社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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港南台つばさ保育園

2024年01月23日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 港南台つばさ保育園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60(58) 名
所在地 234-0054
横浜市港南区港南台6‐3‐16
TEL 045‐370‐8386 ホームページ https://www.npokizuna.org/kounandai/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2013年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 特定非営利活動法人 きずなの会
職員数
常勤職員:14 名
非常勤職員:7 名
専門職員
保育士:13 名
管理栄養士:1 名
栄養士:1 名
施設・設備の概要
保育室:3室
更衣室:1ヶ所
事務室:1ヶ所
調理室:1ヶ所
子どもトイレ:2ヶ所
大人トイレ:1ヶ所
園庭:有

③ 理念・基本方針
保育理念
1「人は人の中で成長し、変化する」と信じ、子どもの生きる力の土台を育む。
2 子ども一人一人を大切にし、その最善の利益の実現に向け、努力する。 
3 保護者の子どもに対する思いを受け止め、ともに子どもの育ちを支える。
保育方針
1 個別性に配慮し、意欲を持って活動に取り組めるように工夫する。  
2 発達と社会化のプロセスを理解し、それが保障される環境を創造する。  
3 子ども自らが考え、判断し、行動できるような働きかけをする。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・1,2歳児育児担当制保育 ・異年齢保育(幼児クラス)・給食は和食が基本
・園庭が人工芝(ケガの少ない環境)・ゆとりのある職員配置

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/06/09(契約日) ~2024/01/19(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 3 回(2018年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇特長や今後期待される点
・乳児クラスは担当制を取り入れ、こどもの安心・信頼・情緒の安定に繋げています
 園では、1 • 2歳児クラスで担当制を取り入れている為、1人の保育者が担当するこどもの人数は、1歳児は3名、2歳児は4名となっています。
外遊びから戻ってきた場面を観察しましたが、靴を脱ぐ、食材を観る、入室して手を洗うなどの一連の行動が非常に穏やかにこどものペースでおこなえており、保育者とこどもの信頼関係の強さが感じられました。また、こどもの様子に合わせて食事や昼寝の時間を調整し、一人ひとりと丁寧に関われることを職員自身も評価しています。
「港南台つばさの担当制を作ろう」という思いで、職員はこどもに寄り添い手厚い保育を目指しています。乳児期に育まれた大人への信頼感が、幼児に上がった時は異年齢の友だちとの関係に繋がるよう、園全体で取り組んでいます。
・給食は国産食材にこだわり和食を基本としています
 園では、食べることはこどもにとって必要なことで、生活の中の楽しみの一つと考えています。食は文化を伝える場面であるとの考えにより、ごはん、味噌汁、魚、野菜のおかず(煮物、和え物など)と和食中心の給食を提供しています。週3日は魚の日を設けており、豆類や乾物も多く取り入れるなど保護者からは家庭ではなかなか調理しない食材を使っての給食に喜ばれています。園では、こどもが魚料理を美味しく食べられるよう調理方法や味付けを工夫しており、人気メニューの試食会の実施などの取り組みをしています。

・新しいことにも挑戦していこうと、取り組みを始めています
園は、職員の勤続年数が長く、人間関係も良好な風通しの良い環境です。保育やこどもについて、休憩時間などにも気軽に話し合え、ひとりで悩みなどを抱え込まず 保育が出来る点を評価する職員が多数居ます。保育の振り返りはおこなっているものの、更に一歩踏み込んだ新しいことへの挑戦や変革、新たな提案が少ないことを改善したいという意見も聞かれます。
時代も環境も変化している今、園が日々行っている「こどもと大人たちがゆったりと紡ぐ毎日の営み」はこれまでと同様に大切にしながらも、いつも通りの繰り返しにならないよう、更に新しいことを取り入れ、チャレンジしていく姿勢を一人ひとりが持つことで、より質の高い保育が目指せると思われます。
・職員が働きやすい環境づくりに取り組んでいます
 園は、法人の基本理念「保護者が安心して子どもを託せ、職員が生き生きと働くことができ・・・」からスタートしています。園長は職員が働きやすい職場となるように常にコミュニケーションを図っており、職員の勤続年数は長く安定した運営がおこなわれています。園では、職員の業務負担軽減を図るため保育業務のICT化の導入の検討をしており、職員の意欲の向上を図りながら働きやすい職場づくりが期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
事業計画の中で長期計画が満足するものでなく、保護者、職員に徹底できず今後の  
課題とします。日常の保育に対する保護者、職員の理解度はほぼ満足する結果が得
られたと感じました。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

