横浜市馬場保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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【保育理念】 子どもの最善の利益を考慮し、一人ひとりを大切にする 地域の子育て家庭を積極的に支援する 【保育方針】 保護者や地域とともに、子どもの健全な心身の発達を図る |
【立地および施設の概要】 JR鶴見駅と東急東横線菊名駅間を結ぶ、臨港バス鶴01系統の「馬場谷」バス停下車徒歩1分、神奈川区、港北区、鶴見区との区境の住宅街に立地しています。 馬場谷の名のとおり周囲を丘に囲まれた地形で、近隣には馬場の赤門、馬場花木園、入江川せせらぎ緑道等、寺尾城ゆかりの遺跡や公園が多く、子どもたちは散歩に出かけ、四季の自然に触れて遊んでいます。1歳から5歳まで、66名が在園しています。今年創立50周年を迎え、記念のロゴを作成し、のぼりを立てたり、広報紙に掲載して地域への感謝の気持ちをアピールしています。 【園の特徴】 「自分らしく輝こう、みんなでともに育ち合おう ~いっぱい笑って いっぱい遊ぼう~」を園目標に掲げています。職員は子どもたち一人ひとりを受け止め、子どもの心に寄り添った保育を展開し、子どもの健やかな育ちを図っています。 園は鶴見区にある公立4園の一つで、育児相談、育児講座、一時保育、出前保育、交流保育、園庭開放等を行うほか、ネットワーク事務局園として、地域の民間保育所等との「つなぎ役」となって、保育施設全体の保育の質の向上に取り組む役割を担っています。 |
評価実施期間 | 2022/04/01(契約日) ~2022/12/26(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2017年度) |
特長や今後期待される点 | 1.子どもたちの思いや話し合いを大切にする保育 日常の保育の中で、年齢に応じて子どもたちが話し合う機会をつくり、人との関わりを意識できるようにしています。 3歳児は、アゲハ蝶を幼虫から飼育し、孵化して羽が徐々に広がる様子を見ていました。籠の中のアゲハをどうするか、「逃がした方がいいと思う人」「逃がしたくない人」それぞれの理由を聞きます。「このままでは死んでしまう」「きれいだから(逃がしたくない)」「明日逃がしたい」と意見が割れますが、「明日は雨だからどうしたいかアゲハに聞いてみよう」ということで蓋を開け見守っていると、しばらくしてゆっくり飛び立ち、皆が納得して見送ることができました。決して大人が先回りせず、それぞれの思いを尊重して話し合いをすることを大切にしています。 2.配慮の必要な子どもや多様な保護者へのきめ細やかな支援 職員の多くが東部療育センターの通所施設「パレット」を見学して、支援の方法を学んでいます。保育室の棚にカーテンをして視覚に入る情報を制限し、座る位置が分かり易いようにマットを利用したり、椅子の足元に工夫をして、落ち着いて過ごせるようにしています。マークや写真を用いて、物の置き場所をわかりやすくするなど、様々な工夫をしています。また、日本語を母語としない保護者への書類は多言語に対応し、分かり易く伝える工夫をしています。 家庭と園の連携を密にし、関わり方や対応について伝えあい、保護者と子どもが安心して過ごせるよう配慮をし、就学後も必要があれば相談にのっています。 3.地域とのネットワークづくり 寺尾第二連合自治会と連携し、小学校教員の夏休みを利用した保育参加等近隣の幼稚園や小・中・高校と関係を深め、また、園長が白幡公園こどもログハウスの運営委員を務めるなど、地域とのネットワークを大切にしています。東寺尾地域ケアプラザと連携した交流保育に職員を派遣し、地域の育児支援を行っています。 どんな園にしたいか、理想の園を職員にアンケートで聞き、地域や皆さんへの感謝の気持ちを込めて創立50周年記念事業を行うことになり、プロジェクトを立ち上げ実行中です。園の結束が高まり、自分たちの歩みを振り返る機会ともなっています。 4.保護者の思いを集めてコミュニケーションを図る取組 保護者同士、保護者と職員のコミュニケーションを深めるために、「おうちでの夏の思い出」「おまつり」「お薦めの散歩スポット」等身近なテーマを設定して廊下に掲示し保護者の意見を集めています。そこに保護者が付箋に書いて貼り、職員がコメントを添えて、双方向でのやりとりができています。また、行事の感想も同様に集め、タイムリーで温かみのある掲示物となり、他の保護者の意見や子育て観に触れることができます。テーマを通じて日本文化を伝える機会にもなっています。 5.職員間の情報共有の徹底 家庭的な雰囲気のもと職員の連携がよく図られていますが、細かな課題に対する検討と対応伝達が口頭になりがちで、記録の徹底も課題となっています。今後は、年度を越えた伝達や、会計年度任用職員(非常勤職員)とも共有できるよう取組をさらに進めることが期待されます。 |
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前回の第三者評価は平成29年度に受審しています。今回は、新しい評価基準での受審となるので、改めて保育園に求められること、職員がやらなければいけないことを再確認しつつ、日頃の保育を見直す機会であると捉え、園内研修を兼ねて会計年度職員を含めた全職員が参加し、グループに分かれて意見を出し合って自己評価をまとめ上げました。 話し合いを通して、基本や、基礎となる根拠が共通理解となり、仕事を丁寧に行っていく意識が強化されました。また、指摘を受けた課題に対しては、改善を図るべく話しあいを進めています。今後も自己評価や、研修の参加、職員間のつながりの強化で、更に高みを目指し保育の質の向上に努めていきたいと思います。 評価機関の皆様には、私たちの話を丁寧に聞き取り、保育士の思いを汲み取って評価して頂きました。ありがとうございました。 保護者の皆様にもお忙しい中、アンケートにご協力いただきまして心より感謝いたします。これからも安心・安全な園運営とともに、皆様のお声に耳を傾けながら保護者の方と一緒に、園目標で掲げている「自分らしく輝く」、お子さんの健やかな育ちを支えていきたいと思います。 