ多彩な地域活動が可能となっています。地域住民との交流(公園愛護会・保育園応援隊)、横浜市保育資源ネットワーク構築事業に関わる地域活動、小中学校や高齢者施設との交流、保育士実習生・ボランテイアの受入れなど多彩です。 「全体的な計画」のなかでも、地域とのかかわり方として、これらは位置づけられておりますが、今年は、コロナ禍で集合交流が自粛されているため、実施できているのは、公園愛護会のボランテイアによる公園の苗植え(3回)、進級先小学校へ年長児が、学校見学のかたわら園だよりを届ける交流(7回)ぐらいです。例年では、応援隊によるお話会〈年5回〉、お茶会〈年3回〉も開かれていました。 |
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改善を求められる点 | 1.苦情・要望・相談は複数の職員が担当するのが望ましい 重要事項説明書や園掲示の「保育内容に関する相談・要望・苦情」で、受付、解決責任者が「園長」と表示され、実質一人、それも園長が担当しています。保護者にとって気軽に相談できるのは、担任など普通の職員であり、気軽な相談を促す改善を期待します。 |
園の環境を活かした戸外遊びの充実、子どもを主体とした保育、遊びこめる環境づくり、などを視点とし、クラス公開保育やドキュメンテーションなどを活用し、保育を語りあい、振り返りを共有してきました。その経過の中で、今回の第三者評価を受審することになりました。評価項目では新たな項目もあり、日頃話し合うことのできていない視点も、小グループに分かれて全職員で丁寧に振り返りを行いました。そこから、様々な意見を出し合うことができ、話しあいが広がり、自主的なものも含めた研修で学んだことや記事からの情報報告や、子どもや保護者からのエピソードを伝えあうなど、これまで以上に保育をより深めあい、実践に活かし合うことにもつながりました。今回の受審で、環境を活かした保育や、地域とのつながりなどの日々の保育実践や活動を高く評価していただいたことは、保育を行う上での励みになりました。今後は、保育の中でのクラス間交流や保護者を交えた行事の持ち方、地域との連携などについて更なる検討を行い、保護者には保育がより見えやすいような工夫や、保護者の意見をより相談しやすい環境づくりに取り組んでいきます。 丁寧な聞き取りや保育や環境確認等を行ってくださった上での評価は、職員一同のより質の高い保育の充実に向けての動機づけにもなりました。また、保護者の皆様には、お忙しい中でのアンケートへのご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。 園長 沢見 由美 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市柏保育園の保育理念は、【○子どもが現在を最もよく生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う】【○自分をかけがえのない存在と感じ、自信をもって生きていけるよう環境を整え、適切な援助をして行く】とし、子どもの存在に対し、最大限の支援を約束しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園は横浜市立保育園なので、横浜市の長期計画、横浜市4か年計画、旭区区制方針、旭区福祉保健計画などの行政方針に沿って保育園運営を行っています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市や旭区の方針や地域の状況を踏まえた上で、毎年度の運営計画(事業計画)を策定しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市子ども青少年局の掲げている中・長期ビジョン「市立保育園のあり方に関する基本方針」に基づき、保育園運営を進めていますが、園としては、子どもたちの健やかなる成長を願って、理念や基本方針の実現を目標にして進めています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の中・長期計画に則り、旭区においては毎年「区政方針」が策定され、これについては全職員に説明を行い、「目標共有シート」の取り組みにも反映しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は、一つひとつの課題テーマにつき、実施後に反省会を行い、また、年度末の総括、振り返りにより、職員の話し合いにより次年度テーマに結びつけたり、保護者からのアンケート意見も反映させています。子どもからの意見も大切にしています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度初めのクラス懇談会では、園の事業計画の概要を保護者に説明し、保護者の理解・協力を求めています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園では毎年度、「全体的な計画」「指導計画」「行動計画」「人材育成」「人事考課」など、保育の質の向上に向けて、P(計画立案)D(実践)C(振り返り)A(対策)サイクルを回し、保育を行っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市のマニュアルに基づいて、各種計画の振り返りを行い、記録します。その結果は職員会議や、ミーティングなどで全職員で共有します。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は年度始めに園の運営、管理に関する基本的な考え方や方向性を示した「行動目標(行動計画書)」を作成して、全職員に提示し、会議、ミーティングで説明しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市のコンプライアンスの基本方針は、法令遵守だけではなく、市民社会からの要請に全力で対応を行うこととしています。園はこの基本方針に則って園運営を行っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、保育室への巡回、日誌の確認、職員への声掛け、毎月のカリキュラムを通して保育の状況を把握し、必要なことを助言したり、一緒に考え合うようにしています。