横浜市荏田保育園
第三者評価機関名 | 公益社団法人 けいしん神奈川 |
---|
名称 | 横浜市荏田保育園 | 評価対象サービス | 保育所版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 102(99) 名 |
所在地 | 225-0015 横浜市青葉区荏田北2-11-40 |
||
TEL | 045-911-5860 | ホームページ | https://cgi.city.yokohama.lg.jp/kodomo/hoiku-shisetu/hdata/n0449.html |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1980年10月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 横浜市 | ||
職員数 |
常勤職員:21 名
非常勤職員:27 名
|
||
専門職員 |
ネットワーク専任保育士:1 名
育児支援専任保育士:1 名
看護師:1 名
|
||
施設・設備の概要 |
居室数 :10室
設備等:建物面積 589.6㎡ 園庭面積 1046.5㎡
:鉄筋コンクリート造2階建て
:
|
・子どもの人権を守り、子どもの最善の利益を大切に保育をすすめていく ・子どもたちの健やかな成長と幸せを実現していく ・園や地域の子育てする家庭を支援する |
・青葉区の育児支援センター園であり、地域の育児支援の状況を踏まえながら、公立園として育児支援事業の中核を担っています。 ・市立保育所の持つ特徴を活かして、地域ごとに保育資源ネットワークを構築し、保育の質の維持。 ・向上及び地域における子育て支援の充実に向けた取り組みの機能を強化するためのネットワーク事務局園を担っています。 ・広い園庭とホールを活用し、子どもたちが身体を使って、自由にのびのびと遊べる環境があります。 ・産休明け保育園として、看護師を配置し、生後57日からの乳児の受け入れを行っています。看護師の配置により、園児の健康把握と衛生管理について専門性が活用されています。 |
評価実施期間 | 2020/04/01(契約日) ~2021/02/27(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 2 回(平成27年度) |
特に評価の高い点 | 1.子どもの人権を重視し、優しく寄り添った保育が実践されています。 理念・基本方針に「子どもの人権を守り、子どもの最善の利益を大切に・・・」「子どもたちの健やかな成長と幸せを実現していく」などと掲げられ、子どもを第一に考える姿勢を打ち 出しています。全体的な計画、指導計画の立案にあたり、常に一人ひとりの子どもの性格や発 達状況を考慮することを主要な柱の一つにしています。職員会議などでも「職員皆で園全体の子どもたちを見ている意識を持つこと」が繰り返し確認されています。また、看護師の配置により、園児の健康把握と衛生管理について専門性を活かし健康管理にもしっかり気を配るなど複眼的な視点を持ち、保育に当たっています。今後もこの良き姿勢が継続されることが期待されます。 2.周辺環境の特性を保育に活かし、向上に努めています。 当保育園は横浜市郊外の住宅地域の中にあります。都市計画のもとに開発・造成された街であり、周辺には公園も整備されています。園周辺にも多数の公園があり、これらを組み合わせ ることでバラエティーに富んだ散歩コースが設定されています。住宅地域の中でも小さな自然 が沢山あり、散歩や戸外活動にしっかり活かしています。四季折々の草花やその間に生息する 多種多様な昆虫などちいさな生き物との出会いがあり、豊かな自然に触れ合うことができ、 日々新たな発見や感動を重ねています。また、地域の方々とも「お散歩ボランティア」などの 活動を通して世代を超えた関わりや交流の機会をもっています。生涯にわたる人間形成におい て重要なこの時期、園内とは異なった保育環境は子どもたちにとって印象深く、貴重な体験と なっています。今後も豊かな人間性を育成するという観点から周辺のあらゆる環境・資源の有 効活用が期待されます。 |
---|---|
改善を求められる点 | 1.保護者に対するより丁寧な情報提供・説明に努めることが求められています。 保護者に対する情報の発信・提供については以前よりタイムリー且つきめ細やかに行われてきたところです。アンケート調査でも、重要な情報の発信・提供については肯定的評価の割合が非 常に高い状況ですが、怪我、体調に関することなど日常の保育に関する状況をもう少し詳しく知 りたいとの声も寄せられています。懇談会での意見やアンケート調査の結果を分析し、保護者支 援について地道な努力の継続が期待されます。 2.IT化の更なる努力による業務の効率化・省力化の推進が期待されます。 保育所に求められる役割は逐年広範・複雑化しています。園としても保育の質の向上に努めている所ですが、それに伴って業務の質・量ともに増加傾向にあり、より高度な対応が求められます。限られた人員で対応しなければならず、このため、情報の一元管理、事務処理の省力化、迅速化が強く求められます。課題解決努力を重ね、IT化の推進などに着手していますが、まだ緒に就いたばかりというのが実態です。今年度から会計年度任用職員制度の発足など組織 体制が大きく変化しているなか、益々の迅速化、ペースアップが求められます。 この問題は園単独で解決することは困難であり、区や市との連携・協力が不可欠です。技術的なサポートも必要です。人不足、モノ不足、予算不足など、逆風のなか大変なことと思いますが、頑張って推進して頂きたいと思います。 |
