社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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YMCA東かながわ保育園

2026年03月05日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社フィールズ

② 施設・事業所情報
名称 YMCA東かながわ保育園 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60(72名) 名
所在地 221-0053
横浜市神奈川区橋本町2-5-3
TEL 045-440-3763  ホームページ https://www.yokohamaymca.org/facility/hkanagawa-child/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2006年10月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 公益財団法人横浜YMCA福祉会
職員数
常勤職員:16 名
非常勤職員:13 名
専門職員
園長:1 名
主任:1 名
保育士:19 名
保育補助:3 名
栄養士:2 名
調理師:2 名
事務員:1 名
施設・設備の概要
保育室:6
トイレ:2
調理室:1
事務室:1
園庭:有
フリースペース:2
沐浴室:1
調乳室:1
職員休憩室:1

③ 理念・基本方針
理念・イエス・キリストの愛と奉仕の精神に基づき、一人ひとりの命が輝く平和な社会の実現を目指します。
使命:<子ども>一人ひとりの子どもが愛されていると感じられるように守り育てます
   <家 庭>子どもの成長をともに喜び合えるように家庭と手を携えていきます
   <地 域>地域の人々と、ともに生きる社会の形成を担います
乳幼児期は、人間形成の根っこが育つ大切な時期です。神様、そして保護者や保育者から「あなたが大事」という温かくて豊かな栄養が含まれた想いを受けながら、様々な人間関係の中で、育てられ、育ちます。
 子どもたちは、存在を認められ、思いを受け止めてくれる人に支えられて、自分の力で根っこを伸ばしていきます。「おもしろそう」「やってみよう」「こうしたらどうなる」などと、子ども一人ひとりが生活や遊びのなかで、興味や意欲を示し、その思いを受け止め、支えてくれる大人が傍らにいることが大切なのです。                     YMCAでは、見たり、聞いたり、触ったり、匂いをかいだり、味わったりと、子どもたちの五感を用いて、心とからだを動かすことを大切にしながら、仲間とともに育ちあい、太くて長い根っこが伸びていくことを願います。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・子どもたちの第二の家庭となるよう、また保護者か仕事から帰ってきてから落ち着ける場所としての雰囲気づくりをしています。
・5歳児クラスは夏と冬に2泊3日で富士山にキャンプに行っています。
・4歳児、5歳児は月に1度園内での体育あそび、中央YMCAでのプールあそびを実施しています。プール遊びでは年に1度水難事故対応(着衣泳体験)の時間を設けています。YMCA内の事業と協働し、専門のインストラクターや講師と一緒に遊ぶ機会があります。
・5歳児クラスは毎週1回、4歳児クラスは隔週1回、3歳児クラスは秋から隔週1回、外国人講師による「英語あそび」の時間があります。
・産休明け保育、延長保育、障がい児保育を行っています。
・イエス・キリストの教えに基づき以下の事柄を大切にしています。
○子どもの主体性を育む保育○自然にふれ、健康な心と体と豊かな感性を育む保育○さまざまな活動や遊びを通して子どものやってみたい気持ちを大切にする保育○違うことの大切さを認める保育○仲間と共に育ちあう保育
また、キリスト教ならではの行事を行っています。
イースター礼拝、花の日礼拝、収穫感謝祭、クリスマス会、アドベント等
・YMCA全体のイベントもあり、国際地域、健康教育、募金活動など、視野を広く持つことのできる関わりがあります。
・プランターでの野菜栽培や、畑を借りてのサツマイモの苗植え、サツマイモ掘りを通して食育の大切さを伝えています。
・YMCA保育園全体での、小麦、乳、卵を使わない献立を作成し、アレルギーにも配慮した給食提供をしています。
・地域の子育て支援団体にも親子の集いの場として部屋を貸し出し、近隣の子育て支援拠点に保育士が訪問をして、地域の子育て情報をお互いに確認し合い、利用者のニーズを把握できる関係があります。
・地域の連絡会に参加して、地域の情報をシェアし、共に課題に取り組んでいます。
・行事の保護者アンケートや面談で、保護者の意見、要望を取り入れて、次年度に活かしています。
・延長保育の利用者には手作りの夕食を提供しています。
・学童が隣接しており、交流や連携と共に小学生になっても慣れた場所で継続して保育を受けることができます。
・年齢に合わせた基本的な計画はありますが、子どもたちの言葉や思いに耳を傾けながら日々の保育を行っています。また、異年齢での関わりも積極的にもち、互いに良い刺激を受けながら過ごしています。職員も含め、アットホームな雰囲気を大切にし、一人ひとりに寄り添う時間を大切にしています。
・ICTシステムを導入したことで、保護者からの連絡や登降園の管理などをスムーズに行っています。また、毎日写真を通して保育の様子をお伝えする「保育ドキュメンテーション」も配信しています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2025/07/31(契約日) ~2026/03/28(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2 回(2020年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 1)子どもの(無限の力を育くみ、)可能性を引き出すキャンプ活動を行っています
5歳児になると親もとから離れて2泊3日の夏季キャンプと冬季キャンプを行っています。法人「横浜YMCA保育園」の基本方針の領域で「子育て子育ち」「すべての子ども・ユースの今と未来を育むための体験・学びの活動を提供する」の一環として行うこの夏期・冬期キャンプは、就学に向けての5歳児の集大成として季節が異なる自然体験から子どもの無限の力を育くみ、可能性を引き出すトータルアプローチとして大切な取組です。5歳児恒例のこのキャンプは、子どもや保護者から高い評価を得ています。