法人の基本理念は明文化しており、パンフレットや園のホームページにて周知しています。保護者には園での取り組みを入園前説明会や懇談会にて説明しています。職員には理念に沿った園内研修をおこなっており保育観を話し合い、理解を深めて保育に取り組んでいます。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園は全国私立保育連盟・横浜市私立保育連盟・社会福祉協議会に加入しており、社会福祉の動向など積極的に情報収集をおこなっており、事業経営をとりまく環境と経営状況の把握をしています。また、自治体の方針や地域の福祉ニーズを把握し法人と連携し経営状況の把握・分析をしています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

園は法人と連携を図り、経営状況を把握し改善策を検討しています。改善すべき取り組みとして、園では光熱費削減に取り組んでおり、手洗い場にはこどもたちが制作した「水を大切に」ポスターを掲示し、職員は外遊びや散歩に出かける際は保育室の電気を消すなど状況を理解し光熱費削減に取り組んでいます。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

基本理念に基づき中長期計画を策定しており、(1)人材の育成(2)地域に貢献できる園作り(3)設備環境と整備と3つの目標を明確にしています。園は開園して10年となることから、重点課題として(3)設備環境と整備について具体的に検討しています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

中長期計画の内容を踏まえて単年度計画を策定しており、設備環境の整備について協議しています。こどもに係わる環境整備を第一優先に考えて具体的に検討しており、こどもの給食を作る厨房や壁面の張り替えなど整備について早急な対応に努めています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

職員からの意見を取り入れて園長と主任が全体的な計画を作成しています。職員は年度末に指導計画の評価・見直しやこどもの様子を情報共有しており、全体的な計画に基づいた新年度の指導計画を作成しています。作成された指導計画は、園長と主任で全体的な計画に連動した作成となっているか確認しています。職員会議では、新年度に向けた引き継ぎや打ち合せをおこない、指導計画の理解に努めています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

年間行事は年度初めに保護者に周知し参加を促しており、運動会は体育館でおこなうことで、天候に左右されることなく実施できるよう配慮しています。今年度は参加する保護者の人数制限をなくし、こどもの成長を見ていただくことができ運動会後の保護者アンケートでは多くの感想や意見がいただけました。運動会での保護者の携帯使用ルールなど新たな課題があがり次年度に向けて検討事項としています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:b】

指導計画はPDCAサイクルを通じて、評価・振り返りをおこない次期の計画に反映する仕組みがあります。指導計画書に評価・振り返りを記載する欄がないことから職員間での評価・改善点の共有が難しく円滑な情報共有が図れる仕組みづくりを検討しています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

園の自己評価や保護者からのアンケート結果から問題点を抽出しており、取り組むべき課題を明確にしています。明確にした課題の改善策を次年度の事業計画に反映させており、職員会議では具体的な取り組み内容を周知しています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園長は法人の運営方針に沿って、安定した園の運営に努めています。保護者には重要事項説明書にて職員体制を明記しており、園長の役割や活動を周知しています。園長は、災害が発生した時の職員の役割や対応などの体制を整備し職員に周知しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は遵守すべき法令について、園長会議などに参加し幅広く正しく把握・理解して園の運営に取り組んでいます。園ではこどもの人権を尊重した保育に取り組んでおり、職員研修やチェックリストを活用して自身の保育内容の振り返るだけではなく、職員間で声かけしており意識を高めて法令を遵守した保育に努めています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は日頃から園内を巡回し職員とコミュニケーションを図りながら、現場の把握に努めており適宜助言や指導しています。園は近隣の保育園と交流を図っており、他園での保育内容や子どもへの声かけ・幼児教育の取り組みなど見学しています。交流後の報告では「自園でも良いところを取り入れたい」と保育サービスの質の向上に意欲を持ち取り組んでいます。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は主任と共に人事・労務・財務など分析しており、経営の改善や業務の実効性を高める取り組みをしています。主任がシフト管理をしており、職員が急な事情で休みを取る場合も職員間でお互いに承諾しながら勤務に入るなどチームワークを築いています。園では半日休暇や時間休暇の導入で職員の働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園の人材確保の取り組みは、園長が具体的な計画をたて求人・採用など立案し実施しています。職員配置は職員の希望を考慮しながら、職員の経験や適性を判断の上、人員配置をしており、職員の採用や育成に関して計画をたて取り組んでいます。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