馬場保育園 園長 稲垣久美子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念、保育方針のもと、園目標は「自分らしく輝こう、みんなでともに育ち合おう~いっぱい笑って いっぱい遊ぼう~」とし、さらに4項目からなる保育姿勢も含めて子どもの人権を尊重する、園の目指す方向、考え方を明文化しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市や鶴見区策定の「横浜市地域福祉保健計画」「鶴見あいねっと(鶴見区地域福祉保健計画)」、全国保育協議会等の情報で社会福祉事業全体の動向を把握し分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、「行動計画評価書」を作成し、質の高い保育の提供や感染症対策、保育環境の整備等を保育運営の課題と認識しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市の公立保育園として、「横浜市中期4か年計画」「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」「市立保育所のあり方に関する基本方針」を中・長期ビジョンとし、「市立保育所の果たすべき役割・機能」を明記しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市では、「令和3年度こども青少年局事業計画」を策定し、施策として第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画の9つの基本政策を推進しています。横浜市中期4か年計画に掲げた目標の達成に向けて取り組むことを明記するとともに、具体的な事業内容や予算を記載しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・行動計画評価書は、横浜市事業計画と鶴見区運営方針に沿って策定されています。保育に関わる内容は「市立保育所のあり方に関する基本方針」と、園の自己評価や保護者アンケート、各取組の実施後の評価も踏まえて、次年度の事業計画を策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の主な内容は、懇談会資料に記載して保護者に配付し、保育方針、保育目標、「幼児期の終わりまでに育てたい10の姿」等とともに説明しています。取り組んだ内容は、ドキュメンテーション※の掲示で伝えています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年間、月間指導計画や個別支援計画等には、ねらいや自己評価欄があり、職員が計画、実行、振り返りを行って、園長が各々について確認し、対策、改善を検討する体制ができています.。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の自己評価結果と保護者アンケートの結果を職員で回覧し、年度末の職員会議で分析し、課題・改善策を話し合い、次年度計画に生かしています。話し合いの内容は、会議記録として残しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、年度始めに行動計画評価書を作成し、それに基づき職員会議で、担当業務の状況分析、目標の全体像、重点推進課題、所管業務の目標等を説明しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、社会福祉関係法令や理念、基本方針、諸規程を理解するとともに、「横浜市職員行動基準」を意識して行動し、利害関係者とも適正な関係を保っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、日々の保育や行事の様子、指導計画の作成・振り返り、職員会議やクラス会議、ドキュメンテーション、園の自己評価等を行う中で、保育の質の現状を把握しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、個々の職員の健康や勤務状況、クラスの子どもの状況を把握して、職員配置を行っています。園舎の修繕等は、職員の聞き取り等も含めて把握し、予算を管理する横浜市や鶴見区と連携を取りながら運営しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員の採用は横浜市が一括して計画的に行い、職員数や配置は入園する子どもや個別支援が必要な子どもの数等により決定しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市職員行動基準に、横浜市職員としての「期待する職員像」を明記しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は主任と連携を図り、職員の休憩時間を確保するなど、働きやすい環境作りに取り組んでいます。横浜市の安全衛生委員会による、労働環境の巡視があります。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市職員行動基準」で横浜市職員として、また、「保育士分野人材育成ビジョン」で保育士としての「期待する職員像」を明確にしています。行政職員としての能力を身に付けるための研修と、保育士職としての専門能力を身に付けるための、経験年数に応じた階層別研修を行っています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市では、職場でのOJTを中心に据え、人事考課、研修、人事異動を連携させた人材育成体系を構築しています。研修には、園独自の園内研修、公開保育、外部研修を受講し、受講後に園内で報告して職員間で共有し合うことが含まれており、計画的に行っています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、目標共有シートや意向調書の資格欄への記載により、職員一人ひとりの知識や技術水準、資格の取得状況を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生受け入れマニュアルに、受け入れの意義・姿勢を明文化し、実習生への対応は、マニュアルに基づいて行われ、受け入れ時は園だよりや掲示で保護者に知らせています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の情報は、子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」に掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市事務分掌規則により園長・主任の役割分担を明確化しています。横浜市の財務会計マニュアルに沿って、適正な事務、会計、経理、取引が行われており、物品購入時にも、複数の承認を得るなどの仕組みがあることを職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「ネットワーク事務局園」として地域とのかかわりの具体的な取組について、「全体的な計画」に明示しています。