2)ピンクシャツデーで「いじめ」について子どもと一緒に考えています
毎月「ピンクシャツデー」を設けています。子どもたちや職員がピンク色の服や小物を身につけていじめについて考え、いじめられる側の気持ちに思いを寄せる一日としています。嫌なことには「NO」と言える勇気や、助けを求める大切さを日常の保育の中で伝え続けています。いじめについて子ども、保護者、職員全員で毎月再認識し、他者への思いやりを育む支援を行っています。

3)職員の自己研鑽・自己啓発を全面的にバックアップしています
幅広く展開している法人の人材育成は、それぞれの事業部門に携わる職員が、専門部門だけでなく、グローバルな視野が持てるように他部門の活動にも参画・体験する機会を設けています。知識やスキルを高め、処遇や待遇に反映する人材育成プログラムを導入しています。園では、この育成プログラム(人事評価制度)を基に年度初めに本人自身が目標を設定し、計画的に学習や資格取得に向けて取り組み、園長による進捗状況の確認や助言を受けながら目標達成につなげています。また、リカレント休暇(習得期間中の休暇)やシフト調整を行うなど、全面的なバックアップ体制を整え、職員の自己研鑽・自己啓発を推奨しています。

4)園の自己評価を事業計画・報告に反映することが期待されます
各指導計画の評価、職員自身の自己評価や保護者の意見などを集約した園の自己評価を年度ごとに実施しています。評価結果は、保護者や職員に公表していますが、この評価結果を分析し、課題解決に向けた具体策を次年度に反映する仕組みが十分とは言えません。今後は、年度の園の自己評価の分析・検討を職員参画で明確にし、職員共に同じ意識を持ちながら次年度の事業計画・報告に反映するPDCAサイクルの活用を期待します。

5)マニュアルの整備が望まれます
マニュアル類としてバインダーファイルにまとめていますが、紙ベースの資料としてファイルしている項目やパソコンファイル内に入力しているものなど、項目ごとの整理が十分だとは言えません。今後は、業務の効率化に向けてマニュアル内容に必要な補足・追記なども行いながら誰でも見やすく活用できるマニュアルの整備が望まれます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 YMCA東かながわ保育園は、神奈川区コットンハーバーエリア地域の子育て支援の拠点として20年目を迎えます。2020年度以来の5年ぶりの第三者評価受審となりました。まず、第三者評価を受審するにあたりご協力いただきました保護者の皆さま、そして丁寧に審査・評価・アドバイスをしてくださった評価機関の皆さまに感謝いたします。
 自己評価に関しては保育の項目を職員全員でグループに分かれて、手分けして全職員で自己評価をしたところ、再度保育を確認することに役立ちました。保護者アンケート、訪問調査の聞き取りの中では、分かりづらさや伝わりにくいことがあることを確認することができました。
 第三者評価を終えて、保育所としてあるべき姿、現状の不十分な状況を再確認し、改善すべき点などの気付きに役立ちました。今後は、保育園の強みをさらに強めていき、課題となる部分にも目を注ぎ注意をはらっていきたいと思います。
今後も子どもたち一人ひとりの心身の成長に寄り添い、ご家族、そして地域の方と共に手を取り合い、 豊かで質の良い保育を提供できる園を目指して努力してまいります。

                                           
                                                                   YMCA東かながわ保育園
                                                                       園長 添谷 憲一

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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

保育理念・基本方針は、法人や園のホームページ、「重要事項説明書・園のしおり」などに明文化しています。また、理念・基本方針を基にした保育目標・保育の特色も明確にしています。保育方針は、保育所としての使命や目指す方向性・考え方を読み取ることができ、職員の行動規範としています。職員全員に配布する「横浜YMCA保育職員ハンドブック」にも明記し、職員研修や会議においても理解の浸透を図っています。入園説明会や定期的に開催する懇談会では、保護者に資料を配布し、丁寧に説明をしています。また、法人が発行する毎月のニュースも配布し、法人の目標とする「豊かな社会創り」への理解を深めています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

社会福祉事業全体の動向については、法人担当部門で具体的に把握し分析を行っています。地域の各種福祉計画の動向については、神奈川区の園長会に参加し、情報を得ています。また、毎月開催する横浜YMCA傘下の14園の保育園、園長会でも地域における園の在り方・役割などのマーケティング分析を行い、問題に向けたアプローチなどについて具体策を講じています。毎月、収支対比票を基に園の経営状況を把握・分析し、法人本部に提出しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

経営環境や組織体制などは、横浜YMCA保育園の園長会や主任会で課題などについて協議しています。会議内容は、職員会議で周知し、職員間においても意見交換を行っています。現在、重要項目として採り上げる職員不足については、募集企画の工夫、ハローワーク活用や派遣会社へのアプローチなどについて取り組んでいますが、まだ、検討の余地があるとしています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

法人は、創立150周年となる2034年に向けて、「VISION2034」を策定しています。具体的な項目として「子育てと子育ち」「生活のクオリティの向上・ユースエンパワーメント」と「社会貢献」の3つの基本方針と8つのゴール項目を採りあげ、各領域の視覚化を図りながら将来計画を進めています。現在は、第2期中期3ヶ年計画(2024年から2026年)として、3ヶ年ごとに取組と評価を行い、年度ごとの計画評価・結果評価とする報告書も作成し、反映しています。この法人の「VISION2034」「中期3カ年計画」も法人全事業のビジョンであり、保育事業部門14園(神奈川全領域)では、法人のビジョンを基に14園のビジョンとして各項目に関する計画・報告の評価を行っています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