人事管理は、職員の専門性・職務遂行能力・貢献度など基準にした人事評価をしています。職員の自己評価結果を元に園長と面談しており、自身の保育の評価・反省・取り組むべき課題を明確にしています。昇格や異動については本人からの意向を確認し、園長と法人とで総合的に判断する仕組みを整備しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

職員の労務管理は勤怠管理システムを活用し職員の有給休暇の取得や就業状況を確認しており、時間外労働の削減に積極的に取り組んでいます。園長は日頃から職員に声を掛けるなど相談しやすい環境を整えており、職員の事情による時短勤務・育児休暇・介護休暇などワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みをおこなっています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は定期的に自己評価をおこなっており、自身の目標に向けて取り組むべき課題を明確にしています。園長は職員と日頃からコミュニケーションを図っており、一人ひとりの現場での活動を見守り職員の育成に向けた取り組みをおこなっています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園長は職員会議にて、定期的にこどもの権利について話をしており、職員はチェックリストに基づき、自身の保育について振り返っています。園では職員の経験や適性に応じて、年間の研修計画を作成し職員全員が資質向上に取り組む機会を設けています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

園では、園内研修・外部研修など職員の教育・研修機会を確保しており、職員が公平に参加できるよう勤務調整や掛かる費用を負担しています。また、職員の研修受講履歴を管理しキャリアアップ研修の受講を促進しており、職員の資質向上に努めています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

園は実習生の受け入れについて、基本方針を定めておりマニュアルを整備しており、保育に係わる養成校とは積極的に情報交換するなど連携に努めています。園では、実習生の見本となれるような保育者の育成を心掛けています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園の運営の透明性を確保するためパンフレット・ホームページには、理念や基本方針・保育の内容など掲載しています。保護者には、重要事項説明書にて苦情相談窓口や第三者委員の設置を周知しています。年度末には運営委員会において、事業報告と決算報告をしており適切に情報公開に努めています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

職務権限規程や倫理規程などの規程に基づき適正な経営・運営に取り組んでいます。横浜市の監査結果は法人や職員と情報共有を図っており、指摘事項があった場合は速やかに対応しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は港南区子育て連絡会の一員として地域の子育て家庭の支援に取り組んでおり、園外に「保育園に遊びにきませんか」ポスターを掲示しています。年長児の就学を見通して近隣の小学校の5年生と交流をおこなっており、イベント時には学校へ訪問するなどこどもの交流を広げるため取り組んでいます。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

法人ではボランティアの受入れに関する基本姿勢を明確にしており、受け入れ方針をマニュアル化しています。地域の学校教育に協力しており、夏休み期間中に教員実習を受け入れています。ボランティアの受け入れ時には、マニュアルに沿って手続きをおこなっています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園で実施している通報訓練や不審者訓練では消防署や警察署と連携を図っており、さらに療育センターの巡回など地域の社会資源を活用しています。保護者には、遅い時間帯に対応している医療機関の一覧を掲示するなど情報提供をしています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は港南区の子育て連絡会や園長会などで地域の情報を収集しニーズを把握しています。園では、園庭開放や育児相談のポスターを掲げて取り組んでおり、積極的に地域の子育て家庭の支援をしています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では福祉ニーズの把握に取り組み、安定した保育の提供により地域に貢献しています。近隣の複合施設での七夕祭りでは、園児が笹に飾り付けをするなど地域との交流に取り組んでいます。園庭には河津桜の木があり、地域の方も楽しみに見られています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

運営方針にて「子ども、保護者、職員それぞれの人権の尊重を徹底します。」と掲げており、園ではこども主体の保育について共通理解のうえ取り組んでいます。園長は定期的に園内を巡回しており、こどもを尊重した保育がおこなわれているか確認しています。保護者には、園だよりや懇談会などを通じてこどもを尊重した保育について理解を図る取り組みをおこなっています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

子どものプライバシー保護に関する保育マニュアルを整備しています。職員はこどものプライバシーに配慮した保育に努めており、オムツ交換をする際は友だちにわからないよう小声で話しかけるよう心掛けています。園ではこどもや保護者のプライバシー保護に関して理解して取り組んでいます。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレット・ホームページでは、1日の活動の様子など写真を用いてわかりやすく伝える工夫をしています。園見学の問い合わせは随時受け付けており、園の特徴や取り組みなど実際に保育の様子を見ていただきイメージを持てるように対応しています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

