社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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横浜市美しが丘保育園

2023年12月27日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 横浜サステナビリティ研究センター有限責任事業組合

② 施設・事業所情報
名称 横浜市美しが丘保育園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 111(99) 名
所在地 225-0002
横浜市青葉区美しが丘2-2-1
TEL 045-901-7190 ホームページ
【施設・事業所の概要】
開設年月日 1974年07月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 横浜市
職員数
常勤職員:20 名
非常勤職員:32 名
専門職員
保育士:40 名
幼稚園教諭:20 名
調理員:6 名
調理師:2 名
栄養士:1 名
ネットワーク担当:1 名
事務員:1 名
子育て支援担当:3 名
施設・設備の概要
保育室7室、遊戯室、事務室、休憩室:
厨房・調乳室 各1室、トイレ5か所:
園庭、プール、ビオトープ:

③ 理念・基本方針
【保育理念】
触れ合う・見つめ合う・語り合う・育ち合う保育園
  ~未来を担う子どもたちの健やかな成長を願って~
【保育方針】
人との触れ合いや遊びを通して健やかに育ち合う保育
【園目標】
・じょうぶな身体、元気な子
 ・自分で考え、行動する子
 ・自分を愛し、人を愛せる子
 ・心豊かにあそぶ子
【保育姿勢】
・健康で心豊かに育つように、保護者と地域と協力して保育をすすめていきます。
 ・一人ひとりのこどもの姿を大切に受け止めながら、くつろいだ雰囲気の中で安心して園生活が送れるように配慮します。
 ・多くの経験を積み重ねていくので、いろいろな友だちと共に育ち合い心に響く保育をめざします。
 ・発達に即した自立を促します。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
【立地および施設の概況】
 ・横浜市美しが丘保育園は、東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩約5分の住宅街にあり、美しが丘第5公園に隣接しています。近隣には大小さまざまな公園が多くあります。園舎は鉄筋コンクリート造2階建てで、1階には4歳児と5歳児の保育室及び一時保育専用保育室があり、2階には0歳児から3歳児の保育室及びホールがあります。定員は0歳児から5歳児までの111名で現在は99名が在籍している大型保育園です。南側は道路に面して開けており日当たりがよく、道路を挟んで田園都市線が通ります。たまプラーザ駅が近いこともあり頻繁に電車の行き来はあるものの、スピードが緩やかなため保育に支障をきたすことはなく、電車の往来は子どもの楽しみになっています。園への出入りと入退室は24時間録画可能な防犯カメラを4カ所に設置しており、事務室のモニターでも確認できます。
【園の特徴】
・横浜市美しが丘保育園は、1974年に開設され、古くから地域に見守られてきた歴史があり、地域自治会や近隣小学校との交流も盛んに行われています。
青葉区の育児支援センター園として育児支援専任保育士が配置され、園庭開放や交流保育、育児講座、育児相談等を実施しています。また、ネットワーク事務局園として専任保育士が青葉区内の保育・教育施設の連携の要を担い、園児の交流や子育て支援に関するイベント及び職員研修等の企画・実施をし、地域の保育の質の向上のための取り組みや繋ぐ役割を行っています。社会的にコロナ流行時には子育て支援の発信ツールとして、YouTube「なしかちゃんねる」とInstagram「おかわりなしかちゃんねる」を青葉区こども家庭支援課と区内公立園4園の職員で立ち上げました。
育児支援専任保育士を中心として、地域親子の高いニーズに応えています。また一時保育も多くの利用があります。
・一人ひとりの子どもの気持ちや意欲を大切に、主体的に生活や遊びを行うように心がけています。保育士や様々な人と関わる心地よさを感じながら生き生きと生活できるように保育を行っています。昨年度から子どもの身体づくりに力を入れて取り組んでいます。体幹やバランスを育てる活動をどのように実践していくのかをプロジェクトを中心に職員間で考え、特に今年度は散歩に出かける時にはねらいを持って活動しています。例えば、階段、坂道、でこぼこ道を歩いてバランス感覚を養い姿勢の保持を図っています。様々なバランス遊具も揃えて年齢に合わせて遊びに取り入れています。またわらべうた遊びやピアノの音に合わせてのびのびと身体を動かすリズム遊びも年齢に合わせて積極的に取り入れています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/04/01(契約日) ~2023/12/21(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 3 回(2018年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇特長や今後期待される点    
(1)共通評価における特長
 公立保育園として保育に関する多くの行政指針を基盤としつつ、当園の理念・方針が着実に遂行されています。
 保育人材に関しては、保育業務を隅々まで熟知した保育士、プロジェクト要員募集に自らエントリーする積極的な保育士などの職員・スタッフを園長が統括し、高度な専門的能力を備えた集団を組織していることがうかがえます。
 YouTubeやInstagram、様々な情報サイトを活用して、利用者、子育て世帯・地域住民、幼保学生・求職者など、幅広い対象者に向けて情報発信を図っています。
 組織的に保育の質の向上に向けて取り組んでおり、課題の改善策を次年度の目標として設定し、その達成に向けて編成されたプロジェクトチームが中心となって、組織全体で計画的にPDCAサイクルを実行しています。
(2)内容評価における特長
 同行した芋ほりでは、出発前に園児が目をキラキラ輝かせて芋ほりに行くのを今か今かと楽しみにしている姿や、畑で土を一生懸命掘り進める姿、虫に触って観察している姿、芋を掘り当て大声で周囲に報告する姿等、子どもたちの豊かな表情・表現が見られました。本イベントは保護者会との連携により開催しており、参加する保護者も多く、園と園児と保護者が一体となってイベントを楽しんでいました。
 また、食事(昼食・おやつ)に同席した際は、子どもたちが美味しそうに夢中で食べている姿、完食やおかわりしている姿が多く見られました。実際に豊富な食材が使われた美味しい食事で、もっと食べたいな、明日の献立は何かな、と思わせるものでした。アレルギー対応が必要な子どもが安心して食事ができる体制や、個別対応が必要な子どもには少しでも食事に意欲が出るように量や盛り方を工夫している様子、下膳の際に食事が残っている子に対してはその理由を優しく聞き取る様子を確認し、職員全員が子どもの一食一食を大事に過ごしていることがうかがえました。
(3)今後期待される点
 毎年、様々なプロジェクト(お散歩マップ、ハザードマップ、室内環境、第三者評価対応)を立ち上げ、保育スキルの向上や、経験・考えの共有を積極的に行っており、職員の意識の高さがうかがえます。その一方で、業務量が多くかつ緊張感がとても高く、休憩時間が確保しづらい、休暇が取りづらい等の意見もあります。今後は、職員が休憩や休暇を取りやすくし、よりリラックスした状態で保育にあたれるようになるとさらに保育環境の向上につながるでしょう。
 保育所の書類(ファイル類)はすべて重要ですが、中でも業務日誌やカンファレンス日誌は、育児ノウハウ、歴史、事実等が記録された第一級の書類です。その重要性に即して、名称、体裁、書式、ファイリング、保存・保管方法等に留意した扱いが望まれます。また、ICT(情報通信技術)を活用し、職員の手書きにより分散している情報の集約化・共有化、職員の負担軽減を図るとよいでしょう。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 美しが丘保育園は平成24年度、31年度に続き、今回三回目の第三者評価を受審しました。「現在の美しが丘保育園の保育をしっかりと振り返り、保育の質の向上に取り組みたい」という思いを全職員共通認識のもとに計画的に取り組んできました。

 昨年度から職員一人一人が評価項目を読み込み、自己評価を行いました。職員からは様々な意見や疑問が出され、その思いや考えを出し合い話し合い意見交換をすることで、美しが丘保育園の保育についての認識が深まりました。子ども達にとって必要なことは何か、私たちが行わなければならないことは何か、そして美しが丘保育園の良さや地域での役割、何を見直したら良いのか…保育の原点に返って考え取り組むことができました。

 今回の第三者評価受審で、組織的な保育への取り組みや組織全体での計画的なPDCAサイクル、子ども達が伸びやかに過ごせる保育、センター園として役割を高く評価して頂いたことや、保護者アンケートの満足度が高かったことは、職員にとって大きな励みとなりました。
