社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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AIAI NURSERY宮前平

2023年12月25日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 AIAI NURSERY宮前平 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 64 名
所在地 2160005
川崎市宮前区土橋2-1-7
TEL 0447507288 ホームページ https://nursery.aiai-cc.co.jp/facility/miyamaedaira/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2007年01月22日
経営法人・設置主体(法人名等) AIAI Child Care株式会社
職員数
常勤職員:10 名
非常勤職員:9 名
専門職員
栄養士:1 名
管理栄養士:2 名
施設・設備の概要
保育室:6
遊戯室:1
更衣室:1
事務室:1
調乳室:1
子どもトイレ:
大人トイレ:
園庭:有

③ 理念・基本方針
一人でも多くの子どもが人間が生まれながらに持っている素晴らしい力を育むことに喜びを感じ笑顔と原価が溢れた園を創造すること

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・特化型学習プログラムを取り入れている 
・子どもを夢中にする園庭遊具AINIがある

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/05/01(契約日) ~2023/12/07(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ・「幼児教育」学習プログラムを取り入れています
AIAINURSERY宮前平では、日々の保育の中で知識教育・思考教育プログラムを取り入れています。知識教育では、3・4歳児は読み書き(ひらがな・カタカナ・数字・アルファベット)、5歳児はモンテッソーリ教育の理念に基づく英語学習と年齢に沿った学びを取り入れています。園にはプレイルーム(学習室)があり、子どもが日々の活動と場面の切り替えがしやすいよう環境設定しています。知識教育は子ども一人ひとりの発達に応じた無理のないペースで取り組んでいます。

・こども達が安心して過ごせる環境が整っています
 ユニークな形の園舎に広い園庭があり、こどもたちが長い時間過ごす施設として最適な環境です。園庭にはこどもたちが主体的に遊びこめるようにAINI(大型遊具)を導入しています。つかまる、登る、すべるなど、年齢や発達に合わせて身体の様々な部位を使い、想像力を働かせながら身体を動かせる遊具です。また園庭の端には大きな栗の木があり、こどもたちを見下ろしています。こどもたちは、春夏秋冬、大木を見上げ、自然や季節の移ろいを感じる事が出来ます。
 園内は落ち着いた色合いで統一され、保育室の高い天井にはファンが回っています。収納が充実しているので各保育室の中が整然と整理されており、こどもたちが落ち着いて過ごせる環境が整っています。また、各保育室には小さめのソファーや丸いテーブルが配置され、園のコンセプトである「もうひとつのいえ」が見事に再現されています。2階フロアはパーテーションを開きホールとして使用できます。幼児は散歩や戸外遊びが出来ない日もホールでトランポリンや跳び箱、マット、鉄棒などを
使用して身体を動かしています。
 玩具の整え方やコーナーの作り方、手作りの椅子などに保育者の優しい気遣いや思いが感じられます。一方、乳幼児突然死症候群予防の為のCCSセンサーや連絡帳アプリの導入、おむつのサブスクなど、最新の機器やサービスも取り入れ、こどもにも保護者にも優しく安全な環境を提供しています。

・職員の採用・育成・定着に向けての体制を整備しています
法人の採用活動では、系列園の見学会バスツアーやオンライン説明会を実施するなど、独自の工夫した取り組みを実施しています。さらに、職員のキャリアパスフレームを明確に示しており、教育制度の充実などキャリア形成に向けての体制を整備しています。今後も職員の採用・育成・定着に向けた取り組みに期待します。

・小学校や他園、地域との交流を通して、社会体験を増やすことが求められています
 コロナ禍で開園した為、小学校や他園と交流する機会が無いまま現在に至っています。就学前に、小学校内を見学し小学生と交流する機会をもつことにより、こどもたちは小学校生活に見通しを持つことが出来ます。コロナウィルス感染症が5類に移行したので、少しずつ小学校との連携を取り、進めていくことが求められます。更に、こどもたちが保育園の枠を超えて社会とのつながりが持てるよう、地域の施設や他園、地域の方々との交流の機会を増やすことが求められます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
・小学校や地域の交流がコロナの状況のまま、交流の機会を設けていませんでした。
今後は地域交流や他園交流を積極的に取り入れていくようにいたします。
子どもたちがさらに楽しく過ごせるような環境作りに努めてまいります。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