保育部門として園の単年度の事業方針・計画を策定しています。法人が定める「VISION2034」の3つの基本方針・8つのゴール項目を基に保育部門の方針、部門計画を設定し、四半期毎の評価が行える内容にしていますが、期毎の評価が、実施記録だけでなく、評価内容の具体的な課題を抽出し、見直しをかけながら年度計画の達成につなげていくことを期待します。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

事業計画策定には、園長と主任で園の現状を踏まえたうえで今年度の方針・計画について意見交換を行い、策定しています。新年度に向けた事業方針・計画は、職員会議で周知しています。職員全員に配布している「YMCA保育職員ハンドブック」や毎月発行する「キリスト教保育」から抜粋し、法人の保育職員としての心構えや保育方針・目標・特色などについて、改めて確認する機会を設けています。今後は、作成した事業計画の周知だけでなく、職員参画で年度の方針や計画を策定し、職員が理解を深めることを期待します。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

法人のホームページに情報を公開しています。また、連絡帳アプリで閲覧できることや園の玄関先に園資料としてファイリングもしており、保護者はいつでも確認することができます。年度初めの保護者懇談会では、園の方針、事業計画や行事予定なども含め、説明をし、理解を深められるよう配慮しています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:b】

保育内容については、毎月の会議で日々の保育の振り返りや課題・改善点を共有し取り組んでいます。また、姉妹園14園間で人事交流を行い、自園以外での学習・体験を通して保育の視野を広げる機会も設けています。年度の事業方針・計画については、計画の評価欄も設けていますが、評価結果を次に反映する仕組みを整えていません。計画から改善までのPDCAサイクルを正しく活用し、効果的に質の向上につなげることを期待します。年度末には園の自己評価を実施し、定期的に第三者評価も受審するなど、組織的に保育の質の向上に向けて取り組んでいますが、職員参画のもとで結果の分析や抽出した課題改善計画を策定する仕組みまでは整えていません。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

事業計画や園の自己評価の結果は職員間で共有をしていますが、課題の明文化はしていません。また、明確になった課題について職員参画のもとで改善策を検討し、改善計画を策定する仕組みも設けていません。今後の課題だと捉えています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

年度初めの職員会議で園長の方針や取組について周知しています。特に事業計画策定の意味と内容について「YMCA保育職員ハンドブック」を基に説明し、職員としての心構えや理念の理解浸透を図っています。園長としての役割・責任の表明は、保護者には、「重要事項説明書」に意見要望に関する園内体制を明確にし、解決責任者として園長名を明記しています。職員には、職務分掌やBCP事業継続計画に園長としての役割と責任を明記し、園長不在時の権限委任について保育主任が、職務代理者として担うことを明記しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は、利害関係者との適正な関係を保持し、等級研修などで法令遵守について学びを深めています。「就業規則」には、「職員として遵守すべき法令」として「行動規範」「倫理規程」「個人情報保護規程」などについて明記し、常勤職員・非常勤職員も含め、すべての職員に配布し、理解を促しています。また、定期的な研修や法令改訂に応じて確認する機会を設けるなど、周知徹底に努めています。SDGsの環境・健康・福祉の一環としてペットボトルキャップの回収からワクチン予防接種の支援や地域の大掃除など、幅広い分野で取り組んでいます。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は、各指導計画の評価、職員自身の自己評価、保育現場の観察、保護者の意見などから保育の質の現状を把握し、評価、分析を行っています。全体ミーティングでは現状の課題、法人の取組や研修報告などを行い、常勤・非常勤職員の全職員で園の現状を共有しています。また、必要に応じて話し合いの場を持ち、職員の保育意識について確認をしています。職員の意見については、職員間で話し合い、園長の職権の範囲内で反映しています。職員の教育、研修は充実しており、等級研修、職種別研修、テーマ別研修、キャリアアップ、外部研修など、一人ひとりの自己研鑽、自己啓発には、全面的にバックアップ体制を整え、推奨しています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

経営改善や業務実効性に向けた法人の基本的な考え方を基に人事、労務、財務全般の分析を行っています。また、神奈川県内姉妹園14園の園長会では、定期的に経営改善や業務の実効性について意見交換を行っています。働き方改革関連法の施行により長時間労働の削減として園長自らが有給休暇の取得や定時退勤を示し、職員に促しています。また、効率的な人員配置やICTツールの活用などで業務削減に努め、園長自らも共に取り組んでいます。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:b】

法人の保育事業部が、人材確保や人員体制、育成について管理しています。人材確保も事業部の採用担当者が中心に取り組んでいますが、園においてもハローワーク、派遣会社などへのアプローチを行っています。現状問題として保育士不足は課題と捉えています。以前には、保育実習生受入れからアルバイトにつなげ、本採用になった例もあります。引き続き、人材確保につなげたいとしています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

「YMCA保育職員ハンドブック」に「期待する職員像」を明記し、人事制度には、等級ごとに必要とする資格・技術能力や経験年数に応じた昇給についても明確にしています。キャリアアップ研修は、全職員が挑戦できるように就労環境を整えています。また、入社1年目の職員から処遇改善加算を行い、個人面談では本人の思い、次年度の取組や法人内の他の部門への移行希望など、職員の意向調査をもとに本人の思いに配慮しています。また、年度初めに職員一人ひとりが目標を設定し、目標達成に向けて取り組む人事評価制度も導入しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

労務管理、人事管理は法人が中心に行っています。有給休暇の取得状況も担当部門から情報が伝達され、園長が確認し、それぞれの職員に周知しています。職員の心身の状態も法人によるストレスチェックで把握し、必要に応じて法人産業医による支援を行っています。ワークライフバランスに配慮した取組には、子育て世代の支援、看護休暇、リカレント休暇などがあります。年間の有給休暇の消化や休暇・残業などは、各職員の希望を把握したうえでシフト調整を行っています。園長は、働き方に合わせた組織制度を伝え、誰もが意欲を持って働ける職場環境づくりに努めています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

