社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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K-GAPハウス

2021年12月09日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細

評価結果報告書

評価機関名 株式会社フィールズ
評価対象事業所名 K-GAPハウス
評価対象種別サービス 共同生活援助
設立年月日 2019年05月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 特定非営利活動法人コクア
③ 理念・基本方針 当事者性を重視し、障害特性への配慮をし、社会との隔たりや差別を理解し、安全を考えている。
その上で私達が大切にしている基本的なフィロソフィーは5つ
「ファーストシンクズ」人間としての尊厳を尊重し利用者の回復を第一に考える
「コンフロンタ」   それぞれの特性を理解し心に寄り添い対応を考える
「リカバリー」    回復と変化の可能性を信じる
「ユニティ」     職員と利用者の一体性と社会との全体性
「リボーン」     人の生き方は、何度でも生まれ変わることができる

そして、プログラムは「ゆる~く楽しみながら」をポリシーとしています。
④ 施設・事業所の特徴的な取組 依存症の方の利用者が多く12ステッププログラムやフェローシップなどを基本に、人生や生活習慣の見直しに取り組んでいます。
スタッフは全て当事者としての回復経験を持っていて、依存症者の不健康な生活スタイルから脱却し、新たな人生を歩めるようにそれぞれの変わりたい気持ちをサポートしていきます。
他施設との連携や一人暮らしへ向けての支援も行い、また、ボランティアや自助グループを通じて社会との参画機会を作っています。
⑤ 第三者評価の受審状況 開始:2021年07月15日
終了:2021年11月16日(評価結果確定日)
受審回数:0回(0年度)
詳細評価PDF

⑥ 総評

特に評価の高い点 1.職員はギャンブル依存症の回復体験者であり、利用者の尊厳を尊重し支援しています
このハウス(グループホーム)や連携している通所施設では、自身も依存症から社会復帰を体験した職員が支援を行っています。同じ体験をした職員だからこそ、利用者の内面に寄り添うことができ、きめ細かく、的確な支援を継続的に行い、社会復帰を目指した援助ができています。
利用者が、回復の途中で迷い、不安な時など、利用者本人がどんな価値を主張しても理解され、それに対する助言や行動を話し合いながら目標達成に向けて積み重ねる支援を行っています。いつでも支援の手を指し伸ばしてくれる職員への信頼は、確実に築かれています。また、職員は、利用者のみならず、家族への支援対策として神奈川県や東京都の精神保健福祉センターでセミナーの講師や相談を定期的に開催し、問題を抱える家族らが集う自助グループへの紹介など、家族へのサポートにも努めています。
2.一人ひとりの異なる特性を理解し心に寄り添い、個別支援に取り組んでいます
依存症は、精神および行動障害であり、健全な意思決定と行動ができない障害特性があります。利用者の意思決定を重視することは必要ですが、利用者が望むことは症状再燃の可能性があることを理解した上で一人ひとりの個別支援計画を作成しています。インテークシート・アセスメントシートに利用者のこれまでの生活歴・生まれ、育ち、生育環境、職業歴、及び変わりたい事、変えていくこと、課題への取り組みなど、到達可能なプログラムを作成し、進捗状況や経過観察を行いながら必要な支援を柔軟に見直し、継続的な支援を大切にして取り組んでいます。
改善を求められる点 1.利用者への福祉サービス内容の均一な支援
ギャンブル依存症からの回復支援の実施において、支援内容が職員個々の価値観で実施されることがあり、支援内容にばらつきがあることが課題となっています。入社時の研修やOJTの実施などを通じて、職員の育成を図っていますが、経験豊かな職員が持っている専門援助職として依存症などに特化した専門知識や高度な専門技術を、整備・文章化し、知識・技術が職員間に共有され、均一な支援が実現されることが期待されます。
Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
Ⅰ-1 理念・基本方針

◇努力、工夫していること

事業所は川崎市内で「ギャンブル依存症からの回復」支援活動を行っています。「変わりたい気持ちをサポートします。」をパンフレットやホームページなどに記載しています。利用者一人ひとりの特性を理解し、本人の尊厳を尊重し可能性を信じ支援に努めています。プログラムは「ゆる~く、楽しみながら」をポリシーとしています。