保育理念・保育方針・保育目標は、パンフレットやホームページ・園の玄関に掲示して周知しています。施設長は会議において、職員に保育理念をわかりやすく噛み砕いて説明しており共通認識のもと保育に取り組んでいます。保護者には見学会や保護者説明会で、パンフレットなどを用いて説明しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

法人では、社会福祉事業全体の動向や社会から求められているニーズについて把握・分析しており、毎月の施設長会議と、3か月ごとの社長講話を含んだ目標会議にて情報共有しています。法人が、保育のコスト分析をしており、施設長は毎月の損益計算書で把握し、必要に応じて職員と共有しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

施設長は会議において法人が分析している経営状況を把握しており、職員会議で報告しています。さらに、職員会議では毎月の光熱費など具体的に報告し、職員は無駄のない電気や水道の使い方について話し合いエコ活動に取り組んでいます。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

園は定員を満たし安定した運営を図るため、園の周知など計画的に取り組んでいます。未就学児に向けた保育園体験会を実施しており、保育室で玩具や手遊びなどで一緒に過ごす機会を設けています。法人では幼児教育プログラムの定期的な見直しなどしており、今年度から新たな英語学習プログラムを取り入れています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

施設長が単年度の事業計画を作成しており、保育サービス・安全管理・人材教育など園の運営に関わる具体的な内容となっています。事業計画を踏まえ保育理念に基づいた、全体的な計画をたて年間指導計画や各種計画を作成しています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

法人が全体的な計画の概要を策定しています。各担任が状況に合わせて年間指導計画を作成しており、施設長が確認のうえ職員全員に周知しています。実施状況の評価や見直しおよび反省は、職員会議で情報共有しています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

保護者には、年間計画を年度初めに周知し玄関に掲示しています。さらに、行事前には詳細内容の配信や職員からの声かけなど様々な方法で周知しています。保護者にこどもの成長を見ていただく機会なので、行事の参加や協力を図るため、丁寧な説明を心掛けています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

職員は、保育の質の向上に向けて定期的に自己評価と虐待の芽チェックで保育の振り返りをしています。園では、ビデオカンファレンスを実施しており、客観的な意見が欲しい保育場面の保育内容・環境設定・関わり方について、第三者の視点から評価・分析など意見交換しています。施設長は定期的に母店施設長と法人エリアマネージャーと面談をしており、法人内の川崎ブロック会議など情報共有しています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

監査での評価結果は、職員会議で協議し改善に向けて取り組んでいます。園は玄関、事務室、保育室と保育理念など掲示しており、常に職員や保護者の目の留まるようにし、日々理念に沿った保育に取り組んでいます。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園の方針や施設長を含めた職務の内容は重要事項説明書に明記しています。職員の具体的な役割分担は年度始めの職員会議で周知しています。災害・事故など緊急時における役割分担表と緊急連絡先は玄関、事務室、保育室に掲示しており、速やかに対応できるよう職員会議で確認しています。施設長不在の際は、副主任に権限を委任することを、職員や保護者に周知しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

運営規程に基づき法令を遵守した運営に努めています。施設長は様々な媒体や研修などから情報収集し、遵守すべき法令や基準を把握・理解するよう努めています。職員会議では会議の報告と資料などから職員の理解を促しています。法人では、雇用形態に関わらず全職員が毎年コンプライアンス研修を受講しており、組織全体で法令遵守に取り組んでいます。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

施設長は保育内容について確認するため、毎朝クラスを巡回し職員やこどもたちの様子を把握しています。クラス会議では、課題についての取り組みについて検討し、施設長や副主任の助言など様々な視点からこどもへの関わり方など保育の質の向上に向けた取り組みをしています。法人では母店施設長による巡回訪問や社内監査の実施による確認・評価する体制を構築しており、法人と連携し適切な保育運営に取り組んでいます。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

施設長は毎月の運営状況を把握しており、法人と連携して業務の実行性の向上に向けて取り組んでいます。職員は日々の保育でインターコミュニケーションシステム(インカム)を使用し園庭で遊ぶ時間の連絡や保護者のお迎えを速やかに伝達しており、施設長はインカムと通じて保育の状況の把握し、園全体を管理しています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