また、子どもと地域との関わりについても「自分の生活に関係深い人(地域の人や高齢者)や自分とは異なる文化を持つ人々に関心を持ち知ろうとする」と、明文化しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れマニュアルがあり、ボランティア活動の受け入れの意義や基本姿勢を明記しています。重要事項説明書に地域活動事業の一環としてボランティアや職業体験等を受け入れることを明記して、保護者に知らせています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市や鶴見区の園長会に出席し、鶴見区福祉保健センター、園医(内科、歯科)、小学校と定期的に連携を図っています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、社会福祉協議会、鶴見区公立保育園園長会、地域ケアプラザ等の会合に参加し、地域の福祉ニーズを把握しています。幼保小連携会議には、5歳児クラスの担任が参加して、地域の福祉ニーズを把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・育児講座や園庭開放、絵本の貸し出し、一時保育、また、鶴見区地域子育て支援拠点「わっくんひろば」の出張ひろば「公園わっくん」や、園庭で保育士と遊ぶ「あつまれえがお」などの、地域の子育て支援事業を行っています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念に「こどもの最善の利益を考慮し、一人ひとりを大切にする」と明記し、職員は理念、保育姿勢・園目標と保育姿勢を書いたカードを、職員証と一緒に携帯して、いつでも振り返ることができるようにしています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシー保護について配慮すべき事項のチェックリストを、毎月末に職員で読み合わせしています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針、保育の内容や園の概要と特徴を紹介したパンフレットを、鶴見区地域子育て支援拠点等で配布しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園説明会で、重要事項説明書や園のパンフレット、各種記入用紙など情報一式を渡し、保育時間も細かく説明しています。短縮保育や延長保育は、保護者の就労状況に合わせて、個別に対応しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転園する子どもの保護者に引継ぎ事項を口頭で伝えたり、配慮が必要な場合は区役所経由で転園先に引継ぎを行うようにしています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日常接している職員が、子どもとの関わりの中で、子どもが満足できるような保育に努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市保育所苦情解決要綱」に沿って、苦情受付窓口は主任・クラス担任、苦情解決責任者を園長とし、第三者委員2名を配置していること、横浜市福祉調整委員会事務局への申し出が出来ること、苦情解決の仕組みを、重要事項説明書にわかりやすく明記し、玄関に掲示もしています。また、保護者が匿名で意見を出しやすいように、意見箱を設置しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・複数の方法や相手を自由に選んで、保護者がいつでも意見や相談が出来ることを説明し、玄関に掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、送迎時の保護者との会話を大切にし、子どもの一日の出来事等を直接伝えて、相談しやすい関係作りに努めています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市作成の「事故対応マニュアル」に、健康・衛生・安全・虐待対応・防災防犯対策等、発生時の対応や安全管理の手順が整理されています。職員は、毎月末にチェックリストを読み合わせしています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」に基づいて「感染症対応マニュアル」を作成しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・鶴見区保育・教育施設班活動マニュアルに有事の責任体制が明記され、緊急連絡先一覧が整理されています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市立保育園として、「よこはまの保育」を土台とし、「よこはま☆保育教育宣言」の保育に当たる姿勢を反映させて、子どもの尊重を第一に、個人情報保護や権利擁護に関わる姿勢を明記した各種マニュアルを整備しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルは必要に応じ随時見直しをして修正をしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画策定の責任者は園長で、作成は各クラス担任が行います。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・月間指導計画は毎月、年間指導計画は4期の期ごとにクラス担任が話し合って振り返りと評価をし、全体ではミーティングや会議で共有しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の実施状況は、クラスごとの保育日誌、ドキュメンテーション日誌、個々の子どもの成長については、児童健康台帳、経過記録等、横浜市公立保育園共通の書式に記録をしています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「鶴見区市立保育園個人情報保護マニュアル」があり、保存や廃棄、情報開示については横浜市の規定があります。