令和2年度はコロナ禍での保育という今まで経験したことのない状況での保育運営となり、第三者評価受審についても、保育の様子を見て頂いたり、保育士との面談をして頂いたりが叶わず、通常の受審とは違った形態となりました。職員間の話し合いも密を避けるため、一人一人が振り返りながら、少人数でのグループで行ってきました。新しい評価基準での自己評価は言葉の解釈や理解に難しいところもありましたが、私たちが何を大切にして保育しているかを改めて考える機会を与えて頂きました。 振り返りの中で、今年度はこの項目については難しかったね。コロナ禍が落ち着いたら、こうした活動も充実させていきたいね。という部分もあり、当たり前にできていたことのありがたさを感じる年でもありました。しかし、改めて行事の意義を深く考えてみたり、保育の様子を伝えるための工夫をしてみたり、この状況下だからこそできたこともあり、ご理解とご協力を頂いた保護者の皆様に感謝しています。 今回の受審経験と評価結果を真摯に受け止め、よりよい保育園づくりのために職員みんなで取り組んでいきたいと思います。 最後に第三者評価の受審にあたりご尽力いただいた評価機関の皆様、ご多忙の中アンケートにご協力頂いた保護者の皆様に心より感謝申し上げます。 横浜市荏田保育園長 齋藤 恵 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・理念、基本方針は「重要事項説明書」「荏田保育園の保育のお知らせ」に記載されており、クラスにも掲示しているこ とを確認しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・園長が全国社会福祉協議会の開催するトップセミナーに参加し社会福祉事業全体の動向を把握したり、保育の現状と今後の課題等について学んだり、同協議会の会報「ぜんほきょう」を回覧するなどして、保育の現状と今後の課題等保育の動向を学ぶ機会をもっています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・毎年行っている園の自己評価や保護者アンケートを通して経営環境や保育の内容、組織体制や設備の整備、職員体制、人材育成、財務状況等の現状分析を行い、園の課題を抽出し次年度の園運営の方向性を把握しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・当園の基本方針は横浜市こども青少年局の掲げた「市立保育所のあり方」にもとづき策定され、方針の実現に向けた園目標が明確にされており、課題とともに今後の方向性が示されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画を基本として、食育計画、保健計画、異年齢保育計画、行事計画、ネットワーク事業計画等の単年度における事業内容を具体的に示す年間計画が策定されています。年間計画は、季節や時期を見通した内容も盛り込み、子どもの発達に応じたものになっています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画は、計画内容ごとに職員全体および業務担当者が検討して策定されています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・当園の保育目標等を掲載している「荏田保育園の保育のお知らせ」に今年度の重点的取り組みの内容を記載し保護者に配付しています。「保育のお知らせ」の内容を確認いたしました。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・組織的なPDCAサイクルにもとづく保育の質の向上に向けての取り組みとしては、毎年、園として「保育所の自己評価」と「保護者アンケート」を行い、振り返りを踏まえて次年度の園運営計画を策定しています。職員一人ひとりについても、人事考課制度に則して、目標の設定(5月)、実践、振り返り評価(12月)のPDCAが行われています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・評価結果とそれにもとづく課題は文書化され、毎年度末に保護者向けにも掲示し周知を図っています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は、年度初めに当園の運営、管理に関するねらいや方向性を示した行動目標を策定し、職員会議で職員に伝えています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は、市や区からの情報や研修等を通して公務員としての規律や法令順守についてよく理解しており、常にその意識をもって業務にあたっています。そのうえで、利害関係者との適正な関係を保持していることが理解できます。また、法令順守の観点で個人情報保護や不祥事防止等について研修や自主点検を行っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、日誌、カリキュラム会議、保育の様子等を通して保育の現状を把握し、状況に応じて助言を行っています。