職員の採用活動は、新卒採用は法人が主導となり、パート採用は園が主導となりおこなわれています。法人では、系列園の見学バスツアーやオンライン説明会、WEBエントリーなど時代に即した求人活動に取り組んでいます。パンフレットでは、保育理念や知育教育に関する保育内容や、入社後の研修や教育制度とキャリアパスなど明記しており、人材育成の具体的な計画を確立しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

職員には、取り組むべき方向性とキャリアパスフレームを周知しており、グレード別に求められる倫理行動・テクニカルスキル・ヒューマンスキルと項目ごとに取り組むべき方向性を明確に示しています。職員は定期的に自己評価に取り組み、施設長、母店施設長とそれぞれ面談がおこなわれ目標や達成度の確認をしています。年度末の意向調査に関しては、本人からの希望も確認し柔軟に対応しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

法人にはシークレット・フリーエージェント制度があり、職員が働きやすい職場環境求めることができる専用の相談窓口を設置しています。園では施設長が定期的に職員と面談をおこない、職員の心身の状況を把握し希望に沿う形でシフト表を作成しています。施設長は園全体の総労働時間を把握しており、適正配置することで時間外労働や有給取得状況など、職員による偏りがないよう配慮しています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、年度初めに自身の目標設定をして日々の保育に取り組んでいます。職員は自己評価反省シートで自身を振り返り、施設長や母店施設長との面談で、現在の状況を確認しながら目標達成度の確認と課題を共有しています。法人では、職員の教育制度の充実しており階層別のオリジナルのテキストの完備や、教育担当者・OJTとサポート体制があり、職員育成に向けた取り組みを整備しています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園では基本方針の実現に向けて、キャリアパスフレームを明確に示し育成計画を策定しています。法人では、入社1年目、2年目、主任、施設長とオリジナルのテキストを完備しており、それぞれの段階に応じた教育・研修を実施しています。年度初めに計画を策定し、社内研修、園内研修、外部研修と幅広く取り組んでおり、職員の保育の質と知識の向上を推進しています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

園では、職員の知識や技術、経験や資格などを把握し履修した研修を踏まえ研修計画を策定しています。新任職員には先輩職員がOJTを実施しており、中途採用者にはスタートアップ研修への参加を促しています。施設長は、職員が研修に参加しやすいよう、シフトの調整し継続的な教育・研修を通じて職員の知識・技術の向上を図っています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

実習生の受け入れは法人と養成校にて調整しており、園は連携して円滑な実習がおこなえるよう努めています。園では、実習生の受け入れに関するマニュアルを整備しており、事前オリエンテーションや注意点、守秘義務などの説明を記載しています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園の公式ホームページやに基本方針や理念などを掲載しています。玄関には重要事項説明書、運営に関する規程、園の運営に関する決算書類をファイリングして適切に情報公開しています。苦情相談窓口に関しては、第三者委員を設置し運営の透明性を確保しています。公式ウェブログでは、その日の保育活動のねらいと様子を随時更新し情報提供しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園は公正かつ透明性の高い運営をするために、定期的に法人による内部監査をおこなっています。川崎市による監査で指摘事項があった場合は、速やかに改善に向け取り組んでいます。保育に必要な消耗品などは施設長が承認してから購入しており、毎月の予算額を定め管理しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもが近隣との交流を広げる活動として、5歳児は近隣保育園5園とボール遊びなどの交流をしています。保育園体験会や育児相談など通じて地域の子育て家庭を支援しており、保育園体験では玩具で遊んだりパネルシアターを見てもらうなど、地域の子育て家庭と交流を深める機会を設けています。玄関には子育て家庭が楽しめる地域施設の、パンフレットやチラシなどを常置し情報提供をしています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