ミーティングや会議でも、気づきを伝え、全体での共有を図るように努めています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、年度始めに入所児童数、職員の状況を含めた分析を行うとともに、区や市からの財務計画を把握しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本保育園は、園長、保育士、調理員の配置の他、一時保育実施対応の事務職員(会計年度任用職員)、環境整備対応職員(会計年度任用職員)を配置しています。保育士は、定員外入所児童や障害児対応などの園児の状況や、職員の状況に応じて横浜市の基準に則り配置しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の人材育成ビジョン、横浜市保育士の人材育成ビジョンがあり、職員像や役割期待などが明確化されており、毎年の人材育成研修で全職員に周知しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の労務管理に関する責任者は園長で、主任保育士と共に、職員一人ひとりの就労状況や超過勤務の状況、有給休暇の取得状況を把握しています。また、日ごろから職員一人ひとりに声をかけ、健康状態などの把握に努めると共に、業務のシフト勤務の調整や有給休暇の取得も本人の意向を踏まえ、調節しながら作成しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の市立保育事業には「職員行動基準」があり、「期待する職員像」が記されています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市人材育成ビジョンや保育士分野人材育成ビジョンには、保育士職に求められることとして、職位ごとの役割・能力・知識について明示されています。[横浜市職員行動基準]も定期的に全職員で唱和し意識できるようにしています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・面談時に、「目標共有シート」や「保育士キャリアラダー」を活用し、身に付けてほしい能力などを確認したり、研修参加等を推し進めています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生を受け入れるためのマニュアルがあり、いつでも受け入れる体制を作っています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市のホームページに決められた内容で保育所の理念、基本方針等を記載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市や旭区のルールに則り、事務や経理等の事務処理を行っています。経理の分担は、園長が起案や立会を行い、ダブルチェックとして、主任や調理員が検査員となる体制を組んで運営しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園が開設以来、半世紀を経過する由緒ある公立保育園であるため、地元の多くの住民に支えられ多彩な地域活動が可能となっています。地域住民との交流(公園愛護会・保育園応援隊)、横浜市保育資源ネットワーク構築事業に関わる地域活動、小中学校や高齢者施設との交流、保育士実習生・ボランテイアの受入れなど多彩です。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生の受け入れは年4~5名近隣の大学、専門学校より受け入れています。個人情報保護の観点から、誓約書をもらい守秘義務を課しています。毎年、中・高校生の見学も受け入れています。今年は高校生を、園見学者と同様にパネルを使って説明、園舎内を見える外からの説明を行いました。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・関係機関との連携図は、資料として作成して事務室に掲示し、また連絡先などリスト化してすぐ活用できるように掲示しています。主な関係機関として、旭区こども家庭支援課、旭区福祉保健センター、横浜市西部地域療育センター、横浜市西部児童相談所や、利用者の居住している地域を管轄している関係機関の保健師やケースワーカーと情報を共有しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・旭区で展開している「保育資源ネットワーク構築事業」の西部エリア担当事務局である本園は、地域の民間保育園36施設と連携して、その橋渡し役を努め、保育の質向上につなげる各種事業の取りまとめの役割を担っています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園は、横浜市旭区の「保育資源ネットワーク事業構築」の事務局園として、多くの事業を実施してきているが、その事業の検証結果、障害児保育、養育支援の支援ケースから地域のセーフティーネットの役割を果たしていること、また「行政機関として公益性」が高く、地域の保育資源の「つなぎ役」となっていること、など市当局は高い行政評価をしております。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・令和3年園取組のテーマとして、「子どもの人権を尊重し主体性を大切にしながら保育を行っていきます」と掲げています。毎日昼のミーテイングの前に職員が順番で、園目標、保育姿勢、横浜市職員行動基準のどれかを共に唱和し、常に意識の中にとどめるようにしています |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園では、「子どものプライバシー保護に関する対応について」とする独自のマニュアルを作成して、子どもや保護者が他人から見られたり、知られたくないことについての具体的なケースとその対応を定めています。子どもの人権を守る根拠としての法制度から説明するこのマニュアルは、簡潔で要領を得た理解しやすいものとなっています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園情報を旭区のホームページに掲載し、保育・教育施設パネル展などにも園の情報を掲載しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会を開催し、パワーポイントを使いながら重要事項説明書の記載事項について説明しています。