「期待する職員像」や等級ごとに必要とする資格・技術能力を明文化し、職員一人ひとりのスキルアップやモチベーションを高める人事評価制度(目標管理制度)を導入しています。法人の理念や園の保育目標・方針をもとに職員自身が目標を設定し、4期ごとに園長の確認面談で進捗状況の報告、見直しや助言などのサポートを得ながら目標達成に向けて取り組みます。これにより確実に職員自身のスキルアップやモチベーションにつなげるとともに保育の質の向上に反映しています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

年度初めに等級ごとに必要とする資格や専門性の向上に研修計画を周知し、職員一人ひとりの年間研修計画を作成しています。全職員必須の研修や新人研修、専門性の研修など、それぞれに必要な研修計画を法人と園で管理しています。常勤職員はもちろんのこと、常勤的パート職員や非常勤職員にも受講可能な研修も提供しています。受講形態はほとんどがWEB研修ですが、必要に応じてリカレント休暇(研修受講のための休暇)や外部研修参加のシフト調整を行うなど、職員の自己研鑽・自己啓発を推奨しています。職員の研修記録は保育ICTシステムで確認することができます。カリキュラムなどの見直しは、法人が行っています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員の知識・技術水準・専門資格の取得状況などは法人と園で把握しています。新任職員には、保育経験3~4年目の先輩職員がOJTとして支援しています。等級別の研修、テーマ別研修、キャリアアップ研修や外部研修の情報を提供し、希望する研修を受講することができます。また、法人による合同研修には、輪番制で受講できるように配慮し、受講内容は全員が共有する機会も設けています。人事評価制度の導入により、一人ひとりの知識、技術水準や専門資格取得には、全面的にバックアップ体制を整え、誰もがスキル向上に向けて取り組めるように努めています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

「実習生受け入れマニュアル」「保育職員ハンドブック」に受入れに関する基本姿勢を明文化し、受入れの流れや細かな配慮について明記しています。実習生の受入れは積極的に行っており、オリエンテーションでは、保育する意義として「次世代の子どもが人としての土台を作る場所として保育園環境や保育士の関わりが大きく影響する大切、かつ重要な役割である」ことを丁寧に説明をしています。実習生や学校の要望をもとに学校担当者と研修プログラムを作成し、園長はじめ、保育リーダー、栄養士、調理師が対応しています。保育リーダー中心に指導を行いますが、指導者としての研修は、行政主催の研修や等級研修で学んでいます。学校と連携を図りながら効果的な保育実習を行い、将来の職業選択の1つとして意欲が高まるよう取り組んでいます。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人や園のホームページに理念・基本方針・保育内容などの情報を公開しています。園の情報開示資料は、玄関ホールにファイリングしており、いつでも閲覧することができます。第三者評価の受審、苦情・相談の窓口や担当者については、「重要事項説明書」に明記し、第三者評価の結果は、法人やかながわ第三者評価推進機構のWeb上「WAM NET」や園内でも公開しています。苦情や相談は個人情報に配慮したうえで、内容、及び、園の対応を公表しています。地域向けの情報発信は積極的に行っており、子育て支援の施設や小規模保育園などに向けて、「園のしおり」を配布しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

経営・運営業務に関するルールや職務分担表、BCP計画にそれぞれの権限と責任を明確にし、職員に周知しています。法人による定期的な内部監査を実施し、園運営全般について確認をしています。法人財務部門による指摘事項、助言、指導などを受けて取り組む仕組みを構築しています。外部の会計士による監査も定期的に実施しています。指摘事項については、改善策を講じ、経営改善に向けて取り組んでいます。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

地域との関わり方については、法人の理念に「地域の人々と共に生きる社会の形成を担います」「地域の情報をシェアし、共に課題に取り組む」としています。地域の情報を収集し、玄関ホールに掲示や冊子などで利用可能な情報を告知しています。地域子育て支援活動には、人形劇、ファミリーコンサート、バザー、給食試食会、3歳未満児対象の「ふわふわの会」、一時保育や学童保育など、地域に根ざした子育て支援の拠点として、近隣地域の子育て支援活動の団体などとも連携し、積極的に取り組んでいます。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

「ボランティア受け入れマニュアル」に受入れの基本姿勢を明文化しています。法人の横浜YMCAは、ボランティア精神を基本に多様な領域で活動を展開しています。その精神を基に子どもから青少年、高齢者に至るまで世代を超えたボランティアが、多様な形で園の取組に協働活動しています。夏休みには「キッズボランティア(特に卒園児)」も積極的に受入れており、子どもたちと一緒に遊び、遊び方や遊び道具の使い方なども学んでいます。ボランティア受入れには、事前のオリエンテーションで丁寧に説明をしています。学校教育の協力には、中学生の体験学習も受入れています。また、学校協力について基本姿勢も明文化しています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の関係機関のリストを作成し、職員間で情報共有や必要に応じて会議での周知も行っています。神奈川区の園長会や児童相談所などと連携し、新しい情報などを共有しています。また、配慮や援助支援が必要な家庭への対応は、行政や要保護児童対策地域協議会、児童相談所などで子どもへの対応を協議し、連携をとりながら取り組んでいます。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の福祉ニーズの把握や取組は、本来のYMCAの基本的な活動であり、神奈川県内の福祉団体や保育関係機関と積極的に交流しています。定期的に開催される地域子育て連携ミーテイングでは、拠点とする保育園、民生委員、児童委員、ケアプラザ職員、薬局、保健師など、福祉関係機関・団体の「確認会」に出席し、近隣地域の課題について意見交換を行っています。職員は、毎月子育て支援施設のイベントに参加し、育児相談や遊び、絵本の読み聞かせなどに協力しています。また、横浜市・神奈川区園長会、区内の教会、区の社協協議会、災害ネットワーク、コットンハーバー地区連絡会などに参加し、地域の生活課題の把握に努め、多様な取組に応じています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