園では児童票によりこどもの成育歴や家族状況、配慮事項などの確認をしており、入園前面談にて聞き取りをおこなっております。また、重要事項説明書に沿って保育施設の概要や保育内容と個人情報の取扱いについて説明をおこない、同意・意向確認をしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

転園が生じた際は、こどもが次の園で安心して過ごせるように保育の継続性に配慮した連携を図っており、転園先からの問い合わせには保育に必要な情報提供をおこなうよう努めています。卒園児が小学校を卒業する時には卒業式にメッセージを送るなどこどもの成長を気に掛けています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では行事後には必ず保護者アンケートを実施し、こどもと保護者の満足を把握するように努めています。アンケート結果は職員会議で共有しており、改善が求められる事項は改善策を検討し次年度の計画に反映しています。アンケート結果を感想と意見に分類して、園長からの考察とまとめて保護者と共有しており、園についての満足を把握する仕組みを整備しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園は重要事項説明書に苦情相談窓口・第三者委員の設置と受付け方法を明記しています。また、玄関に苦情に対する解決手順を掲示しており、意見箱を設置しています。保護者とは日頃からコミュニケーションを図り、気軽に相談できる体制を整えております。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

保護者とは日頃からコミュニケーションを図り、気軽に相談ができるよう心掛けています。保護者が相談や意見を伝えたい時など、時間帯によっては担任と話す時間がとれない時などは、園長や主任など組織的に対応する体制を整えています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

職員は保護者へ積極的に声を掛けており、保護者からは「担任ではない職員もこどもの名前を呼んで声を掛けてくれている」や「家庭的な雰囲気がある」との声がありました。保護者からの意見や要望には園長や主任と共有し、迅速に対応することを心掛けています。担任以外にも、食事に関する相談には栄養士も一緒に対応するなど連携が図れています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

園は、リスク管理・コンプライアンス規程に基づき安心・安全な保育サービスを提供しています。お散歩時には複数の職員で役割分担をしており、こどもたちを見守っています。また、こどもの人数を確認する際は複数の職員による声出し確認をしており、安全確保に努めております。毎年、心肺蘇生やAEDの使い方研修を実施しており、職員は実践的な技術を習得しています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では年間保健計画を作成しており、期ごとに特別活動に取り組んでいます。感染症発症に関するマニュアルを整備しており、職員がいつでも確認し適切な対応に努めています。季節性感染症については、行政などからの通知を職員に周知し理解を促しており、保護者には園だよりで周知するほか、園内の掲示版にて迅速に情報共有しています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園内の各所に避難経路の掲示と、保育室には119番通報マニュアルなどの対応を掲示しており、職員に安全確保のための行動を周知しています。保護者には、重要事項説明書にて非常災害時対策や緊急時避難場所、保育中に災害が発生した場合の安否確認の方法を周知しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

園では標準的な保育サービスを提供するために、こどもを尊重した保育マニュアルを定めています。乳児クラスは育児担当制保育を取り入れており、職員間でのこどもの様子など情報共有を深めています。園長・主任・クラスリーダーは保育室を巡回しており、適時助言や指導をおこなっています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

職員によりこどもへの保育が異なることがないよう、基本的にマニュアルに沿った保育に努めています。職員はこどもの発達や個性に合わせた係わり方を日々話し合っており、日々の保育記録を元に振り返りや職員間で情報共有してこども一人ひとりに適した保育に取り組んでいます。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

入園前に保護者と面談をおこなっており、提出された児童票でこどもの成育歴や成長過程を確認して個別指導計画を立てています。こどもに関する情報は職員会議で共有しており、園全体で連携して保育に取り組んでいます。園での配慮が必要なこどもには関係機関と連携を図っており、相談や助言を受けながら個別支援計画に基づき適切な保育に取り組んでいます。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は評価・振り返りをする仕組みを整えており、こどもの状況に合わせて見直しをおこない翌月の計画に反映しています。職員は見直した内容を情報共有しており、必要に応じて園内研修をおこなって確認しています。保護者には園だよりを通じてクラスの様子や保育のねらいを周知しており、保育の理解を深めてもらえるよう取り組んでいます。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