 今後期待される点としてご指摘頂いた、職員の緊張感を緩和できる休憩環境や業務の効率化、ICTの活用による負担軽減等については、子ども青少年局や青葉区こども家庭支援課と共に取り組んでいきたいと思います。

 最後に第三者評価受審に際し、お忙しい中アンケートにご協力して頂いた保護者の皆さま、ご尽力頂いた評価機関の皆さまに心より感謝申し上げます。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」「園だより(にこにこだより)」、ホームページ、情報サイト「働くママ応援し隊」「えんさがしサポート★よこはま保育」、保育園業務支援システム「コドモン」、玄関内外掲示、当評価機関が実施した「アンケート調査分析結果報告書」(令和5年10月)、ヒアリング
【確認した点】
・理念・基本方針の玄関内外の掲示、Web、各情報サイトの掲載を確認した。
【評価した点】
・基本方針等を記載した名刺サイズの表を職員全員に配布して、常時基本方針を確認できるように工夫している。
【参考意見】
・当評価機関が実施した「利用者アンケート」によると、理念・基本方針の認知度が71%とやや低かった。保護者の関心が保育運営の実態にあるためとも考えられるが、理念・基本保方針は基盤事項であるので、保護者懇談会で直接語りかけることを望む。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「第四期横浜市地域福祉保健計画(横浜市健康福祉局福祉保健課)」「保育所・横浜保育室設置数・在籍児童及び待機児童(横浜市政策局総務部情報課)」「青葉区地域福祉保健計画」「青葉区地域子育て拠点ラフール」「青葉区子育てネットワーク地区分析シート」、「ヒアリング」
【確認した点】
・掲載諸資料の採用によって、各種福祉事業の動向の把握を実施していることを確認した。
【評価した点】
・園長が「青葉区の子育てネットワーク地区分析シート」をもとにしたエリア別の保育についての話し合いに参加し、地域の子育て支援に関わる支援者と地域の保育ニーズについての意見交換も行っている。
・子育てに関する資料を広く考察し、地域の活動に園長・ネットワーク専任保育士・育児支援専任保育士を中心に多くの保育士が積極的に参加している。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和4年度末会議議題」
【確認した点】
・令和4年度 年度末会議で職員が課題の検討を実施していることを確認した。
【評価した点】
・年度末に保育所の自己評価を行う中で、「子どもの体作りを大切にした保育」と「保護者への発信方法」を課題として明確化した。また地域課題として子育て世帯が多い地域がら「子育て支援」を課題とした。
・保育運営に関する課題について、公立4園長との検討会や青葉区こども家庭支援課との連携により情報共有すると共に、職員会議や年12回開催のスタッフ会議で周知を行っている。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「市立保育所のあり方に関する基本方針(横浜市こども青少年局)」「市立保育所の果たすべき役割・機能」「第2期横浜市子ども・子育て支援計画中9つの基本施策」、ヒアリング
【確認した点】
・横浜市は、横浜市公立保育所の中・長期ビジョンとして「市立保育所のあり方に関する基本方針」を策定し、「市立保育所の果たすべき役割・機能」を明記している。
・基本方針に基づき「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、推進する9つの基本政策を掲げると共に、こども青少年局が市立保育所として取組むべき中期の事業計画を策定している。
【評価した点】
・横浜市の定める基本方針及び基本政策に沿って、当園の中・短期計画を策定している。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」「全体的な計画」「年間指導計画」、ヒアリング
【確認した点】
・横浜市こども青少年局運営方針の「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」をもとに単年度の「全体的な計画」を策定し、年齢ごと、季節ごとにブレークダウンした具体的な「年間指導計画」を策定している。
【評価した点】
・当園は令和2年度に横浜市こども青少年局運営方針として「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」をもとに、青葉区のニーズを把握した上で事業計画として単年度の「全体的な計画」を策定している。
・保育計画の他に行事、保健、食育、異年齢交流、避難訓練(火災・地震・不審者対応)、地域育児支援などの各計画を策定し、具体的実施事項を定めて実施状況の評価が行える内容になっている。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「令和4年 年度末会議議題」「担当者会議ノート」「職員会議ノート」「プロジェクト年間計画」、ヒアリング
【確認した点】
・行事や食育、避難訓練などの計画は、担当者会議や職員会議で職員から出た意見を反映させている。
・地域子育て支援関係の計画(交流保育、育児講座、YouTubeチャンネル「なしかちゃんねる」やInstagram「おかわりなしかちゃんねる」等のSNSでの配信)は「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」に基づき地域性を踏まえてプロジェクトチームを中心に策定し、職員会議で周知を行っている。
【評価した点】
・「全体的な計画」は、年齢別の「ねらい及び内容と食育の内容」の大項目と、研修計画、防災等の行事計画の項目をもってそれぞれ詳細に構成され、各年度の継続性を確認できる。
・「全体的な計画」に沿った保育を実践後に年度末には、参加者の発議や振り返りの意見をもとに評価を行い、内容の見直しや次年度の計画への反映を行っている。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」「令和5年度美しが丘保育園年間行事予定」、当評価機関が実施した「アンケート調査分析結果報告書」(令和5年10月)、保育園業務支援システム「コドモン」、園内掲示、ヒアリング
【確認した点】
・年度の全体的な計画や行事予定、保育方針やその年度の変更点などを園長より保護者にクラス懇談会で5月中に具体的に説明し、園内でも掲示をしている。
・保護者への保育園業務支援システム「コドモン」の資料室に「全体的な計画」を格納して開示している。
【参考意見】
・当評価機関が実施した利用者アンケートによると、事業計画の認知度は29%と低い。計画を知らなくても園に任せて安心という心理の結果とも推察できる。細部にわたる重要事項なのでOHP等視覚用機材を使用した保護者への説明が考えられる。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「年間指導計画書(令和4・5年度)」「令和4年度保育所の自己評価の結果について」「2022年度園内研修計画(プロジェクト)」「プロジェクト年間計画」、ヒアリング
【確認した点】
・「全体的な計画」の振り返りと改善点を記録し、年度末に検証を行い次年度の計画に反映させている。
・「指導計画」には担当保育士の「自己評価記入欄」があり、子どもの様子・職員の関わり方などを職員自身も振り返れる。
・毎月のカリキュラム会議、乳幼児会議、クラス会議で保育の内容についての話し合いを行っている。
・保育所の自己評価を年度末に保護者に向けて開示するため、プロジェクトチームを中心に、保護者アンケートの結果や年間を通して課題となっていた事項の分析・検討を行っている。
【評価した点】
・組織的にPDCAサイクルに基づく保育の質の向上への取組を実施している。
・プロジェクトチームの編成が、割り当てでなく職員・スタッフが自分の意志で参加するエントリー方式である。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和4年度保育所の自己評価の結果について」、現場確認、ヒアリング
【確認した点】
・横浜市公立保育所の共通様式の「保育所の自己評価の結果について」に基づいて「今年度の課題」「取組状況」「保護者アンケートより」「次年度の課題・改善点」の各項目を記載した「令和4年度保育所の自己評価の結果について」を作成し園内掲示を行った(R5.3.20~24)。
【評価した点】
・課題の改善策は次年度の取組目標として取り上げ、課題対応のためのプロジェクトチームを立ち上げて検討している。
・各プロジェクトでは、正規職員のみならず会計年度任用職月額職員・会計年度任用職日額職員を含めて学んでいる。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「園長業務内容一覧(昇任時研修)」「保育所責任職業務の手引・引継」、ヒアリング
【確認した点】
・園長は青葉区運営方針や統括園長の年度の行動計画に従い、「行動計画・評価書」を作成し、運営方針を職員に示している。
・「保育・教育施設班活動マニュアル」で園長不在時の災害発生時の指揮体制は園長代行保育士(主任)へと権限委譲を規定している。
【評価した点】
・事務所内に役割分担や責任を明示した園内防災組織をラミネート表装して掲示している。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市職員行動基準」「横浜市職員服務規程」「横浜市責任職法令関係研修」「個人情報保護研修」、ヒアリング