園長は、園全体で取り組むべき課題はその内容に応じて、乳幼児会議、リーダー会議を通して、あるいはフリー会議(クラスを担当しないフリー保育士の会議)を設けたり、園内研修を行ったりして、意見を集約したうえで、改善に向けての取り組みを行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は、現状の課題や次年度の取り組みに応じた園運営のための人員の確保と配置の検討、修繕箇所の把握等を行っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・正規職員として必要な福祉人材の確保は横浜市が行っており、市より園の定員数で配置されます。正規職員については、市の人材育成ビジョンに掲げられた育成方針が示されており、その職位に応じた研修等が行われています。また、令和2年度より会計年度任用職員としての任用制度が設けられました。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の人材育成ビジョンの保育士版が策定され、そのなかで職位に応じた「期待する職員像」が明確に示されています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員の労務管理は園長が担っており、区の担当課長、こども家庭支援課、総務課との連携が体系づけられています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市人材育成ビジョン、人材育成ビジョンが策定され、職位に応じた「期待する職員像」が明確に示されています。職員一人ひとりの目標管理はそれを基本に行われています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市人材育成ビジョン、人材育成ビジョン保育士版が策定され、職位に応じた「期待する職員像」、職位に受講が望ましい研修について明記されています。これを確認しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・目標共有シートやキャリアラダーにより、職員一人ひとりの知識、技術水準、専門資格の取得状況などを把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・実習生の保育に関わる専門職の研修・育成についてのマニュアルを作成し、研修・育成に関する基本姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・園の保育内容に関する相談・要望・苦情に対応する体制や内容については重要事項説明書に明記しています。苦情・相談の体制や内容にもとづく改善・対応の状況等については市の要綱に合わせて公表することとしています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園における事務、経理、取引等に関するルール、職務分掌と権限が明確にされており、職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・「市立保育所のあり方」に関する基本方針に市立保育所の果たすべき役割・機能が記載され、それに基づいて園の計画にも引用または反映させています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティアの受け入れについてはマニュアルに基づいて実施しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・区で作成した「子育てわくわくMAP」を活用し福祉事務所、児童相談所など保育と密接に関わり |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・区役所や公立園との会議を定期的に開催し、地域の状況の把握や課題の共有を図っています。園の所属している自治会会長とは年度当初に顔合わせを行い、顔の見える関係に努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・青葉区の育児支援センターとして、地域貢献に関する活動を実施しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・理念や保育方針等を記載したカードを作成し、職員が携帯できるようにしています。年度末や年度当初に全体的な計画に基づいた内容を職員間で共有しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育スタッフの心得」の中に、人権保護やプライバシー保護についての姿勢が明記され、それを踏まえ、人権についての園内研修を行い、日頃の保育を振り返る機会を持っています。個人情報保護についても園内研修を行い、適切な知識や取り扱いについて学ぶ機会を持っています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・区役所のこども家庭支援課のフロアに入所に関するご案内を置いています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園に際し、「横浜市荏田保育園利用のご案内(重要事項説明書)」に基づき、内容の丁寧な説明および質疑応答の時間を設けています。補足資料の使用などわかりやすいように工夫がされています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所の利用が終了した後も、保育所として子どもや保護者等が相談できるように担当者や窓口を設置していますが、個人情報の観点から、書類の提供は難しい現状があるため、情報提供が必要な場合でも、保護者の同意が得られる場合のみ情報提供を行うこととしています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・毎日の日誌記載の中で、保育の振り返りを行い、子どもの様子さらには子どもが満足しているかについて担任間で話し合い、共有を図っています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の要綱に基づいた苦情対応が組織として行われています。