横浜市金沢さくら保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
---|
【保育理念】 ・すべての子どもたちが、自分を「かけがえのない存在」と感じ、自信をもって生きていかれるような保育をめざす。 【保育方針】 ・いろいろな人との関わりの中で、安心感と信頼感をもって、今を生きる力と未来を創り出す力をはぐくむ。 |
【立地および施設の概要】 横浜市金沢さくら保育園は、京浜急行金沢文庫駅から徒歩7分のところにあり、近隣には、小学校、金沢区社会福祉協議会、地域ケアプラザがあります、1949年8月に開園し、周辺には川も流れており、子どもたちが近隣を散歩する際は、金沢海の公園や、金沢動物園、称名寺等、自然や文化財等にも恵まれた場所にあります。建物は鉄筋コンクリート2階建てで、1階は2~5歳児クラス、2階は0~1歳児クラスが使用しています。定員110名のところ107名が在籍しています。 【園の特徴】 子どもたちは、保育園での豊かな生活や遊び体験の中で、周囲の人々や友だちとのかかわりを心地よく感じたり、学んだりしながら成長しています。地域や保護者と共に、元気で生き生きと遊び、いのちや物を大切にし、仲間とともに育ち合えるような環境作りと子どもの最善の利益を尊重する保育を行っています。 金沢区内の育児支援センター園およびネットワーク構築事業園として、金沢区の育児支援やネットワーク構築の役割を担い、地域との繋がりを大切にした保育園運営を行なっています。また、地域の親子が園庭やホールで過ごし、園児や保育士等と自然に交流しながら、気軽に子育ての相談にも応じられる保育園です。 今年度、プロジェクトチームを中心に各種マニュアルを見直し、園独自のマニュアルを作成しました。園内研修でも活用し職員がそれぞれ同じ対応が取れるように努めています。 |
評価実施期間 | 2023/04/01(契約日) ~2024/01/30(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.保育の質の向上に向けた取組 今年度からカリキュラム会議では、ランダムに作ったグループごとに、各クラスの子どもの写真を見ながら、子どもの姿や子どもとの関わり方について職員間で語り合う機会を設けています。例えば、5歳児クラスの写真を見て、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」と照らし合わせて考えるなど、ドキュメンテーションを用いた保育カンファレンスを実施しています。 園内研修では、「大人の声、ことば」「大人の動き、行為」等につき、「これって大丈夫?」と題して、全職員が「あるある」を出し合いました。職員からは、「つい大きな声を出してしまった」「忙しいとき子どもをせかしてしまった」等、数多くの「あるある」が出され、職員は、自らの保育を振り返り、改善策を考えました。 園では各種会議や研修の場等を通じて、職員同士が話し合いながら、保育の質の向上に向け、全職員で取り組んでいます。 2.子どもと保護者満足の向上に向けた取組 日々の保育の中で子どもの表情や言動、関わり方等から、子どもの満足や納得しているかの確認と把握に努めています。また、ドキュメンテーション作成や保育日誌の保育状況の記載の際に、子どもの主体的な活動や遊びの状況、子ども同士の関わり方や援助の仕方等について、1日の保育の振り返りを行なっています。 保護者に対して、行事ごとや年度末に利用者満足度を確認するためのアンケートを実施し、結果については掲示で公表しています。行事の際は保護者に「ひとこと感想」カードを配付し、アプリでフィードバックしています。 登園時の職員の数が少ないのではという保護者の意見を受け、登園時間帯の職員体制を見直し、登園人数に応じて職員の人数を適切に配置するようにしました。また、子どもたちの日常の保育の様子をもっと知りたいという保護者からの希望で、幼児クラスのクラスノートをドキュメンテーションとして可視化するなど、子どもの満足にも繋がるような保護者満足度の向上に取り組んでいます。 3.子どもが自分でやろうとする気持ちに配慮した基本的な生活習慣の習得 職員は、基本的な生活習慣の習得にあたっては、子どもが自分でやろうとする気持ちを大切に強制せず、一人ひとりのペースや意志を尊重しながら身につけていけるように配慮しています。日常保育の中で絵本、紙芝居、パネルシアター、イラスト等で、箸の使い方や衣服の着脱、手洗い、排泄等、基本的生活習慣に興味が持てるようにしています。時間がかかっても自分でやろうとする気持ちに配慮し、職員が先回りしすぎないように、見守りも大切にしながら援助をしています。 保護者とは連絡帳や送迎時の会話等で情報交換を行ない、生活状況や生活リズムを考慮し、基本的生活習慣が身につくように援助しています。 ◇今後期待される点 1.ヒヤリハットの積極的な収集と活用による子どもの安全の確保 ヒヤリハットについては、毎日の昼ミーティングで報告し、ミーティングノートへ記録しています。各クラスに「ヒヤリハット報告書」はあるものの、ミーティングノートへの記載が主となっており、ヒヤリハットの収集や活用が不十分な状況にあります。事例の収集を積極的に行ない、要因分析の実施や改善策・再発防止策を迅速に講じるためにも、より分かりやすいヒヤリハットの記録の仕方について検討することが望まれます。 2.園情報をわかりやすく公表する工夫 横浜市のホームページの「えんさがしサポート☆よこはま保育」やワムネットの「ここdeサーチ」に園の基本情報を記載し、利用希望者に必要な情報を提供しています。さらに、子どもの活動や遊びの様子を写真で示すなど、具体的にわかりやすく公表する工夫が期待されます。 |
---|
