苗場保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
---|
名称 | 苗場保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 68(77) 名 |
所在地 | 245-0021 横浜市泉区下和泉1-10-10 |
||
TEL | 045-801-8801 | ホームページ | izumi-naeba.net/naeba/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2005年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 いずみ苗場の会 | ||
職員数 |
常勤職員:18 名
非常勤職員:24 名
|
||
専門職員 |
保育士:28 名
看護師:2 名
栄養士:2 名
調理員:4 名
|
||
施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室):3
幼児室(3~5歳児室):3
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:6
事務室:1
職員休憩室:1
木造平屋建て:延床面積 169.58㎡
鉄筋2階建て:延床面積 320.63㎡
園庭:592.67㎡
|
【保育理念】 「すべての人々はこの世に必要があって生まれてきている」という思いのもと、 どんな子どもも分け隔てなく受け入れ、ともに生活し充実感のある、楽しい生活とします。 【保育方針】又は【基本方針】 「よく食べること」「よく遊ぶこと」「育ち合うこと」の3つを大事にしている。 食事は、農薬を使わない安全な食材を使い給食・おやつをすべて自園調理で提供している。 遊びが中心の保育の中で、大人の存在をいつも子どもたちが感じながら、たくさんの人と関わり合って、人を恐れず、人が大好きな子供たちに育つようになってほしい。 また、たくさんの大人や友だちとともに自然に触れながら、体と心を動かす遊びを通して生きる意欲・力・学び合うことを大切にしていく。 そして、子どもをいつも真ん中に置きながら、職員、保護者、地域の方々と一緒にともに大人も育ちあえる関係、環境作りをしていく。 |
【立地および施設の概要】 苗場保育園は「社会福祉法人いずみ苗場の会」が運営する保育所で、現在0~5歳児クラス77名が在籍しています。横浜市泉区に立地し、戸塚区との境界付近にあるため、横浜市の両区の行政機関と関係の深い保育所となっています。横浜ドリームランド跡地に建設された戸塚区の「ドリームハイツ」に隣接しており、最寄駅はJR戸塚駅、小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線の湘南台駅、地下鉄ブルーライン下飯田駅で、バスが交通手段です。子どもの登降園での送り迎えは自家用車使用が多く、隣に広い駐車場も完備しています。運営法人は、すぐ隣の小規模保育事業所「えんがわ」、近隣の民営化で運営を受け継いだ「俣野保育園」と、相鉄・緑園都市の「緑園なえば保育園」と分園の「あかちゃんの家」を運営しています。また、障がい者施設や放課後等ディサービスなどを運営し、地域の福祉事業に広く貢献しています。 【園の特徴】 保育方針の一つに「育ち合う」を掲げています。これは「子ども」を中心にして、「保護者」「保育士」、さらには「地域の人々」も含めた子ども共々の育ちを意味しています。そのため全体的な計画では地域支援に重点を置き、起伏にとんだ広い園庭での「園庭開放」、育児講座、あったかコンサート、子育てサロンの開催等、数多くの支援策を盛り込んで保育を進めています。 |
評価実施期間 | 2021/04/01(契約日) ~2022/01/30(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2016年度) |
特に評価の高い点 | 1.「わらべうた」を通して共に育ち合う保育の実践 園では、岩手県遠野地方に伝わる日本古来の「わらべうた」による保育をすすめており、人と人との関わり合いを大切にしています。「赤ちゃんとは顔を見て声をかけるところから会話が始まる」と考え、古くから伝わる「わらべうた」を口ずさみながら、手踊り、指踊りを加えて赤ちゃんとのコミュニケーションを取るスタイルを保育の基盤に置いています。 0歳児からおむつ替え等生活の中にわらべうたを取り入れ、保育者と子どもが一対一でしっかりと目を合わせ、わらべうたを通じて子どもと関わり合い、気持ちを通わせています。 2.充実した食育活動 「食は生命」と考えて、食べることを大切にしています。できる限り無農薬・低農薬の安全な食材を選び、食をとおして子どもたちが五感を磨く経験ができることを目指しています。食育活動では野菜洗い、皮むき、米とぎ等多くの食材に触れる機会をつくり、食への関心が持てるようにしています。 給食の献立に力を入れています。七夕会にそうめん、お月見に白玉団子、鏡開きにおしるこ、節分にイワシの丸干し、春分の日にぼたもち等、季節感や食文化に触れるメニューを多く取り入れています。また、園庭でサンマを焼いたり、収穫したサツマイモを焚火で焼き芋にして楽しんでいます。 年長児は、例年山形県に田植え・稲刈りの体験に出かけています(今年度は横浜市内で実施)。保育室前のバケツでも稲を育て、コロナ禍でも山形県のコメ農家の方とオンラインで交流しています。 3.保護者への丁寧な園内生活情報の伝達 園だよりには子どもたちのエピソード・会話・クラスの様子が丁寧に書かれており、保護者は我が子のことだけでなく園全体で育ちあう様子を実感することができます。毎年、職員や子どもたち全員が寄稿して文集を作成しています。 |
---|---|
改善を求められる点 | 1.保育所としての自己評価の実施 園では、本年度末に初めて「利用者アンケート」の実施を予定しています。年度末の利用者アンケート結果及び職員の自己評価を基に、保育所としての自己評価を行うことが期待されます。 2.不審者対策などの安全確保への取り組み 保護者アンケートでは、「不審者対策などの安全確保の取り組み」について不安の声が寄せられています。現状の園の出入り口のセキュリテイ体制について、不審者対策上からも再検討が望まれます。 3.人事考課制度の明確化 現在、運営法人では「人事考課制度基準」を検討中です。「人事考課制度基準」を明確化し、キャリアパスに基づき職員が将来の姿を描くことができるような仕組みづくりの早期確立が期待されます。 |