個別の面談も行い、重要事項説明書、個人情報使用同意書への署名、捺印を得ています。アレルギー食、延長保育、土曜日保育、一時保育など個別の配慮が必要な保護者には、園長がルールに則り個別に説明しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・転園に際してのマニュアルがあり、引継ぎなどそれに沿って対応しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・利用者の満足は日々の保育の中で、子どもの表情や活動後の子どもの様子などを通して把握するよう努めています。行事やクラス活動の中で子どもの意向を聞き反映させています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決制度について「横浜市立柏保育園のご案内」<兼重要事項説明書>によれば、この制度は保育サービス改善のためのシステムとその目的を述べ、受付担当及び苦情解決責任者は園長であること、受付相談の種類、第三者委員、最終的には横浜市調整委員会であることが書かれています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 ・意見箱、懇談会、個人面談、アンケートなど複数の方法で意見が述べられるようになっています。個人面談は希望があればその職員が対応しています。意見箱は保護者の目につきやすい二か所に設置してあり、面談はホールなどで個別に行っています。全職員の顔と名前がわかるよう意見箱のそばに掲示しています。苦情となる相談はありませんが相談事項は園長が受け、保護者の思いを聞き取り園での対応を具体的に伝える仕組みになっています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園の要望、相談、苦情の解決システムはシンプルです。可能な限り園内で処理できる仕組みになっています。要望等は電話、文書又は面談で申し出る。解決責任者が園長であるため、その場、或いは後日話し合いがもたれる仕組みです。その席へ希望すれば第三者委員が立ち合い、解決策を話し合います。園長を通すのが適当でない内容であれば、直接第三者委員へ申し立てできる。その結果、納得が行かなければ、横浜市福祉調整委員会へ申し出るシステムです。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・安心・安全に関しては、園長が中心となり、体制は整備されています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎日の手洗い、消毒、換気を徹底しています。来園者には玄関で検温、消毒を義務付け、コロナ感染拡大防止への強い姿勢をみせています。横浜市はコロナ対策として消毒清掃担当職員を雇用し、消毒等徹底させています。職員も当番制で玩具の消毒を行ったり、それぞれの職員が責任をもって感染症対策を行っています。消毒後チェックリストに記入するなど徹底しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は昭和55年開園の鉄骨造り2階建てです。災害時の体制は園長を中心に、「保育・教育施設班職員表」で担当が分かります。保護者へは、園案内の「非常事態発生時の対応」項目で、保育時間中に災害が発生した場合と、不審者侵入等の事件防止と対応、に分かれて説明があります。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市立保育所で作成している「よこはまの保育」や、保育の標準的な実施方法の各種マニュアルを常備しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園の園運営・保育実施のマニュアルで大きな見直しは、コロナ禍の中で感染拡大防止の対策に関わる「保育園における新しい生活様式についてのお願い」です。送迎時で保育室への入室禁止、保育士の仕上げ歯磨きの中止、歯ブラシ、コップの個別管理、水筒の持参などです。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画策定の最終責任者は園長です。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は全クラスとも5月、8月、12月、3月に振り返りを行っています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況等について、横浜市の公立保育園で統一された様式を活用しています。年間指導計画は年間を4期に分け養護、教育、食育、環境構成、配慮、家庭との連携、自己評価と各クラス共通の様式です。1歳~5歳まで「地域交流」が入り、5歳で「異年齢保育」が追加されています。月間指導計画は乳児個人名の指導計画が記載されています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録については、事務所の鍵付き書庫に保管しており、横浜市の文書保存の基準に則り、保存、廃棄を行っています。責任者は園長です。保育要録などの情報開示については、横浜市の開示請求に関わる手順に則り、開示が行われる仕組みがあります。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・児童憲章は園舎玄関に掲示し、児童の権利に関する条約、児童福祉法についても園内研修を行い、子どもの人権の尊重に留意した全体的計画を作成しています。「全体的な計画」は、年度末には全職員で見直しを行い、赤字は書き換え部分、青字が新たに加えたものとしてその改変履歴を残しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域全体がゆったりとした敷地に、白い住宅が並ぶ、静かでのどかな雰囲気があふれる街です。子育てには申し分ない環境であり、「遊びこめる環境」を目指しています。