本部ではこどもの地域との交流を広げるため、地域の学校教育(職業体験)などへの協力について基本姿勢を示しています。施設長は幼保小連絡協議会などで、地域の校長先生との意見交換をしており職員と情報共有しています。今後は、コロナ禍の情勢を見極めつつ、地域との関係をより一層強化していく予定です。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園は、地域の関係機関や団体との連携に努めており、連絡先などは一覧にして見やすい場所に掲示し速やかに対応できるようにしています。避難訓練では洪水を想定し避難場所の小学校まで移動訓練をするなど、近隣小学校と連携する仕組みを整備しています。施設長は、区の園長会などで地域の福祉ニーズの情報交換をおこなうなど、地域の協力を得ながら園の運営に取り組んでいます。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園の運営方針に地域の子育て家庭との結びつきを重視した運営をおこない、関係機関と密接な連携に務めると明記しています。園は地域の福祉ニーズや課題を把握するため、運営委員会で保護者や第三者委員との意見交換を通して地域の福祉ニーズを共有しています。具体的な施策や支援策を検討し、区の保育総合支援課と連携に努めています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

保育園体験会や育児相談を通じて地域の子育て家庭を支援しています。職員全員が普通救命講習会を受講しており、AED(自動体外式除細動器)の使い方、止血法、気道異物除去法など実践的に理解しています。園と地域の安全対策にも積極的に関わり地域の福祉ニーズに応え地域に還元する活動に努めています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもを尊重した保育の実施に向けて、全職員がコンプライアンス研修を受講しており、定期的に「人権擁護のためのセルフチェックリスト」「虐待の芽チェックリスト」をおこない自身の保育を振り返る機会を設けています。園では定期的に不適切保育について話し合っており、日常の保育場面など具体的な事例に基づいて意見交換し、職員は子どもの気持ちに寄り添った保育に努めています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では保育マニュアルにプライバシー保護に関して明記しており、職員は共通意識のもと保育に取り組んでいます。幼児トイレは全て個室になっており、乳児は人目に付かない場所でおむつ交換するなどプライバシーに配慮しています。幼児にはプライベートゾーンについて話をするなど、水遊びをする際の着替えではプライバシーの配慮に努めています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレットは園の玄関に常置しており、見学者が手に取れるようにしています。園の公式ホームページでは、保育内容や設備などを写真を使用しわかりやすく掲載しています。園見学は随時対応しており、園の特徴や保育内容に一つひとつ丁寧に説明をおこない、利用希望者が保育園選択に必要な情報提供に努めています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

園は入園前説明会で重要事項説明書に沿って保育内容や園の特徴について説明し、園における基本的なルールの説明をおこなっています。保護者には、重要事項に関する同意、個人情報の取扱いなどについて意向確認・同意を書面で確認しています。特に配慮が必要なこどもの受け入れ時には、施設長が事前に保護者の要望や状況を聞き取り柔軟な対応に努めています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は転園などに際し保育の継続性に配慮しており、転園先の保育園からの問い合わせには、必要に応じて情報を提供する体制を整えています。卒園後も行事など交流の場を図る体制を整えていましたが、コロナ禍の影響を受けて実施に至らない状況でしたが情勢を見極めつつ実施を検討しています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は送迎時やクラス懇談会や個人面談などの会話から、こどもの様子や保護者の満足度を把握するよう努めています。行事後のアンケート調査結果は玄関にて掲示しており、感想や意見など共有しています。また、改善策は職員会議で協議し次年度計画に反映しています。保護者には毎日、その日の活動のねらいとこどもの様子をドキュメンテーションにして共有しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園は苦情解決の仕組みを整備し、サービスの向上につながるよう取り組んでいます。保護者には、玄関に苦情解決の受付から解決までの流れをフローチャートにして掲示しており、重要事項説明書にも明記しています。苦情の申し出があった際は、職員会議で情報共有し園全体で改善に向け取り組んでおり、報告書を作成し法人と連携した対応に努めています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園は保護者が気軽に相談や要望が伝えやすいように、日頃から積極的に挨拶や声かけをすることを心掛けています。相談窓口が複数あることを周知しており、送迎時の会話、連絡帳、個人面談など意見や要望を言いやすい環境を整えています。また、玄関に法人宛のはがきを常置しており、園に相談しづらい時には法人に相談することができるなど組織的に対応する仕組みが整っています。園で面談する際は学習室を利用するなど、相談者のプライバシーに配慮しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