【確認した点】
・園長は、横浜市責任職が受けるべき法令関係研修を受講し、利害関係者と公正な対応を行っている。
【評価した点】
・「横浜市職員服務規程」に規程された職員の遵守すべき法令を職員の入職時に周知すると共に、不正や不適切を題材とした不祥事防止研修、コンプライアンス研修やマニュアルを活用した個人情報保護研修を毎年職員全員を対象に行っている。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「プロジェクト年間計画(令和4年度・5年度)」「よりよい保育のためのチェックリスト(人権擁護のために)の研修動画(こども青少年局保育教育運営課)」、ヒアリング
【確認した点】
・園長は園の自己評価を行い課題や改善点を洗い出し、プロジェクトチームを立ち上げて計画的に改善に取り組んでいる。
・園長は職員の目標共有シート作成時の具体的目標を設定し年度途中では達成に向けての助言を行っている。
【評価した点】
・園長は全職員が子どもの人権に配慮できるよう「よりよい保育のためのチェックリスト(人権擁護のために)」の研修動画を使用し周知を図っている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】現場確認、ヒアリング
【確認した点】
・園長は、市で実施する健康診断や腰痛・肩頸腕症状健康診断・ストレスチェックへの受診を職員に積極的に勧めている。
・園長は狭隘な事務所内での働きやすい机の配置を職員と話し合って実施した。
・園内の共有ネットワークや在園児の入退出記録を保育園業務支援システム「コドモン」を利用することにより職員の事務の負担軽減を図っている。
【評価した点】
・園舎は築50年経ち、休憩室の規模が現在の職員人数に見合わないため、休憩場所の確保のために保育室の午睡の空き時間を休憩場所として活用している。また、男性職員は倉庫内を活用するなど工夫を凝らしている。
・調理室の香りが外部に漏れていないので、ダクトの掃除が行き届き、調理室の換気が良好に保たれていると推測できる。また、給食の形態、味付け、分量、アレルギー、異物混入等確認するため、園長が検食を行っている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市人材育成ビジョン」「青葉区令和4年度 実施研修リスト」、ヒアリング
【確認した点】
・人材育成は「横浜市人材育成ビジョン」により実施し、正規職員の採用は横浜市で一括して計画的に実施している。
【評価した点】
・保育士の専門能力を向上させるため、保育士職員全員が保育士キャリアラダーを活用し、職位に応じた研修を受講している。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市人材育成ビジョン」「人材育成の仕組み/各種研修計画」「目標共有シート」、ヒアリング
・職位ごとに求められる職員の役割は「横浜市人材育成ビジョン」により、また人事考課は横浜市の人事考課制度の評価基準に基づいており、職員にも周知されている。
【評価した点】
・年度初めに園長が面談を行ったうえ職員は「目標共有シート」に具体的な取組目標を設定し、園長と共通認識を持って業務に取り組むことで人材育成を実施している。
・横浜市では人材育成の仕組みとして保育士版のキャリアラダー制度があり、3段階内の職位によって専門能力向上が図れている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「年間予定表」「労働安全衛生委員会運営規程」、ヒアリング
【確認した点】
・休暇の取得、シフトの調整は担当職員が申出に応じて行い、園長が承認をしている。
・当施設では安全衛生委員会が組織され、2か月に1度産業医による職場環境の確認と共に講話受講をはじめ安全衛生の推進会議を開催している。
【評価した点】
・休暇取得等のワークライフバランス実現のため、職員の申出に応じて担当職員が調整を行い、園長が決済している。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市人材育成ビジョン」「横浜市保育士分野人材育成ビジョン」「目標共有シート」、ヒアリング
【確認した点】
・職員は、年度初めに園長と面談を行い、その年度の「目標共有シート」を用いて業務目標や具体的取組事項、達成時期、能力開発目標を設定している。
【評価した点】
・園長は職員が「目標共有シート」に設定した目標について、設定時のみではなく中間期、振り返り時に面談を行い、年度途中でも目標の進捗状況や進め方を確認し、進捗が芳しくない項目について具体的な取り組み方などをアドバイスしている。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市人材教育ビジョン」「働くママ応援し隊」「園だより(にこにこだより)令和5年4月」「人材育成の仕組み/研修体系/保育士資格取得に向けた講座の受講制度(こども青少年局保育・教育支援課)」「令和4年度情報セキュリティ・個人情報月次研修」「令和4年度及び5年度青葉区保育資源ネットワーク構築事業研修」、ヒアリング
【確認した点】
・保育・教育方針や今年度の目標の中に、「安全で安定した園生活の支援」「心にひびく多くの体験」をはじめ、保育士が支援しようとしている事柄に「期待する職員像」が現れている。
【評価した点】
・令和4年度の個人情報月次研修は全員参加(29名)、青葉区保育資源ネットワーク構築事業研修延べ51名参加、他にこども青少年局の「令和4年度実施研修」にも職員が参加した。
・プロジェクトチームを編成する園内研修において、保育の質の向上のために正規職員のみではなく会計年度任用職員も参加して学んでいる。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「研修申込ファイル」「キャリア自己分析表」、ヒアリング
【確認した点】
・園長は、職員の実務能力・専門能力・受講した研修などを記入した「キャリア自己分析表」や日常の保育、個人面談の中で、職員の知識・技術水準・専門性の水準を把握している。
【評価した点】
・新人職員への指導や疑問・相談に応えるトレーナー制度があり、担当者を決めて園長と共に適切に対応している。
・研修案内はミーティングで周知を行い職員全員が閲覧できるように事務所の所定の場所に置いている。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「美しが丘保育園実習のしおり」「実習生・ボランティア受入れマニュアル」「実習協定書」「令和5年度実習者指導者研修開催要領」、ヒアリング
【確認した点】
・当園作成の「実習のしおり」には受入方針を、「実習生・ボランティア受入れマニュアル」には、受入窓口・子どもや保護者への事前説明、オリエンテーション実施方法などを規定している。
・学校側とは協定書・誓約書等を交わし、実習担当教員の訪問を受けて意見交換を行っている。
・当園では、園の行事や子どもの様子に影響が出ないように調整しつつ、いつでも保育実習生を受入可能としている。
・令和4年度は7名の実習生を受入れた。令和5年度は4名を受入れ予定である。
【評価した点】
・横浜市の「実習生指導者研修」を受講して保育専門職育成のノウハウを学んだ職員が実習指導を担当し、園長と主任が実習状況を見守る、手厚い体制をとっている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」「利用契約書」「令和4年度保育所の自己評価の結果について(R5.3.20)」、横浜市ホームページ、WAMNET(独立行政法人福祉医療機構福祉サービス第三者評価情報)、アプリ「えんみっけ」
【確認した点】
・横浜市ホームページや外部情報サイトにて施設の情報、第三者評価結果を公開している。
【評価した点】
・従来横浜市ホームページで情報公開していたが、今年度から外部情報サイト「えんみっけ」での情報公開を始め、複数媒体を活用して広く情報発信に努めている。
・資料「令和4年度保育所の自己評価の結果について」にて、保育方針や園目標、課題、取組状況、保護者アンケートの結果、当園での課題・改善点等を記載して、園内に掲示して公表している。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和5年度市立保育園の一般指導監査結果について(通知)(R5.9.28)」、横浜市ホームページ、ヒアリング
【確認した点】
・施設の事務、経理、取引、契約等は、横浜市の所管課により、厳正な規程のもとに行っている。
【評価した点】
・横浜市こども青少年局の担当職員が実際に来園して指導監査を年1回実施し(令和5年6月実施済)、保育所の概況・職員の配置等・施設運営・児童の処遇等について文書・現場確認を行っている。給食、SIDSチェック、事故対応、お散歩マップ、食育、おむつ交換等のアドバイスを受け、職員に周知して確認・対応して改善している。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「よこはまの保育」、横浜市青葉区ホームページ、青葉区子育て情報発信アプリ「Aonico」、ヒアリング
【確認した点】
・ホームページやアプリ「Aonico」にて地域資源や育児情報支援情報を発信している。