重要事項説明書に苦情解決責任者、第三者委員の明記、仕組みについて記載し、周知しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 ・重要事項説明書に苦情解決責任者、第三者委員の明記、アンケート等仕組みについて記載し、周知しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の送迎時には、子どもの様子を伝えるとともに保護者の状況を把握するよう努めています。保護者が相談や意見を述べやすいように努めて声掛けをしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長が責任者となり、安全管理委員会を設置しています。安全管理委員会は月1回程度会議を持ち、園内の安全対策についての話し合いを行っています。必要に応じて、安全への取り組みの見直しを行っています。今年度はヒヤリハット事例の検証と大工道具や文房具の収納や取り扱いについて見直しを図っています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長が責任者として管理を行っています。看護師が毎日の園児の健康状態を把握しており、感染症対策についても職員に周知、指導を行っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時のマニュアル(保育所版)が策定され、災害時の対応体制等を定めています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・「全体的な計画」「年間指導計画」「保育スタッフの心得」のほか、各種計画や手順書を策定しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・「全体的な計画」をはじめとする各種計画については、年度末に検証・見直しが図られています。「保育スタッフの心得」や各マニュアルについては、変更事項が生じた時に、検証・見直しを行っています。検証・見直しの際は、乳幼児会議等を経て全体会議で検討する等、職員の意見が反映されやすい方法をとっています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。 |
【第三者評価結果:b】 ・指導計画策定の責任者は園長が担い、毎月のカリキュラム会議の中で、各クラスの指導計画の振り返りと評価、来月の指導計画について、職員で協議を図っています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画については月1回のカリキュラム会議で、当月の状況や課題などを全体で協議し、共有の場としています。必要に応じ見直し・修正を行っています。担任間では、日々の保育の中で子どもの様子を共有し、保育について検討を重ね実践に活かしています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・市が定めた様式によって、子どもの発達状況等を把握し記録がされています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・市の規定で子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する事項が定められ、それに従って業務を実施しています。園独自で定めていることとしては、日誌や連絡帳、引継ぎノート等保育室で記載するもの以外の書類は原則として事務室で使用すること、保管については鍵のかかる書庫で行うこと、個人情報のデータにはパスワードをかけること、FAX送信の際はダブルチェックを行うこと、カメラ使用時には持ち出し簿に記載すること等があり、マニュアルに記載しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針などの趣旨を踏まえ、更に育児支援センター園、ネットワーク事業事務局園としての役割を盛り込み作成されています。また、全体的な計画は、子どもの発達過程、子どもと家庭の状況や保育時間、地域の実態などを考慮して作成されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが心地よく過ごすことのできる環境の整備のため、温湿度計、加湿器、蚊取り空気清浄機を各クラスに設置し快適に生活できるようにしていることを確認しました。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入所面接であらかじめ子どもの発達の様子を把握するとともに、個人面談でも家庭環境を聞く機会をもっています。知り得た情報は一人ひとりの子どもの個人差を尊重した保育が行えるよう、会議やミーティングの場で情報共有をしています。特に、0歳児クラスでは一人ひとりの子どもに合わせたリズムで睡眠をとったり食事の形態にも配慮しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・一人ひとりの子どもの発達に合わせて年齢ごとにカリキュラムを立て無理なく基本的な生活習慣を身につけられるよう配慮しています。