園は中規模保育園の利点を活かして、職員全員がこどもの様子など日々の保育状況を把握しており、保護者ともコミュニケーションを図っています。職員間での早番から遅番への引き継ぎは、保護者から毎朝提出される連絡メモにより、こどもの降園時間・お迎え者・その日の緊急連絡先・体温など引き継ぎボードを活用し的確に引き継ぎをしています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

法人の定める個人情報保護管理規程に基づき、こどもや保護者の情報を適切に管理しています。職員にはこどもの個人記録の閲覧は事務所内で閲覧するなど周知徹底しています。保護者には入園時に個人情報の取扱いに関することや、こどもの写真掲載について説明し同意・確認をしています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画は、児童憲章、児童福祉法、保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成しています。保育理念・保育方針・保育目標について明記している他、保育所の社会的責任や保護者支援、職員の質の向上について記載しています。また、こどもの発達過程と歳児別の保育目標や保育の内容、食育について記載しているので、そこから歳児別年間計画、月案を作成しています。職員は、年度末に計画を見直し次年度の作成に活かすことで作成に参画しています。事務室には、保育理念・保育方針・保育目標を掲示していますが、全体的な計画の内容とは差異があります。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

園は静かな住宅街のマンションの1階に位置し、人工芝を敷き詰めた日当たりの良い園庭があります。開園10年目ということで、施設内の設備や内装はやや時代を感じますが、保育所内外の用具や玩具などの清掃・消毒を行い、衛生管理に努めています。室内の温湿度や換気、採光などは適切に保ち、手洗い場やトイレはこどもが使いやすいサイズで設置していますが、更に、身長差に応じて手作りの踏み台を用意するなど、配慮しています。廊下や保育室にはこどもたちの作品を掲示し、各年齢の発達や季節が感じられるように配慮しています。保育室内は、歳児に応じてコーナーや玩具、小さなソファーなどを設定し、こどもたちが個々のペースでくつろいだり遊んだりできるよう工夫しています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの発達と発達過程、家庭環境などは入園時に提出される児童票や入園面接で確認し、随時更新しています。こどもの興味・関心のあることを取り入れたこども主体の計画を作成し保育を行うことで、こどもたちの気持ちに沿った対応が出来るように配慮しています。乳児は担当制で保育を行っている為、一人ひとりの状態に合わせてゆったりと丁寧に関わっています。活動の切り替え時は職員間で連携を取りながら、時間差をつけることで不必要に急がせることなく対応しています。職員会議では、各クラスの状態や一人ひとりのこどもの状況について共有し、会議録に残しています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

基本的生活習慣については歳児別の年間指導計画に組み込み、一人ひとりの発達に合わせて援助しています。また、毎日の生活リズムを一定に保つことで、こどもたちが見通しをもって取り組めるよう配慮しています。靴の着脱用の腰掛や手洗い場の踏み台を手作りしたり、手洗い場に手の洗い方についての掲示をするなど、こどもが自分で取り組みやすいような環境整備も行っています。食事、排泄、睡眠などに関する家庭での状況や生活リズムは、連絡帳や送迎時のやり取りで把握し、保護者と連携しながら進めています。トイレトレーニングは1歳児クラスの年明けから計画に入れ、個人差や発達を考慮しながら取り組んでいます。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

指導計画はこども主体で作成し、こどもの状況により柔軟に対応しています。また、各保育室の環境は、毎年こどもの状況に合わせて設定し、発達に合わせて随時見直しをしています。落ち葉を敷き詰めた飼育ケースではカマキリを飼い、誰でも自由に観察出来るよう靴箱の上に置いてあります。興味を持ったこどもが観察を始めると、保育者は一緒に観察をして急かすことなく見守っています。野菜の栽培を行う際は、店舗の協力のもと、こどもたちがお金を持ち実際に苗を買い出しするところから体験します。その他、他園との交流や異年齢との関わり、外部コーチによる運動指導など、こどもの生活と遊びが豊かに展開できるよう取り組んでいます。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:非該当】