◇課題と考えていること

Ⅰ-2 経営状況の把握

◇努力、工夫していること

経営法人では理事会や毎月の経営会議で経営状況を把握・共有し、課題を検討しています。事業所は川崎市などとの地域連携のもと、利用希望者の状況を把握し細やかなニーズに対応し支援につなげています。

◇課題と考えていること

把握している潜在的入所希望利用者を繋げていくこと。入居者の拡大に向けた取り組みを課題としています。
Ⅰ-3 事業計画の策定

◇努力、工夫していること

事業計画は職員の参画のもと、実際に到達可能な計画を策定しています。共同生活住居における日常生活上の支援・相談、日中活動や就労先、行政などの関係機関との連絡調整に取り組んでいます。利用者がハウスでの共同生活援助を通じて、リラックスして依存症からの回復に取り組めるよう努めています。

◇課題と考えていること

昨今のコロナ禍事情もあり、従来型の計画だけでなくBCP(Business Continuity Planning : 事業継続計画)を鑑みて、想定されるリスクを抽出し、実現可能な緊急事態対応の視座が重要としています。
Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組

◇努力、工夫していること

「神奈川県福祉障害指定サービス事業者等自己点検シート」により自己点検を実施し内容を検討しています。利用者ごとに得て不得手が異なり、一律の支援は難しく、支援内容の計画的な取り組みが難しい状況です。各利用者の生活支援に同質なサービスが実施できるよう努めています。

◇課題と考えていること

利用者へのサービス内容が職員個々の価値観で実施されることがあり、職員間で支援内容にばらつきがあることが課題となっています。計画的な支援サービスの実施を課題としています。
Ⅱ 組織の運営管理
Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ

◇努力、工夫していること

管理者はハウスの経営・管理に関する方針を明確にすると共に、利用者のギャンブル依存症の回復支援活動に率先して取り組み、指導力を発揮しています。依存症の通所回復施設Nesting(ケーギャップ)のデイ・プログラムにも主体的に関わり支援しています。

◇課題と考えていること

管理者は宿泊施設であるK-GAPハウス及び日中活動支援通所施設ケーギャップにおいて、福祉事業者として、また専門援助職として依存症などに特化した専門知識や高度な専門技術を有し支援活動を実施していますが、それらの知識や技術が整備され文章化されておらず、職員に共有されていないことを課題としています。
Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成

◇努力、工夫していること

事業所や連携している通所施設の職員は、依存症から回復し社会復帰した当人が、支援を行っています。新入職員は「虐待防止」や「強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)」を受講し学んでいます。また、日常の支援活動の場面では常に職員間での情報共有や話し合いが持たれています。

◇課題と考えていること

職員は個別目標を設定し、研修を集中して受講し、支援に必要とされる専門知識・技能の習得に努めています。また、日常は経験豊かな職員からOJTで教育を受けていますが、勤務形態などから、常にOJTが実施できない状況もあり、職員の育成を課題としています。
Ⅱ-3 運営の透明性の確保

◇努力、工夫していること

内閣府NPOホームページ(HP)及び東京都生活文化局HPに法人設立の趣旨や、事業報告、決算報告などが公開されています。ハウスへの入居の際は運営規定と重要事項説明書を丁寧に説明し、また毎週、市教育文化会館で実施している定例相談会でも説明しています。

◇課題と考えていること

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献

◇努力、工夫していること

川崎市内での交流会の場を活用し、毎週、市教育文化会館で、ギャンブル問題で困っている本人や家族などからの悩みを聞く定例相談会を実施しています。ボランティア活動として深夜川崎駅周辺を巡回し、生活困窮者に声掛けし、相談にのり救済の手を差し伸べています。

◇課題と考えていること

ギャンブル依存症当事者に対する積極的なボランティア活動による保護は、コロナ禍の為、現在は受入れが出来ていません。ハウスが新設されて 3年目を迎え、町内会にも加入していますが、今年はコロナの影響もあり、事業所として地域社会との交流はなく課題としています。