苗場保育園としては、平成27年度以来3回目の受審となります。自身としては今年度4月より園長となり、初年度の取り組みではありましたが、改めて今まで苗場保育園の中で大事にしてきたものの確認と、今の自分たちの取り組みを確認し合うことができました。また、その中で自分たちの職場の良い点や改善すべき点を確認できたことも大きな意味のあることでした。 全職員と一緒に考え共有できたことは今後の原動力につながる大切な経験だったと思っています。 また今年度も、新型コロナウィルスの感染予防対策を考えながら、これまでよりも保育の内容に変化を加え、行事の工夫なども行いながらの年でもありました。そのような大変な時期に評価してくださいましたナルクさん、夏の忙しい中アンケートにご協力頂いた保護者の皆様には心より感謝いたします。アンケートでいただいた意見をもとに今後の運営、環境づくりに努めていきたいと思っております。 これからも子供を中心に置きながら、「子供と一緒に」保護者の皆様との関係づくりも深めていきたいと思っております。 苗場保育園 園長 本田 りえ |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・運営法人の保育理念は「すべての人々は、この世に必要があって生まれてきている」の思いを大切に、どの子も分け隔てなく受け入れ、子ども、保護者、保育者が共に育ちあう場所を目指しています」として、重要事項説明書、入園のしおり等に明記しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市における待機児童問題等、運営法人の「理事会」や、系列各園の園長も出席する「運営会議」(理事長、理事、事務長、系列園園長3人、障がい者施設3人の計9人による会議)等で課題を討議し、対応策を打ち出しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・経営・運営に関しては運営法人の理事会(理事長、事務長、複数の理事、監事による)が年3回開かれ、各園から上がってくる年3回の事業報告書をもとに経営状況を把握して、対応策を検討しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・園では長期計画を「理念の実現」として、中期計画を「苗場の保育の見直し」「人材育成の強化」を掲げ、保育の見直しに関しては、「これまで培ってきた保育の再確認と見直し」等を掲げ、保育を進めています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中長期計画の目標達成に向けて単年度計画に盛り込み、その初年度実行計画を、その年の事業計画としています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・単年度事業計画は、各クラスの年度目標等を取り入れたうえで、園全体の事業計画を策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画に盛り込んだ保育に直接的に関係する部分、「子どもの育ち」や、「大切にしていること」「園としてしていきたいこと」については行事や懇談会等で機会あるごとに保護者に説明し、園だよりでも伝えています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・月案、週案は、担当職員が提出したものを、クラスリーダー、主任が確認し、PDCAサイクルにより振り返り、見直し作業を繰り返しています。さらに、月案をもとにして、クラス担任と乳幼児リーダー・主任・園長が参加して振り返りを行う「月総括」を行っています。月総括では、保育結果をPDCAサイクルの各段階において話し合い、対応しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・第三者評価の結果に基づく改善課題については、職員会議等で共有化が図られています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は、年度始めに職員会議等で園の運営方針・取組を説明し、園長自らの役割について話しています。また、「運営規程」には、園長ほか、職員の職務分掌(職務内容)について、記載しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は児童福祉法や児童憲章、保育士倫理綱領、雇用・労働法規等を理解し、保育理念や保育方針、保育目標等が実現できるように取り組んでいます。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の質の現状については、園長は月案等の確認や頻繁に保育現場に入ること、また、「月総括」等の職員との話し合いの中で確認しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人の運営会議では系列園の園長や法人職員も参加して、保育園運営のコストや経営問題を話し合っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・運営法人には、「期待する職員像」として、「職員の役割期待水準規定」があり、これをもとに職員は新人研修計画、キャリアアップ研修を受講し自己研鑽に励んでいます。入職5年以上の職員に対しては「中堅職員育成計画」があり、横浜市や保育関係大学の外部研修を受講するようにしています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営法人の「期待する職員像」は入職時に配付するマニュアルに「職員の役割期待水準規定」として組み込まれてあり、新入1年目、2年目から4年目まで、さらには5年目以降のあるべき姿を具体的に記述し、全職員の成長方向を示唆しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は年1回「職員意向調査票」にその一年の振り返りを記入し、園長との個人面談によりアドバイスを受け、次年度における自分自身の「行動目標」も記入しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では「期待する職員像」(職員の役割期待水準)をマニュアルの中にとじ入れ、全職員が入職する際に配付し、「新人研修」にて周知を図っています。年一度の自己評価票にて自己評価を行うとともに、「職員意向調査票」にその年の自らを振り返り、次年度の「成長目標」を記入し、施設長に提出しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人の基本方針の一つとして、「信頼ある福祉職員の育成」をあげ、「期待する職員像」を明らかにしています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・全職員の個人ファイルには専門資格の取得状況等が記録されています。