自治体や福祉関連の会合に積極的に参加し、地域に必要な取組を行っています。地域の生活課題対策のひとつとして、園のフリースペースで「子ども食堂」を開き、月に1回カレーライスを提供しています。多い時には18名が参加しますが、この機会を地域交流の場としても活用していきたいと考えています。毎年の恒例訪問として高齢者施設で歌やクリスマス降誕劇などを披露しています。園舎での子育て支援では、一時保育や園庭開放、泥んこ遊び、お話会などを行いながら未就園児の親子の支援を行っています。年間の子育て支援計画を作成し、地域の支援団体と安定的に連携を行っています。また、地域の防災訓練時には、非常用テントや備品などの貸し出しを行っています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

運営規程には「施設の目的」とした第一条を設け、「当園を利用する小学就業前のこどもに対して、適正な保育・教育を提供することを目的とする」と記し、子どもを尊重した保育を行うことを明記しています。また、年度初めに改めて、理念や方針を伝え、行動規範を読み合わせし、署名、周知徹底を図っています。YMCAでは、ピンクシャツデーを毎年2月全国各地でイベントを実施しますが、園では、それとは別に、毎月1回、教職員や子どもたちがピンク色の服や小物を身につけて、いじめ反対アピールを紙芝居から学ぶ授業を取り入れています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

子どものプライバシー保護については、行動規範やハンドブックに「個人情報保護の方針」を定め、入園時の説明で保護者に丁寧に説明をし、本方針に対する「同意書」を得ています。園での配慮した保育では、おむつ交換、トイレ使用、衣服の着脱等の際には、職員や他の子どもから見えにくい形で行い、プライバシーに配慮しています。写真掲載は保護者の同意を得たうえで行っています。また、子どもの肖像についても流出しないよう保護者に説明しています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

利用希望者に対する保育所選択に必要な情報提供については、ホームページやパンフレットをブログに掲載し、理念や基本方針・施設の概要・保育の内容・園の特徴などを紹介しています。見学は、期間、曜日、時間等を設定することなく、見学希望者の都合に合わせて随時対応しています。また、隣接の子育て支援センターと協働協定を結び、月1回の子育てサロンを開催し、離乳食の作り方や、子育ての悩みの相談など主任が中心で対応し、園の情報を発信する機会を設けています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園が決まった保護者に対しては、入園説明会を実施しています。説明会においては「重要事項説明書と入園のしおり」を配布して、丁寧に説明することに加え、園生活で必要な物品は実物を提示し分かりやすく説明しています。保育内容の変更時などには、保育ICTシステムから発信し、電波障害を考慮してまた別のアプリからも一斉にメールを発信しています。特に配慮が必要な保護者の場合には、別途理解を得るよう丁寧に対応しています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

保育園の変更にあたり、引継ぎ文章などは定めていませんが、必要があれば保護者の意向を確認したうえで、転園の保育園先へ情報提供を行います。転園後または卒園児やその保護者が困った時については、いつでも相談できる旨を口頭で伝えています。また、卒園生は、隣接したYMCAの学童保育に通う子どもがほとんどで、学童と保育園を行き来する交流も行っており、子どもの成長をゆっくりと長く見守る体制を整えています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

子どもの満足度については、日々の保育の中で、、子どもの表情、遊び方を観察すると共に、子どもの話を聞きながら、子どもの満足度を把握するように努めています。保護者に対しては、登降園時の会話や行事後のアンケート、個人面談などから保護者の満足度を把握し、分析、改善を行っています。他園からの転入園児の場合は、新規に面談をして、情報の収集をしています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

「苦情対応」には、苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員、苦情受付の窓口の設置などについて「運営規程」に明記しています。苦情を受け付けた際には、話し合いによる解決努力を行い、苦情内容、対応、改善について記録することを定めています。この規程を受けて、「重要事項説明書」では、責任者(法人理事長)及び受付担当者の氏名、電話番号を記載しています。苦情は、苦情解決記録に記入して、全職員が必ず読み確認印を押印し、ミーティング時にも口頭で伝えて共有しています。今後は、保護者にわかりやすく周知する取組が期待されます。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園では日頃から風通しの良い園環境に努めています。意見、要望については、口頭、連絡帳アプリ、手紙、メール、電話など、どのような方法でも良いこと、また、伝える相手についても担当保育士、園長などの職員でもよいことを日頃から伝え周知しています。個別の面談室があり、プライバシーに配慮し相談しやすい雰囲気づくりに努めています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

職員は日頃から、保護者が相談や意見を述べやすいよう配慮しています。送迎時にその日の子どもの様子を伝えるなど、信頼関係の構築に努めています。また、行事後のアンケートの実施、個人面談など保護者の意見を積極的に把握する機会を設けています。保護者からの相談や苦情に対しては、内容を把握し、必ず記録を取り、全職員が情報を共有しています。保護者からの相談、意見は保育の質の向上や運営の改善に生かすよう心がけています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