・コロナ禍で一時中止していた施設開放を月1回の開催で再開した(R5.7.31~)。
【評価した点】
・横浜市が保育の質の向上と地域の子育て支援充実のために市立保育園を活用した保育資源ネットワークの構築「ネットワーク事業」を推進するうえで、保育資源間の連携推進及び地域のセーフティネットの役割を果たすため、当園は「ネットワーク事務局園」に指定されている。近隣の保育・教育施設と子育てネットワーク会議を年4回行い、地域の社会資源を活用するために中心的な役割を果たしている。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「実習生受入れマニュアル」「美しが丘保育園でボランティアをする皆様へ」「ボランティアサークルの感想ノート」、情報サイト「えんさがしサポート★よこはま保育」、ヒアリング
【確認した点】
・実習生・ボランティア等の受入れについてのマニュアルにて、登録手続、事前オリエンテーション、守秘義務規程等を記載して明文化している。
・近隣大学生のボランティアサークルを受入れている(令和5年度9月~)。
【評価した点】
・情報サイト「えんさがしサポート★よこはま保育」にて施設情報・見学情報など園の基本姿勢を記載し、SNS活用による情報発信に努めている。
【参考意見】
・実習生・ボランティアから守秘義務に関する誓約書に同意のサインをもらい、情報漏洩防止に努めるとよい。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「連絡先一覧のファイル」「子育てネットワーク連絡会 議事録(R5.5.12)」、ヒアリング
【確認した点】
・青葉区こども家庭支援課、横浜市地域療養センターあおば、横浜市北部児童相談所、保健所、病院等を記載した連絡先一覧表を作成し、迅速に連絡できる体制である。
【評価した点】
・園長、育児支援担当保育士は必要に応じて、子育てネットワーク連絡会(全体会・地域別会議)に出席して民間保育園や子育て支援拠点・民生委員等との情報共有に努めている。
・配慮を要する子どもの対応について、療育センターからアドバイスを受けて職員間で共有している。
・虐待等が疑われる子どもへの対応のため青葉区こども家庭支援課の権利擁護担当等と連携している。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和5年度青葉区市立保育園育児支援事業のご案内」「2023年育児支援事業年間予定表」「青葉区 子育て支援ネットワーク連絡会会議資料(R5.5.12)」、青葉区子育て情報発信アプリ「Aonico」、YouTubeチャンネル「なしかちゃんねる」、Instagram「おかわりなしかちゃんねる」、ヒアリング
【確認した点】
・地域に対しての子育て支援事業として、園庭開放・一時保育・育児講座・交流保育・給食体験、育児相談を実施している。
・地域の福祉ニーズを把握するため、青葉区の子育て支援ネットワーク連絡会に参加し、保健師や子育て支援拠点の担当者、児童委員などと意見交換・ニーズの共有に努めている。
【評価した点】
・コロナ禍で対面での子育て支援が難しくなったことを受け、横浜市青葉区こども家庭支援課から発信するYouTubeチャンネル「なしかちゃんねる」にて、園舎内の様子や育児支援事業を紹介する動画を作成・配信している。加えて、Instagram「おかわりなしかちゃんねる」にて情報配信し、多様なニーズ対応のために複数媒体による配信に努めている。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和4年度子育てネットワーク地区分析シート」、チラシ「青空おでかけパーク」「スマイル通信」、ヒアリング
【確認した点】
・対面の子育て支援イベント(Aonicoひろば)を4年振りに再開した(R5.8.4)。
・「青空おでかけパーク」を公園愛護会と協力しながら実施している。
・たまプラーザ地域ケアプラザ主催の「スマイル♡ファミリー」にエリアの保育・教育施設の職員らと共に協力することで他施設との連携を深めている。
【評価した点】
・地域の親のニーズについて「地区分析シート」より分析・把握した上で、ニーズ対応のためSNS・Web等による各種媒体による情報発信に努めている。
・園の入口にAEDを備え、1台で小児用パッド・大人用バッドの使用が可能である。必要があれば地域の方にも利用可能として公益ニーズに配慮している。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「園だより(にこにこだより)令和5年10月」「よりよい保育のためのチェックリスト」、横浜市ホームページ「よこはま☆保育・教育宣言」動画、ヒアリング
【確認した点】
・毎月発行する「園だより」や「園のしおり」に、園目標を記載している。
・保育理念・保育方針を年度初めのクラス懇談会で保護者に説明している。
【評価した点】
・全職員が「よりよい保育のチェックリスト」をもとにした園内研修や意見交換、「よこはま☆保育・教育宣言」の動画視聴を通じて自らの保育を振り返るよう努めている。また、保護者に対して、園だよりで説明・周知した上で、事務所窓の掲示物や保育園業務支援システム「コドモン」への掲載等により周知を促進している。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市個人情報保護に関するマニュアル(R5.3.30改訂)」「横浜市個人情報の取り扱いの基本ルール(R5.4.12)」「研修資料」「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」、当評価機関の「アンケート調査分析結果報告書(令和5年10月)」、ヒアリング
【確認した点】
・全職員がプライバシー保護について「こどもの人権研修」の動画を視聴し(R5年6月)、さらに「よりよい保育のためのチェックリスト~人権擁護のために~」を用いて理解を深めている。
【評価した点】
・夏の水遊びやプール遊びの際の体洗いの際に近隣から視線を遮るように遮光ネットを活用してプライバシー保護に努めている。
・子どもの写真等の取り扱いについて「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」にて説明し、行事の際にも説明・確認している。
【参考意見】
・当評価機関が実施した利用者アンケートによると、「プライバシー保護に関する取組」の認知度が46%であったため、今後、さらに周知に努めるとよい。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「園のしおり」「一時保育のしおり」、横浜市ホームページ、アプリ「えんみっけ」、YouTube「なしかちゃんねる」、ヒアリング
【確認した点】
・「園のしおり」を区役所や地域ケアプラザ等の複数施設で配布している。
・見学希望者に主任やリーダー保育士らが園内外を案内・説明するほか、園庭開放、育児講座、交流保育、給食体験等の機会を提供している。
【評価した点】
・青葉区作成のYouTube「なしかちゃんねる」において園舎内の様子・イベント情報・手作り玩具・遊び方等を紹介する動画を作成し情報配信に努めている。
・「一時保育のしおり」作成やWEB予約開始等、増加する利用者ニーズに対応している。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「利用契約書」「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」、当評価機関の「アンケート調査分析結果報告書(令和5年10月)」、ヒアリング
【確認した点】
・入園前に「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」に沿って保育内容、園の生活などについての詳細を説明し、保護者からの同意を得て利用契約を結んでいる。
【評価した点】
・「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」に手拭きタオルや布団カバー等のイラストや持ち物のリストを掲載して利用者がわかりやすいように工夫している。
・当評価機関が実施した利用者アンケートによると、「初回利用時の施設からの説明」の満足度が90%、「保育内容や利用方法に変更がある時の施設からの説明」の満足度は85%と高く、利用者に対してわかりやすく説明していることが推察できた。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

【確認手段】ヒアリング
【確認した点】
・配慮が必要と思われる子どもの転園の際は、保護者の了解のもと、担任や園長等で協議し、必要に応じて転園先と口頭で引継を行っている。転園前の園への訪問を希望に応じて行っている。
・保育所の利用終了後の相談や対応は園長を窓口として対応している。
【改善を要する点】
・保育所等の変更にあたり、申送りの手順書や引継文書を作成し、対応した経過がわかるように記録保存し、利用者の変更後の継続性に配慮するとよい。
・保護者に対して、利用終了後も園が継続して情報提供や相談が可能である旨を説明し、窓口や担当者を記載した案内文書を渡して保護者の不安軽減を図るとよい。また、転園先と情報共有を継続的に行うとよい。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和4年度 保育所の自己評価の結果について」、当評価機関の「アンケート調査分析結果報告書(令和5年10月)」、ヒアリング