横浜市金沢さくら保育園は平成30年度から5年ぶりの受審となりました。受審に向け第三者評価プロジェクトを立ち上げました。プロジェクトメンバーが中心となり、評価項目の一つ一つを少人数のクラス、職種等セクション毎に話し合いを進め保育を振り返り、取組事項を出し合い、プロジェクトで集約していきました。また、マニュアルや手順書等は細かく見直しを進め、保育の質向上のための取組は何なのか、職員、スタッフの保育に対する思いや大切にしていることを話し合い、共有する機会となりました。様々な職種、職位やポジションの異なる職員全体で意見を出し合うことで、園としての課題に気付き、マニュアルの改訂を実施し、職員スタッフで保育を見つめ直すことができました。 前回受審時から評価票が変わり、保育園運営及び実践の新たな項目をひとつずつ丁寧に振り返ることで、深く学ぶ機会となりました。今回良かったところは更により良いものとなるよう努め、課題点については真摯に受けとめ、改善に繋げてまいります。保護者の皆様に分かりやすく工夫して保育及び運営を発信していきたいと考えます。 お忙しい中、アンケートにご協力いただいた保護者の皆様に心より感謝申し上げます。皆様のご意見を踏まえ、職員スタッフ一同で、安心、安全な保育園運営、そして子どもたちの主体性を大切にした保育を実践していきたいと思います。また今回の第三者評価で、保育の聞き取りや観察を丁寧に行い評価に反映していただいた、ナルク神奈川福祉サービスの皆様にも心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 横浜市金沢さくら保育園 佐藤千恵 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・金沢さくら保育園の理念は、「すべての子ども達が自分を『かけがえのない存在』と感じ、自信をもって生きていかれるような保育を目指す」で、保育園としての使命や目指す方向、考え方がわかるものになっています。保育方針は、理念との整合性が確保されており、職員の行動規範となる具体的な内容になっています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市立保育所全体責任職会議、金沢区市立保育所責任職会議、金沢区公私立合同園長会に出席して、社会福祉事業全体の動向について把握分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市こども青少年局や金沢区こども家庭支援課と協議しながら、予算概要や毎月の入所児童数、育児支援実施数、会計年度任用職員充足率等から、経営課題をまとめています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市基本構想(長期ビジョン)」「横浜市中期4か年計画(中期ビジョン)」があります。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度始めに園長が「第2期横浜市子ども子育て支援事業計画」「金沢区運営方針」をもとに、園運営全般に関する重点推進課題・目標を定めた「行動計画・評価書」(MBO)を作成(金沢区に提出)しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の事業計画については、横浜市の方針、金沢区運営方針等をもとに、園長が「行動計画・評価書」を作成して職員に説明しています。全体的な計画、年間指導計画、月間指導計画、異年齢計画、行事計画、保健計画、食育計画等は、関係職員が立案し、職員会議で検討し、確認しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者や子どもに密接に関係ある事業計画については、年間行事計画を中心に、新入園児の保護者には入園前説明会、在園児の保護者には、資料配付で周知しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に基づき、年間指導計画、月間指導計画、週案、食育計画、保健計画、行事計画、異年齢計画を作成し、各指導計画には評価反省欄を設けて、定期的に実施状況の確認と振り返りを行ない、次期の計画につなげるPDCAサイクルにもとづいて、保育の質の向上に取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の自己評価や毎年度末に実施する保護者アンケートをもとに、「保育所の自己評価の結果について」として、年度の目標、今年度の課題、取組状況、保護者アンケート結果、次年度の課題・改善点をまとめ、園としての自己評価を行ない、保護者に公表しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は、金沢区運営方針や地域の特徴を生かした「行動計画・評価書」を作成し、子ども・青少年の育成、安心・安全な園運営、働きやすい職場環境、育児支援センター園としての役割等、保育所の経営・管理に関する方針と取組を明確にしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、社会福祉関係法令はもとより、「横浜市職員行動基準」「全国保育士会倫理綱領」等から、遵守すべき法令等を理解して遵守しています。