周囲には公園が多くあり、庭ではスイカなど野菜を栽培し、冬は夏ミカンがたわわに実をつけ、自然の中で子どもが楽しめる環境を整えています。部屋は快適に、コーナーを上手に使い、庭は自然を再現することで充分な遊び場を提供しています。夏は28度 冬は20度を適温とし、暑さ指数も計り、活動の目安にしています。室内は常時換気し、エアコンで室温を調整、冬期は、更に加湿器と空気清浄機を使用しています。コロナ禍のなか、臨時に消毒、清掃要員が配置されて、衛生管理に注意が払われています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「子どものありのままの姿を受けいれる」ことを大事にしています。入園前に個人面談を通して子どものこれまでの様子を確認し、入園時には児童票、健康台帳で家庭での養育状況等を個別に確認し、入園後は乳児は連絡票で状態を把握し、幼児は全員健康チェックカードで体調を把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・食事、排泄、睡眠、着脱など、基本的生活習慣の習得は、年間・月間の指導計画の「環境構成、保育士の配慮」の欄で、標準的な習得年齢が記載されていますが、個人差が激しいため、個人別の指導計画で、食事・手洗い・おむつはずし・歯磨き・着替え・片付け・身支度・睡眠・集団生活・清潔、などが取り上げられ、子どものどの時期からはじまるかなど観察して、子どもの支援に当たっています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「遊びこめる環境」をモットーに、戸外あそびを中心に天気に合わせて時間をたっぷりとり、自主的に遊べるようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・遊び、食事、休息(リフレッシュ)の空間が設けられています。担当又はフリーの同じ保育士が保育に入って関わり、愛着関係が築けるようにしています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・手の届くところに靴下入れや汚れもの袋などの個人の持ち物を配置し、自分でできる環境を用意し、やりたい気持ちを尊重して待ったり、できた時には大いに認めて褒めるなどして自信につなげています |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室の家具を配置換えし、子どもの興味関心のある絵本や図鑑、玩具を揃え、一人ひとり好きな遊びを見つけ安定して過ごせる室内環境を用意しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3か月ごとに個別支援計画を作成し、実践・振り返りを行い、会議で報告、話し合いをし、全体での保育に努め、保育士は一緒に活動する中で自然に他の子との関わり、共に成長できるように配慮して個別の指導計画を作成しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・朝7:00~7:30、夕18:30~19:00の延長時間帯は、利用者が少ないため、全クラス合同保育をし、子どもには顔見知りの保育士が担当するよう配置しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・アプローチカリキュラムは3つの育みたい資質能力、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿、をふまえつつ作成されています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入所時の面談で既往症などの情報を確認し、健康台帳に記録されています。SIDSマニュアル、感染症マニュアルなどに基づき一人ひとりの健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断や歯科健診の結果は職員間で共有し、保護者に知らせ、台帳にも結果を記録しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、アレルギー児の保育について、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に沿って対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園には「年間食育計画」があり、年間を通し、野菜などの栽培・収穫を行い、収穫食材を子どもたちがクッキング保育に使っています。旬の食材に触れたり皮むきするなどして、食に関心が持てるようにしています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・特に0歳児は一人ひとりの発達状況にあわせて食材の固さ、大きさなど調理の仕方を工夫しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保護者とは、乳児クラスは連絡票、幼児クラスは健康チェックカードを送迎時に受け渡しして、記載内容など確認しながら丁寧にコミュニケーションを図るようにしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人面談期間を設け、担任と相談できる機会が定期的にある。どうしても期間内で対応できない場合は、個別の要望を検討した上で実施しています。また、保護者からの相談を随時受け付けています。園長や担任が対応し、必要な場合は、関係機関につなげる体制があります。相談内容は「個人面談記録簿」に記録し、内容によりミーティング等で報告をし全職員に周知しています。個人面談はホールで個別に行い、落ち着いて話ができるように配慮しています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待予兆の早期発見に関しては、着替えの時に身体の様子を確認しています。身体や子どもの状況にいつもと違うことがある時には、園長、主任と共有したり、園内で共有して、状況を見守ったり、協議したりしています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育日誌や月間指導計画などで振り返り、PDCAのサイクル活用し次の保育につなげています。 |