職員は毎月個人情報の月次研修の資料から学んでいるほか、毎年個人情報についての研修も行っています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童福祉法、保育所保育指針、「よこはま☆保育・教育宣言」を踏まえながら、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを目標に、保育理念・方針・園の保育目標・保育姿勢に基づいて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室内に、エアコンや扇風機、空気清浄機を備え、温湿度は日誌に記録をしています。保育室は窓からの光が入り、換気は、感染症拡大防止の観点から特に注意を払っています。職員の声の大きさ、トーン等も大切な環境と考え、意識をしています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に保護者が提出した児童票・健康台帳や入園時の個別面接で得られた情報、入園後の保護者とのやりとりや子どもと職員の関わり、観察等からも、子どもの状況を把握し、個性を尊重しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・挨拶、姿勢、食事、排泄、着脱な等の基本的な生活習慣が身につくよう、年齢や発達に合った援助をしています。4歳くらいを目安に箸を使い始めています。コロナ禍のため、今は歯磨きを園では行わず、家庭で磨いてもらうようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの興味、関心にあったおもちゃや絵本、制作の材料を豊富に用意し、子どもの目線の高さに合わせた低い棚に置いて、子どもが選択して手に取れるようにしています。保育室に敷物やテーブルでコーナーを作り、ままごと、ブロックをしたり、お絵かきや塗り絵をしたりしてそれぞれの子どもが遊びに集中できるようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 0歳児がいないため非該当 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1、2歳児が同じ保育室で過ごしています。保育室にスペースを作ったり、安全に動けるよう園庭の環境も整えて、子どもの興味関心、発達に合わせて探索活動が十分に行えるようにしています。ケガにつながる状況を予測し、園庭への出入りの際、トイレの利用、食事の配膳時取等は、特に安全に配慮しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に「幼児期の終わりまでに育てたい10の姿」を記載し、子どもの発達に合わせて様々な体験ができるよう保育を展開しています。クラス会議やカリキュラム会議で、子どもの姿を共有し、子どもの個別目標、次に得てほしい力を想定して、保育環境を検討し、計画的に保育を行っています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・建物は平屋建てでバリアフリー構造になっていますが、車椅子用のトイレはありません。 保育室の棚にカーテンをして、視覚に入る情報を制限し、座る位置が分かり易いようにマットを利用したり、椅子の足元に工夫をして、落ち着いて過ごせるようにしています。マークや写真を用いて、物の置き場所を子どもにわかりやすくするなど、様々な工夫をしています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・長時間にわたる保育のために、家庭での生活リズムを考慮して、園での生活リズムも整うよう配慮し、安心して過ごせるようにしています。食事やおやつは規定量のほかにお代わりがあり、一人ひとりの食欲や生活リズムに合わせた量を提供しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・5歳児年間指導計画の中で、就学に対する不安を受け止め、小学校での生活へ期待が持てるように、様々な機会を通して就学について伝えていくこととしています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園時に、子どもの健康に関する情報を確認し、調理士も含めた関係職員で共有しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断、歯科健診はそれぞれ年2回実施し、年間行事予定表と園だよりで、日程を保護者に知らせています。健診結果は記録して、個人封筒に入れて保護者に渡しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・厚生労働省発行の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」の内容を基に、アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもへの対応を行っています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもの発達に合わせて、自分で食べようとする意欲も尊重しながら食事の援助を行っています。子どもの好き嫌いを把握して調整したり、楽しく食べられるように、食べられるものが少しでも多くなるよう配慮しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に、可能な場合は調理員も同席して、食事の量や食べ方、大きさ等を話し、家庭と連携するようにしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育方針や保育姿勢に「保護者や地域とともに、子どもの健全な心身の発達を図る」「保護者との信頼関係や地域との関係を大切にしながら、子どもの成長や発達を共に喜び合える保育をします」と記載し、家庭との連携を大切にしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保護者へ日常的に声をかけ、朝は子どもの体調確認、夕方は1日の様子を伝えています。保護者の表情に気を付け、相手のよいところを褒めるコミュニケーションを心がけています。保育中のケガは職員から説明をして、信頼関係を築くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・虐待等権利侵害を発見した場合の対応等について虐待防止マニュアルがあります。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員の保育の自己評価は、年間指導計画、月間指導計画、保育日誌に自己評価欄があり、それぞれ4半期ごと、月ごと、毎日行っています。また、日々のドキュメンテーション記録によっても保育の振り返りをして、クラス担任間で話し合いをしています。 |