横浜市職員服務規程に「利害関係を有する者との接触規制」が定められており、園長は、利害関係者との適正な関係を保持しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、園の保育の現状を把握するために、主任と連携をとり、日々積極的にクラスを巡回するよう心がけています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、効率的な事務や職員の残業を無くす方策等を常に考え、人事、労務、財務等の分析を行ない、運営の改善や業務の実効性を高めるようにしています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の「保育士人材育成ビジョン」や「保育士キャリアラダー」による福祉人材の確保と育成方針があり、計画的に人材確保や育成を行なっています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市人材育成ビジョン」「保育士人材育成ビジョン」による人事考課制度のもと、職員は、目標共有シートの作成やキャリア自己分析表(保育士の自己評価)の記入を行ない、園長がそれらにもとづき、年に3回面談を実施して、職務に対する成果や貢献度等を評価しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長や代行保育士が、職員の有給休暇の取得状況や時間外労働のデータを確認し、就業状況を把握しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市職員行動基準」に期待する職員像が明確にされており、「横浜市人材育成ビジョン」で、職位による役割が明確になっています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士の「キャリア自己分析表」の中に、専門能力向上のための取組(研修)という項目があり、保育所が必要とする職員の専門技術や専門資格を明示しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員の身に付けた実務能力・専門能力や過去の研修履歴が一覧になっている「キャリア自己分析表」を利用し、一人ひとりの研修の受講状況、資格の取得状況を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の受け入れに関しては、次世代の人材育成の機会と捉え、積極的に行なっています。実習生受け入れマニュアルを整備し、実習生の育成・研修に関する基本姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の公立保育園として、事業・財務等に関する情報は、横浜市のホームページで公開しています。園の概要等の詳細な情報は、横浜市のホームページから「えんさがしサポート☆よこはま保育」やワムネットの「ここdeサーチ」に移行して、確認することができます。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の事務、経理、契約等は金沢区との調整で、管理・運営を行なっています。園の予算は横浜市のシステムに入力して管理し、年度末には金沢区が、財務会計の精査を行なっています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市は「市立保育所の在り方に関する基本方針」の中で、市立保育所の果たすべき役割・機能の一つとして「地域の子育て支援の推進」を掲げ、基本的な考え方を文書化し、「全体的な計画」でも地域のかかわりについて明記しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「ボランティア・体験学習受け入れマニュアル」があり、受け入れ時の基本姿勢が明文化されています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・金沢区こども家庭支援課、横浜市こども青少年局、横浜市南部児童相談所、横浜市南部地域療育センター、各種病院等の地域の社会資源のリストを事務所に掲示しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、子育て支援連絡会や金沢区社会福祉協議会主催の地域連携会議、金沢区保育教育施設育児支援会議に参加し地域の福祉ニーズの把握に取り組んでいます。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・育児相談、園庭開放、ぴよとこホール(育児支援ルーム)の開放、交流保育、育児講座等、地域での子育てを支援する事業・活動を実施しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育理念で子どもを尊重した保育の実施について明示し、保育方針と保育姿勢に加え、園目標「・心と体が健康で意欲的に遊ぶ子ども ・心豊かで自分も友達も大切にできる子ども ・自分で考えて行動する子ども」を掲げています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・人権の配慮やプライバシー保護の規程があり、職員は「子どものプライバシー保護に関するチェックリスト」で定期的に確認しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針、保育の内容や特性等を記載した園のパンフレットを金沢区役所に置いています。また、「ここdeサーチ」等のサイトで情報提供をし、園のパンフレットを添付しているサイトもあります。金沢区のサイトでは園紹介の動画も見ることができます。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園説明会で「横浜市金沢さくら保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」を配付し、保育の開始や保育内容等についてわかりやすく説明しています。持ち物等については実物を提示しながら説明を行なっています。入園説明会後の個別面談では保護者の意向や子どもの成長発達状況を確認し、保育の開始や保育内容について話し合っています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転居等で保育所の変更を行なう場合は、個人情報保護の観点から引継ぎ文書は作成していません。転園にあたっては、保護者と園生活の状況を確認しあって、保護者に伝えてもらっています。