園は、保護者からの相談や意見に対して法人と連携し対応する仕組みを整備しています。職員は、日頃から保護者が相談や意見が伝えやすい雰囲気づくりに努めており、受けた際の記録の方法や報告の手順が定められています。保護者からの意見や相談事は、連絡帳アプリのリアルタイムコミュニケーション(チャット)を活用し、速やかに対応することを心掛けています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

リスクマネジメント体制についてはマニュアルに明記しています。保育中はインターコミュニケーションシステム(インカム)にて連携を図っており、こどもがケガした時などの緊急時には施設長や他の職員と迅速に連絡をとる体制を整えています。職員は、普通救命講習会を修了しており、AEDの使用方法や気道異物除去法など応急手当の技術を習得しています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は感染防止対策マニュアルを策定し、職員は共通認識のうえ保育に取り組んでいます。職員は季節性感染症が流行する前に園内で研修を実施しており、症例別のマニュアルをパウチ加工し事務室の手に取りやすい場所に設置しいつでも確認出来るようにしています。保護者には保健だよりにて、感染症対策や健康管理などの情報を発信しています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園は災害時にこどもの安全確保のため、事務所、休憩室、保育室に緊急時における役割分担表を掲示しており、落ち着いて適切な対応ができるよう訓練などで確認しています。保護者には、重要事項説明書にて非常災害時の対策、緊急時の連絡手段などを明記して周知しています。園は災害に備えて、備蓄リストを作成し施設長・栄養士が水・ミルク・オムツなどの管理をしています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

法人は保育マニュアルを整備しており、職員は入社時に研修を受講してマニュアルに添った保育の実践に努めています。職員はでマニュアルを共通理解のうえでこどもの発達や個性を尊重した保育に努めています。施設長は、職員と一緒に保育に入り適切な保育がおこなわれているか確認しており、必要に応じて助言や指導をしています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

保育の標準的な実施方法に関しては、見直しの時期や仕組みが確立しています。職員会議では保育内容がこどもの状況や成長過程に適しているか評価・振り返りをしており、都度の見直しをしています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

入園時の児童票からこどもの身体状況や生活状況などを把握し指導計画を作成しています。施設長は園内の巡回などでこどもへの理解を深めています。配慮の必要なこどもに対しては、個別指導計画を策定し子どもと保護者のニーズに寄り添った保育をおこなっています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画の評価・見直しを行う手順を定めています。全体的な計画に基づいて年間指導計画を立案し、施設長・副主任が確認し見直し適時の修正に取り組んでいます。見直し後の指導計画は、職員会議などで共有しています。保護者には毎日、保育のねらいと活動内容をドキュメンテーションにて伝えています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

こどもの保育の実施状況の記録に関する様式や書き方の仕組みを整えています。職員間で記録内容に差異が生じないよう、園ではクラス日誌の個人記録欄に発達状況と生活状況を記録し、活動のねらいに対するコメントを書くように統一しています。ドキュメンテーションなどは、必ず施設長が確認をおこない公式ウェブログに掲載しています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

法人は、個人情報保護に関する管理規定を定めています。園ではこどもの記録など個人情報に関するものは全て事務所の鍵の掛かるキャビネットに保管し、事務所内で閲覧することとしています。職員が管理する書類は鍵の掛かる引き出しで管理し、全職員がコンプライアンス研修を受講し個人情報保護規定を遵守しています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針などの趣旨をとらえ、施設長が作成しています。保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、年齢別のこどもの保育目標や保育の内容について明記しているので、保育に関わる職員は、そこから年齢別の年間指導計画、月間指導計画、週案へと落とし込んでいきます。その他、食育や地域交流、特色ある保育、長時間にわたる保育などについて記載しています。職員は計画作成時と年度末に計画を見直し評価を行い、次の作成に生かしています。新型コロナウイルス感染症が5類に移行した為、今後は現状に合わせて作成していきたいと考えています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