0歳児保育はおこなっていません。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

1-2歳児は育児担当制を取り入れ、1歳児2名につき保育者が1人、2歳児4名につき保育者が1人付き、きめ細かく対応しています。また、保育室の環境は3か月~半年の間隔で見直し、玩具の入れ替えなどをおこなっています。担当制により、保育者はこどもとの愛着関係をしっかり築いているので、こどもも安心して活動したり気持ちを表したりしています。保育室は、戸棚の下のスペースなどを有効に活用し、ままごとコーナーや病院コーナー、ブロックのコーナー、マグネットのコーナーなどを設定し、こどもが好きな遊びを選んで楽しめるよう配慮しています。自我の芽生えなどで集団の活動が困難なこどもには、気持ちを受け止めながらゆったりと関われるよう保育者を多く配置し、保護者と連携を取りながら関わっています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

3歳以上児は3クラスでの異年齢保育を行っています。あそびを中心に主体的に活動できるよう、保育者はこどもの興味・関心のあることを活動に入れ、こどもたちが友だちと協力して楽しみながら取り組めるよう関わっています。製作などは、同じ内容でも年齢別に工程に差をつけ、各年齢のこどもが無理なく発達に合った製作に取り組めるよう配慮しています。7月のこどもまつりでは、4.5歳児が中心となりゲームなどに楽しく取り組む体験が出来ました。縦の関係の中で、年下児は年上児の姿から様々な事柄を吸収し、年上児は年下児の世話をする中で思いやりの気持ちを自然に育んでいます。観察日は発表会の練習に取り組んでいました。こどもにより取り組み方に差が見られましたが、保育者は無理強いすることなく、意欲を引き出せるよう関わっていました。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

特別な配慮を必要とするこどもには個別指導計画を作成し、こどもの状況と成長に合わせて対応しています。また、療育センターや児童発達支援所などと連携をとり、必要に応じて相談や助言を受けています。園の構造上、配慮を必要とするこどもの為の特別なスペースを設けるのは難しいですが、こどもの状況に合わせて、過ごす保育室や担当職員を定め対応しています。職員は研修などに参加し必要な知識や情報を得て理解を深めていますが、更に適切な対応を行う為にはどのようにすべきか、試行錯誤しながら対応しているところです。また、担当職員だけでなく、クラス担任、園全体でこどもの状況を共有し、理解を深めています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

こどもによって在園時間が異なりますが、一人ひとりのこどもが楽しく安全に過ごせるよう配慮しています。午後6時より乳児・幼児合同で過ごしますが、保育者は家庭的にゆったりと過ごせるよう環境を整えると共に、年齢差や体格の差を考慮し、一人ひとりに寄り添いつつ常に全体を見るように努めています。こどもの状況について、保育者間の引き継ぎは「引継ぎボード」を使用しておこなっています。また、お迎えが遅くなる方には、軽食・夕食の対応をおこなっています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

5歳児は年間指導計画に小学校との接続について記載し、計画的に取り組んでいます。また、保育所保育指針に掲げられている「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を念頭に保育をおこなっています。こどもが小学校以降の生活に見通しが持てるよう、「顔見知りを作ろう」をテーマに、定期的に近隣小学校と交流の機会を持っている他、地域の他の保育園・幼稚園との交流会もおこなっています。保護者対象としては、近隣の小学校の校長先生をお招きし説明会を開催しています。校長先生のお話を直に伺い質問が出来るので、保護者の不安を軽減できる良い機会となっています。5歳児クラスの担当保育者は、園長の責任の下、保育所児童保育要録を作成し、就学先に送付しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの既往症や予防接種の状況は児童票で把握し、随時更新しています。日中、37.5℃以上の発熱や嘔吐、下痢、怪我などが発生した場合は保護者に連絡を入れ、必要に応じてお迎えを依頼していますが、受診を伴う怪我の場合は園が対応しています。一人ひとりのこどもの体調については受け入れ時に口頭で確認し、引継ぎボードで職員間の引継ぎを行います。保健に関してのお知らせは、毎月発行している園だよりの中でお知らせしています。その月に流行が予想される感染症や症状、家庭での注意点などについて分かりやすくお知らせし、注意喚起しています。乳幼児突然死症候群の予防の為、昼寝中の呼吸や顔色の確認など、必要な取り組みを行っています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断は、入園時以外に年2回実施、歯科健診も年2回実施しています。結果は健康台帳に記し職員間で共有、保護者には書面でお知らせし、家庭での生活や健康管理に活かせるよう援助しています。保育者は健診結果を保健計画に反映し、保育の中でも紙芝居などの視覚教材を用い必要な指導をおこなっています。また、栄養士が専門性を活かし、朝の会などで、手洗い・うがいの仕方や虫歯予防についての話をする機会を持っています。健診と日常の保育につながりを持たせ、こどもの健康増進を図っています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー疾患のあるこどもには「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基に適切に対応しています。食物アレルギーのあるこどもは入園前に面談で確認し、入園後は年2回の割合で、医師記載の「生活管理指導票」に基づき、保護者・担任・栄養士で面談、こどもの状況や園生活での配慮事項などについて確認しています。給食やおやつはアレルゲン食材を除去した除去食、もしくは代替食で対応し、提供時は担任と栄養士でダブルチェックをおこないます。また、席は固定しアクリルパネルを使用、専用トレイ・他児とは色分けした食器を使用しています。職員はアレルギー疾患などについての外部研修に参加し、得た知識を給食会議で共有しています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食に関する豊かな経験が出来るよう、全体的な計画に位置付け取り組んでいます。玄関にはその日の給食で使用する野菜や、魚や肉の写真をかごに入れて展示しています。保育者は、外遊びから戻ったこどもたちと一緒に見ながら、食材の名前を伝え「楽しみだね」「おいしそうだね」などと声をかけ、こどもたちが給食を楽しみにできるよう働き掛けています。食事の時は、こどもたちがゆったりと座れるよう環境を作り、一斉ではなく準備が出来たこどもから食べるようにしています。発達に合わせた陶器の食器を使用し、食具はスプーンのみを使用、5歳児の後半より箸の使用を開始しています。年齢や発達に合わせた食育活動も定期的におこなっています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