乳児は、一人ひとりの課題や配慮について個別に指導計画を立て保育しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・自主的・自発的に取り組みたいという子どもの気持ちを尊重して、それに応えられるようにしています。子どもの自発的な姿に合ったものかを定期的に検討し、おもちゃを入れ替えたり新しく購入するようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・乳児が長時間過ごすことに適した生活と遊びができるように、こまめな清掃や消毒で環境を衛生的に保っています。また、それぞれの月齢の子どもの発達や生活リズムにあわせ、畳のコーナー、床のスペース、テラスなどを活用して安全に過ごせるように工夫しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・それぞれの子どもの自分でしようとする気持ちを尊重し、保育士はそれを待てるよう時間と心に余裕をもって対応しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は、新入園児も多く集団経験のない子もいますが、安定を図れるよう個別にていねいに関わっています。玩具の用意やコーナーづくりをしながら個々や友だちとの遊びが充実できるようにし、無理なく集団への参加に広がっていくよう異年齢活動などを段階的に取り入れています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・障がいのある子どもが安心して生活できるように、床は2階保育室と園庭の行き来は階段で、バリアフリーではないものの、障がいのある子どもが安心して生活できるように、持ち物を扱いやすい場所に設定する、転倒しにくい椅子を使用するなどの工夫をしています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの保育時間を考慮し、授乳の時間や量、睡眠と活動のバランスなどに配慮した保育計画にもとづいた取り組みをしています。また、朝夕の時間帯はできるだけ家庭的でゆったりとした遊びをして過ごせる玩具を用意しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年間、月間の計画に就学を見通した事項(基本的生活習慣、文字や数字への興味など)を載せると共に、アプローチカリキュラムを作成し、知的好奇心を育み、自ら学ぶ環境を作ったり、自信をもって生活できることで安心して就学を迎えられるような保育を行っています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育者と子どもの健康管理」マニュアルに基づき、健康管理を行っています。子どもの表情、機嫌の良し悪し、を見たり、連絡帳、健康チェック表、家庭での様子について保護者からの伝達などから子どもの心身の状況を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 ・健診結果については、関係職員に周知されています。その後健康台帳に記録され、事務室に保管されています。職員はいつでも確認することができます。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・ミーティングでのメニューの確認、提供する際の調理担当者、配膳者、クラス内でのダブルチェックを徹底しています。食物アレルギー児への食事提供は、安全面を優先し、個別のテーブルやトレイを用意する、専用の台拭きにループをつけるなど、違いが分かりやすい工夫をしています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年間、月間の指導計画に食育の項目を設けています。また、食育の年間計画を作成し、取り組んでいます。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市では毎年、発育状況調査を行っており、献立の作成に生かされています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・送迎時に直接、保護者と会い、連絡事項を口頭で伝え合っているほか、乳児は連絡帳を用いて情報交換を行っている。幼児はクラスノートを用いて情報提供を行っています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・現在は感染症対策のため、テラスで子どもを受け入れていますが、一人ひとり、より丁寧な受け渡しに心掛けることにより、保護者とはより密接なコミュニケーションを図れるようになっています。また、ローテーション勤務になったことで、担任が保護者と会って話をする機会が多くなり、より密接なコミュニケーションにつながっています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・機嫌や食欲など、普段の子どもの様子を観察し、変化に気づけるように努めています。また、保護者との連携を大切にし、心配なことがあった場合は、保育所内で共有する場を設けています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・保育実践の振り返り(自己評価)は日々、月間、年間などあらゆる機会に行われています。保育日誌や指導計画に記載し、カリキュラム会議で話し合う時間をもっています。 |