園舎全体が落ち着いた色合いで統一されています。また、園庭には大型遊具やブランコ、砂場などが設置され、大きな栗の木がひと際目を引きます。園内は、保育室や廊下、階段なども広々と余裕のある造りになっており、天井が高いので開放感があります。廊下や階段の踊り場にはこどもの作品を掲示し、保護者やこどもが見て楽しんだり、作品から各年齢の発達や成長を感じとることができるよう配慮しています。各保育室にはこども用のソファーを配置し、玩具や絵本などもいつでも取り出して遊べるよう整理しています。室内の温湿度、換気、採光、音などは適切に保持し、こどもが長時間過ごす生活の場として、心地よく過ごせるよう配慮しています。手洗い場やトイレも明るく清潔で、こどもが利用しやすい設備を整えています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの発達と発達過程、家庭環境などから生じる個人差を十分に把握し、保育を行っています。一人ひとりのこどもの情報は、担任以外の職員やパートの職員にも共有し、園全体でこどもを見守る体制ができています。泣くことで気持ちを表現しているこどもには、優しく声をかけたりスキンシップをとったり、落ち着くまで待つことで安心できるよう関わっています。また、言葉で表現できない年齢のこどもには、表情や視線から伝えたいことを読み取り代弁したり、発した言葉に応答的に関わるなどの対応をしています。職員は、こどもに分かりやすい言葉でゆったりと話し、急がせる声掛けや制止の言葉を不必要に用いないようにしています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりのこどもの発達に合わせて、健康で安全な生活習慣が身につくよう働きかけています。家庭での食生活で極端に偏りがあるなど、健康的な生活を維持する為に保護者の協力が必要な場合は、担任や施設長が繰り返し働きかけ連携を取りながら進めていかれるよう努めています。トイレトレーニングは2歳児クラスから、排尿間隔が開いてきた、トイレに関心を持ってきたなどの観点からこどもを観察し、保護者と連携しつつ、短時間から無理なく進めています。手洗いやうがいなどは一斉に指導する機会は持っていませんが、特に4-5月は担任が1対1で付いて援助しています。各年齢に合わせ活動と休息のバランスを保っていますが、年長児のみ、現在は就学に向け昼寝をしないで過ごしています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:b】

各保育室はこどもが自由に遊びや玩具を選べるよう整えており、室内も乳児が探索活動を行う為の十分なスペースがあります。幼児クラスのフロアは年齢別にパーテーションで仕切られていますが、運動遊びの際は仕切りを外し、マットや平均台・鉄棒・跳び箱・トランポリンなどを使用し身体を動かしています。小学校や地域との交流の機会・社会体験が得られる機会を設ける為、夏のお泊り会の際は、地域のパン屋さんに朝食用のパンを依頼、保育室にパン屋さんの写真を掲示することで、こどもたちが地域の方とのつながりを感じられるよう配慮しています。また、小学校の避難訓練を見学し消防車を間近で見る体験も出来ました。一方、カリキュラムや人員配置の関係で、クラスによっては、公園に行って遊んだり散歩をする機会が少ないことを心配する声があります。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児の保育室は、遊びのスペースと食事のスペースをパーテーションで分け、室内でものびのびと遊んだり探索活動が出来るよう環境を整備しています。また、保育室から園庭へも直接出られるので、外気浴や園庭遊びがしやすい環境です。週間指導計画には、一人ひとりのこどもの発達や個人差に合わせてねらいや活動内容を記載するなど、保育内容に工夫が見られます。また、食事の場面で保育者は、一人ひとりのこどもの表情や視線の先に気を配り、笑顔で優しく援助したり応答的に声をかけたりしています。心身ともに安定した生活が送れるよう、保護者とは連絡帳や送迎時のやり取りでこどもの状況を伝え合い、連携を密にしています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

未満児は室内でも戸外でも安心して自発的な遊びが出来るよう計画を立て、取り組んでいます。園庭では大型遊具で身体を動かしますが、発達の差やその日のねらいを考慮して使用する箇所を選ぶなど配慮しています。散歩の際は事前に交通ルールについて確認し、安全に歩けるよう促したり、季節が感じられるような働きかけを行うなど配慮しています。また、午後の時間帯も園庭やテラスに出て遊ぶ機会を持つ他、園庭での栗拾い、季節の製作やリトミック、簡単なルールのあるゲーム遊びなど、こどもが様々な体験が出来るよう保育を展開しています。自我が芽生える時期ですが、保育者は一人ひとりの思いを受け止め、無理強いせずに関わるよう努めています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