Ⅲ 適切な福祉サービスの実施

Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示

◇努力、工夫していること

「依存症者への対応 フィロソフィー」に「福祉事業者として・専門援助職として・権利擁護者として大切なこと」が明確に示され、職員は理解し虐待の予防に努めています。職員から声がけする活動を大切にして、呼称は「さん」付けを基本にし、居室へは利用者の許可なく立ち入りません。

◇課題と考えていること

利用者を尊重した福祉サービスの提供に取り組んでいますが、定期的な調査分析を行っていないことを課題としています。また、虐待防止の取り組みは、職員が利用者に対しての行為だけを想定していますが、現実にはその逆のケースがあることも課題としています。
Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定)

◇努力、工夫していること

ハウスの特性などを紹介した資料を川崎市教育文化会館を始めとして公共施設などに置いています。利用希望者には丁寧に説明をして、見学も実施し、サービス開始時には、利用者の自己決定を尊重しています。また、退所し次のステップ(就労支援施設など)への継続に向けた支援を実施しています。

◇課題と考えていること

Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上

◇努力、工夫していること

定例的に実施している利用者会などでのヒアリングで、利用者の意向を把握しています。要望により、利用者の部屋のカーテンを遮光カーテンに変更しました。ハウスの運営は基本的に、毎月利用者が実施しているビジネスミーティングで、自主的に決めて生活しています。

◇課題と考えていること

利用者満足に関する調査担当者の設置や、把握した結果の検討会を利用者参加のもとで実施することを課題としています。また、コロナ禍での清掃活動や除菌・消毒作業などへの配慮が必要と考えています。
Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保

◇努力、工夫していること

職員は日々、利用者が相談しやすく意見を述べや すい環境を作り、適切な相談対応と意見の傾聴に 努めています。事業所では「苦情対応マニュアル」 を整備し職員に周知し、利用者には「重要事項説明書」の中で『利用相談・苦情窓口』や『苦情解決第三者委員』を紹介しています。

◇課題と考えていること

利用者としての意見と、渇望症状や不安愁訴などを原因とする精神症状的な声の聞き分けの難しさが課題です。「相談支援事業所フェリシダ」との連携などを通じて課題と向き合っています。事例集作成を通じて、支援対応マニュアルを作成することを課題としています。
Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組

◇努力、工夫していること

災害時訓練などを行っています。ハウスが立地している場所は、ハザードマップで浸水危険地域に指定されているため、広域避難場所の小学校までの避難訓練も実施しています。コロナ禍の為、ハウスでの食事は各居室でとっています。

◇課題と考えていること

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立

◇努力、工夫していること

標準的な実施方法は、川崎市の支援計画フォームに記載しています。個別支援計画の内容は、職員間で共有し、日々話し合いながら、より適切な支援提供に努めています。見直しが必要な場合は、柔軟に変更し、変更に応じた支援の確認をしています。

◇課題と考えていること

個別支援計画の内容については、詳細に記載していますが、内容の反映、評価に至る記載が明確ではなく、課題だとしています。
Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定

◇努力、工夫していること

ギャンブル依存症の回復支援を行う上で、利用者一人ひとりのインテークシート(プロフィール)に生活歴、家族構成、既往歴、変わりたいこと、変えていくこと、課題への取り組みや到達可能なプログラムの作成など、的確なアセスメントを作成し、個別支援計画に反映しています。また、支援困難ケースにおいても同様の支援計画の作成を行っています。

◇課題と考えていること

神奈川県地域生活定着支援センターや病院、川崎市からの要請によるギャンブル依存症以外の支援困難者への支援提供が課題だと考えています。
Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録

◇努力、工夫していること

利用者一人ひとりの日々の活動や状態は、手書きで記載し、職員間で共有しています。職員はいつでも記録を確認することができます。

◇課題と考えていること

情報量が余りに多く、時短に繋がる改善策が必要だと考えています。
A-1 利用者の尊重と権利擁護
A-1-(1)自己決定の尊重

◇努力、工夫していること

利用者のエンパワメントにより、自立性を高め、自らの判断で生活できる自信を身につける支援に努めています。一人ひとりのきめ細かい生活ニーズに丁寧に対応しています。共有する台所、洗面所、風呂場、洗濯機、ごみの出し方など、利用者同士の話し合いで決めるなど、社会生活における自立・自律支援を行っています。

