溝口ピノキオ保育園
2024年01月25日公開
評価結果報告書
第三者評価機関名 | 株式会社評価基準研究所 |
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名称 | 溝口ピノキオ保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60 名 |
所在地 | 213-0001 神奈川県川崎市高津区溝口3-24-5 |
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TEL | 044-712-5301 | ホームページ | https://seido-kai.com/base/mizonokuchi-pinokio/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2020年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 正道会 | ||
職員数 |
常勤職員:17 名
非常勤職員:10 名
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専門職員 |
保育士:21 名
看護師:1 名
管理栄養士:2 名
栄養士:2 名
事務員:1 名
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施設・設備の概要 |
建物形態:木造2階建て
保育室:1階フロア・2階フロア:トイレ:こども用2室・職員用3室
事務室:21.42 ㎡
調理室:23.01 ㎡
園庭:有
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「共生と共学」~社会で個を育み、個が社会と繋がっていく~ |
地域子育て支援事業(子ども食堂・園庭開放) |
評価実施期間 | 2023/08/01(契約日) ~2024/01/11(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 回(年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特に評価の高い点 1)理念が職員全員に浸透するよう様々な取り組みを行い、子ども主体の保育の実現につなげている 理念は園が目指す方向を示すものであり、職員がその方向を正しく理解することが大切である。当園では職員の理念が進むよう、様々な機会を通じて理念に触れ、方向性を確認することができるようにしている。法人としてSEIDOKAI ROADで方向性を示し、正道会のガイドライン、正道会のクレドによって自己の点検をできるツールが用意されているが、それを活用する園の力が求められるところである。当園ではそれらを積極的に活用し、また研修ツールを使っての理念の浸透も図るなど、職員全員の理解を進めることに力を入れている。そのような取り組みによって職員の目線が揃い、子どもの主体性を大切にした保育が行われることにつながっている点は、当園の大きな強みである。 2)コミュニケーション・連携に対する意識の高さが実際の取り組みに表れている 保護者とのコミュニケーションのツールを十分に活用しているだけでなく、送迎時の短い時間でも的確にコミュニケーションが取れるよう、連絡ボードの書式を工夫している。アンケート配信も頻度を多くしたり様々なタイミングで実施したりと、現状に満足しない姿勢がうかがえる。アンケートをきっかけに保護者との「対話」が始まるよう次につなげる姿勢は非常に模範的である。このような取り組み姿勢は職員全体にも表れ、話しかけやすい雰囲気が園全体を包み込んでいる。これらの基本的姿勢によって保護者からの意見や相談は集まりやすくなり、今後も保護者との連携や利用者の満足向上につながっていくに違いない。 3)環境設定のスピード感と柔軟性が子どもの発達に良い刺激となっている 保育室の遊びの環境は常に流動的であり、子どもたちの姿をよく観察しながら設定していくのはスキルと経験が必要なことである。環境設定の変更というと遊びのゾーニングを入れ替えるだけと捉えてしまいそうだが、そこには複雑な要素が絡んで難しく、時間がかかることも多々ある。事前に打ち合わせをしているとはいえ、会議の後に短時間で効率よく新しい遊びの環境を設定するには、職員間のコミュニケーションの良さ、業務スキル、それからリーダーシップなど多様な要素を含んだバランスの良いスキルがプラスに働いていてこその成果であろう。環境設定にも本園の良さが十分に発揮されることを踏まえると全体の運営の良さが見えてくる一面もあった。当然それは子どもたちの遊びの発展に良い効果を生むため、このスピード感と柔軟性を更なる強みにしていってほしい。 ◇改善を求められる点 1)取り組みを充実させる一方で優先順位を考え、やめることも決め、業務のバランスを取ることも検討してもらいたい 社会の変化や地域のニーズに合わせて子ども食堂をスタートさせたり子育て支援の取り組みを強化したりと、新たな取り組みを速やかにスタートさせる実行力は当園で強みである。そのようにスピード感のある運営は今の時代は特に重要なことであるが、そのことによって現場で行う業務が増えているのも現状であると思われる。新たな取り組みを検討することと同じくらい、優先順位の低い取り組みをやめる検討をし、全体のバランスをとっていくことも重要である。課題に対して素早く改善策を立てて強力に進めていく柔軟な思考が根付いている点も当園の強みであるため、園長がリーダーシップを発揮して優先順位を考えた業務軽減についても検討を進めてもらいたい。 2)子どもが自分の力を試す機会をみまもる関わりを期待したい 子どもに対する思いが強いからこそ起こりやすい子どもへの関わりだと捉えているが、大人主導になっている場面が何度か見られた。子ども自身がチャレンジを続けていたり、転んだけれど気持ちは折れていなかったり、失敗した瞬間は、まだ自力でなんとかしようとしている様子が窺えた。職員が応援の気持ちを込めて声をかけたり助けたくなる気持ちはとても理解できるが、その優しさが何を育もうとしているのかを見極めると、非認知能力を育む機会をもっと多く持てるのではないだろうか。そして、もし困っていたとしても周りの年上の子どもが気づいて駆け寄り共に解決していく場面も更に増えるよう促すこともできる。それは応答的対応により実現しやすくなる。子ども自身に身につけてもらいたい力の中に、自分で何とか解決して立ち直っていくしなやかな強さも含み、更なる保育の質向上を期待したい。 3)子どもの興味関心の移り変わりに対応する更なる遊びの豊かさを目指してほしい 園の造りから随所に意図と工夫が見られ、デザイン性にも魅力ある園である。保育室に設定された遊びの環境においても、ゾーニングによる複数の遊びができるようになっており、それらは子どもの興味関心によって随時変わっていくものになっている。ひとつひとつに意図があるが、より発展性のある素材の豊かさや、STEMなど考える力や組み上げていくプロセスを育む遊びの幅の広さがあると、更に良い物的環境に成りうるように見受けられた。保育者が子どもの自由な関心ごとの移り変わりに対応していくにあたり、予算組みや権限設定のある中で進めていかなければならないのは承知の上であるが、創意工夫により磨きをかけられる職員が多いため、より豊かな遊びの環境設定に向けて職員の自由で柔軟な発想力を発揮できる取り組みを進めていくことに期待したい。 |
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事業所名:溝口ピノキオ保育園 ・第三者に評価されることの意味の大きさを感じた。 ・これまで取り組んできたことを評価され強みを見つけていただいたと共に、それが自信に繋がりより保育への意欲が高まった。 ・改善すべき点については真摯に受け止め、今後整えるべきことが明確になった。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 |