3歳以上児には独自の知識プログラムを提供し、英語やプリントに取り組む時間を設けています。また、希望者にはIQパズルを活用した思考教育プログラムや習い事が出来るようなシステムがあります。保育者は強制するのではなく、こどもの興味や関心を高め学ぶ意欲を引き出せるよう配慮しながら進めており、保護者からも成果を評価する声があります。また、集団の中で友だちと協同して活動する機会も大切にしており、5歳児が展開したお店屋さんに3歳児が客として参加するなど、協力して創り上げたり異年齢と関わる経験も大切にしています。5歳児の保育室には、お店屋さんごっこの為に子どもたちと保育者で作った、ポップコーン屋・たこ焼き屋・花屋などの製作物が置かれています。カリキュラムの関係で散歩に出る機会は少ないですが、園庭で遊ぶ機会は出来るだけ多く設けるように努めています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

特別な配慮を必要とするこどもには個別指導計画を作成し、クラスの指導計画と関連付けています。こどもの状況や配慮点については職員会議で共有し、どの保育者が関わっても同じ対応が出来るよう努めています。また、療育センターなどの関係機関と連携し、必要に応じて相談や助言が受けられる体制を整え、保護者とは連絡帳や電話などのやり取りで状況を把握し、保育所での生活に活かしています。職員は障がいのあるこどもの保育について、研修などにより必要な知識や情報を得て職員間で共有し、理解を深めています。観察日には、配慮を必要とするこどもの為の、特別な環境設定や関わりは確認していません。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

「もうひとつのいえ」というコンセプトに基づき、こどもたちが家庭的でゆったりと過ごせるような環境を整えています。計画を作成する際も、各年齢のこどもたちの1日の生活を見通し、長時間にわたる保育について考慮しています。朝と夕方は異年齢児が一緒に過ごす合同保育を行いますが、こどもの状況に合わせてコーナーを作り、机上遊びと床で行う遊びを分けるなど、一人ひとりが安心して好きな遊びを楽しめるよう配慮しています。また、こどもの在園時間や生活リズムに配慮し、希望される方には夕方に補食を提供しています。こどもについての職員間の引継ぎは申し送り簿や朝礼などで行い、退勤する際も確実に引き継ぐよう努めています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

就学に向け一人ひとりの主体性は大切にしながらも、1日の活動の中で基本的に毎日行う「朝の会」や保育者が必要と思う活動には、無理なく全員が参加するよう促しています。保育者は無理強いはしませんが、苦手な事柄も乗り越えることで達成感や自己肯定感を感じてほしいという考えの基に、保育内容や促し方を工夫しています。年長児は、現在就学に向け昼寝をせずに過ごしていますが、更に今後は、傘の扱い方やハンカチを持参することを取り入れていく予定です。保護者には個人面談やクラス懇談会などで、小学校以降のこどもの生活について見通しを持てるよう働きかけていますが、コロナ禍で開園したこともあり、小学校との交流会や授業参観などは実現していません。職員は、施設長の責任のもとに保育所児童保育要録を作成し、就学先の小学校に送付しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

子どもの健康管理に関するマニュアルに基づき、一人ひとりのこどもの心身の健康状態を把握しています。また、こどもの怪我や健康状態については保健日誌に記載し、申し送り簿などで共有しています。既往症や予防接種の状況などは「すこやか手帳」に記載、毎月の身体測定や健康診断の結果も記録して管理しています。毎月発行している保健だよりでは、その月に流行しそうな感染症とその症状・家庭での配慮事項・健康を維持する為の注意点などについてイラストも交えて分かりやすく記載し、保護者に周知しています。乳幼児突然死症候群に対しては、予防の為にCCSセンサーという小型の器械をおむつに装着し、目視と共に徹底して管理しています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断は年2回、歯科健診は年1回行い、結果を記録、ファイリングしています。また、健診終了後には結果を速やかに職員に共有し、保護者には「すこやか手帳」にてお知らせしています。健診の結果によっては、必要に応じて家庭での生活や健康管理に活かされるよう助言・援助する他、次回の保健計画作成にも反映させ、保育に繋げています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー疾患のあるこどもには「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに適切に対応しています。アレルゲンとなる食材は除去し、除去食提供の日は朝礼で確認しています。給食室から保育者へ給食を受け渡しする際は、指差し確認・声出し確認をしながら、必ず1番初めに渡しています。保育室では、アレルギーを持つこども専用の色違いの個別机を用意、専用のトレイ、色の違う食器で提供し、誤食防止の為に保育者がひとり付いて対応しています。職員間の共有は、申し送り簿や毎月行っている給食会議で行っています。また、職員はアレルギー疾患や慢性疾患について研修を受け、必要な知識や情報を得ています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食に関する豊かな経験が出来るよう食育計画を作成し取り組んでいます。年齢別に、0歳児はお腹がすくことを感じる、1歳児は自分で食べようとする、2歳児は様々な種類の料理を味わうなど、各年齢の発達に合わせたねらいを持ち、適切な援助を行っています。個人差や食欲に応じて量を加減し、完食を強制することはありません。また、食について関心が持てるよう、毎月の献立表は写真付きで保育室や調理室前に掲示しています。写真を見ながら給食やおやつについて会話をする親子も多く、保護者からも評価する声が上がっています。こどもの食生活や食育に関する取り組みは給食だよりやブログでお知らせし、家庭と連携しています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