新入保育士には、配属された先のクラスリーダーがOJTにて適切な指導を行っています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「実習生受け入れマニュアル」、「実習生の対応手順」があり、園の実習生受け入れに対する姿勢を明確に打ち出しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・独立行政法人福祉医療機構(WAMNET)に、法人に関する現況報告書、予算・決算状況が公開されています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の運営規程に職員の職務内容を規定し、経理規程には給与・出納・会計監査等について規定しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園の「全体的な計画」には、一時保育、園庭開放、プール開放に加えて、あったかコンサート、保育講座、交流保育、子育てサロン、プレイパークへの参画等、盛りだくさんの地域支援策をもって保育に当たっています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園には「ボランティア受け入れマニュアル」があり、園の「全体的な計画」の地域支援の項では、地域中学校からの「体験実習の受入れ」と明記し、地域支援の姿勢を明確に打ち出しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市、泉区の行政、横浜市戸塚地域療育センター(巡回相談)、横浜市西部地域児童相談所、地域の保育園、小学校、提携嘱託医等と提携して保育に当たっています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域には「地域振興活動」(地域のつどい)があり、保育園のみならず、諸々の団体が参加し、地域の活性化について意見交換を行っています。本園もこの会合に参加し、地域の必要な情報の収集を行っています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の「地域振興活動」(地域のつどい)に参加し、子育て支援の分野で地域振興に協力しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育の理念に「すべての人々は、この世に必要があって生まれてきている」を掲げ、子どもを尊重した保育の実施について、全職員に周知しています。また、園の掲示板に理念・保育方針を掲示しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どものプライバシー保護について、「運営規程」で秘密の保持について規定し、入職時の研修や職員会議で、児童憲章や子どもの権利条約に基づいた人権尊重の姿勢を繰り返し伝え、マニュアルにも明記して職員の理解を深めています。また、園では「わらべうた研修」や「性教育研修」での学びも取り入れて、シャワーやおむつ替え等、一人ひとり個別に援助するように配慮しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針を含む園の情報提供は、泉区地域子育て支援拠点すきっぷ、泉区おやこの広場ぽっぽの家、泉区役所等で行っています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では重要事項説明書や入園のしおり等に沿って説明しています。入園にあたり準備する持ち物については、現物を見せながら説明しています。内容ごとに担当者を決めて、各職員が分かりやすい説明をするように工夫しました。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園児の転園先には保護者の同意を得たうえで情報提供し、必要により引継ぎを行っています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は子ども一人ひとりの心が満たされるような関わりを大切に保育しています。0歳児からわらべうたを取り入れて、職員と子どもが心を通わせる時間を大切にしています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決規程があり、苦情解決の体制(受付担当者・主任、解決責任者・園長、第三者委員2名)を整備しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・説明会や園だよりの中で、園はいつでも保護者の相談に応じることを伝えています。また、苦情解決の仕組みの掲示の中に、「かながわ福祉サービス運営適正化委員会」の連絡先も記載しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・行事ごとのアンケート・懇談会・個人面談を行い、保護者が意見を述べる機会を多く設定しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事故防止マニュアル・事故対応マニュアル・安全管理マニュアルを整備しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・常勤の看護師が子どもの健康に関する助言や対応を行っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・非常災害の対応マニュアルを作成しています。災害時の担当を明記した自衛消防組織図を事務所に掲示しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・苗場保育園マニュアルを新人研修や入職時に配付して、職員がいつでも内容を確認できるようにしています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育の手順書等、保育の標準的な実施方法の検証・見直しは必要に応じて行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画作成の責任者は園長です。入園時や入園後の個人面談や児童票等の書類を通じて、保護者や子どものニーズを把握して、指導計画に反映しています。定められた手法に沿って、アセスメントを実施しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は年3回見直しています。