リスクマネジメントに関する責任者を園長とし、園長不在時の権限委任は主任と定めた危機管理マニュアルを整備し、事故発生時の対応と安全管理の手順を明確にしています。事故に至らないヒヤリハット事案については、子どもの怪我の対応後に怪我の内容、怪我の発生状況、その処置方法を記載し、保護者に報告をしています。ヒヤリハット事案は、全職員で共有し、再発防止策を検討しています。また、全職員で徹底共有することで、危険予測や事故防止につながるようにしています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染症対策の責任者は、園長と主任とし、独自の感染症対策マニュアルを作成しています。登園停止や保育中に感染症などの疑いが生じた場合の対応について、「重要事項説明書(園のしおり)」に明示し、保護者に説明しています。園内での感染症発生時には、速やかに全職員に伝えて蔓延防止策を講じ、保護者にホワイトボードに掲示またはメールで周知を図っています。また、看護師による嘔吐処理、心肺蘇生の研修を定期的に行っています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

年間消防計画、災害時の対応マニュアル(安全計画・避難訓練計画書・防災マップ)を作成し、災害時の対応策や災害発生時の初動対応を定めています。毎月、災害発生を想定した避難訓練を実施し、反省点も含めた振り返りを記録に残し、次回の訓練に反映しています。また、津波を想定した垂直避難の訓練のため、年1度はマンションの許可を得て、マンション7階まで階段を使って昇る訓練を行っています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

標準的な実施方法は、法人作成の「YMCA保育職員ハンドブック」に文書化しています。ハンドブックには、基本原則として子どもの権利の尊重を掲げ、職員全員に配布し、周知徹底しています。基本的な保育方法は入職時に学びますが、状況に応じて職員間で再確認する機会を設け、保育の在り方、取組について理解を深めています。各期の指導計画の評価や職員自身の自己評価、日々の保育現場の観察などから、画一的な保育実践ではなく、基本的な保育方法に則って取り組んでいるかの確認を行っています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

「YMCA保育職員ハンドブック」は、法人の保育事業部が適宜確認し、見直しています。園で定める実施方法については、職員会議で内容を検討し、見直しています。保護者からの意見や要望なども可能な限り反映できるように努めています。最近では、イベントで使用するバスマニュアルについて委託バス会社との連携を見直しています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

各指導計画の作成は、クラス担任中心に作成し、最終的に園長が確認をしています。入園前に子どもの家庭環境、身体状況や生活状況について聞き取り、全体像を把握したうえで指導計画を作成しています。「全体的な計画」を基に個別の指導計画を作成しますが、子ども全員について個々のニーズも明示しています。個別の指導計画は、柔軟に調整し、保護者の同意のもとで取り組んでいます。支援困難ケースの場合は、保護者の状況や外部関係者の意見を反映した個別指導計画を作成し、関係者との共有で保育援助を行っています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

「全体的な計画」を基に各クラス担当が「年間指導計画、月間、週案」を作成し、毎月、各指導計画についてミーテイングを行っています。非常勤職員への周知は、計画内容を印刷・配布し、確認をしています。緊急や重要項目については、常勤職員、非常勤職員と即共有し、非常勤職員には、更に「パートミーテイング」で再確認するなど、全職員に漏れのないように周知徹底しています。評価見直しは、各期指導計画ごとに行いながら次期の計画に反映しています。見直しによる変更は、変更内容について説明し、職員間で共有する仕組みがあります。また、保護者への周知が必要な場合は、見直し項目について丁寧に説明し、保護者の同意を得ています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:b】

保育ICTシステムに児童票、成長発達記録、個別支援計画など、子どもの帳票に関する資料を記録していますが、中には紙ベースで記録しているファイルもあります。記録ファイルは必要な時にいつでも確認することができます。記録内容や書き方に差異がないように園長、主任から指導・助言を行い、統一した書き方にしています。情報分別は園長が必要に応じて担当職員に配分しています。毎週職員会議を開き、欠席職員には議事録で共有し、確認をしています。また、月に1回、パート職員のミーティングを実施し、園の現状把握や研修報告など、全職員が園の現状を把握する機会を設けています。園では、パソコン業務が主流となり、職員の業務削減や情報共有が円滑に進む業務環境を整えるよう努めています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

「個人情報取り扱いマニュアル」「行動規範」「YMCA保育職員ハンドブック」などに、個人情報の取り扱いについて明示しています。子どもの記録の保管、保存、廃棄や情報の提供について規程を定め、鍵付きの書棚で管理し、事務所以外の持ち出し厳禁としています。記録管理の責任者は園長が担っています。職員は、新人研修や等級研修などで個人情報保護規程について理解を深め、遵守しています。保護者には、「園のしおり・重要事項説明書」に「個人情報保護の取り扱いについて」明記し、同意書を交わしています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、児童憲章、保育所保育指針などの趣旨を踏まえ、保育理念、保育方針、保育目標に基づき、全園(14園)の園長会議、主任会議で園の理念・方針を基に全体的な計画を作成しています。さらに、各園での地域柄、家庭状況を加味して「全体的な計画」を策定しています。全体的な計画に沿った指導計画や行事は、会議で、評価・反省を行っています。年度末の「全体的な計画」の見直しは、子どもの成長・発達状況、地域との関わり方について、園長、主任、保育リーダと話し合い、必要に応じて見直しを行い、次年度の計画に反映しています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

保育室の採光・温度・湿度・換気などは常に適切な状態を維持し、子どもたちが心地よく過ごせるようにしています。安全点検チェックリストを基に玩具や室内の消毒・清掃・安全点検を徹底して行い、毎月1回の布団乾燥をしています。園では、それぞれのクラスごとに食事・午睡のスペースを設け、1人になりたい子どもにはマットを用意しています。乳幼児では、睡眠時の手順書から日々のブレスチェックと共に、一人ひとりの状況を把握し、安心・安全に過ごせるように配慮しています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