転園先から問い合わせがあった場合は、基本的には保護者の同意を得て伝えています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の中で子どもの表情や言動、関わり方等から、子どもの満足や納得していることの把握に努めています。また、ドキュメンテーション作成や保育日誌の保育状況の記載の際に、1日の保育の振り返りを行なっています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情受付担当者は主任で解決責任者は園長です。保護者に配付している重要事項説明書に第三者委員2名の氏名・連絡先とともに、苦情解決の仕組みを図式化して明記しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は保護者に積極的に声をかけ、要望等の意見を伝えやすい関係構築に努め、保護者の意見・要望は、連絡帳や個人面談、送迎時の会話で聞いています。また、クラス懇談会でもいつでもどの職員でも相談を受けることができることを伝えています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者から相談・意見・要望を受けた際の記録の方法や報告手順、対応策の検討等については、「ご意見・ご要望の解決のための手順書」に記載し、年度別に苦情の申し出から対応までの記録をしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長としています。園内に防災・防犯プロジェクトチームを設置し、施設内の安全点検、事故防止に取り組んでいます。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「感染症ガイドライン(厚生労働省)」および、横浜市作成の「保育園医の手引き」をもとに作成したマニュアルがあり、園が「排便処理」等の手順書を作成し、ファイルは各クラス、事務所に置いています。嘔吐処理セットも各保育室などに置いています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「金沢区防災計画」、「金沢区保育・教育施設班活動マニュアル」があり、園の防災組織図を作成しています。毎月、地震や火災の対応訓練を行なっています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育の水準・内容を一定に保つための標準的な実施方法を明文化したものとして、「保育マニュアル」、各種対応マニュアル、手順書等を文書化しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各種マニュアル・手順書の見直しは毎年、年度末までに行ない、変更する場合は職員会議で確認し、周知しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時の提出書類と保護者面談で状況を聞き取るなど適切なアセスメントが実施されています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画、週案を作成しています。各計画には自己評価欄を設け、年間指導計画は四半期ごと、月間指導計画は月ごと、週案は毎週、毎日の保育は保育日誌で振り返りを行ない、次期の計画につなげる仕組みになっています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの発達状況や生活状況は、児童票、経過記録、児童健康台帳、乳児用連絡票兼個人記録等に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市個人情報の保護に関する条例」「横浜市個人情報の取り扱い基本ルール」をもとにマニュアルを整備し、子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する規定を定めています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童福祉法、子ども・子育て支援法等の趣旨をとらえ、保育所保育指針に基づき、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを中心に作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内ではエアコン、扇風機、空気清浄機、CO2測定器等を利用し適切な状態を保持しています。ドア開閉の音がしないよう、また指挟み防止に扉にクッション素材を付けています。楽器、音楽CDの音、職員の声の大きさ、トーンに配慮しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前に保護者から提出された書類や、入園前個人面談時の記録で、家庭環境や、子ども一人ひとりの状況、個人差を把握しています。子どもの生活のリズムは、連絡帳、保護者との送迎時の会話からも把握しています。0~2歳児クラスは個別指導計画を作成しています。3~5歳児についても、個人差や発達過程を考慮し、月間指導計画に個別配慮の記載欄を設けています。特に配慮が必要な場合には、個別指導計画を作成しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達、年齢に合わせて、基本的生活習慣が身につくように援助しています。着替えや手洗い等の基本的習慣については職員が言葉かけしながら一緒に行ない、自分でできたときは十分にほめて自信が持てるようにしています。また、生活習慣が自然に身につくように子どもの動きに配慮した環境設定を行なっています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが主体的に遊んだり、生活できるように保育室、園庭、2階テラス、共有部分等の環境を整備しています。