月案は月末、週案は毎週の乳児会議・幼児会議で見直しを行っています。乳児に関しては個人別の指導計画の見直しも毎月行っています。会議にはクラスに関わる職員と主任が参加しています。職員一人の見方ではなく、複数の視点で子どもの姿を語り合っています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況については、0~2歳児クラス(乳児クラス)は連絡帳(複写式)・日誌(週案)・個人指導計画に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・個人情報保護・管理規定があり、個人情報保護に関する基本方針を定めています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針等の趣旨をとらえ、「すべての人々は、この世に必要があって生まれてきている」の園の理念をベースに保育方針、保育目標に基づいて策定しています。各年次担当箇所は各クラス担任が起案し、系列保育園との話し合いにより作成されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育室は明るく、季節に合わせて温度・湿度を適切な状態に保っています。感染症対策として、換気には特に気を配っています。看護師の指導に従って、保育室の消毒を行っています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前は児童票や面談で、入園後は子どもの経過記録や保護者との関わりの中で、一人ひとりの子どもの状態や家庭環境を把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は一人ひとりの発達に合わせて、排泄・着脱等の基本的な生活習慣が身に着けられるようにしています。職員は履きやすいようにズボンを置いたり、一緒にやって見せるなど必要な援助をしています。できたときは共に喜びあっています。職員は子どもの自分でやろうとする気持ちを尊重し見守っています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・おもちゃは子どもの手が届くような低い棚に収納しています。片付けも自分でできるように、壁の低い位置に帽子・タオル・カバンをかけるためのフックが設置してあります。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの個別性に配慮して、眠りたいときに休めるような環境を整えています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・担当制保育を実施しています。できるだけ同じ保育者が生活全般を共にすることで、子どもが安定して過ごせるようにしています。保育者としっかり関係が築けた子どもは、周りの大人や子どもにも関心が広がっていきます。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児には、それぞれの興味関心に合うものが見つけられるように見守っています。この時期には大人からの多くの言葉かけや、投げかけが必要だと考えて実践しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・障がいのある子どもの受け入れを行っています。常勤の看護師がおり、適切な対応を行っています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが見通しをもって生活できるように、毎日同じ流れで活動できるようにしています。子どもたちの様子を見ながら、予定を変更することもあります。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・アプローチカリキュラムを作成し、実践しています。年長児の年間カリキュラム・月案は「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(10の姿)を反映させた内容になっており、計画に基づいた保育内容を組み立てています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理マニュアルを整備しています。常勤の看護師がおり、体調不良やケガの際は適切な対応を行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断、歯科健診を年2回行っています。結果は保護者に書面で伝えています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市の「保育所における食物アレルギー対応マニュアル」に基づく、園の「アレルギー対応マニュアル」の中でアレルギー対応の手順を明記し、対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間食育計画を作成し、計画的に食育に取り組んでいます。給食は乳製品や卵を使用しない和食中心の献立です。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は子どもの年齢にとらわれず、咀嚼や飲み込みの様子等、一人ひとりをていねいに観察しています。離乳食・アレンジ食(移行食)・幼児食を準備しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は、食事・体調・検温・連絡事項等が書ける様式の「連絡帳」により毎日園と全園児の保護者は双方向で連絡を取り合っています。3~5歳児については、簡単な内容で必要な時に連絡を取り合える「連絡ノート」により、保護者と園とが双方向で連絡を取り合っています。日常のコミュニケーションについては、日々の会話も大切にしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士は、子どもの送迎時の声かけや連絡帳を通して親和的雰囲気を作り、保護者と信頼関係が築けるよう図っています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「虐待防止マニュアル」があり、職員は園外研修に参加して、職員会議で報告し話し合いが行われています。家庭での虐待については、地域情報や子どもの家庭の実態を踏まえながら注意深く見守っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・年間指導計画、月間指導計画、週間指導計画には計画期間中、もしくは終了時に関係した職員全員により「振り返り(自己評価)」を行います。 |