子どもの対応について、一人ひとりの発達段階を見極め、個人差を十分に把握し、子どもを尊重した保育をしています。週1度のミーティングで話し合いを行い、話し合った内容を掲示して全職員で共有しています。子どもに対する言動・対応・援助の仕方についても、職員間で共通意識を図っています。今年度から幼児は、一斉に給食を開始する方針を廃止しました。子どもが自発的に食事を始める意思を尊重し、着席の強制を行わない形式へ移行しました。一方で、食べ終える時間については、職員が適切なタイミングで終了時刻を周知し、子どもが時間内に食事を終える習慣を身につける体制を構築しました。この変更により、子どもの食欲に応じた柔軟な対応と規則正しい生活リズムの両立を図っています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

子どもと保育者との信頼関係の構築を図り、分かりやすい声かけをすることによって、子どもが安心して次の行動に移ることができるよう子どもへの働きかけを行っています。働きかけでは子どもの成長の個人差を考慮しながら無理強いせず、保育者のさりげない援助の中で、達成感を得て、基本的な生活習慣が自然と身につくよう支援しています。また、同時に、子どもの気持ちを受け止め、共感することで保育者と信頼関係を構築し、子どもが安心して自分の気持ちを表現したり、自己主張したりできるように努めています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

園では、子どもたちが自主的、自発的に遊べるよう年齢や発達に合わせて環境を整えています。子どもがコーナーで主体的に考えて遊びなどを準備し、保育者は見守りながら必要に応じて援助しています。無理強いするのではなく、何処に興味を持ち、今何が必要なのか把握しながら活動ができるようにしています。晴れの日には園庭で追いかけっこ、砂遊び、遊具遊びなど、友だちとの関わりや異年齢児との交流を主体的に進められるように取り組んでいます。外遊びの後は、必ず着替えをし、身の回りを清潔にすることにより、気持ち良い感覚や達成感を実感する経験を繰り返すことで、自発的・意欲的な行動につなげています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児クラスでは、安全・衛生面に十分配慮した玩具や手作り遊具など、見る・聞く・触れる経験が十分に楽しめるように環境づくりを工夫しています。一人ひとりの生活リズムや発達状況に応じた個別指導計画と、クラスの指導計画を作成し、子どもの心身の発達に関する情報を職員間で共有しています。保護者とは、子どもの様子を連絡帳に記載して伝えると共に、保育ドキュメンテーションを通じてクラスの活動記録を保護者に配信し、送迎時の会話を通して情報を共有し、信頼関係の構築に努めています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

1、2歳児は、「幼児教育の終わりまでに育って欲しい10の姿」を基に、自我の芽生えを踏まえて、一人ひとりの主体性を尊重した保育を心がけています。1歳児は、保育者との愛着関係、信頼関係を図っています。子どもたちが好奇心や探求心を持って周囲の様々な環境に関わることで、自分でしてみようとする気持ちが育つよう働きかけを行っています。2歳児は、子どもの自我の育ちが目覚め、自分でできなくてもやりたい思いはでてきます。職員は「見守り」と「さりげない援助」を大切にし、子ども自身が成功体験を積めるよう支援しています。近隣の保育園と連絡を取り、公園で待ち合わせて他の子どもとの関わり方を少しずつ身に付けられるようにも配慮しています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

3歳以上の保育については養護と教育の一体化を意識して、幼児クラスでは専門活動(スポーツ、英語、礼拝)を楽しみながら取り組むことができるよう工夫しています。また、遊びを通して「幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿」を意識した、保育内容を工夫し心身ともに成長できるよう努めています。異年齢保育では、子供たちの小さい社会での秩序やルールを守ることの大切さを自然に身に付けると共に、年少児に対する年長児の思いやりの心が育ち、年少児が年長児に憧れ、見習い、成長していく姿を大切にしています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

配慮が必要な子どもについては、子ども同士の関わりに配慮した統合保育を行っています。個々の関わりを大切にしながら、集団生活の中でお互いを尊重し、思いやりの心や助け合う気持ちを育むよう配慮しています。また、区の療育センターなどの指導方法を取り入れ、時には相談しながら環境づくりに努めています。保護者とは、連絡帳、個人面談、登降園時に子どもの様子を伝えるなど、コミュニケーションを取りながら連携を図っています。意思疎通が難しい場合には絵カードなども活用しています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりの子どもの生活リズムに配慮して、1日を気持ち良く過ごせるように努めています。子どもの状況や登園時間に合わせたリズムが作れるように、保育内容に静と動の活動のバランスを図りながら休息や午睡時の安眠等に配慮し、食べる、寝る、遊ぶ空間を分けています。早朝や夕方は異年齢での活動が中心ですが、安全面を考慮したうえで、ゆったりと過ごせるよう配慮しています。健康状態や園での様子など他の職員へ伝え、保護者に伝わるよう連携を図っています。保育時間の長い子どもには、補食、夕食の提供を行っています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

5歳児は年度後半から、小学校生活を見通したアプローチカリキュラムを導入しています。小学校との交流会、学校訪問など就学への準備や期待感が高まるよう配慮しています。小学校との連携会議(神奈川区)に5歳児担任が参加し、意見交換や合同研修を受講しています。このような機会で得た情報は、保護者会で保護者に伝えています。保育所児童要録を小学校に提出することで、小学校での子どもの円滑な小学校生活の移行につなげています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