献立は和食を中心としており、季節の行事食や日本の文化のひとつである二十四節気を取り込み、表現しています。健康志向のお米、素材やアレルゲンに配慮した調味料、野菜の色と風味を生かした「やさいぱん」などを取り入れ、こどもが安心して食べることが出来る食事を提供しています。調理員は食事の様子を見て回り、担任と喫食状況について確認したり給食会議で情報共有しています。また、残食の調査記録や検食簿をまとめ、献立や調理の工夫に反映しています。その他、姉妹園の栄養士たちが独自のメニューを考案し会社に提出、その中でグランプリを獲得した栄養士の「鉄人メニュー」を取り入れるなど、ユニークな取り組みも行っています。衛生管理はマニュアルに基づき、適切に行っています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

家庭との日常的な情報交換は、連絡帳アプリや送迎時のやり取りで行っています。こどもたちの製作物や、製作時の写真を廊下などに掲示することで、各年齢の発達や保育内容について理解していただくよう努めています。また、写真付きで保育の様子をお知らせしているブログにも、その活動のねらいや活動により育ってほしい事柄について紹介しています。その他、年2回行っている個人面談や懇談会、保育参加などを通して、保護者との情報交換やこどもの成長の共有に努めています。面談を行った際は必要に応じて記録し、職員間で共有、保育に活かしています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は保護者との信頼関係を築けるよう、連絡帳アプリや送迎時のやり取り、毎日の活動内容の貼りだしなどを行っています。また、施設長も毎日保育室を巡回したり保護者への声掛けを行い、保護者が気軽に相談できるように配慮しています。行事日程などは保護者が参加しやすいように早めにお知らせし、行事後の保護者アンケートの結果も玄関で閲覧できるようにしています。乳児のおむつやエプロンなどは個人で用意する必要が無い為、保護者の負担軽減となっている他、急な保育時間の延長などにも柔軟に対応するなど、保護者支援に取り組んでいます。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待等権利侵害の兆候を見逃さないよう、こどもの心身の状態や家庭での養育状況の把握に努めています。権利侵害の可能性があると職員が感じた場合は、マニュアルに沿って速やかに上長に連絡することを職員間で共有しています。職員は、自身の保育も「虐待の芽チェックリスト」を通して振り返っています。また、不適切保育の事例研究や、各クラスの保育の様子を撮影した動画を視聴し、声掛けや環境設定について話し合いをするなどの園内研修を行っています。その他、児童相談所などの関係機関とも連携が図れるよう取り組みを行っています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育者は保育計画に評価・反省を記録し、自らの保育実践の振り返りを行っています。また、保育やこどもについて話し合う機会を多く持っています。自己評価は上期と下期の年2回行い、自身の保育を振り返り課題を抽出しています。保育理念は各クラスに掲示していますが、職員全体で理念を共有し合う時間も持ち、向上心を育めるよう努めています。法人主催の研修や自治体の研修、キャリアアップ研修などにも積極的に参加し、そこで得た知識を職員間で共有、保育の改善や専門性の向上に取り組んでいます。