【確認した点】
・子どもの気持ちを保育士等が汲み取り、子どもの満足度を把握するよう努めている。
【評価した点】
・園にて毎年保護者アンケートを実施し、結果を分析・検討し次年度の取組目標まで明記した「保育所の自己評価」にまとめて園内に一定期間掲示している。
・「運動会」「にこにこパーク」「おおきくなったねの会」等の行事について、保育園業務支援システム「コドモン」のアンケート機能を利用して意見収集に努めている。
・当評価機関が実施した利用者アンケートによると、「サービス内容に対する満足度」について総合的満足度が83%であり、園が利用者満足向上に努めていることが推察できた。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市立保育所苦情解決要綱(H4.11.25)」「苦情申立て対応フロー」「苦情等対応記録・苦情申出受付書R5.10.11、R5.3.3)」「苦情解決のフローチャート」「利用契約書」「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」、現場確認「意見箱」、掲示物、ヒアリング
【確認した点】
・「横浜市保育所苦情解決要綱」にもとづき苦情解決の仕組み(苦情解決責任者、受付担当者、第三者委員の設置、苦情解決のフローチャート)を整備している。
・入口のご意見箱の上に苦情解決の仕組み掲示して保護者に周知している。
【評価した点】
・苦情の申出があった時は、苦情内容や申出人の要望、解決に向けての検討事項や対応策を「苦情申出受付書」「苦情等対応記録」に記録して職員間で共有し、区のこども家庭支援課・こども青少年局にも報告をしている。
【参考意見】
・当評価機関の利用者アンケートによると、「施設の苦情解決の仕組み」の認知度が46%と低いため、入園時説明・掲示のみならず、配布物・保護者懇談会説明など周知方法をさらに工夫するとよい。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】現場確認「意見箱」、資料「利用契約書」、ヒアリング
【確認した点】
・「意見箱」を入口に設置し、その上に苦情解決の仕組みを掲示して、利用者が苦情解決の流れを理解し投函しやすいよう配慮している。
・「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」にて相談・苦情窓口や苦情解決第三者委員、横浜市相談ダイヤル等の複数の方法で苦情を申立てられる旨を記載し、入園時に説明している。
【評価した点】
・毎年行う個人面談はプライバシーを配慮して事務所で実施し、園長か主任が同席して要望等を聴くよう努めている。
・当評価機関が実施した利用者アンケートによると、「施設はお子さんの個別の事情に対してよく相談にのってくれますか」の問への満足度は91%と高く、保護者が相談や意見を述べやすい環境であることがうかがえる。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「ミーティングノート」「個人ノート」「苦情解決システム関係書類ファイル」、ヒアリング
【確認した点】
・職員は送迎時に保護者に声を掛け、相談や意見に対応している。
・乳児クラスにて使用している「個人ノート」で保護者から相談等があれば、担任が園長・主任に相談しその都度対応している。
【評価した点】
・当評価機関の利用者アンケートによると、「施設は保育の内容に関するあなたの疑問や要望に対して丁寧に回答してくれますか」の満足度は89%と高く、保護者の意見に対する傾聴・対応体制がうかがえる。
・昨年度末に保護者が降園時に職員に保育への不安を伝えた際、すぐに園長に連絡し、早急に申出者と園長が話し合って解決に至り、迅速に対応した。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「危機管理マニュアル綴り(事故対応・事故防止・安全管理・災害・防犯・個人情報・虐待防止)」「ミーティングノート(ヒヤリハット記録)」「令和5年度避難・防犯訓練年間計画表」「安全点検表」、掲示物「救急車対応マニュアル」「けいれん発作がおきたら」「不審者情報を伝えるポイント」、ヒアリング
【確認した点】
・横浜市こども青少年局作成の「横浜市立保育所のリスクマネジメント」を基本として「危機管理マニュアル(安全管理)」を作成している。
・門に電子錠を使用し、防犯カメラや非常通報装置を設置し、警備会社や警察とも連携して安全性に配慮している。
・園庭・室内に怪我防止の緩衝マットを設置、園庭の整地等により事故防止に努めている。
【評価した点】
・年4回不審者対応訓練を行い、その内の1回は警察の防犯対策課立ち合いのもと訓練している。
・「救急車対応マニュアル」「不審者情報を伝えるポイント」等を電話前に掲示して緊急時に備えている。
・毎朝、「安全点検表」のチェックリストを用いて各所(遊具、ビオトープ、砂場、外階段、外門扉、避難用滑り台、手洗い場、トイレ、AED等)の点検を徹底している。
【参考意見】
・倉庫内の棚の転倒防止対策、高所の収納物の落下防止、換気の改善等により、倉庫内での職員の安全に配慮するとよい。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「健康管理・感染症マニュアル」「衛生管理マニュアル」「トイレの清掃点検表」「保健だより すくすく」、掲示物「感染症発生のお知らせ」、ヒアリング
【確認した点】
・各種マニュアルを整備して日々の業務の中で実践している。
・室内に溶連菌やインフルエンザ等の「感染症発生のお知らせ」の最新情報を掲示して注意喚起し、毎日のミーティングにて情報共有している。
・「保健だより」を保育園業務支援システム「コドモン」等で配信して保護者に情報提供している。
【評価した点】
・各部屋やトイレの洗面台に手洗い手順(手洗い歌)のイラストを掲示し、手洗いを励行している。
・トイレはトイレ掃除手順に従い点検表を用いて2名で確認して清掃を徹底している。
・新型コロナウイルス感染症の5類移行後も遊具やマット等の消毒を継続している。
・園児が下痢や嘔吐した時には、嘔吐処理方法の写真付きマニュアルに従って処理を徹底し、汚れ物と説明や対応を示したお知らせを保護者に渡して、園内での感染拡大防止と利用者への情報提供に努めている。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「保育・教育施設班活動マニュアル」「危機管理マニュアル綴り」「令和5年度避難・防犯訓練年間計画表」、掲示物「非常災害時マニュアル」、ヒアリング
【確認した点】
・「危機管理マニュアル」「非常災害時マニュアル」等を作成し、対応体制を整えている。
・職員が毎年、青葉区の救急法研修を受講して事故対応に備えている。
【評価した点】
・園長が地域防災拠点の運営委員として運営委員会や防災拠点訓練に参加し、非常時の連携に備えている。
・3日分以上の水や食品、アレルギー対応食品、カセットコンロや簡易トイレ、紙おむつ、簡易照明器具等を備蓄し、備蓄品の収納箱に品名・個数・期限を記載したラベルを貼り、備蓄品リストを作成して管理している。
・年20回にわたる年間訓練計画表(地震・火災・大雨による土砂災害・防犯など異なる訓練内容)を作成し、ねらい・避難経路等を明確にし、計画通りに毎月訓練を行っている。毎回、避難訓練実施報告書を作成し、訓練後に反省・課題などを記載して改善に努めている。
・青葉区役所への通報訓練、メール連絡での職員安否参集システム訓練、さらに職員全員が実際に徒歩で参集する訓練を年1度行っている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「年間指導計画」「年間活動計画書」「当日の活動計画」「年齢別デイリープログラム」、ヒアリング
【確認した点】
・「全体的な計画」→「指導計画」→「デイリープログラム」の流れを主要な縦軸に、「プロジェクト計画」を横軸として、標準的な実施方法を明確化して実践している。
・標準的なな実施方法としてクラス別の「デイリープログラム」に「安定して一日を過ごすための配慮」「保育のポイント」「保育者の動き・準備」の保育項目を定め、子どもの尊重やプライバシー保護、権利擁護に細心の注意を払っている。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「年齢別デイリープログラム」、ヒアリング
【確認した点】
・保育の標準的な実施方法は、毎年年度末に全職員で見直しを行っている。
・乳児会議、幼児会議、クラス会議を定期的に行い、意見交換して保育確認事項やマニュアルの見直しに反映している。
・年度末アンケートなどの保護者からの意見、要望を反映するように努めている。職員の意見、提案は保育所自己評価に反映している。
【評価した点】
・新型コロナウイルス感染症が5類に変更されたことを受けて、異年齢の日常での関りや交流保育を再開した。また「おはなしパッチワーク」への参加など、年齢に合わせた取組や集中できる活動を引き続きクラス毎に実施している。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画(令和4・5年度)」「指導計画(令和4・5年度)」「年離別デイリープログラム」、「入園前聞き取り票」、ヒアリング