◇課題と考えていること

ギャンブル依存症は一人ひとりの背景が深く、その人の内面的な支援の難しさが常に課題だと考えています。
A-1-(2)権利侵害の防止等

◇努力、工夫していること

「依存症者の対応フィロソフィー」に支援対応を明文化し、利用者への理解と周知に十分配慮することに努めています。ハウスでのルールは、常にシンプルで利用者が自分たちで考え、行動することが、社会復帰の一つとして捉えています。ハウスでの生活が社会復帰への訓練の場所になるように支援をしています。

◇課題と考えていること

症状再燃の早期発見として利用者の不安定な状態を察知することの難しさは、永続的な課題だと考えています。
A-2 生活支援
A-2-(1)支援の基本

◇努力、工夫していること

利用者が自力で行う生活上の行為は、見守りの姿勢を基本とし、スタッフ間で常に話し合い、確認をしています。必要に応じて利用者の思いを聞いたり、手助けするなど、目標達成に向けた自立・自律に配慮した個別支援を行っています。

◇課題と考えていること

通院の支援提供において、職員の配属状況により、十分な支援ができず、今後は移動支援事業への移行を考えています。
A-2-(2)日常的な生活支援

◇努力、工夫していること

日常的な生活においては、基本的に本人で行い、必要に応じて職員が手を貸したり、助言するなど支援を行っています。

◇課題と考えていること

A-2-(3)生活環境

◇努力、工夫していること

ハウスでの生活環境は、利用者で管理し、ゴミ出しや階段・玄関・手洗い・風呂場などの清掃は、役割分担で取り決めています。生活上、不具合が生じた場合は、その都度対応し、常に清潔で明るく快適な生活空間が維持できるように努めています。

◇課題と考えていること

コロナ禍での配慮として、共有部分の消毒などを行い、ウイルス対応策を徹底することが望まれます
A-2-(4)機能訓練・生活訓練

◇努力、工夫していること

利用者が自立しているため実施していません。(非該当)

◇課題と考えていること

A-2-(5)健康管理・医療的な支援

◇努力、工夫していること

毎日の検温を実施し、手洗い消毒を行っています。精神的に体調を崩した時など、迅速な対応を心がけ、病院やかかりつけ医と連携し、利用者の健康管理に努めています。

◇課題と考えていること

コロナ禍で医療機関の受け入れ態勢に応じた支援、提供が課題だとしています。
A-2-(6)社会参加、学習支援

◇努力、工夫していること

社会参加として、教会での炊き出しや月2回、川崎駅で食事を配るなど、恒例的に活動を行っています。5年の実績があり、今後も利用者と共に継続していく社会参加支援としています。学習支援は行っていません。

◇課題と考えていること

A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援

◇努力、工夫していること

地域生活の移行に関しては、利用者の希望や動機付けのセッションを何度も行い、スムーズに移行できるように支援しています。本来は移行に関して利用者の意思や希望が尊重されますが、時には利用者の地域生活での課題や生活環境に配慮し、通所近くで常に支援できるように勧めた例があります。

◇課題と考えていること

賃貸物件契約時の信用調査の難しさが課題だとしています。
A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援

◇努力、工夫していること

家族プログラムや家族へのワークなど、外部開催の「薬物・ギャンブル問題家族のセミナー」や
2ヶ月に一回開催される家族会、相談先などの情報を提供しています。また、世話人は、川崎市精神保健福祉センターや東京都立精神保健福祉センターで開催されるセミナーの講師や家族からの相談を受けています。

◇課題と考えていること

利用者の環境や意向を尊重した対応は、時には、回復への目的から逸脱してしまう場合もあり、基本的に家族側と本人との関係は疎遠にしています。家族交流を深め、症状が再燃することなどを避けるための支援対応ですが、この調整が難しく、課題だと考えています。