「保健衛生マニュアル」があり、それに沿って看護師が中心に「年間保健計画」を作成し、子どもの健康管理に努めています。子どもの体調変化やケガなどについては、電話や連絡帳アプリで保護者に連絡を取り、通院など適切な対応を図ると共に、その後の経過を把握しています。また、連絡帳アプリや掲示板を活用して、横浜市などからの子どもの健康に関する情報や、感染症の状況を保護者に伝えています。乳幼児突然死症候群(SIDS)に関しては、睡眠チェックを0歳児は5分ごと、1、2歳児は10分ごとに行い、うつぶせ寝にしないよう職員間で周知しています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

内科健診、歯科健診を定期的に行っています。保護者は事前に問診票を渡して気になることを記入し、それを基に医師からの助言を求めると共に、健診結果を書面で各家庭に渡しています。園では、健診結果のコピーを保管して、保護者面談などで健康管理方法や相談や受診の促しを行っています。歯科健診結果は、虫歯や歯並びに関して医師の所見があった場合、保護者に紙面を渡して受診を促しています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

「アレルギー対応マニュアル」を基に、食物アレルギー症状の把握、食事提供の仕方、席の配置・動線などに配慮し、子どものアレルギーの状況に応じた安全な対応に努めています。入園説明会で食物アレルギー対応について説明し、保護者と対応について相談しています。食物アレルギー児については食事の席を固定して、除去食メニューや、色分けしたトレー、名札を調理室内、栄養士、保育士で三重にチェックした後提供し、職員は食事が終わるまで席を離れず見守っています。また、全職員がエピペンの研修を受け、エピペンを園で預かる対応も行っています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食事の場所は、各クラスとも区分し、清潔で落ち着いた環境で、子どもたちが食事を楽しめるよう支援しています。調理は、一人ひとりの成長段階に合わせて、栄養士と保育士が話し合いながら食材の切り方などを工夫して、子どもの食材への抵抗感を減らすよう努力しています。子どもにも選ぶ権利があることを踏まえて、主菜、副菜、汁、デザートまで一緒に出し、子どもたちが好きなように自由に食べられる環境を作っています。食事の量は本人が考え、量を減らすなど、強制はしないよう支援しています。食事の前には、「ありがとうございます。美味しい食事を頂きます。」と感謝の気持ちを込めて声に出して唱えています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

園では、卵、小麦粉、乳製品を除去した給食を提供しています。2週間サイクルの献立表を作成し、和食を中心に、旬の食材を使用し、季節、行事、栄養価など工夫を凝らし、見た目も楽しく、美味しく安心して食べることのできる食事を提供しています。栄養士は、毎日子どもたちが食べるところを見ており、0歳児クラスの離乳食の喫食の様子から、刻み具合や味付けを常に見直しています。月に1度は、食を通じての話題のひろがりを兼ねて、日本の郷土食や、在園児のルーツがある外国の食事を提供しています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

日常的な保護者との連携は、連絡帳アプリで家庭と園の情報を交換しています。3歳未満児は、毎日連絡帳で情報交換を行い、3歳以上児や配慮の必要な子どもには、クラス全体として園からの情報を発信し、必要に応じて個別に連絡しています。毎月「園だより・給食たより・ほけんだより」を配信し、懇談会、個人面談などで保育の意図や内容についても説明をしています。また、運動会、発表会や進級時などで保護者と共に子どもたちの成長を喜び、共に子どもを育くむ「共育環境」に努めています。情報交換の内容は、「面談記録」「個人シート」に記録し、必要に応じて次の個別指導計画に反映しています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

園での子どもの様子やエピソードを詳しく降園時に伝え、保護者と子どもの共通の話題になるように努めています。定期的に開催する保護者懇談会、保育参観や運動会、発表会の機会を通して、園の保育方針、保育内容やそのねらいなどについて周知しています。保護者の相談は、相談内容により、担当保育士だけでなく、栄養士、主任や園長が対応しています。また、必要に応じて外部の関連機関や団体などで対応できる体制も整えています。基本的に個人面談は年に1回行いますが、保護者の就労状況や意向に配慮し、随時対応しています。相談内容は記録し、必要に応じて関係職員の共有によるサポートも行っています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

「虐待防止マニュアル」を整備し、虐待の早期発見・早期対応、虐待の予防や防止、保護者への支援などについて明記しています。全体的な視診・着替え時の確認により、不自然な傷、子どもの様子などで気になる場合は、写真を撮り、細かく記録し、保護者に確認をしています。虐待の兆候が見られた場合には、マニュアルの手順に従って直ちに園内共有し、本部報告、及び、管轄の児童相談所や家庭支援センターへ通告をする仕組みを整えています。また、必要に応じて保護者の気持ちを受容しながら精神面、生活面などの支援も行っています。職員は虐待や子どもの権利侵害に関する理解を深めるために全職員必須の研修や職員自身の「人権擁護のためのセルフチェックリスト」で自身の振り返りを行っています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:b】

年間・月・週日の各指導計画の評価・反省は、各クラスや全体的な職員会議で行い、年度末には、総合的な振り返りや見直しを行っています。「全体的な計画」を基にした指導計画表には、年齢ごとの活動の目標を明記し、養護・教育に関する各項目に内容・環境構成・配慮、子どもの姿など、項目ごとのねらいや活動評価を行うシートを作成しています。園では、各指導計画の評価、職員自身の定期的な自己評価や保護者の意見などを集約した園の自己評価を年度末に実施しています。評価結果は、保護者や職員に公表していますが、この評価結果による課題などについて、次年度に反映する仕組みが十分とは言えません。今後は、年度の課題改善について職員参画で具体的な改善策を明確にし、職員共に同じ意識を持ちながら次年度の事業計画・報告に反映するPDCAサイクルを正しく活用し、確実的に園の質の向上につなげていくことを期待します。