【確認した点】
・入園時に保護者から生育歴などの書類提出を受け、職員が個別に面談し「入園前聞き取り票」を作成している。
・「全体的な計画」は年度末に年齢別に見直しを行い、全職員で確認を行うことで修正を行っている。
・「指導計画」及び「デイリープログラム」はクラス全体の様子や個別支援の子どもの状況等も加味し担任が協議して作成している。
・必要に応じてケースカンファレンスを行い、状況によっては保護者の意向にも配慮して、療育センターの巡回相談からの助言を受けて、適切な指導計画の作成に努めている。
【評価した点】
・指導計画の作成にあたってはフリー職員や調理担当者などの意見も参考にし、主任・園長が確認し助言を行っている。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画(令和4・5年度)」「指導計画(令和4・5年度)」、ヒアリング
【確認した点】
・指導計画には自己評価欄が設けられ、定められた期間ごとに計画に基づく実践の振り返りを行っている。
・カリキュラム会議、職員会議を月1回行って各クラスの実践について発表・協議し、必要に応じて定期的に乳児会議、幼児会議、クラス会議、フリー会議、スタッフ会議を行って情報共有している。
・計画の変更は担任間で協議し、園長の許可を受け指導計画書の修正を行い、必要に応じて関係する職員に各種会議で周知を行っている。
【評価した点】
・今年度の取り組みとして「第三者評価プロジェクト」のチームを結成し、年間活動計画に身体作りを意識した計画や実践を取り入れている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「個別記録」「経過記録」「保育日誌」「連絡ノート」「引継ノート」「名簿」、現場確認(ミーティングの様子)、ヒアリング
【確認した点】
・0~2歳児クラスと個別支援の子どもの記録について、「個別記録」に記録して共有化している。
・3歳以上の幼児クラスの子どもは前期・後期の「経過記録」を作成し、園長が確認・承認している。
・毎日のミーティングにて、感染症発生の確認や各クラスからの伝達事項、園長・主任からの事務連絡等の情報共有を図っている。
【評価した点】
・日々の「保育日誌」(幼児クラス)はドキュメンテーション記録により、保護者に視覚的に情報が伝わるよう努めている。
【参考意見】
・「連絡ノート」「引継ノート」「名簿」等の手書きの情報源が多く、キャッチアップすべき情報が分散し保育士の負荷が高いと想定される。ICT(情報通信技術)を活用し、職員の手書きにより分散している情報の集約化・共有化、職員の負担軽減を図るとよい。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市個人情報の保護に関する条例」「情報セキュリティ・個人情報保護月次研修受講確認表」「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」「個人情報持ち出し管理簿」、ヒアリング
【確認した点】
・「横浜市個人情報の保護に関する条例」に従い、記録類の保管、保存、廃棄、開示を行っている。
・個人情報を含む書類は鍵付きの書庫に保管し、パソコンは鍵で常に固定して、個人情報保護に配慮している。
・「情報セキュリティ・個人情報保護研修」を全職員が年1回受講し、毎月、資料を回覧し記録簿に回覧日付を記入して周知を徹底している。
・「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」に個人情報保護について記載し保護者に周知・説明している。
【評価した点】
・個人情報の内容別に保育園業務支援システム「コドモン」のアンケート機能を利用して、保護者の同意を確認している。
・保育園で使用している端末(スマートフォン4台)を持ち出す際は、「個人情報持ち出し管理簿」に記載し確認者の記名も行うことで、情報保護に努めている。
・個人情報を含む重要書類一式を非常時に直ちに持ち出せるように、持ち出し袋に入れた状態で施錠した保管庫に収納しており、避難訓練時に実際に持ち出して訓練している。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「回覧用資料ファイル」、ヒアリング、現場観察(掲示)
【確認した点】
・「全体的な計画」には保育指針、園の保育目標、保育姿勢が明記され、これらに基づいて各年齢の発達状況や保育時間を踏まえた保育方針が編成されている。
・「全体的な計画」には、当園が青葉区の育児支援センター園であり、園庭開放や一時保育、育児講座、育児相談、交流保育、年長児交流に取り組んでいる旨が反映されており、地域における当園の位置付けや多くの利用者に開かれた園であるという当園の特徴がよく見て取れるものとなっている。
【参考意見】
・家庭との連携について「全体的な計画」に盛り込むと良い。「保護者・地域に対する子育て支援」の項目で園から保護者や地域に向けての情報発信、施設開放や育児講座・相談等の活動は計画されているが、一方で、園児の各家庭との連携方針について(実際は保育園業務支援システム「コドモン」やドキュメンテーション、園だより、個人面談等の様々な連携手段を整備しているのに)記載されていないので、明記するとよい。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】現場確認、ヒアリング
【確認した点】
・保育室の全室が自然光がたっぷり入る明るい部屋であり、また、気温、湿度計、空気清浄機、蚊取り機能付き空気清浄機を設置し、エアコンを使用しながら、常に適切な温度・湿度を保持している。
・各保育室において、各年齢に応じて安全で使いやすい家具を選定して配置している。(例:0歳クラスでは家具を多く置かない工夫、1・2歳クラスでは安全性の高い家具、3歳~5歳は木の素材の家具)
【評価した点】
・トイレの個室ドアの付け替えを行い、開閉しやすく手を挟む危険を減らす改善をし、暖房便座の設置や幼児用トイレのヒーター設置によりトイレがより快適に使えるように改善している。
・園庭が南向きで日当たりがよいため、夏季は職員が毎日、園庭を覆う大きなサイズの遮光ネットを開閉して、日差しの調節に配慮している。
【参考意見】
・保育室の家具には緩衝材が設置されているものの、廊下の棚や園庭出入口の靴箱等の角がある箇所に緩衝材を設置するとよい。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「個人面談表」「児童票」「健康台帳」「ミーティングノート」「カリキュラム会議ノート」「よりよい教育のためのチェックリスト」(職員配布)、「子どもの心に届く言葉がけ」(職員休憩室掲示)、ヒアリング、現場観察
【確認した点】
・入園説明会の際の「個人面談表」や、入園時点での「児童票」「健康台帳」、および、在園中の定期的な個人面談を通して、園児の発達状況や家庭環境、保護者の心配事項等を把握している。
・毎日のミーティングや毎月のカリキュラム会議では、園児それぞれの発達状況や家庭の様子を共有している。
・ヒアリングおよび現場観察の際、保育士が「より良い教育のためのチェックリスト」による学びを実践し、園児への言葉掛けの際はゆっくりと穏やかに話すことや、常に園児に寄り添うこと、せかす言葉や禁止や否定する言葉ではなく肯定的に促す言葉掛けを行うよう徹底している。
【評価した点】
・職員の休憩室のボードにも「子どもの心に届く言葉掛け」(休憩時間にさっと確認できる分量)をつるし、誰でも手に取れるようにしており、子どもへの言葉掛けに対する意識の高さがうかがえた。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「月間指導計画」、ヒアリング、現場観察
【確認した点】
・「全体的な計画」にて、生活リズムの形成や、健康で安全な生活習慣を身に着ける旨を目標として盛り込まれている。
・保育室の時計には、数字に色テープや矢印を付けており、園児が時間の感覚を養い(例:時計の針が黄色に来たらお片付けしようね)見通しを持って行動できるように工夫している。
・子どもの持ち物や置き場所(かごやフック)にマークをつけ、一人ひとりが自分のマークを頼りに持ち物や置き場所を楽しく認知でき、自分で取り出してみようという意欲につなげ、自分と友だちとの区別がつくように工夫している。
【評価した点】
・保育室には、登園してからの朝の支度の手順や本日の一日の流れが絵/写真カードで掲示されており、園児がカードを確認しながら積極的に着替え等の支度をしたり、当日のイベントを楽しみにする姿が見られた。
【参考意見】
・基本的な生活習慣を身につけるための取り組みはとても充実しているので、生活習慣を身に着けることの大切さを子どもが理解できるような取り組みが加わることを期待する。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和5年度年間行事予定」「令和5年度年間指導計画」「美しが丘の保育って!?」(掲示物)、「園外保育について」「室内環境改善プロジェクト」(過去掲示物)、ヒアリング、現場観察、行事(芋ほり)への同行
【確認した点】
・「年間指導計画」および「月間指導計画」にて、それぞれの年齢や季節ごとの自然とのふれあい方についての目標や、友達と協同する目標等、子どもの生活と遊びと豊かにするための指導計画を組み込んでいる。