食が欧米化している現状を踏まえ、園では和食中心の季節感のある献立になるよう工夫しています。主菜は週に3回魚、豆類と肉を1回ずつという構成になっており、家庭の食生活とのバランスも考慮に入れ、家庭で食べる機会が多いと思われる麺類は提供していません。また、こどもたちが栽培、収穫した野菜も給食に取り入れています。管理栄養士と保育者は月1回の給食会議をおこなっています。各クラスの喫食状況や人気の献立、食べにくかった食材などについて共有し、栄養士はそれらの情報を献立作成や調理に反映しています。衛生管理は、マニュアルに基づき適切におこなっています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

家庭との日常的な情報交換は、連絡帳や登降園時のやり取りでおこなっています。保育の意図や保育内容について保護者の理解が得られるよう、毎月発行している園だよりには、各クラスの月のねらいやこどもたちの様子、エピソードなどを具体的に載せています。また、毎日の保育の様子を写真付きで掲示しています。クラス懇談会は年2回、個人面談は、1歳児は年2回、2歳児と幼児クラスは年1回おこない情報共有しています。また、行事の後は保護者アンケートを実施し、保護者の意見や感想を吸い上げ、結果をまとめたものを公表し次回に活かせるよう努めています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

通常の個人面談以外にも、必要に応じて随時育児相談をおこない、面談の内容を記録に残し職員間で共有しています。また、専門性を活かした支援を行う為、相談内容により栄養士が対応をし必要に応じて専門機関と連携をとって対応する体制も整えています。保護者が予定を調整しやすいよう、年間の行事予定は年度初めにお知らせしている他、残業などによる急な保育時間の延長などにも柔軟に対応しています。親子遠足は混雑を避ける為平日におこなっていますが、土曜日実施を望む声がある一方、年度初めにお知らせしているので、調整しやすいという声もあります。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待等権利侵害の兆候を見逃さないよう、保育者はこども一人ひとりの身体の傷の有無や、栄養、清潔、保護者との関係性などについて観察、把握しています。また、些細なことでも変化が見られた場合は、マニュアルに沿って速やかに園長、主任に報告、虐待等権利侵害の可能性があると感じた場合は、区役所や児童相談所と連携を取って対応しています。また、保護者の様子に応じ、こどもと距離を置く方が望ましいと判断した時は、延長保育や土曜保育を勧めるなど、支援に努めています。職員は人権擁護についての研修を受けています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育者は、保育計画や記録、職員間の話し合いなどで主体的に保育実践の振り返りをおこなっています。職員会議では、クラスの様子だけでなく一人ひとりの状況や配慮点なども共有し、心の育ちを反映して振り返りをおこなっています。専門性の向上の為、他園の保育を見学する機会や様々な研修に参加する機会を持ち、学んだことは報告書や会議を通して共有しています。年1回、保育者は自己評価をおこない、その評価を基に園長と面談し、振り返りと課題の抽出をおこなっています。