室内では、おもちゃ、素材、教材、絵本等が安全面に配慮しながら、取り出しやすい場所、手の届く高さに準備しています。雨の日や気温が高い日はホールに大型遊具や巧技台、鉄棒等を準備し体を使った遊びができるようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児が長時間安心して過ごせるように、活動、食事、着替え、睡眠の場所を設定しています。子ども一人ひとりの生活リズムを把握し、様子を見ながら個別に対応し、スキンシップや声かけを大切にして個別にゆったり関わり、子どもと職員が愛着関係を築けるようにしています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの気持ち、思いを受け止め、自分でしようとする気持ちを尊重し、職員が先回りしないようにしています。子どもが分かりやすいように、マークやシール等を利用して、収納場所や、位置等が把握できるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は、集団遊びを取り入れながら、興味関心のある活動に取り組めるような環境を整え、友だちと関わる中で自分の気持ちを伝えられるようにしたり、集団生活の楽しさを味わえるように配慮をしています。子どもがやりたいことを言葉で引き出せるように言葉かけを行ない、友だちと関わりながら遊びを展開できるように援助しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・障がいのある子どもを受け入れる際は可能な限り環境を工夫して子どもの特性に応じて環境を整備しています。子どもの状況や発達過程に合わせて養護・教育5領域ごとの子どもの様子、配慮及び援助を記載した個別支援計画を作成しています。時計の数字にマークを付けたり、絵カードを利用するなど理解しやすい伝え方を工夫しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画に「長時間にわたる保育」の項目があり、1日を通しての保育の連続性に配慮し、子ども主体の計画性を持った取組を行なっています。乳児クラスは受け入れ時に起床、朝食、授乳時間を把握し、1日の生活を見通して、連続性に配慮しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・幼児期の終わりまでに育ってほしい姿10項目を念頭に置いて、就学を意識した5歳児後半のカリキュラム(アプローチカリキュラム)を作成して保育をしています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「健康管理に関するマニュアル」があり、担任が朝の健康チェックを丁寧に行ない、乳児は個人連絡票、幼児は体温表に当日の体温等を記載して子どもの体調を把握しています。子どもの体調変化やケガ等があった場合は、必要に応じて保護者に連絡を入れ、お迎え時に保護者に伝え、翌日に家庭での様子を確認しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・定期的な健康診断・歯科健診の結果は、児童健康台帳、歯科健診票に記載しています。必要な情報はミーティングや会議で職員に周知をしています。当日欠席児は後日嘱託医の所で健診を受けられるよう健診用紙を渡しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患のある子どもに対して、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに園のマニュアルに沿って対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育年間計画を作成し、年齢ごとのねらいを作成し、各クラスの年間・月間指導計画にも食育の欄を設け、食育の取組を行ない、きゅうり、ピーマン、カブ、オクラ等を栽培しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況、特に歯の生え変わりの時期や体調等によって、食事の量や食材の切り方を調整しています。離乳食の提供は、発達に応じて形状の確認(0歳児)や刻み(1歳児)の対応をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児クラスは個別の個人連絡票で詳細に子どもの様子を記載し、保護者に伝えています。3~5歳児クラスについては、毎日クラスの活動をドキュメンテーション方式で写真とコメントでわかりやすく伝えています。園だよりでも写真を使って活動の内容を伝えています。送迎時には、必ず保護者と直接顔を合わせる機会を設けて、家庭での様子を尋ねたり、園でのその日の子どもの様子を伝えたりして情報を交換しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人連絡票やドキュメンテーションを作成し、日々の保育の情報を伝え、送迎時には必ず挨拶をしてその日のエピソードを伝えてコミュニケーションを取り、保護者との信頼関係を築くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎時の保護者の様子や保育中も含めた子どもの顔色、言葉、態度等について目配りしています。午睡前の着替えやおむつ交換の際に、原因の分からないアザやケガ、やけど等がある場合には確認をして、状況に応じて写真を撮っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・職員は、ミーティング、カリキュラム会議、職員会議等で子どもの様子を話し合い、日々の保育の実践の振り返りをしています。月間指導計画、日案には、自己評価(振り返り)欄があり、各担任が自らの保育実践について振り返りを行なっています。 |