・「園外保育について」にて、散歩に行く際の持ち物や、散歩先候補が15施設(公園、神社、グランド等)リストアップし、それぞれの施設までの所要時間や特徴を分かりやすくまとめている。
【評価した点】
・当園の園庭にはビオトープがあり、メダカ、タニシ、ヤゴなどが生息し、身近な自然と触れ合う環境の維持に力を入れている。特に今年度はビオトープ周辺の芝生を整備し、0歳児から5歳児まで幅広く楽しめるように改善した。
・訪問調査日に行われていた芋ほり行事に同行した際、園児が畑の作物や土や虫に触れ、積極的に収穫作業を楽しんでいる様子を観察できた。
・子どもが主体的に活動できる環境とは何か、生活や遊びを豊かにする保育とは何かについて、各職員が自分の考えを付箋に書いて貼りだす形式で意見交換することで(保育ウェブ形式)、お互いの考えや知見・経験を共有している。
【参考意見】
・保育ウェブを用いた意見交換の取り組みを第三者評価の機会だけでなく、定期的な取り組みとして継続することを期待する。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和5年度年間指導計画」「令和5年度月間指導計画」(個別指導計画を含む) 「週案表」「連絡帳」「擁護って?保育って?」(掲示物)、ヒアリング、現場観察
【確認した点】
・「年間指導計画」および「月間指導計画」にて、0歳クラスの園児それぞれの発達に応じた保育内容が、擁護と教育の両観点より計画され、これを遂行するために構成すべき環境や、家庭との連携等についても計画されている。
・保育室はスペースに限りがあるため、テラスや廊下を上手く活用して、ハイハイ~伝い歩き~歩行に至るまで、成長に応じた行動範囲の広がりにも工夫して対応している。
・連絡帳や送迎時の会話により保育士と保護者との連携を図っており、また保護者に向けて当日の保育の様子を「ドキュメンテーション」(写真やコメント)として掲示している。
【評価した点】
・産業医からのアドバイスを取り入れ、0歳クラスの保育室を畳からクッション性の高い素材の床に変更したことで、食べこぼしや汚物のふき取りがしやすく衛生的で、転倒の衝撃も緩和されるため安全であり、さらに保育士の負担軽減を図ることで保育環境の向上に繫がっている。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和5年度年間指導計画」「令和5年度月間指導計画」「個別指導計画」「引継ノート」、ヒアリング、現場観察
【確認した点】
・「年間指導計画」「月間指導計画」および「個別指導計画」にて、1歳クラスの園児それぞれの発達に応じた保育内容を擁護と教育の両観点より計画し、これを遂行するために構成すべき環境や家庭との連携等についても計画している。
・連絡帳や送迎時の会話により保育士と保護者と連携を取り、また保護者に向けて当日の保育の様子を「ドキュメンテーション」(写真やコメント)として掲示している。
・各クラスで「引継ノート」を備えており、翌日の朝担当の保育士に向けた申し送りや夕方担当の保育士に向けた申し送り等、子どもの状況を必ず記し、子どもの状況に合わせて対応できる体制になっている。
【評価した点】
・手拭きタオルや靴下入れなどを子どもの手の届くところに置き、名前とマークが付けられた収納場所から保育士等に手伝ってもらいながら取って戻すことで自分でできるという自信に繫がるよう配慮している。
・ごっこ遊び、構成遊び、絵本、おままごとなど、子どもたちがやりたいことを自由に選んで遊べるようコーナーを設け、保育士が見守りつつ援助している。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】
資料「令和5年度年間指導計画」「令和5年度月間指導計画」、連絡帳システム(保育園業務支援システム「コドモン」)、「クラス新聞」、ヒアリング、現場観察
【確認した点】
・「年間指導計画」「月間指導計画」にて、3~5歳児の保育内容を擁護及び教育の両観点から計画している。
・広い園庭には植栽(木登りできる木)や、ビオトープ、固定遊具(滑り台、ジャングルジム等)、玩具(ボール、三輪車、ホッピング等)が充実しており、年齢や運動能力に関わらず思い思いに遊ぶことのできる環境である。
・4歳クラスでは、サークルタイムを取り入れ自分の考えを伝えたり友達の考えを聞いたりする機会をつくり、また、5歳クラスでは当番活動を取り入れ、自分の役割を果たすことで人の役に立つことの喜びを感じる機会を作っている。
・保育園業務支援システム「コドモン」や送迎時の会話、毎日の「ドキュメンテーション」の掲示、園だより等により保護者との連携を図っている。
【評価した点】
・コロナ禍において近隣の保育園と直接交流が出来なくなった代わりに、クラス新聞をつくりお互いの園の様子を伝え合う活動を行っており、今年度は直接交流を再開すると同時に、クラス新聞作成による交流手段も子ども達の伝える意欲等を育む良い活動であることから継続している。
・各種担当係(人数、給食、布団敷き、食育、水やり)を決めて、子ども一人一人が主体的に役割を果たして自信をもたせるよう工夫をしている。
・花博に向けた塗り絵を子どもたちが制作し区役所で展示・発表する機会を設けた(R5.8月)。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(重要事項説明書)」、横浜市地域療育センターあおばへの「相談票:保育所等訪問支援事業相談票」「巡回相談相談票」、ヒアリング、現場観察
【確認した点】
・「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」に一人一人の発達や障害に応じた保育をする旨を記載している。
・横浜市地域療養センターあおばへ巡回相談を依頼申し、来園により障害のある子どもへの接し方や環境整備について具体的な助言を受けている(R5.7.14)。
・障害のある子どもが通っている民間の医療機関・療育期間に対して場合により当該保護者の了承のもとで連携を取っている。
【評価した点】
・現場観察で、障害のある児童も健常な児童と同じ空間でなるべく同じ活動に参加できるよう保育士・職員が配慮している姿を観察できた。
・療育センターの訪問支援により、補聴器・言葉かけ、こだわりがあるときの対応、トイレ等の具体的アドバイスを受け、保育対応を改善した。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「令和5年度月間指導計画(4~9月分)」「連絡ノート」「引継ノート」、保育園業務支援システム「コドモン」、ヒアリング
【確認した点】
・「全体的な計画」および「令和5年度月間指導計画」にて、長時間にわたる保育では複数の保育士が関わるため保育士同士が情報伝達を行うことや家庭との連携を密に行うことを示している。
・保育士間の引継は「引継ノート」を使って行い、保育士が交代する際に、子どもの状況やお迎え時に保護者に伝えること等を記載している。
・当日の在園時間やその時間に応じた過ごし方に関する家庭との連携は、「連絡ノート」や保育園業務支援システム「コドモン」への記録や、送迎時の会話によって行っている。
【参考意見】
・保護者に1日の様子を「ドキュメンテーション」で情報提供しているが、長時間にわたる保育の際、保護者のお迎え場所が所属する年齢の保育室とは異なる場合があり、保護者がお迎え時に「ドキュメンテーション」を確認しづらい旨の意見もあるため、個別に声かけを行うなどの配慮が望まれる。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「全体的な計画」「懇談会ノート」「アプローチカリキュラム」「保育所保育要録」ヒアリング
【確認した点】
・「アプローチカリキュラム」を作成し、5歳クラスの後半から小学校就学後に至るまでの保育園と小学校をまたぐカリキュラムを小学校と連携して作成している。(就学後の姿を小学校側で提示してもらった上で、そこに接続させる形で保育園での就学に向けたカリキュラムを作成している。)
・就学予定の園児の「保育所保育要録」を作成し、就学する小学校に3月末に送付し、可能な限り就学先の小学校教諭との面談を行い、園児の状況について引継を行っている。
・保護者には懇談会で就学についての情報共有をし、個人面談で懸念事項の解消に努めている。
【評価した点】
・前年度はコロナ感染防止のため、近隣小学校2校との訪問交流が非開催となったが、小学校の様子を紹介するDVDのプレゼントを受け、園内で上映会の上、御礼の手紙を返す等して、非接触の交流を工夫して行った。
・今年度は訪問交流を再開する計画になっており、連続的に小学校との交流の場を繫いでいる。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「健康管理マニュアル」「保健計画」「保健だより すくすく」「児童健康台帳」、ヒアリング
【確認した点】
・身体測定(月1回)、園医による健康診断(年2回)、歯科健診(年2回)、尿検査(3.4.5歳児 年1回)を実施して、子どもの健康管理を行っている。
・0・1・2歳児は「連絡ノート(乳児用連絡票兼個人記録)」に当日の健康状態、体温、睡眠、食事の状況を記入し、朝の受入時に保護者から聞き取りを行っている。
・3・4・5歳児は保育園業務支援システム「コドモン」に体温・健康状態を入力し、受入時にも変化がないか声をかけ、入手した情報を共有している。