その他特記事項:第三者評価機関として今後、特に課題として取り組みを期待したい事項

評価対象 第三者評価機関からのコメント
分類 ギャンブル依存の回復事例集の作成を通して、標準的支援業務マニュアルを作成し、利用者支援へ活用することが期待されます。
職員は日々の支援の中で、利用者としての意見と、渇望症状や不安愁訴などを原因とする精神症状的な声の聞き分けが難しいことなどを、支援現場で課題としています。依存症を回復した事例を収集し、事例集を作成すると共に、事例集の中から標準的な支援対応策などを抽出し、支援業務マニュアルを作成して、職員が支援に活用することが期待されます。
分類 日々の個々の利用者への支援内容履歴及び、生活記録の整理・活用が期待されます。
利用者一人ひとりの日々の活動や状態は手書きで記載し、職員間で共有しています。職員はいつでも履歴を確認することができますが、情報量が余りに多く、整理され支援に活用されている状況とはいえません。情報を整理し、定期的に利用者支援に活用される工夫が期待されます。
分類 利用者への福祉サービス内容の均一な支援が期待されます。
ギャンブル依存症からの回復支援の実施において、支援内容が職員個々の価値観で実施されることがあり、支援内容にバラツキがあることが課題となっています。入社時の研修やOJTの実施などを通じて、職員の育成を図っていますが、経験豊かな職員が持っている専門援助職として依存症などに特化した専門知識や高度な専門技術を、整備・文章化し、知識・技術が職員間に共有され、均一な支援が実現されることが期待されます。
利用者調査の結果
①ヒアリング調査(本人) <ヒアリング対象者>
利用者本人3名(男性3名)

① スタッフは丁寧な態度で、気を使って提案の形で話しかけてくれる。

② 部屋に入る時はドアの前で大きな声で〇〇さんいる!と声がけする。

③ スタッフはよく相談に乗ってくれ、回答を用意してくれる。
毎月のビジネスミーティング(利用者会議)ではお互いしっかり話
をしている。

④ 生活の目標や計画について意見を聞いて一緒に考えてくれる。
短期目標は、生活にリズムを作ることに取り組んでいる。

⑤ お金の預けは3人ともない。

⑥ 管理者は行動力が抜群で、フットワークが良く直ぐ応えてくれる。

⑦ スタッフ以外で相談できるのは、日中の通所施設で共に依存症回復プログラムに取り組んでいる通所施設の仲間です。
依存症リハビリテーションセンター「川崎マック」の職員に相談する。

⑧ 具合の悪い時スタッフは手厚い対応をしてくれ安心感がある。

⑨ 買い物など外出は自由で。ボードに行き先を書いている。
ハウス(ホーム)での生活ルールは自分たちで決め過ごしている。

⑩ 3人ともハウス(ホーム)の暮らしに満足している。
「ゆる~く、楽しみながら」のギャンブル依存症回復プログラムは信頼し任せられる。
夜、安心して泊まれる場所があることに感謝している。
評価後(評価結果を受け取った後)のグループホーム「コメント」
改善点でも挙げて頂いたサービス内容の均一な支援につきまして、改めて所内での研修やOJTが必要だと実感しております。また所外(神奈川県や川崎市)の支援研修なども積極的に参加していきたいと思いました。
精神的(内面)な支援の仕方は永続的な課題ではありますが、日々コミュニケーションを取り些細な事でも一人で考えるのではなく一緒に考える事(相談)が改めて依存症者への支援で大切だと実感しました。

スタッフが支援していく中でフィロソフィーや利用者一人ひとりに寄り添う大切さを文章(評価、課題点等)として目にする機会は初めてで、自信を持って良い点・改善すべき点が明確に理解する事が出来ました。川崎市またはギャンブルやその他の依存症が増えてきている昨今ですが今回頂いた評価を基に、微力ではございますが「依存症からの回復」を第一に考え継続的な支援をし続ける次第です。

依存症のグループホームの案件は表現であったり支援の仕方であったりと報告書の作成でご苦労なさったと思いますが、記載内容はとても明確でこちら側も理解しやすい内容でした。
貴重な時間を割いていただき有難う御座いました。
                共同生活援助K-GAPハウス
                スタッフ一同