・「健康管理マニュアル」に乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する注意事項を明記している。
・入園時には「横浜市美しが丘保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」をもとに、健康、衛生、安全等に関する園の方針や取組を説明し、「健康台帳」に予防接種記録を記入してもらっている。
・入園後は「保健だより すくすく」(年4回こども青少年局発行)を保育園業務支援システム「コドモン」で配信している。
【評価した点】
・毎日のミーティングにて怪我や体調など報告し、ミーティングノートでも情報共有している。
・「ブレスチェックのポイント」として注意事項を掲示して乳幼児突然死症候群(SIDS)防止に努めている。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「健康台帳」「歯科健康診査票」「園だより」「保健だより すくすく」、ヒアリング
【確認した点】
・健康診断(年2回)、歯科健診(年2回)の結果を「健康台帳」、「歯科健康診査票」に記録し、園の嘱託医から得られた情報を職員会議やミーティングで共有している。
・保護者に向けて「園だより」や保育園業務支援システム「コドモン」で情報提供している。月1回の子どもの身体測定結果をコドモンに記録し、保護者と共有・確認している。
【評価した点】
・歯科健診の結果は必要に応じて個人封筒に入れ手渡し、歯科受診を促している。
・コロナ禍のため当園担当の嘱託医からの指導により歯磨きを中止している。年2回の当園担当の市立園看護師が来園して動画を用いた歯磨き指導や手洗いや感染症についての指導は継続的に実施し、子どもたちへの健康に関する啓蒙を図っている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「横浜市保育所における食物アレルギー対応マニュアル」「給食便り(令和5年10月)」、ヒアリング、現場観察(保育室の観察、食事への参加)
【確認した点】
・アレルギー対応が必要な園児に対しては、園長、調理員、保育士、保護者との4者面談を毎月行い、翌月の給食食材一覧を見ながら、除去対象の食材について確認と認識合わせを行っている。
・4者で認識合わせした除去食材に色付けした給食食材一覧を、4者それぞれが保持し、また各保育室にも掲示して、日々の食事前に保育士と調理員で読み上げの上で配膳している。
・各保育室に「食物アレルギー対応手順」を掲示、「アレルギー対応マニュアル」を常備し、上記の面談での確認や日々の配膳時の注意事項等、マニュアルに従って対応している。
【評価した点】
・アレルギー対応の園児ごとに配膳トレーや台布巾の色を分け、蓋付きの食器を使うこととし、それぞれのトレーに配膳された食事を保育士が調理員から除去食材確認の上で直接受け取り、通常食の園児より先に配膳しテーブルを分ける等、対応を徹底している。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「令和5年度全体的な計画」「令和5年度年間指導計画」「令和5年度月間指導計画」(4~9月)、「ドキュメンテーション」、ヒアリング、現場観察
【確認した点】
・「全体的な計画」「年間指導計画」「月間指導計画」それぞれに食育に関する保育計画を記載し、年齢や季節に応じた様々な取組(例:栽培・収穫・調理等)を計画している。
・季節の野菜の栽培・収穫・実食の様子を「ドキュメンテーション」にて保護者に伝えている。
【評価した点】
・食事でのこだわりが強く個別対応が必要な園児に対しては、保育士が食べられるものを中心に配膳しつつ、食べたがらない食材にも挑戦できるような声掛けや配膳の工夫をし、食事の幅が広がるよう努めている。
・各クラス(0歳を除く)で作物を育て収穫すること、自分達で収穫した作物を食べることを経験し、周囲の友達や調理員・保育士と協力する気持ちや、食への関心が深まるよう、工夫した食育が行われている。また、その様子は「ドキュメンテーション」として掲示し、保護者と共有している。
・調理室の前に、「今日のだしはどれ?」というクイズ形式で出汁(昆布・にぼし・鰹節)と料理のイラストを示し、「春夏秋冬 食材図鑑」として旬の食材のイラストをカラーボードに示すなど、子どもが楽しみながら食材に興味を持つよう工夫している。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「給食日誌」「ミーティングノート」「令和4年度給食指導結果」、ヒアリング
【確認した点】
・訪問調査日(R5.10.25)はサンマー麺や柿が提供され、地域の食文化や季節の食材に園児が興味を持つよう工夫されており、完食しおかわりしている姿が多く見られた。
・こども青少年局の栄養士による給食指導訪問(給食の調理過程や子どもの喫食状況等の見回り)を受け、給食日誌の記載状況、調理室の衛生管理などについての確認、指導を受けていることを確認した。
【評価した点】
・調理員は給食の時間に各クラスを巡回し、子どもの食事の様子や喫食情報を確認している。喫食情報を毎日のミーティングで報告し、情報共有している。給食のサンプル写真を正門わきの掲示板に掲示し、親子で一緒に見ることで楽しみと安心感を提供している。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「連絡ノート」(0・1・2歳児)、保育園業務支援システム「コドモン」、「ミーティングノート」「保育日誌」「経過記録」「クラスだより」、現場確認
【確認した点】
・0・1・2歳児クラスは個別の「連絡ノート」を用いて毎日情報交換し、年2回以上、「クラスだより」を発行している。
・3・4・5歳児クラスは、クラス保育の様子を毎日ドキュメンテーションで掲示している。
・保護者からの相談や情報交換について、保育日誌や経過記録、ミーティングノートに記録している。
【評価した点】
・全クラスにて月の目標や毎日の予定を掲示し、当日の保育がわかるように保護者への情報提供に努めている。
・保護者への連絡事項はクラス・掲示板の他、保育園業務支援システム「コドモン」を活用して情報発信に努めている。
【参考意見】
・保護者に1日の様子をドキュメンテーションで情報提供しているが、保育園業務支援システム「コドモン」等により日々、写真付のコメントを配信して、保護者がいつでも様子を確認できるよう配慮するとよい。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「園のしおり」「年間行事予定」(令和4・5年度)「面談記録」「経過記録」「保育日誌」、現場確認、ヒアリング
【確認した点】・
・「園のしおり」に育児相談、育児講座、交流保育、一時保育など子育て支援に関する情報を記載している。
・年1回の個人面談はクラスごとに期間を分けて行事予定に組み込み、保護者の希望する日時に応じて実施している。
・保護者からの相談内容により、必要に応じて、青葉区こども家庭支援課やケースワーカー、保健師、青葉区地域療育センターあおば、児童相談所との連携を図っている。
【評価した点】
・職員玄関の横の窓と2階に職員の顔写真と名前を掲示して、保護者が安心感を得られるよう努めている。
・園にて「育児支援プロジェクト」を立ち上げ、お出かけパーク、育児講座、園庭開放等により保護者への啓蒙・連携強化を図っている。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「虐待の研修資料」「虐待防止マニュアル(美しが丘保育園)」「よりよい保育のためのチェックリスト(こども青少年局)」、ヒアリング
【確認した点】
・「虐待防止マニュアル」、虐待の早期発見のためのマニュアル、チェックリスト等(園内掲示・配布)を用いて虐待防止に努めている。
・虐待等が疑われる子どもへの対応について、青葉区こども家庭支援課、こどもの権利擁護担当や児童相談所との連携を図っている。
【評価した点】
・青葉区主催の「児童虐待防止研修」、「児童虐待防止講演会」等に出席し、情報共有して、職員一人一人が虐待に対しての知識や早期発見・早期対応に努めている。
・登園時に虐待を疑う様子が見られた際、関係機関(青葉区こどもの権利擁護担当保健師)に連絡し保護者との面談を行って迅速に対応した(R5.7.7)。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

【確認手段】資料「年間指導計画」「月間指導計画」「保育士キャリアラダー」「保育士の自己評価シート」「目標共有シート(R4.R5)」「カリキュラム会議 議事録」「会議ノート」「令和4年度年間指導計画の振り返り」「第三者評価プロジェクト綴り」、ヒアリング
【確認した点】
・令和4年度年度末会議議題(R5.2.3)にて、保育所の自己評価の計画を協議した。
【評価した点】
・毎月のカリキュラム会議・乳児会議(都度)・幼児会議(月1回)等の会議において意見交換し、職員全体で保育を振り返ることにより、課題認識や意識向上を図っている。
・保育士等の自己評価は年度末に実施し、キャリア自己分析表、キャリアラダーを用いて、自己評価を行い、園長との面談にて振り返りの結果を共有し、面談記録に記録して、次年度の目標設定等に活かしている。
・園内の「第三者評価プロジェクト」が中心となって、各保育士等の自己評価結果をもとに全職員の意見をとりまとめて振り返り、次年度の目標設定や計画策定に繫げている。(R5.6月~9月)